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JP6350767B1 - エレベーター制御装置および自律移動体制御装置 - Google Patents

エレベーター制御装置および自律移動体制御装置 Download PDF

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JP6350767B1
JP6350767B1 JP2017564140A JP2017564140A JP6350767B1 JP 6350767 B1 JP6350767 B1 JP 6350767B1 JP 2017564140 A JP2017564140 A JP 2017564140A JP 2017564140 A JP2017564140 A JP 2017564140A JP 6350767 B1 JP6350767 B1 JP 6350767B1
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Abstract

利用者の利便性を向上することができるエレベーター制御装置および自律移動体制御装置を提供する。エレベーター制御装置は、エレベーターにおいて利用者の呼びと自律移動体の呼びとが存在する場合に、自律移動体の呼びよりも利用者の呼びを優先して前記エレベーターを制御するエレベーター制御部、を備えた。自律移動体制御装置は、エレベーターにおいて利用者の呼びと自律移動体の呼びとが存在する場合に、自律移動体の呼びよりも利用者の呼びを優先して前記自律移動体を制御する自律移動体制御部、を備えた。

Description

この発明は、エレベーター制御装置および自律移動体制御装置に関する。
例えば、特許文献1は、エレベーターシステムを開示する。当該エレベーターシステムにおいて、自律移動体は、エレベーターを使用して移動する。
日本特開2007−137650号公報
特許文献1に記載のエレベーターシステムにおいて、利用者と自律移動体とが当該かごを共用して移動する運用も考えられる。この場合、自律移動体と利用者を区別することなく、両者を同じように移動させると、利用者の輸送効率が落ち、利用者の利便性が悪化する場合がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、利用者の利便性を向上することができるエレベーター制御装置および自律移動体制御装置を提供することである。
の発明に係るエレベーター制御装置は、エレベーターにおいて利用者の呼びと自律移動体の呼びとが存在する場合に、自律移動体の呼びよりも利用者の呼びを優先して前記エレベーターを制御するエレベーター制御部、を備え、前記エレベーター制御部は、自律移動体の乗場呼びを受信した際に、別の自律移動体の乗車区間と重ならない乗車区間に対応したかごを前記乗場呼びに応答させる割当部、を備えた
この発明に係る自律移動体制御装置は、エレベーターにおいて利用者の呼びと自律移動体の呼びとが存在する場合に、自律移動体の呼びよりも利用者の呼びを優先して前記自律移動体を制御する自律移動体制御部、を備え、前記自律移動体制御部は、前記エレベーターのかごの床面と当該自律移動体の存在階の乗場の床面との間の段差を検出し、エレベーター制御装置に段差を解消する指令を送信する段差検出部と、前記段差検出部により段差が検出された場合に当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止し、前記エレベーター制御装置から段差が解消されたことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を再開する制御部と、前記制御部が当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止している際に前記エレベーター制御装置から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体の乗場呼びを前記エレベーター制御装置に送信する乗場呼び送信部と、を備え、前記制御部は、当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止している際に前記エレベーター制御装置から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を無効とする。
この発明に係る自律移動体制御装置は、エレベーターにおいて利用者の呼びと自律移動体の呼びとが存在する場合に、自律移動体の呼びよりも利用者の呼びを優先して前記自律移動体を制御する自律移動体制御部、を備え、前記自律移動体制御部は、前記エレベーターのかごの床面と当該自律移動体の存在階の乗場の床面との間の段差を検出し、エレベーター制御装置に段差を解消する指令を送信する段差検出部と、前記段差検出部により段差が検出された場合に当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止し、前記エレベーター制御装置から段差が解消されたことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を再開する制御部と、前記制御部が当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止している際に前記エレベーター制御装置から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体の行先階の情報を前記エレベーター制御装置に送信する行先階送信部と、を備え、前記制御部は、前記制御部が当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止している際に前記エレベーター制御装置から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に、前記制御部が当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を無効とする


これらの発明によれば、自律移動体の呼びよりも利用者の呼びが優先される。このため、利用者の利便性を向上することができる。
この発明の実態の形態1におけるエレベーター制御装置が適用されるエレベーターシステムと自律移動体制御装置が適用される自律移動体システムとの構成図である。 この発明の実態の形態1におけるエレベーター制御装置と自律移動体制御装置とのブロック図である。 この発明の実態の形態1におけるエレベーター制御装置が適用されるエレベーターのかごの走行経路を示す図である。 この発明の実態の形態1におけるエレベーター制御装置の動作の概要を説明するための図である。 この発明の実態の形態1における自律移動体制御装置の動作の概要を説明するための図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベーター制御装置と自律移動体制御装置とのハードウェア構成図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実態の形態1におけるエレベーター制御装置が適用されるエレベーターシステムと自律移動体制御装置が適用される自律移動体システムとの構成図である。
図1のエレベーターシステムにおいて、昇降路1は、建築物の各階を貫く。例えば、複数の乗場2の各々は、建築物の各階に設けられる。複数の乗場2の各々は、昇降路1に対向する。少なくとも一つのかご3は、昇降路1の内部に設けられる。
かごカメラ4は、かご3の内部に設けられる。
例えば、エレベーター制御装置5は、図示されない機械室の内部に設けられる。例えば、エレベーター制御装置5は、昇降路1の内部に設けられる。
図1の自律移動体システムにおいて、自律移動体6は、人が操作せずとも自律移動し得る機械装置である。例えば、自律移動体6は、ロボットである。例えば、自律移動体6は、パーソナルモビリティである。
例えば、自律移動体制御装置7は、自律移動体6に設けられる。例えば、自律移動体制御装置7は、自律移動体6とは離れた場所に設けられる。
エレベーター制御装置5は、エレベーターの動作を制御する。
例えば、エレベーター制御装置5は、エレベーターの呼びに基づいてかご3の動作を制御する。例えば、エレベーター制御装置5は、利用者または自律移動体6の乗場呼びに基づいてかご3の動作を制御する。この際の乗場呼びは、かご3の出発階と利用者または自律移動体6の上下方向の希望進行方向とかご3の行先階と自律移動体6の個体識別子と自律移動体6が機械であることを示す機械識別子の一部または全部に対応した情報である。例えば、エレベーター制御装置5は、利用者または自律移動体6のかご呼びに基づいてかご3の動作を制御する。この際のかご呼びは、行先階に対応した情報である。複数のかご3が存在する場合、エレベーター制御装置5は、複数のかご3の中からエレベーターの呼びに応答する割当かごを決定する。例えば、エレベーター制御装置5は、かご3の床面と乗場2の床面との間に予め設定された高低差以上の高低差を持つ段差が発生した場合にリレベルを行う。具体的には、エレベーター制御装置5は、当該段差を解消するためにかご3の停止位置を自動調整する。
自律移動体制御装置7は、自律移動体6の動作を制御する。
例えば、自律移動体制御装置7は、自律移動体6の走行を制御する。例えば、自律移動体制御装置7は、自律移動体6の乗場呼びをエレベーター制御装置5に送信する。例えば、自律移動体制御装置7は、自律移動体6のかご呼びをエレベーター制御装置に送信する。
エレベーターシステムと自律移動体システムにおいて、情報は、各装置の間で適宜送受信される。例えば、情報は、各装置の間で任意のタイミングで送受信される。例えば、情報は、各装置の間で定期的に送受信される。例えば、情報は、各装置からの要求に応じて送受信される。
次に、図2を用いて、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とを説明する。
図2はこの発明の実態の形態1におけるエレベーター制御装置と自律移動体制御装置とのブロック図である。
図2に示されるように、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、情報をやり取りする。
例えば、エレベーター制御装置5は、自律移動体制御装置7から自律移動体6の乗場呼びを受信する。例えば、エレベーター制御装置5は、自律移動体制御装置7から自律移動体6の重量に関する情報を受信する。例えば、エレベーター制御装置5は、自律移動体制御装置7から自律移動体6の専有面積に関する情報を受信する。例えば、エレベーター制御装置5は、自律移動体制御装置7から戸開延長指令に関する情報を受信する。例えば、エレベーター制御装置5は、自律移動体制御装置7からリレベル指令に関する情報を受信する。例えば、エレベーター制御装置5は、自律移動体制御装置7から自律移動体6のかご呼びを受信する。例えば、エレベーター制御装置5は、自律移動体制御装置7から自律移動体6が乗車中のかご3に関する情報を受信する。
例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から乗場呼びの有無に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5からリレベル完了に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5からリレベル可否に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5からかご3の停止可能階に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から乗場呼びの数に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から利用者の数に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から混雑時間帯に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から交通需要に関する情報を受信する。
例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から割当かごに関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から割当周回数に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5からかご3への乗車可否に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5からかご3からの降車可否に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5からかご3の現在階に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5からかご3の走行方向に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から機械識別子に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5からエレベーターのドアの開閉状態に関する情報を受信する。例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5からかご呼びの有無に関する情報を受信する。
エレベーター制御装置5は、エレベーター制御部8を備える。エレベーター制御部8は、利用者の呼びと自律移動体6の呼びが存在する場合に自律移動体6の呼びよりも利用者の呼びを優先してエレベーターを制御する。
自律移動体制御装置7は、自律移動体制御部9を備える。自律移動体制御部9は、利用者の呼びと自律移動体6の呼びが存在する場合に、自律移動体6の呼びよりも利用者の呼びを優先して自律移動体6を制御する。
例えば、エレベーター制御部8は、設定データベース8aと予測部8bと割当部8cと通過回数計測部8dと乗車可否送信部8eと乗降順序制御部8fと割当キャンセル部8gと乗車スペース検出部8hとを備える。
例えば、自律移動体制御部9は、設定データベース9aと通過回数計測部9bと制御部9cと報知制御部9dと段差検出部9eと乗場呼び送信部9fと行先階送信部9gと方向反転検出部9hと輸送効率評価部9iと移動計画作成部9jと行動計画作成部9kとを備える。
第1連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、自律移動体6等の重量に基づいて連携する。
例えば、エレベーター制御装置5において、設定データベース8aは、自律移動体6の個体識別子と重量とを予め記憶する。予測部8bは、自律移動体6の乗場呼びを受信した際に、当該自律移動体6がかご3に乗り込んだ際の当該かご3の積載重量を予測する。具体的には、予測部8bは、当該かご3に乗車中の利用者の重量と当該かご3に乗車中の自律移動体6の重量と各階における当該かご3に乗車予定の利用者の重量と各階における当該かご3に乗車予定の自律移動体6の重量とに基づいて当該かご3の積載重量を予測する。例えば、自律移動体6の重量は、自律移動体制御装置7から受信した重量の情報に基づいて設定される。この際、自律移動体6の重量は、自律移動体6が乗せる荷物と利用者とのうちの少なくとも1つの重量を含むこともある。例えば、自律移動体6の重量は、自律移動体制御装置7から受信した個体識別子に対応付けられた重量の情報が設定データベース8aから抽出されることにより設定される。予測部8bにより予測されたかご3の積載重量が予め設定された最大積載重量を超えた場合、割当部8cは、当該かご3を当該乗場呼びに応答させない。この際、割当部8cは、当該かご3を当該自律移動体6に割り当てないことを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。
自律移動体制御装置7において、乗場呼び送信部9fは、かご3を当該自律移動体6に割り当てないことを示す情報を受信し、かご3が当該自律移動体6の存在階を通過した際に改めて乗場呼びをエレベーター制御装置5に送信する。
自律移動体制御装置7において、乗場呼び送信部9fは、かご3を当該自律移動体6に割り当てないことを示す情報を受信したらすぐに改めて乗場呼びを送信することもある。
エレベーター制御装置5において、割当部8cは、当該乗場呼びを応答させる周回数を自律移動体制御装置7に送信する。
自律移動体制御装置7において、通過回数計測部9bは、かご3の現在位置と進行方向とに基づいてかご3が当該自律移動体6の乗場呼びの方向と順方向に通過する回数を計測する。通過回数計測部9bにより計測された通過する回数がかご3を乗場呼びに応答させる周回数未満の場合、制御部9cは、当該自律移動体6をかご3に乗車させない。
エレベーター制御装置5において、通過回数計測部8dは、かご3の現在位置と進行方向とに基づいてかご3が当該自律移動体6の乗場呼びの方向と順方向に通過する回数を計測することもある。通過回数計測部8dにより計測された通過する回数がかご3を乗場呼びに応答させる周回数未満の場合、乗車可否送信部8eは、かご3への乗車が不可能であることを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。通過回数計測部8dにより計測された通過する回数がかご3を乗場呼びに応答させる周回数となった場合、乗車可否送信部8eは、かご3への乗車が可能であることを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。例えば、かご3を乗場呼びに応答させる周回数が1周目の場合、乗車可否送信部8eは、通過回数計測部8dにより計測された通過の回数が1回となったときにかご3への乗車が可能であることを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。例えば、乗車可否送信部8eは、当該階に当該方向で近づき始めたときにかご3への乗車が可能であることを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。例えば、乗車可否送信部8eは、当該階に当該方向で停止し始めたときにかご3への乗車が可能であることを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。
第2連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、自律移動体6等の専有面積に基づいて連携する。
例えば、エレベーター制御装置5において、予測部8bは、自律移動体6の乗場呼びを受信した際に、当該自律移動体6がかご3に乗り込んだ際の当該かご3の内部における利用者と自律移動体6との占有総面積を予測する。具体的には、予測部8bは、当該かご3に乗車中の利用者の専有面積と当該かご3に乗車中の自律移動体6の専有面積と各階における当該かご3に乗車予定の利用者の専有面積と各階における当該かご3に乗車予定の自律移動体6の専有面積とに基づいて当該かご3の内部における利用者と自律移動体6との占有総面積を予測する。例えば、自律移動体6の専有面積は、自律移動体制御装置7から受信した専有面積の情報に基づいて設定される。この際、自律移動体6の専有面積は、自律移動体6が乗せる荷物と利用者とのうちの少なくとも1つの占有面積を含むこともある。例えば、自律移動体6の重量は、自律移動体制御装置7から受信した個体識別子に対応付けられた専有面積の情報が設定データベース8aから抽出されることにより設定される。予測部8bにより予測されたかご3の内部における利用者と自律移動体6との占有総面積がかご3の床面積を超えた場合、割当部8cは、当該かご3を当該乗場呼びに応答させない。
その他の動作は、第1連携設定がなされている場合と同等の動作である。
第3連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、エレベーターの呼びの状況に基づいて連携する。
例えば、エレベーター制御装置5において、割当部8cは、自律移動体6の乗場呼びを受信した際に、空のかご3を当該乗場呼びに応答させる。この際、割当部8cは、すでに割り当てられている乗場呼びとかご呼びとの状況に基づいて空のかご3を割り当てられるか否かを判定する。例えば、割当部8cは、利用者の乗場呼びがなくて利用者がかご3に乗車していない状態でかご3が停止している乗車条件が成立している場合にかご3を当該乗場呼びに応答させる。例えば、割当部8cは、乗車条件が成立していない場合にかご3を当該乗場呼びに応答させない。
乗場呼びに応答させるかご3がない場合以降の動作は、第1連携設定がなされているときにおける乗場呼びにかご3を応答させない後の動作と同等の動作である。
第4連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、自律移動体6の乗車区間に基づいて連携する。
例えば、エレベーター制御装置5において、割当部8cは、自律移動体6の乗場呼びを受信した際、別の自律移動体6の乗場呼びに応答することになっていないかご3を当該自律移動体6の乗場呼びに割り当てる。例えば、割当部8cは、別の自律移動体6の乗車区間と重ならない乗車区間に対応したかご3を当該自律移動体6の乗場呼びに割り当てる。この際の乗車区間は、出発階から行先階までの区間で設定される。
乗場呼びに応答させるかご3がない場合以降の動作は、第1連携設定がなされているときにおける乗場呼びにかご3を応答させない後の動作と同等の動作である。
第5連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、複数の自律移動体6の乗降に基づいて連携する。
例えば、エレベーター制御装置5において、乗降順序制御部8fは、複数の自律移動体6の乗車または降車が検出された階において、かご3への乗車が可能であることを示す情報またはかご3からの降車が可能であることを示す情報を複数の自律移動体6の各々に対応した自律移動体制御装置7に順々に送信する。例えば、乗降順序制御部8fは、乗車する自律移動体6と降車する自律移動体6とが検出された際に、かご3への乗車が可能であることを示す情報を乗車する自律移動体6に対応した自律移動体制御装置7に送信する前にかご3からの降車が可能であることを示す情報を降車する自律移動体6に対応した自律移動体制御装置7に送信する。
第6連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、自律移動体6の乗場呼びのキャンセルに基づいて連携する。
例えば、エレベーター制御装置5において、割当キャンセル部8gは、割当部8cが自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3を決定した後、予測部8bにより予測された前記かご3の積載重量が予め設定された最大積載重量を超えた場合に当該自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3の決定を無効とする。例えば、割当キャンセル部8gは、割当部8cが自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3を決定した後、予測部8bにより予測されたかご3の内部における利用者と自律移動体6との占有総面積がかご3の床面積を超えた場合に当該自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3の決定を無効とする。例えば、割当キャンセル部8gは、空のかご3しか自律移動体6の乗場呼びに応答させない設定において当該かご3を利用者の乗場呼びに応答させる場合に当該自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3の決定を無効とする。この際、割当キャンセル部8gは、当該自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3の決定を無効となったことを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。
当該自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3の決定が無効となった場合以降の動作は、第1連携設定がなされているときにおける乗場呼びにかご3を応答させない後の動作と同等の動作である。
第7連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、かご3の現在階とかご3の進行方向とエレベーターのドアの開閉状態とに基づいて連携する。
例えば、自律移動体制御装置7において、制御部9cは、かご3の現在位置が当該自律移動体6の存在階である際にかご3の走行方向が当該自律移動体6の希望進行方向であってエレベーターのドアが開いている場合に当該自律移動体6をかご3に乗車させる。
第8連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、かご3から降車する予定の利用者に基づいて連携する。
例えば、エレベーター制御装置5は、かご呼びの有無に関する情報を自律移動体制御装置7に送信する。例えば、エレベーター制御装置5は、自律移動体6の乗場呼びを受信した直後にかご呼びの有無に関する情報を送信する。例えば、エレベーター制御装置5は、かご呼びの有無に関する情報を定期的に送信する。エレベーター制御装置5は、自律移動体制御装置7からの要求に応じてかご呼びの有無に関する情報を送信する。
例えば、自律移動体制御装置7において、制御部9cは、エレベーター制御装置5からかご呼びの有無に関する情報を受信する。制御部9cは、当該自律移動体6の存在階のかご呼びの有無に基づいて当該自律移動体6の存在階においてかご3から降車する予定の利用者が存在する否かを判定する。制御部9cは、当該自律移動体6の存在階においてかご3から降車する予定の利用者が存在する場合に当該自律移動体6の存在階の乗場2の前でかご3の到着を待機しないように当該自律移動体6を制御する。報知制御部9dは、当該自律移動体6の存在階においてかご3から降車する予定の利用者が存在する場合にかご3から降車する予定の利用者が存在することを示す情報を当該自律移動体6に設けられた機器に音声または表示により報知させる。
第9連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、かご3に乗車する予定の利用者に基づいて連携する。
例えば、エレベーター制御装置5は、乗場呼びの有無に関する情報を自律移動体制御装置7に送信する。例えば、エレベーター制御装置5は、自律移動体6の乗場呼びを受信した直後に利用者の乗場呼びの有無に関する情報を送信する。例えば、エレベーター制御装置5は、利用者の乗場2の有無に関する情報を定期的に送信する。エレベーター制御装置5は、自律移動体制御装置7からの要求に応じて利用者の乗場呼びの有無に関する情報を送信する。
例えば、自律移動体制御装置7において、制御部9cは、エレベーター制御装置5から利用者の乗場呼びの有無に関する情報を受信する。制御部9cは、当該自律移動体6の存在階における利用者の乗場呼びの有無に基づいて当該自律移動体6の存在階においてかご3に乗車する予定の利用者が存在する否かを判定する。制御部9cは、当該自律移動体6の存在階においてかご3に乗車する予定の利用者が存在する場合に当該自律移動体6の存在階の乗場2の前でかご3の到着を待機しないように当該自律移動体6を制御する。報知制御部9dは、当該自律移動体6の存在階においてかご3に乗車する予定の利用者が存在する場合に当該利用者に対して先に乗車することを促す情報を当該自律移動体6に設けられた機器に音声または表示により報知させる。
例えば、エレベーター制御装置5において、乗車スペース検出部8hは、かご3の内部に設けられたかごカメラ4の画像を解析することによりかご3の内部において空いている面積を検出する。乗車可否送信部8eは、かご3が自律移動体6の乗場呼びに対応した階に到着した際にかごカメラ4の画像を解析することによりかご3の積載重量またはかご3の内部において空いている面積に基づいて自律移動体6がかご3に乗車可能であるか否かを判定する。かご3の積載重量が予め設定された重量を超えない場合またはかごの内部において空いている面積が予め設定された面積を超えている場合、乗車可否送信部8eは、かご3への乗車が可能であることを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。かご3の積載重量が予め設定された重量を超えている場合またはかご3の内部において空いている面積が予め設定された面積を超えない場合、乗車可否送信部8eは、かご3への乗車が不可能であることを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。
例えば、自律移動体制御装置7において、制御部9cは、かご3への乗車が可能であることを示す情報を受信した際にかご3へ乗車するように当該自律移動体6を制御する。制御部9cは、かご3への乗車が不可能であることを示す情報を受信した際にかご3へ乗車しないように当該自律移動体6を制御する。
第10連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、エレベーターのドアが開いている時間に基づいて連携する。
例えば、エレベーター制御装置5において、運転制御部8iは、自律移動体制御装置7から戸開延長指令を受信した際にエレベーターのドアが完全に開いている時間を延長する。
第11連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、リレベルに基づいて連携する。
例えば、自律移動体制御装置7において、段差検出部9eは、前記かご3の床面と当該自律移動体6の存在階の乗場2の床面との間の段差を検出する。段差検出部9eは、段差を解消する指令をエレベーター制御装置5に送信する。段差検出部9eにより段差が検出された場合、制御部9cは、当該自律移動体6をかご3に乗車させる制御を一時的に中止する。
例えば、エレベーター制御装置5において、運転制御部8iは、自律移動体制御装置7から段差を解消する指令を受信する。例えば、運転制御部8iは、利用者の乗場呼びがなくて利用者がかご3に乗車していない状態でかご3が停止している場合にかご3の床面と当該自律移動体6の存在階の乗場2の床面との間の段差を解消するようにかご3を走行させる。その後、運転制御部8iは、段差が解消されたことを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。
例えば、自律移動体制御装置7において、制御部9cは、エレベーター制御装置5から段差が解消されたことを示す情報を受信した場合に当該自律移動体6をかご3に乗車させる制御を再開する。
例えば、エレベーター制御装置5において、利用者がかご3に乗車している場合、運転制御部8iは、かご3の床面と当該自律移動体6の存在階の乗場2の床面との間の段差を解消するようにかご3を走行させない。この際、運転制御部8iは、段差が解消できないことを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。
例えば、自律移動体制御装置7において、制御部9cは、エレベーター制御装置5から段差が解消できないことを示す情報を受信した場合に当該自律移動体6をかご3に乗車させる制御を無効とする。
当該自律移動体6をかご3に乗車させる制御が無効となった場合以降の動作は、第1連携設定がなされているときにおける乗場呼びにかご3を応答させない後の動作と同等の動作である。
例えば、自律移動体制御装置7において、乗場呼び送信部9fは、エレベーター制御装置5から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に当該自律移動体6の乗場呼びをエレベーター制御装置5に再び送信する。例えば、行先階送信部9gは、エレベーター制御装置5から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に当該自律移動体6の行先階の情報をエレベーター制御装置5に再び送信する。例えば、行先階送信部9gは、かご3の現在階が行先階でなくなった場合またはエレベーター制御装置5から段差が解消されたことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体6の行先階の情報と当該かご3の情報とをエレベーター制御装置5に再び送信する。
例えば、自律移動体制御装置7において、方向反転検出部9hは、かご3の現在階の変動に基づいてかご3の進行方向が反転したことを検出する。例えば、行先階送信部9gは、方向反転検出部9hがかご3の進行方向の反転を検出した場合に当該自律移動体6の行先階の情報と当該かご3の情報とをエレベーター制御装置5に再び送信する。
第12連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、かご3の現在階とエレベーターのドアの開閉状態とに基づいて連携する。
例えば、自律移動体制御装置7において、制御部9cは、かご3の現在階とかご3の内部に存在する当該自律移動体6の行先階とが一致し、エレベーターのドアが開いている場合に、当該自律移動体6をかご3から降車させる。
第13連携設定がなされている場合、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、複数のかご3の停止可能階またはエレベーターの混雑状況に基づいて連携する。
例えば、自律移動体制御装置7において、輸送効率評価部9iは、複数のかご3の現在の混雑状況または混雑の予測状況とに基づいて当該自律移動体6の移動時間と利用者の平均待ち時間と当該自律移動体6と同乗する利用者の数の期待値とのうちの少なくとも1つを評価する。例えば、輸送効率評価部9iは、乗場呼びの数または行先階の数またはかご3の内部に存在する利用者の数に基づいて当該自律移動体6の行先階までの移動時間または利用者の平均待ち時間または当該自律移動体6と同乗する利用者の数の期待値を評価する。例えば、移動計画作成部9jは、複数のかご3の停止可能階の情報に基づいて当該自律移動体6が目的地に移動するために利用するかご3を決定する。例えば、移動計画作成部9jは、輸送効率評価部9iよる評価結果が最良となるように当該自律移動体6が目的地に移動するために利用するかご3を決定する。
例えば、自律移動体制御装置7において、行動計画作成部9kは、エレベーターの混雑時間帯に前記エレベーターを利用しない行動計画を作成する。
例えば、自律移動体制御装置7において、輸送効率評価部9iは、エレベーター制御装置5からエレベーターの交通需要の情報を受信する。この際の交通需要の情報は、出発階と行先階と利用者の数と移動時間との情報が対応付けられた情報を含む。輸送効率評価部9iは、一定期間における前記エレベーターの交通需要に基づいて当該自律移動体6の移動時間と利用者の平均待ち時間と当該自律移動体6と同乗する利用者の数の期待値とのうちの少なくとも1つを評価する。例えば、行動計画作成部9kは、前記輸送効率評価部9iよる評価結果が最良となるように一定期間における当該自律移動体6の行動計画を作成する。この際の一定期間は、適宜設定される。例えば、一定期間は、1日に設定される。
次に、図3を用いて、かご3の周回数を説明する。
図3はこの発明の実態の形態1におけるエレベーター制御装置が適用されるエレベーターのかごの走行経路を示す図である。図3の横軸は時間である。図3の縦軸はかご3の位置である。
図3において、「出発階」は、乗場呼びに対応した階である。「行先階」は、かご呼びに対応した階である。「乗車区間」は、かご3が乗場呼びに応答して「出発階」から「行先階」まで移動するまでの走行経路に対応する。
「1週目」は、かご3が乗場呼びに応答して「出発階」から「行先階」まで移動した後に反転してさらに反転する前の走行経路に対応する。「2周目」は、かご3が「1周目」の後に移動した後に反転してさらに反転する前の走行経路に対応する。「3周目」は、かご3が「2周目」の後に移動した後に反転してさらに反転する前の走行経路に対応する。
次に、図4を用いて、エレベーター制御装置5の動作の概要を説明する。
図4はこの発明の実態の形態1におけるエレベーター制御装置の動作の概要を説明するための図である。
ステップS1では、エレベーター制御装置5は、利用者の呼びが存在するか否かを判定する。
ステップS1で利用者の呼びが存在しない場合は、エレベーター制御装置5は、ステップS2の動作を行う。ステップS2では、エレベーター制御装置5は、自律移動体6の呼びが存在するか否かを判定する。
ステップS2で自律移動体6の呼びが存在しない場合は、エレベーター制御装置5は、ステップS1の動作を行う。
ステップS2で自律移動体6の呼びが存在する場合は、エレベーター制御装置5は、ステップS3の動作を行う。ステップS3では、エレベーター制御装置5は、自律移動体6の呼びに応じてエレベーターを制御する。その後、エレベーター制御装置5は、ステップS1の動作を行う。
ステップS1で利用者の呼びが存在する場合は、エレベーター制御装置5は、ステップS4の動作を行う。ステップS4では、エレベーター制御装置5は、自律移動体6の呼びが存在するか否かを判定する。
ステップS4で自律移動体6の呼びが存在しない場合は、エレベーター制御装置5は、ステップS5の動作を行う。ステップS5では、エレベーター制御装置5は、利用者の呼びに応じてエレベーターを制御する。その後、エレベーター制御装置5は、ステップS1の動作を行う。
ステップS4で自律移動体6の呼びが存在する場合は、エレベーター制御装置5は、ステップS6の動作を行う。ステップS6では、エレベーター制御装置5は、自律移動体6の呼びよりも利用者の呼びを優先してエレベーターを制御する。その後、エレベーター制御装置5は、ステップS1の動作を行う。
次に、図5を用いて、自律移動体制御装置7の動作の概要を説明する。
図5はこの発明の実態の形態1における自律移動体制御装置の動作の概要を説明するための図である。
ステップS11では、自律移動体制御装置7は、利用者の呼びが存在するか否かを判定する。
ステップS11で利用者の呼びが存在しない場合は、自律移動体制御装置7は、ステップS12の動作を行う。ステップS12では、自律移動体制御装置7は、自律移動体6の呼びが存在するか否かを判定する。
ステップS12で自律移動体6の呼びが存在しない場合は、自律移動体制御装置7は、ステップS11の動作を行う。
ステップS12で自律移動体6の呼びが存在する場合は、自律移動体制御装置7は、ステップS13の動作を行う。ステップS13では、自律移動体制御装置7は、自律移動体6の呼びに応じて自律移動体6を制御する。その後、自律移動体制御装置7は、ステップS11の動作を行う。
ステップS11で利用者の呼びが存在する場合は、自律移動体制御装置7は、ステップS14の動作を行う。ステップS14では、自律移動体制御装置7は、自律移動体6の呼びが存在するか否かを判定する。
ステップS14で自律移動体6の呼びが存在しない場合は、自律移動体制御装置7は、ステップS15の動作を行う。ステップS15では、自律移動体制御装置7は、利用者の呼びに応じて自律移動体6を制御する。その後、自律移動体制御装置7は、ステップS11の動作を行う。
ステップS14で自律移動体6の呼びが存在する場合は、自律移動体制御装置7は、ステップS16の動作を行う。ステップS16では、自律移動体制御装置7は、自律移動体6の呼びよりも利用者の呼びを優先して自律移動体6を制御する。その後、自律移動体制御装置7は、ステップS11の動作を行う。
以上で説明した実施の形態1によれば、エレベーター制御装置5は、利用者の呼びと自律移動体6の呼びとが存在する場合に自律移動体6の呼びよりも利用者の呼びを優先してエレベーターを制御する。このため、利用者の利便性を向上することができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、かご3の積載重量が予め設定された最大積載重量を超えた場合にかご3を乗場呼びに応答させない。このため、かご3の積載重量が最大積載量を超えるために自律移動体6がかご3に乗車できない場合にかご3が当該自律移動体6の存在階に停止することを回避できる。その結果、エレベーターの輸送効率を向上することができる。また、エレベーターの輸送効率の向上により、利用者の待ち時間を改善することができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、かご3の積載重量が最大積載重量を超えた場合にかご3の2周目以降にかご3を乗場呼びに応答させる。このため、かご3の積載重量が最大積載重量を超えるために自律移動体6がかご3に乗車できない場合にかご3が当該自律移動体6の存在階に停止することを回避できる。その結果、エレベーターの輸送効率を向上することができる。また、エレベーターの輸送効率の向上により、利用者の待ち時間を改善することができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、かご3の内部における利用者と自律移動体6との占有総面積がかご3の床面積を超えた場合にかご3を乗場呼びに応答させない。このため、かご3の内部における利用者と自律移動体6との占有総面積がかご3の床面積を超えるために自律移動体6がかご3に乗車できない場合にかご3が当該自律移動体6の存在階に停止することを回避できる。その結果、エレベーターの輸送効率を向上することができる。また、エレベーターの輸送効率の向上により、利用者の待ち時間を改善することができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、かご3の積載重量が最大積載重量を超えた場合にかご3の2周目以降にかご3を乗場呼びに応答させる。このため、かご3の内部における利用者と自律移動体6との占有総面積がかご3の床面積を超えるために自律移動体6がかご3に乗車できない場合にかご3が当該自律移動体6の存在階に停止することを回避できる。その結果、エレベーターの輸送効率を向上することができる。また、エレベーターの輸送効率の向上により、利用者の待ち時間を改善することができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、かご3の通過回数がかご3を乗場呼びに応答させる周回数未満の場合にかご3への乗車が不可能であることを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。エレベーター制御装置5は、かご3の通過回数がかご3を乗場呼びに応答させる周回数となった場合にかご3への乗車が可能であることを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。このため、最大積載量が超過しているために自律移動体6がかご3に乗車できない場合にかご3が当該自律移動体6の存在階に停止することを回避できる。その結果、エレベーターの輸送効率を向上することができる。また、エレベーターの輸送効率の向上により、利用者の待ち時間を改善することができる。この際、自律移動体制御装置7は、かご3の通過回数を認識することなくかご3への乗車が可能であることを示す情報に従ってかご3に乗車すればよい。このため、自律移動体制御装置7の演算リソースおよびエレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7との間の通信回線の負荷を軽減させることができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、利用者の乗場呼びがなくて利用者がかご3に乗車していない状態でかご3が停止している乗車条件が成立している場合のみにかご3を当該乗場呼びに応答させる。このため、自律移動体6がエレベーターを利用する場合でも利用者の待ち時間の影響を最小限に抑えることができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、別の自律移動体6の乗車区間と重ならない乗車区間に対応したかご3を当該自律移動体6の乗場呼びに割り当てる。このため、複数の自律移動体6がかご3に乗車することを回避することができる。この場合、一方の自律移動体6が降車する際に、他方の自律移動体6に対して降車進路を妨げないように指示する必要がない。また、複数の自律移動体6が同一階においてかご3に対して乗降することも回避することができる。この場合、自律移動体6の乗降時間が長くなることもない。このため、エレベーターの輸送効率の悪化を抑制することができる。また、エレベーターの輸送効率の悪化の抑制により、利用者の待ち時間への影響を最小限にすることができる。その結果、利用者の快適性を向上することができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、複数の自律移動体6の乗車または降車が検出された階においてかご3への乗車が可能であることを示す情報またはかご3からの降車が可能であることを示す情報を複数の自律移動体6の各々に対応した自律移動体制御装置7に順々に送信する。このため、複数の自律移動体6の各々が同一の階で同一のかご3に対して複数の自律移動体6の乗降が生じることを認識していなくても、複数の自律移動体6の各々を円滑に乗降させることができる。その結果、利用者の安全性を向上させることができる。さらに、エレベーターの輸送効率の悪化を最小限に抑制することができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、乗車する自律移動体6と降車する自律移動体6とが検出された際にかご3への乗車が可能であることを示す情報を乗車する自律移動体6に対応した自律移動体制御装置7に送信する前にかご3からの降車が可能であることを示す情報を降車する自律移動体6に対応した自律移動体制御装置7に送信する。このため、複数の自律移動体6の各々をより円滑に乗降させることができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、割当部8cが自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3を決定した後、予測部8bにより予測されたかご3の積載重量が予め設定された最大積載重量を超えた場合に当該自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3の決定を無効とする。このため、自律移動体6がエレベーターを利用する場合でも利用者の積み残しを最小限に抑制することができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、割当部8cが自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3を決定した後、予測部8bにより予測されたかご3の内部における利用者と自律移動体6との占有総面積がかご3の床面積を超えた場合は、当該自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3の決定を無効とする。このため、自律移動体6がエレベーターを利用する場合でも利用者の積み残しを最小限に抑制することができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、当該自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3の決定を無効とした場合に当該自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3を決定し直す。このため、当該自律移動体6がエレベーターを利用できなくなることを抑制できる。
例えば、エレベーター制御装置5は、かご3の積載重量が予め設定された重量を超えない場合またはかご3の内部において空いている面積が予め設定された面積を超えている場合にかご3への乗車が可能であることを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。エレベーター制御装置5は、かご3の積載重量が予め設定された重量を超えている場合またはかご3の内部において空いている面積が予め設定された面積を超えない場合にかご3への乗車が不可能であることを示す情報を自律移動体制御装置7に送信する。このため、同一の階から乗車する利用者の数が不明である場合でも、自律移動体6よりも利用者を先にかご3に乗車させることができる。その結果、利用者の積み残しの可能性を最小限に抑制することができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、かご3の内部に設けられたかごカメラ4の画像を解析することによりかご3の内部において空いている面積を検出する。このため、かご3の内部において空いている面積を容易に検出することができる。
なお、乗車可否送信部8eがかご3への乗車が可能であることを示す情報を予め設定された時間内に送信しない場合またはかご3への乗車が不可能であることを示す情報を送信した場合、割当部8cは、当該自律移動体6の乗場呼びに応答させるかご3を決定し直すこともある。この場合、当該自律移動体6がエレベーターを利用できなくなることを抑制できる。
例えば、エレベーター制御装置5は、自律移動体6から戸開延長指令を受信した際にエレベーターのドアが開いている時間を延長する。このため、自律移動体6が利用者の乗降の後に乗車する場合でも、エレベーターのドアが閉まることを抑制できる。例えば、自律移動体6の駆動性能によって自律移動体6がかご3に乗車する時間が長くなる場合、エレベーターのドアが開いている時間が標準的な時間に設定されていると、自律移動体6は、かご3に乗車できないこともある。この場合でも、エレベーターのドアが開いている時間を延長することで、より確実かつより安全に自律移動体6をかご3に乗車させることができる。
例えば、エレベーター制御装置5は、自律移動体制御装置7から段差を解消する指令を受信した際にかご3の床面と当該自律移動体6の存在階の乗場2の床面との間の段差を解消するようにかご3を走行させる。このため、かご3の床面と当該自律移動体6の存在階の乗場2の床面との間の段差の高さが自律移動体6の乗り越え可能な高さよりも高くて当該自律移動体6が転倒することを抑制できる。また、自律移動体6の転倒によりエレベーターのドアが閉まらなくなることを抑制できる。その結果、自律移動体6とエレベーターとの安全性を向上することができる。
なお、段差を解消する際のかご3の速度は、かご3の通常速度よりも遅い。また、エレベーターのドアが完全に閉まっている際に段差が解消されることもある。このため、かご3の内部に存在する利用者が不安になることもある。これに対し、エレベーター制御装置5は、利用者の乗場呼びがなくて利用者がかご3に乗車していない状態でかご3が停止している場合にかご3の床面と当該自律移動体6の存在階の乗場2の床面との間の段差を解消するようにかご3を走行させる。このため、利用者の不安を無用に煽ることを抑制できる。
また、自律移動体制御装置7は、利用者の呼びと自律移動体6の呼びが存在する場合に、自律移動体6の呼びよりも利用者の呼びを優先して自律移動体6を制御する。このため、利用者の利便性を向上することができる。
例えば、自律移動体制御装置7は、かご3の通過回数がかご3を乗場呼びに応答させる周回数未満の場合、制御部9cは、当該自律移動体6をかご3に乗車させない。このため、最大積載量が超過しているために自律移動体6がかご3に乗車できない場合にかご3が当該自律移動体6の存在階に停止することを回避できる。その結果、エレベーターの輸送効率を向上することができる。また、エレベーターの輸送効率の向上により、利用者の待ち時間を改善することができる。
なお、複数のかご3が存在する場合、別のかご3が当該乗場呼びに応答し得る。このため、自律移動体制御装置7において、かご3を当該自律移動体6に割り当てないことを示す情報を受信したらすぐに改めて乗場呼びを送信すれば、自律移動体6が不必要に当該階で待たされることを回避できる。
例えば、自律移動体制御装置7は、かご3の現在位置が当該自律移動体6の存在階である際にかご3の走行方向が当該自律移動体6の希望進行方向であってエレベーターのドアが開いている場合に当該自律移動体6をかご3に乗車させる。この際、自律移動体制御装置7がエレベーター制御装置5からエレベーターのドアの開閉状態の情報を受信すれば、自律移動体6がエレベーターのドアの開閉状態を計測しなくても、自律移動体6に対してエレベーターのドアの開閉状態を認識させることができる。
例えば、自律移動体制御装置7は、当該自律移動体6の存在階においてかご3から降車する予定の利用者が存在する場合に、当該自律移動体6の存在階の乗場2の前でかご3の到着を待機しないように当該自律移動体6を制御する。このため、利用者がかご3から降車する際の領域を確保することができる。その結果、かご3から降車する利用者の利便性および安全性を向上することができる。さらに、利用者のかご3に対する乗降時間を短縮することができる。このため、エレベーターの輸送効率を向上することができる。その結果、利用者の待ち時間を改善することができる。
例えば、自律移動体制御装置7は、当該自律移動体6の存在階においてかご3から降車する予定の利用者が存在する場合にかご3から降車する予定の利用者が存在することを示す情報を当該自律移動体6に設けられた機器に音声または表示により報知させる。このため、利用者がかご3から降車する際の領域を確保するように周りの利用者に促すことができる。
例えば、自律移動体制御装置7は、当該自律移動体6の存在階においてかご3に乗車する予定の利用者が存在する場合に当該自律移動体6の存在階の乗場2の前でかご3の到着を待機しないように当該自律移動体6を制御する。このため、利用者がかご3に乗車する際の領域を確保することができる。その結果、かご3に乗車する利用者の利便性および安全性を向上することができる。さらに、利用者のかご3に対する乗降時間を短縮することができる。このため、エレベーターの輸送効率を向上することができる。その結果、利用者の待ち時間を改善することができる。
例えば、自律移動体制御装置7は、当該自律移動体6の存在階においてかご3に乗車する予定の利用者が存在する場合に、当該利用者に対して先に乗車することを促す情報を当該自律移動体6に設けられた機器に音声または表示により報知させる。このため、利用者がかご3に乗車する際の領域を確保するように周りの利用者に促すことができる。
例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から段差が解消されたことを示す情報を受信した場合に当該自律移動体6をかご3に乗車させる制御を再開する。このため、当該自律移動体6がエレベーターを利用できなくなることを抑制できる。
例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に当該自律移動体6の乗場呼びをエレベーター制御装置5に再び送信する。このため、当該自律移動体6がエレベーターを利用できなくなることを抑制できる。
例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に当該自律移動体6の行先階の情報とかご3の情報とをエレベーター制御装置5に再び送信する。このため、当該自律移動体6がエレベーターを利用できなくなることを抑制できる。
例えば、自律移動体制御装置7は、かご3の現在階が行先階でなくなった場合に当該自律移動体6の行先階の情報と当該かご3の情報とをエレベーター制御装置5に再び送信する。このため、利用者がかご3に乗車していないタイミングで段差を解消し得る。その結果、利用者の不安を無用に煽ることを抑制できる。
例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5から段差が解消されたことを示す情報を受信した場合に当該自律移動体6の行先階の情報と当該かご3の情報とをエレベーター制御装置5に再び送信する。このため、当該自律移動体6をかご3に円滑に乗車させることができる。
例えば、自律移動体制御装置7は、かご3の進行方向が反転した場合に当該自律移動体6の行先階の情報と当該かご3の情報とをエレベーター制御装置5に再び送信する。このため、かご3が空になることが多いタイミングで段差を解消し得る。その結果、利用者の不安を無用に煽ることを抑制できる。
なお、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7とは、自律移動体6が移動することを考慮して無線通信を行う。複数のかご3がある場合、複数のかご3の各々に対応して、複数のエレベーター制御装置5の各々が設けられる。この際、自律移動体6が当該かご3に対応したエレベーター制御装置5とは別のエレベーター制御装置5と無線通信を行うことがある。これに対し、自律移動体制御装置7は、当該かご3の情報も送信する。このため、かご呼びが別のエレベーター制御装置5に無用に認識されることを抑制できる。その結果、別のエレベーター制御装置5に対応したかご3が無用に停止することを抑制できる。
また、当該かご3の情報ではなく、当該乗場呼びの個体識別子の情報を送信してもよい。この場合、エレベーター制御装置5が当該乗場呼びと当該乗場呼びの個体識別子とを保持していれば、かご呼びが別のエレベーター制御装置5に無用に認識されることを抑制できる。その結果、別のエレベーター制御装置5に対応したかご3が無用に停止することを抑制できる。
例えば、自律移動体制御装置7は、かご3の現在階とかご3の内部に存在する当該自律移動体6の行先階とが一致し、エレベーターのドアが開いている場合に、当該自律移動体6をかご3から降車させる。この際、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5からかご3の現在階の情報を受信する。このため、利用者と自律移動体6が同時にかご3に乗車しており、当該かご3が停止したときに、かご3の現在階が当該自律移動体6の行先階であることを自律移動体制御装置7に認識させることができる。また、自律移動体制御装置7は、エレベーター制御装置5からエレベーターのドアが開いていることを示す情報を受信する。このため、自律移動体6によりエレベーターのドアが開いていることを自律移動体6に検出させなくても、エレベーターのドアが開いていることを自律移動体制御装置7に認識させることができる。
例えば、自律移動体制御装置7は、複数のかご3の停止可能階の情報に基づいて当該自律移動体6が目的地に移動するために利用するかご3を決定する。このため、自律移動体6の運用負担を軽減することができる。
例えば、高層の建築物においては、非常用のかご3を除き、1つのかご3に全ての階において乗車できることは少ない。このため、かご3の乗り継ぎが必要となることもある。この際、自律移動体6がかご3の停止可能階を認識していないと、自律移動体制御装置7は、当該かご3の停止可能階ではない行先階に行く予定で当該かご3に対応したエレベーター制御装置5に乗場呼びを送信し得る。この場合、乗場呼びの割当がなされないこともある。また、当該かご3が行先階に到着しないことにより、当該自律移動体6が降車できないこともある。これに対し、複数のかご3の停止可能階の情報に基づいて利用するかご3が決定されれば、自律移動体6を希望の行先階まで移動させることができる。
なお、複数のかご3の停止可能階の情報は、自律移動体制御装置7の設定データベース9aに記憶しておくこともできる。これに対し、自律移動体制御装置7が複数のかご3の各々の停止可能階の情報を複数のエレベーター制御装置5の各々から受信すれば、設定データベース9aへの記述作業を省くことができる。また、自律移動体6の移動中にかご3の停止可能階が変更された場合でも、変更後の停止可能階に基づいて自律移動体6の運用を自動的に変更させることができる。さらに、かご3の停止可能階が時間帯によって変更された場合でも、変更後の停止可能階に基づいて自律移動体6の運用を自動的に変更させることができる。
例えば、自律移動体制御装置7は、当該自律移動体6の移動時間と利用者の平均待ち時間と当該自律移動体6と同乗する利用者の数の期待値とのうちの少なくとも1つの評価結果が最良となるように当該自律移動体6が目的地に移動するために利用するかご3を決定する。例えば、当該自律移動体6の移動時間が最も短くなるように利用されるかご3が決定される。例えば、利用者の平均待ち時間が最も短くなるように利用されるかご3が決定される。例えば、当該自律移動体6と同乗する利用者の数の期待値が最も小さくなるように利用されるかご3が決定される。このため、利用者と自律移動体6との双方が快適にエレベーターを利用することができる。
例えば、自律移動体制御装置7は、乗場呼びの数または行先階の数またはかご3の内部に存在する利用者の数に基づいて当該自律移動体6の行先階までの移動時間または利用者の平均待ち時間または当該自律移動体6と同乗する利用者の数の期待値を評価する。このため、新たな装置を追加することなく、当該自律移動体6の行先階までの移動時間または利用者の平均待ち時間または当該自律移動体6と同乗する利用者の数の期待値を正確に評価することができる。その結果、利用者と自律移動体6との双方が快適にエレベーターを利用することができる。
例えば、自律移動体制御装置7は、エレベーターの混雑時間帯にエレベーターを利用しない行動計画を作成する。このため、オフィスビル等における朝の出勤時間帯、昼の昼食時間帯、夕方の退勤時間帯等、混雑時間帯において自律移動体6がエレベーターを利用することを抑制できる。
例えば、自律移動体制御装置7は、一定期間におけるエレベーターの交通需要を考慮して、当該自律移動体6の移動時間と利用者の平均待ち時間と当該自律移動体6と同乗する利用者の数の期待値とのうちの少なくとも1つの評価結果に基づいて当該自律移動体6の行動計画を作成する。例えば、当該自律移動体6の移動時間が最も短くなるように利用されるかご3が決定される。例えば、利用者の平均待ち時間が最も短くなるように利用されるかご3が決定される。例えば、当該自律移動体6と同乗する利用者の数の期待値が最も小さくなるように利用されるかご3が決定される。このため、利用者と自律移動体6との双方が快適にエレベーターを利用することができる。
なお、複数のかご3が存在する場合、群管理装置がエレベーターの呼びの割当を決定する。このため、実施の形態1のエレベーター制御装置5の各機能を群管理装置で実現してもよい。
また、実施の形態1のエレベーター制御装置5の少なくとも一部は、エレベーターの制御を司る「エレベーター制御装置」とは別に設けられることもある。例えば、実施の形態1のエレベーター制御装置5の少なくとも一部は、「エレベーター制御装置」と外部のシステム等との間に電気的に接続されることもある。この際、実施の形態1のエレベーター制御装置5の少なくとも一部は、「エレベーター制御装置」との間で情報の授受し得るように設けられる。実施の形態1のエレベーター制御装置5の少なくとも一部は、外部のシステム等との間で情報の授受し得るように設けられる。
また、実施の形態1の自律移動体6の少なくとも一部は、自律移動体6の制御を司る「自律移動体制御装置」とは別に設けられることもある。例えば、実施の形態1の自律移動体制御装置7の少なくとも一部は、「自律移動体制御装置」と外部のシステム等との間に電気的に接続されることもある。この際、実施の形態1の自律移動体制御装置7の少なくとも一部は、「自律移動体制御装置」との間で情報の授受し得るように設けられる。実施の形態1の自律移動体制御装置7の少なくとも一部は、外部のシステム等との間で情報の授受し得るように設けられる。
次に、図6を用いて、エレベーター制御装置5と自律移動体制御装置7との例を説明する。
図6はこの発明の実施の形態1におけるエレベーター制御装置と自律移動体制御装置とのハードウェア構成図である。
エレベーター制御装置5の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ10aと少なくとも1つのメモリ10bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア11を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ10aと少なくとも1つのメモリ10bとを備える場合、エレベーター制御装置5の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ10bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ10aは、少なくとも1つのメモリ10bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、エレベーター制御装置5の機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ10aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ10bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア11を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、エレベーター制御装置5の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、エレベーター制御装置5の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
エレベーター制御装置5の各機能について、一部を専用のハードウェア11で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、割当部8cの機能については専用のハードウェア11としての処理回路で実現し、割当部8cの機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ10aが少なくとも1つのメモリ10bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア11、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせでエレベーター制御装置5の各機能を実現する。
自律移動体制御装置7の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ12aと少なくとも1つのメモリ12bとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア13を備える。
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ12aと少なくとも1つのメモリ12bとを備える場合、自律移動体制御装置7の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも1つのメモリ12bに格納される。少なくとも1つのプロセッサ12aは、少なくとも1つのメモリ12bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、自律移動体制御装置7の機能を実現する。少なくとも1つのプロセッサ12aは、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。例えば、少なくとも1つのメモリ12bは、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等である。
処理回路が少なくとも1つの専用のハードウェア13を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、自律移動体制御装置7の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、自律移動体制御装置7の各機能は、まとめて処理回路で実現される。
自律移動体制御装置7の各機能について、一部を専用のハードウェア13で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、制御部9cの機能については専用のハードウェア13としての処理回路で実現し、制御部9cの機能以外の機能については少なくとも1つのプロセッサ12aが少なくとも1つのメモリ12bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア13、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで自律移動体制御装置7の各機能を実現する。
以上のように、エレベーター制御装置と自律移動体制御装置とは、利用者の利便性を向上するシステムに利用できる。
1 昇降路、 2 乗場、 3 かご、 4 かごカメラ、 5 エレベーター制御装置、 6 自律移動体、 7 自律移動体制御装置、 8 エレベーター制御部、 8a 設定データベース、 8b 予測部、 8c 割当部、 8d 通過回数計測部、 8e 乗車可否送信部、 8f 乗降順序制御部、 8g 割当キャンセル部、 8h 乗車スペース検出部、 8i 運転制御部、 9 自律移動体制御部、 9a 設定データベース、 9b 通過回数計測部、 9c 制御部、 9d 報知制御部、 9e 段差検出部、 9f 乗場呼び送信部、 9g 行先階送信部、 9h 方向反転検出部、 9i 輸送効率評価部、 9j 移動計画作成部、 9k 行動計画作成部、 10a プロセッサ、 10b メモリ、 11 ハードウェア、 12a プロセッサ、 12b メモリ、 13 ハードウェア

Claims (8)

  1. エレベーターにおいて利用者の呼びと自律移動体の呼びとが存在する場合に、自律移動体の呼びよりも利用者の呼びを優先して前記エレベーターを制御するエレベーター制御部、
    を備え、
    前記エレベーター制御部は、
    自律移動体の乗場呼びを受信した際に、別の自律移動体の乗車区間と重ならない乗車区間に対応したかごを前記乗場呼びに応答させる割当部、
    を備えたエレベーター制御装置。
  2. 前記エレベーター制御部は、
    自律移動体から戸開延長指令を受信した際に、前記エレベーターのドアが開いている時間を延長する運転制御部、
    を備えた請求項1に記載のエレベーター制御装置。
  3. エレベーターにおいて利用者の呼びと自律移動体の呼びとが存在する場合に、自律移動体の呼びよりも利用者の呼びを優先して前記自律移動体を制御する自律移動体制御部、
    を備え、
    前記自律移動体制御部は、
    前記エレベーターのかごの床面と当該自律移動体の存在階の乗場の床面との間の段差を検出し、エレベーター制御装置に段差を解消する指令を送信する段差検出部と、
    前記段差検出部により段差が検出された場合に当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止し、前記エレベーター制御装置から段差が解消されたことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を再開する制御部と、
    前記制御部が当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止している際に前記エレベーター制御装置から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体の乗場呼びを前記エレベーター制御装置に送信する乗場呼び送信部と、
    を備え、
    前記制御部は、当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止している際に前記エレベーター制御装置から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を無効とする自律移動体制御装置。
  4. エレベーターにおいて利用者の呼びと自律移動体の呼びとが存在する場合に、自律移動体の呼びよりも利用者の呼びを優先して前記自律移動体を制御する自律移動体制御部、
    を備え、
    前記自律移動体制御部は、
    前記エレベーターのかごの床面と当該自律移動体の存在階の乗場の床面との間の段差を検出し、エレベーター制御装置に段差を解消する指令を送信する段差検出部と、
    前記段差検出部により段差が検出された場合に当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止し、前記エレベーター制御装置から段差が解消されたことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を再開する制御部と、
    前記制御部が当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止している際に前記エレベーター制御装置から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体の行先階の情報を前記エレベーター制御装置に送信する行先階送信部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記制御部が当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を一時的に中止している際に前記エレベーター制御装置から段差の解消ができないことを示す情報を受信した場合に、前記制御部が当該自律移動体を前記かごに乗車させる制御を無効とする自律移動体制御装置。
  5. 前記行先階送信部は、前記かごの現在階が行先階でなくなった場合または前記エレベーター制御装置から段差が解消されたことを示す情報を受信した場合に、当該自律移動体の行先階の情報を前記エレベーター制御装置に送信する請求項に記載の自律移動体制御装置。
  6. 前記かごの現在階の変動に基づいて前記かごの進行方向が反転したことを検出する方向反転検出部、
    を備え、
    前記行先階送信部は、前記方向反転検出部が前記かごの進行方向の反転を検出した場合に、当該自律移動体の行先階の情報を前記エレベーター制御装置に送信する請求項に記載の自律移動体制御装置。
  7. 前記自律移動体制御部は、
    前記エレベーターの混雑時間帯に前記エレベーターを利用しない行動計画を作成する行動計画作成部、
    を備えた請求項から請求項のいずれか一項に記載の自律移動体制御装置。
  8. 前記自律移動体制御部は、
    一定期間における前記エレベーターの交通需要に基づいて当該自律移動体の移動時間と利用者の平均待ち時間と当該自律移動体と同乗する利用者の数の期待値とのうちの少なくとも1つを評価する輸送効率評価部と、
    前記輸送効率評価部よる評価結果が最良となるように前記一定期間における当該自律移動体の行動計画を作成する行動計画作成部と、
    を備えた請求項から請求項のいずれか一項に記載の自律移動体制御装置。
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