JP2014101751A5 - 建築物の防火区画壁の構築方法 - Google Patents
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Description
本発明は、建築物の防火区画壁の構築方法に関するものであり、より詳細には、室と室、または室と設備空間とを仕切る屋内非耐力壁として施工される乾式工法の防火区画壁の構築方法に関するものである。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エレベータシャフト、ダクトシャフト、配管シャフト等の竪穴の如く、一方の側からは極端に施工困難な条件に設置される乾式工法の防火区画壁を用いた防火区画に関し、壁体の各々の側の火災発生に耐える屋内防火区画を形成するとともに、防火区画壁の施工性を大幅に改善することができる建築物の防火区画壁の構築方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、建築基準法に規定された防火区画であって、室と室、または室と設備空間とを仕切る屋内非耐力壁によって壁体の各々の側の火災発生に耐える耐火構造の屋内防火区画を形成する建築物の防火区画壁の構築方法であって、軽量鉄骨製スタッド及び不燃性ボード材料により形成される乾式工法の間仕切壁からなる建築物の防火区画壁の構築方法において、
防火区画の壁体壁芯に沿って上下の溝型ランナを建築物の床又は梁に固定し、
軽量鉄骨製スタッドの上端部及び下端部を上下の前記溝型ランナの溝内に挿入することで該スタッドを前記ランナに係止して垂直に立設し、前記スタッドを壁芯に沿って所定間隔を隔てて整列配置し、
不燃性及び耐熱性を有し且つ前記スタッドに沿って100〜300mmの範囲内の間隔に配置されたスクリュービスによって板厚21mmの石膏ボード又は石膏板を下貼りボードとして前記スタッドのみに固定して、該下貼りボードを前記スタッドの片面にのみ取付け、
板厚21mmの石膏ボード又は石膏板をビス又はステープルによって前記下貼りボードの表面に上貼りボードとして固定し、前記下貼りボード及び上貼りボードの目地又は継目を壁芯方向に互いにずれた位置に配置し、或いは、前記下貼りボード及び上貼りボードの目地又は継目を互いに縦横に交差させ、これにより、2層構造の不燃性ボード材料の壁面を前記スタッドの片側のみに形成した前記間仕切壁を構築し、
前記上貼りボードが配置された側の室又は設備空間の燃焼雰囲気温度が900℃以上の高温に達したときだけではなく、前記スタッドの側に位置する室又は設備空間の燃焼雰囲気温度が900℃以上の高温に達し、該スタッド及びランナの全体が直接に該燃焼雰囲気に曝された状態においても、前記スクリュービスが、前記スタッドの過剰な熱変形を制限し且つ前記ボード材料及びスタッドの一体性を保持するとともに、前記スタッドの熱変形を抑制し、これにより、スタッド、スクリュービス及びボード材料の協働作用で壁体の全体的一体性を高温時に保持する防火区画であって、
前記上貼りボードが配置された前記間仕切壁の一方の側の燃焼雰囲気温度が950℃の高温に達したときだけではなく、前記スタッド及びランナが燃焼雰囲気に曝された前記間仕切壁の一方の側の燃焼雰囲気温度が950℃の高温に達した状態においても、該間仕切壁の他方の側における前記ボード材料の表面温度が、最高200℃以下、平均160℃以下の範囲内の温度を維持する防火区画を前記間仕切壁によって形成することを特徴とする建築物の防火区画壁の構築方法を提供する。好ましくは、上記防火区画は、竪穴区画又は面積区画を構成する。
防火区画の壁体壁芯に沿って上下の溝型ランナを建築物の床又は梁に固定し、
軽量鉄骨製スタッドの上端部及び下端部を上下の前記溝型ランナの溝内に挿入することで該スタッドを前記ランナに係止して垂直に立設し、前記スタッドを壁芯に沿って所定間隔を隔てて整列配置し、
不燃性及び耐熱性を有し且つ前記スタッドに沿って100〜300mmの範囲内の間隔に配置されたスクリュービスによって板厚21mmの石膏ボード又は石膏板を下貼りボードとして前記スタッドのみに固定して、該下貼りボードを前記スタッドの片面にのみ取付け、
板厚21mmの石膏ボード又は石膏板をビス又はステープルによって前記下貼りボードの表面に上貼りボードとして固定し、前記下貼りボード及び上貼りボードの目地又は継目を壁芯方向に互いにずれた位置に配置し、或いは、前記下貼りボード及び上貼りボードの目地又は継目を互いに縦横に交差させ、これにより、2層構造の不燃性ボード材料の壁面を前記スタッドの片側のみに形成した前記間仕切壁を構築し、
前記上貼りボードが配置された側の室又は設備空間の燃焼雰囲気温度が900℃以上の高温に達したときだけではなく、前記スタッドの側に位置する室又は設備空間の燃焼雰囲気温度が900℃以上の高温に達し、該スタッド及びランナの全体が直接に該燃焼雰囲気に曝された状態においても、前記スクリュービスが、前記スタッドの過剰な熱変形を制限し且つ前記ボード材料及びスタッドの一体性を保持するとともに、前記スタッドの熱変形を抑制し、これにより、スタッド、スクリュービス及びボード材料の協働作用で壁体の全体的一体性を高温時に保持する防火区画であって、
前記上貼りボードが配置された前記間仕切壁の一方の側の燃焼雰囲気温度が950℃の高温に達したときだけではなく、前記スタッド及びランナが燃焼雰囲気に曝された前記間仕切壁の一方の側の燃焼雰囲気温度が950℃の高温に達した状態においても、該間仕切壁の他方の側における前記ボード材料の表面温度が、最高200℃以下、平均160℃以下の範囲内の温度を維持する防火区画を前記間仕切壁によって形成することを特徴とする建築物の防火区画壁の構築方法を提供する。好ましくは、上記防火区画は、竪穴区画又は面積区画を構成する。
以上説明した如く、本発明に係る建築物の防火区画壁の構築方法によれば、エレベータシャフト、設備シャフト等の竪穴の如く、一方の側からは極端に施工困難な条件に設置される乾式工法の防火区画壁を用いた防火区画に関し、壁体の各々の側の火災発生に耐える屋内防火区画を形成するとともに、防火区画壁の施工性を大幅に改善することができる。
Claims (4)
- 建築基準法に規定された防火区画であって、室と室、または室と設備空間とを仕切る屋内非耐力壁によって壁体の各々の側の火災発生に耐える耐火構造の屋内防火区画を形成する建築物の防火区画壁の構築方法であって、軽量鉄骨製スタッド及び不燃性ボード材料により形成される乾式工法の間仕切壁からなる建築物の防火区画壁の構築方法において、
防火区画の壁体壁芯に沿って上下の溝型ランナを建築物の床又は梁に固定し、
軽量鉄骨製スタッドの上端部及び下端部を上下の前記溝型ランナの溝内に挿入することで該スタッドを前記ランナに係止して垂直に立設し、前記スタッドを壁芯に沿って所定間隔を隔てて整列配置し、
不燃性及び耐熱性を有し且つ前記スタッドに沿って100〜300mmの範囲内の間隔に配置されたスクリュービスによって板厚21mmの石膏ボード又は石膏板を下貼りボードとして前記スタッドのみに固定して、該下貼りボードを前記スタッドの片面にのみ取付け、
板厚21mmの石膏ボード又は石膏板をビス又はステープルによって前記下貼りボードの表面に上貼りボードとして固定し、前記下貼りボード及び上貼りボードの目地又は継目を壁芯方向に互いにずれた位置に配置し、或いは、前記下貼りボード及び上貼りボードの目地又は継目を互いに縦横に交差させ、これにより、2層構造の不燃性ボード材料の壁面を前記スタッドの片側のみに形成した前記間仕切壁を構築し、
前記上貼りボードが配置された側の室又は設備空間の燃焼雰囲気温度が900℃以上の高温に達したときだけではなく、前記スタッドの側に位置する室又は設備空間の燃焼雰囲気温度が900℃以上の高温に達し、該スタッド及びランナの全体が直接に該燃焼雰囲気に曝された状態においても、前記スクリュービスが、前記スタッドの過剰な熱変形を制限し且つ前記ボード材料及びスタッドの一体性を保持するとともに、前記スタッドの熱変形を抑制し、これにより、スタッド、スクリュービス及びボード材料の協働作用で壁体の全体的一体性を高温時に保持する防火区画であって、
前記上貼りボードが配置された前記間仕切壁の一方の側の燃焼雰囲気温度が950℃の高温に達したときだけではなく、前記スタッド及びランナが燃焼雰囲気に曝された前記間仕切壁の一方の側の燃焼雰囲気温度が950℃の高温に達した状態においても、該間仕切壁の他方の側における前記ボード材料の表面温度が、最高200℃以下、平均160℃以下の範囲内の温度を維持する防火区画を前記間仕切壁によって形成することを特徴とする建築物の防火区画壁の構築方法。 - 前記上貼りボードの目地又は継目に金属板、金属製ジョイナー又は耐火材を介挿又は充填する請求項1に記載の防火区画壁の構築方法。
- 竪穴区画を構成する防火区画において使用する請求項1又は2に記載の防火区画壁の構築方法。
- 面積区画のための防火区画において使用する請求項1又は2に記載の防火区画壁の構築方法。
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