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JP2002316517A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2002316517A
JP2002316517A JP2001125321A JP2001125321A JP2002316517A JP 2002316517 A JP2002316517 A JP 2002316517A JP 2001125321 A JP2001125321 A JP 2001125321A JP 2001125321 A JP2001125321 A JP 2001125321A JP 2002316517 A JP2002316517 A JP 2002316517A
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JP
Japan
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sipe
wall surfaces
block
pneumatic tire
sipes
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JP2001125321A
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Toshihiko Takahashi
敏彦 高橋
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1272Width of the sipe
    • B60C11/1281Width of the sipe different within the same sipe, i.e. enlarged width portion at sipe bottom or along its length

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱型時の切断により凸部の形成が好適に行
え、サイプの閉塞やブロックの倒れ込みを抑制すること
で、氷雪路性能、ウエット制動性能、耐偏摩耗性などが
改善された空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 複数のサイプ10を形成したブロック1
を複数有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤ
において、前記サイプ10は、対向する内壁面11a,
11bの双方から深さ方向に交互に形成され、対向する
内壁面11a,11bに上面12a,13aが略当接す
る凸部12,13を有し、その凸部12,13の側壁面
12b,13bの縦断面におけるテーパ角θが10〜3
0°であり、上下に形成された凸部12,13の縦断面
における側壁面同士の間隔Dが0.5〜2.0mmであ
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のサイプを形
成したブロックを複数有するトレッドパターンを備えた
空気入りタイヤに関し、特にスタッドレスタイヤとして
有用である。
【0002】
【従来の技術】従来より、スタッドレスタイヤのアイス
性能を向上させる目的で、タイヤパターンの各部(セン
ター部、メディエイト部、ショルダー部)に複数のサイ
プを配置したものが知られている。かかるサイプの形状
としては、サイプの深さ方向に形状が変化しない平面又
は波形のサイプが従来は一般的であった。このようなサ
イプをブロックに形成することにより、エッジ効果、除
水効果、及び凝着効果が向上するため、サイプの本数は
近年増加する傾向にあった。
【0003】しかし、サイプの本数を増やしてサイプ密
度を高めていくと、エッジ数は増えるものの、ブロック
全体の剛性が低下してサイプが倒れ込むことにより、逆
にエッジ効果が小さくなり、アイス性能も低下するとい
う問題が生じる。このため、サイプの形状を深さ方向で
変化させて、サイプの倒れ込みを抑制した、いわゆる3
次元サイプが近年注目されている。
【0004】例えば、特開2000−177330号公
報には、サイプの倒れ込みを抑制すると共に、サイプに
よるエッジ効果を高めるべく、図5に示すように、ブロ
ック34に少なくとも1本のサイプ35を設けたスタッ
ドレスタイヤにおいて、総サイプ数の30%以上のサイ
プ35に対し、内壁面35a,35bに複数の小ブロッ
ク36a,36bを形成し、その対面する内壁面35
a,35bの小ブロック36a,36b同士を互いに組
合うように配置したものが提案されている。また、小ブ
ロックの形状としては、半球状、円柱状、四角柱状、四
角柱を一部切り欠いてテーパー部を形成した形状などが
例示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のスタッドレスタイヤでは、小ブロックを有す
るサイプを形成するために金型に配設されるブレード
が、開口部を有しない形状となるため、ブレードで仕切
られたブロックの区画ごとにエア抜きのためのベントス
ピューを設ける必要があった。このようにベントスピュ
ーの数が増えると、新品時におけるタイヤ外観、氷雪路
性能、ノイズ性能などが悪化し易い。
【0006】一方、特開平11−105512号公報に
は、開口部を有するブレードによって、サイプの内部に
円柱状又はテーパ形状の突起を形成した空気入りタイヤ
が開示されている。しかし、このタイヤでは突起同士の
係合作用が生じないため、サイプの倒れ込みを十分抑制
することはできない。また、テーパ形状の突起のテーパ
角が適切でないと、脱型時の切断による突起形成が予定
通り行えないという問題もある。
【0007】そこで、本発明の目的は、脱型時の切断に
より凸部の形成が好適に行え、サイプの閉塞やブロック
の倒れ込みを抑制することで、氷雪路性能、ウエット制
動性能、耐偏摩耗性などが改善された空気入りタイヤを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記の如き
本発明により達成できる。即ち、本発明の空気入りタイ
ヤは、複数のサイプを形成したブロックを複数有するト
レッドパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、前記
サイプは、対向する内壁面の双方から深さ方向に交互に
形成され、対向する内壁面に上面が略当接する凸部を有
し、その凸部の側壁面の縦断面におけるテーパ角が10
〜30°であり、上下に形成された凸部の縦断面におけ
る側壁面同士の間隔が0.5〜2.0mmであることを
特徴とする。
【0009】本発明において、上記テーパ角は、凸部の
縦断面に現れる側壁面の形状が直線でない場合には、又
は上下の側壁面のテーパ角が相違する(上下非対称)場
合には、その形状の平均値をもって計算する。また、側
壁面同士の間隔については、凸部の縦断面に現れる側壁
面の形状が直線でない場合、内壁面に平行な方向の間隔
が最短となる位置をもって計算する。
【0010】上記において、前記凸部の上面の面積が、
2〜20mm2 であることが好ましい。ここで、凸部の
上面とは、脱型時に切断された面を指し、その面積は周
縁部に囲まれた平面として計算する。
【0011】[作用効果]本発明によると、サイプの内
壁面に形成された凸部の上面が、対向する内壁面に略当
接する構造としつつ、その側壁面の縦断面におけるテー
パ角を10〜30°とするため、実施例の結果が示すよ
うに、脱型時の切断により凸部の形成が所望の部位に好
適に行えるようになる。しかもサイプを形成するための
金型のブレードが、凸部の形成部分で開口するため、エ
ア抜きのためのベントスピューを少なくすることができ
る。また、上記のテーパ角を有しつつ凸部の縦断面にお
ける側壁面同士の間隔が0.5〜2.0mmであるた
め、側壁面同士の係合作用によりブロックの倒れ込みを
好適に抑制することができる。その結果、脱型時の切断
により凸部の形成が好適に行え、サイプの閉塞やブロッ
クの倒れ込みを抑制することで、氷雪路性能、ウエット
制動性能、耐偏摩耗性などが改善された空気入りタイヤ
を提供することができる。
【0012】また、前記凸部の上面の面積が、2〜20
mm2 である場合、係合し合う側壁面の数を適度に確保
でき、しかも凸部の剛性低下によるサイプの閉塞やブロ
ックの倒れ込みをより確実に抑制することができる。ま
た、脱型時の切断により突起形成をより確実に行うこと
ができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。本発明の空気入りタ
イヤは、図1に示すように、複数のサイプ10を形成し
たブロック1を複数有するトレッドパターンTを備え
る。本実施形態では、周方向溝2とジグザク溝3と斜溝
4により区分された4角形のブロック1が複数形成さ
れ、タイヤ幅方向に8列のブロック1が配列されている
例を示す。
【0014】各々のブロック1には、タイヤ幅方向又は
ややタイヤ幅方向から傾斜した方向に向けて複数列のサ
イプ10が形成されている。各々のサイプ10の両端
は、ブロック1に隣接する溝に開口しているが、それに
限定されるものではなく、ブロック1の側壁から露出せ
ずにブロック1の側壁の内側に留めたり、片側のみを留
めたりと、パターン構成によって適宜使い分けることが
できる。
【0015】本実施形態におけるサイプ10は、図1及
び図2に示すように、ブロック1の表面の直線状の開口
から深さ方向に延びるものであるが、後述のように波型
サイプであってもよい。
【0016】本発明におけるサイプ10は、図2に示す
ように、対向する内壁面11a,11bを有し、それら
の双方から深さ方向に交互に形成された凸部12,13
を有する。凸部12,13は、対向する内壁面11b,
11aに上面12a,13aが略当接している。内壁面
11b,11aと上面12a,13aとは完全に当接し
ていてもよく、また若干間隙を有していてもよい。いず
れの場合も、開口を有するブレードによって形成するこ
とができる。
【0017】凸部12,13の側壁面12b,13bの
縦断面におけるテーパ角θは10〜30°であり、好ま
しくは12〜20°である。テーパ角θが10°未満で
あると、脱型時の切断による凸部12,13の形成が所
望の位置に行いにくくなる。また、テーパ角θが30°
を超えると、上下に形成された凸部12と凸部13の側
壁面12b,13b同士の係合作用によるブロックの倒
れ込み抑制効果が、不十分となる。
【0018】また、上下に形成された凸部12,13の
縦断面における側壁面12b,13b同士の間隔Dは
0.5〜2.0mmであり、好ましくは0.8〜1.7
mmである。間隔Dが0.5mm未満であると、金型ブ
レードの強度低下による破損等の問題が生じ易く、2.
0mmを超えると側壁面12b,13b同士の係合作用
が不十分となり、ブロックの倒れ込み抑制効果が低下す
る。
【0019】凸部12,13は、内壁面11a,11b
の全体に形成するのが最も好ましいが、少なくともブロ
ック1表面から深さ50%の領域に形成するのが好まし
い。また、最もブロック1表面に近い部分に位置する凸
部13については、その上面の上端の位置が、ブロック
1表面から0.3〜0.8mmに位置することが好まし
い。このように凸部13がブロック1表面に接近するこ
とで、金型による加硫成型時にエア抜きをより確実に行
うことができる。
【0020】サイプ10の溝幅、即ち、対向する内壁面
11a,11bの間隔は0.3〜1.0mmが好まし
く、0.3〜0.8mmがより好ましい。また、サイプ
10の深さは6.0〜10.0mmが好ましい。
【0021】本発明では、ブロック1の倒れ込み抑制効
果が大きいため、サイプ10の本数を増やしてサイプ密
度を高めることで、エッジ数を増やしてエッジ効果を更
に高めることができる。
【0022】以上のような凸部12,13を有するサイ
プ10は、以下のようにして製造することができる。な
お、本実施形態では、凸部12,13が対向する内壁面
11a,11bの双方から深さ方向に交互に形成される
と共に、横方向(サイプの開口方向)にも凸部12,1
3が交互に形成される例を示す。横方向にも凸部12,
13が交互に形成されることにより、サイプ10で区分
される両側のブロック片に横方向のせん断力が生じた場
合でも、側壁面12b,13b同士の係合作用により、
ブロック片の変形を効果的に抑制することができる。
【0023】凸部12,13を有するサイプ10は、図
3に示すようなブレード20を加硫金型のトレッド形成
面に立設配置することで形成することができる。図3
(a)はブレード20の正面図であり、図3(b)は図
3(a)におけるb−b矢視断面であり、図3(c)は
図3(a)におけるc−c矢視断面である。
【0024】このようなブレード20を立設させた加硫
金型内にグリーンタイヤが密閉されると、ブレード20
の開口21,22,25,26の内部にトレッドゴムが
進入して、切断後に凸部12,13となる連通部が形成
される。その際、トレッドゴムは金型のトレッド形成面
の全体に行き渡ってトレッドTが形成されるが、ブレー
ド20の開口21,22,25,26を通過して、空気
が抜けるため、ブレード20で仕切られたブロック1の
区画ごとにエア抜きのためのベントスピューを設ける必
要が無くなる。
【0025】加硫成型後にタイヤが脱型されてブレード
20が引き抜かれる際、ブレード20の開口21〜26
の周縁部23,27によって、上記連通部が切断され、
凸部12,13とが所望の位置に形成される。その形状
がタイヤの使用状態まで維持されると、内壁面11b,
11aと凸部12,13の上面12a,13aとは当接
した状態となるが、使用時の変形などによって若干の間
隙が生じる場合がある。
【0026】本発明の空気入りタイヤは、上記の如きト
レッドパターンTを備える以外は、通常の空気入りタイ
ヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法な
どが何れも本発明に採用できる。
【0027】本発明の空気入りタイヤは、前述の如き作
用効果を奏し、アイス性能やスノー性能に優れるため、
特にスタッドレスタイヤとして有用である。
【0028】[他の実施形態]以下、本発明の他の実施
の形態について説明する。
【0029】(1)前述の実施形態では、図2に示す凸
部12,13を有するサイプ10が形成されている例を
示したが、本発明におけるサイプの凸部の形状は、その
上面が円形の他、楕円形、三角形、菱形、平行四辺形な
どの四角形、その他の多角形など、何れの形状でもよ
い。また、凸部の縦断面の形状も、例えば図4(a)〜
(b)に示すような形状でもよい。
【0030】図4(a)に示すものは、凸部12,13
の上下の両側壁面のテーパ角が相違する(非対称)例で
ある。その場合、脱型時の切断性の観点から、下側の側
壁面のテーパ角が上側より大きいことが好ましい。
【0031】図4(b)に示すものは、脱型時の切断性
を更に改善すべく、上面12a,13aに近接する部分
の側壁面をラウンド形状(テーパ角が局所的に大きい)
とした例である。
【0032】(2)前述の実施形態では、図1に示すよ
うなブロックパターンの例を示したが、この形状のブロ
ックに限らず、平行四辺形、V字型、5角形、又は曲線
基調のブロックでもよい。また、中央付近や端部近傍ま
で溝の入ったブロックや一部の陸部が周方向に連続する
ものでもよい。
【0033】(3)前述の実施形態では、図1に示すよ
うにサイプ10が直線状のものを示したが、波型やジグ
ザク型のサイプでもよい。その場合、波線としては正弦
波に近いものに限られず、直線と曲線とを交互に組み合
わせた波線や矩形波に近いもの等、何れの形状でもよ
い。
【0034】(4)前述の実施形態では、図1に示すよ
うに、タイヤ幅方向等に向けて複数列のサイプが形成さ
れた例を示したが、サイプの形成方向(中央線の方向)
は、タイヤ幅方向と平行に限られるものではない。但
し、中央線の方向とタイヤ幅方向とがなす角度は0〜4
5°が好ましい。
【0035】(5)前述の実施形態では、図2に示すよ
うに、サイプがブロック表面に対して垂直になるように
形成された例を示したが、ブロック表面の法線に対して
サイプが若干(例えば15°以下)傾斜していてもよ
い。
【0036】
【実施例】以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実
施例等について説明する。なお、タイヤの各性能評価
は、次のようにして行った。
【0037】(1)アイス制動性能 タイヤ(P235/75R15、使用リム15×6.5
JJ、空気圧240kPa)を実車(国産3000cc
クラスのクロカン4WD車)に装着し、4名乗車の荷重
条件にて、凍結した路面を走行させ、速度40km/h
で制動力をかけてフルロックした際の制動距離を指数で
評価した。なお、評価は従来品(比較例1)を100と
したときの指数表示で示し、数値が大きいほど良好な結
果を示す。
【0038】(2)スノートラクション性能 SAE−J1466に基づき、圧雪路において、スノー
トラクションテスターを用い、時速8km/hで走行
し、スリップ率20〜300%までのスリップ率〜摩耗
係数の平均値を取り込んだ(n=10個)。
【0039】(3)ウエット制動性能 上記(1)と同様にタイヤを実車に装着し、4名乗車の
荷重条件にて、水深1mmのウエット路面を走行させ、
初速90km/hで制動力をかけて20km/hまで減
速するのに要する距離を指数で評価した。なお、評価は
従来品(比較例1)を100としたときの指数表示で示
し、数値が大きいほど良好な結果を示す。
【0040】(4)耐摩耗性能 舗装道路を9600km走行したときの段差摩耗量(摩
耗によるサイプとサイプとの段差)を測定し、指数で評
価した。なお、評価は従来品(比較例1)を100とし
たときの指数表示で示し、数値が大きいほど良好な結果
を示す。
【0041】(5)ノイズ性能 テストドライバー2名による官能評価を行い、指数で評
価した。なお、評価は従来品(比較例1)を100とし
たときの指数表示で示し、数値が大きいほど良好な結果
を示す。
【0042】(6)タイヤ外観 一般消費者10名による官能評価を行い、指数で評価し
た。なお、評価は従来品(比較例1)を100としたと
きの指数表示で示し、数値が大きいほど良好な結果を示
す。
【0043】(7)凸部の形成性 加硫後に凸部が内壁面の所望の位置に形成される割合
を、百分率(%)で示した。
【0044】実施例1 図1に示すようなトレッドパターンにおいて、図3に示
すブレードのブロック表面から50%の深さの領域に開
口部(テーパ角は15°、円形上面の面積9mm2 、凸
部側壁面の間隔1.2mm)を設けたものを用いて試作
ラジアルタイヤを製造した。サイプの他のサイズについ
ては、サイプ深さを8mm、溝幅を0.5mmとした。
また、エア抜きのためのベントスピューの数を従来品の
成型金型の1/4とした。このタイヤを用いて、上記の
各性能評価を行った結果を表1に示す。
【0045】実施例2 実施例1において、開口部を全面に形成したブレードを
用いること以外は、実施例1と同様にして、試作ラジア
ルタイヤを製造し、上記の各性能評価を行った。その結
果を表1に示す。
【0046】比較例1(従来品) 実施例1において、開口部を全く形成していないブレー
ドを用いること以外は実施例1と同様にして、試作ラジ
アルタイヤを製造し、上記の各性能評価を行った。その
結果を表1に示す。なお、ベントスピューの数は従来通
りとした。
【0047】比較例2 実施例1において、開口部のテーパ角を5°に変えたブ
レードを用いること以外は実施例1と同様にして、試作
ラジアルタイヤを製造し、上記の各性能評価を行った。
その結果を表1に示す。
【0048】比較例3 実施例1において、開口部のテーパ角を40°に変えた
ブレードを用いること以外は実施例1と同様にして、試
作ラジアルタイヤを製造し、上記の各性能評価を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0049】比較例4 実施例1において、凸部側壁面の間隔を3mmに変えた
ブレードを用いること以外は実施例1と同様にして、試
作ラジアルタイヤを製造し、上記の各性能評価を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0050】
【表1】 表1の結果が示すように、実施例では、脱型時の切断に
より凸部の形成が好適に行え、サイプの閉塞やブロック
の倒れ込みを抑制することで、氷雪路性能、ウエット制
動性能、耐偏摩耗性などが従来品より良好であった。ま
た、ベントスピューの数が従来品より少ないため、ノイ
ズ性能やタイヤ外観も従来品より良好となった。
【0051】これに対して、開口部のテーパ角が小さす
ぎる比較例2では、所望の位置に凸部が十分形成され
ず、各性能の改善効果が小さかった。また、開口部のテ
ーパ角が大きすぎる比較例3では、凸部の側壁面同士の
係合作用が小さく、倒れ込み抑制効果が低下するため、
各性能の改善効果が小さかった。これは、凸部側壁面の
間隔が大きすぎる比較例4についても同様であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの一例のトレッド面を
示す平面図
【図2】本発明のおけるサイプの一例の縦断面を示す要
部断面図
【図3】サイプ形成用のブレードの一例を示す図
【図4】本発明におけるサイプの他の例を示す要部断面
【図5】従来のサイプの縦断面を示す要部断面図
【符号の説明】
1 ブロック 10 サイプ 11a 内壁面 11b 内壁面 12 凸部 12a 上面 12b 側壁面 13 凸部 13a 上面 13b 側壁面 θ テーパ角 D 側壁面同士の間隔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のサイプを形成したブロックを複数
    有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤにおい
    て、 前記サイプは、対向する内壁面の双方から深さ方向に交
    互に形成され、対向する内壁面に上面が略当接する凸部
    を有し、その凸部の側壁面の縦断面におけるテーパ角が
    10〜30°であり、上下に形成された凸部の縦断面に
    おける側壁面同士の間隔が0.5〜2.0mmであるこ
    とを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記凸部の上面の面積が、2〜20mm
    2 である請求項1記載の空気入りタイヤ。
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