JP2001109999A - 車両用運転支援装置 - Google Patents
車両用運転支援装置Info
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- JP2001109999A JP2001109999A JP29131499A JP29131499A JP2001109999A JP 2001109999 A JP2001109999 A JP 2001109999A JP 29131499 A JP29131499 A JP 29131499A JP 29131499 A JP29131499 A JP 29131499A JP 2001109999 A JP2001109999 A JP 2001109999A
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Abstract
的なストレスや不安感を抱くことなく、適切なタイミン
グで自車両の走行状態とその修正量を容易に理解し、素
早く的確な判断を行って狭路走行ができるようにガイド
する。 【解決手段】制御装置4の報知タイミング演算部28
は、理想経路演算部26から理想経路が入力され、この
理想経路から、転舵を開始すべき位置(理想経路上で自
車両1が旋回を開始する位置の所定時間或いは所定距離
手前の位置)を演算する。警報制御部24は、上記転舵
を開始すべき位置を報知タイミングとし、自車両1の位
置が報知タイミングになった際に、ブザー7から警報音
を発する。このため、ドライバはブザー7が鳴った時点
から転舵すれば、適切なタイミングで自車両1の狭路走
行に必要な転舵が行える。
Description
壁、駐車車両等の障害物との接触の可能性についての正
確な情報を提供して狭路等への進入・走行が容易に行な
えるようにドライバの運転を支援する車両用運転支援装
置に関する。
積極的にドライバの運転操作を支援する総合的な運転支
援システム(ADA;Active Drive Assist system)が
開発されている。このADAシステムは、車両の走行環
境情報や自車両の走行状態から先行車両との衝突、障害
物との接触、車線逸脱等の様々な可能性を推定して、安
全を維持できないと予測される場合に、ドライバに対し
て報知、その他制御等を行なうものである。
としては、レーザ・レーダ装置等が従来より公知である
が、最近では車両に搭載した複数のカメラにより捉えた
車両前方の風景や物体の画像情報を処理して、道路、交
通環境を実用上十分な精度と時間で三次元的に認識する
ことが可能になってきている。
路進入の可否の判定や、障害物との接触防止を図って狭
路の走行をガイドする狭路ガイド機能を用いるものとし
て駐車補助装置があり、例えば、特開平6−23434
1号公報に、駐車空間を決定し、駐車位置及び現在位置
との位置関係に基づき演算した誘導路に沿って自車両を
駐車位置に誘導すべく効率的に音声指示を行う技術が示
されている。
は、所定方向への転舵時にその方向に障害物が有る状態
を検出すると、重い転舵操作力を達成できるような操舵
反力を付与し、ドライバに確実に危険を察知させる車両
用操舵装置が開示されている。
走行では、ドライバは、危険カ所の安全確認などで視覚
野の能力を使いきることが多く、適切な時期に適切な種
類の情報を、量的な程度の情報も合わせて、ドライバに
提供しなければならないことが分かっている。
ては、単純に音声だけで情報を提示すると視覚野の負荷
と相まって情報を取り損ねる場合もある。また、音声に
よる報知タイミングが不適切であるとドライバに精神的
な不安感を与え、却って、ハンドルを切りすぎたりする
虞もある。
も、操舵反力を適切なタイミングで付与できなければ、
操舵反力の付与が頻繁に行われ、狭路を低速で頻繁に進
行方向を修正しながら走行することが、慌ただしいもの
となり、ドライバにとって扱いづらい車両となってしま
う可能性がある。
で、車両が狭路を走行するに際し、ドライバが精神的な
ストレスや不安感を抱くことなく、適切なタイミングで
自車両の走行状態とその修正量を容易に理解し、素早く
的確な判断を行って狭路走行ができるようにガイドする
車両用運転支援装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の本発明による車両用運転支援装置は、自
車両の走行環境を検出する走行環境検出手段と、上記走
行環境を基に上記自車両の走行方向の狭路を検出する狭
路検出手段と、上記自車両が上記狭路を通過する理想の
経路を推定する理想経路推定手段と、上記自車両が上記
理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位置を演算
する転舵開始位置演算手段と、上記自車両の転舵開始位
置で聴覚的な報知を開始する聴覚的報知手段とを備えた
ことを特徴とする。
は、走行環境検出手段で自車両の走行環境を検出し、狭
路検出手段で走行環境を基に自車両の走行方向の狭路を
検出する。そして、理想経路推定手段は自車両が狭路を
通過する理想の経路を推定し、転舵開始位置演算手段は
自車両が理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位
置を演算して、聴覚的報知手段は自車両の転舵開始位置
で聴覚的な報知を開始する。
運転支援装置は、自車両の走行環境を検出する走行環境
検出手段と、上記走行環境を基に上記自車両の走行方向
の狭路を検出する狭路検出手段と、上記自車両が上記狭
路を通過する理想の経路を推定する理想経路推定手段
と、上記自車両が上記理想の経路を走行する際に転舵を
開始すべき位置を演算する転舵開始位置演算手段と、上
記転舵開始位置からの必要な舵角を演算する必要舵角演
算手段と、該必要舵角に応じて転舵力を補助する転舵力
補助手段とを備えたことを特徴とする。
は、走行環境検出手段で自車両の走行環境を検出し、狭
路検出手段で走行環境を基に自車両の走行方向の狭路を
検出する。そして、理想経路推定手段は自車両が狭路を
通過する理想の経路を推定し、転舵開始位置演算手段は
自車両が理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位
置を演算し、必要舵角演算手段は転舵開始位置からの必
要な舵角を演算して、転舵力補助手段は必要舵角に応じ
て転舵力を補助する。
運転支援装置は、自車両の走行環境を検出する走行環境
検出手段と、上記走行環境を基に上記自車両の走行方向
の狭路を検出する狭路検出手段と、上記自車両が上記狭
路を通過する理想の経路を推定する理想経路推定手段
と、上記自車両が上記理想の経路を走行する際に転舵を
開始すべき位置を演算する転舵開始位置演算手段と、上
記転舵開始位置からの必要な舵角を演算する必要舵角演
算手段と、該必要舵角に応じて転舵力を補助する転舵力
補助手段と、上記自車両の転舵開始位置で聴覚的な報知
を開始する聴覚的報知手段とを備えたことを特徴とす
る。
は、走行環境検出手段で自車両の走行環境を検出し、狭
路検出手段で走行環境を基に自車両の走行方向の狭路を
検出する。そして、理想経路推定手段は自車両が狭路を
通過する理想の経路を推定し、転舵開始位置演算手段は
自車両が理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位
置を演算し、必要舵角演算手段は転舵開始位置からの必
要な舵角を演算し、転舵力補助手段は必要舵角に応じて
転舵力を補助し、聴覚的報知手段は自車両の転舵開始位
置で聴覚的な報知を開始する。
装置は、請求項1又は請求項3記載の車両用運転支援装
置において、上記聴覚的報知手段は、ブザーにより報知
することを特徴とし、ブザーで確実に報知する。
装置は、請求項1又は請求項3記載の車両用運転支援装
置において、上記聴覚的報知手段は、音声により報知す
ることを特徴とし、音声で確実に報知する。
装置は、請求項1,3,4,5の何れか一つに記載の車
両用運転支援装置において、聴覚的報知手段は、上記報
知を、上記転舵開始位置に到達する予め設定した以前の
位置から開始することを特徴とする。このため、聴覚的
報知は、ドライバの理解、反応時間を考慮した若干早い
段階で行われ、効果的な報知となる。
装置は、請求項1又は請求項3記載の車両用運転支援装
置において、上記聴覚的報知手段は、ブザーによる報知
を、上記転舵開始位置に到達する予め設定した以前の位
置から開始する一方、音声による報知を上記転舵開始位
置に到達したときから開始することを特徴とし、ドライ
バの理解、反応時間を考慮した若干早い段階で予告的に
報知した後、適切な音声による報知を行って、ドライバ
が報知を理解することを助ける。
装置は、請求項2又は請求項3記載の車両用運転支援装
置において、上記転舵力補助手段は、転舵が上記転舵開
始位置からの必要な舵角に達したことを補助転舵力で報
知自在なことを特徴とし、ドライバが必要舵角に達した
ことを触覚的に理解できるようにしてドライバの理解を
助ける。
装置は、請求項1乃至請求項8の何れか一つに記載の車
両用運転支援装置において、上記自車両の走行状態に基
づき設定時間後の上記自車両の予想位置を推定する予想
位置推定手段を有し、該予想位置推定手段で推定する予
想位置と上記自車両の走行方向の狭路と該狭路を通過す
る理想経路とを表示する表示手段を備えたことを特徴と
し、ドライバが、視覚的にも容易に状況を把握できるよ
うにする。
援装置は、請求項1乃至請求項9の何れか一つに記載の
車両用運転支援装置において、上記自車両が、上記狭路
に向かって走行する際に車速が所定値を超えた場合に報
知する車速警報手段を備えたことを特徴とし、高速で狭
路に進んで衝突を招くことを回避する。
施の形態を説明する。図1〜図10は本発明の実施の第
1形態に係わり、図1は車両用運転支援装置の機能ブロ
ック図、図2は車両用運転支援装置の概略構成図、図3
は狭路ガイド制御のフローチャート、図4は2次元マッ
プ作成ルーチンのフローチャート、図5は狭路判定の範
囲の説明図、図6は車両周辺の立体物位置情報の説明
図、図7は前回の立体物位置情報を移動させる際の説明
図、図8は車両前方の狭路に理想経路を設定する一例を
示す説明図、図9は転舵開始位置の設定の説明図、図1
0はモニタへの表示の一例を示す説明図である。
(自車両)であり、この自車両1に、狭路進入の可否の
判定や、障害物との接触防止を図る機能を一つの機能と
して有し、ドライバの運転を支援する車両用運転支援装
置2が搭載されている。以下、本発明の実施の第1形態
では、車両用運転支援装置2の狭路進入の可否の判定
や、障害物との接触防止を図る機能の部分についてのみ
説明し、他の機能の部分については説明を省略する。
学系として例えば電荷結合素子(CCD)等の固体撮像
素子を用いた1組の(左右の)CCDカメラ3を有し、
これら左右のCCDカメラ3は、それぞれ車室内の天井
前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を
異なる視点からステレオ撮像するようになっている。そ
して、上記1組のCCDカメラ3で撮像した自車両1の
走行方向の映像信号は、制御装置4に入力されるように
なっている。
自車両1の速度を検出する車速センサ5とハンドル角を
検出するハンドル角センサ6からの各信号が上記制御装
置4に入力されるように構成されている。そして、上記
制御装置4は上述の各情報(CCDカメラ3からの映像
信号、車速センサ5およびハンドル角センサ6からの各
信号)に基づいて狭路進入の可否の判定や、障害物との
接触防止を図って狭路の走行をガイドする機能を達成す
べく、ブザー7と、インストルメントパネル中央上部に
組み込んだモニタ8に制御出力するように構成されてい
る。
路に走行していった場合や、走行を続けると障害物との
接触の可能性が有る場合に上記制御装置4からの出力信
号により警報音を発してドライバに報知するようになっ
ている。
らの出力信号に応じて、例えば図10に示すように、自
車両1と障害物(塀H0 ,駐車車両H1 ,H2 ,電柱H
3 )との位置関係や、自車両1がこのままの運転状態
(ハンドル角θ、車両速度V)を維持した場合の設定時
間後(例えば、2秒後)の予想位置1' 、および狭路を
走行するための理想的な経路RRを上面から見た2次元
マップで視覚的に表示するようになっている。図10に
示す場合では、例えば理想的な経路RRを青色で、各障
害物を赤色で、設定時間後の予想位置を黄色でというよ
うにカラー表示で解りやすく表示するようになってい
る。
とその周辺回路で構成され、図1に示すように、画像認
識部21、道路形状・障害物認識部22、狭路判定処理
部23、警報制御部24、2次元マップ作成部25、理
想経路演算部26、予想位置推定部27、報知タイミン
グ演算部28、表示制御部29で主に構成されている。
3で撮像した自車両1の走行方向の環境の1組のステレ
オ画像対に対し、対応する位置のずれ量から三角測量の
原理によって画像全体に渡る距離情報を求める処理を行
なって、三次元の距離分布を表す距離画像を生成して上
記道路形状・障害物認識部22に出力するように形成さ
れている。
画像認識部21からの距離画像の距離分布についてヒス
トグラム処理を行うことで道路・障害物等の立体物等を
認識し、自車両1から見た立体物の相対位置座標(相対
位置情報)の計算を行なって、上記狭路判定処理部23
と上記2次元マップ作成部25に出力するようになって
いる。
3,画像認識部21および上記道路形状・障害物認識部
22で走行環境検出手段が形成されている。
・障害物認識部22から入力された自車両1の走行方向
の相対位置情報に基づき、自車両1の走行方向の略正面
の設定範囲内に狭路があるか否かの判定を行うようにな
っており、狭路検出手段として設けられている。
すように、自車両1が前方に走行する場合、車体前端か
ら約20mまでの範囲で、自車両1の前方に延出した自
車両1の左右の最外縁部(例えばドアミラー)の接線α
1L,α1Rで囲まれる範囲と、この範囲の左右の外側にそ
れぞれマージンを加えた線α2L,α2Rで囲まれる範囲で
ある。尚、遠方になるにつれ次第に大きくマージンを加
えた線α2L' ,α2R'で囲まれる範囲としても良い。
いる車両、道路端部のガードレール、縁石、家屋の塀等
の障害物の間隔を計測して道路等の実質的な道幅を検出
し、道幅と自車両1の車体の最大幅及び余裕分との関係
で、例えば道幅が車体の最大幅に40cmの余裕分を加算
した値より小さく、車体の最大幅に10cmの余裕分を加
算した値以上ある場合に狭路有りと判定して上記2次元
マップ作成部25に出力するようになっている。
結果、狭路無しの場合は、さらに十分余裕をもって通行
可能か否かが判定され、通行不可と判定した(車体の最
大幅に10cmの余裕分を加算した値より狭い通行幅しか
ない、あるいは全く通行できる道が無い)場合は上記警
報制御部24に出力するようになっている。
部23からの信号で、ドライバに対して通行不可能の注
意をすべく、前記ブザー7から警報音を発するようにな
っている。この場合の警報音も、障害物に近いほど音量
が大きく、また間欠して行っていた警報間隔も短くなる
ようにして効果的にドライバに報知できるようになって
いる。さらに、明らかに障害物との衝突が避けられない
場合、自動ブレーキ装置(図示せず)が作動されるよう
になっていてもよい。
イミング演算部28からの信号が入力されて、走行方向
に狭路が存在する場合、報知タイミング演算部28で演
算する報知タイミングになった際に、ブザー7から警報
音を発するようになっている。すなわち、上記警報制御
部24とブザー7とで聴覚的報知手段が構成されてい
る。
ドル角センサ6で検出したハンドル角θと、前記車速セ
ンサ5で検出した車両速度Vと、上記道路形状・障害物
認識部22からの相対位置情報を基に、過去(前回)に
作成した環境位置情報(2次元マップ)を次々に更新し
て、自車両1の走行方向を含む自車両1周辺の環境の2
次元マップを形成して、上記理想経路演算部26と、上
記予想位置推定部27に出力するようになっている。
プ)は、図6に示すように、XY平面上に予め設定した
自車両1を中心とする領域QRST内の立体物の位置情
報であり、今回演算して得た上記道路形状・障害物認識
部22からの相対位置情報(領域PQR内の情報)と、
前回までに得た上記道路形状・障害物認識部22からの
情報とで形成されている。
体物位置情報の領域(2次元マップ)Q' R' S' T'
から、今回、自車両1が移動して(移動量M=(車速)
・(計測時間))、新たに上記道路形状・障害物認識部
22から領域PQRの相対位置情報を得ると、前回の2
次元マップの領域Q' R' S' T' を上記移動量Mだけ
移動し、今回の車両位置に対する情報になるように更新
するとともに、この更新した前回の2次元マップの領域
Q' R' S' T' から、記憶領域外に出たもののデータ
(領域TSS' T' のデータ)と、新たに得た領域PQ
Rの相対位置情報に重複する領域PEFのデータとを消
去し、上記領域PQRの相対位置情報を追加して今回の
2次元マップの領域QRSTを形成するようになってい
る。尚、図6では、解りやすくするため、車両が前進移
動する場合で示しているが、車両が旋回移動する場合等
でも同様にして今回の2次元マップが求められる。
路走行のガイドをすることにより、従来のような車両の
走行方向での立体物の位置が認識できることはもちろ
ん、一旦車両の走行方向で認識された立体物は、車両の
移動に伴って車両側方になってしまった場合でもその位
置を把握することができ、他にカメラあるいは立体物認
識装置を特別に付加することなく、車両周辺の広い範囲
で立体物の認識を行うことができるようになっている。
に、前回の立体物の位置情報を移動させるには、例え
ば、以下の算出式により行う。
A点(xa ,ya )にある物体は、B点(xb ,yb )
に相対的に移動する(xa =xb )。ここで、ハンドル
角θによる実舵角をδとすると、直進走行時はδ=0で
あり、車両の移動量をΔMとして、yb =ya −ΔMと
なる。すなわち、直進走行時では、座標(xold ,yol
d )で示す前回の2次元マップは、座標(xnew ,yne
w )で示す今回の新たな2次元マップに以下の2式によ
り移動される。 xnew =xold …(1) ynew =yold −ΔM …(2) 尚、上記実舵角δは、厳密に0でなくとも、予め設定し
ておいた範囲内の値であれば直進走行とみなすようにな
っている。この設定範囲は、車速等のパラメータにより
可変設定されるものであっても良い。
場合)、B点(xb ,yb )にある物体はC点(xc ,
yc )に相対的に移動する。この旋回の中心座標Pc
(XCE,YCE)は、XCEを実舵角δによる車両諸元に基
づいて予め設定しておいたテーブルの参照により求める
(f(δ)で示す)ものとして、 XCE=f(δ) …(3) YCE=(車輪軸までのオフセット)=0 …(4) となる。
から左後輪までのX方向のオフセットをXW として、 θc =ΔM/(XCE−XW ) …(5) で算出される。
θc を用いて、旋回走行時では、座標(xold ,yold
)で示す前回の2次元マップは、座標(xnew ,ynew
)で示す今回の新たな2次元マップに以下のように移
動される。 r=((xold −XCE)2 +(yold −YCE)2 )1/2 a=arctan((yold −YCE)/(xold −XCE)) とすると、 xnew =r・cos (a+θc )+XCE …( 6) ynew =r・sin (a+θc )+YCE …( 7)
ップ作成部25で演算した2次元マップに基づき、自車
両1の走行方向に狭路がある際に自車両1がこの狭路に
進入する場合の理想の経路を推定演算する理想経路推定
手段として形成されており、この理想経路演算部26で
求めた理想経路は上記報知タイミング演算部28と表示
制御部29に出力されるようになっている。
1の前方に障害物としての駐車車両H1 と駐車車両H2
で形成される狭路SP(駐車車両H1 の左側最外縁部の
接線・直線L1 と駐車車両H2 の右側最外縁部の接線・
直線L2 との間)が有り、この狭路SPに進入するため
の理想の経路を推定演算する場合は、上記2次元マップ
作成部25から車両周辺の情報として図8(b)に示す
ような2次元マップが入力される。
次元マップ上で直線L2 よりも狭路SP側に予め設定し
ておいたマージンを持たせた直線L3 を引き、駐車車両
H1,H2 の自車両1側の直線との交点をPt1とし、電
柱H3 の周囲に一定の幅でマージンを持たせ、自車両1
側との接触の可能性の最も高い点をPt2とする。
向にy軸の正方向を取った座標系で、x=−k1 ・tanh
(k2 ・y)、(k1 は1程度)が直線L3 を漸近線と
して点Pt1付近でほぼ直線L3 に沿うように設定する。
この式で出来た曲線L4 を自車両1の左側最外縁が通る
理想的な軌道として右側の軌道も求めるのである。
手段としてのもので、前記車速センサ5からの車両速
度、前記ハンドル角センサ6からのハンドル角、上記2
次元マップ作成部25からの2次元マップに基づき、こ
の2次元マップ上で自車両1がこのままの運転状態を維
持した場合の設定時間後(例えば、2秒後)の予想位置
を、自車両1の車両諸元で予め設定しておいた車両の運
動方程式等により求めて予想するようになっており、求
めた予想位置は上記表示制御部29に出力されるように
なっている。
想経路演算部26から理想経路が入力され、この理想経
路から、転舵を開始すべき位置を演算する転舵開始位置
演算手段として設けられており、この転舵開始位置は上
記警報制御部24に出力され、転舵開始位置が報知開始
位置として上記警報制御部24で処理される。
経路上で自車両1が旋回を開始する位置の所定時間或い
は所定距離手前の位置のことである。具体的には、図9
に示すように、理想経路が曲がっているところと、自車
両1の前輪の回転中心の間が、転舵開始(図9(a))
から転舵完了(図9(c))となるまでの時間或いは距
離分手前の位置を転舵を開始すべき位置とする。
の時間或いは距離は、予め、以下のように設定してお
く。必要実舵角を10deg 、転舵速度を1Hz=360de
g/s 、ステアリングギヤ比を18、車速を5km/hとし
て、実転舵角は10deg ・18=180deg 。このため
転舵にかかる時間は、180deg /360deg/s =0.
5sec 。この間に進む距離は、5km/h・0.5sec ≒7
0cm。尚、これら各パラメータは、センサ値を用いて、
その都度可変設定することは、もちろん可能であり、こ
のように可変設定することで、精度良く転舵を開始すべ
き位置を演算できる。
部26で求めた理想経路と上記予想位置推定部27で求
めた予想位置とを合成し、上記2次元マップ作成部25
で作成した2次元マップ上に共に表示させるように、前
記モニタ8に信号出力するように形成されており、この
表示制御部29とモニタ8とで表示手段が形成されてい
る。このためドライバはモニタ8を視ることにより、障
害物の回避の可能性を視覚的にも容易に認識できるとと
もに、これから行うべき運転操作も素早く容易に認識で
き、また気付いていない障害物情報も知ることができる
ようになっている。
の作用について、図3のフローチャートを基に説明す
る。このプログラムは、所定時間毎に繰り返し実行され
るもので、プログラムがスタートすると、まず、ステッ
プ(以下「S」と略称)101で、車速センサ5により
自車両1の速度Vを、ハンドル角センサ6により自車両
1のハンドル角θを検出して読み込むとともに、左右の
CCDカメラ3で自車両1の走行方向の環境を撮像して
制御装置4の画像認識部21に取り込む。この1組のス
テレオ画像対は、画像認識部21で、対応する位置のず
れ量から三角測量の原理によって画像全体に渡る距離情
報を求める処理が行なわれ、三次元の距離分布を表す距
離画像が生成されて道路形状・障害物認識部22に出力
される。そして、この道路形状・障害物認識部22で、
画像認識部21からの距離画像の距離分布についてヒス
トグラム処理を行うことで道路・障害物等の立体物等を
認識し、自車両1から見た立体物の相対位置座標(相対
位置情報)の計算が行なわれて、狭路判定処理部23と
2次元マップ作成部25に出力される(すなわち、道路
・障害物情報の読み込みが行われる)。
両1の走行方向の略正面の設定範囲内)に狭路が有るか
否かの判定が行われる。そして、走行方向で極低速また
は静止している車両、道路端部のガードレール、縁石、
家屋の塀等の障害物の間隔を計測して道路等の実質的な
道幅Dを検出し、道幅Dと自車両1の車体の最大幅W及
び余裕分との関係で、例えば車体の最大幅Wに40cmの
余裕分を加算した値より小さく、車体の最大幅Wに10
cmの余裕分を加算した値以上(W+10≦D<W+4
0)の道幅Dを狭路として、狭路無しの場合(W+10
>DまたはD≧W+40の場合)はS103に進む。
ではない通路)が通行可能な通路であるか否かの判定を
行い、走行するのに十分な余裕がある通路、すなわち、
D≧W+40の通路の場合は上記S101に戻り、通行
不可能な通路、すなわち、W+10>Dの通路の場合は
S104へと進む。尚、上記S102、S103は、狭
路判定処理部23で行われる処理である。
が、ドライバに対して通行不可能の注意をすべく、ブザ
ー7から警報音を発する。この場合の警報音も、障害物
に近いほど音量が大きく、また間欠して行っていた警報
間隔も短くなるようにして効果的にドライバに報知す
る。さらに、明らかに障害物との衝突が避けられない場
合、自動ブレーキ装置(図示せず)が作動される。そし
て、このS104の処理の後、プログラムを抜ける。
に狭路が有る場合(W+10≦D<W+40の場合)は
S105へ進む。このS105に進むと、上記2次元マ
ップ作成部25で、後述する2次元マップ作成ルーチン
に従って、ハンドル角θと車両速度Vと相対位置情報
(道路・障害物情報)を基に、過去(前回)に作成した
環境位置情報(2次元マップ)を次々に更新して、自車
両1の走行方向を含む自車両1周辺の環境の2次元マッ
プを形成する。
26で、上記2次元マップ作成部25で演算した2次元
マップに基づき、自車両1の走行方向に狭路がある際に
自車両1がこの狭路に進入する場合の理想の経路を演算
する。
27で、ハンドル角θ、車両速度V、2次元マップに基
づき、この2次元マップ上で自車両1がこのままの運転
状態を維持した場合の設定時間後(例えば、2秒後)の
予想位置を、自車両1の車両諸元で予め設定しておいた
車両の運動方程式等により求めて予想する。
9は、モニタ8に信号出力し、上記理想経路演算部26
で求めた理想経路と上記予想位置推定部27で求めた予
想位置とを合成し、図10に示すように上記2次元マッ
プ作成部25で作成した2次元マップ上に共に表示さ
せ、S109へと進む。
で、理想経路演算部26からの理想経路から、転舵を開
始すべき位置が演算され、S110に進み、警報制御部
24は、現在の自車両1の位置と転舵を開始すべき位置
(この位置を報知するタイミング位置とする)との比較
を行う。
自車両1の位置は、未だ転舵を開始すべき位置に達して
おらず報知タイミングを経過していないと判定した場合
には、そのままプログラムを抜け警報はしない。
車両1の位置は、転舵を開始すべき位置を経過、即ち、
報知タイミングの位置を経過していると判定した際に
は、S111へと進み、警報制御部24が、ドライバに
対して狭路を安全に通過できるように、ブザー7から警
報音を発して、転舵時期にあることを報知する。
転舵を開始すべき位置を、報知を開始する報知タイミン
グの位置として設定しているので、ドライバは、ブザー
7から警報音が発せられた時に、狭路を走行できるよう
に転舵を開始すれば良く、ドライバが精神的なストレス
や不安感を抱くことなく、適切なタイミングで自車両1
の走行状態とその修正量を容易に理解し、素早く的確な
判断を行って狭路走行ができるようにガイドされる。
よる聴覚的な報知に加え、モニタ8による視覚的な報知
も行うようになっているので、モニタ8を視ることによ
り、障害物の回避の可能性を容易に認識できるととも
に、これから行うべき運転操作も素早く容易に認識で
き、また気付いていない障害物情報も知ることができ
る。
行される2次元マップ作成ルーチンのフローチャートを
示し、このルーチンがスタートされると、まず、S20
1でハンドル角θによる実舵角δ、車両移動量ΔM(車
速と計測時間から演算)、前回の2次元マップを読み込
み、その後、S202に進んで実舵角δの値から旋回状
態か直進状態かを判定し、直進状態の場合にはS203
に進み、旋回状態の場合にはS204に進む。
3に進むと、前回の2次元マップに車両移動量ΔMを加
算して(前記(1)式,(2)式に基づく処理を行なっ
て)、S206に進む。
S204に進むと、実舵角δ、車両移動量ΔMから旋回
中心PC 、旋回角θc を算出し(前記(3)式,(4)
式,(5)式に基づく算出)、S205に進んで前回の
2次元マップを上記旋回中心PC を中心に旋回角θc 回
転させ(前記(6)式,(7)式に基づく処理を行なっ
て)、S206に進む。
206に進むと、前回の2次元マップの中で、上記S2
03あるいは上記S205の処理により記憶領域外に出
たもののデータの消去を行なう。
ップの中で、上記S203あるいは上記S205の処理
により立体物の新たな相対位置情報と重複するデータを
消去する。
立体物の相対位置座標(相対位置情報)を読み込み、S
209に進んで、上記S207で形成した前回の2次元
マップに上記新たな相対位置情報を加え記憶する。この
立体物位置情報が今回更新された新たな2次元マップで
ある。
は、次回制御プログラムが実行される際には、前回の2
次元マップとして読み込まれ処理される。この様に2次
元マップを作成するようになっているため、一旦車両前
方で認識された立体物が車両の移動に伴って車両側方に
なってしまった場合でもその位置を把握することがで
き、車両前方に存在する障害物に対する運転支援はもち
ろん、車両側方に存在する障害物に対する運転支援も容
易に行なうことが可能である。
2形態に係わり、図11は車両用運転支援装置の機能ブ
ロック図、図12は車両用運転支援装置の概略構成図、
図13は狭路ガイド制御のフローチャート、図14は必
要舵角を求める際の説明図、図15は設定するアシスト
トルクの説明図、図16はモニタへの表示の一例を示す
説明図である。尚、本発明の実施の第2形態は、理想経
路を基に報知タイミングと予告報知タイミングとを決定
し、予告報知タイミングではブザーによる予告警報を、
報知タイミングでは音声警報とステアリングトルクのア
シスト量の変更が行えるようにしたもので、また、表示
方法も変更し、前記実施の第1形態で説明したものには
同一の符号を記し、その説明は省略する。
援装置を示し、この車両用運転支援装置31は、1組の
CCDカメラ3で撮像した自車両1の走行方向の映像信
号が、制御装置40に入力されるようになっている。
速センサ5、ハンドル角センサ6からの各検出信号に加
え、ハンドルトルクセンサ32からのハンドルトルク信
号が上記制御装置40に入力されるように構成されてい
る。そして、制御装置40は、上述の各情報に基づいて
狭路進入の可否の判定や、障害物との接触防止を図って
狭路の走行をガイドする機能を達成すべく、ブザー7、
モニタ8、スピーカ33、及び、パワーステアリング装
置(図示せず)のステアリング用モータ34に制御出力
するように構成されている。
様、進入ができない寸法の狭路に走行していった場合
や、走行を続けると障害物との接触の可能性が有る場合
に上記制御装置40からの出力信号により警報音を発し
てドライバに報知するようになっている。ここで、上記
ブザー7は、理想経路から判断して狭路への進入が困難
な場合の警報は、前記実施の第1形態の警報より前の段
階で、予告警報として行われるようになっている。
からの出力信号(後述する舵角修正量と速度修正量)に
応じて、図16に示すように、前記実施の第1形態で説
明した表示に加え、新たな表示エリア(Apのエリア)
に、ハンドル角をどの程度修正すれば良いか(APHのエ
リア)、車速をどの程度修正すれば良いか(APVのエリ
ア)を視覚的に表示するようになっている。
40からの出力信号(上記舵角修正量)に応じて、予め
記録媒体に記録しておいた音声信号を用いて、左への指
示ならば、例えば「左方向へ少しハンドルを回して下さ
い」と音声出力する一方、右への指示ならば、例えば
「右方向へ少しハンドルを回して下さい」と音声出力す
るようになっている。
るタイミングは、上記制御装置40により、前記実施の
第1形態で説明した、自車両1が転舵を開始すべき位置
に到達したときに発せられるようになっている。
40からの出力信号に応じ、上述の狭路警報に続いて、
狭路を通過するには高速すぎることを予め記録媒体に記
録しておいた音声信号(例えば、「速度を落としてくだ
さい」等)を用いて、警報するようになっている。
油圧若しくは電動モータにより転舵に必要な舵力をアシ
ストするためのモータで、通常のパワーステアリング制
御に加えて上記制御装置40により舵力のアシスト量が
制御される。
タとその周辺回路で構成されており、図11に示すよう
に、画像認識部21、道路形状・障害物認識部22、狭
路判定処理部23、2次元マップ作成部25、警報制御
部41、理想経路演算部42、予想位置推定部43、報
知タイミング演算部44、予告報知タイミング演算部4
5、必要舵角・舵角修正量演算部46、アシストトルク
設定部47、ステアリングトルク制御部48、及び、表
示制御部49で主に構成されている。
部23からの信号で、ドライバに対して通行不可能の注
意をすべく、前記ブザー7から警報音を発するようにな
っている。この場合の警報音も、障害物に近いほど音量
が大きく、また間欠して行っていた警報間隔も短くなる
ようにして効果的にドライバに報知できるようになって
いる。さらに、明らかに障害物との衝突が避けられない
場合、自動ブレーキ装置(図示せず)が作動されるよう
になっていてもよい。
知タイミング演算部45からの信号が入力されて、走行
方向に狭路が存在する場合、予告報知タイミング演算部
45で演算する予告報知タイミングになった際に、ブザ
ー7から警報音を発するようになっている。
イミング演算部44及び必要舵角・舵角修正量演算部4
6からの信号が入力されて、走行方向に狭路が存在する
場合、報知タイミング演算部44で演算する報知タイミ
ングになった際に、必要舵角・舵角修正量演算部46か
らの信号に応じて予め記録媒体に記録しておいた音声信
号が選択され、スピーカ33から、左への指示ならば、
例えば「左方向へ少しハンドルを回して下さい」と音声
出力する一方、右への指示ならば、例えば「右方向へ少
しハンドルを回して下さい」と音声出力するようになっ
ている。
サ5から車速信号が入力され、車速が予め設定しておい
た値(狭路を通過するには速すぎると考えられる車速
値、例えば、10km/h)を超えている場合は、上述の狭
路警報の後に車速を低下させる音声警報(例えば、「速
度を落としてください」等)を発生させるべく、予め設
定しておいた音声警報の警報信号をスピーカ33に出力
するようになっている。
7とスピーカ33とで聴覚的報知手段を構成し、警報制
御部41とスピーカ33とで車速警報手段としての機能
も有している。
手段としてのもので、前記実施の第1形態と同様にし
て、理想経路を推定演算し、上記報知タイミング演算部
44、予告報知タイミング演算部45、必要舵角・舵角
修正量演算部46及びアシストトルク設定部47に出力
する。
としてのもので、前記実施の第1形態と同様にして、2
次元マップ上で自車両1がこのままの運転状態を維持し
た場合の設定時間後の予想位置を求め、求めた予想位置
は、上記必要舵角・舵角修正量演算部46及び表示制御
部49に出力する。
始位置演算手段としてのもので、前記実施の第1形態と
同様にして、上記理想経路演算部42から理想経路が入
力され、この理想経路から転舵を開始すべき位置を演算
し、この転舵開始位置は報知開始位置(報知タイミン
グ)として、上記警報制御部41、予告報知タイミング
演算部45及びステアリングトルク制御部48に出力さ
れる。
記理想経路演算部42から理想経路が、上記報知タイミ
ング演算部44から報知タイミングが入力される。そし
て、予め実験等によりドライバが認知・判断するのに必
要な時間を求めておき、この判断時間を考慮し、入力さ
れる報知タイミングを理想経路上で手前にずらして、予
告報知タイミングとして設定するようになっている。そ
して、この予告報知タイミングは、上記警報制御部41
に出力されて、警報制御部41は、予告報知タイミング
となった際に、ブザー7に出力して予報する。
ハンドル角センサ6からハンドル角が、理想経路演算部
42から理想経路が、予想位置推定部43から予想位置
が、それぞれ入力されて、理想経路を旋回するのに必要
な舵角(必要舵角)を車両諸元に基づき演算し、この必
要舵角と実際の舵角とから、その修正量(舵角修正量)
を演算する。
示すように、理想経路が屈曲する地点を中心として、前
後に各2mの位置を、それぞれ旋回の線上にあると仮定
すると、旋回半径ρが求まる。狭路進入時は、概ね10
km/h以下の低速であることから、旋回半径が求まれば、
幾何学的に(ρ=L/δ;Lはホイールベース、δは実
舵角)、必要な実舵角及びハンドル角を求めることがで
きる。
は、上記警報制御部41とアシストトルク設定部とに出
力される。すなわち、上記必要舵角・舵角修正量演算部
46は、必要舵角演算手段として設けられている。
要舵角・舵角修正量演算部46からの必要舵角と舵角修
正量に基づいて、前記ステアリング用モータ34でアシ
ストする転舵力の特性を設定し、上記ステアリングトル
ク制御部48に出力するようになっている。
ば、図15の特性図の破線のように設定される。即ち、
旋回に必要な舵角に到達するまでは、転舵に必要な舵力
の特性に沿ってアシストされる舵力も増加されるため、
ドライバは容易にハンドルを回転させることが可能であ
る。しかし、必要舵角に達した後は、旋回に必要な舵角
が増加してもアシストされる舵力は一定となるため、ド
ライバが必要な舵力は増加する。このため、ドライバ
は、必要舵角に達したことをハンドルの重さから、自然
に感知することができるようになっている。尚、アシス
トされる舵力を一定にするタイミングは、ドライバの感
覚能力等を考慮して、予め実験等で求めた分、現在のハ
ンドル位置側にずらすことも可能である。また、アシス
トされる舵力を一定にするタイミングのハンドル位置
で、ハンドルに軽い振動や引っかかり感を与えるように
して、より明確に必要舵角に達したことを報知するよう
にしても良い。
記ハンドル角センサ6からハンドル角、ハンドルトルク
センサ32からハンドルトルク、アシストトルク設定部
47からアシストする転舵力の特性が入力されて、アシ
ストする転舵力の特性に基づき、実際のハンドル角、ハ
ンドルトルクをフィードバックしながらステアリング用
モータ34を制御するようになっている。すなわち、上
記アシストトルク設定部47、ステアリングトルク制御
部48及びステアリング用モータ34は、転舵力補助手
段を構成している。
態と同様、上記理想経路演算部42で求めた理想経路と
上記予想位置推定部43で求めた予想位置とを合成し、
上記2次元マップ作成部25で作成した2次元マップ上
に共に表示させるように、前記モニタ8に信号出力する
ように形成されており、この表示制御部49とモニタ8
とで表示手段が形成されている。このためドライバはモ
ニタ8を視ることにより、障害物の回避の可能性を視覚
的にも容易に認識できるとともに、これから行うべき運
転操作も素早く容易に認識でき、また気付いていない障
害物情報も知ることができるようになっている。
では、図13に示すフローチャートのプログラムが、所
定時間毎に繰り返し実行される。本発明の実施の第2形
態は、S101〜S109まで前記発明の実施の第1形
態と同様の処理が行われ、上記S109で、転舵を開始
すべき位置を報知タイミングとして演算した後、S30
1へと進む。
算部45で、報知タイミングを、理想経路上でドライバ
の判断時間を考慮して手前にずらし、予告報知タイミン
グを設定する。
修正量演算部46で、理想経路を旋回するのに必要な舵
角(必要舵角)を車両諸元に基づき演算し、この必要舵
角と実際の舵角とから、その修正量(舵角修正量)を演
算する。
定部47で、必要舵角と舵角修正量に基づいて、ステア
リング用モータ34でアシストする転舵力の特性を設定
し、S304へと進む。
告報知タイミングを通過したか否か判定し、予告報知タ
イミングを通過していなければ、そのままプログラムを
抜ける。
グを通過したと判定した場合は、S305に進み、既に
予告報知(警報による)を行っているか否かを判定す
る。そして、予告報知を行っていないのであれば、S3
06に進み、警報制御部41は、ブザー7から警報音を
発して、予告報知を行う。
定した場合は、S307に進み、上記S109で演算し
た報知タイミングを通過したか否かを判定する。このS
307で、報知タイミングを通過していないと判定した
場合は、そのままプログラムを抜け、報知タイミングを
通過したと判定した場合は、S308へと進む。
302で演算した舵角修正量に基づいて、予め記録媒体
に記録しておいた音声信号を選択し、スピーカ33か
ら、左への指示ならば、例えば「左方向へ少しハンドル
を回して下さい」と音声出力する一方、右への指示なら
ば、例えば「右方向へ少しハンドルを回して下さい」と
音声出力する。
ルク制御部48は、上記S303で設定したアシストす
る転舵力の特性を参照して、現在の舵角とハンドルトル
クからアシストトルクを出力し、ステアリング用モータ
を駆動させる。
は、車速が予め設定しておいた値(狭路を通過するには
速すぎると考えられる車速値、例えば、10km/h)以下
か否か判定する。この結果、10km/h以下であればその
ままプログラムを抜け、10km/hを超えて入ればS31
1へと進んで、スピーカ33から、例えば、「速度を落
としてください」等の音声警報を出力させてプログラム
を抜ける。
れば、転舵を開始すべき位置で舵力による補助も行うよ
うにしたので、ドライバは舵力変化から転舵タイミング
を知ることができ、モニタを見ることによる視覚的な情
報の負荷、警報等を聞くことによる聴覚的な情報の負荷
が過負荷になることなく、触覚的な情報で適切な行動を
とることができる。また、聴覚的な報知は、舵角修正量
に基づいて、報知タイミングに、例えば「左方向へ少し
ハンドルを回して下さい」等のように具体的に行われる
ため、ドライバが理解しやすい。さらに、聴覚的な報知
は、予告報知の後に行われるため、ドライバは予告報知
があった際に、注意を傾け易く、聴覚的な報知を聞き漏
らすことが低減される。また、後に行われる報知が、何
の報知であるか事前に理解することができる。また、ド
ライバは、転舵を開始すべき位置で転舵を行って、必要
舵角になった時に、舵力のアシストトルクの変化から、
必要舵角であることが触覚的に容易に理解できる。さら
に、狭路に進入する際、車速が設定値を超えた場合に、
車速警報が行われるので、不用意に車速が高いまま狭路
に進入することが防止され、安全性を向上することがで
きる。
3からの画像を基に前方の狭路を検出するようにしてい
るが、その他、ナビゲーション装置からの地図データや
現在地データ等を基に前方の狭路を検出するものであっ
ても、レーザ・レーダ装置からの情報を基に前方の狭路
を検出するものであっても本発明が適用できることは云
うまでもない。
によれば、自車両が狭路に進入するに際し、自車両の転
舵開始位置で聴覚的な報知を開始するので、車両が狭路
を走行するに際し、ドライバが精神的なストレスや不安
感を抱くことなく、聴覚的な報知によって、適切なタイ
ミングで自車両の走行状態とその修正量を容易に理解
し、素早く的確な判断を行って狭路走行をすることが可
能になる。
両が狭路に進入するに際し、自車両の転舵開始位置で必
要舵角に応じて転舵力の補助が開始されるので、車両が
狭路を走行するに際し、ドライバが精神的なストレスや
不安感を抱くことなく、触覚的な舵力補助力によって、
適切なタイミングで自車両の走行状態とその修正量を容
易に理解し、素早く的確な判断を行って狭路走行をする
ことが可能になる。
両が狭路に進入するに際し、自車両の転舵開始位置で、
聴覚的な報知と、必要舵角に応じた転舵力の補助が開始
されるので、車両が狭路を走行するに際し、ドライバが
精神的なストレスや不安感を抱くことなく、聴覚的な報
知と触覚的な舵力補助力によって、一方の情報を漏らし
たとしても他方の情報から確実に情報を得て、確実に、
適切なタイミングで自車両の走行状態とその修正量を容
易に理解し、素早く的確な判断を行って狭路走行をする
ことが可能になる。
項1又は請求項3記載の発明において、聴覚的な報知は
ブザーにより報知するので、簡単に実現することができ
る。
項1又は請求項3記載の発明において、聴覚的な報知は
音声により報知するので、情報を具体的に且つ確実に伝
達することが可能である。
項1,3,4,5の何れか一つに記載の発明において、
聴覚的な報知を、転舵開始位置に到達する予め設定した
以前の位置から開始するので、聴覚的報知は、ドライバ
の理解、反応時間を考慮した若干早い段階で行われ、効
果的な報知となる。
項1又は請求項3記載の発明において、聴覚的な報知
は、ブザーによる報知を、転舵開始位置に到達する予め
設定した以前の位置から開始する一方、音声による報知
を転舵開始位置に到達したときから開始するようにした
ので、ドライバの理解、反応時間を考慮した若干早い段
階で予告的に報知した後、適切な音声による報知を行っ
て、ドライバが報知を理解することを助けることができ
る。
項2又は請求項3記載の発明において、転舵が転舵開始
位置からの必要な舵角に達したことを補助転舵力で報知
自在にしたので、ドライバが必要舵角に達したことを触
覚的に理解でき、ドライバの転舵状態の理解を助けるこ
とができる。
項1乃至請求項8の何れか一つに記載の発明において、
自車両の予想位置と自車両の走行方向の狭路と該狭路を
通過する理想経路とを表示するようにしたので、ドライ
バは、視覚的にも容易に状況を把握できるという効果を
奏する。
求項1乃至請求項9の何れか一つに記載の発明におい
て、自車両が、狭路に向かって走行する際に車速が所定
値を超えた場合に報知するようにしたので、高速で狭路
に進んで衝突を招くことが効果的に回避できる。
援装置の機能ブロック図
ート
説明図
例を示す説明図
支援装置の機能ブロック図
段) 29 表示制御部(表示手段)
Claims (10)
- 【請求項1】 自車両の走行環境を検出する走行環境検
出手段と、 上記走行環境を基に上記自車両の走行方向の狭路を検出
する狭路検出手段と、 上記自車両が上記狭路を通過する理想の経路を推定する
理想経路推定手段と、 上記自車両が上記理想の経路を走行する際に転舵を開始
すべき位置を演算する転舵開始位置演算手段と、 上記自車両の転舵開始位置で聴覚的な報知を開始する聴
覚的報知手段と、 を備えたことを特徴とする車両用運転支援装置。 - 【請求項2】 自車両の走行環境を検出する走行環境検
出手段と、 上記走行環境を基に上記自車両の走行方向の狭路を検出
する狭路検出手段と、 上記自車両が上記狭路を通過する理想の経路を推定する
理想経路推定手段と、 上記自車両が上記理想の経路を走行する際に転舵を開始
すべき位置を演算する転舵開始位置演算手段と、 上記転舵開始位置からの必要な舵角を演算する必要舵角
演算手段と、 該必要舵角に応じて転舵力を補助する転舵力補助手段
と、 を備えたことを特徴とする車両用運転支援装置。 - 【請求項3】 自車両の走行環境を検出する走行環境検
出手段と、 上記走行環境を基に上記自車両の走行方向の狭路を検出
する狭路検出手段と、 上記自車両が上記狭路を通過する理想の経路を推定する
理想経路推定手段と、 上記自車両が上記理想の経路を走行する際に転舵を開始
すべき位置を演算する転舵開始位置演算手段と、 上記転舵開始位置からの必要な舵角を演算する必要舵角
演算手段と、 該必要舵角に応じて転舵力を補助する転舵力補助手段
と、 上記自車両の転舵開始位置で聴覚的な報知を開始する聴
覚的報知手段と、 を備えたことを特徴とする車両用運転支援装置。 - 【請求項4】 上記聴覚的報知手段は、ブザーにより報
知することを特徴とする請求項1又は請求項3記載の車
両用運転支援装置。 - 【請求項5】 上記聴覚的報知手段は、音声により報知
することを特徴とする請求項1又は請求項3記載の車両
用運転支援装置。 - 【請求項6】 上記聴覚的報知手段は、上記報知を、上
記転舵開始位置に到達する予め設定した以前の位置から
開始することを特徴とする請求項1,3,4,5の何れ
か一つに記載の車両用運転支援装置。 - 【請求項7】 上記聴覚的報知手段は、ブザーによる報
知を、上記転舵開始位置に到達する予め設定した以前の
位置から開始する一方、音声による報知を上記転舵開始
位置に到達したときから開始することを特徴とする請求
項1又は請求項3記載の車両用運転支援装置。 - 【請求項8】 上記転舵力補助手段は、転舵が上記転舵
開始位置からの必要な舵角に達したことを補助転舵力で
報知自在なことを特徴とする請求項2又は請求項3記載
の車両用運転支援装置。 - 【請求項9】 上記自車両の走行状態に基づき設定時間
後の上記自車両の予想位置を推定する予想位置推定手段
を有し、該予想位置推定手段で推定する予想位置と上記
自車両の走行方向の狭路と該狭路を通過する理想経路と
を表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1
乃至請求項8の何れか一つに記載の車両用運転支援装
置。 - 【請求項10】 上記自車両が、上記狭路に向かって走
行する際に車速が所定値を超えた場合に報知する車速警
報手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項9
の何れか一つに記載の車両用運転支援装置。
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JP29131499A JP4563531B2 (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 車両用運転支援装置 |
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---|---|---|---|
JP29131499A JP4563531B2 (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | 車両用運転支援装置 |
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ID=17767307
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