JP2000078566A - 駐車補助装置 - Google Patents
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Abstract
作時の補助が適切になされる駐車補助装置を提供する。 【解決手段】 駐車操作時に車両の後方をカメラ17に
より撮像し、カメラからの映像を後方画像として車内に
設けられたディスプレィ13に表示して、後方画像にス
テアリング舵角の状態により変化する走行予想軌跡20
を重ねて表示する駐車補助装置1において、ステアリン
グ舵角を最大としたときの車両軌跡を示す固定軌跡2
6,27を後方画像に重ねて表示することにより、駐車
操作時の補助を行う。
Description
する駐車補助装置に関するものであり、特に、後方画像
をカメラにより撮影し、車内の表示器(モニタディスプ
レィ)に後方画像を表示させ、駐車操作時にドライバー
の駐車操作を補助する駐車補助装置に係わる。
慣れな初心者を駐車操作時に補助する方法が知られてい
る。例えば、特開平7−17328号公報では車体の周
囲にCCDカメラや距離測定を行う距離センサを設け、
車両の周辺の様子を探知し、車両の室内に設けられたデ
ィスプレィ上に車両周辺の周辺画像を鳥瞰図的に表示し
てドライバに周囲の状況を提供している。
おいては、ステアリング舵角をステアリングセンサによ
り検出し、ステアリング操舵角を計算して簡易なディス
プレィにより出力するもの、また、特開平8−2357
号公報に示されるものでは車両の後方に設けられた物体
検知用の測距センサにより、障害物(特に、駐車しよう
とする駐車スペースの隣りに駐車している車等)との距
離を測り、その距離に応じて最大舵角による転舵開始位
置を検出し、転舵開始位置をドライバに報知する方法が
知られている。
した従来の方法では様々なセンシング技術を用いて、車
両の周辺の障害物を検知することが前提となっており、
その処理のためのシステムが複雑になってしまう。ま
た、測距センサ等により近くにある障害物との距離を測
り報知する方法では、駐車スペースの隣りに駐車してい
る車がない場合や人や物等の急な飛び出しに対しての対
応が困難で、適切に駐車を補助するものではない。
め、簡易な方法により駐車を補助し、駐車操作時にドラ
イバーに対して有用な情報を適切に提供することを目的
とした駐車補助装置を、特願平10−141474号に
おいて提案した。この装置は車両(自車)の後方を車両
後方に設けられたカメラにより検出し、車内の表示器に
カメラで撮像した映像を後方画像として表示するもので
あり、駐車操作時においては、車両のステアリング舵角
(操舵角または実舵角)により変化する走行予想軌跡を
後方画像に重ねて表示することにより、ドライバーに対
して駐車の補助を行うものである。
重ねて表示するこのような装置は、ドライバーに対して
車両がバックで駐車する際、周囲の有益な情報を提供で
きるという点において利点があるが、実際の使用を考え
た場合には、以下に示す点において操作状況がわかりに
くく、特に、運転歴が浅い、初心者ドライバーにとって
は、ある程度の慣れを必要とする。
断が難しい、(2)ステアリングホイール(ステアリン
グ)の切り始め位置および切り量が判別しにくい、
(3)駐車区画に入った後にステアリングを戻すタイミ
ングが判別しにくい、(4)駐車区画で最終停止位置の
判断がし難いといったことが挙げられる。
されたものであり、初心者でも安心して駐車操作が行
え、駐車操作時の補助が適切になされる駐車補助装置を
提供することを技術的課題とする。
めに講じた技術的手段は、駐車操作時に車両の後方をカ
メラにより撮像し、カメラからの映像を後方画像として
車内に設けられた表示器に表示し、後方画像にステアリ
ング舵角の状態により変化する走行予想軌跡を重ねて表
示する駐車補助装置において、ステアリング舵角を最大
としたときの車両軌跡を示す固定軌跡を後方画像に重ね
て表示するようにした。
したときの車両軌跡を示す固定軌跡が後方画像に重なっ
て表示されるので、転舵せずに駐車補助基準位置を決定
でき、その後、走行予想軌跡を固定軌跡に一致させるよ
うにドライバーはステアリングの転舵を行えば、ステア
リングの切り始め位置および切り量がわかり易くなり、
初心者でも安心して駐車操作が行える。
遠方側の駐車区画(駐車場等での1台分の駐車スペース
を指す)の白線の中心よりも前側に接するよう車両をバ
ックさせ、白線に大体接する程度の位置を駐車補助基準
位置とする。駐車補助基準位置になったら、走行予想軌
跡を固定軌跡へ合わせるようにステアリングを転舵し、
走行予想軌跡に一致する舵角でステアリングを保持しな
がら、駐車区画に接近する位置までバックする。駐車区
画に対し車両がまっすぐな状態になったら、ステアリン
グ舵角を直進状態に戻し、表示画面および目視により後
方に注意しながらバックして駐車区画に平行な状態で完
全に入った位置で停車することで、初心者でも簡単に駐
車を行うことが可能となる。
る旋回外輪側の車両軌跡とすれば、旋回外輪が通る位置
に着目して、旋回外輪が駐車区画の白線にかかるように
することで駐車補助基準位置の判断をし易くすることが
可能である。
立位置近傍では固定軌跡が左右共に表示されるようにす
れば、ステアリング舵角を右または左に最大に切ったと
きの車両が通る軌跡がわかり、駐車操作時に直進バック
状態から右旋回または左旋回する場合のどちらにおいて
も固定軌跡を駐車区画の白線に合わせ易い。
示されるようにすれば、転舵方向のみ固定軌跡が表示さ
れるので、ドライバーはどちらの方向の駐車区画に駐車
したいかの意図を読み取った上で、画面上には必要な情
報だけを表示させた状態で適切な駐車補助が可能とな
る。
は注意領域が更に表示されるようにすれば、駐車操作時
に車両がぶつかり易いところが注意領域として表示され
るので、ドライバーはバック時にこの領域を特に注意す
れば、車両のぶつかりが防止されるものとなり、安全性
が向上する。
で表示形態を変化させるようにすれば、ぶつかる危険度
の高い領域をより明確化して表示することが可能とな
り、安全性がより向上する。
参照して説明する。
ある。この図において、駐車補助装置1を制御するコン
トローラ16には車両の後方を撮影するCCDカメラ
(以下、カメラと称す)17、ステアリングホイール
(ステアリング)21の操舵角(転舵角ともいう)を検
出するステアリングセンサ2、トランスミッションのシ
フトレバーのリバース(後退)状態を検出するシフトレ
バーリバーススイッチ3、駐車操作時に駐車アシスト機
能を動作させる駐車スイッチ4、および、従動輪の左右
の車輪速度を検出する車輪速センサ5,6からの信号が
入力されており、これらの信号を基にコントローラ16
はディスプレィ13上に車両の後方画像と後述する走行
予想軌跡20等を表示できるようになっている。また、
この装置1には音声合成機能が付加されており、音声合
成回路7により音声合成出力がなされ、スピーカ8から
ドライバに対して音声合成による出力が発せられるよう
になっている。
PU11、ディスプレィ13にグラフィックスを描画す
るグラフィックス描画回路12、グラフィックス信号と
カメラ17からの後方画像を重ね合わせるスーパーイン
ポーズ回路9、カメラ画像から同期信号を抽出してグラ
フィックス描画回路12へ供給する同期分離回路10、
カメラ17からの信号を受けて駐車区画(駐車スペー
ス)30の画像認識を行う駐車区画検出用の画像認識装
置15が設けられている。尚、この画像認識装置15は
コントローラ16に別体で設けることも可能である。
の状態により点灯状態が変化する舵角表示マーカー14
が設けられており、ステアリング舵角の状態により表示
マーカー14は左,右,中央のいずれかが点灯し、ステ
アリング21がどちら方向に転舵されているかが、後方
画像と一緒にわかるようになっている。尚、ここでいう
ステアリング舵角とは、ステアリング21を回したとき
の中立位置からの操舵角(転舵角)であっても、左右の
車輪が進行方向から向く実舵角であっても良い。また、
駐車区画30の画像認識および駐車操作時における音声
合成については、ここでは説明を省略する。
た場合の取付図を示す。後方を撮像するカメラ17は車
両後方のナンバープレートの上中央付近に取り付けら
れ、光軸を水平方向から下方に向けて設置される。具体
的には、図3に示されるように、車両後方の中央に水平
状態からの下方角度θが約30度の状態で取り付けら
れ、カメラ自体は広角レンズにより左右140度の視野
を確保し、後方8m程度までの領域を撮影できる。
はパネル面にディスプレィ13が備え付けられ、グロー
ブボックス上方にはコントローラ16が内部に設けられ
ている。更に、駐車操作時に駐車補助を要求する駐車ス
イッチ4は、ドライバが操作し易いセンターコンソール
近傍に設けられている。
4を参照して説明する。このステアリングセンサ2は市
販のものを用いており、ステアリング21の操舵角を検
出するものである。これは、ステアリングコラムシャフ
ト23と一体回転するようにスリット板2aが取付けら
れており、90°の位相差がついた2組のフォトインタ
ラプタ2c,2bが取付けられている。この構成におい
て、ディスク板2aに円周状に設けられた複数のスリッ
トの回転により、光を通過または遮断してフォトトラン
ジスタをオン/オフさせることにより、A相、B相の2
つの信号パルスを出力している。これは、ステアリング
21の回転方向によりA相に対し、B相は90°位相が
遅れるか、または、進んで出力されるようになってお
り、ここでは、ステアリング舵角が1°/パルスのもの
を用いている。
処理について説明する。コントローラ16は電源オン
(アクセサリスイッチがオン)により、図5に示される
プログラムが実行されるようになっている。まず最初の
ステップS101ではこの処理に必要なメモリに各種初
期値を設定し、その後のステップS102においてシフ
トリバーススイッチ3の状態をチェックする。ここで、
シフトリバーススイッチ3がオフ(リバースでない)な
らば、ステップS120において表示画面、即ち、ディ
スプレィ13の画面をオフし、後述する状態変化フラグ
および継続時間タイマ等をクリアして、所定舵角θREF
に初期値(=10°)を代入して、ステップS102に
戻る。
(リバースの状態)になるとステップS103を行う。
ステップS103ではディスプレィ13をカメラ画像モ
ードに切り換えて、車両後方の画像を生画像として表示
できるモードにする。つまり、この場合には通常のバッ
クモニタとなる。
うグラフィックス画面(ディスプレィ画面)をクリアし
た後、ステップS105においてステアリングセンサ2
からステアリングセンサ値Nを読み込み、その値を基に
駐車操作時の現在の旋回半径Rの算出を行う。具体的に
は、ステアリングセンサ2の読み込みをA相信号の立ち
上がりエッジ検出時にメインプログラムに割り込みを発
生させ、図6に示す割り込み処理を実行する。つまり、
図6のステップS201においてB相信号の状態をチェ
ックし、B相信号がハイ(H:高電位)なら、ステップ
S202においてステアリングカウント値Nをインクリ
メントし、ロー(L:低電位)ならデクリメントしてそ
の値をメモリに記憶する。この場合、ステアリングカウ
ント値Nは、1パルスが1°のため、θ=Nとなる。
ウントのみではステアリング21の絶対舵角が不定とな
ってしまうため、図7に示す中立点処理によりステアリ
ング舵角の中立点を検出し、N=0として中立点を決め
る。そこで、図7を参照して中立点決定について説明す
る。この処理では1秒周期のタイマ割り込みで実行され
る。ここでは、通常、車輪に備えつけられている公知の
左右の車輪速センサ5,6からの信号により車体速度も
算出する。
左右の車輪速センサ5,6からの信号(パルス)はコン
トローラ内部のCPU11に内蔵されたハードウェアカ
ウンタによりカウントされ、このタイマ割り込みルーチ
ンで左右の車輪速が読み出され、車輪速センサ値が記憶
されるメモリのNR,NLに記憶される。読み出しの後、
カウンタ自体はクリアされ、NR,NLは1秒毎のパルス
数を示すものとなる。
らその平均値(NR+NL)/2を演算し、この値にタイ
ヤの周長を乗算し、公知の方法により容易に車速Vが求
められる。次に、ステアリングセンサ2の基準設定であ
るが、ステップS304からステップS306では車速
V、所定速度(10Km/h)以上の時に左右の車輪速
センサ5,6のパルス差がほとんどない状態をもって車
両が直進状態であるとみなし、ステップS306でステ
アリングカウンタNを零にしてリセットすることで、ス
テアリング舵角の中立点が求められる。
θが求まったら、図5のメインルーチンに戻り、次にス
テップS106においてステアリング舵角θより直進状
態、右旋回、左旋回といった場合分けが行われる。つま
り、所定ステアリング舵角をθREF(>0)とし、θREF
が負の場合を右旋回、θREFが正の場合を左旋回とした
とき、θが−θREF以上であり且つθREF以下の場合(状
態1)にはステップS107を実行する。また、ここで
右旋回でありθが−θREFよりも小さい場合(状態2)
にはステップS112を実行し、左旋回でありθがθRE
Fよりも大きい場合(状態3)にはステップS113を
実行する。
は、次にステップS107において次に、状態変化フラ
グがクリアであるか否かがチェックされる。この状態変
化フラグは駐車区画30に入った後に固定軌跡26,2
7を消去するためのものである。ここで、状態変化フラ
グがセット(状態変化有)されていればステップS11
1に進むが、状態変化フラグがクリアされていれば、ス
テップS108において左右両側の固定軌跡26,27
の表示をディスプレィ13上の後方画像が表示されてい
る画面上に重ねる。
1を右または左に一杯または略一杯近く切ったときの後
輪外輪が通る軌跡を基準として表示されるものであっ
て、駐車操作時にドライバーの駐車操作を補助するのに
使用される指標である。
の状態変化があってからの継続時間を計数する継続時間
タイマをチェックし、ここでは、継続時間タイマが所定
時間(ここでは、例えば5sec)経過したかが判定さ
れる。継続時間タイマが所定時間(5sec)経過して
いない場合(状態が変わってから間もない場合)にはス
テップS111に進むが、所定時間経過した場合にはス
テップS110において、状態変化フラグをセットし、
ステップS111においてθREFに所定舵角(=10
°)を代入する。
ング舵角がθ<−θREF(右旋回)の場合には右側の固
定軌跡26のみを表示させる。また、同様にして、θ>
θREF(左旋回)の場合には左側の固定軌跡27のみを
表示させ、転舵している方向(右または左)のみの固定
軌跡26,27の表示を行う。従って、ステアリング舵
角が中立位置近傍(−θREF≦θ≦θREF)では、最初、
所定時間の間だけ固定軌跡26,27が左右に表示さ
れ、ドライバーはステアリング舵角を右または左に最大
に切ったときの車両が通る軌跡がわかる。この場合、ス
テアリング21を転舵したときには転舵方向のみの固定
軌跡26,27のいずれか一方を表示させることによっ
て、ドライバーはどちら方向の駐車区画30に駐車した
いかといった意図を読み取った上で、駐車操作状況に応
じた駐車補助が可能となる。
化フラグのセットを行い、ステップS115においてス
テアリング舵角の遷移状態を切り換える所定舵角θREF
を5°とする。即ち、θREFの値を変化させることで右
転舵、中立位置、左転舵へと状態遷移が切りかわり舵角
(ここでは±θREFとなる)近傍で頻繁に行われたとき
のハンチングをヒステリシス特性をもたせることにより
防止する。
示す走行予想軌跡20の演算を行う。
て、以下に説明する。これは、図8に示されるように低
速時(ここでは、10Km/h以下とする)の旋回中心
Oは車両後方の車軸の延長線上に存在し、幾何学的関係
によりステアリング操舵角(ステアリング舵角)θと車
両のホイールベースLとから、旋回半径Rは、R=L/
tanθという関係式により求まる。この場合、ステア
リング舵角θ=0の場合には、車両は直進している状態
であり、R=∞となる。
示座標(x,y)を示し、図示の座標系を使用し、座標
変換の方法を図12に示す。カメラ17は図11に示さ
れるように路面から上方Hcの高さで光軸を水平状態か
ら下方にθ=30°だけ傾けて取り付けられており、カ
メラ17のレンズは広角で焦点深度が深くとられて、路
面の画像をCCDデバイスに描画するように構成されて
いる。このため、路面座標系(X,Z)とディスプレィ
上での座標系(x,y)には以下に示すような写像関係
が成立する。
(x,y):CCD素子面のカメラ座標、f:カメラの
レンズ焦点距離、(x’,y’,z’):レンズ座標、
θ:カメラ取付け角度、Hc:路面からの取付け高さと
すると、 x=f・x’/z’,y=f・y’/z’・・・(1) x’=X として、 y’=Zsinθ+(Y−Hc)cosθ} ・・・(2) z’=Zcosθ−(Y−Hc)sinθ ・・・(3) という関係式が成立する。ここで、路面上の座標のみに
限定すれば、Y=0となり、x,yを上記の関係式によ
り求めれば、 x=f・X/(Zcosθ+Hc・sinθ) ・・・(4) y=f・(Zsinθ+Hc・cosθ)/(Zcosθ+Hc・sinθ) ・・・(5) となる。つまり、路面上の点(X,Z)をカメラ17で
撮影した場合のディスプレィ上でのグラフィックス画面
上での座標(x,y)を(4),(5)の関係式より求
めることができる。
予想軌跡20をディスプレィ上に表示する場合、その表
示方法は、図9に示されるように各種の方法が考えられ
る。つまり、(a)では車両の左右輪が通過する予想轍
による表示する方法、(b)では駐車時に車両が走行す
る走行エリアをベクトル表示する方法、(3)は一定距
離間隔(はしご間隔:50cm)がわかるようにしたは
しご状に表示する方法等があり、ここでは(c)を用い
て、駐車操作時に距離感や各位置での車体の角度が分か
り易い方法を採用している。この場合、車両予想軌跡2
0の長さlは固定長(例えば、3m)にしたり、一定の
角度分とし、旋回状態(緑色とする)と直進状態(青色
とする)で色を変化させたり、更には、予想軌跡先端部
のみを区別し易い表示にしたりする方法をとることもで
きる。
示画面の例であり、固定軌跡26,27も含め、ステア
リング舵角により走行予想軌跡20が変化する状態を示
したものである。これは車両後方の実画像に、例えば、
ドライバーの好みに応じて、駐車スイッチ4がオンして
いる(駐車補助要求ありの状態)場合にのみ、はしご状
になった走行予定軌跡20が重なり合って表示されるよ
うにすることもできる。この場合、どれだけドライバー
がステアリング21を転舵しているかがわかるように、
ディスプレィ13の上または下側の一部に舵角の転舵状
態を表示する表示マーカー14を一緒に表示すること
で、実際にどれだけ転舵しているかが視覚的にわかるよ
うになっている。
S116で求められた走行予想軌跡20をディスプレィ
13上に後方画像と重ねてグラフィック描画し、更に、
ステップS118において注意領域28の表示を行う。
この注意領域28は後方画像が表示されるディスプレィ
表示画面の自車側に表示されるものであって、駐車操作
時に車両がぶつかり易いところが走行予想軌跡20とは
表示形態が異なる別枠形状で表示される。この注意領域
28は車両がぶつかり易い場所へドライバーの注意を促
し、安全性を向上させるものである。具体的にこの注意
領域28は、例えば長方形状の表示枠において、画面上
で自車に近い側28bと遠い側28aで表示形態、特に
表示色を異なる(28bの横のラインでは赤色、28a
の横のラインでは黄色等で表示する)ようにすれば、自
車のバンパー等がぶつかり易い、危険度の高い領域をよ
り明確化して表示することができる。
フトリバーススイッチ3の状態をチェックし、リバース
(後進)でない場合にはステップS120においてディ
スプレィ13の表示画面をオフし、この処理に用いるフ
ラグおよびタイマをクリアして、更にθREFに初期値
(10°)を代入した後にステップS102に戻るが、
シフトレバースイッチ3の状態がリバース状態の場合に
は、ステップS104に戻り、ステップS104からの
上記した処理を繰り返す。つまり、駐車操作時には、固
定軌跡26,27がステアリング舵角の状態に応じて表
示が制御された状態の基に走行予想軌跡20が算出され
て表示され、固定軌跡26,27に対して走行予想軌跡
20をステアリング舵角に応じて可変表示されるように
なっている(図13参照)。
における駐車操作時の駐車シーケンスについて、順を追
って説明する。(a)では最初に、固定軌跡26,27
が遠方側の駐車区画30の白線31に接するように車両
をバックさせることにより、車両を駐車補助基準位置を
合わせる。この場合、カメラ17は車両後部中央で地面
より一定の高さの位置に光軸を下方に向けて後方の路面
の様子が映るように設置されており、最初に適切な駐車
補助基準位置に設定することにより始まる。まず、白線
31の中央よりも前方において固定軌跡27が略かかる
ようにして、駐車補助基準位置に車両を停車させる。こ
の場合、シフトレバーをリバース状態にしていると
(a)に示す画面となる。尚、この場合では、最初舵角
が真っ直ぐ(直進状態)になっている場合について一例
として説明する。
の生映像(後方画像)と共に駐車予想軌跡20、右側の
固定軌跡線26、左側の固定軌跡線27、および、注意
領域28が重ねて表示される。固定軌跡線26,27は
上記したようにステアリング21を右または左に一杯近
く切ったときの車両の後輪軌跡の内、外側ライン(外輪
ライン)に対応しており、注意領域28は、後方との近
接距離の目安を与えるもので、走行予想軌跡20は一定
距離のはしご状表示としていることから、路面上に投影
された距離スケールで表示される。この場合、バックし
て後方の物体が接近した場合、物体の路面からの高さの
影響により、例えば、後方車両のバンパーはその高さの
ために表示上はA’の距離位置であるが、実際はより近
いAに接近していることとなる(図11参照)。注意領
域28の表示ではその差を解消するために平均的なバン
パー高さの位置で表示枠が水平に表示されるものであっ
て、危険度の度合により表示色または表示線の太さを変
え、バック時の接触の危険をドライバーに対して伝える
ようにしている。
回して、走行予想軌跡20をこの場合では左側の固定軌
跡27に合わせるようにする。これは、基本的には停車
した状態においてすえ切りを行って走行予想軌跡20線
を固定軌跡27に一致させるようにするのであるが、こ
の場合、ステアリング21をドライバーの意図する方向
に一定舵角θREF以上に転舵すると、転舵側でない固定
軌跡26は表示画面から消え、転舵方向のみの固定軌跡
27の表示となる。
態において保持した状態で、ドライバーは画面および直
接目視を行って後方または側方の安全確認をしながら車
両をバックさせ、駐車区画30へ車両を接近させる。
アリング21を直進状態に戻すようにする。この場合、
注意領域28と駐車区画30の線との水平/垂直度合を
ドライバーは目視により判断し、ステアリング21を直
進状態に戻すと固定軌跡線27の表示は消失する。
停車するのであるが、駐車区画30への最後の接近状態
では現在のカメラ取り付けでは駐車白線31を視野内に
捕らえることはできず、後端部停止位置の確認ができな
くなるが、自車の後方に別の車両が駐車する場合に後の
車両のバンパーがあろう位置の高さ((e)の斜線部)
に注意領域28が表示されるので、駐車時の衝突および
物体と接触しないように、ドライバーに対して注意を促
し、駐車を適切に補助することができる。このため、運
転歴が浅いドライバーでも駐車基準位置から舵角の切り
始め位置および切り量の判断が容易になされ、簡単に駐
車を行うことができる。
音声合成回路7により予め決められた音声信号をスピー
カ8より出力し、その時の操作状況に応じて予め決めら
れた音声メッセージをドライバーに対して出力し、音声
により駐車操作時の案内を行うことも可能である。
メラにより撮像し、カメラからの映像を後方画像として
車内に設けられた表示器に表示し、後方画像にステアリ
ング舵角の状態により変化する走行予想軌跡を重ねて表
示する駐車補助装置において、ステアリング舵角を最大
としたときの車両軌跡を示す固定軌跡を後方画像に重ね
て表示するようにしたことにより、ステアリング舵角を
最大にしたときの車両軌跡を示す固定軌跡が後方画像に
重なって表示されるので、走行予想軌跡を固定軌跡に一
致させるようにドライバーはステアリングの転舵を行え
ば、ステアリングの切り始め位置および切り量がわかり
易くなり、初心者でも安心して駐車操作が行える。
る旋回外輪側の車両軌跡とすれば、旋回外輪が通る位置
に着目して、旋回外輪が駐車区画の白線にかかるように
することで駐車補助基準位置の判断をし易くなる。
立位置近傍では固定軌跡が左右共に表示されるようにす
れば、ステアリング舵角を右または左に最大に切ったと
きの車両が通る軌跡がわかり、駐車操作時に直進バック
状態から右旋回または左旋回する場合のどちらにおいて
も固定軌跡を駐車区画の白線に合わせ易い。
示されるようにすれば、転舵方向のみ固定軌跡が表示さ
れるので、ドライバーはどちらの方向の駐車区画に駐車
したいかの意図を読み取った上で、画面上には必要な情
報だけを表示させた状態で適切な駐車補助が行える。
は注意領域が更に表示されるようにすれば、駐車操作時
に車両がぶつかり易いところが注意領域として表示され
るので、ドライバーはバック時にこの領域を特に注意す
れば、車両のぶつかりが防止されるものとなり、安全性
が向上する。
で表示形態を変化させるようにすれば、ぶつかる危険度
の高い領域をより明確化して表示することが可能とな
り、安全性がより向上するものとなる。
システム構成図である。
車両へ取付けた場合の取付図である。
囲を示した図である。
ンサを示し、(a)はステアリングコラムシャフトへ取
り付けた場合のステアリングセンサの平面図、(b)は
ステアリングセンサのスリット板とフォトインタラプタ
の概要を示した斜視図、(c)はステアリングセンサの
A相とB相の出力を示す図である。
処理を示すフローチャートである。
ステアリングセンサ信号処理を示すフローチャートであ
る。
ステアリングセンサの中立点処理を示すフローチャート
である。
算出に用いる説明図である。
表示例を示した図であり、(a)は予想轍による表示、
(b)は車幅分の走行エリアベルト表示、(c)ははし
ご状表示を示す図である。
ディスプレィのグラフィックス表示座標である。
のカメラを車両へ取り付けた場合の取り付け状態を示し
た図である。
の座標変換方法を説明する説明図である。
の表示画面例である。
Claims (6)
- 【請求項1】 駐車操作時に車両の後方をカメラにより
撮像し、該カメラからの映像を後方画像として車内に設
けられた表示器に表示し、前記後方画像にステアリング
舵角の状態により変化する走行予想軌跡を前記後方画像
に重ねて表示する駐車補助装置において、 前記ステアリング舵角を最大としたときの車両軌跡を示
す固定軌跡を前記後方画像に重ねて表示することを特徴
とする駐車補助装置。 - 【請求項2】 前記固定軌跡は、駐車操作時における旋
回外輪側の車両軌跡である請求項1に記載の駐車補助装
置。 - 【請求項3】 ステアリング舵角が中立位置近傍では前
記固定軌跡は左右共に表示される請求項2に記載の駐車
補助装置。 - 【請求項4】 前記固定軌跡は、駐車操作時に転舵方向
のみ表示される請求項3に記載の駐車補助装置。 - 【請求項5】 前記走行予想軌跡が表示される画面の自
車側には注意領域が更に表示される請求項1に記載の駐
車補助装置。 - 【請求項6】 前記注意領域は、自車に近い側と遠い側
で表示形態を変化させる請求項4に記載の駐車補助装
置。
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