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JP2001164833A - プラットホームドア装置 - Google Patents

プラットホームドア装置

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Publication number
JP2001164833A
JP2001164833A JP35338299A JP35338299A JP2001164833A JP 2001164833 A JP2001164833 A JP 2001164833A JP 35338299 A JP35338299 A JP 35338299A JP 35338299 A JP35338299 A JP 35338299A JP 2001164833 A JP2001164833 A JP 2001164833A
Authority
JP
Japan
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door
platform
opening
closing
pocket
Prior art date
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Pending
Application number
JP35338299A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kinoshita
広志 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP35338299A priority Critical patent/JP2001164833A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性を向上したプラットホームドア装置を
提供する。 【解決手段】 戸袋5内に設けたガイドレール9に懸架
され、プラットホーム15の乗降位置に配設したドア3
と、このドア3の戸袋5外にある側の側縁部に設けた接
触式センサ20を含む挟み込み検知手段7,20と、戸
袋5内に設けられてドア3を開閉する駆動手段11,1
3と、戸袋5内に設けられてドア3を閉扉状態にロック
する手段10と、戸袋5内に設けられてドア3の開閉を
制御するドア開閉制御手段7とを備えてなり、ドア開閉
制御手段7が閉扉状態になってから所定時間経過後、ロ
ック手段10を作動させる。これにより、ドア3に接触
式センサの不感領域に相当する大きさ以下の物などが挟
まった場合でも、ドア3がロックされるまでの間は、ド
ア3を開けることができるため、安全性を向上すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラットホームの
乗降位置に配設されたドアを有するプラットホームドア
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道、モノレール、新交通システムなど
のプラットホームでは、プラットホーム上の乗客などの
安全のために、プラットホーム上の乗降位置、すなわち
プラットホーム縁部の車両側ドアに対応する位置にプラ
ットホームドア装置の設置が行われている。プラットホ
ームドア装置では、車両の停止や車両側ドアの開閉動作
などに応じてプラットホーム側ドアの開閉を行い、車両
が停止していないとき、すなわち車両が入線していない
ときや車両が走行しているときなどには、プラットホー
ム側ドアは閉扉状態となる。さらに、閉扉状態にあるプ
ラットホーム側ドアが容易に開かないように、ロック手
段の作動によりドアを閉扉状態にロックしている。
【0003】このようなプラットホームドア装置には挟
み込み検知手段が設けられており、ドア側縁部には、挟
み込み検知手段を構成する接触式センサが備えられてい
る。この挟み込み検知手段は、例えば感圧式センサなど
であり、ドアの閉扉動作中に人や物などがドアの側縁
部、すなわち接触式センサに接触することで人や物など
を検知している。挟み込み検知手段が人や物などを検知
した場合には、プラットホームドア装置は、ドアの閉扉
動作を中止し、再び開扉動作を行うことなどで、人や物
などがドアに挟み込まれるのを防いでいる。一方、挟み
込み検知手段が人や物などを検知しなかった場合は、ド
アは、閉扉状態になるまで移動し、ロック手段の作動に
よりドアを閉扉状態に保つ。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プラットホ
ームドア装置では、挟み込み検知手段のセンサの感度を
高くすると、両開き式のドアではドアの側縁部同士の接
触などを、片開き式のドアではドアの側縁部とプラット
ホームに設けられた柵のドアの側縁部と当接する当接面
との接触などを検知して閉扉動作を中止して開扉動作を
行ってしまうため、ドアを閉じることができなくなって
しまう。このため、センサの感度は、ドアの側縁部同士
の接触や柵の当接面との接触などを検知しない程度の感
度に設定する必要がある。
【0005】しかし、センサの感度をドアの側縁部同士
の接触やドアの側縁部と柵の当接面との接触などを検知
しない程度の感度に設定した場合、センサに不感領域が
生じ、2枚のドア間やドアと柵の当接面との間に物など
が挟まれた場合、その挟まれた物などが不感領域に相当
する大きさ以下であると、挟み込みを検知できなくなっ
てしまう。したがって、従来のプラットホームドアで
は、傘の先端や杖などといった細い物、また服やバッグ
のベルト部分などといった薄い物などセンサの不感領域
に相当する大きさ以下の物などがドアに挟み込まれる
と、挟み込み検知手段はそれらの物を検知できず、ドア
は、完全に閉扉状態になると共にロック手段が作動して
ロックされるため、ドアへの物など挟み込みを容易に解
消できなくなる場合がある。このため、安全上の問題か
ら、駅員や車両乗務員などによるドアへの物などの挟み
込みの発生の確認作業や挟み込み状態を解消する作業な
どが必要とされている。このため、乗客などの安全の確
保、また駅員や車両乗務員による挟み込みの発生の確認
作業や挟み込み状態の解消作業の低減などのため、不感
領域に相当する大きさ以下の物などがドアに挟まれた場
合でも、容易に挟み込み状態を解消できる安全性を向上
したプラットホームドア装置が望まれている。
【0006】ここで、ドアへの挟み込みを回避するため
に、不感領域を生じ難い挟み込み検出手段に用いるセン
サとして、例えば、光電センサや音響センサなどの非接
触式センサなどが考えられる。しかし、ドアの側縁部で
人や物などを検知する場合、ドアの側縁部のどの部分で
も人や物などを検知することができるようにする必要が
あるため、非接触式センサでは発光部や発振部などと、
受光部や受信部などとをドアの側縁部などにくまなく設
置する必要が生じ、装置の複雑化、コストの増大、そし
て保守性の悪化などを招く。さらに、プラットホームド
ア装置は屋外で用いられる場合が多く、屋外での使用で
は外乱要因が多くなるため、非接触式センサでは精度よ
く人や物などを検知できなくなる場合がある。
【0007】本発明の課題は、プラットホームドア装置
の安全性を向上することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプラットホーム
ドア装置は、以下の手段により上記課題を解決する。プ
ラットホームの乗降位置に配設したドアと、このドアの
側縁部に設けた接触式センサを含む挟み込み検知手段
と、ドアを開閉する駆動手段と、ドアを閉扉状態にロッ
クする手段と、ドアの開閉を制御するドア開閉制御手段
とを備えてなり、ドア開閉制御手段が閉扉状態になって
から所定時間経過後、前記ロック手段を作動させる。
【0009】これにより、ドアが閉扉状態になったと
後、所定時間経過してドアをロックするため、ドアに接
触式センサの不感領域に相当する大きさ以下の物などが
挟まった場合でも、ドアに挟まった物などを揺動させる
ことで挟み込み検知手段に挟み込みを検知させてドアを
開扉させることができ、また、ドアがロックされるまで
の間は、ドアは開扉方向に動かすことができる。つま
り、ドアがロックされるまでの間は、ドアを開扉するこ
とができるため、ドアを開扉方向に移動させて挟み込ま
れた物などを引き抜くことなどで挟み込み状態を容易に
解消することができ、安全性を向上することができる。
【0010】また、戸袋内に設けたガイドレールに懸架
し、プラットホームの乗降位置に配設したドアと、この
ドアの戸袋外にある側の側縁部に設けた接触式センサを
含む挟み込み検知手段と、戸袋内に設けられてドアを開
閉する駆動手段と、戸袋内に設けられてドアを閉扉状態
にロックする手段と、戸袋内に設けられてドアの開閉を
制御するドア開閉制御手段とを備えてなり、ドア開閉制
御手段が閉扉状態になってから所定時間経過後、前記ロ
ック手段を作動させるものである。
【0011】このとき、ドア開閉制御手段は、ドアの閉
扉完了後、所定時間内に挟み込み検知手段が挟み込みを
検知した場合にはドアの開扉動作を行い、挟み込み検知
手段が所定時間の間挟み込みを検知しなかった場合には
ロック手段によりドアの閉扉状態をロックさせる。
【0012】さらに、ドアをロック手段により閉扉状態
にロックしたとき、ドアが少なくとも接触式センサの不
感領域に相当する距離以上の隙間を形成するようにすれ
ば、接触式センサの不感領域に相当する大きさ以下の物
などがドアに挟み込まれるのを防ぐことができるので、
安全性を向上することができる。
【0013】このとき、ドアの移動範囲を制限する手段
を設け、隙間が移動範囲の制限手段で調整されている。
また、隙間は、ドア開閉制御手段が駆動手段を制御して
ドアの閉扉状態での停止位置を調整することで制御する
こともできる。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本発明を適用
してなるプラットホームドア装置の第1の実施形態を図
1乃至図6を参照して説明する。図1は、本発明を適用
してなるプラットホームドア装置の概略構成を戸袋の一
部を破断して示した正面図である。図2は、図1のII−
II線での矢視図である。図3は、プラットホームドア装
置の概略構成を示す側面図である。図4は、ドア開閉制
御盤内の回路の概略構成を示す図である。図5は、プラ
ットホームドア装置をプラットホームに設置した状態を
示す図である。図6は、プラットホームドア装置の動作
を示すフロー図である。なお、本実施形態のプラットホ
ームドア装置は、鉄道、モノレール、新交通システムな
どプラットホームから車両に乗降する様々な輸送手段に
用いることができる。
【0015】本実施形態のプラットホームドア装置1
は、図1乃至3に示すように、ドア3、戸袋5、ドア開
閉制御盤7、ガイドレール9、電磁錠10、モータ1
1、そして駆動用ベルト13などで構成されている。方
形平板状の箱体からなる戸袋5は、プラットホーム15
へプラットホームドア装置1を図示していないボルトな
どの固定手段で固定するための2つの台座16上に、プ
ラットホーム15の縁部に沿って設置され、内部にドア
開閉制御盤7、ガイドレール9、電磁錠10、モータ1
1、駆動用ベルト13などが配設されており、1側面に
形成されたスリット状の開口17に方形平板状のドア3
が挿通されている。
【0016】ドア3は、ドア3の底面の両端部に設けら
れた2つの支持ローラ18と、戸袋5内にほぼ水平に設
置された直線状のガイドレール9に懸架され、ドア3に
固定されたハンガー19とにより支持されている。ドア
3の閉扉時の移動方向側の側縁部、すなわち戸袋5の外
側の側縁部には感圧式センサ20が側縁部全体にわたっ
て設置されている。ハンガー19は、戸袋5内の両端部
のほぼ水平な位置に設置された駆動用ローラ21、23
に張り渡された駆動用ベルト13に連結部材25を介し
て連結されており、ハンガー19が駆動用ローラ21に
連結されたモータ11の回転により、ガイドレール9に
案内されてプラットホーム15の縁部に沿う方向に移動
することにより、ドア3が開閉する。このように、モー
タ11、駆動用ベルト13、駆動用ローラ21、23、
などは駆動手段を構成している。
【0017】電磁錠19は、戸袋5内のドア3が挿通さ
れている側面側、すなわち開口17が形成されている側
面側に設置されており、ドア3が閉扉状態になったとき
にハンガー19の上面に形成された図示していない開口
に対応する位置に電磁錠19のロックピン27が位置す
るように取り付けられている。言い換えれば、ドア3が
閉扉状態になったとき、電磁錠10のロックピン27
は、ハンガー19の上面に形成された図示していない開
口に挿入できるようになっている。また、戸袋5内に
は、閉扉することなどを知らせるためのチャイム29
が、戸袋5の開口17が形成されている側面には、電磁
錠19のロックピン27を強制的に開錠位置に戻すため
の非常開錠ボタン31が設置されている。
【0018】ドア開閉制御盤7は、図4に示すように、
マイクロコンピューターなどからなる制御部33、制御
部33内に形成されたゲートドライブ制御回路35、ゲ
ート回路37、整流器39、コンデンサ41、電源回路
43、そして接点45などからなる。ドア開閉制御盤7
には、例えば100Vの交流電源などの外部の電源に接
続されており、電源から供給された電力は、接点45を
介して、整流器39からゲート回路37へ、また、電源
回路43から制御部33へ各々供給されている。ゲート
回路37は、制御部33のゲートドライブ回路35、モ
ータ11に各々電気的に接続されており、制御部33
は、電磁錠10、感圧式センサ20、そしてチャイム2
9などと電気的に接続されている。さらに、制御部33
は、プラットホームドア装置1の外部に設置された総合
制御装置47に対して信号の送受信を行っている。この
ような構成の本実施形態のプラットホームドア装置1
は、図5に示すように、プラットホーム15の縁部に延
在する柵49の一部として、プラットホームドア装置1
のドア3が車両51のドア53に対応する位置、すなわ
ちプラットホーム15の乗降位置にくるように設置され
ている。本実施形態のプラットホームドア装置1は、両
開き式になっており、ドア3と戸袋5などからなる左右
対称な形状の2つのユニット1a、1bを1組として構
成されている。一方のユニット1aの戸袋5内には、ド
ア開閉制御盤7が設置されており、両方のユニット1
a、1bの開閉動作を制御している。ドア開閉制御盤7
は、駅務室55などに設けられた総合制御装置47に電
気的に接続されており、プラットホームドア装置1のド
ア3の開閉状態などは、車両51の状況などの情報と合
わせ、駅務室表示盤57に表示される。
【0019】車両51が駅に入線した場合、車両51
は、所定の停車位置に停車したことを知らせる到着信号
を駅務室55の総合制御装置47に向けて送信する。こ
の到着信号を受信した総合制御装置47は、プラットホ
ームドア装置1のドア開閉制御盤7に開扉指令信号を送
信する。この開扉指令信号に応じてプラットホームドア
装置1は、ドア3の開扉動作を行う。
【0020】一方、車両51が発車する場合には、乗客
の乗降が終了したことを確認した乗務員が、車両51内
部またはプラットホーム15上に設置されたボタンなど
のドア3の図示していない閉扉指令手段を操作し、プラ
ットホームドア装置1のドア3の閉扉を指令する。この
とき閉扉の指令は、車両51側ドア53の閉扉用のボタ
ンなどの操作と連動して発信することもできる。乗務員
の閉扉指令に応じて駅務室55の総合制御装置47は、
プラットホームドア装置1のドア開閉制御盤7に閉扉指
令信号59を送信する。ドア開閉制御盤7の制御部33
は、図4及び6に示すように、ドア開閉制御盤7の制御
部33がこの閉扉指令信号を受信すると(ステップ10
1)、ゲートドライブ制御回路35を作動させてモータ
11を駆動してドア3の閉扉動作を開始する(ステップ
103)。ドア3の閉扉動作中に、制御部33が、感圧
式センサ20で検出している圧力の増加により、人や物
などが左右のドア3間に挟み込まれたことを検知してい
る(ステップ105)。制御部33が挟み込みを検知し
た場合に、挟み込みの検知信号を受けたゲートドライブ
制御回路35は、モータ11を反転させて再開扉動作を
行う(ステップ107)。再開扉が完了すると(ステッ
プ109)、再び閉扉動作を開始する(ステップ11
1)。そして、再度挟み込みが検知された場合には、ス
テップ107からステップ111を繰り返す。このよう
に、本実施形態では制御部33と感圧式センサ20など
が挟み込み検知手段を構成している。
【0021】ステップ103またはステップ111の閉
扉動作または再閉扉動作中に挟み込みが検知されなかっ
た場合、ドア3は閉扉を完了する(ステップ113)。
ここで、ドア3の閉扉が完了しても、挟み込みを検知し
ており(ステップ115)、予め制御部33の入力され
ている所定時間の間、ドア3の閉非常態を電磁錠10に
よってロックせずに待機している(ステップ117)。
【0022】ステップ115、117において、閉扉完
了後、感圧式センサ20の不感領域に相当する大きさ以
下の物など、例えば傘の先端や杖などといった細い物、
また服やバッグのベルト部分などといった薄い物などが
ドア3間に挟まれたとき、これらをドア3間から引き抜
くために揺動させることにより、所定時間の間に制御部
33が挟み込みを検知した場合には、ステップ107の
再開扉動作が行われ、その後ステップ109からステッ
プ115を繰り返す。閉扉終了後、所定時間の間、制御
部33が挟み込みを検知しなかった場合には、制御部3
3は、電磁錠10を作動させ、ドア3のハンガー19の
上面に形成された図示していない開口に電磁錠10のロ
ックピン27を挿入して、ドア3の閉扉状態をロックし
(ステップ119)、総合制御装置47に閉扉完了信号
を送信する。なお、本実施形態では、車両51の運行時
間の遅れなどが起こらぬよう考慮し、ステップ117に
おける時間を駅毎に0.5秒〜3秒の間で適宜設定して
いる。しかし、このステップ117における時間は、輸
送手段の種類や運行状態などに応じて適宜設定すること
ができる。
【0023】総合制御装置47は、全てのプラットホー
ムドア装置1のドア開閉制御盤7、すなわち制御部33
からの閉扉完了信号を受信すると、発車準備完了信号を
乗務員に送信し、総合制御装置47からの発車準備完了
信号を受信により、乗務員は車両51を発車させる。
【0024】このように、本実施形態のプラットホーム
ドア装置1では、ドア3が閉扉状態になったと後、所定
時間経過してドア3の閉扉状態を電磁錠10でロックす
るため、ドア3間に感圧式センサ20の不感領域に相当
する大きさ以下の物などが挟まった場合でも、ドア3間
に挟まった物などを揺動させることで制御部33に挟み
込みを検知させてドア3を開扉させることができ、ま
た、ドア3の閉扉状態が電磁錠10によりロックされる
までの間は、ドア3は開扉方向に動かすことができる。
つまり、ドア3が電磁錠10によりロックされるまでの
間は、ドア3を開扉することができるため、ドア3を開
扉方向に移動させて挟み込まれた物などを引き抜くこと
で、容易に挟み込み状態を解消することができ、安全性
を向上することができる。
【0025】また、本実施形態では、ドア3の閉扉状態
のロック手段としてロックピン27の挿入により、機械
的にドア3を閉扉状態にロックする電磁錠20を用いた
が、その他の構成及び構造の機械的なロック手段や、ド
ア3の閉扉状態のロック時にモータ11が所定のトルク
を発生するように電力を供給し、ドア3が開扉方向に移
動できないようにするような様々なロック手段を用いる
こともできる。
【0026】さらに、本実施形態では、ドア開閉制御盤
7の制御部33と感圧式センサ20などにより挟み込み
検知手段を構成しているが、制御部33などとは別体に
挟み込みを検知するための制御手段などを設け、この挟
み込みを検知するための制御手段と感圧式センサ20な
どにより挟み込み検知手段を構成することもできる。
【0027】(第2の実施形態)第2の実施形態につい
て図7を参照して説明する。図7は、本発明を適用して
なるプラットホームドア装置の概略構成を示す図であ
る。なお、本実施形態では、第1の実施形態と同一のも
のには同じ符号を付して説明を省略し、第1の実施形態
と相違する構成及び特徴部などについて説明する。本実
施形態のプラットホームドア装置61が、第1の実施形
態と相違する点は、両開き式の場合、閉扉状態におい
て、プラットホームドア装置61の左右対称な形状のユ
ニット61a、61bのドア3間に所定の隙間が形成さ
れた状態で電磁錠20により閉扉状態がロックされるこ
とである。すなわち、図7に示すように、プラットホー
ムドア装置61の左右対称な形状のユニット61a、6
1bのドア3が閉扉を完了した直後、ドア3間には所定
の隙間Dが形成された状態でロックされる。本実施形態
では、挟み込み検知手段に用いた感圧式センサ20の不
感領域の大きさから、隙間Dは、5mm以上10mm以
内とした。しかし、この隙間Dは、挟み込み検知手段に
用いる接触式センサの種類や性能、また輸送手段の種類
などに応じて適宜設定することができる。例えば、隙間
Dが200mmから300mmであれば、万が一、人が
車両51とドア3との間に取り残された場合でも、ドア
3間の隙間Dをすり抜けてプラットホーム15内に逃げ
ることができる。
【0028】なお、本実施形態では、プラットホームド
ア装置61の戸袋5内に設けられたドア3に当接するボ
ルトなどからなる図示していないストッパといった移動
範囲の機械的な制限手段を調整することで隙間Dが制御
されている。しかし、モータ11をステッピングモータ
とし、ドア開閉制御手段7の制御部33がモータ11の
回転を制御し、ドア3の閉扉状態での停止位置を調整す
ることなどにより隙間Dを制御することもできる。
【0029】このように本実施形態のプラットホームド
ア装置61では、ドア3間に感圧式センサ20の不感領
域に相当する大きさ以上の距離の隙間Dが形成された状
態でドア3がロックされているので、感圧式センサ20
の不感領域に相当する大きさ以下の物などがドアに挟み
込まれるのを防ぐことができ、安全性を向上することが
できる。
【0030】また、第2の実施形態では、プラットホー
ムドア装置61のドア3が閉扉を完了した直後に電磁錠
10を作動させ閉扉状態をロックさせているが、第1の
実施形態のように、所定時間経過後、ドア3の閉扉状態
をロックさせることもできる。
【0031】さらに、第1の実施形態と第2の実施形態
では、両開き式のプラットホームドア装置1、61を説
明したが、本発明はこれに限らず片開き式のプラットホ
ームドア装置などにも適用できる。加えて、第1の実施
形態と第2の実施形態の構成のプラットホームドア装置
1、61に限らず様々な装置構成のプラットホームドア
装置に適用できる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、プラットホームドア装
置の安全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなるプラットホームドア装置
の第1の実施形態の概略構成を戸袋の一部を破断して示
した正面図である。
【図2】図1のII−II線での矢視図である。
【図3】本発明を適用してなるプラットホームドア装置
の第1の実施形態の概略構成を示す側面図である。
【図4】本発明を適用してなるプラットホームドア装置
の第1の実施形態のドア開閉制御盤内の回路の概略構成
を示す図である。
【図5】本発明を適用してなる第1の実施形態のプラッ
トホームドア装置をプラットホームに設置した状態を示
す図である。
【図6】本発明を適用してなるプラットホームドア装置
の第1の実施形態の閉扉時の動作を示すフロー図であ
る。
【図7】本発明を適用してなるプラットホームドア装置
の第2の実施形態の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 プラットホームドア装置 3 ドア 5 戸袋 7 ドア開閉制御盤 9 ガイドレール 10 電磁錠 11 モータ 13 駆動用ベルト 15 プラットホーム 20 感圧式センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラットホームの乗降位置に配設したド
    アと、該ドアの側縁部に設けた接触式センサを含む挟み
    込み検知手段と、前記ドアを開閉する駆動手段と、前記
    ドアを閉扉状態にロックする手段と、前記ドアの開閉を
    制御するドア開閉制御手段とを備えてなり、前記ドア開
    閉制御手段が閉扉状態になってから所定時間経過後、前
    記ロック手段を作動させるプラットホームドア装置。
  2. 【請求項2】 戸袋内に設けたガイドレールに懸架し、
    プラットホームの乗降位置に配設したドアと、該ドアの
    前記戸袋外にある側の側縁部に設けた接触式センサを含
    む挟み込み検知手段と、前記戸袋内に設けられて前記ド
    アを開閉する駆動手段と、前記戸袋内に設けられて前記
    ドアを閉扉状態にロックする手段と、前記戸袋内に設け
    られて前記ドアの開閉を制御するドア開閉制御手段とを
    備えてなり、前記ドア開閉制御手段が閉扉状態になって
    から所定時間経過後、前記ロック手段を作動させるプラ
    ットホームドア装置。
  3. 【請求項3】 プラットホームの乗降位置に配設したド
    アと、該ドアの側縁部に設けた接触式センサを含む挟み
    込み検知手段と、前記ドアを開閉する駆動手段と、前記
    ドアを閉扉状態にロックする手段と、前記ドアの開閉を
    制御するドア開閉制御手段とを備えてなり、前記ドア開
    閉制御手段は、前記ドアの閉扉完了後、所定時間内に前
    記挟み込み検知手段が挟み込みを検知した場合には前記
    ドアの開扉動作を行い、前記挟み込み検知手段が前記所
    定時間の間挟み込みを検知しなかった場合には前記ロッ
    ク手段により前記ドアの閉扉状態をロックさせるプラッ
    トホームドア装置。
  4. 【請求項4】 プラットホームの乗降位置に配設したド
    アと、該ドアの側縁部に設けた接触式センサを含む挟み
    込み検知手段と、前記ドアを開閉する駆動手段と、前記
    ドアを閉扉状態にロックする手段と、前記ドアの開閉を
    制御するドア開閉制御手段とを備えてなり、前記ドアを
    前記ロック手段により閉扉状態にロックしたとき、前記
    ドアが少なくとも前記接触式センサの不感領域に相当す
    る距離以上の隙間を形成するプラットホームドア装置。
  5. 【請求項5】 戸袋内に設けたガイドレールに懸架し、
    プラットホームの乗降口位置に配設したドアと、該ドア
    の前記戸袋外にある側の側縁部に設けた接触式センサを
    含む挟み込み検知手段と、前記戸袋内に設けられて前記
    ドアを開閉する駆動手段と、前記戸袋内に設けられて前
    記ドアを閉扉状態にロックする手段と、前記戸袋内に設
    けられて前記ドアの開閉を制御するドア開閉制御手段と
    を備えてなり、前記ドアを前記ロック手段により閉扉状
    態にロックしたとき、前記ドアが少なくとも前記接触式
    センサの不感領域に相当する距離以上の隙間を形成する
    プラットホームドア装置。
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