JP2005239349A - エレベータのドアの制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 エレベータの乗場に設けられた乗場ドアの戸閉完了時にエレベータ昇降路と乗場とを遮断する遮煙装置が、任意の階床の乗場に設けられたエレベータ装置において、階床毎の遮煙装置の有無の情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段の遮煙装置の有無の情報に基づいて、遮煙装置の有無に応じた乗場ドアの開閉制御を行うドア制御手段とを備える。
【選択図】 図6
Description
図3は、この発明の実施の形態1におけるエレベータのドアの制御装置を説明するための図で、エレベータ装置が設置された建築物の階床毎の遮煙装置の設置の有無について、一例を示したものである。図3に示す建築物の場合、1階から4階のエレベータの乗場には遮煙装置が設置されており、5階以上の乗場には遮煙装置が設置されていない。この階床毎の遮煙装置の設置の有無についての情報は、ドア制御装置17に備えられたROM18bのような記憶手段に予め登録されている。かご8が遮煙装置の設置されている4階に着床する場合、ドア制御装置17内の記憶手段に記憶された「遮煙装置あり」との情報に基づいて、乗場ドア3及びかごドア9の開閉制御が行われる。即ち、ドア制御装置17やドアモータ13等から構成されるドア制御手段によって、ドアモータ13のモータ速度やトルクリミッタ値等が設定され、乗場ドア3及びかごドア9の開閉制御が行われる。これに対し、かご8が遮煙装置の設置されていない5階に着床する場合には、記憶手段に記憶された「遮煙装置なし」との情報に基づいて、かごドア9及び乗場ドア3の開閉制御がドア制御手段によって行われる。このように、乗場ドア3及びかごドア9の開閉は、かご8が停止する階床毎の遮煙装置の有無の情報に基づいて、着床した乗場に応じた制御がドア制御手段によって行なわれる。
図4は、この発明の実施の形態2におけるエレベータのドアの制御装置を説明するための図である。図において、実線41は、遮煙装置が設置されている乗場において乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作が行われる場合の、ドアモータ13に作用するトルク波形を示し、破線42は遮煙装置が設置されていない乗場において乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作が行われる場合の、遮煙装置係合区間に対応する区間のドアモータ13に作用するトルク波形を示している。ドア制御手段によって全開状態から乗場ドア3及びかごドア9の戸閉が行われる場合、戸閉開始から遮煙装置が乗場枠体1等の乗場固定体又は乗場ドア3に係合するまでは、遮煙装置の設置の有無に関わらずドアモータ13に作用するトルクに差異は生じない。しかし、遮煙装置係合区間では、遮煙装置の設置の有無によってドアモータ13に作用するトルクに違いが生じる。即ち、遮煙装置が設置されている乗場では、遮煙装置と乗場ドア3又は乗場固定体とが係合することによって発生する抵抗力のため、ドアモータ13には、遮煙装置が設置されていない場合に乗場ドア3及びかごドア9の戸閉に必要なトルクの他に、この係合による抵抗力に打ち勝つためのトルクが必要となる。このため、遮煙装置が設置されている乗場での遮煙装置係合区間におけるドアモータ13のトルクは、遮煙装置が設置されていない場合と比較して大きな値を示すこととなる。そこで、ドア制御装置17に備えられたROM18bのような記憶手段に予め遮煙装置係合区間におけるドアモータ13のトルクの閾値を登録しておき、乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作の際に測定されたドアモータ13の遮煙装置係合区間におけるトルク測定値と、予め記憶手段に記憶されているトルクの閾値とに基づいて遮煙装置の設置の有無に関する判断を行う。
図5は、この発明の実施の形態3におけるエレベータのドアの制御装置を説明するための図である。図において、実線51は、遮煙装置が設置されている乗場において乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作が行われる場合の、ドアモータ13に作用するトルク波形を、破線52は遮煙装置が設置されていない乗場において乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作が行われる場合の、遮煙装置係合区間に対応する区間のドアモータ13に作用するトルク波形を示している。また、実線53は、遮煙装置が設置されている乗場において乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作が行われる場合の、ドアモータ13のトルクリミッタ波形を示し、破線54は遮煙装置が設置されていない乗場において乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作が行われる場合の、遮煙装置係合区間に対応する区間付近のドアモータ13のトルクリミッタ波形を示している。ドアモータ13のトルクリミッタは、乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作中のドアモータ13のトルク不足等を防止するため、乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作に必要なトルクよりも大きな値が設定されている。しかし、エレベータの乗客が乗場ドア3又はかごドア9に挟まれた場合に、乗客に対して過大な負荷が掛からないように、乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作に必要なトルクに対して極端に大きくすることはできない。そこで、乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作に必要なトルクに対して一定の範囲内に設定することで、円滑且つ安全な開閉動作を可能としている。また、遮煙装置が設置された乗場では、遮煙装置と乗場ドア3又は乗場枠体1等の乗場固定体とが係合することによって抵抗力が発生するため、抵抗力が発生する遮煙装置係合区間では、遮煙装置が設置されていない乗場におけるトルクリミッタとは、異なる値が設定されている。即ち、遮煙装置係合区間では、遮煙装置が設置されている乗場におけるトルクリミッタは、遮煙装置が設置されていない乗場におけるトルクリミッタよりも大きな値が設定されている。
図7は、この発明の実施の形態4におけるエレベータのドアの制御装置を説明するための図である。図において、実線71は、遮煙装置が設置されている乗場において乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作が行われる場合の、ドアモータ13のモータ速度を示し、破線72は、遮煙装置が設置されていない乗場において乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作が行われる場合の、遮煙装置係合区間に対応する区間付近のドアモータ13のモータ速度を示している。ドアモータ13のモータ速度は、乗場ドア3及びかごドア9の戸閉完了時に発生する衝突音を抑えるため、戸閉完了直前から戸閉完了までの戸閉終端区間では、モータ速度が小さくなるように設定されている。また、乗場ドア3は、その開閉時には連結装置16によってかごドア9に係合されて連動して移動するが、この連結装置16が係合したままではかご8の昇降の際に障害となるため、かご8の昇降開始前までには連結装置16の切離しが完了する。ここで、連結装置16の切離しが戸閉完了直前に行われる場合、連結装置16の切離しから戸閉完了までの間、乗場ドア3にはドアモータ13による動力が伝達されない。そこで、戸閉終端区間に遮煙装置が設置されている乗場では、遮煙装置と乗場固定体との係合による抵抗力によって乗場ドア3が完全に閉まり切らず、戸閉完了時に僅かな間隙が形成されてしまうような不具合を防止するため、戸閉終端区間のドアモータ13のモータ速度は、遮煙装置が設置されていない乗場におけるモータ速度より大きな値が設定されている。
図8は、この発明の実施の形態5におけるエレベータのドアの制御装置を説明するための図である。図において、実線81は、遮煙装置が設置されている乗場において乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作が行われる場合の、ドアモータ13に作用するトルク波形を示している。上記の通り、遮煙装置が設置されている乗場では、遮煙装置と乗場固定体等との係合により発生する抵抗力のため、遮煙装置係合区間におけるドアモータ13のトルクは、遮煙装置が設置されていない乗場の遮煙装置係合区間に対応する区間のドアモータ13のトルクよりも大きな値を示す。しかし、遮煙装置に故障又は経年劣化等の不具合が発生して乗場ドア3と乗場固定体との間に形成される間隙を閉塞することができなくなった場合や、遮煙装置の摺動部が摩耗して遮煙装置としての機能を有しなくなった場合等には、遮煙装置係合区間におけるドアモータ13のトルクの値が減少する。そこで、ドア制御装置17に備えられたROM18bのような記憶手段に、予め遮煙装置係合区間におけるドアモータ13のトルクの閾値を登録しておき、乗場ドア3及びかごドア9の開閉動作の際に測定されたドアモータ13の遮煙装置係合区間におけるトルク測定値と、予め記憶されているトルクの閾値とに基づいて、遮煙装置の状態を検出する。そして、検出された遮煙装置の状態を、特に遮煙装置が正常に機能していないと判断された場合にはその旨を、保守員等の外部に対して通報する。
1a 乗場床部
1b 縦柱
1c 天板
2 昇降路
3 乗場ドア
3a、9a 案内部
4、10 ドアハンガー
5、11 ローラ
6、12 レール
7、15 敷居
8 かご
8a かご出入口
8b かご床
9 かごドア
13 ドアモータ
13a モータプーリ
14 駆動ベルト
16 連結装置
17 ドア制御装置
18 ドア制御回路
18a CPU
18b ROM
18c RAM
18d 入出力ポート
18e パルスカウンタユニット
18f PWMユニット
19 ゲート信号発生回路
20 パワー回路
21 パルスエンコーダ
22 電源
23 制御盤
24 表示装置
Claims (7)
- エレベータの乗場に設けられた乗場ドアの戸閉完了時にエレベータ昇降路と前記乗場とを遮断する遮煙装置が、任意の階床の前記乗場に設けられたエレベータ装置において、階床毎の前記遮煙装置の有無の情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段の前記遮煙装置の有無の情報に基づいて、前記遮煙装置の有無に応じた前記乗場ドアの開閉制御を行うドア制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータのドアの制御装置。
- エレベータの乗場に設けられた乗場ドアの戸閉完了時にエレベータ昇降路と前記乗場とを遮断する遮煙装置が、任意の階床の前記乗場に設けられたエレベータ装置において、前記遮煙装置の有無を階床毎に検出する検出手段と、この検出手段によって検出された階床毎の前記遮煙装置の有無の情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段の前記遮煙装置の有無の情報に基づいて、前記遮煙装置の有無に応じた前記乗場ドアの開閉制御を行うドア制御手段とを備えたことを特徴とするエレベータのドアの制御装置。
- 検出手段は、乗場ドアを駆動するドアモータのトルクを測定する計測手段と、この計測手段によって測定されたトルクの測定値及び記憶手段に予め記憶されている閾値に基づいて遮煙装置の有無を判断する判定手段とを備えたことを特徴とする請求項2に記載のエレベータのドアの制御装置。
- ドア制御手段は、遮煙装置が設置されていることによって乗場ドア開閉時に発生する抵抗力に応じて、乗場ドアを駆動するドアモータのトルクリミッタを変化させることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のエレベータのドアの制御装置。
- ドア制御手段は、遮煙装置が設置されていることによって乗場ドア開閉時に発生する抵抗力に応じて、乗場ドアの開閉速度を変化させることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のエレベータのドアの制御装置。
- エレベータの乗場に設けられた乗場ドアの戸閉完了時にエレベータ昇降路と前記乗場とを遮断する遮煙装置が、任意の階床の前記乗場に設けられたエレベータ装置において、階床毎の前記遮煙装置の有無の情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段の前記遮煙装置の有無の情報に基づいて、着床した乗場に前記遮煙装置が設置されていると判断された場合に、前記遮煙装置の状態を検出する検出手段と、この検出手段によって検出された前記遮煙装置の状態に基づいて、前記遮煙装置の保守に必要な情報を表示する表示装置とを備えたことを特徴とするエレベータのドアの制御装置。
- 検出手段は、乗場ドアを駆動するドアモータのトルクを測定する計測手段と、この計測手段によって測定されたトルクの測定値及び記憶手段に予め記憶されている閾値に基づいて遮煙装置の状態を判断する判定手段とを備えたことを特徴とする請求項6に記載のエレベータのドアの制御装置。
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