JP7137120B2 - 粘着剤組成物、およびそれを用いてなる粘着剤、偏光板用粘着剤、ならびに画像表示装置 - Google Patents
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Description
なお、本発明において、「(メタ)アクリル」とはアクリルあるいはメタクリルを意味し、「(メタ)アクリロイル」とはアクリロイルあるいはメタクリロイルを意味する。また、「(メタ)アクリレート」とはアクリレートあるいはメタクリレートを意味する。さらに、「アクリル系樹脂」とは、少なくとも1種の(メタ)アクリレート系モノマーを含む重合成分を重合して得られる樹脂を意味する。
本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)としては、アルキル(メタ)アクリレート系モノマー(a1)を主成分とし、必要に応じて極性基含有モノマー(a2)やその他の共重合性モノマーを含有する重合成分を重合してなるアクリル系樹脂をあげることができる。
なお、「主成分とする」とは、重合成分全体に対して通常40重量%以上、好ましくは50重量%以上、さらに好ましくは60重量%以上含有することを意味する。
本発明においては、上記アクリル系樹脂(A)が、共重合成分として極性基含有モノマーを用いたものであることが、アクリル系樹脂(A)の架橋点となり、凝集力を向上し、基材や被着体との密着性を上昇させる点、耐湿熱白化性(湿熱白化:恒温恒湿環境下に曝した後に粘着剤が白化する現象)の点で好ましく、特には耐湿熱白化性の点から水酸基含有モノマーを用いることが好ましい。
これらは単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
また、モノマー調製品において、酸の不純分が少なく基材の加水分解を抑制する点では、4-ヒドロキシブチルアクリレートが好ましい。
上記アミノ基含有モノマーとしては、例えば、アミノメチル(メタ)アクリレート、アミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノアルキル(メタ)アクリレート等の1級アミノ基含有(メタ)アクリレート系モノマー;t-ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート等の2級アミノ基含有(メタ)アクリレート系モノマー;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート等の3級アミノ基含有(メタ)アクリレート系モノマー等が挙げられる。
これらは単独で用いてもよいし2種以上を併用してもよい。
なお、アクリル系樹脂を構成するモノマーのホモポリマーとした際のガラス転移温度は、通常、示差走査熱量計(DSC)により測定されるものであり、JIS K7121-1987や、JIS K 6240に準拠した方法で測定することができる。
かかる粘度が高すぎると、流動性が低下して取り扱いにくくなる傾向にあり、低すぎると、粘着剤組成物を塗工することが困難となる傾向がある。
本発明において、上記アクリル系樹脂(A)とともに用いられるイオン性化合物(B)は、カチオンとアニオンからなる化合物であり、本発明においては、イオン性化合物(B)として、ピリジニウム系カチオンとビスオキサラトボレートアニオンからなる塩が用いられる。
なお、イオン性化合物(B)の融点は、通常、示差走査熱量計(DSC)により測定される。
本発明の粘着剤組成物には、上記アクリル系樹脂(A)およびイオン性化合物(B)とともに、架橋剤(C)を含有することが好ましい。
架橋剤(C)は、基材との密着性を向上させたり、粘着剤の耐久性を向上させたりする点で好ましい。
上記架橋剤(C)は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、本発明の粘着剤組成物には、高温高湿環境下での耐久性を向上させる点で、さらにシランカップリング剤(D)を配合することが好ましい。
かかるシランカップリング剤(D)は、構造中に反応性官能基と、ケイ素原子と結合したアルコキシ基をそれぞれ1つ以上含有する有機ケイ素化合物である。
装置:ゲル浸透クロマトグラフィー
検出器:示差屈折率検出器RI(東ソー社製 RI-8020型、感度32)
カラム:東ソー社製 TSKguardcolumn HHR-H(1本)(φ6mm× 4cm)、TSKgelGMHHR-N(2本)(φ7.8mm×30cm)
充填剤材質:スチレン-ジビニルベンゼン共重合体
溶媒:テトラヒドロフラン(THF)
カラム温度:23℃流速:1.0mL/min
3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3-グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2-(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のシラン化合物であるモノマー型のエポキシ基含有シランカップリング剤や、上記シラン化合物の一部が加水分解縮重合したシラン化合物であるオリゴマー型エポキシ基含有シランカップリング剤や、上記シラン化合物とメチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン等のアルキル基含有シラン化合物が共縮合したシラン化合物であるオリゴマー型エポキシ基含有シランカップリング剤;
3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ-メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン等のシラン化合物であるモノマー型のメルカプト基含有シランカップリング剤や、上記シラン化合物の一部が加水分解縮重合したシラン化合物であるオリゴマー型メルカプト基含有シランカップリング剤や、上記シラン化合物とメチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン等のアルキル基含有シラン化合物が共縮合したシラン化合物であるオリゴマー型メルカプト基含有シランカップリング剤;
3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3-アクリロキシプロピルトリメトキシシラン等の(メタ)アクリロイル基含有シランカップリング剤;
N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N-2-(アミノエチル)-3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリメトキシシラン、3-アミノプロピルトリエトキシシラン、3-トリエトキシシリル-N-(1,3-ジメチル-ブチリデン)プロピルアミン、N-フェニル-3-アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ基含有シランカップリング剤;
3-イソシアネートプロピルトリエトキシシラン等のイソシアネート基含有シランカップリング剤;
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン等のビニル基含有シランカップリング剤;
等が挙げられる。
これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
例えば、信越化学工業社製、「X-41-1059A」(重量平均分子量:2,270、含有官能基:エポキシ基、含有ケイ素原子結合アルコキシ基:メトキシ基およびエトキシ基、含有ケイ素原子結合アルコキシ基量:42重量%、官能基当量:350g/mol)、「X-41-1805」(重量平均分子量:3,450、含有官能基:メルカプト基、含有ケイ素原子結合アルコキシ基:メトキシ基およびエトキシ基、含有ケイ素原子結合アルコキシ基量:50重量%、官能基当量:800g/mol)、「X-24-9579A」(重量平均分子量:2,370、含有官能基:メルカプト基、含有ケイ素原子結合アルコキシ基:メトキシ基、官能基当量:510g/mol)、「X-24-9589」(重量平均分子量:4,700、含有官能基:エポキシ基、含有ケイ素原子結合アルコキシ基:エトキシ基、官能基当量:680g/mol)、「X-24-9590」(重量平均分子量:13,700、含有官能基:エポキシ基、含有ケイ素原子結合アルコキシ基:メトキシ基、含有ケイ素原子結合アルコキシ基量:9.5重量%、官能基当量:592g/mol)、「X-41-1818」(重量平均分子量:2,350、含有官能基:メルカプト基、含有ケイ素原子結合アルコキシ基:エトキシ基、含有ケイ素原子結合アルコキシ基量:60重量%、官能基当量:850g/mol)等が挙げられる。これらの中でも耐久性の点から「X-41-1059A」、「X-24-9579A」、「X-24-9590」が好ましい。
さらに、本発明の粘着剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、その他の任意成分として、樹脂成分、アクリルモノマー、重合禁止剤、酸化防止剤、腐食防止剤、架橋促進剤、ラジカル発生剤、過酸化物、ラジカル捕捉剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、顔料、安定化剤、充填剤等の各種添加剤、金属および樹脂粒子等を配合することができる。また、上記の他にも、粘着剤組成物の構成成分の製造原料等に含まれる不純物等が少量含有されたものであってもよい。
上記粘着剤層付き光学部材には、粘着剤層の光学部材面とは逆の面に、さらに離型シートを設けることが好ましい。
[1]光学部材上に、粘着剤組成物を塗布、乾燥した後、離型シートを貼合し、常温(「非加温下」という趣旨である、以下同じ)または加温状態の少なくとも一方でのエージングによる処理を行う方法、
[2]離型シート上に、粘着剤組成物を塗布、乾燥した後、光学部材を貼合し、常温または加温状態の少なくとも一方でのエージングによる処理を行う方法、
等が挙げられる。
これらの中でも、[2]の方法で、常温状態でエージングする方法が、光学部材を傷めない点、光学部材との接着性に優れる点で好ましい。
なお、上記において、光学部材としては、偏光板である場合に特に有効であるが、光学部材以外の被着体に粘着剤層を形成する場合にも上記方法を用いることができる。
これらは、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
かかる粘着剤層の厚みが薄すぎると、偏光板用粘着剤として、充分な応力緩和性を有せず、耐久性が低下する傾向にあり、厚すぎると水分の浸入が多くなり湿熱耐久性が低下する傾向がある。
まず、下記のようにしてアクリル系樹脂(A)を調製した。なお、アクリル系樹脂(A)の粘度、重量平均分子量、分散度に関しては、前述の方法にしたがって測定した。
イオン性化合物(B)として、以下のものを用いた。
(B-1):1-オクチル-3-メチルピリジニウムオキサラトボレート
(B'-1):トリブチルメチルアンモニウムN,N-ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド
(B'-2):リチウムN,N-ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド
(B'-3):テトラアルキルアンモニウムN,N-ビス(フルオロスルホニル)イミド
(B'-4):1-ヘキシル-4-メチルピリジニウムN,N-ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド
(B'-5):ジノニルジメチルアンモニウムチオシアネート
(B'-6):1-オクチル-3-メチルピリジニウムノナフルオロブタン-1スルホネート
架橋剤(C)として、以下のものを用いた。
(C):トリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンのアダクト体(東ソー社製、コロネートL55E)
シランカップリング剤(D)として、以下のものを用いた。
なお、シランカップリング剤(D)の重量平均分子量に関しては、前述の方法にしたがって測定した。また、アルコキシ基含有量、反応性官能基、エポキシ当量またはメルカプト当量、含有アルコキシ基については、断りのない限りカタログ値を採用した。
・「X-24-9590」:信越化学工業社製、含有反応性官能基:エポキシ基、官能基当量:592g/mol、含有アルコキシ基:メトキシ基、アルコキシ基含有量:9.5%、重量平均分子量:13,700、分散度:3.44
・「X-41-1059A」:信越化学工業社製、含有反応性官能基:エポキシ基、反応性官能基当量:350g/mol、含有アルコキシ基:メトキシ基およびエトキシ基、アルコキシ基含有量:42%、重量平均分子量:2,270、分散度:1.86
上記の成分を、下記の表1にしたがって配合し、酢酸エチルを用いて固形分濃度を15%に調整することにより、粘着剤組成物を得た。
[サンプル]
得られた粘着剤組成物を厚み38μmの離型シート(東レ社製、セラピールWZ)に乾燥後の厚みが20μmとなるように塗布し、100℃で3分間乾燥したのち、トリアセチルセルロース(TAC)系フィルムを両面に積層した偏光板の一方のTAC系フィルム表面に、離型シートと反対側の粘着剤層面を貼り合わせ、23℃×50%RHの環境下で7日間エージングし、粘着剤層付き偏光板[I]を得た[層構成:離型シート/粘着剤層/TAC系フィルム1/偏光板/TAC系フィルム2]。
なお、上記のTAC系フィルムはトリアセチルセルロース系フィルムであり、TAC系フィルム1の厚みは40μm、TAC系フィルム2の厚みは40μmである。
上記粘着剤層付き偏光板[I]を165mm×95mmにカットし、その離型シートを剥離して粘着剤層面を無アルカリガラス(コーニング社製、イーグルXG、厚み1.1mm)に押しつけ、2kgローラーにて2往復して貼り合わせた。そして、オートクレーブ処理(0.5MPa×50℃×20分間)を行うことにより、耐久性試験用のサンプルとした。
[評価方法]
得られたサンプルを、105℃×250時間の条件で暴露した後、偏光板の品質が損なわれていないかどうかについて、下記の評価基準で評価した。
[評価基準]
○・・・偏光板の辺部に浮きが見られない
△・・・偏光板の辺部に浮きが見られる
×・・・偏光板の全面に発泡もしくは大部分に浮きが見られる
[サンプル]
耐久性評価に用いたと同様の粘着剤層付き偏光板[I]を、帯電防止性能評価用のサンプルとした。
[評価方法]
まず、上記サンプルを、23℃×50%RHの雰囲気下で24時間静置した後、粘着剤層の離型シートを外し表面抵抗率測定装置(三菱化学アナリテック社製、Hiresta-UP MCP-HT450)を用いて粘着剤層の表面抵抗率(Ω/cm2)を測定した。そして、下記の評価基準で評価した。
[評価基準]
◎・・・1.0×109Ω/cm2未満
〇・・・1.0×109Ω/cm2以上3.0×109Ω/cm2未満
△・・・3.0×109Ω/cm2以上5.0×109Ω/cm2未満
×・・・5.0×109Ω/cm2以上
[サンプル]
耐久性評価に用いたと同様の粘着剤層付き偏光板[I]を25mm幅にカットし、その離型シートを剥離して粘着剤層面を無アルカリガラス(コーニング社製、イーグルXG、厚み1.1mm)に押しつけ、2kgローラーにて2往復して貼り合わせた。そして、オートクレーブ処理(0.5MPa×50℃×20分間)を行うことにより、耐久性試験用のサンプルとした。
[評価方法]
まず、上記サンプルを、23℃×50%RHの雰囲気下で20日間静置した後、引き剥がし角度180°、300mm/分の剥離速度で引き剥がしたときの粘着力を測定した。そして、下記の評価基準で評価した。
[評価基準]
〇・・・15N/25mm未満かつ糊残りなし
×・・・15N/25mm以上または糊残り有り
[サンプル]
耐久性評価に用いたと同様の粘着剤層付き偏光板[I]を、ゲル分率を求めるためのサンプルとした。
[評価方法]
まず、上記サンプルの離型シートを剥離し、粘着剤層面から粘着剤をピッキングしてSUS製の200メッシュ金網で包んだ後、23℃に調整した酢酸エチルに24時間浸漬した。そして、酢酸エチル浸漬前の粘着剤層の重量に対する、金網中に残存した不溶解の粘着剤成分の重量百分率をゲル分率(%)とした。
一方、イオン性化合物(B)として、ピリジニウム系カチオンとビスオキサラトボレートアニオンとの組み合わせから外れたものを用いた比較例1~6品は、高い耐久性と帯電防止性能を兼ね備えたものがなく、少なくとも一方の性能が低いことがわかる。
Claims (11)
- アクリル系樹脂(A)およびイオン性化合物(B)を含有する粘着剤組成物を用いてなる粘着剤層であって、
アクリル系樹脂(A)が、極性基含有モノマー(a2)を1~25重量%含有する重合成分を重合してなるアクリル系樹脂であり、
イオン性化合物(B)が、ピリジニウム系カチオンとビスオキサラトボレートアニオンからなる塩であり、
前記粘着剤層の表面抵抗値が1.0×107Ω/cm2以上、5.0×1010Ω/cm2未満であり、ゲル分率が30~90重量%であることを特徴とする粘着剤層。 - イオン性化合物(B)の融点が30~200℃であることを特徴とする請求項1記載の粘着剤層。
- イオン性化合物(B)のピリジニウム系カチオンが、N-アルキルピリジニウムカチオンであることを特徴とする請求項1または2記載の粘着剤層。
- イオン性化合物(B)の含有量が、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して、3~30重量部であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の粘着剤層。
- アクリル系樹脂(A)が、アルキル(メタ)アクリレート系モノマー(a1)および極性基含有モノマー(a2)を含有する重合成分を重合してなるアクリル系樹脂であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の粘着剤層。
- 極性基含有モノマー(a2)が水酸基含有モノマーおよびカルボキシ基含有モノマーから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項5記載の粘着剤層。
- 粘着剤組成物が、さらに、架橋剤(C)を含有することを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の粘着剤層。
- 粘着剤組成物が、さらに、シランカップリング剤(D)を含有することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の粘着剤層。
- 請求項1~8のいずれか一項に記載の粘着剤層が、架橋剤(C)により架橋されてなることを特徴とする粘着剤層。
- 請求項9記載の粘着剤層を用いてなることを特徴とする偏光板用粘着剤層。
- 請求項9記載の粘着剤層で、偏光板と画像表示部材とを貼り合わせてなることを特徴とする画像表示装置。
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遠山三夫,感圧接着剤(粘着剤)-その機能と仕組み-,第1版,日本,(株)高分子刊行会,1991年02月10日,p.215-222 |
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