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JPH08328092A - カメラ - Google Patents

カメラ

Info

Publication number
JPH08328092A
JPH08328092A JP7134882A JP13488295A JPH08328092A JP H08328092 A JPH08328092 A JP H08328092A JP 7134882 A JP7134882 A JP 7134882A JP 13488295 A JP13488295 A JP 13488295A JP H08328092 A JPH08328092 A JP H08328092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
time
camera
unit
photographing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7134882A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Sato
佐藤  達也
Tamotsu Koiwai
保 小岩井
Yasuo Asakura
康夫 朝倉
Yoji Watanabe
洋二 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP7134882A priority Critical patent/JPH08328092A/ja
Priority to US08/657,805 priority patent/US5721975A/en
Publication of JPH08328092A publication Critical patent/JPH08328092A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/42Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film
    • G03B17/425Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film motor drive cameras
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B1/00Film strip handling
    • G03B1/42Guiding, framing, or constraining film in desired position relative to lens system
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2207/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms, or filters separately or conjointly
    • G03B2207/005Control of exposure by setting shutters, diaphragms, or filters separately or conjointly involving control of motion blur

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】カートリッジ内のフランジにより、フィルム幅
方向に長時間、負荷をかけられたまま放置されたフィル
ムを撮影に使用した場合でも、フイルムの変形によるピ
ントずれを防止すること。 【構成】フィルムの幅方向に負荷をかけて該フィルムを
保持するフィルムカートリッジを使用するカメラであ
り、カメラの所定の動作毎に時間を計測する計時部1
と、上記計時部1からの計時時間を記憶する時間情報記
憶部5と、フィルムの給送状態を判断するフィルム給送
状態判断部4と、上記計時部1によって計時された最新
の計時時間と上記時間情報記憶部5に記憶されている所
定の計時時間とから該フィルムの保持時間を算出する計
時時間判断部2と、該保持時間に基づいて撮影条件を変
更する撮影条件変更部3とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジ内スプー
ルの両端部にそれぞれ設けたフランジに舌片状の突起を
形成し、この突起によりカートリッジ内スプールに巻か
れた写真フィルムを両側端から部分的に包み込んで巻き
緩みを防ぐとともに、カートリッジ内スプールを送り出
し方向に回転させることで写真フィルムをカメラ内に送
り出すことができるカートリッジを用いるカメラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば米国特許第5,251,8
40号及び特開平5−45801号公報に記載された写
真フィルムカートリッジは、写真フィルムを巻きつけた
カートリッジ内スプールの両端に柔軟な素材で成形され
たフランジを嵌め、該フランジの周縁に一体成形された
舌片状の突起でカートリッジ内スプールに巻かれた写真
フィルムの最外周を両側端から部分的に包み込んで写真
フィルムの巻き緩みを防いでいる。これにより、カート
リッジ内スプールを送り出し方向に回転させると、写真
フィルムは巻き緩むことなくカートリッジ内スプールと
一体的に回転する。さらに、上記突起はカートリッジ本
体に設けられた写真フィルム出入口付近で写真フィルム
幅方向に広げられ、写真フィルムはその間から写真フィ
ルム出入口に向かって導出され、写真フィルムの送り出
しが可能な構造となっている。
【0003】ここで、図22には上記カートリッジをカ
メラに装填した時のフィルムの状態を示し説明する。図
22に示されるように、フィルム102は、カートリッ
ジ内スプール103に巻きつけられた状態でカートリッ
ジケース101内に収納されている。また、カートリッ
ジ内スプール103の両端部には柔軟な素材で成形され
たフランジ105,106が遊嵌されており、フランジ
105,106にはその外周縁に沿ってフィルム102
の巻き緩みを防止する円環状の突起105a,106a
が一体に形成されている。さらに、カートリッジ内から
カメラ内に送り出されたフィルム102は、カメラの撮
影開口108の後方を通過して、カメラ内スプール10
7に巻き付いている。このとき、カートリッジのフィル
ム出入口104付近でのフランジ105b,106b
は、フィルム102によりフィルムの幅方向に弾性変形
状態で広げられている。また、フィルム102の幅方向
の一端側には、所定の間隔でパーフォレーション102
aが穿孔されている。
【0004】図23はフィルム102の幅方向の断面を
示す図であり、図23(a)は通常の状態でのフィルム
102のカーリング状態を示し、図23(b)は押圧力
F・F′を長時間受けた後のフィルムのカーリング状態
を示している。図23(a)において、写真フィルムは
一般的に乳材面102b側へのカーリング特性を有して
おり、通常状態でのカーリング量C1 は所定の範囲に収
まっている。
【0005】さらに、図24は図22における断面A
A′を示す図であり、図24(a)は通常の状態でのフ
ィルムの状態を示す断面図であり、図24(b)はカメ
ラを長時間放置した後に1駒巻上げ動作を行い、押圧力
F・F′を受けた次駒102cがカメラの撮影開口10
8上に位置した状態でのフィルム102の状態を示す断
面図である。ここで、断面AA′は長時間放置時にフィ
ルム102への押圧力F・F′が印加されている部分
が、放置後のフィルム巻上げ動作で撮影開口108上に
移動した時に位置する箇所での断面である。図24
(a)において、カメラ本体109に設けられた撮影開
口108の上下には公知の一対のフィルムレール面10
9aと一対の圧板レール面109bが設けられており、
圧板レール面109bには圧板110が圧接されてい
る。通常状態におけるフィルム102は、撮影開口内で
はほぼ圧板110に接しており平面状態を保っている。
また、フィルム102のばらつきや使用環境の変化によ
り、フィルム102が圧板110から浮いた場合でも浮
量Z1 は、ほぼ0〜0.02mm程度の範囲に収まって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記カ
ートリッジをカメラで使用した場合、図22に示される
ように、フィルム102はカートリッジのフィルム出入
口104付近で、フランジ105b,106bの弾性変
形による押圧力F・F′を受けている。その為、図22
の状態でカメラを長時間放置すると、フィルム102
は、押圧力F・F′により短時間では復帰しない変形を
生じる。
【0007】即ち、図23(b)に示されるように、押
圧力F・F′を長時間受けた部分のフィルム102は、
所定の範囲を越えた大きなカーリング量C2 (>C1
のカーリング変形を生じる。そして、図24(b)に示
されるように、フィルム102が長時間の押圧力F・
F′を受けた部分では、大きなカーリングが圧板110
で押圧されることで、中央部のカーリングが反転し、フ
ィルム102は、圧板110からカメラ前方方向へ大き
く(Z2 )飛び出した状態となってしまう。
【0008】例えば、押圧力F・F′を30g程度に設
定し、24時間放置後、1駒分巻上げた直後では、図示
した中央部での浮き量Z2 が0.03〜0.10mm程
度となる。従って、この状態で撮影を行うと、画面中央
部では、レンズ結像面とフィルム感光面とが光軸方向に
大きくずれている為、ピントの合っていない写真を撮る
こととなる。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、パトロ−ネ内に設けられ
たフランジの弾性変形等により、フイルムの幅方向に長
時間、負荷をかけられたまま放置されたフィルムを撮影
に使用した場合でも、フイルムの変形によるピントずれ
を防止することができるカメラを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によるカメラは、フィルムの幅
方向に負荷をかけて該フィルムを保持するフィルムカー
トリッジを使用するカメラにおいて、カメラ本体に装填
された上記フィルムカートリッジ内のフィルムが、所定
動作の開始までに保持されていた時間を計測する計測手
段と、上記計測手段の出力に基づいて、撮影時の撮影条
件を変更する撮影条件変更手段とを具備したことを特徴
とする。
【0011】そして、第2の態様によるカメラは、フィ
ルムの幅方向に負荷をかけて該フィルムを保持するフィ
ルムカートリッジを使用するカメラにおいて、撮影のた
めのフィルム巻き上げ動作が行われたか否かを検出する
検出手段と、少なくとも上記検出手段の出力があった際
に、この検出出力時の計時時間を出力する計時手段と、
上記計時手段からの計時時間を記憶する時間情報記憶手
段と、上記計時手段によって計時された最新の計時時間
と上記記憶手段に記憶されている所定の計時時間とを比
較する比較手段と、上記比較手段による比較結果に基づ
いて、撮影条件を変更する撮影条件変更手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0012】さらに、第3の態様によるカメラは、フィ
ルムの幅方向に負荷をかけて該フィルムを保持するフィ
ルムカートリッジを使用するカメラにおいて、カメラ本
体の動作を許可又は不許可とする電源スイッチと、少な
くとも電源スイッチ出力があった際に、この出力時にお
ける計時時間を出力する計時手段と、上記計時手段から
の計時時間を記憶する時間情報記憶手段と、上記カメラ
の動作許可時の計時時間と上記記憶手段に記憶されてい
る動作不許可時の計時時間とを比較する比較手段と、上
記比較手段による比較結果に基づいて、撮影条件を変更
する撮影条件変更手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】
【作用】即ち、本発明の第1の態様によるカメラでは、
フィルムの幅方向に負荷をかけて該フィルムを保持する
フィルムカートリッジを使用するカメラにおいて、計測
手段によりカメラ本体に装填された上記フィルムカート
リッジ内のフィルムが所定動作の開始までに保持されて
いた時間が計測され、撮影条件変更手段により上記計測
手段の出力に基づいて撮影時の撮影条件が変更される。
【0014】そして、第2の態様によるカメラでは、フ
ィルムの幅方向に負荷をかけて該フィルムを保持するフ
ィルムカートリッジを使用するカメラにおいて、検出手
段により撮影のためのフィルム巻き上げ動作が行われた
か否かが検出され、計時手段により少なくとも上記検出
手段の出力があった際に、この検出出力時の計時時間が
出力され、時間情報記憶手段により上記計時手段からの
計時時間が記憶され、比較手段により上記計時手段によ
って計時された最新の計時時間と上記記憶手段に記憶さ
れている所定の計時時間とが比較され、撮影条件変更手
段により上記比較手段による比較結果に基づいて撮影条
件が変更される。
【0015】さらに、第3の態様によるカメラでは、フ
ィルムの幅方向に負荷をかけて該フィルムを保持するフ
ィルムカートリッジを使用するカメラにおいて、電源ス
イッチによりカメラ本体の動作が許可又は不許可とさ
れ、計時手段により少なくとも電源スイッチ出力があっ
た際に、この出力時における計時時間が出力され、時間
情報記憶手段により上記計時手段からの計時時間が記憶
され、比較手段により上記カメラの動作許可時の計時時
間と上記記憶手段に記憶されている動作不許可時の計時
時間とが比較され、撮影条件変更手段により上記比較手
段による比較結果に基づいて、撮影条件が変更される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係るカメラの概念図であ
る。同図において、符号1はカメラの時間・日付けを計
時するための計時部(請求項の計測手段に相当)であ
り、符号4は巻き上げ・巻き戻し動作によるフィルム給
送が所定量行われたか否かを判断するフィルム給送状態
判断部(請求項の検出手段に相当)である。そして、符
号5は上記フィルム給送状態判断部4にてフィルムが所
定量給送されたと判断された場合に計時部1での計時時
間を記憶するための時間情報記憶部(請求項の時間情報
記憶手段に相当)であり、符号2は上記フィルム給送状
態判断部4での判断を受けて計時部1の計時時間を時間
情報記憶部5に記憶させると共に、フィルム給送状態判
断部4での判断を受けて時間情報記憶部5に記憶されて
いる時間情報と、計時部1での計時時間を比較・判断す
る計時時間判断部(請求項の比較手段に相当)である。
さらに、符号3は上記計時時間判断部2での判断結果を
受けて撮影時の撮影条件を変更するための撮影条件変更
部(請求項の撮影条件変更手段に相当)である。上記計
時部1と時間情報記憶部5、フィルム給送状態判断部4
の出力は計時時間判断部2の入力に接続されており、該
計時時間判断部2の出力は撮影条件変更部3の入力に接
続されている。
【0017】以下、図2のフローチャートを参照して、
かかる構成のカメラの動作を説明する。動作を開始する
と、計時時間判断部2は、時間情報記憶部5に記憶され
ている時間情報(TK)を読み出し(ステップS1)、
続いて計時部1での現在の時間情報(TN)を読み出す
(ステップS2)。そして、計時時間判断部2は、記憶
時間情報(TK)と現在時間情報(TN)を比較し、例
えば所定時間以上といった所定の関係にあるか判断する
(ステップS3)。ここで、所定の関係にあると判断さ
れた場合は、ステップS4に移行し、計時時間判断部2
は撮影条件変更部3に対して撮影条件の変更を指示する
(ステップS4)。
【0018】上記ステップS3にて所定の関係に至って
いないと判断された場合には、ステップS5に移行す
る。そして、フィルム給送状態判断部4にてフィルムが
所定量給送されたか否かの判断を行う(ステップS
5)。そして、このステップS5にて、フィルムが所定
量給送されていないと判断された場合は上記ステップS
1に戻り、所定量給送されたと判断された場合はステッ
プS6に移行し、計時部1による現在の計時時間情報を
時間情報記憶部5に記憶・更新させる。その後、ステッ
プS1に戻り、上記動作を繰り返す。
【0019】この図2の動作によれば、フィルムカート
リッジ内のフランジ部に所定時間以上圧接される部分の
フィルムが、露光開口面(アパーチャ)に給送された
際、圧接によるフィルムのたわみ量による結像性能に与
える影響分を、撮影条件を変更することで補正すること
が可能となる。尚、ここでは、上記「所定時間以上」と
いう判断をフィルムの給送動作間隔に基づいて行ってい
る。
【0020】次に図3は本発明に係るカメラの別の概念
図である。先に示した図1の構成と異なるところは、フ
ィルム給送状態検出部4ではなく、電源スイッチ(以
下、SWと略記する)6の操作に応じて、現在時間の時
間情報記憶部5への記憶、並びに時間情報記憶部5の記
憶時間情報と計時部1の現在時刻情報との比較・判断が
行われる点である。これ以上の構成や動作、目的は図1
と同様である。図2のフローチャート上での動作の違い
を簡単に説明すると、ステップS5での判断が、フィル
ムの所定給送量に基づくものではなく、電源SW6のオ
フからオン操作に基づいて行われる点が異なっている。
【0021】以上の図3の構成による動作によれば、フ
ィルムカートリッジ内のフランジ部に所定時間以上圧接
される部分のフィルムが、露光開口面(アパーチャ)に
給送された際、圧接によるフィルムのたわみ量分による
結像性能へ与える影響分を、撮影条件を変更することで
補正することが可能となる。ここでも、上記「所定時間
以上」という判断をカメラの電源SWの操作間隔に基づ
いて行っている。
【0022】次に図4には上記図1,図3を更に具現化
した構成を示し説明する。ここでは、図1及び図2と同
一部分についての説明は省略する。この図4において、
符号7はレンズ駆動部、符号8は絞り駆動部であり、こ
れら2つの部分は撮影条件変更部3により制御される。
ここで、レンズ駆動部7によりフォーカシングレンズを
通常よりも前ピン側に駆動し、絞り駆動部8により絞り
を通常よりも絞り込むように駆動することで、前述した
従来の問題点を解決するものである。符号10は、上述
したレンズ駆動部7、及び絞り駆動部8にてどの程度の
レンズ駆動、もしくは絞り駆動を行うべきかの情報値を
記憶している変更情報記憶部である。ここでの情報記憶
値は、フィルムカートリッジ内のフランジ部に所定時間
以上圧接される部分のフィルムが、露光開口面(アパー
チャ)に給送された際、圧接によるフィルムのたわみ量
分による結像性能へ与える影響分に基づいて決定される
値である。
【0023】次に図5には、本発明を適用したカメラの
具体的構成を示し説明する。尚、図1乃至図3で説明し
た部分と同一部分についての詳しい説明は省略する。各
構成要素は例えば図示の如く接続されている。
【0024】図5において、符号9はカメラ全体の制御
を行う制御部(以下、CPUと略記する)である。符号
14はP(プログラム)、M(マニュアル)、S(シャ
ッタ速度優先)、A(絞り優先)等のカメラの露光モー
ドを選択するための露光モード選択部であり、符号15
は撮影画面内のフォーカスポイントを選択するためのフ
ォーカスポイント選択部である。符号16は撮影時の焦
点距離状態を決定するための焦点距離操作部であり、符
号17はカメラの第1レリーズ釦(以下、1RSWと略
記する)、符号18はカメラの第2レリーズ釦(以下、
2RSWと略記する)である。さらに、符号19は撮影
時の焦点距離を変更するために変倍光学形を駆動するた
めの変倍光学系駆動部であり、符号20はレンズ駆動部
7により駆動されるフォーカシングレンズである。符号
21は絞り駆動部8により駆動される絞り機構であり、
符号22は変倍光学系駆動部19により駆動される変倍
光学系である。符号23は被写体像の輝度状態を測定す
るための測光部であり、符号25は撮影レンズを通過し
た光束をカメラのファインダ部に導くためのクイックリ
ターンミラーであり、符号26は焦点検出部での焦点検
出結果を受けて被写体距離を演算するための被写体距離
演算部である。そして、符号27は露光時に使用される
シャッタ装置であり、符号28は被写体像を記録するフ
ィルムであり、符号29はフィルム28を巻き上げ、巻
き戻しのためにフィルム給送を行うためのフィルム駆動
部であり、符号30はフィルム28が収納されている
(フィルム)カートリッジである。符号31はフィルム
28の給送量を検出するために公知のフォトリフレクタ
等で構成されるフィルム位置検出部である。符号34は
N駒目の撮影駒情報を記憶する為の第N駒情報記憶部で
あり、符号35は現在駒の撮影駒情報を記憶するための
現在駒情報記憶部であり、符号37は被写体像の焦点状
態を検出するための焦点検出部である。
【0025】以下、図6のフローチャートを参照して、
かかる構成のカメラの動作について説明する。動作を開
始すると、CPU9はイニシャライズを行う(ステップ
S11)。続いて、CPU9はスリープモードに入る。
このモードでは、カメラの動作は行われないが、計時部
1に対して微弱電流(数+マイクロアンペア)を流し続
けることにより時間計時のみは行われる。尚、計時部1
がCPU9に含まれる場合も有り得る(ステップS1
2)。
【0026】続いて、CPU9は電源SW6がオフから
オンされたか否かの判断を行う。ここで、電源SW6が
オンされていない場合はステップS12に戻る(ステッ
プS13)。そして、ステップS13にて電源SW6が
オンされた場合には、カメラのイニシャライズ(動作初
期化)を行う(ステップS14)。次いで、CPU9は
カメラ内にフィルムカートリッジ30が装填されている
か否かの判断を公知のスイッチ等で行う(ステップS1
5)。このステップS15で、カートリッジ30が装填
されていない場合は、後述するステップS16乃至ステ
ップS24のプロセスが不要なためステップS25に移
行する。
【0027】一方、ステップS15にてカートリッジ3
0がカメラ内に装填されていると判断された場合はステ
ップS16に移行する。そして、CPU9は時間情報記
憶部5に記憶されている記憶時間情報(TK)を読み出
し(ステップS16)、計時部1による現在の時間情報
(TN)を読み出し(ステップS17)、このTNとT
Kを比較し、その(時間)差が所定値以上か否か、即ち
現在カートリッジ30内のフランジ部に圧接されている
フィルムが所定時間以上圧接状態が継続されているか否
かを判断する(ステップS18)。ここで、所定時間以
上と判断されない場合は、後述するステップS21に移
行する。
【0028】一方、所定時間以上経過したと判断された
場合は、ステップS19に進み現在の露光開口部(アパ
ーチャ)のフィルム駒番号情報を図5中不図示の駒数情
報記憶部より読み出す。次いで、ステップS19で読み
出された現在の駒情報から、現在カートリッジ30内フ
ランジ部で圧接されているフィルムが何駒目に当たるか
を算出し、この該当駒において、前述している撮影条件
の変更を行うための撮影条件変更指示情報を第N駒情報
記憶部34に記憶する(ステップS20)。尚、現在の
駒番号に対して、どの駒が撮影条件変更の必要のある該
当駒(N駒)にあたるかは、図7に示したようにスラン
ジ部105b,106bと、露光開口部108迄の距離
L1,L2の長さにより略決定される。
【0029】続いて、CPU9はステップS19と同様
に現在の駒番号情報を読み出し(ステップS21)、こ
の読み出された現在の駒番号情報を基に、現在の駒に関
して撮影条件変更指示の有無情報が記憶されている現在
駒情報記憶部35に記憶情報を読み出す(ステップS2
2)。次いで、ステップS22にて読み出した記憶情報
が撮影条件変更の指示があるか否かの判断を行う(ステ
ップS23)。
【0030】ここで、撮影条件変更指示の情報があった
場合はステップS24に移行し、撮影条件変更フラグを
セットする、一方、撮影条件変更指示の情報がない場合
はステップS25に進む。そして、サブルーチン「撮
影」が実行され、実際の撮影が行われる(ステップS2
5)。尚、このサブルーチン「撮影」に関しては、図9
の説明で詳述するので、ここでの説明は省略する。
【0031】サブルーチン「撮影」が終了した際はステ
ップS26に進む。そして、CPU9はステップS15
と同様にカメラ内にフィルムカートリッジ30が装填さ
れているか否かの判断を行う(ステップS26)。ここ
で、カートリッジ30が装填されていない場合は、後述
するステップS27からS29までのプロセスが不要で
あるのでステップS30に進む。
【0032】一方、ステップS26にてカートリッジ3
0がカメラ内に装填されていると判断された場合はステ
ップS27に進む。そして、「露光済みフラグ」がある
か否かが判断される(ステップS27)。この「露光済
みフラグ」は、ステップS25でのサブルーチン「撮
影」の中で、一駒でも撮影か行われた場合には立てられ
るフラグである。尚、ここでのフラグは特に「露光済
み」に限定されるものではなく、要はフィルムが給送の
ために少量でも駆動されたことに同期して立てられるも
のであれば、他のものでも構わない。
【0033】上記ステップS27で「露光済みフラグ」
が無い場合は、即ちカートリッジ30内フランジ部で圧
接されるフィルムの位置変化がなく、圧接状態が継続し
ていることになるので、後述する時間情報の更新は行わ
ない。よって、ステップS30に進む。一方、ステップ
S27において「露光済みフラグ」があると判断された
際は、CPU9はカートリッジ30内フランジ部に圧接
されるフィルムの位置が、露光後のフィルム給送(巻き
上げ)動作により変更されたとして、ステップS28に
移行する。そして、ステップS17と同様に計時部1に
よる現在の時間情報(TN)を読み出す(ステップS2
8)。
【0034】続いて、CPU9はステップS28で読み
出した現在の時間情報(TN)を、カートリッジ30内
フランジ部に圧接されてフィルムの圧接開始時間とし
て、時間情報記憶部5に更新して記憶させる(ステップ
S29)。そして、CPU9は電源SW6がオンからオ
フされたか否かの判断を行う(ステップS30)。ここ
で、電源SW6がオフされていない場合は、ステップS
15に戻り、これまで述べたループを繰り返す。
【0035】一方、電源SW6がオフされた場合は、ス
テップS31に進みカメラのイニシャライズ(動作初期
化、沈胴等)を行い、ステップS12に進みカメラのス
リープモード(低消費電力モード)に入る。ここでは、
前述したように、カメラの動作自体は行われないが、計
時部1による計時動作のみは行われる。
【0036】以上の図6の一連の動作により、カートリ
ッジ30内のフランジ部に圧接されたフィルムの計時時
間が判断され、この判断結果に基づき後述するような撮
影条件の変更が行われる。
【0037】尚、図6のステップS25以降を、図8の
ステップS41以降のようなシーケンスに置き換えるこ
とも可能である。即ち、図8において、ステップS41
は図6のステップS25と同一であり、ステップS42
は図6のステップS30と同一であり、ステップS42
乃至S47は図6のステップS26乃至S29と同一で
ある。考え方としては、電源SW6がオフからオンされ
た後で、露光済みフラグがある際にのみ、記憶時間情報
(TK)の更新を行うものである。
【0038】次に、図9のフローチャートを参照して、
図6のステップS25で実行されるサブルーチン「撮
影」の動作に関して説明する。本サブルーチンを開始す
ると、CPU9は先ずサブルーチン「AE」を実行し
て、測光・露光条件の算出を行う(ステップS51)。
このサブルーチン「AE」に関しては、図10の説明の
ところで詳述するので、ここでの説明は省略する。この
サブルーチン「AE」が終了した際はステップS52に
進む。そして、CPU9は、電源SW6がオフ状態であ
るか否かの判断を行う(ステップS52)。ここで、電
源SW6がオフの場合はメインルーチンにリターンす
る。一方、電源SW6がオン状態の場合はステップS5
3に進む。そして、カメラの1RW17がオンされてい
るか否かの判断を行う(ステップS53)。ここで、1
RSW17がオンされている場合にはステップS54に
進み、オフの場合はステップS59に進む。
【0039】続いて、CPU9はサブルーチン「AF」
を実行し、焦点検出・被写体距離演算・レンズ繰り出し
を行う(ステップS54)。このサブルーチン「AF」
に関しては、図12の説明のところで詳述するので、こ
こでの説明は省略する。サブルーチン「AF」が終了し
た際は、ステップS55に進む。
【0040】次いで、カメラの2RSW18がオン(露
光開始指示動き)されているか否かの判断を行う(ステ
ップS55)。ここで、2RSW18がオンされている
場合にはステップS56に進み、オフの場合はステップ
S51に戻る。さらに、ステップS56では、CPU9
はサブルーチン「露光」を実行し、実際の露光動作を行
う。このサブルーチン「露光」に関しては、図13の説
明のところで詳述するので、ここでの説明は省略する。
【0041】サブルーチン「露光」が終了した際はステ
ップS57に進む。そして、一駒の露光が終了したの
で、フィルム駆動部29によりフィルム28を所定量給
送(巻き上げ)する(ステップS57)。さらに、一駒
の露光が終了したので前述した「露光済みフラグ」をセ
ットする(ステップS58)。その後、リターンし、こ
のサブルーチンを抜ける。
【0042】一方、前述したステップS53において、
カメラの1RSW17がオフされている場合は、ステッ
プS59に進み1RSW17がオフされている時間が所
定時間以上経過したか否かを不図示の公知のタイマ等で
判断する。そして、所定時間経過していないと判断され
た場合にはステップS51に戻る。一方、所定時間以上
経過したと判断した場合にはステップS60に進み、カ
メラの動作をスタンバイモードに移行し、その後、メイ
ンルーチンにリターンする。
【0043】次に、図10のフローチャートを参照し
て、図9のステップS51で実行されるサブルーチン
「AE」の動作について説明する。本サブルーチンに入
ると、まずCPU9は測光部23により被写体像の測光
動作を行う(ステップS71)。続いて、ステップS7
1での測光結果を受けて露光条件(シャッタ速度SS,
絞り値F)決定を行う(ステップS72)。そしてC、
PU9は撮影条件変更フラグがあるか否かの判断を行
う。この撮影条件変更フラグは、図6中のステップS2
4にて必要に応じて立てられるフラグである(ステップ
S73)。ここで、撮影条件変更フラグが立てられて無
い場合は、基本的にステップS72で決定された露光条
件(SS,F)により撮影を行えば良いので、そのまま
リターンする。
【0044】一方、ステップS73において、撮影条件
変更フラグが立てられている場合は、ステップS74に
移行する。そして、図5中の変更情報記憶部10に記憶
されている撮影条件変更情報を読み出し(ステップS7
4)、この読み出された情報を基にして現在の露光条件
(SS,F)下での被写界深度内に収まるかの演算を行
う(ステップS75)。
【0045】いま、以下のような関係式が考えられる。 K(A)−f×f/L …(1) K(A)′=f×f/L+LP …(2) FD=FNO×DH …(3) 但し、 K(A) :無限遠基準のレンズ繰り出し量[m] f :焦点距離[m] L :被写体距離[m] K(A)′:フィルムたわみ時の無限遠基準のレンズ繰
り出し量[m] FD :焦点深度 FNO :絞り値 DH :許容錯乱円径(30ミクロン) LP :変更情報記憶部10に記憶されているフィ
ルムたわみ情報量[m]であり、図24(b)のZ2に
相当する量。 である。
【0046】ここで、K(A)+FD>K(A)′の関
係、即ち、FNO×DH>LPが成り立てば、フィルム
たわみ分(LP)があっても絞り値を変更することなく
被写界深度内に収まることになる。ここで、上述の関係
式が成りたたない場合は、FNO>LP/DHが成立す
るFNOを設定できれば、絞り値を変更することでフィ
ルムたわみによる結像面上での影響を無視することがで
きる。
【0047】例えば、EV=12で、TV=6(1/6
0[SEC])、AV=6(FNO,=8)、LP=
0.1[mm]の場合、FNO>LP/DH=3.33
となり、特に絞り値を変更しなくても問題はない。ま
た、EV=9で、TV=5(1/30[SEC])、A
V=4(FNO=4)、LP=0.2[mm]の場合、
FNO>LP/DH−6.67となり、絞り値を変更
(FNO−6.67以上)することで、フィルムたわみ
による結像面上での影響を無視することができる。この
際の露光条件は、TV=3(SS′=1/15[SE
C])、AV=6(F=FNO.−8)という形に変更
すればよい(EV=9)。
【0048】続いて、上述したK(A)+FD>K
(A)′の関係、即ちFNO×DH>LPが成り立つか
否かの判断、即ち深度内に収まるか否かの判断を行う
(ステップS76)。ここで、深度内に収まると判断さ
れる場合には、露光条件の変更を行わなくて済むので、
そのままリターンする。一方、深度内に収まらないと判
断される際にはステップS77に進む。そして、上述し
たようにFNO>LP/DHが成立するFNOの算出を
行う(ステップS77)。そして、ステップS77での
算出結果を受けて、CPU9は上述したようなフィルム
たわみ量に応じてこの分による影響を無視できるような
絞り値設定、これに伴うシャッタ速度の設定を行い(ス
テップS78)、図9のステップS52にリターンす
る。
【0049】ここで、図11は上述した図5の構成を簡
単にしたものである。図11において、撮影条件変更部
3内には、比較部11と禁止部12、選択部13が構成
されている。ここで、比較部11では、変更情報記憶部
10の情報と露光条件決定部24からの決定露光条件と
を比較し、現在の撮影条件で絞り値・レンズ駆動量の変
更を行うか否かを比較・判断し、変更必要なしと判断し
た際には禁止部12に対してレンズ駆動部7、絞り駆動
部8でのフィルムたわみ量に応じた動作量変更を禁止す
るよう選択部13に指示を送る。一方、絞り値、若しく
はレンズ駆動量の変更が必要と判断した際には、必要に
応じてレンズ駆動部7、絞り駆動部8によるフィルムた
わみ量に応じた動作変更を行うため、選択部13に指示
を送る。
【0050】次に図12のフローチャートを参照して、
図9のステップS54で実行されるサブルーチン「A
F」の動作に関して説明する。本サブルーチンでは、C
PU9は焦点検出部37により被写体像の焦点検出動作
を行う(ステップS81)。
【0051】そして、ステップS81での焦点検出結果
を受けて被写体距離演算部26にて被写体距離演算を行
い(ステップS82)、ステップS82での被写体距離
演算結果を受けてレンズ駆動量の演算を行う。ここで、
通常時のレンズ駆動量K(A)は、前述の(1)式に基
づく(ステップS83)。
【0052】続いて、撮影条件変更フラグがあるか否か
の判断を行う。この撮影条件変更フラグは、図6中のス
テップS24にて必要に応じて立てられるフラグである
(ステップS84)。ここで、撮影条件変更フラグが無
い場合は、基本的にステップS83で決定されたレンズ
駆動量K(A)によりレンズ駆動を行えば良いのでステ
ップS87に進む。
【0053】一方、上記ステップS84において、撮影
条件変更フラグがある場合は、ステップS85に進む。
そして、図5中の変更情報記憶部10に記憶されている
撮影条件変更情報を読み出し(ステップS85)、この
読み出された情報を基にフィルムたわみ量分を加味した
レンズ駆動量K(A)′の再演算を行う。このK
(A)′は、前述の(2)式に基づくものである(ステ
ップS86)。そして、前述のステップS83若しくは
ステップS86で決定されたレンズ駆動量K(A)、若
しくはK(A)′に基づいて、フォーカシングレンズ2
0の駆動をレンズ駆動部7により行う(ステップS8
7)。
【0054】以上、フィルムたわみ量分を加味した際
の、絞り値の絞り込み方向への変更、並びにフォーカシ
ングレンズ繰り出し量の繰り出し方向への追加駆動につ
いて説明を行ったが、絞り値を変更するか、レンズ駆動
量を変更するか、絞り値・レンズ駆動量両方を変更する
かは、露光条件、撮影焦点距離等により適宜決定するこ
とも勿論可能である。この際の撮影条件(絞り値・レン
ズ駆動量)変更は、基本的に前述の(1)乃至(3)式
に基づくものである。
【0055】次に図13のフローチャートを参照して、
図9のステップS56で実行されるサブルーチン「露
光」の動作について説明する。本サブルーチンに入る
と、CPU9はミラー25の駆動開始、並びに絞り駆動
部8による絞り機構21の絞り込み動作を開始する。こ
の際、撮影条件変更フラグがあり、且つ絞り値の絞り込
み方向への変更がある際は、変更情報記憶部10に記憶
されている情報量に基づいて絞り駆動が行われる(ステ
ップS91)。続いて、ミラー25のミラーアップ動作
が完了したか否かの判断が行われ、ミラーアップ動作が
完了するまで、このステップを繰り返す(ステップS9
2)。
【0056】次いで、シャッタ装置27の先幕走行を開
始させ(ステップS93)、所定露光時間が経過したか
否かの判断が行われる。そして、所定露光時間が経過す
るまで、このステップを繰り返す(ステップS94)。
さらに、シャッタ装置27の後幕走行を開始させる(ス
テップS95)。そして、絞り駆動部8による絞り機構
21の開放駆動動作の開始並びにシャッタ装置27のミ
ラーダウン動作を開始する。その後、リターンし、CP
U9はフィルム給送部29によりフィルム給送(巻き上
げ)動作を行う(ステップS96)。
【0057】以上、一連の動作フローにより、カメラシ
ーケンス上に於けるカートリッジ30内フランジ部に圧
接されたフィルムの計時時間の判断、並びにこの判断結
果に基づくフィルムたわみ量分を加味した際の、絞り値
の絞り込み方向へり変更、並びにフォーカシングレンズ
繰り出し量の繰り出し方向への駆動が可能となる。
【0058】次に図14の構成図、図15のフローチャ
ートにより、本発明に於けるカートリッジ30内フラン
ジ部に圧接されたフィルムの圧接時間に基づく撮影条件
の変更を行う実施例について説明を行う。図14はその
構成図であり、図5に対して説明上での主要部を記載し
たものである。図5と異なるところは、時間情報記憶部
5の代わりに、第1の所定時間記憶部32、及び第2の
所定時間記憶部33の2つの記憶部を具備している点で
ある。
【0059】以下、図15のフローチャートを参照し
て、動作の説明を行う。基本的に前述した図6のフロー
チャートに基づくものであり、図6と異なるところを中
心に説明を行う。図6のステップS15の次は、図15
のステップS101において、時間情報記憶部5に記憶
されている記憶時間情報(TK)を読み出す(ステップ
S16と同様)。続いて、CPU9は計時部1による現
在の時間情報(TN)を読み出す(ステップS102
(ステップS17と同様))。
【0060】そして、CPU9はTNとTKを比較し、
その(時間)差を算出し(ステップS103)、第1の
所定時間記憶部32に記憶してある第1の所定時間情報
(T1)を読み出す(ステップS104)。さらに、ス
テップS103で算出した(時間)差情報(TN−T
K)が、ステップS104で読み出した第1の所定時間
情報T1よりも小さいか(短いか)否か、即ち現在カー
トリッジ30内のフランジ部に圧接されているフィルム
が第1の所定時間(T1)以上圧接状態が継続されてい
るか否かを判断する(ステップS105)。ここで、第
1の所定時間(T1)以上と判断されない場合は、後述
するステップS112に進む。
【0061】一方、第1の所定時間(T1)以上経過し
たと判断された場合は、ステップS106に進む。そし
て、CPU9は、第2の所定時間記憶部32に記憶して
ある第2の所定時間情報(T2)を読み出す。ここで、
前述のT1との関係はT1<T2である(ステップS1
06)。
【0062】続いて、CPU9はステップS103で算
出した(時間)差情報(TN−TK)が、ステップS1
06で読み出した第2の所定時間情報T2よりも小さい
か(短いか)否か、即ち現在カートリッジ30内のフラ
ンジ部に圧接されているフィルムが第2の所定時間(T
2)以上圧接状態が継続されているか否かを判断する
(ステップS107)。ここで、第2の所定時間(T
2)以上経過したと判断された場合は、ステップS11
0に進む((TN−TK)>T2)。
【0063】一方、第2の所定時間(T2)以上と判断
されない場合は、ステップS108に進む(T1<(T
N−TK)<T2)。そして、CPU9は現在の露光開
口部(アパーチャ)のフィルム駒番号情報を図5及び図
14中不図示の駒数情報記憶部より読み出す(ステップ
S108)。続いて、CPU9はステップS108で読
み出された現在の駒情報から、現在カートリッジ30内
フランジ部で圧接されているフィルムが何駒目に当たる
かを算出し、この該当駒において、前述している撮影条
件の変更を行うための撮影条件変更指示情報を「1」と
して第N駒情報記憶部34に記憶する(ステップS10
9)。
【0064】ここで、「1」なる情報を記憶する理由に
ついて説明を行う。前述のステップS105、並びにス
テップS107にてT1<(TN−TK)<T2と判断
されたわけであるが、カートリッジ30内フランジ部に
圧接されたフィルムの圧接時間により、圧接部分のフィ
ルムが露光開始部(アパーチャ)108に給送された際
のフィルムひずみ量がおおよそではあるが決定される。
この際、十分に圧接時間が長ければ、フィルムは露光開
口部(アパーチャ)に給送された際、十分にたわむこと
が予想できるが、過渡的な時間に関しては、フィルムの
たわみ量は温度・湿度等により、ばらつきが予想され
る。このような過渡的な状態において、撮影条件変更と
してレンズ駆動量を変化させることは、ピントぼけ発生
の可能性があるため危険である。よって、(TN−T
K)がT1<(TN−TK)<T2なる過渡的な状態と
判断される際は、絞り値のみの変更で対応することが望
ましいと考えられる。従って、T1<(TN−TK)<
T2と判断される際は、その意味の情報を第N駒情報記
憶部34に記憶させておく必要がある。その意味の情報
をここでは「1」としている。尚、現在の駒番号に対し
て、どの駒が撮影条件変更の必要のある該当駒にあたる
かは、前述したように図7のフランジ部105b、10
6bと、露光開口部108までの距離L1〜L2の長さ
により略決定される。その後、ステップS112に進
む。
【0065】一方、ステップS110では、現在の露光
開口部(アパーチャ)のフィルム駒番号情報を図5及び
図14中不図示の駒数情報記憶部より読み出す。続い
て、ステップS111では、ステップS109で読み出
された現在の駒情報から、現在カートリッジ30内フラ
ンジ部で圧接されているフィルムが何駒目に当たるかを
算出し、この該当駒において、前述している撮影条件の
変更を行うための撮影条件変更指示情報を「2」として
第N駒情報記憶部34に記憶する。
【0066】ここで、「2」なる情報を記憶する理由に
ついて説明を行う。前述のステップS105、並びにス
テップS107にて(TN−TK)>T2と判断された
わけであるが、カートリッジ30内フランジ部に圧接さ
れたフィルムの圧接時間により、圧接部分のフィルムが
露光開口部(アパーチャ)108給送された際のフィル
ムひずみ量がおおよそではあるが決定され、この際、十
分に圧接時間が長く、フィルムが露光開口部(アパーチ
ャ)に給送された際、十分にたわむことが予想される。
よって、前述のステップS109のところで述べた様に
撮影条件変更としてレンズ駆動量を変化させることに特
に問題はなく、勿論絞り値を変更しても何等差し支えな
い。よって、(TN−TK)>T2と判断される際は、
その意味の情報を第N駒情報記憶部34に記憶させてい
る。その意味の情報をここでは「2」としている。この
後、ステップS112に進む。
【0067】ステップS112では、CPU9は図6の
ステップS21と同様に現在の駒番号情報を読み出す。
続いて、ステップS112で読み出された現在の駒番号
情報を基に、現在の駒に関して撮影条件変更指示の有無
情報並びに前述した「1」、「2」といった撮影条件の
うち何を変更してはいけないかといった情報が記憶され
ている現在駒情報記憶部35の記憶情報を読み出す(ス
テップS113)。
【0068】そして、ステップS113にて読み出した
記憶情報が撮影条件変更の指示があるか否かの判断を行
う(ステップS114)。ここで、撮影条件変更指示の
情報(「1」又は「2」)があった場合は、ステップS
115に進む。一方、撮影条件変更指示の情報がない場
合は図10中のステップS25に進む。
【0069】ステップS115では、CPU9は第Nの
撮影駒情報記憶部35に記憶されている撮影条件変更指
示情報を読み出し、その情報か「1」(絞り値のみ変
更)であるかの判断を行う。ここで、「1」と判断され
た場合は、ステップS116に進む。そして、撮影条件
変更指示情報「1」を受けて、絞り値のみ変更可能フラ
グをセットした後(ステップS116)、図6のステッ
プS25に進む。
【0070】上記ステップS115にて、「2」(絞り
値・レンズ駆動量の両方変更可能)と判断された際に
は、ステップS117に進む。そして、撮影条件変更指
示情報「2」を受けて、絞り値・レンズ駆動量両方変更
可能フラグをセットする。その後、図6のステップS2
5に移行する(ステップS117)。
【0071】以上の図15の動作によれば、カートリッ
ジ30内フランジ部に圧接されたフィルムの圧接時間に
より、変更する撮影条件(絞り値・レンズ駆動量)を決
定しているので、常に最適な撮影条件でフィルムたわみ
量に応じた露光動作を行うことが可能となる。
【0072】次に図16のフローチャートを参照して、
カメラの露光モード(P、M、S、A)に応じた撮影条
件変更方法についての説明を行う。基本的には、図10
のサブルーチン「AE」の部分の置き換えになる(実際
に使用されるのは図9のステップS51)。動作を開始
すると、測光部23により被写体像の測光動作を行う
(ステップS121)。そして、CPU9はカメラの露
光モードがシャッタ速度・絞り値をカメラが自動的に決
定する「プログラム」モードであるか否かの判断を行
う。この露光モードは、露光モード選択部14により選
択・決定されるものである。ここで「プログラム」モー
ドと判断された場合はステップS123に移行し、「プ
ログラム」以外のモード(マニュアル(M)モード、シ
ャッタ速度優先(S)モード、絞り優先(A)モード)
の場合はステップS125に移行する(ステップS12
2)。
【0073】続いて、ステップS121での測光結果を
受けて露光条件(シャッタ速度SS,絞り値F)の決定
を行う(ステップS123)。そして、撮影条件変更フ
ラグがあるか否かの判断を行う。この撮影条件変更フラ
グは、図6中のステップS24にて必要に応じて立てら
れるフラグである(ステップS124)。ここで、撮影
条件変更フラグが無い場合は、基本的にステップS12
3で決定された露光条件(SS,F)により撮影を行え
ば良いのでそのままリターンする。一方、撮影条件変更
フラグがある場合は、図10に示したステップS74乃
至S78と同様の処理を行い、その後リターンする。
【0074】次いで、ステップS122で、露光モード
が「プログラム」モード以外(M、S、A)の場合につ
いての処理について説明を行う。ステップS125で
は、Mモード、Sモード、Aモードにより撮影者が設定
したシャッタ速度、絞り値の情報を読み出す。続いて、
ステップS125で読み出した撮影者が設定したシャッ
タ速度・絞り値情報に基づいて最適な露光条件(シャッ
タ速度SS,絞り値F)を決定する(ステップS12
6)。そして、ステップS126で決定された露光条件
が適正であるか(連動範囲内であるか)否かの判断を行
う(ステップS127)。ここで、適正と判断された場
合はステップS129に進む。一方、適正でない(連動
範囲外である)、即ち露出アンダー・露出オーバーの場
合は、ステップS128にてその旨の警告を行う。
【0075】ステップS129では、CPU9は、ステ
ップS124と同様に撮影条件変更フラグがあるか否か
の判断を行う。この撮影条件変更フラグは、図6中のス
テップS24にて必要に応じて立てられるフラグであ
る。ここで、撮影条件変更フラグが無い場合は、基本的
にステップS126で決定された露光条件(SS,F)
により撮影を行えば良いので、そのままリターンする。
【0076】一方、撮影条件変更フラグがある場合はス
テップS130に進む。そして、フィルムたわみ量に応
じた撮影条件を変更する部として、レンズ駆動を変更す
る旨の情報「3」を現在駒情報記憶部35に設定する
(ステップS130)。しかし、撮影条件変更フラグが
立っているものの、撮影者が設定した露光モードにより
一義的にシャッタ速度・絞り値が決定しているため、フ
ィルムたわみ量分補正の為の絞り値変更(絞り込み方
向)は撮影者の設定した意図を反映出来なくなり、好ま
しくない。よって、このような際は絞り値変更ではな
く、レンズ駆動量の変更によりフィルムたわみ量分の補
正を行うようにするのである。この情報を記録すること
により、図9のステップS56のサブルーチン「AF」
にて、フィルムたわみ量分の補正をレンズ駆動量の変更
にて行うことが可能となる。
【0077】以上の図16の動作によれば、撮影者が設
定した露光モードに応じてフィルムたわみ量分の補正を
絞り値変更にて行うか、レンズ駆動量の変更にて行うか
を決定するため、撮影者の意図を反映した撮影条件を維
持しつつ、フィルムたわみ量分の補正を行うことが可能
となる。また、上記した説明では露光モードとしてPモ
ード、Mモード、Sモード、Aモードについて説明を行
ったが、例えばポートレートモード、夜景モードといっ
た、より具体的な撮影意図を想定した露光モードに対し
ても、上記した処理・判断を行うことは勿論可能であ
る。
【0078】また、上記したステップS129の後にス
テップS130にてレンズ駆動量を変更する旨の情報記
録を行うように説明を行ったが、ステップS130に進
む前に、図10のステップS75,S76で説明したよ
うに、ステップS125で決定した露光条件にて被写界
深度内に収まると判断される際には、ステップS130
に進まず、そのままリターンすることも可能である。
【0079】次に図17のフローチャートを参照して、
図10で説明したサブルーチン「AE」の別実施例につ
いて説明を行う。尚、基本的なところは前述した図10
に基づくものである。
【0080】図10のステップS77の後、図17のス
テップS141にてステップS78の算出結果を受け
て、上述したようなフィルムたわみ量に応じてこの分に
よる影響を無視できるような絞り値設定F′、これに伴
うシャッタ速度SS′の設定を行う。続いて、図5の焦
点距離検出部36により現在の焦点距離情報fの読み出
しを行う(ステップS142)。
【0081】そして、ステップS142で読み出した焦
点距離情報fを基に、CPU9はステップS141で決
定されたシャッタ速度SS′が手ブレ限界秒時よりも遅
い(長秒時)か否かの判断を行う(ステップS14
3)。例えば、手ブレ限界秒時としては、1/f(焦点
距離分の1)[SEC]等が考えられる。
【0082】次いで、シャッタ速度SS′[SEC]が
手ブレ限界秒時よりも遅い(長秒時)と判断された際は
ステップS144に進み、そうでない場合はリターンす
る(ステップS143)。そして、SS′[SEC]が
手ブレ限界秒時(1/f[SEC])より遅いと判断さ
れたので、手ブレ限界秒時(1/f[SEC])を露光
時のシャッタ速度SS′として、これに基づいて絞り値
F″を露光条件として決定する(ステップS144)。
【0083】続いて、CPU9はフィルムたわみ量に応
じた撮影条件を変更する部として、レンズ駆動を変更す
る旨の情報「3」を現在駒情報記憶部35に設定する
(ステップS145)。しかし、撮影条件変更フラグが
立っていて、変更情報記憶部10に記憶されている情報
に基づきシャッタ速度・絞り値を決定したものの、フィ
ルムたわみ量分補正の為の絞り値変更(絞り込み方向)
によりシャッタ速度が長秒時化して、露光時の手ブレ発
生の恐れがあり、好ましくない。
【0084】よって、このような際は絞り値変更ではな
く、レンズ駆動量の変更によりフィルムたわみ量分の補
正を行うようにする。この情報を記録することにより、
図9のステップS56のサブルーチン「AF」にて、フ
ィルムたわみ量分の補正をレンズ駆動量の変更にて行う
ことが可能となる。
【0085】以上の図17も動作によれば、現在の焦点
距離状態、露光時のシャッタ速度によりフィルムたわみ
量分の補正を絞り値変更にて行うか、レンズ駆動量の変
更にて行うかを決定するため、手ブレ発生の可能性があ
る際は、フィルムたわみ量分の補正をレンズ駆動にて行
うため、シャッタ速度が低秒時化することがなく撮影時
の手ブレ発生を防止しつつ、フィルムたわみ量分の補正
を行うことが可能となる。
【0086】さらに、上記した説明では1/f(焦点距
離の逆数)[SEC]を手ブレ限界秒時として説明を行
ったが、例えば公知の振動ジャイロ等により機械的振動
(ブレ)を検出して発生ブレ状態に応じたフィルム面上
での像ブレ量を算出し、この像ブレ量が許容出来るレベ
ル(例えば許容錯乱円系内)になるようシャッタ秒時S
S′を決定するようにしてもよい。
【0087】また、上記したステップS144の後にス
テップS145にてレンズ駆動量を変更する旨の情報記
録を行うように説明を行ったが、ステップS145に進
む前に、図10のステップS75,S76で説明したよ
うに、ステップS144で決定した露光条件にて被写界
深度内に収まると判断される際には、ステップS145
に進まず、そのままリターンすることも可能である。
【0088】次に図18乃至図20を参照して、先に図
12で説明したサブルーチン「AF」の別の実施例につ
いて説明する。尚、基本的な内容は前述した図5及び図
12に基づく為、ここでは説明を省略する。
【0089】図18は構成図であり、図5に対して説明
上の主要部を記載したものである。図5と異なるところ
は、変更情報記憶部10の換りに、第1の変更情報記憶
部43、第2の変更情報記憶部44及び第3の変更情報
記憶部45の3つの変更情報記憶部を具備している点で
ある。
【0090】また、図19(a)は撮影画面枠と、フォ
ーカスポイント位置との関係を表した図であり、符号3
8は撮影画面枠であり、その中にフォーカスポイント
(A)乃至(C)が示されている。これらフォーカスポ
イント(A)乃至(C)は、図14中のフォーカスポイ
ント選択部15により位置選択されるか、若しくはカメ
ラの制御部により被写体距離状態や測光状態等から主要
被写体を自動的に判別して位置決定されるものである。
【0091】以下、図20のフローチャートを参照し
て、上記図18の構成による動作を説明する。基本的に
は前述した図12のフローチャートに基づくものであ
る。本シーケンスでは、まずフォーカスポイント(位
置)の設定が自動(カメラまかせ)であるものか、手動
(フォーカスポイント選択部15による設定動作)によ
るものかを判断する(ステップS151)。ここで、フ
ォーカスポイント自動設定の場合はステップS152に
進み、手動設定の場合はステップS155に進む。続い
て、フォーカスポイント(B)39,(A)40,
(C)41での焦点状態の検出を被写体距離演算部26
により行う(ステップS152)。
【0092】そして、フォーカスポイント(B)39,
(A)40,(C)41での被写体距離演算を被写体距
離演算部26により行う(ステップS153)。さら
に、ステップS153での被写体距離演算結果、及び測
光状態等から主要被写体位置を推定し、フォーカスポイ
ント(位置)を決定し、ステップS157に進む(ステ
ップS154)。
【0093】一方、上記ステップS151にてフォーカ
スポイント(位置)の設定が手動であると判断された際
には、フォーカスポイント選択部15にて設定されたフ
ォーカスポイント(位置)での焦点検出動作を焦点検出
部37により行う(ステップS155)。そして、ステ
ップS155にて焦点検出動作を行ったフォーカスポイ
ント(位置)での焦点検出結果に基づく被写体距離演算
を被写体距離演算部26により行う。その後、ステップ
S157に進む(ステップS156)。
【0094】続いて、ステップS154又はS156に
て算出された被写体距離情報に基づき、フォーカシング
レンズ20のレンズ駆動量K(A)(前述の(1)式と
同様)を算出する(ステップS157)。そして、撮影
条件変更フラグがあるか否かの判断を行う。この撮影条
件変更フラグは、図6中のステップS24にて必要に応
じて立てられるフラグである(ステップS158)。こ
こで、撮影条件変更フラグが無い場合は、基本的にステ
ップS157で決定されたレンズ駆動量K(A)により
レンズ駆動を行えば良いのでステップS164に進む。
【0095】上記ステップS158において、撮影条件
変更フラグがある場合は、ステップS159に進む。そ
して、ステップS155にてレンズ駆動量演算を行った
フォーカスポイント(位置)が「Aポイント」であるか
否かの判断を行う(ステップS159)。ここで、「A
ポイント」は、図19(a)中のフォーカスポイント
(A)40とする。フォーカスポイント(位置)が「A
ポイント」の場合は、ステップS161に進み、そうで
ない場合はステップS160に進む。
【0096】ステップS160では、CPU9は上記ス
テップS155にてレンズ駆動量演算を行ったフォーカ
スポイント(位置)が「Bポイント」であるか否かの判
断を行う。ここで、「Bポイント」は、図19(a)中
のフォーカスポイント(B)39とする。フォーカスポ
イント(位置)が「Bポイント」の場合は、ステップS
161に進み、そうでない場合はステップS162に進
む。
【0097】ステップS161では、ステップS159
にてフォーカスポイント(位置)が「Aポイント」と判
断されたのを受けて、第1の変更情報記憶部43に記憶
してある撮影条件変更情報を読み出す。この第1の変更
情報記憶部43に記憶してある撮影変更情報は、図19
(a)中フォーカスポイント(A)40の位置に対応し
たフィルム面上でのフィルムたわみ量に相当する情報で
ある。このたわみ量相当の情報値を、図19(b)中の
「LP2」とし、ステップS163に進む。
【0098】ステップS161では、ステップS160
にてフォーカスポイント(位置)が「Bポイント」と判
断されたのを受けて、第2の変更情報記憶部44に記憶
してある撮影条件変更情報を読み出す。この第2の変更
情報記憶部44に記憶してある撮影変更情報は、図19
(a)中フォーカスポイント(B)39の位置に対応し
たフィルム面上でのフィルムたわみ量に相当する情報で
ある。このたわみ量相当の情報値を、図19(b)中の
「LP1」とする。
【0099】その後、ステップS163に進む。ステッ
プS162では、ステップS160にてフォーカスポイ
ント(位置)が「Cポイント」と判断されたのを受け
て、第3の変更情報記憶部45に記憶してある撮影条件
変更情報を読み出す。この第3の変更情報記憶部45に
記憶してある撮影変更情報は、図19(a)中フォーカ
スポイント(C)41の位置に対応したフィルム面上で
のフィルムたわみ量に相当する情報である。このたわみ
量相当の情報値を、図19(b)中の「LP1」とす
る。その後、ステップS163に進む。
【0100】尚、フィルムのたわみ量が、図19(a)
中撮影画面枠38の中心がたわみ量ピークとなってい
て、フォーカスポイント(A)40を中心として同心円
状に広がっている場合は、フォーカスポイント(B)3
9に対応するフィルム面上でのフィルムたわみ量「LP
1」と、フォーカスポイント(C)41に対応するフィ
ルム面上でのフィルムたわみ量「LP3」とを同一と考
え、一つの情報記憶部に記憶してある撮影変更情報によ
り、後述するレンズ駆動量再演算を行うことも可能であ
る。
【0101】続いて、ステップS163では、ステップ
S160からS162にて読み出された撮影変更情報を
基に、フィルムたわみ量分を加味したレンズ駆動量K
(A)′の再演算を行う。このK(A)′は、基本的に
前述の(2)式に基づくものである。そして、ステップ
S164では、前述のステップS157、もしくはステ
ップS163で決定されたレンズ駆動量K(A)、若し
くはK(A)′に基づいて、フォーカシングレンズ20
の駆動をレンズ駆動部7により行う。
【0102】以上、フォーカスポイント(位置)に基づ
いたフィルムたわみ量分を加味した再のフォーカシング
レンズ繰り出し方法について、3点AFを例として説明
を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば5点AFや、フィルム給送方向とは垂直な方向へ
フォーカスポイント(位置)を有するカメラに適用する
ことも勿論可能である。要は、フォーカスポイント(位
置)に対応したフィルム面上のフィルムたわみ量相当の
情報値を記憶しておき、必要に応じて、この記憶情報を
使い分ければ良いわけである。
【0103】次に図21のフローチャートを参照して、
図13のサブルーチン「露光」のフローチャートの別実
施例について説明を行う。基本的には、図13と同様で
あり別実施例の主要部をメインに説明を行う。本実施例
の特徴としては、これまで説明してきたレンズ駆動量変
更によるフィルムたわみ量分の補正を、カメラの第1レ
リーズ操作時には、フィルムのたわみ量分の補正に基づ
いたレンズ駆動は行わないで、通常のレンズ駆動を行
い、カメラの第2レリーズ操作後に必要に応じてフィル
ムのたわみ量分のみのレンズ駆動を行うものである。
【0104】即ち、図13のステップS91の次は、図
21のステップS171にて、ミラー25のミラーアッ
プ動作が完了したか否かの判断が行われる。CPU9
は、ミラーアップ動作が完了するまで、このステップを
繰り返す。
【0105】続いて、撮影条件変更フラグがあるか否か
の判断を行う。この撮影条件変更フラグは、図6中のス
テップS24にて必要に応じて立てられるフラグである
(ステップS172)。ここで、撮影条件変更フラグが
無い場合は、基本的にカメラの第1レリーズ操作時に行
われたレンズ駆動状態をそのまま維持しておけば良いの
で、後述するステップS177に進む。
【0106】一方、撮影条件変更フラグがある場合は、
フィルムたわみ量分のレンズ駆動(追加)を行う必要が
あるので、ステップS173に進む。そして、図5中の
変更情報記憶部10に記憶されている撮影条件変更情報
LPを読み出す(ステップS173)。次いで、この読
み出された情報を基に、フィルムたわみ量分を加味した
レンズ駆動量K(A)″の演算を行う(ステップS17
4)。このK(A)″は、基本的に前述の(1),
(2)式に基づくものであるが、第1レリーズ操作時に
通常のレンズ駆動量K(A)=f×f/Lの分は駆動済
みであるので、(2)式での残りLP分を追加駆動すれ
ば良いことになる。即ち、K(A)″=LPとなる。
【0107】続いて、ステップS175で算出したK
(A)″に基づきレンズ駆動を行う(ステップS17
5)。そして、ステップS175で駆動を開始したレン
ズがK(A)″分だけ駆動を完了したか否かを本文中不
図示のレンズ位置検出部等により判断する(ステップS
176)。こうして、駆動完了していない場合は、駆動
完了するまでこのループを繰り返し、駆動が完了した際
は、ステップS177においてシャッタ装置27の先幕
走行を開始する。その後は、図13のステップS94以
降と同一である。
【0108】以上の図21の動作によれば、第1レリー
ズ釦を操作した際フィルムたわみ量分を加味してのフォ
ーカシングレンズ20の駆動は行われないため、ファイ
ンダ像を覗いた状態ではピントのあった被写体像を撮影
者に提供でき、ミラーアップして被写体像がファインダ
部から消失した後にフィルムたわみ分量のみのレンズ再
駆動を行うため、カメラ使用者に対して違和感を与える
事なく、フィルムたわみ量分の補正も行うことが可能と
なる。
【0109】以上詳述したように、本発明によれば、フ
ィルム給送動作時間間隔又はカメラの電源スイッチ操作
時間間隔に基づき、カートリッジ内フランジ部の圧接に
より発生するフィルムたわみによる結像性能へ与える影
響分を、撮影条件、撮影時の絞り値条件又は被写体像結
像のためのレンズ駆動量のいずれかを変更することで補
正することが可能となる。
【0110】さらに、カートリッジ内フランジ部の圧接
により発生するフィルムたわみによる結像性能へ与える
影響分を補正するための補正情報を記憶する記憶手段を
設けることで、正確に補正を行うことも可能となる。そ
して、この補正情報を実際のフィルムたわみ量に基づい
て記憶して、正確に補正を行うことも可能となる。ま
た、カートリッジ内フランジ部からカメラの露光開口部
(アパーチャ)間の距離に基づいて補正を行うことで、
正確に補正を行うことも可能となる。
【0111】そして、上記補正の際、撮影時の露光条件
に応じて補正動力を禁止することで、不必要な絞り・レ
ンズ駆動を行わず、撮影者の意図した露光条件を提供す
ることも可能となる。さらに、上記補正の際、撮影時の
露光条件に応じて絞り値のみの補正動作を行うことで、
不必要なレンズ駆動を行わず、これに伴う無駄な消費電
力の抑制を可能とすると共に、フィルムたわみによる結
像性能へ与える影響分を補正することも可能となる。ま
た、上記補正の際、撮影時の露光条件に応じてレンズ駆
動のみによる補正動作を行うことで、不必要な絞り値変
更を行わず、撮影者の意図した露光条件を提供すること
を可能とすると共に、フィルムたわみによる結像性能へ
与える影響分を補正することも可能となる。
【0112】また、上記補正の際、撮影時の露光条件に
応じて絞り値・レンズ駆動量の両方を加味した補正動作
を行うことで、撮影者の意図した露光条件を提供すると
共に、フィルムたわみ量が大きく発生した場合でも補正
対応も可能となる。そして、上記補正する際、複数駒分
の圧接時間情報を記憶する記憶手段を設け、撮影駒に応
じて補正有無の必要性を適切に判断することも可能とな
る。さらに、上記補正の際、カメラの露光モードに応じ
て撮影条件の変更を行うことで、撮影者の意図した露光
条件を提供することが可能となると共に、フィルムたわ
みによる結像性能へ与える影響分を補正することも可能
となる。
【0113】そして、上記補正する際、カメラのフォー
カスポイント(位置)選択状態又はカメラの焦点距離状
態、圧接される時間のいずれかに応じて撮影条件の変更
をことで、撮影者の意図した露光条件を提供することを
可能とすると共に、フィルムたわみによる結像性能へ与
える影響分を補正することも可能となる。さらに、上記
補正の際、カメラのフォーカスポイント(位置)選択状
態に応じてレンズ駆動量の変更を行うことで、主要被写
体に正確にピントのあった写真を提供することが可能と
なる。また、上記補正の際、カメラのミラーアップ動作
後から実露光開始前までの間にフィルムたわみ分を補正
するためのレンズ駆動動作を行うことで、撮影者がファ
インダ像を覗いた際にもピントのあった被写体像を提供
することを可能とすると共に、フィルムたわみによる結
像性能へ与える影響分を補正することが可能となる。
【0114】尚、本発明の上記実施態様によれば、以下
のごとき構成が得られる。 (1)フィルムの幅方向に負荷をかけて該フィルムを保
持するフィルムカートリッジを使用するカメラにおい
て、カメラの所定の動作毎に時間を計測する計測手段
と、上記計時手段からの計時時間を記憶する時間情報記
憶手段と、上記計時手段によって計時された最新の計時
時間と上記記憶手段に記憶されている所定の計時時間と
から該フィルムの保持時間を算出し、該保持時間に基づ
いて撮影条件を変更する撮影条件変更手段と、を具備し
たことを特徴とするカメラ。 (2)上記撮影条件変更手段は、幅方向に負荷をかけな
いフィルム使用時の絞り値よりも該絞り値を大きく設定
する絞り値変更手段であることを特徴とする上記(1)
に記載のカメラ。 (3)上記撮影条件変更手段は、幅方向に負荷をかけな
いフィルム使用時の撮影レンズの結像位置よりも被写体
側に撮影レンズを駆動する撮影レンズ駆動制御手段であ
ることを特徴とする上記(1)に記載のカメラ。 (4)フィルムの幅方向に負荷をかけて該フィルムを保
持するフィルムカートリッジを使用するカメラにおい
て、カメラ本体に装填された上記フィルムカートリッジ
内のフィルムが、所定動作の開始までに保持されていた
保持時間を計測する計測手段と、上記保持時間に対応す
る補正情報を記憶している補正情報記憶手段と、上記保
持時間とこれに対応する上記補正情報に基づいて、撮影
時の撮影状態を補正する撮影状態補正手段と、を具備す
ることを特徴とするカメラ。 (5)上記補正情報は、上記フィルムカートリッジの送
り出し開口部近傍で負荷をかけられたフィルム負荷部分
がアパーチャ開口部内に給送された際のフィルムのたわ
み量であることを特徴とする上記(4)に記載のカメ
ラ。 (6)フィルムの幅方向に負荷をかけて該フィルムを保
持するフィルムカートリッジを使用するカメラにおい
て、カメラの所定の動作毎に時間を計測する計測手段
と、上記計時手段からの計時時間を記憶する時間情報記
憶手段と、上記計時手段によって計時された最新の計時
時間と上記記憶手段に記憶されている所定の計時時間と
から該フィルムの保持時間を算出し、該保持時間に基づ
いて撮影条件の変更、または変更の禁止を指示する撮影
条件補正手段と、を具備したことを特徴とするカメラ。 (7)上記カメラの所定の動作は、上記フィルムカート
リッジの送り出し開口部近傍でフィルムに負荷をかける
位置とアパーチャ開口部の所定位置との距離に略相当す
る巻き上げが行われる巻き上げ動作であることを特徴と
する上記(6)に記載のカメラ。 (8)上記撮影条件補正手段は、適性時の絞り値、撮影
レンズ駆動量、又は撮影焦点距離の内の少なくとも1つ
を上記フィルムの保持時間に基づいて変更することを特
徴とする上記(6)に記載のカメラ。 (9)上記撮影条件補正手段の補正項目は、予め露光条
件が決定されているカメラの露光モードによって自動的
に選択されることを特徴とする上記(8)に記載のカメ
ラ。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、パトロ−ネに設けられ
たフランジの弾性変形等により、フィルムの幅方向に、
長時間負荷をかけられたまま放置されたフィルムを撮影
に使用した場合でも、フィルムの変形によるピントずれ
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカメラの概念図である。
【図2】図1の構成のカメラの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図3】本発明に係るカメラの別の概念図である。
【図4】図1,図3を更に具現化したカメラの構成を示
す図である。
【図5】本発明を適用したカメラの具体的な構成を示す
図である。
【図6】図5の構成のカメラの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】撮影条件変更の必要のある該当駒(N駒)にあ
たるかを決定するフランジ部105b,106bと、露
光開口部108迄の距離L1〜L2の長さを示す図であ
る。
【図8】図6のステップS25以降の処理の改良例の動
作を示すフローチャートである。
【図9】図6のステップS25で実行されるサブルーチ
ン「撮影」の動作に関して説明するためのフローチャー
トである。
【図10】図9のステップS51で実行されるサブルー
チン「AE」の動作について説明するためのフローチャ
ートである。
【図11】図5の構成を簡単にした様子を示す図であ
る。
【図12】図9のステップS54で実行されるサブルー
チン「AF」の動作に関して説明するためのフローチャ
ートである。
【図13】図9のステップS56で実行されるサブルー
チン「露光」の動作について説明するためのフローチャ
ートである。
【図14】本発明に於けるカートリッジ30内フランジ
部に圧接されたフィルムの圧接時間に基づく撮影条件の
変更を行う実施例の構成を示す図である。
【図15】図14の構成による動作を示すフローチャー
トである。
【図16】カメラの露光モード(P、M、S、A)に応
じた撮影条件変更方法についての説明をするためのフロ
ーチャートである。
【図17】図10で説明したサブルーチン「AE」の別
実施例について説明するためのフローチャートである。
【図18】図12で説明したサブルーチン「AF」の別
の実施例を実行する構成を示す図である。
【図19】撮影画面とフォーカスポイントを示す図であ
る。
【図20】図18の構成による動作を示すフローチャー
トである。
【図21】図13のサブルーチン「露光」のフローチャ
ートの別実施例について説明するためのフローチャート
である。
【図22】従来技術に係るカートリッジをカメラに装填
した時のフィルムの状態を示す図である。
【図23】図22のフィルム102の幅方向の断面を示
す図である。
【図24】図22における断面AA′を示す図である。
【符号の説明】
1 計時部 2 計時時間判断部 3 撮影条件変更部 4 フィルム給送状態判断部 5 時間情報記憶部 6 電源スイッチ 7 レンズ駆動部 8 絞り駆動部 9 制御部 10 変更情報記憶部 11 比較部 12 禁止部 13 選択部 14 露光モード選択部 15 フォーカスポイント選択部 16 焦点距離操作部 17 1RSW 18 2RSW 19 変倍光学系駆動部 20 フォーカシングレンズ 21 絞り機構 22 変倍光学系 23 測距部 24 露光条件決定部 25 ミラー 26 被写体距離演算部 27 シャッタ装置 28 フィルム 29 フィルム駆動部 30 カートリッジ 31 フィルム位置検出部 32 第1の所定時間記憶部 33 第2の所定時間記憶部 34 第N撮影駒情報記憶部 35 現在駒情報記憶部 36 焦点距離検出部 37 焦点検出部 38 撮影画面枠 39,40,41…フォーカシングポイント 43 第1の変更情報記憶部 44 第2の変更情報記憶部 45 第3の変更情報記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 洋二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの幅方向に負荷をかけて該フィ
    ルムを保持するフィルムカートリッジを使用するカメラ
    において、 カメラ本体に装填された上記フィルムカートリッジ内の
    フィルムが、所定動作の開始までに保持されていた時間
    を計測する計測手段と、 上記計測手段の出力に基づいて、撮影時の撮影条件を変
    更する撮影条件変更手段と、を具備したことを特徴とす
    るカメラ。
  2. 【請求項2】 フィルムの幅方向に負荷をかけて該フィ
    ルムを保持するフィルムカートリッジを使用するカメラ
    において、 撮影のためのフィルム巻き上げ動作が行われたか否かを
    検出する検出手段と、 少なくとも上記検出手段の出力があった際に、この検出
    出力時の計時時間を出力する計時手段と、 上記計時手段からの計時時間を記憶する時間情報記憶手
    段と、 上記計時手段によって計時された最新の計時時間と上記
    記憶手段に記憶されている所定の計時時間とを比較する
    比較手段と、 上記比較手段による比較結果に基づいて、撮影条件を変
    更する撮影条件変更手段と、を具備したことを特徴とす
    るカメラ。
  3. 【請求項3】 フィルムの幅方向に負荷をかけて該フィ
    ルムを保持するフィルムカートリッジを使用するカメラ
    において、 カメラ本体の動作を許可又は不許可とする電源スイッチ
    と、 少なくとも電源スイッチ出力があった際に、この出力時
    における計時時間を出力する計時手段と、 上記計時手段からの計時時間を記憶する時間情報記憶手
    段と、 上記カメラの動作許可時の計時時間と上記記憶手段に記
    憶されている動作不許可時の計時時間とを比較する比較
    手段と、 上記比較手段による比較結果に基づいて、撮影条件を変
    更する撮影条件変更手段と、を具備したことを特徴とす
    るカメラ。
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