JP3882371B2 - 保護継電システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電力系統を保護する保護継電システムに係り、特に計測値や保護情報の通信にTCP/IPプロトコルを使用する際のIPアドレス管理・保管方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の保護継電装置では、装置の操作や系統状態把握を行うために、フラットディスプレイとタッチパネルで実現していたヒューマンインタフェース装置(HI)を、コスト削減等の理由からパーソナルコンピュータ(パソコン)上のディスプレイとアプリケーションで実現している。また、装置間の情報通信には、パソコンに搭載するRS232C等のシリアル伝送装置を利用している。
【0003】
しかし、最近では、変電所等の無人化が進み、保守の省力化を目的としたヒューマンインタフェース方式の遠隔化が進み、従来のRS232Cによる伝送方式では、不都合な点も多く、近年のLAN(ローカルエリアネットワーク)の普及に伴い、LANの代表通信方式になうイーサネットを用いたTCP/IPプロトコル伝送方式のヒューマンインタフェースを採用するようになってきている。
【0004】
TCP/IPプロトコルは、伝送を行うネットワーク機器(パソコンや保護継電装置)毎にIPアドレスが必要であり、保護継電装置でも装置毎にIPアドレスを設定することになる。IPアドレスの設定は、通常、ネットワーク機器のメインCPUボードに保管され、初期化時等にイーサネットボードに設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
保護継電装置では、装置不具合時に原因と見られるボードを交換する場合があり、メインCPUボードもその交換を行う場合がある。各種整定(設定)値を保管するメインCPUボードの交換においては、それら値が喪失され、これら値を再設定する必要がある。しかし、これら値の設定ツールであるヒューマンインタフェース装置は、TCP/IPプロトコル伝送方式となっているため、メインCPUボードが保管する設定値の1つであるIPアドレスが初期状態(不定状態)では、メインCPUボードとの接続ができない。
【0006】
このため、メインCPUボードの交換に際しては、そのIPアドレスを含む整定(設定)値を再設定する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、メインCPUボードの交換等に際してIPアドレス等の自動再設定ができる保護継電システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、保護継電装置のIPアドレスをメインCPUボードが保管・管理し、このIPアドレスをイーサネットボードの仮保管エリアに書込んでヒューマンインタフェース装置と通信を行い、イーサネットボードには既知IPアドレスの保管エリアを設けて現在のIPアドレスを保管しておき、メインCPUボードの交換などでIPアドレスに不具合が起きたときに既知のIPアドレスを仮保管エリアに書込むことでその再設定を不要にしたもので、以下の構成を特徴とする。
【0009】
メインCPUボードとイーサネットボードとをバス結合し、イーサネットボードとヒューマンインタフェース装置とはTCP/IPプロトコルを使用して通信を行う保護継電システムにおいて、
前記メインCPUボードは、IPアドレス管理エリアを有してIPアドレスを保管・管理し、前記イーサネットボードは、前記ヒューマンインタフェース装置との通信に際して使用するIPアドレス仮保管エリアと、IPアドレスを非常時に使用する既知IPアドレス保管エリアを設け、
前記イーサネットボードは、
通常時は、前記メインCPUボードから受信したIPアドレスを前記IPアドレス仮保管エリアに設定し、このIPアドレスで前記ヒューマンインタフェース装置との通信を行う手段と、
前記メインCPUボードの交換等によりIPアドレスが不明になったとき、前記既知IPアドレス保管エリアのIPアドレスを前記IPアドレス仮保管エリアに書込み、このIPアドレスで前記ヒューマンインタフェース装置との通信を行う手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態を示すシステム構成図である。メインCPUボード1とイーサネットボード2はバス結合され、イーサネットボード2はイーサネットでパソコン構成のヒューマンインタフェース装置3との間の通信を可能にする。
【0011】
メインCPUボード1は、IPアドレス管理エリア11を有してIPアドレスを保管・管理する。イーサネットボード2は、ヒューマンインタフェース装置3との通信に際して使用するIPアドレスを仮保管するエリア21と、IPアドレスを非常時に使用する既知IPアドレス保管エリア22を設ける。
【0012】
このシステム構成において、ヒューマンインタフェース装置3は、イーサネットボード2を介してメインCPUボード1とデータの送受信を行う。通常時にはIPアドレスはメインCPUボード1が管理し、イーサネットボード2には非常時に使用する既知のIPアドレスを保管し、ヒューマンインタフェース装置3の要求によるメインCPUボード1からの強制変更指令、又はメインCPUボードの交換に伴うIPアドレスが無効になった場合には自動的に既知のIPアドレスへ変更する。
【0013】
以上のIPアドレスの保管・管理方式は、図2のフローチャートで示すようになり、処理ステップS11〜S14、S21〜28として以下に説明する。
【0014】
(S11)メインCPUボード1は、IPアドレスを保管・管理し、初期化処理では管理用エリア11から読み出したIPアドレスをイーサネットボード2に送信する。
【0015】
(S21,S22)イーサネットボード2は、初期化処理ではメインCPUボードからIPアドレスを受信し、このIPアドレスが有効か否かをチェックサムやCRC等の診断方法で判断する。
【0016】
(S23)イーサネットボード2は、メインCPUボードから受信したIPアドレスが有効であった場合、自己ボードのIPアドレスとして仮保管エリア21に初期値として書込む。
【0017】
(S28)イーサネットボード2は、受信したIPアドレスが無効であった場合、自己ボードで保管する既知IPアドレス保管エリア22から読み出したIPアドレスを仮保管エリア21に書込む。この場合のみ、既知IPアドレス保管エリア22から仮保管エリア21へのIPアドレスの書込みを行う。
【0018】
(S12〜S14)メインCPUボード1は、ヒューマンインタフェース装置3からのIPアドレス変更要求があった場合、この要求を判断し、IPアドレス管理エリア11の内容を書換え、その後に変更したIPアドレスをイーサネットボード2に送信する。
【0019】
(S21〜S23)メインCPUボード1から変更IPアドレスを受信したイーサネットボード2は、仮保管エリア21に書込み、その更新をする。
【0020】
(S24〜S26)イーサネットボード2は、ヒューマンインタフェース装置3が接続中か否かを判断し、さらにヒューマンインタフェース装置3による切断(ソフト的な終了又は物理的な切断)を接続から切断への変化点で検出し、切断検出では仮保管エリア21からIPアドレスを読み出し、新しいIPアドレスとしてその変更を行う。
【0021】
このヒューマンインタフェース装置3との接続中と切断の検出によるIPアドレスの変更により、接続中のIPアドレスの変更を防止し、IPアドレスが途中で変更されることによる伝送不能の発生を防止する。
【0022】
(S27,S28)メインCPUボード1の交換等によるIPアドレスが不明になったときのような緊急時や、ヒューマンインタフェース装置3からの要求などがあったとき、イーサネットボード2は、メインCPUボード1からの指令により既知のIPアドレスへの強制変更を行う。この場合のIPアドレスは、既知のアドレスで、仮保管エリア21に格納されているアドレスでない。また、仮保管エリア21への既知IPアドレスの書込みは行わない。
【0023】
したがって、イーサネットボード2は、ヒューマンインタフェース装置3とは、既知のIPアドレスで接続し、メインCPUボード1の仮保管エリアに設定されているIPアドレスを確認又は変更し、ヒューマンインタフェース装置3を切断することにより、IPアドレスは確認又は変更されたIPアドレスで自動的に更新される。
【0024】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、IPアドレスをメインCPUボードが保管・管理し、このIPアドレスをイーサネットボードの仮保管エリアに書込んでヒューマンインタフェース装置と通信を行い、イーサネットボードには既知IPアドレスの保管エリアを設けて現在のIPアドレスを保管しておき、メインCPUボードの交換などでIPアドレスに不具合が起きたときに既知のIPアドレスを仮保管エリアに書込むようにしたため、メインCPUボードの交換等に際してIPアドレスの自動再設定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すシステム構成図。
【図2】実施形態におけるフローチャート。
【符号の説明】
1…メインCPUボード
2…イーサネットボード
3…ヒューマンインタフェース装置
11…IPアドレス管理エリア
21…IPアドレス仮保管エリア
22…既知IPアドレス保管エリア
Claims (1)
- メインCPUボードとイーサネットボードとをバス結合し、イーサネットボードとヒューマンインタフェース装置とはTCP/IPプロトコルを使用して通信を行う保護継電システムにおいて、
前記メインCPUボードは、IPアドレス管理エリアを有してIPアドレスを保管・管理し、前記イーサネットボードは、前記ヒューマンインタフェース装置との通信に際して使用するIPアドレス仮保管エリアと、IPアドレスを非常時に使用する既知IPアドレス保管エリアを設け、
前記イーサネットボードは、
通常時は、前記メインCPUボードから受信したIPアドレスを前記IPアドレス仮保管エリアに設定し、このIPアドレスで前記ヒューマンインタフェース装置との通信を行う手段と、
前記メインCPUボードの交換等によりIPアドレスが不明になったとき、前記既知IPアドレス保管エリアのIPアドレスを前記IPアドレス仮保管エリアに書込み、このIPアドレスで前記ヒューマンインタフェース装置との通信を行う手段とを備えたことを特徴とする保護継電システム。
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