JP2014074247A - 銀付調人工皮革 - Google Patents
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Abstract
【課題】銀付調人工皮革において、銀面調の皮膜自身の難燃性を向上させることにより、より難燃性に優れた銀付調人工皮革を提供することを目的とする。
【解決手段】繊維絡合体と、繊維絡合体の少なくとも一面に形成されたシリコーン樹脂層とを備え、シリコーン樹脂層は、シリコーン樹脂を主成分とする樹脂成分及びシリカ粒子を含有する銀付調人工皮革である。
【選択図】図1
【解決手段】繊維絡合体と、繊維絡合体の少なくとも一面に形成されたシリコーン樹脂層とを備え、シリコーン樹脂層は、シリコーン樹脂を主成分とする樹脂成分及びシリカ粒子を含有する銀付調人工皮革である。
【選択図】図1
Description
本発明は、難燃性及び耐汚染性に優れた銀付調人工皮革に関する。
従来から、ポリウレタンやアクリル樹脂等の高分子弾性体からなる銀面層を繊維絡合体の表面に形成して得られる銀付調人工皮革が知られている。
銀付調人工皮革は、天然皮革に似たその外観から、車両、船舶、航空機等の座席シート素材等に用いられている。このような用途においては、高い安全性を確保する点から高い難燃性が求められる。
従来、銀付調人工皮革に難燃性を付与する方法として、例えば、繊維絡合体を形成する繊維にリン系化合物やハロゲン系化合物等の難燃剤を練りこむ方法や、繊維を形成する樹脂に難燃性のリン含有共重合成分等を共重合させる方法や、繊維絡合体に難燃剤を含む高分子弾性体を含浸付与する方法や、難燃剤を配合したバインダー液を後加工処理により人工皮革に含浸付与する方法や、難燃剤を含む樹脂層を積層する方法等が知られている。
例えば、下記特許文献1は、有機リン成分共重合ポリエステルからなる極細繊維が三次元絡合されている不織布を含み、不織布の内部に水酸化アルミニウムを含有する高分子弾性体を含浸付与して形成された、難燃性を有する人工皮革を開示する。
また、下記特許文献2は、環境負荷の高いハロゲン系難燃剤を含有せずに、繊維・ウレタン樹脂積層物に難燃化を付与する方法として、繊維布帛の少なくとも片面に、ジアルキルホスフィン酸の金属塩を含有するウレタン樹脂製の接着剤層と、該接着剤層上に設けられたウレタン樹脂製の表皮層とを有する繊維・ウレタン樹脂積層物を開示する。
上述のように、銀付調人工皮革において、繊維絡合体の繊維を難燃化したり、繊維絡合体に難燃性の高分子弾性体を含浸付与したり、銀面調の皮膜を接着するための接着層を難燃化したりするような技術は知られていた。しかしながら、このような難燃化方法によれば、ポリウレタンやアクリル樹脂等の高分子弾性体からなる銀面層は充分に難燃化されていなかった。そのために、燃焼性試験において、銀面層を形成する皮膜自身が燃えやすい場合には、人工皮革全体としての残炎時間が長くなったり、ドリップを発生させる原因になったりして、高いレベルの難燃判定を得ることが困難であった。
また、ポリウレタンやアクリル樹脂等を主体とする銀面調の皮膜を難燃化するために、皮膜中に難燃剤を含有させる方法も知られている。しかし、難燃剤を多く添加しすぎた場合、燃焼時間は短くなるものの、ドリップが発生しやすくなったり、燃焼ガスの量が充分に低減しなかったりするといった問題があった。
本発明は、難燃性に優れ、さらに、防汚性にも優れた銀付調人工皮革を提供することを目的とする。
本発明は、繊維絡合体を含む基体層と、基体層の少なくとも一面に形成されたシリコーン樹脂層とを備え、シリコーン樹脂層はシリコーン樹脂を主成分とする樹脂成分及びシリカ粒子を含有する銀付調人工皮革である。このような銀付調人工皮革は難燃性に極めて優れているとともに、防汚性にも優れている。
また、繊維絡合体は、極細繊維の絡合体であることが、風合いや平滑性など、製品の品位が高くなる点から好ましい。
また、シリコーン樹脂層中のシリカ粒子の含有割合は、シリコーン樹脂100質量部に対して10〜40質量部であることが難燃性に優れるとともに表面の耐摩耗性にも優れる点から好ましい。
また、シリコーン樹脂層中のシリコーン樹脂はショアA硬度が30〜70である場合には、弾性と耐汚染性のバランスに優れる点から好ましい。
本発明によれば、難燃性及び防汚性に優れた銀付調人工皮革が得られる。
[第1実施形態]
本発明に係る銀付調人工皮革の一実施形態を以下に説明する。
図1は、本実施形態の銀付調人工皮革10の模式断面図を示す。図1中、1は繊維絡合体を主体とする基体層であり、2は基体層の表面に形成された接着層であり、3は基体層1に接着層2を介して接着された銀面調のシリコーン樹脂層である。以下、各要素について説明する。
本発明に係る銀付調人工皮革の一実施形態を以下に説明する。
図1は、本実施形態の銀付調人工皮革10の模式断面図を示す。図1中、1は繊維絡合体を主体とする基体層であり、2は基体層の表面に形成された接着層であり、3は基体層1に接着層2を介して接着された銀面調のシリコーン樹脂層である。以下、各要素について説明する。
基体層1としては、従来から、銀付調人工皮革の製造に用いられている、繊維絡合体を含む基体層であれば、特に、限定なく用いられる。繊維絡合体の具体例としては、極細繊維からなる不織布や、通常の繊度の繊維からなる不織布、織布等が挙げられる。また、基体層は、難燃化処理されていることが好ましい。
基体層の例として、極細繊維の不織布を含む基体層について、代表例として詳しく説明する。極細繊維の不織布を含む基体層の具体例としては、例えば、極細繊維の不織布と、必要に応じて、不織布に含浸付与された高分子弾性体を含む基体層が挙げられる。
極細繊維の不織布は、例えば、海島型繊維のような極細繊維発生型繊維を絡合処理して繊維絡合体を形成し、この繊維絡合体中の極細繊維発生型繊維を極細繊維化することにより得られる。極細繊維を形成する樹脂成分の具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET),イソフタル酸変性PET,スルホイソフタル酸変性PET,ポリブチレンテレフタレート,ポリヘキサメチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル;ポリ乳酸,ポリエチレンサクシネート,ポリブチレンサクシネート,ポリブチレンサクシネートアジペート,ポリヒドロキシブチレート−ポリヒドロキシバリレート共重合体等の脂肪族ポリエステル;ポリアミド6,ポリアミド66,ポリアミド10,ポリアミド11,ポリアミド12,ポリアミド6−12等のポリアミド;ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリブテン,ポリメチルペンテン,塩素系ポリオレフィンなどのポリオレフィン等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
極細繊維は、難燃化処理されていることが好ましい。このような難燃化処理の具体例としては、極細繊維を形成するための樹脂成分にリン系難燃剤やハロゲン系難燃剤を練りこむ方法や、極細繊維を形成する樹脂成分中に、例えば、難燃性のリン含有共重合成分を共重合させる方法等が挙げられる。
極細繊維の不織布の製造方法としては、例えば、海島型繊維などの極細繊維発生型繊維を溶融紡糸して繊維ウェブを製造し、繊維ウェブを絡合処理した後、海島型繊維から海成分を選択的に除去して極細繊維を形成するような方法が挙げられる。海島型繊維を溶融紡糸し、繊維ウェブを製造する方法としては、スパンボンド法などにより紡糸した海島型長繊維等の極細繊維発生型長繊維をカットせずに長繊維ウェブを形成する方法や、長繊維をステープルにカットして短繊維ウェブを形成する方法等が挙げられる。また、海成分を除去して極細繊維を形成するまでの何れかの工程において、必要に応じて、ラッピングやニードルパンチ等による絡合処理、水蒸気による熱収縮処理等の繊維収縮処理を施すことにより緻密化処理が施されることが好ましい。
極細繊維の平均繊度は特に限定されないが、0.001〜0.5デシテックス、さらには、0.005〜0.2デシテックス程度であることが好ましい。また、基体層中の極細繊維の繊維絡合体の目付も特に限定されないが、140〜3000g/m2、さらには、200〜1000g/m2程度であることが好ましい。
極細繊維の不織布には、形態安定性を付与したり、難燃性を付与したり、着色したりする目的で、必要に応じて、高分子弾性体を含浸付与してもよい。含浸付与される高分子弾性体としては、従来から人工皮革を製造する際に使用されている高分子弾性体が特に限定なく用いられうる。その具体例としては、例えば、ポリウレタン系樹脂,アクリル系樹脂,ポリアミドエラストマー等のポリアミド系樹脂,ポリエステルエラストマー等のポリエステル系樹脂,弾性ポリスチレン系樹脂,弾性ポリオレフィン系樹脂等が挙げられる。
極細繊維の不織布に含浸付与される高分子弾性体の割合としては、高分子弾性体/極細繊維の不織布の質量比が0/100〜50/50、さらには、5/95〜30/70程度であることが好ましい。高分子弾性体の比率が高すぎる場合には、得られる銀付調人工皮革が、高分子弾性体特有のゴム感あるいは樹脂感を持った風合いとなり、高級感のある天然皮革に似たしなやかな風合いが得られにくくなる傾向がある。
極細繊維の繊維絡合体に含浸付与される高分子弾性体は、難燃剤を含有してもよい。高分子弾性体に難燃剤を含有させることにより、基体層の難燃性を向上させることができる。
基体層1の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.3〜3.0mm、さらには0.5〜1.5mm程度であることが好ましい。
次に、いわゆる乾式造面法により、基体層1の表面に接着層2及び接着層2を介して接着されるシリコーン樹脂層3を形成する方法について説明する。
乾式造面法は、離型紙などの支持基材上にシリコーン樹脂皮膜を形成させた後、そのシリコーン樹脂皮膜の表面に接着剤を塗布し、基体層1の表面に貼り合せて、必要によりプレスして接着し、離型紙を剥離することにより銀面層を形成する方法である。
シリコーン樹脂層3は、シリコーン樹脂を主成分とする樹脂成分及びシリカ粒子を含有する層であり、基体層1の表面に銀面様の表面を付与するための層である。人工皮革の銀面層の形成には、従来、ポリウレタンやアクリル樹脂等の高分子弾性体が広く用いられていたが、本実施形態においてはシリコーン樹脂を樹脂成分とし、さらにシリカを含有する層を形成している。このようにして形成される銀面層は、従来の人工皮革の銀面層に比べて、優れた難燃性能を発揮する。
樹脂成分の主成分であるシリコーン樹脂としては、皮膜形成性を有するシリコーン樹脂であれば特に限定なく用いられる。その具体例としては、例えば、主鎖にジメチルポリシロキサン等のジアルキルポリシロキサン構造やポリ(ジフェニルシロキサン)等のポリ(ジアリールシロキサン)構造を有するシリコーン樹脂等が挙げられる。また、シリコーン樹脂としては、軟質及び弾性を有する点からシリコーンゴムやシリコーンエラストマーが特に好ましい。このようなシリコーン樹脂は、市販品として、例えば、ダウ・コーニング社、信越化学工業(株)、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社、等から入手することができる。また、シリコーン樹脂には、必要に応じて、架橋剤や架橋促進剤を配合することにより、架橋密度が適宜調整されてもよい。
シリコーン樹脂の硬度は、ショアA硬さが30〜70、さらにはショアA硬さが40〜60であることが好ましい。硬度が低すぎる場合にはタック性が高くなって表面の耐摩耗性や耐汚染性が低下する傾向があり、硬度が高すぎる場合には銀面層の弾性が失われる傾向がある。なお、ショアA硬さは、JISK6253に準拠したデュロメータタイプA(ショアA)で測定された値である。
また、シリコーン樹脂は、その伸び率が100〜800%、さらには200〜700%であることが好ましい。伸び率が高すぎる場合には表面の耐摩耗性や耐汚染性が低下する傾向があり、伸び率が低すぎる場合には銀面層の弾性が失われる傾向がある。なお、伸び率は、JISK6301に準拠して、測定された値である。
シリカ粒子としては、その種類等は特に限定されず、例えば、ヒュームドシリカ等の非晶質シリカや結晶質シリカ等が特に限定なく用いられる。また、シリカの平均粒径も特に限定されないが、例えば、1〜30μm、さらには5〜20μm程度であることが好ましい。なお、平均粒径は、粒度分布測定装置を用いたレーザー光回折法等によって求められる重量平均粒径である。
シリコーン樹脂層3中のシリカ粒子の含有割合としては、シリコーン樹脂100質量部に対して、10〜40質量部、さらには15〜35質量部、とくには20〜30質量部であることが好ましい。シリコーン樹脂層3中のシリカ粒子の含有割合が高すぎる場合には、耐摩耗性が低下する傾向があり、低すぎる場合には難燃性が低下する傾向がある。
また、シリコーン樹脂層3は、本発明の効果を損なわない範囲で、シリコーン樹脂以外の樹脂成分や、難燃剤,着色剤,滑剤,防汚剤,蛍光増白剤,艶消剤,光沢改良剤,制電剤,芳香剤,消臭剤,抗菌剤,防ダニ剤等を必要に応じて含有してもよい。
なお、シリコーン樹脂層3は単層であっても、表面の触感や色、ツヤを調整したり、難燃性やその他特性を調整したりする目的で、互いに異なる種類の組成物からなる複数の層を積層して形成されたものであってもよい。
シリコーン樹脂層3の厚みは、特に限定されないが、10〜200μm、さらには、40〜60μmであることが好ましい。シリコーン樹脂層3の厚みが厚すぎる場合には、ゴムライクな風合いになるために好ましくなく、薄すぎる場合には、表面の耐摩耗性が劣る傾向がある。
接着層2の形成に用いられる接着剤は、従来から知られた接着剤が特に限定なく用いられるが、シリコーン樹脂を主成分とする接着剤が、シリコーン樹脂層3との接着性に優れている点及び難燃性に優れている点から好ましい。また、シリコーン樹脂からなる接着剤は、シリカ粒子を含有しないか、含有する場合には、シリコーン樹脂100質量部に対して、10〜40質量部、さらには15〜35質量部、特には20〜30質量部の範囲で含有することが好ましい。
接着層2の厚みは、特に限定されないが、30〜300μm、さらには、50〜150μmであることが好ましい。接着層2の厚みが厚すぎる場合には、ゴムライクな風合いになるために好ましくなく、薄すぎる場合には、基体層との接着力が低下する傾向がある。
なお、接着層2は、本発明の効果を損なわない範囲で、シリコーン樹脂以外の樹脂成分や、難燃剤,着色剤,滑剤,防汚剤,蛍光増白剤,艶消剤,光沢改良剤,制電剤,芳香剤,消臭剤,抗菌剤,防ダニ剤等を必要に応じて含有してもよい。
シリコーン樹脂層3は、例えば、乾式造面法により、離型紙などの支持基材上にシリコーン樹脂皮膜として形成された後、そのシリコーン皮膜の表面に接着層2を形成し、基体層1の表面に貼り合せて、必要によりプレスして接着した後、離型紙を剥離することにより形成される。具体的には、未硬化の液状シリコーン樹脂、または、溶融させたシリコーン樹脂をナイフコータ、コンマコータ、バーコータ、ロールコータ等の塗膜形成装置を用いて、離型紙表面に、所定の厚みのシリコーン樹脂皮膜を形成する。なお、シリコーン樹脂皮膜の硬化を促進させるために、必要に応じて、加熱等の仮硬化処理を行ってもよい。そして、離型紙上に形成されたシリコーン樹脂皮膜の表面に接着層2を形成し、基体層1の表面に貼り合せて、必要によりプレスすることにより接着させ、接着層2を硬化させる。そして、このようにして得られた積層体の表面の離型紙を剥離することにより、シリコーン樹脂を主成分とする樹脂成分及びシリカ粒子を含有するシリコーン樹脂層3を備えた銀付調人工皮革10が得られる。
以上詳細に説明したように、銀付調人工皮革10は、基体層1の表面に接着層2を介してシリコーン樹脂層3が形成されてなる。なお、接着層2がシリコーン樹脂とシリカを含有する接着剤から形成される場合、接着層2もシリコーン樹脂層3の一部を構成することがある。また、上述のように乾式造面法により形成された銀付調人工皮革10のシリコーン樹脂層3の表面には、さらに、各種塗工法を用いてシリコーン樹脂を主成分とする樹脂皮膜を積層してもよい。このような場合には、積層された樹脂皮膜がシリコーン樹脂を主成分とする樹脂成分及びシリカを含有する場合には、シリコーン樹脂層3の一部を構成することがある。
接着層2等を含むこともあるシリコーン樹脂層3の全厚みは、特に限定されないが、40〜500μm、さらには、90〜200μmであることが好ましい。シリコーン樹脂層3の厚みが厚すぎる場合には、ゴムライクな風合いになるために好ましくなく、薄すぎる場合には、基体層との接着力が低下する傾向がある。
[第2実施形態]
第1実施形態においては、いわゆる乾式造面法により、基体層1の表面に接着層2を介してシリコーン樹脂層3を形成して得られた銀付調人工皮革10について説明した。本実施形態においては、乾式造面法の代わりに、いわゆるダイレクトコート法により、接着層を介さずに、基体層1の表面にシリコーン樹脂層3を形成する方法について説明する。なお、ダイレクトコート法は、基体層1の表面に直接、シリコーン樹脂組成物を塗布し、硬化させることにより、シリコーン樹脂層を形成する方法である。なお、本実施形態において、第1実施形態の要素と同一の要素には同一の符号を付し、共通する説明については説明を省略する。
第1実施形態においては、いわゆる乾式造面法により、基体層1の表面に接着層2を介してシリコーン樹脂層3を形成して得られた銀付調人工皮革10について説明した。本実施形態においては、乾式造面法の代わりに、いわゆるダイレクトコート法により、接着層を介さずに、基体層1の表面にシリコーン樹脂層3を形成する方法について説明する。なお、ダイレクトコート法は、基体層1の表面に直接、シリコーン樹脂組成物を塗布し、硬化させることにより、シリコーン樹脂層を形成する方法である。なお、本実施形態において、第1実施形態の要素と同一の要素には同一の符号を付し、共通する説明については説明を省略する。
図2は、本実施形態の銀付調人工皮革20の模式断面図を示す。図2中、1は繊維絡合体を主体とする基体層であり、13は基体層1に直接接着されたシリコーン樹脂層である。
本実施形態の基体層1としては、第一実施形態で説明したものと同様の繊維絡合体を含むものが、特に限定なく用いられる。
本実施形態においては、ダイレクトコート法により、基体層1の表面に、直接、未硬化の液状シリコーン樹脂組成物、または、溶融させたシリコーン樹脂組成物をナイフコータ、コンマコータ、バーコータ、ロールコータ等の塗膜形成装置を用いて塗布する。また、塗布されて形成された塗膜の表面に、必要に応じて、離型紙を積層し、プレスして接着してもよい。なお、シリコーン樹脂が硬化性を有する場合には、必要に応じて、加熱等の硬化処理を行う。そして、必要に応じて、表面の離型紙を剥離することにより、シリコーン樹脂を主成分とする樹脂成分及びシリカ粒子を含有するシリコーン樹脂層13を備えた銀付調人工皮革20が得られる。
なお、シリコーン樹脂層13も、シリコーン樹脂層3と同様に、シリコーン樹脂を主成分とする樹脂成分及びシリカ粒子を含有する皮膜であり、基体層1の表面に銀面様の表面を付与するための皮膜である。シリコーン樹脂及びシリカ粒子としては、シリコーン樹脂層3の形成に用いたものと同様のものが用いられる。
シリコーン樹脂層13の厚みは、特に限定されないが、40〜500μm、さらには、80〜200μmであることが好ましい。シリコーン樹脂層13の厚みが厚すぎる場合には、ゴムライクな風合いになるために好ましくなく、薄すぎる場合には、基体層との接着力が低下する傾向がある。
このようにして得られた銀付調人工皮革20は、銀付調人工皮革10とは異なり、接着層を有しない。そのために、基体層との一体感に優れる点から好ましい。
なお、銀付調人工皮革20は、繊維絡合体を主体とする基体層1の表面に銀面調のシリコーン樹脂層13が直接形成されてなる。形成されたシリコーン樹脂層13の表面には、さらに、各種塗工法を用いてシリコーン樹脂を主成分とする樹脂皮膜を積層してもよい。さらに積層された樹脂皮膜がシリコーン樹脂を主成分とする樹脂成分及びシリカを含有する場合には、積層された樹脂皮膜もシリコーン樹脂層の一部を構成することがある。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明の範囲はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
[実施例1]
変性度10モル%のエチレン変性PVAを海成分に用い、変性度6モル%のイソフタル酸変性PETを島成分に用い、繊維1本あたりの島数が25島で、海成分/島成分が25/75(重量比)となるような溶融複合紡糸用口金を用い、260℃で海島型のフィラメントを口金より吐出した。そして、紡糸速度が3700m/minとなるようにエジェクター圧力を調整し、平均繊度2.1デシテックスの海島型長繊維をネット上に捕集した。そしてネット上に捕集された海島型長繊維を表面温度42℃の金属ロールで軽く押さえることにより表面の毛羽立ちを抑えてネットから剥離し、さらに、表面温度75℃の金属ロールとバックロールとの間を通過させて熱プレスすることにより、表層の繊維が仮融着した目付34g/m2のウェブを得た。
変性度10モル%のエチレン変性PVAを海成分に用い、変性度6モル%のイソフタル酸変性PETを島成分に用い、繊維1本あたりの島数が25島で、海成分/島成分が25/75(重量比)となるような溶融複合紡糸用口金を用い、260℃で海島型のフィラメントを口金より吐出した。そして、紡糸速度が3700m/minとなるようにエジェクター圧力を調整し、平均繊度2.1デシテックスの海島型長繊維をネット上に捕集した。そしてネット上に捕集された海島型長繊維を表面温度42℃の金属ロールで軽く押さえることにより表面の毛羽立ちを抑えてネットから剥離し、さらに、表面温度75℃の金属ロールとバックロールとの間を通過させて熱プレスすることにより、表層の繊維が仮融着した目付34g/m2のウェブを得た。
そして、得られたウェブに油剤及び帯電防止剤を付与し、クロスラッピングすることにより10枚重ねて総目付が340g/m2の長繊維ウェブを作成した。そして、さらに、針折れ防止油剤をスプレーした。
そして、針先端から第1バーブまでの距離が3.2mmの6バーブ針を用い、針深度8mmで両面から交互に3300パンチ/cm2のパンチ密度でニードルパンチングすることにより、目付420g/m2の海島型長繊維の繊維絡合体を得た。
そして、海島型長繊維の繊維絡合体を水蒸気により熱収縮させた。水蒸気による熱収縮処理は、はじめに、絡合された長繊維ウェブ中の海成分の量に対して10質量%の水を付与し、次いで、相対湿度が95%、70℃の雰囲気下で熱処理することにより緻密化して、見掛け密度0.52g/m3の熱収縮処理繊維絡合体を得た。
次に、熱収縮処理繊維絡合体に、水系ポリウレタンエマルジョンを含浸させ、150℃で乾燥及びキュアリングした。そして、水系ポリウレタンを含浸させた熱収縮処理繊維絡合体を95℃の熱水中で処理することにより、海成分を除去して極細繊維を形成させた後、120℃の温度で10分間乾燥することにより、中間体シートが得られた。中間体シートの水系ポリウレタンの量/極細繊維の質量比は12/88であった。
得られた中間体シートをその表面に平行な面でスライス処理することにより2分割した後、難燃剤として、ジアルキルホスフィン酸の金属塩35質量%とそのバインダーである水系ポリウレタン5質量%とを含む水分散液に含浸させ、搾液した後、乾燥した。このようにして、厚み0.6mmの基体層Aが得られた。
次に、得られた基体層Aに以下のような工程の乾式造面法により銀面層を形成した。
はじめに、離型紙上に、下記に示す組成の表皮膜用シリコーン樹脂組成物の溶融物を80g/m2で塗布した後、150℃で2分間加熱することにより硬化させて、厚み40μmの樹脂皮膜を形成した。
(表皮膜用シリコーン樹脂組成物)
・シリコーン樹脂(ショアA硬さ60、伸び率200%):100質量部
・平均粒径5μmのヒュームドシリカ:30質量部
・反応性シリコンオイルをビヒクルとするシリコーン系トナー:20質量部
(表皮膜用シリコーン樹脂組成物)
・シリコーン樹脂(ショアA硬さ60、伸び率200%):100質量部
・平均粒径5μmのヒュームドシリカ:30質量部
・反応性シリコンオイルをビヒクルとするシリコーン系トナー:20質量部
次に、離型紙上に形成された表皮膜用シリコーン樹脂組成物の表面にさらに液状のシリコーン樹脂(ショアA硬さ60、伸び率600%)を120g/m2で塗布した後、基材Aと貼り合せ、150℃で6分間乾燥することにより、厚み120μmの接着層を形成した。そして、離型紙を剥がした後、表皮用シリコーン樹脂の表面に下記に示す組成の触感及びツヤ調整の機能を兼ねるシリコーン樹脂組成物を20g/m2で塗布し、170℃で2分間加熱することにより硬化させて厚み3μmの樹脂皮膜を形成した。このようにして43μmのシリコーン樹脂層を形成した。
(触感・ツヤ調整用シリコーン樹脂組成物)
・シリコーン樹脂(ショアA硬さ55、伸び率200%):100質量部
・平均粒径5μmのヒュームドシリカ:30質量部
・架橋剤:(粒径約2μmのBEAD形添加剤):2質量部
・シリコーン樹脂(ショアA硬さ55、伸び率200%):100質量部
・平均粒径5μmのヒュームドシリカ:30質量部
・架橋剤:(粒径約2μmのBEAD形添加剤):2質量部
このようにして得られた銀付調人工皮革の難燃性及び耐汚染性を以下のようにして評価した。
〈難燃性〉
垂直法及び水平法による燃焼性試験を以下の方法により行った。
垂直法及び水平法による燃焼性試験を以下の方法により行った。
(垂直法)
試験片にバーナーの炎を所定の時間接炎したときの、燃焼時間、燃焼長さ、ドリップ性、及び発煙性を判定した。具体的には、銀付調人工皮革を5cm×30cmに切断して試験片を作成した。そして、得られた試験片を燃焼試験装置の試料ホルダーにその上端で固定した。また、試験片の鉛直下に所定の綿を配置した。そして、試験片の垂直下方に移動して保持できるようにブンゼンバーナーをセットした。そして、ブンゼンバーナーをメタンタイプの炎(平均温度950℃)で燃焼させた。そして、バーナーのオリフィスの最上部から19mmの位置に試験片の下端が位置するようにブンゼンバーナーを移動し、燃焼試験装置の扉を閉めた。そして、12秒間接炎させた後、ブンゼンバーナーを移動して炎を離炎した。離炎後の試験片の燃焼時間、標線からの燃焼長、ドリップ性、発煙性を計測した。なお、評価はN=3の平均を算出して行った。ただし、1点でも全焼した場合は平均をとらず、全焼と判定した。
試験片にバーナーの炎を所定の時間接炎したときの、燃焼時間、燃焼長さ、ドリップ性、及び発煙性を判定した。具体的には、銀付調人工皮革を5cm×30cmに切断して試験片を作成した。そして、得られた試験片を燃焼試験装置の試料ホルダーにその上端で固定した。また、試験片の鉛直下に所定の綿を配置した。そして、試験片の垂直下方に移動して保持できるようにブンゼンバーナーをセットした。そして、ブンゼンバーナーをメタンタイプの炎(平均温度950℃)で燃焼させた。そして、バーナーのオリフィスの最上部から19mmの位置に試験片の下端が位置するようにブンゼンバーナーを移動し、燃焼試験装置の扉を閉めた。そして、12秒間接炎させた後、ブンゼンバーナーを移動して炎を離炎した。離炎後の試験片の燃焼時間、標線からの燃焼長、ドリップ性、発煙性を計測した。なお、評価はN=3の平均を算出して行った。ただし、1点でも全焼した場合は平均をとらず、全焼と判定した。
(水平法)
試験片にバーナーの炎を所定の時間接炎したときの、燃焼時間、燃焼長さ、ドリップ性、及び発煙性を判定した。具体的には、銀付調人工皮革を10cm×35cmに切断して試験片を作成した。そして、得られた試験片を燃焼試験装置の試料ホルダーに水平に固定した。そして、バーナー口を試験片の下端真下に持っていき、15秒間接炎させた後、試験片の点火端から38mmの標線からの燃焼長、ドリップ性、発煙性を計測した。なお、評価はN=3の平均を算出して行った。ただし、1点でも全焼した場合は平均をとらず、全焼と判定した。
試験片にバーナーの炎を所定の時間接炎したときの、燃焼時間、燃焼長さ、ドリップ性、及び発煙性を判定した。具体的には、銀付調人工皮革を10cm×35cmに切断して試験片を作成した。そして、得られた試験片を燃焼試験装置の試料ホルダーに水平に固定した。そして、バーナー口を試験片の下端真下に持っていき、15秒間接炎させた後、試験片の点火端から38mmの標線からの燃焼長、ドリップ性、発煙性を計測した。なお、評価はN=3の平均を算出して行った。ただし、1点でも全焼した場合は平均をとらず、全焼と判定した。
なお、ドリップ性は以下の基準で判定した。
A:ドリップ無し
B:ドリップしたが綿着火無し
C:綿着火した
A:ドリップ無し
B:ドリップしたが綿着火無し
C:綿着火した
また、発煙性は以下の基準で判定した。
A:発煙量が少ない
B:Aに比べて2倍程度以上の発煙量であった。
A:発煙量が少ない
B:Aに比べて2倍程度以上の発煙量であった。
〈耐汚染性〉
銀付調人工皮革の表面に、インスタントコーヒー、ケチャップ、黒色インクをそれぞれ一定量ずつ滴下した。8時間後にティッシュペーパーで拭き取って、残ったシミの度合いを目視で観察し、以下の基準で判定した。
A:すべての成分の跡がほとんど残らなかった。
B:何れかの成分の跡が明らかに目立つように残った。
結果を下記表1に示す。
銀付調人工皮革の表面に、インスタントコーヒー、ケチャップ、黒色インクをそれぞれ一定量ずつ滴下した。8時間後にティッシュペーパーで拭き取って、残ったシミの度合いを目視で観察し、以下の基準で判定した。
A:すべての成分の跡がほとんど残らなかった。
B:何れかの成分の跡が明らかに目立つように残った。
結果を下記表1に示す。
[実施例2]
変性度6モル%のイソフタル酸変性PETの重合において、難燃性のリン含有共重合成分として、M−Ester(三光(株)製、リン含有量7質量%、分子量434)を共重合させることにより得られた、リン原子濃度12000ppmの難燃化PETを島成分に用いて、実施例1と同様にニードルパンチを施して、目付420g/m2の海島型長繊維の繊維絡合体を得た。
変性度6モル%のイソフタル酸変性PETの重合において、難燃性のリン含有共重合成分として、M−Ester(三光(株)製、リン含有量7質量%、分子量434)を共重合させることにより得られた、リン原子濃度12000ppmの難燃化PETを島成分に用いて、実施例1と同様にニードルパンチを施して、目付420g/m2の海島型長繊維の繊維絡合体を得た。
そして、海島型長繊維の繊維絡合体を95℃の熱水中で処理することにより、海成分を除去して極細繊維を形成させると同時に収縮させ、次いで、120℃の温度で10分間乾燥し、実施例1と同様に処理することにより、見掛け密度0.55g/m3の基体層Bを得た。
基体層Aの代わりに基体層Bを用い、実施例1と同様の工程及び条件により銀付調人工皮革を得、同様に評価した。結果を表1に示す。
[比較例1]
基体層Aの表面に以下のような工程の乾式造面法により銀面層を形成した以外は実施例1と同様にして銀付調人工皮革を得、同様に評価した。結果を表1に示す。
基体層Aの表面に以下のような工程の乾式造面法により銀面層を形成した以外は実施例1と同様にして銀付調人工皮革を得、同様に評価した。結果を表1に示す。
はじめに、離型紙上に、ポリウレタン組成物(DIC製NY−324のジメチルホルムアミド溶液を120g/m2で塗布した後、150℃で2分間加熱することにより硬化させて、厚み25μmの樹脂皮膜を形成した。
次に、離型紙上に形成されたポリウレタン組成物の表面に接着用のポリウレタン組成物の溶融物を150g/m2で塗布した。このようにして100μmの接着層を形成した。
そして、基体層Aに接着層を貼り合せた後、60℃で48時間キュアリングすることにより接着層のポリウレタンを硬化させ、その後、離型紙を剥離した。
表1から、本発明に係るシリコーン樹脂及びシリカを含有するシリコーン樹脂層を銀面層として備える実施例1及び実施例2の銀付調人工皮革は、難燃性及び耐汚染性のいずれにおいても優れていた。とくに、難燃性を付与するための共重合成分を共重合させて得られた繊維の不織布を用いた実施例2の場合には、極めて高い難燃性を示していることがわかる。一方、ポリウレタン層を銀面層として備える比較例1の銀付調人工皮革は、難燃性が著しく低かった。
本発明の銀付調人工皮革は、難燃性、特に、ドリップの発生が極めて抑制されるために、航空機、自動車、鉄道車両等の車輌や船舶のインテリアに用いられる皮革様の表皮材等として好適に用いられる。
1 基体層
2 接着層
3,13 シリコーン樹脂層
10,20 銀付調人工皮革
2 接着層
3,13 シリコーン樹脂層
10,20 銀付調人工皮革
Claims (4)
- 繊維絡合体を含む基体層と、前記基体層の少なくとも一面に形成されたシリコーン樹脂層とを備え、前記シリコーン樹脂層は、シリコーン樹脂を主成分とする樹脂成分及びシリカ粒子を含有することを特徴とする銀付調人工皮革。
- 前記繊維絡合体は、極細繊維の絡合体である請求項1に記載の銀付調人工皮革。
- 前記シリコーン樹脂層中のシリカ粒子の割合が、シリコーン樹脂100質量部に対して10〜40質量部である請求項1または2に記載の銀付調人工皮革。
- 前記シリコーン樹脂はショアA硬度が30〜70である請求項1〜3の何れか1項に記載の銀付調人工皮革。
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2012
- 2012-10-04 JP JP2012222369A patent/JP2014074247A/ja active Pending
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