JP2009065986A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】刈取機(3)の未刈り側前部から機体(1a)の未刈り側後部に亘る間に横外側へ張出して未刈り穀稈を分離するナローガイド装置(8)を設け、該ナローガイド装置(8)を構成する穀稈分離用の分草杆(9)を二分割した前分草杆(9a)と後分草杆(9b)とから構成し、該前分草杆(9a)の前端部を分草体(16a)の支持パイプ(16d)に設けた支持板(16e)に回動自在に装着し、後分草杆(9b)の後端部を走行車台(2)の左側部に設けた支持具(2c)に移動自在に取り付け、前分草杆(9a)の後端部と後分草杆(9b)の前端部とを回動自在に連結し、該分草杆(9)を横外側へ張出した張出位置と内側へ収納した収納位置に移動自在とするリンク装置(11)を設け、該リンク装置(11)を操作する張出調節レバー(13)を設ける。
【選択図】図4
Description
この発明は、コンバインに関するものである。
コンバインでの立毛穀稈の収穫作業では、このコンバインの前部に設けた刈取部で立毛穀稈を刈取り、この刈取り穀稈を後方上部へ移送して脱穀機で脱穀する。
立毛穀稈の刈取り作業時には、下記特許文献1に示す如く、刈取部(刈取機)の未刈側前端部から機体の未刈側後部に亘る未刈側分草杆を、機体横方向へ張出し量調節可能に設け、未刈取り側の穀稈の分離を行う。この未刈側分草杆を、駆動装置により遠隔操作自在に設け、遠隔位置により、未刈側分草杆を所定の張出し位置へ張出し操作し、刈取りする穀稈を分離しながら、穀稈を刈取りする。
未刈取り側の穀稈を分離する未刈側分草杆の機体横方向へ張出し量の調節は、駆動装置を遠隔位置から遠隔操作することによって行うため、この駆動装置が高価であり、手動で張出し調節を行うものに比較し、大幅なコストアップであったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
このために、この発明においては、脱穀機(5)を搭載した走行車台(2)の前方に、未刈り穀稈を刈り取って後方へ移送する刈取機(3)を設け、該刈取機(3)の未刈り側前部から機体(1a)の未刈り側後部に亘る間に横外側へ張出して未刈り穀稈を分離するナローガイド装置(8)を設け、該ナローガイド装置(8)を構成する穀稈分離用の分草杆(9)を二分割した前分草杆(9a)と後分草杆(9b)とから構成し、該前分草杆(9a)の前端部を分草体(16a)の支持パイプ(16d)に設けた支持板(16e)に回動自在に装着し、後分草杆(9b)の後端部を走行車台(2)の左側部に設けた支持具(2c)に移動自在に取り付け、前分草杆(9a)の後端部と後分草杆(9b)の前端部とを回動自在に連結し、該分草杆(9)を横外側へ張出した張出位置と内側へ収納した収納位置に移動自在とするリンク装置(11)を設け、該リンク装置(11)を操作する張出調節レバー(13)を設けたことを特徴とするコンバインとしたものである。
この発明によると、二分割された前分草杆(9a)と後分草杆(9b)とからなる分草杆(9)の張出し移動または収納位置への移動を確実に行うことができる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2の前部には、立毛穀稈を刈取りする刈取機3を設けると共に、上側には、刈取り穀稈を受けて脱穀する脱穀機5と、脱穀済みで選別済み穀粒を受けて貯留する穀粒貯留タンク7を設けた構成である。刈取機3には、未刈取り側の前端部から、コンバイン1の機体1aの未刈取り側の後部に亘り、この機体1aの横側(左側)には、横外側へ張出し自在で、未刈取り穀稈を分離するナローガイド装置8を設けた構成である。このナローガイド装置8の穀稈を分離する分草杆9には、支持杆10に設けて支持させると共に、該支持杆10には、複数の平行リンク装置11a等よりなる平行リンク装置(リンク装置)11を、支持杆10と略平行状態に設けて、分草杆9を横外側へ張出し状態、及び機体1aの内側部へ収納位置へ手動により、移動自在に設けた構成である。これら刈取機3、及びナローガイド装置8等を主に図示して説明する。
前記平行リンク装置11の平行リンク機構11aの外側部は、図1、及び図2で示す如く支持杆10の支持板10aへ設けた前支持板11bで支持すると共に、平行リンク機構11aの内側より、二番目の箇所は、支持フレーム8aへ設けた後支持板11cで支持させた構成である。これにより、平行リンク装置11の増幅作用を、分草杆9の張出し作用に利用できる。又、平行リンク機構11aの内側端部位置と、支持ボス8eとの間には、接続板11dを設けて接続し、この接続板11dは、回動自在に装着した構成である。
前記平行リンク装置11は、圃場面に対して、略垂直状態に支持杆10へ装着して設けたことにより、平行リンク装置11へ藁屑、及び稈切等の堆積を防止することができる。又、小型化、及びコンパクト化が可能である。更に振動防止が可能である。
前記分草杆9の前・後分草杆9a,9bを張出し状態のときに、これらに大きな衝撃力が掛かると、図5で示す如く平行リンク装置11は、収納状態の内側へ向けて移動されて、クッション体になると共に、接続板11dは外側へ向けて、回動制御され、これに伴って、張出調節レバー13は、張出し位置から外れて、分草杆9は収納位置方向へ作動制御される構成である。
前記平行リンク装置11が収縮状態のときには、図3で示す如く脱穀機5の前側へ設けた入口漏斗5aの下側へ位置させて設けた構成である。
図1、及び図2で示す如く前記ナローガイド装置8の支持フレーム8aへ設けたガイド板8bの前受板15cと、接続板11dの支持ピン15dとの間には、外スプリング15aを設けた構成である。張出調節レバー13を収納側位置へ操作することにより、外スプリング15により、平行リンク装置11は、収縮状態へ作動制御されることにより、分草杆9の前・後分草杆9a,9bは、収納状態位置へ自動収納される構成である。
図1、及び図2で示す平行リンク装置11の複数個で形成した平行リンク機構11aの個数を増加させると共に、支持杆10の全長を長くすることにより、長稈用として、張出し量の大きい構成とすることができる。
前記張出調節レバー13を設けた取付ステー12aは、図6で示す如く各引起装置16bの上部を接続する接続板の外側面部、又は裏側面部へ装着して設けた構成である。
前記穀粒貯留タンク7側の前部には、図7で示す如くコンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う制御装置21aと、これら操作を行う作業者が搭乗する操縦席21bとを設け、この操縦席21bの下側で、走行車台2の上側面には、エンジン22を載置すると共に、後方部には、穀粒貯留タンク7を配設する。これら走行装置4と、刈取機3と、脱穀機5と、エンジン22等により、コンバイン1の機体1aを形成した構成である。
1a 機体
2 走行車台
3 刈取機
5 脱穀機
5a 入口漏斗
8 ナローガイド装置
9 分草杆
9a 前分草杆
9b 後分草杆
10 支持杆
11 平行リンク装置(リンク装置)
13 張出調節レバー
16d 支草パイプ(支持パイプ)
Claims (1)
- 脱穀機(5)を搭載した走行車台(2)の前方に、未刈り穀稈を刈り取って後方へ移送する刈取機(3)を設け、該刈取機(3)の未刈り側前部から機体(1a)の未刈り側後部に亘る間に横外側へ張出して未刈り穀稈を分離するナローガイド装置(8)を設け、該ナローガイド装置(8)を構成する穀稈分離用の分草杆(9)を二分割した前分草杆(9a)と後分草杆(9b)とから構成し、該前分草杆(9a)の前端部を分草体(16a)の支持パイプ(16d)に設けた支持板(16e)に回動自在に装着し、後分草杆(9b)の後端部を走行車台(2)の左側部に設けた支持具(2c)に移動自在に取り付け、前分草杆(9a)の後端部と後分草杆(9b)の前端部とを回動自在に連結し、該分草杆(9)を横外側へ張出した張出位置と内側へ収納した収納位置に移動自在とするリンク装置(11)を設け、該リンク装置(11)を操作する張出調節レバー(13)を設けたことを特徴とするコンバイン。
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