JP2002265175A5 - - Google Patents
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Description
【発明の名称】扉装置及びエレベータ装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】扉装置で、この扉装置は水平方向に対向した一対の縦枠と、垂直方向に対向し且つ縦枠の上端部と下端部をそれぞれ接続する一対の水平枠とを有し、これら縦枠と水平枠はそれらの内側に開口部を形成しており、この扉装置はまた水平方向に移動して前記開口部を開閉するスライド式扉を備えている扉装置において、
光を出射する発光器を有する第1の光学機器と、発光器から出射された光を検出する受光器を有する第2の光学機器とを備えており、
第1と第2の光学機器の一方は、対向する縦枠の一方に設けられ、
第1と第2の光学機器の他方は、一方の縦枠の近くで上部水平枠に設けられ、
第1の光学機器からの光は、第2の光学機器に向かって、扉と前記一方の縦枠との間に形成された隙間に沿って移動することを特徴とする扉装置。
【請求項2】前記一方の光学機器は、前記一方の縦枠から突出することなく、前記一方の縦枠とほぼ面一に設けられている請求項1に記載の扉装置。
【請求項3】前記扉を該扉が開口部を閉ざしている閉鎖位置と該扉が開口部を開放している開放位置との間で移動させる駆動部と、
前記扉が閉鎖位置から開放位置に向けて移動する間に受光器によって検出された光の量が予め決められた値未満である場合、前記駆動部の駆動を禁止する制御部とを備えていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一に記載の扉装置。
【請求項4】前記第2の光学機器は第1と第2の受光器を有し、前記第1と第2の受光器はそれぞれ前記第1の光学機器から所定の水平距離をあけて設けてあり、前記第1の受光器に対する水平距離は前記第2の受光器に対する水平距離と異なる請求項3に記載の扉装置。
【請求項5】前記制御部は前記第1と第2の受光器のそれぞれで検出された光の量が予め決められた値未満であるか否かを判断し、
次に、前記第1の受光器で受けた光の量が前記予め決められた値未満か否か、それとも前記第2の受光器で検出された光の量が前記予め決められた値未満か否かに応じて動作する請求項4に記載の扉装置。
【請求項6】前記第1と第2の受光器は、前記第1の受光器と前記発光器との間の水平距離が前記第2の受光器と発光器との間の水平距離未満であるように配置されており、
前記制御部は、前記第1の受光器で受ける光の量が予め決められた値未満の場合、前記駆動部の駆動を禁止する請求項4に記載の扉装置。
【請求項7】警告装置と、
前記扉が開口部を閉鎖する閉鎖位置と前記扉が開口部を開放する開放位置との間で前記扉を移動させる駆動部と、
前記扉が閉鎖位置から開放位置に移動する間に前記受光器で検出された光の量が予め決められた値未満の場合、前記警告装置を駆動する制御部を備えた請求項1に記載の扉装置。
【請求項8】前記第1光学機器は光を出射する光源と透明板とを有し、光源から出射された光が透明板を介して開口部に送られることを特徴とする請求項1に記載の扉装置。
【請求項9】前記第1の光学機器は第1と第2の発光器を備えており、
前記第1と第2の発光器から発射されて前記受光器で検出された光の量が両方とも予め決められた値未満の場合、前記制御部は前記受光器が故障と判断し、
前記第1と第2の発光器の一方から発射されて前記受光器で検出された光の量が予め決められた値未満の場合、前記制御部は前記一方の受光器が故障と判断する請求項1に記載の扉装置。
【請求項10】前記第2の光学機器は第1と第2の受光器を有し、
前記第1と第2の受光器で検出された光の量が両方とも前記予め決められた値未満の場合、前記制御部は前記発光器が故障と判断し、
前記第1と第2の受光器の一方で検出された光の量が前記予め決められた値未満の場合、前記制御部は前記一方の受光器が故障と判断する請求項1に記載の扉装置。
【請求項11】エレベータ装置で、このエレベータ装置は水平方向に対向した一対の縦枠と、垂直方向に対向し且つ縦枠の上端部と下端部をそれぞれ接続する一対の水平枠とを有し、これら縦枠と水平枠はそれらの内側にエレベータかごへの開口部を形成しており、このシステムはまた水平方向に移動して前記開口部を開閉する扉を備えているものにおいて、
光を出射する発光器を有する第1の光学機器と、発光器から出射された光を検出する受光器を有する第2の光学機器を備えており、
前記第1と第2の光学機器の一方は、対向する縦枠の一方に設けられ、
前記第1と第2の光学機器の他方は、一方の縦枠の近くで上部水平枠に設けられ、
前記第1の光学機器からの光は、前記第2の光学機器に向かって、前記扉と一方の縦枠との間に形成された隙間に沿って移動することを特徴とするエレベータ装置。
【請求項12】前記扉を該扉が開口部を閉ざしている閉鎖位置と該扉が開口部を開放している開放位置との間で移動させる駆動部と、
前記扉が閉鎖位置から開放位置に向けて移動する間に受光器によって検出された光の量が予め決められた値未満である場合、前記駆動部を駆動を禁止する制御部とを備えていることを特徴とする請求項11に記載のエレベータ装置。
【請求項13】前記エレベータかごに作用する荷重を検出する荷重検出器と、
前記閉鎖位置から開放位置に向けて扉が移動する間に前記受光器で検出された光の量が前記予め決められた値未満でって、前記荷重検出器で検出された荷重が予め決められた値未満であるときは前記駆動部を駆動する手段を備えた請求項11に記載のエレベータ装置。
【請求項14】警告装置と、
前記扉が開口部を閉鎖する閉鎖位置と前記扉が開口部を開放する開放位置との間で前記扉を移動させる駆動部と、
前記扉が閉鎖位置から開放位置に移動する間に前記受光器で検出された光の量が予め決められた値未満の場合、前記警告装置を駆動する制御部を備えた請求項1に記載のエレベータ装置。
【請求項15】前記エレベータかごに作用する荷重を検出する荷重検出器と、
前記荷重検出器で検出された荷重が所定の値を超えており且つ前記扉が閉鎖位置から開放位置に移動する間に前記受光器で検出された光の量が前記所定の値未満である場合、前記警告装置を駆動する手段を備えた請求項14に記載のエレベータ装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉装置及びエレベータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータの扉開放時に扉と扉収容部(戸袋)との隙間に物が引き込まれるのを防止するために種々のエレベータ装置が提案されている。
【0003】
具体的に、特開昭63‐66084号公報には、出入口を形成している縦枠の扉収容部側に縦方向の窪みを設け、この窪みの下端と上端にそれぞれ発光器と受光器を設け、これら発光器と受光器によって扉と扉収容部との隙間の近くに物(例えば、衣服)の存在が検出されると、扉の開放動作を禁止する安全装置が開示されている。
【0004】
また、特開平11−310375号公報には、扉と扉収容部との間に形成された隙間の上下に発光器と受光器を配置し、隙間に侵入した物を検出する安全装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の公報に開示された安全装置は、縦方向の窪みの下端に埃や異物が溜まり、それが誤検出を招来するおそれがある。また、後者の公報に開示された安全装置は、隙間の中に入った物を検出するものであって、隙間に物が入るのを未然に防止するものでない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
これらの問題を解消するため、本発明は、扉装置で、この扉装置は水平方向に対向した一対の縦枠と、垂直方向に対向し且つ縦枠の上端部と下端部をそれぞれ接続する一対の水平枠とを有し、これら縦枠と水平枠はそれらの内側に開口部を形成しており、この扉装置はまた水平方向に移動して前記開口部を開閉する扉を備えている扉装置において、
光を出射する発光器を有する第1の光学機器と、発光器から出射された光を検出する受光器を有する第2の光学機器とを備えており、
第1と第2の光学機器の一方は、対向する縦枠の一方に設けられ、
第1と第2の光学機器の他方は、一方の縦枠の近くで上部水平枠に設けられ、
第1の光学機器からの光は、第2の光学機器に向かって、扉と前記一方の縦枠との間に形成された隙間に沿って移動することを特徴とする。
【0007】
本発明はまた、エレベータ装置で、このエレベータ装置は水平方向に対向した一対の縦枠と、垂直方向に対向し且つ縦枠の上端部と下端部をそれぞれ接続する一対の水平枠とを有し、これら縦枠と水平枠はそれらの内側にエレベータかごへの開口部を形成しており、このエレベータ装置はまた水平方向に移動して前記開口部を開閉する扉を備えているものにおいて、
光を出射する発光器を有する第1の光学機器と、発光器から出射された光を検出する受光器を有する第2の光学機器を備えており、
前記第1と第2の光学機器の一方は、対向する縦枠の一方に設けられ、
前記第1と第2の光学機器の他方は、一方の縦枠の近くで上部水平枠に設けられ、
前記第1の光学機器からの光は、前記第2の光学機器に向かって、前記扉と一方の縦枠との間に形成された隙間に沿って移動することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の複数の実施形態を説明する。
【0009】
〔実施の形態1〕
図1は建物内に設置されたエレベータ装置の概略を示す図、図2はエレベータ籠(以下、「籠」という。)の内部から籠の出入口と扉を見た図、図3はエレベータ乗り場(以下、「乗場」)から乗場の出入口と扉を見た図、図4と図5は乗場に停車した籠と乗場の横断面図である。
【0010】
図1に示すように、エレベータ装置10の昇降体12は、建物14のエレベータ昇降路16内を、該昇降路16に沿って上下に配置された複数の垂直ガイドレール18にガイドされながら、昇降できるように配置されている。昇降路16の上部には、モータ20を内蔵したワイヤ巻取り装置22が固定されている。ワイヤ巻取り装置22に巻かれたワイヤ24の端部は昇降体12に連結されており、巻取り装置22の駆動に基づいて昇降体12が昇降路16を上下するようにしてある。
【0011】
昇降体12は、乗客や荷物を積載するための居室を構成する籠26と、この籠26の周囲に設けた補強構造の籠枠28とを有する。昇降体12の停止階において籠26の内の居室30と停止階の乗場32とを相互に連通し又連通された居室と乗場を遮断するために、籠26の出入口(開口部)34と乗場32の出入口(開口部)36にはそれぞれ籠扉38と乗場扉40が設けてある。
【0012】
図2に示すように、籠26の出入口34は、左右の縦枠42と、縦枠42の下端を互いに連結する下部水平枠44と、左右縦枠42の上端を互いに連結する上部水平枠46により、それらの内側に形成されている。籠26の居室30に臨む縦枠42の前部垂直面48には操作パネル50が設けてある。操作パネル50には、複数の降車階指定ボタン52・開ボタン54・閉ボタン56・警報装置58・表示装置60が配置されている。一方、上部水平枠46の前部垂直面62には、籠26の位置(移動中の位置)を表示する表示灯64が設けてある。
【0013】
スライド式扉38は、左右の縦枠42の背後に形成された扉収容部66(図4、図5参照)から出入口34に進退する2枚の扉部分68を備えた両開き式扉である。これら左右の扉部分68は、籠26の適宜場所に設けた扉駆動部70(図1参照)により、図4に示すように左右の扉部分68の対向端面が互いに接触して出入口34を閉鎖する閉鎖位置と、図5に示すように左右の扉部分68が出入口34から退避してそれぞれ左右の扉収容部66に完全に収容されている開放位置との間を移動するようにしてある。
【0014】
扉駆動部70は、例えば、米国特許第3,783,977号公報に記載されているように、電動モータと該電動モータの回転を扉に伝達する機構を備えたものが好適に利用できる。
【0015】
図2に戻り、このような構成を有する籠26は、縦枠42と開放動作中の扉38との間の隙間72に物(例えば、衣服)が引き込まれるのを防止する安全装置74を備えている。安全装置74は、出入口34を横切る垂直断面(図4に仮想線76で示す断面)上に、第1の光学機器78と第2の光学機器80を備えている。第1の光学機器78は、出入口34の左右端部を定める縦枠垂直面82に嵌め込まれている。また、第2の光学機器80は、出入口34の上端を定める上部水平面84に嵌め込まれている。本実施形態では、第1の光学機器78に発光器88が利用され、第2の光学機器80に受光器90が利用されており、発光器88から出射された光が受光器90で受光できるようにしてある。
【0016】
隙間72の近くに存在する物を検出するために、第1の光学機器78は、縦枠垂直面82の下端近傍(好ましくは、縦枠垂直面82の下端から約10〜30cmの位置)に設けてある。また、第2の光学機器80は、上部水平面84の縦枠上端近傍(好ましくは、縦枠垂直面82の上端から約5〜20cmの位置)に設けてある。さらに、第1及び第2の光学機器78,80は、隙間72の近傍にある物を検出する目的のために、出来るだけ隙間72の近くに設けるのが好ましい。
【0017】
上述のように、第1の光学機器78と第2の光学機器80は、隙間72の近傍に存在する物を光学的に検出するものである。したがって、その物を検出できる限り、発光器88から出射される光は、可視光又は不可視光のいずれかに限るものでないし、特定の波長も限定されることもない。
【0018】
本発明の安全装置74が最も特徴とする点の一つは、発光器88の出入口34に臨む光出射面が、縦枠垂直面82の表面とほぼ面一に、すなわち実質的に縦枠垂直面82から突出することもなく又実質的に後退することもなく配置されていることである。同様に、受光器90も、上部水平面46の表面とほぼ面一に設けてある。したがって、出入口34を通過する荷物が発光器88又は受光器90に接触してそれらを損傷することがない。また、上部水平面46に設けた受光器90はその光入射面が下に向いているので該光入射面に埃が付着し堆積することがないし、同様に縦枠垂直面82に設けた発光器88の出射面も垂直に配置されているので埃が付着することがない。
【0019】
次に、図3に示すように、建物の乗場出入口(開口部)36は、左右の縦枠(縦壁)92と、縦枠92の下端を互いに連結する下部水平枠(床壁)94と、縦枠92の上端を互いに連結する上部水平枠96により、それらの内側に形成されている。出入口36の左側又は右側若しくは両側の建物壁部分には、上昇呼びボタン98・下降呼びボタン100・警報装置102・表示装置104が設けてある。また、上部水平枠96には、籠26の位置を指示する表示灯106が設けてある。
【0020】
乗場扉(スライド式扉)40は、籠26の扉38と同様に、左右の縦枠92の背後に形成された扉収容部108(図4及び図5参照)から出入口36に進退する2枚の扉部分110を備えた両開き式扉で、左右の扉部分110は乗場扉駆動部111(図1参照)に連結されている。乗場扉駆動部111は、建物のエレベータ昇降路を昇降する籠26が乗場32に到着した時、該籠26の扉駆動部70に駆動連結され、籠扉38の開閉に合わせて、乗場扉40を図3に示す閉鎖位置と図4に示す開放位置との間を移動させる。
【0021】
籠26と同様に、乗場32も乗場縦枠92と開放動作中の扉部分110との間の隙間112に物(例えば、衣服)が引き込まれるのを防止する安全装置114を備えている。安全装置114は、出入口36を横切る垂直断面(図3に仮想線116で示す断面)上に、第1の光学機器118と第2の光学機器120を備えている。第1の光学機器118は、出入口36の左右端部を定める縦枠垂直面122に嵌め込まれている。また、第2の光学機器120は、出入口36の上端を定める上部水平面124に嵌め込まれている。本実施形態では、第1の光学機器118に発光器88が利用され、第2の光学機器120に受光器90が利用されており、発光器88から出射された光が受光器90で受光できるようにしてある。
【0022】
第1の光学機器118は、垂直面122の下端近傍(好ましくは、垂直面122の下端から約10〜30cmの位置)に設けてある。また、第2の光学機器120は、上部水平面124の端部近傍(好ましくは、垂直面122の上端から約5〜20cmの位置)に設けてある。さらに、第1及び第2の光学機器118,120は、出来るだけ隙間112の近く、すなわちエレベータ昇降路側に設けるのが好ましい。
【0023】
また、乗場32の安全装置114においても、発光器88は、その光出射面が縦枠垂直面122の表面とほぼ面一に設けてあり、受光器90もその受光面が上部水平面124とほぼ面一に設けてある。したがって、乗場出入口36を通過する荷物が発光器88又は受光器90に接触してそれらを損傷することがないし、発光器88及び受光器90の表面に埃が付着し堆積することもない。
【0024】
図6は、安全装置74,114の制御回路122を示す。この制御回路122は、主に建物側の装置を制御する第1制御部(中央制御部)124と、各籠26に設けた装置を制御する第2制御部(籠制御部)126を有し、両制御部124,126は相互に通信可能に接続されている。第1制御部124は、各乗場32の発光器88・受光器90・警報装置102・表示装置104と、モータ20の駆動を制御する昇降制御部128を備えている。一方、第2制御部(籠制御部)126は、籠26の発光器88・籠受光器90・警報装置58・表示装置69・扉駆動部70の駆動を制御する開閉制御部130に接続されている。
【0025】
図7は、籠側安全装置74に係る第2制御部126の制御内容示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、第2制御部126は、籠26がエレベータ昇降路16内を昇降中であるか否か判断する(ステップS1)。この判断は、籠26の昇降を制御する第1制御部124から第2制御部126に送信される信号により判断される。籠26が昇降中の場合、第2制御部126は、発光器88から出射された光を受光する受光器90の受光量が予め決められた基準値以下(非受光)か否か判断する(ステップS2)。判断の結果、受光器90の受光量が基準値以下(非受光)と判断された場合、すなわち、隙間72の近傍に物が存在すると判断された場合、第2制御部126は籠26内の籠警報装置58を起動し、籠26内に居る乗客に必要な警告を与える(ステップS5)。警告の内容は、警告音(ブザー音)、音声メッセージ(例えば、「扉から離れて下さい。」)、警告音と音声メッセージの併用のいずれでもよい。警告だけでなく、籠表示装置60に、音声メッセージと同様のメッセージを文字表示してもよい。
【0026】
ステップS1で籠26が停止していると判断されると、第2制御部126は、受光器90の受光量が基準値以下か否か判断する(ステップS3)。判断の結果、受光器90の受光量が基準値以下と判断された場合、すなわち、隙間72の近傍に物が存在すると判断された場合、第2制御部126は開閉制御部130に信号を送り、扉38,40の開動作を禁止する(ステップS4)。既に、扉38,40が開放動作中の場合も同様で、受光器90が光を検出しなかった場合、開放動作を一旦停止する。次に、第2制御部126は、籠26内の警報装置58を起動し、籠26内に居る乗客に必要な警告を与える(ステップS5)。
【0027】
図8は、乗場側安全装置114に係る第1制御部124の制御内容示すフローチャートである。図示するように、このフローチャートは、図6のフローチャートと類似しており、第1制御部124は、籠26がエレベータ昇降路16内を昇降中であるか否か判断し(ステップS6)、籠26が昇降中の場合、発光器88から出射された光を受光する受光器90の受光量が所定の基準値以下(非受光)か否か判断する(ステップS7)。判断の結果、受光器90の受光量が基準値以下の場合、すなわち、隙間112の近傍に物が存在すると判断された場合、第1制御部124は警報装置102を起動し、乗場32で待機している乗客に必要な警告を与える(ステップS10)。警告の内容は、籠26の警報装置58から出されるものと同一でもよい。
【0028】
籠26が停止している場合、第1制御部124は、乗場発光器88から出射された光を乗場受光器90が検出したか否か判断し(ステップS8)、乗場受光器90の受光量が基準値以下と判断された場合、すなわち、隙間112の近傍に物が存在すると判断された場合、第1制御部124は扉38,40の開放動作を禁止し(ステップS9)、警報装置102を起動して待機中の乗客に必要な警告を与える(ステップS10)。
【0029】
以上のように、本発明の安全装置74,114によれば、扉38(40)と扉収容部66(108)との間の隙間72(112)の近くに存在する物が検出されると、扉38(40)の開放動作が禁止されるので、その隙間72(112)に物が引き込まれることがない。また、籠26の昇降中も、扉38(40)の近くに物が有ればその物が検出されて、警報又は表示によって乗客に注意が喚起されるので、扉38(40)の開放時、隙間72(112)に物が引き込まれることはなく、更に安全である。さらに、以上では本発明を両開き扉に適用した例を説明したが、片開き式の扉にも以上の構成を同様に適用できる。
【0030】
〔実施の形態2〕
扉38、40の開放動作を停止する処理は、籠26内に乗客が居る場合、その乗客の安全を確保するうえで特に有効である。しかし、籠26内に乗客が居ない場合、扉38の開放動作中に、隙間72との間に物が引き込まれる危険はない。したがって、籠26内に乗客が居る場合には上述した扉開放処理を実行し、籠26内に乗客が居ない場合には異なる処理を行うようにしてもよい。
【0031】
具体的に、エレベータ装置10には、籠26内の乗客(負荷)を検出する手段として、例えば、図1に示すように、モータ20の負荷検出器132、ワイヤ24と籠26との連結部に設けた負荷検出器134、又は籠26の底部と籠枠28との間に設けた負荷検出器136が配置され、その検出器132,134又は136が第2制御部126に接続される(図9参照)。これらの負荷(荷重)検出器に代えて、籠26の天井部等にCCDカメラ等の撮像装置(図2に符号140で示す。)を設け、この撮像装置140で撮影した画像を処理することにより乗客の有無を検出することも可能である。
【0032】
図10は負荷検出器を備えた制御回路の制御を示し、この制御によれば、第2制御部126は、負荷検出器132、134又は136の出力から負荷の有無(すなわち、籠内に乗客が居るか否か)を判断する(ステップS0)。そして、負荷が無いと判断された場合、第2制御部126は上述したステップS1〜S5の処理を実行することなく、扉開放処理を終了し、負荷が有ると判断された場合、上述した扉開放処理(図7参照)と同一の処理を実行する。
【0033】
このように構成された第2の実施の形態によれば、発光器88又は受光器90の誤作動又は故障により、不要に扉の開閉動作が停止することはない。
【0034】
〔実施の形態3〕
負荷検出器を備えた安全装置の扉開放処理は、図11に示すように、籠26内に乗客の居ることが検出される(ステップS0)と発光器78を作動し(ステップS11)、籠26内に乗客の居ないことが検出される(ステップS0)と発光器78の発光を停止する(ステップS11)ように構成してもよい。この場合、発光器88を無駄に動作することがなく、この発光器88の寿命が長くなる。
【0035】
〔実施の形態4〕
図2及び図3に示す安全装置では一つの発光器88に一つの受光器90が対応しているが、図12に示すように、縦枠垂直面82から異なる距離の位置に複数の受光器90を設け、一つの発光器88から出射された光を複数の受光器90で同時に検出するようにしてもよい。この実施の形態によれば、複数の受光器90の光量検出値に応じて、異なる処理を行うことができる。
【0036】
具体的に、図13のフローチャートに示すように、垂直面82、122の近傍にある受光器90(D1)の受光量が基準値よりも低下したときは扉駆動部70の作動を禁止し(ステップS21、S22)、垂直面82,122から離れた位置にある受光器90(D2)の受光量がだけが所定の値よりも低下したときは警報装置58、102・表示装置60,104を作動して乗客に警告する(ステップS23,S24)ようにできる。
【0037】
また、図14に示すように、2つの受光器90(D1,D2)の受光量をそれぞれ所定の基準値と比較し(S31)、両受光量が基準値以下であれば発光器88が故障と判断し(S32)、いずれか一方の受光量が基準値以下のときは対応する受光器90(D1またはD2)が故障と判断し、そして判断の結果に基づいて警報装置58、102・表示装置60,104を作動して故障を報知してもよい。
【0038】
さらに、図14を参照して説明した処理は、上述した負荷検出器132等によって検出された負荷が所定の基準値以下(すなわち、乗客無しの状態)の場合だけ、実行するようにしてもよい。
【0039】
〔実施の形態5〕
図15に示すように、上部水平面46、124の両端部と中央部の3箇所に受光器90を設け、左右の発光器88から扇状の光束を交互に出射し、出入口34,36の断面に物が有るか否か、また隙間72,112の近傍に物があるか否かを同時に検出してもよい。また、同図に示すように、受光器90を各垂直面82,122に設け、この受光器90で反対側の発光器88から出射された光を検出してもよい。このように、複数の受光器90を設けた場合、隙間72,112の近傍だけに限らず、扉38,40の近くにある物も確実に検出できる。特に、垂直面82,122に受光器90を設けたものでは、低い位置にある物も確実に検出し、その引き込みを防止できる。
【0040】
左右の発光器88から出射される光は、扇状の広がりを有する光束である必要はなく、光の出射方向を可変できる発光器88を利用してもよい。なお、出射方向可変型の発光器は、後に説明する。
【0041】
複数の受光器90と発光器88の故障検出は、上述した図14に示す制御を用いて行うことができる。また、本実施の形態の場合、上部水平面46,124に設けた3つの受光器90について、一方の発光器88に対する受光量と他方の発光器88に対する受光量とを比較することで、2つの発光器88の発光量低下を評価できる。
【0042】
〔実施の形態6〕
以上の実施の形態では、縦枠垂直面82,122に発光器88を設け、この発光器88の上方に受光器90を配置しているが、図16及び図17に示すように、縦枠垂直面82,122に受光器90を設け、その上方の上部水平面46,124に発光器88を設けてもよい。
【0043】
〔実施の形態7〕
以上の実施の形態では、縦枠によって形成された固定の出入口(開口部)を通る垂直断面上に発光器と受光器を配置したが、扉の端面とこれに対向する壁(両開き扉の場合は他方の扉の端面、片開き扉の場合は対向する壁)との間に形成される出入口(開口部)を通る垂直断面上に発光器と受光器を配置してもよい。
【0044】
具体的に、図18〜図21の形態では、両開き扉の各扉部分68,110の、他方の扉部分に対向する端面140、142に発光器88が設けてある。また、受光器90は、端面140の上端部に該端面140から他方の扉部分に向けて突出して固定されている。この形態の安全装置では、発光器88から出射された光が、同一端面上に設けた受光器90(図18参照)、又は他方の扉部分68,110に設けた受光器90(図19参照)で検出される。そして、対向する扉部分68と68,110と110の間に物がある場合、この物によって光が遮断されて受光器90の受光量が低下し、その物の存在が検出される。
【0045】
なお、本実施の形態の場合、2つの扉部分68,110の上端に設けた受光器90は、扉が完全に閉鎖された状態で互いに干渉しないように、図20及び図21に示すように出入口の横断方向(矢印142方向)に位置をずらす必要がある。
【0046】
また、本実施の形態では、発光器88を扉端面140、142に設け、受光器90をその上方に設けたが、受光器90を扉端面140、142に設け、発光器88をその上方に設けてもよい。
【0047】
〔実施の形態8〕
以上、本発明の安全装置を両開き扉に適用した例を説明したが、図22と図23に示すように、扉38が、第1の扉部分(低速扉)150と、該第1の扉部分150と共に移動し、該第1の扉部分150の移動方向に向かって該第1の扉部分150に対して相対的に移動する第2の扉部分(高速扉)152によって構成されるエレベータ装置にも適用可能である。
【0048】
この場合、第1の扉部分150と縦枠42との隙間154に物が引き込まれるのを防止するために、縦枠垂直面82の下端近傍とその上端近傍にある上部水平面にそれぞれ発光器88と受光器90を設ける。また、第1の扉部分150と第2の扉部分152との隙間156に物が引き込まれるのを防止するために、第1の扉部分150の端面の下端近傍に発光器88を設け、該端面の上端近傍に受光器90を設ける。なお、発光器88と受光器90の配置関係は逆にしてもよい。また、乗場側の扉40についても、同様に構成できる。
【0049】
〔実施の形態9〕
図24は、上述した発光器88、特に垂直面82,122に取り付ける発光器の適当な具体的を示す。図示するように、発光器88は、垂直面82、122に形成された開口部160に嵌め込まれた透光板162を有する。透光板162の出入口に臨む出射面164は、この透光板162を保持する面(垂直面82又は水平面84)の出入口に接する面とほぼ面一、すなわちほぼ同一平面上に位置している。透光板162の背後には、複数の発光源166が配置されている。発光源166としては種々の光源を利用することができ、例えば発光ダイオード、半導体レーザ源などが利用できる。
【0050】
各発光源166は、該発光源166から出射された光が上方に送られるように、透光板162に対して斜めに向けられている。また、発光源166から出射された光が透光板162に当たったときの反射を抑制するために、透光板162の入射面168は、各発光源166から出射された光がほぼ直角に入射するように、この光に対して垂直な面170によって階段状に形成されている。
【0051】
この発光器88によれば、各発光源166から出射された光は、階段状の入射面168から透光板162に入射し、出射面164から出射する。出射面164から光が出射する際に光が屈折し、垂直面82,122から大きく離れることなく、発光器88の上方に配置された受光器に向かって進行する。
【0052】
扉と縦枠との間の隙間に物が引き込まれるのを防止するためには、出来るだけ光の経路を隙間の近傍に位置させることが望ましい。そのため、透光板162の出射面164と発光源166の位置は、透光板162の出射面に入射する光の入射角を、臨界角よりも僅かに小さくするのが好ましい。
【0053】
各発光源166が正常に機能しているか否かを検出するために、各発光源166の側部に受光素子172を設けて発光源166から出射される光の光量を検出し、その検出値が基準値以下となった場合、発光源166の故障と判断するようにしてもよい。
【0054】
〔実施の形態10〕
図25は、発光器の他の形態を示す。この発光器88Aは、垂直壁82,122の開口部160に嵌め込まれた平板状の透光板174を有し、その背後に上述した透光板162が適当な部材(例えば、接着剤)で固定されている。
【0055】
〔実施の形態11〕
透光板162と174は接触して配置する必要はなく、図26に示す発光器88Bのように、互いに離間させて配置してもよい。
【0056】
〔実施の形態12〕
透光板162と複数の発光源166はそれぞれ独自に固定してもよいが、図27に示す発光器88Cのように、透光板162と発光源166を一つの支持部材176に固定してもよい。この場合、図示するように、出入口の通過方向に伸びる支軸178を中心に支持部材176を回転自在に支持すると共に正逆回転モータ180に駆動連結し、このモータ180の正転と逆転により透光板174から出射する光の方向を自在に変化させることができる。
【0057】
〔実施の形態13〕
また、図28に示す発光器88Dのように、開口部160に嵌め込まれた透光板182に発光源184を一体的に埋め込んで構成してもよい。
【0058】
なお、以上の説明では、安全装置をエレベータ装置に適用した例を示したが、本発明の適用はエレベータ装置に限るものでなく、建物等の構造物に設けられた通常の扉付き開口部の扉装置にも同様に適用できるものである。
【0059】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る扉装置及びエレベータ装置によれば、縦枠と扉との隙間又は扉と扉との間に隙間に物が引き込まれることがなく、極めて安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る、扉安全装置を備えたエレベータ装置の縦断面図。
【図2】籠の出入口を籠の内部から見た正面図。
【図3】乗場の出入口を乗場から見た正面図。
【図4】籠と乗場の部分断面図。
【図5】籠と乗場の部分断面図。
【図6】安全装置の制御回路図。
【図7】安全装置の扉開放制御(籠側)を示すフローチャート。
【図8】安全装置の扉開放制御(乗場側)を示すフローチャート。
【図9】安全装置の他の形態の制御回路図。
【図10】安全装置の他の扉開放制御(籠側)を示すフローチャート。
【図11】安全装置の他の扉開放制御(籠側)を示すフローチャート。
【図12】籠と乗場の出入口の正面図。
【図13】扉開放処理のフローチャート。
【図14】故障検出のフローチャート。
【図15】籠と乗場の出入口の正面図。
【図16】籠と乗場の出入口の正面図。
【図17】籠と乗場の出入口の正面図。
【図18】籠と乗場の扉の正面図。
【図19】籠と乗場の扉の正面図。
【図20】籠と乗場の扉の断面図。
【図21】籠と乗場の扉の断面図。
【図22】他の形態の扉の断面図。
【図23】他の形態の扉の断面図。
【図24】発光器の断面図。
【図25】他の形態の発光器の断面図。
【図26】他の形態の発光器の断面図。
【図27】他の形態の発光器の断面図。
【図28】他の形態の発光器の断面図。
【符号の説明】
10:エレベータ装置
26:籠
32:乗場
34:籠出入口(開口部)
38:籠扉
40:乗場扉
42:縦枠
34:籠出入口(開口部)
58:警報装置
60:表示装置
70:扉駆動部
72:隙間
74:安全装置
78:第1の光学機器
80:第2の光学機器
82:垂直面
84:水平面
88:発光器
90:受光器
102:警報装置
104:表示装置
112:隙間
114:安全装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】扉装置で、この扉装置は水平方向に対向した一対の縦枠と、垂直方向に対向し且つ縦枠の上端部と下端部をそれぞれ接続する一対の水平枠とを有し、これら縦枠と水平枠はそれらの内側に開口部を形成しており、この扉装置はまた水平方向に移動して前記開口部を開閉するスライド式扉を備えている扉装置において、
光を出射する発光器を有する第1の光学機器と、発光器から出射された光を検出する受光器を有する第2の光学機器とを備えており、
第1と第2の光学機器の一方は、対向する縦枠の一方に設けられ、
第1と第2の光学機器の他方は、一方の縦枠の近くで上部水平枠に設けられ、
第1の光学機器からの光は、第2の光学機器に向かって、扉と前記一方の縦枠との間に形成された隙間に沿って移動することを特徴とする扉装置。
【請求項2】前記一方の光学機器は、前記一方の縦枠から突出することなく、前記一方の縦枠とほぼ面一に設けられている請求項1に記載の扉装置。
【請求項3】前記扉を該扉が開口部を閉ざしている閉鎖位置と該扉が開口部を開放している開放位置との間で移動させる駆動部と、
前記扉が閉鎖位置から開放位置に向けて移動する間に受光器によって検出された光の量が予め決められた値未満である場合、前記駆動部の駆動を禁止する制御部とを備えていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一に記載の扉装置。
【請求項4】前記第2の光学機器は第1と第2の受光器を有し、前記第1と第2の受光器はそれぞれ前記第1の光学機器から所定の水平距離をあけて設けてあり、前記第1の受光器に対する水平距離は前記第2の受光器に対する水平距離と異なる請求項3に記載の扉装置。
【請求項5】前記制御部は前記第1と第2の受光器のそれぞれで検出された光の量が予め決められた値未満であるか否かを判断し、
次に、前記第1の受光器で受けた光の量が前記予め決められた値未満か否か、それとも前記第2の受光器で検出された光の量が前記予め決められた値未満か否かに応じて動作する請求項4に記載の扉装置。
【請求項6】前記第1と第2の受光器は、前記第1の受光器と前記発光器との間の水平距離が前記第2の受光器と発光器との間の水平距離未満であるように配置されており、
前記制御部は、前記第1の受光器で受ける光の量が予め決められた値未満の場合、前記駆動部の駆動を禁止する請求項4に記載の扉装置。
【請求項7】警告装置と、
前記扉が開口部を閉鎖する閉鎖位置と前記扉が開口部を開放する開放位置との間で前記扉を移動させる駆動部と、
前記扉が閉鎖位置から開放位置に移動する間に前記受光器で検出された光の量が予め決められた値未満の場合、前記警告装置を駆動する制御部を備えた請求項1に記載の扉装置。
【請求項8】前記第1光学機器は光を出射する光源と透明板とを有し、光源から出射された光が透明板を介して開口部に送られることを特徴とする請求項1に記載の扉装置。
【請求項9】前記第1の光学機器は第1と第2の発光器を備えており、
前記第1と第2の発光器から発射されて前記受光器で検出された光の量が両方とも予め決められた値未満の場合、前記制御部は前記受光器が故障と判断し、
前記第1と第2の発光器の一方から発射されて前記受光器で検出された光の量が予め決められた値未満の場合、前記制御部は前記一方の受光器が故障と判断する請求項1に記載の扉装置。
【請求項10】前記第2の光学機器は第1と第2の受光器を有し、
前記第1と第2の受光器で検出された光の量が両方とも前記予め決められた値未満の場合、前記制御部は前記発光器が故障と判断し、
前記第1と第2の受光器の一方で検出された光の量が前記予め決められた値未満の場合、前記制御部は前記一方の受光器が故障と判断する請求項1に記載の扉装置。
【請求項11】エレベータ装置で、このエレベータ装置は水平方向に対向した一対の縦枠と、垂直方向に対向し且つ縦枠の上端部と下端部をそれぞれ接続する一対の水平枠とを有し、これら縦枠と水平枠はそれらの内側にエレベータかごへの開口部を形成しており、このシステムはまた水平方向に移動して前記開口部を開閉する扉を備えているものにおいて、
光を出射する発光器を有する第1の光学機器と、発光器から出射された光を検出する受光器を有する第2の光学機器を備えており、
前記第1と第2の光学機器の一方は、対向する縦枠の一方に設けられ、
前記第1と第2の光学機器の他方は、一方の縦枠の近くで上部水平枠に設けられ、
前記第1の光学機器からの光は、前記第2の光学機器に向かって、前記扉と一方の縦枠との間に形成された隙間に沿って移動することを特徴とするエレベータ装置。
【請求項12】前記扉を該扉が開口部を閉ざしている閉鎖位置と該扉が開口部を開放している開放位置との間で移動させる駆動部と、
前記扉が閉鎖位置から開放位置に向けて移動する間に受光器によって検出された光の量が予め決められた値未満である場合、前記駆動部を駆動を禁止する制御部とを備えていることを特徴とする請求項11に記載のエレベータ装置。
【請求項13】前記エレベータかごに作用する荷重を検出する荷重検出器と、
前記閉鎖位置から開放位置に向けて扉が移動する間に前記受光器で検出された光の量が前記予め決められた値未満でって、前記荷重検出器で検出された荷重が予め決められた値未満であるときは前記駆動部を駆動する手段を備えた請求項11に記載のエレベータ装置。
【請求項14】警告装置と、
前記扉が開口部を閉鎖する閉鎖位置と前記扉が開口部を開放する開放位置との間で前記扉を移動させる駆動部と、
前記扉が閉鎖位置から開放位置に移動する間に前記受光器で検出された光の量が予め決められた値未満の場合、前記警告装置を駆動する制御部を備えた請求項1に記載のエレベータ装置。
【請求項15】前記エレベータかごに作用する荷重を検出する荷重検出器と、
前記荷重検出器で検出された荷重が所定の値を超えており且つ前記扉が閉鎖位置から開放位置に移動する間に前記受光器で検出された光の量が前記所定の値未満である場合、前記警告装置を駆動する手段を備えた請求項14に記載のエレベータ装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉装置及びエレベータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレベータの扉開放時に扉と扉収容部(戸袋)との隙間に物が引き込まれるのを防止するために種々のエレベータ装置が提案されている。
【0003】
具体的に、特開昭63‐66084号公報には、出入口を形成している縦枠の扉収容部側に縦方向の窪みを設け、この窪みの下端と上端にそれぞれ発光器と受光器を設け、これら発光器と受光器によって扉と扉収容部との隙間の近くに物(例えば、衣服)の存在が検出されると、扉の開放動作を禁止する安全装置が開示されている。
【0004】
また、特開平11−310375号公報には、扉と扉収容部との間に形成された隙間の上下に発光器と受光器を配置し、隙間に侵入した物を検出する安全装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の公報に開示された安全装置は、縦方向の窪みの下端に埃や異物が溜まり、それが誤検出を招来するおそれがある。また、後者の公報に開示された安全装置は、隙間の中に入った物を検出するものであって、隙間に物が入るのを未然に防止するものでない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
これらの問題を解消するため、本発明は、扉装置で、この扉装置は水平方向に対向した一対の縦枠と、垂直方向に対向し且つ縦枠の上端部と下端部をそれぞれ接続する一対の水平枠とを有し、これら縦枠と水平枠はそれらの内側に開口部を形成しており、この扉装置はまた水平方向に移動して前記開口部を開閉する扉を備えている扉装置において、
光を出射する発光器を有する第1の光学機器と、発光器から出射された光を検出する受光器を有する第2の光学機器とを備えており、
第1と第2の光学機器の一方は、対向する縦枠の一方に設けられ、
第1と第2の光学機器の他方は、一方の縦枠の近くで上部水平枠に設けられ、
第1の光学機器からの光は、第2の光学機器に向かって、扉と前記一方の縦枠との間に形成された隙間に沿って移動することを特徴とする。
【0007】
本発明はまた、エレベータ装置で、このエレベータ装置は水平方向に対向した一対の縦枠と、垂直方向に対向し且つ縦枠の上端部と下端部をそれぞれ接続する一対の水平枠とを有し、これら縦枠と水平枠はそれらの内側にエレベータかごへの開口部を形成しており、このエレベータ装置はまた水平方向に移動して前記開口部を開閉する扉を備えているものにおいて、
光を出射する発光器を有する第1の光学機器と、発光器から出射された光を検出する受光器を有する第2の光学機器を備えており、
前記第1と第2の光学機器の一方は、対向する縦枠の一方に設けられ、
前記第1と第2の光学機器の他方は、一方の縦枠の近くで上部水平枠に設けられ、
前記第1の光学機器からの光は、前記第2の光学機器に向かって、前記扉と一方の縦枠との間に形成された隙間に沿って移動することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下添付図面を参照して本発明の複数の実施形態を説明する。
【0009】
〔実施の形態1〕
図1は建物内に設置されたエレベータ装置の概略を示す図、図2はエレベータ籠(以下、「籠」という。)の内部から籠の出入口と扉を見た図、図3はエレベータ乗り場(以下、「乗場」)から乗場の出入口と扉を見た図、図4と図5は乗場に停車した籠と乗場の横断面図である。
【0010】
図1に示すように、エレベータ装置10の昇降体12は、建物14のエレベータ昇降路16内を、該昇降路16に沿って上下に配置された複数の垂直ガイドレール18にガイドされながら、昇降できるように配置されている。昇降路16の上部には、モータ20を内蔵したワイヤ巻取り装置22が固定されている。ワイヤ巻取り装置22に巻かれたワイヤ24の端部は昇降体12に連結されており、巻取り装置22の駆動に基づいて昇降体12が昇降路16を上下するようにしてある。
【0011】
昇降体12は、乗客や荷物を積載するための居室を構成する籠26と、この籠26の周囲に設けた補強構造の籠枠28とを有する。昇降体12の停止階において籠26の内の居室30と停止階の乗場32とを相互に連通し又連通された居室と乗場を遮断するために、籠26の出入口(開口部)34と乗場32の出入口(開口部)36にはそれぞれ籠扉38と乗場扉40が設けてある。
【0012】
図2に示すように、籠26の出入口34は、左右の縦枠42と、縦枠42の下端を互いに連結する下部水平枠44と、左右縦枠42の上端を互いに連結する上部水平枠46により、それらの内側に形成されている。籠26の居室30に臨む縦枠42の前部垂直面48には操作パネル50が設けてある。操作パネル50には、複数の降車階指定ボタン52・開ボタン54・閉ボタン56・警報装置58・表示装置60が配置されている。一方、上部水平枠46の前部垂直面62には、籠26の位置(移動中の位置)を表示する表示灯64が設けてある。
【0013】
スライド式扉38は、左右の縦枠42の背後に形成された扉収容部66(図4、図5参照)から出入口34に進退する2枚の扉部分68を備えた両開き式扉である。これら左右の扉部分68は、籠26の適宜場所に設けた扉駆動部70(図1参照)により、図4に示すように左右の扉部分68の対向端面が互いに接触して出入口34を閉鎖する閉鎖位置と、図5に示すように左右の扉部分68が出入口34から退避してそれぞれ左右の扉収容部66に完全に収容されている開放位置との間を移動するようにしてある。
【0014】
扉駆動部70は、例えば、米国特許第3,783,977号公報に記載されているように、電動モータと該電動モータの回転を扉に伝達する機構を備えたものが好適に利用できる。
【0015】
図2に戻り、このような構成を有する籠26は、縦枠42と開放動作中の扉38との間の隙間72に物(例えば、衣服)が引き込まれるのを防止する安全装置74を備えている。安全装置74は、出入口34を横切る垂直断面(図4に仮想線76で示す断面)上に、第1の光学機器78と第2の光学機器80を備えている。第1の光学機器78は、出入口34の左右端部を定める縦枠垂直面82に嵌め込まれている。また、第2の光学機器80は、出入口34の上端を定める上部水平面84に嵌め込まれている。本実施形態では、第1の光学機器78に発光器88が利用され、第2の光学機器80に受光器90が利用されており、発光器88から出射された光が受光器90で受光できるようにしてある。
【0016】
隙間72の近くに存在する物を検出するために、第1の光学機器78は、縦枠垂直面82の下端近傍(好ましくは、縦枠垂直面82の下端から約10〜30cmの位置)に設けてある。また、第2の光学機器80は、上部水平面84の縦枠上端近傍(好ましくは、縦枠垂直面82の上端から約5〜20cmの位置)に設けてある。さらに、第1及び第2の光学機器78,80は、隙間72の近傍にある物を検出する目的のために、出来るだけ隙間72の近くに設けるのが好ましい。
【0017】
上述のように、第1の光学機器78と第2の光学機器80は、隙間72の近傍に存在する物を光学的に検出するものである。したがって、その物を検出できる限り、発光器88から出射される光は、可視光又は不可視光のいずれかに限るものでないし、特定の波長も限定されることもない。
【0018】
本発明の安全装置74が最も特徴とする点の一つは、発光器88の出入口34に臨む光出射面が、縦枠垂直面82の表面とほぼ面一に、すなわち実質的に縦枠垂直面82から突出することもなく又実質的に後退することもなく配置されていることである。同様に、受光器90も、上部水平面46の表面とほぼ面一に設けてある。したがって、出入口34を通過する荷物が発光器88又は受光器90に接触してそれらを損傷することがない。また、上部水平面46に設けた受光器90はその光入射面が下に向いているので該光入射面に埃が付着し堆積することがないし、同様に縦枠垂直面82に設けた発光器88の出射面も垂直に配置されているので埃が付着することがない。
【0019】
次に、図3に示すように、建物の乗場出入口(開口部)36は、左右の縦枠(縦壁)92と、縦枠92の下端を互いに連結する下部水平枠(床壁)94と、縦枠92の上端を互いに連結する上部水平枠96により、それらの内側に形成されている。出入口36の左側又は右側若しくは両側の建物壁部分には、上昇呼びボタン98・下降呼びボタン100・警報装置102・表示装置104が設けてある。また、上部水平枠96には、籠26の位置を指示する表示灯106が設けてある。
【0020】
乗場扉(スライド式扉)40は、籠26の扉38と同様に、左右の縦枠92の背後に形成された扉収容部108(図4及び図5参照)から出入口36に進退する2枚の扉部分110を備えた両開き式扉で、左右の扉部分110は乗場扉駆動部111(図1参照)に連結されている。乗場扉駆動部111は、建物のエレベータ昇降路を昇降する籠26が乗場32に到着した時、該籠26の扉駆動部70に駆動連結され、籠扉38の開閉に合わせて、乗場扉40を図3に示す閉鎖位置と図4に示す開放位置との間を移動させる。
【0021】
籠26と同様に、乗場32も乗場縦枠92と開放動作中の扉部分110との間の隙間112に物(例えば、衣服)が引き込まれるのを防止する安全装置114を備えている。安全装置114は、出入口36を横切る垂直断面(図3に仮想線116で示す断面)上に、第1の光学機器118と第2の光学機器120を備えている。第1の光学機器118は、出入口36の左右端部を定める縦枠垂直面122に嵌め込まれている。また、第2の光学機器120は、出入口36の上端を定める上部水平面124に嵌め込まれている。本実施形態では、第1の光学機器118に発光器88が利用され、第2の光学機器120に受光器90が利用されており、発光器88から出射された光が受光器90で受光できるようにしてある。
【0022】
第1の光学機器118は、垂直面122の下端近傍(好ましくは、垂直面122の下端から約10〜30cmの位置)に設けてある。また、第2の光学機器120は、上部水平面124の端部近傍(好ましくは、垂直面122の上端から約5〜20cmの位置)に設けてある。さらに、第1及び第2の光学機器118,120は、出来るだけ隙間112の近く、すなわちエレベータ昇降路側に設けるのが好ましい。
【0023】
また、乗場32の安全装置114においても、発光器88は、その光出射面が縦枠垂直面122の表面とほぼ面一に設けてあり、受光器90もその受光面が上部水平面124とほぼ面一に設けてある。したがって、乗場出入口36を通過する荷物が発光器88又は受光器90に接触してそれらを損傷することがないし、発光器88及び受光器90の表面に埃が付着し堆積することもない。
【0024】
図6は、安全装置74,114の制御回路122を示す。この制御回路122は、主に建物側の装置を制御する第1制御部(中央制御部)124と、各籠26に設けた装置を制御する第2制御部(籠制御部)126を有し、両制御部124,126は相互に通信可能に接続されている。第1制御部124は、各乗場32の発光器88・受光器90・警報装置102・表示装置104と、モータ20の駆動を制御する昇降制御部128を備えている。一方、第2制御部(籠制御部)126は、籠26の発光器88・籠受光器90・警報装置58・表示装置69・扉駆動部70の駆動を制御する開閉制御部130に接続されている。
【0025】
図7は、籠側安全装置74に係る第2制御部126の制御内容示すフローチャートである。このフローチャートにおいて、第2制御部126は、籠26がエレベータ昇降路16内を昇降中であるか否か判断する(ステップS1)。この判断は、籠26の昇降を制御する第1制御部124から第2制御部126に送信される信号により判断される。籠26が昇降中の場合、第2制御部126は、発光器88から出射された光を受光する受光器90の受光量が予め決められた基準値以下(非受光)か否か判断する(ステップS2)。判断の結果、受光器90の受光量が基準値以下(非受光)と判断された場合、すなわち、隙間72の近傍に物が存在すると判断された場合、第2制御部126は籠26内の籠警報装置58を起動し、籠26内に居る乗客に必要な警告を与える(ステップS5)。警告の内容は、警告音(ブザー音)、音声メッセージ(例えば、「扉から離れて下さい。」)、警告音と音声メッセージの併用のいずれでもよい。警告だけでなく、籠表示装置60に、音声メッセージと同様のメッセージを文字表示してもよい。
【0026】
ステップS1で籠26が停止していると判断されると、第2制御部126は、受光器90の受光量が基準値以下か否か判断する(ステップS3)。判断の結果、受光器90の受光量が基準値以下と判断された場合、すなわち、隙間72の近傍に物が存在すると判断された場合、第2制御部126は開閉制御部130に信号を送り、扉38,40の開動作を禁止する(ステップS4)。既に、扉38,40が開放動作中の場合も同様で、受光器90が光を検出しなかった場合、開放動作を一旦停止する。次に、第2制御部126は、籠26内の警報装置58を起動し、籠26内に居る乗客に必要な警告を与える(ステップS5)。
【0027】
図8は、乗場側安全装置114に係る第1制御部124の制御内容示すフローチャートである。図示するように、このフローチャートは、図6のフローチャートと類似しており、第1制御部124は、籠26がエレベータ昇降路16内を昇降中であるか否か判断し(ステップS6)、籠26が昇降中の場合、発光器88から出射された光を受光する受光器90の受光量が所定の基準値以下(非受光)か否か判断する(ステップS7)。判断の結果、受光器90の受光量が基準値以下の場合、すなわち、隙間112の近傍に物が存在すると判断された場合、第1制御部124は警報装置102を起動し、乗場32で待機している乗客に必要な警告を与える(ステップS10)。警告の内容は、籠26の警報装置58から出されるものと同一でもよい。
【0028】
籠26が停止している場合、第1制御部124は、乗場発光器88から出射された光を乗場受光器90が検出したか否か判断し(ステップS8)、乗場受光器90の受光量が基準値以下と判断された場合、すなわち、隙間112の近傍に物が存在すると判断された場合、第1制御部124は扉38,40の開放動作を禁止し(ステップS9)、警報装置102を起動して待機中の乗客に必要な警告を与える(ステップS10)。
【0029】
以上のように、本発明の安全装置74,114によれば、扉38(40)と扉収容部66(108)との間の隙間72(112)の近くに存在する物が検出されると、扉38(40)の開放動作が禁止されるので、その隙間72(112)に物が引き込まれることがない。また、籠26の昇降中も、扉38(40)の近くに物が有ればその物が検出されて、警報又は表示によって乗客に注意が喚起されるので、扉38(40)の開放時、隙間72(112)に物が引き込まれることはなく、更に安全である。さらに、以上では本発明を両開き扉に適用した例を説明したが、片開き式の扉にも以上の構成を同様に適用できる。
【0030】
〔実施の形態2〕
扉38、40の開放動作を停止する処理は、籠26内に乗客が居る場合、その乗客の安全を確保するうえで特に有効である。しかし、籠26内に乗客が居ない場合、扉38の開放動作中に、隙間72との間に物が引き込まれる危険はない。したがって、籠26内に乗客が居る場合には上述した扉開放処理を実行し、籠26内に乗客が居ない場合には異なる処理を行うようにしてもよい。
【0031】
具体的に、エレベータ装置10には、籠26内の乗客(負荷)を検出する手段として、例えば、図1に示すように、モータ20の負荷検出器132、ワイヤ24と籠26との連結部に設けた負荷検出器134、又は籠26の底部と籠枠28との間に設けた負荷検出器136が配置され、その検出器132,134又は136が第2制御部126に接続される(図9参照)。これらの負荷(荷重)検出器に代えて、籠26の天井部等にCCDカメラ等の撮像装置(図2に符号140で示す。)を設け、この撮像装置140で撮影した画像を処理することにより乗客の有無を検出することも可能である。
【0032】
図10は負荷検出器を備えた制御回路の制御を示し、この制御によれば、第2制御部126は、負荷検出器132、134又は136の出力から負荷の有無(すなわち、籠内に乗客が居るか否か)を判断する(ステップS0)。そして、負荷が無いと判断された場合、第2制御部126は上述したステップS1〜S5の処理を実行することなく、扉開放処理を終了し、負荷が有ると判断された場合、上述した扉開放処理(図7参照)と同一の処理を実行する。
【0033】
このように構成された第2の実施の形態によれば、発光器88又は受光器90の誤作動又は故障により、不要に扉の開閉動作が停止することはない。
【0034】
〔実施の形態3〕
負荷検出器を備えた安全装置の扉開放処理は、図11に示すように、籠26内に乗客の居ることが検出される(ステップS0)と発光器78を作動し(ステップS11)、籠26内に乗客の居ないことが検出される(ステップS0)と発光器78の発光を停止する(ステップS11)ように構成してもよい。この場合、発光器88を無駄に動作することがなく、この発光器88の寿命が長くなる。
【0035】
〔実施の形態4〕
図2及び図3に示す安全装置では一つの発光器88に一つの受光器90が対応しているが、図12に示すように、縦枠垂直面82から異なる距離の位置に複数の受光器90を設け、一つの発光器88から出射された光を複数の受光器90で同時に検出するようにしてもよい。この実施の形態によれば、複数の受光器90の光量検出値に応じて、異なる処理を行うことができる。
【0036】
具体的に、図13のフローチャートに示すように、垂直面82、122の近傍にある受光器90(D1)の受光量が基準値よりも低下したときは扉駆動部70の作動を禁止し(ステップS21、S22)、垂直面82,122から離れた位置にある受光器90(D2)の受光量がだけが所定の値よりも低下したときは警報装置58、102・表示装置60,104を作動して乗客に警告する(ステップS23,S24)ようにできる。
【0037】
また、図14に示すように、2つの受光器90(D1,D2)の受光量をそれぞれ所定の基準値と比較し(S31)、両受光量が基準値以下であれば発光器88が故障と判断し(S32)、いずれか一方の受光量が基準値以下のときは対応する受光器90(D1またはD2)が故障と判断し、そして判断の結果に基づいて警報装置58、102・表示装置60,104を作動して故障を報知してもよい。
【0038】
さらに、図14を参照して説明した処理は、上述した負荷検出器132等によって検出された負荷が所定の基準値以下(すなわち、乗客無しの状態)の場合だけ、実行するようにしてもよい。
【0039】
〔実施の形態5〕
図15に示すように、上部水平面46、124の両端部と中央部の3箇所に受光器90を設け、左右の発光器88から扇状の光束を交互に出射し、出入口34,36の断面に物が有るか否か、また隙間72,112の近傍に物があるか否かを同時に検出してもよい。また、同図に示すように、受光器90を各垂直面82,122に設け、この受光器90で反対側の発光器88から出射された光を検出してもよい。このように、複数の受光器90を設けた場合、隙間72,112の近傍だけに限らず、扉38,40の近くにある物も確実に検出できる。特に、垂直面82,122に受光器90を設けたものでは、低い位置にある物も確実に検出し、その引き込みを防止できる。
【0040】
左右の発光器88から出射される光は、扇状の広がりを有する光束である必要はなく、光の出射方向を可変できる発光器88を利用してもよい。なお、出射方向可変型の発光器は、後に説明する。
【0041】
複数の受光器90と発光器88の故障検出は、上述した図14に示す制御を用いて行うことができる。また、本実施の形態の場合、上部水平面46,124に設けた3つの受光器90について、一方の発光器88に対する受光量と他方の発光器88に対する受光量とを比較することで、2つの発光器88の発光量低下を評価できる。
【0042】
〔実施の形態6〕
以上の実施の形態では、縦枠垂直面82,122に発光器88を設け、この発光器88の上方に受光器90を配置しているが、図16及び図17に示すように、縦枠垂直面82,122に受光器90を設け、その上方の上部水平面46,124に発光器88を設けてもよい。
【0043】
〔実施の形態7〕
以上の実施の形態では、縦枠によって形成された固定の出入口(開口部)を通る垂直断面上に発光器と受光器を配置したが、扉の端面とこれに対向する壁(両開き扉の場合は他方の扉の端面、片開き扉の場合は対向する壁)との間に形成される出入口(開口部)を通る垂直断面上に発光器と受光器を配置してもよい。
【0044】
具体的に、図18〜図21の形態では、両開き扉の各扉部分68,110の、他方の扉部分に対向する端面140、142に発光器88が設けてある。また、受光器90は、端面140の上端部に該端面140から他方の扉部分に向けて突出して固定されている。この形態の安全装置では、発光器88から出射された光が、同一端面上に設けた受光器90(図18参照)、又は他方の扉部分68,110に設けた受光器90(図19参照)で検出される。そして、対向する扉部分68と68,110と110の間に物がある場合、この物によって光が遮断されて受光器90の受光量が低下し、その物の存在が検出される。
【0045】
なお、本実施の形態の場合、2つの扉部分68,110の上端に設けた受光器90は、扉が完全に閉鎖された状態で互いに干渉しないように、図20及び図21に示すように出入口の横断方向(矢印142方向)に位置をずらす必要がある。
【0046】
また、本実施の形態では、発光器88を扉端面140、142に設け、受光器90をその上方に設けたが、受光器90を扉端面140、142に設け、発光器88をその上方に設けてもよい。
【0047】
〔実施の形態8〕
以上、本発明の安全装置を両開き扉に適用した例を説明したが、図22と図23に示すように、扉38が、第1の扉部分(低速扉)150と、該第1の扉部分150と共に移動し、該第1の扉部分150の移動方向に向かって該第1の扉部分150に対して相対的に移動する第2の扉部分(高速扉)152によって構成されるエレベータ装置にも適用可能である。
【0048】
この場合、第1の扉部分150と縦枠42との隙間154に物が引き込まれるのを防止するために、縦枠垂直面82の下端近傍とその上端近傍にある上部水平面にそれぞれ発光器88と受光器90を設ける。また、第1の扉部分150と第2の扉部分152との隙間156に物が引き込まれるのを防止するために、第1の扉部分150の端面の下端近傍に発光器88を設け、該端面の上端近傍に受光器90を設ける。なお、発光器88と受光器90の配置関係は逆にしてもよい。また、乗場側の扉40についても、同様に構成できる。
【0049】
〔実施の形態9〕
図24は、上述した発光器88、特に垂直面82,122に取り付ける発光器の適当な具体的を示す。図示するように、発光器88は、垂直面82、122に形成された開口部160に嵌め込まれた透光板162を有する。透光板162の出入口に臨む出射面164は、この透光板162を保持する面(垂直面82又は水平面84)の出入口に接する面とほぼ面一、すなわちほぼ同一平面上に位置している。透光板162の背後には、複数の発光源166が配置されている。発光源166としては種々の光源を利用することができ、例えば発光ダイオード、半導体レーザ源などが利用できる。
【0050】
各発光源166は、該発光源166から出射された光が上方に送られるように、透光板162に対して斜めに向けられている。また、発光源166から出射された光が透光板162に当たったときの反射を抑制するために、透光板162の入射面168は、各発光源166から出射された光がほぼ直角に入射するように、この光に対して垂直な面170によって階段状に形成されている。
【0051】
この発光器88によれば、各発光源166から出射された光は、階段状の入射面168から透光板162に入射し、出射面164から出射する。出射面164から光が出射する際に光が屈折し、垂直面82,122から大きく離れることなく、発光器88の上方に配置された受光器に向かって進行する。
【0052】
扉と縦枠との間の隙間に物が引き込まれるのを防止するためには、出来るだけ光の経路を隙間の近傍に位置させることが望ましい。そのため、透光板162の出射面164と発光源166の位置は、透光板162の出射面に入射する光の入射角を、臨界角よりも僅かに小さくするのが好ましい。
【0053】
各発光源166が正常に機能しているか否かを検出するために、各発光源166の側部に受光素子172を設けて発光源166から出射される光の光量を検出し、その検出値が基準値以下となった場合、発光源166の故障と判断するようにしてもよい。
【0054】
〔実施の形態10〕
図25は、発光器の他の形態を示す。この発光器88Aは、垂直壁82,122の開口部160に嵌め込まれた平板状の透光板174を有し、その背後に上述した透光板162が適当な部材(例えば、接着剤)で固定されている。
【0055】
〔実施の形態11〕
透光板162と174は接触して配置する必要はなく、図26に示す発光器88Bのように、互いに離間させて配置してもよい。
【0056】
〔実施の形態12〕
透光板162と複数の発光源166はそれぞれ独自に固定してもよいが、図27に示す発光器88Cのように、透光板162と発光源166を一つの支持部材176に固定してもよい。この場合、図示するように、出入口の通過方向に伸びる支軸178を中心に支持部材176を回転自在に支持すると共に正逆回転モータ180に駆動連結し、このモータ180の正転と逆転により透光板174から出射する光の方向を自在に変化させることができる。
【0057】
〔実施の形態13〕
また、図28に示す発光器88Dのように、開口部160に嵌め込まれた透光板182に発光源184を一体的に埋め込んで構成してもよい。
【0058】
なお、以上の説明では、安全装置をエレベータ装置に適用した例を示したが、本発明の適用はエレベータ装置に限るものでなく、建物等の構造物に設けられた通常の扉付き開口部の扉装置にも同様に適用できるものである。
【0059】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る扉装置及びエレベータ装置によれば、縦枠と扉との隙間又は扉と扉との間に隙間に物が引き込まれることがなく、極めて安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る、扉安全装置を備えたエレベータ装置の縦断面図。
【図2】籠の出入口を籠の内部から見た正面図。
【図3】乗場の出入口を乗場から見た正面図。
【図4】籠と乗場の部分断面図。
【図5】籠と乗場の部分断面図。
【図6】安全装置の制御回路図。
【図7】安全装置の扉開放制御(籠側)を示すフローチャート。
【図8】安全装置の扉開放制御(乗場側)を示すフローチャート。
【図9】安全装置の他の形態の制御回路図。
【図10】安全装置の他の扉開放制御(籠側)を示すフローチャート。
【図11】安全装置の他の扉開放制御(籠側)を示すフローチャート。
【図12】籠と乗場の出入口の正面図。
【図13】扉開放処理のフローチャート。
【図14】故障検出のフローチャート。
【図15】籠と乗場の出入口の正面図。
【図16】籠と乗場の出入口の正面図。
【図17】籠と乗場の出入口の正面図。
【図18】籠と乗場の扉の正面図。
【図19】籠と乗場の扉の正面図。
【図20】籠と乗場の扉の断面図。
【図21】籠と乗場の扉の断面図。
【図22】他の形態の扉の断面図。
【図23】他の形態の扉の断面図。
【図24】発光器の断面図。
【図25】他の形態の発光器の断面図。
【図26】他の形態の発光器の断面図。
【図27】他の形態の発光器の断面図。
【図28】他の形態の発光器の断面図。
【符号の説明】
10:エレベータ装置
26:籠
32:乗場
34:籠出入口(開口部)
38:籠扉
40:乗場扉
42:縦枠
34:籠出入口(開口部)
58:警報装置
60:表示装置
70:扉駆動部
72:隙間
74:安全装置
78:第1の光学機器
80:第2の光学機器
82:垂直面
84:水平面
88:発光器
90:受光器
102:警報装置
104:表示装置
112:隙間
114:安全装置
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