JP5577636B2 - 出入口装置及びエレベータ装置 - Google Patents
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Description
従って、エレベータの出入口のようにかご出入口及び乗場出入口の2つの開口部が相互に連通することにより利用者の出入り等が可能となる出入口においては、扉に対して、発光器及びカメラが設けられた側における扉による挟み込みのおそれがある障害物等は検出可能であるが、他方側においては扉による挟み込みのおそれがある障害物等の検出をすることができないという課題がある(例えば、発光器及びカメラが乗場出入口の縦枠に設けられている場合、乗場側における扉挟み込みのおそれのある障害物等は検出可能であるが、かご側における扉挟み込みのおそれのある障害物等は検出することができない)。
この課題については、高層ビル等エレベータの停止する階床が多い場合に特に大きな問題となる。
また、第2の目的は、簡潔な構成で2つの開口部双方における扉挟み込みのおそれのある障害物等を検出することができる(エレベータの出入口の場合、乗場側及びかご側双方における扉挟み込みのおそれのある障害物等を検出することができる)出入口装置及びエレベータ装置を得るものである。
また、簡潔な構成で2つの開口部双方における扉挟み込みのおそれのある障害物等を検出することができる(エレベータ装置の場合、乗場側及びかご側双方における扉挟み込みのおそれのある障害物等を検出することができる)という効果も併せ奏する。
図1から図4は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベータにおける出入口装置の側面断面図、図2はエレベータにおける出入口装置の正面図、図3はエレベータにおける出入口装置の要部構成を示すブロック図、図4はエレベータにおける出入口装置の動作の流れを示すフロー図である。
図において1はエレベータの昇降路内に昇降自在に配置された乗りかごであり、この乗りかご1の正面部にはこの乗りかご1内に利用者が出入り等するための開口部であるかご出入口2(第1の出入口)が設けられている。
このかご出入口2の左右両側には一対のかご側縦枠3(第1の縦枠)がそれぞれ立設されており、すなわち、これらのかご側縦枠3によりかご出入口2の左右両側縁が形成されている。
このかご側下部水平枠5は、その奥行方向について、かご側縦枠3及びかご側上部水平枠4と比較して乗りかご1の外側へと突出しており、この突出部分には間口方向に亘って敷居溝が設けられている。
この乗場出入口8の左右両側には一対の乗場側縦枠9(第2の縦枠)がそれぞれ立設されており、すなわち、これらの乗場側縦枠9により乗場出入口8の左右両側縁が形成されている。
この乗場側下部水平枠11は、乗場側縦枠9及び乗場側上部水平枠10と比較して昇降路側へと突出しており、この突出部分には間口方向に亘って敷居溝が設けられている。
そして、発光部13は、この光出射窓13aから出射光14を、乗場側下部水平枠垂直面11aへと出射する(より詳細には、発光部13内に設けられた後述する発光体13bが発する光を、光出射窓13aから出射光14として乗場側下部水平枠垂直面11aへと出射する)。
さらに望ましくは、前記隙間領域を一様に照らすべく、発光体13bを発光部13内に等間隔に配置する、又は、線状の発光体13bを前記隙間領域に対し平行にすなわちかご側下部水平枠垂直面5aや乗場側下部水平枠垂直面11aと平行な略平面を形成するようにして配置する。
そして、発光部13からの出射光14が乗場側下部水平枠垂直面11aの表面で拡散反射されて生じた反射光15は、この受光窓16aから受光部16内の受光素子16bへと到達し、受光部16において反射光15の像が撮像される。
かご出入口2は一対のかご扉6が左右に移動することで開閉される。これらのかご扉6は全閉時において出入口中心線18上で互いに当接する。また、同様に、乗場出入口8は、一対の乗場扉12が左右に移動することで開閉され、これらの乗場扉12は全閉時において出入口中心線18上で互いに当接する。ここで、かご出入口2における出入口中心線18と乗場出入口8における出入口中心線18とは同一である。
なお、乗りかご1の乗場7への停止時において、かご扉6及び乗場扉12は連動して開閉動作する。
乗りかご1の動作全般はかご制御部19により制御されており、特にかご扉6の開閉動作は、このかご制御部19からの開閉指令信号に基づいて開閉制御部20により駆動制御される。
発光部13は内部に光を発する発光体13bを有しており、この発光体13bの点灯及び消灯は、発光部13の備える駆動部13cにより駆動される。
この物体検知装置制御部16cは、受光部16の撮像タイミングと発光部13の発光タイミングとの同期処理、並びに、乗場側下部水平枠垂直面11aからの反射光15の画像処理及びこの反射光15の画像処理に基づく障害物有無の判定処理を行う。
そして、発光部13の駆動部13cは、物体検知装置制御部16cからの発光タイミング信号に応じて、発光体13bの点灯及び消灯を駆動制御する。
また、かご制御部19は、物体検知装置制御部16cからの物体検知信号に応じて、開閉制御部20へと開閉指令信号を出力し、この開閉指令信号に基づいて開閉制御部20によりかご扉6の開閉が駆動制御される。
まず、物体検知装置制御部16cは、発光部13が点灯しておらず消灯しているときに受光部16により撮像された画像A及び発光部13が点灯しているときに受光部16により撮像された画像Bを取込み、画像Aに対する画像Bの差分である差分画像Cを演算する。このような差分処理を行うことにより、差分画像Cには発光部13の光源像が抽出される。
これに対し、前記物体検知領域内に光を遮る不透明な物体(障害物)が存在する場合には、乗場側下部水平枠垂直面11aからの反射光15は部分的に遮られるため、当該物体の位置に応じて、差分画像Cの光源像は不連続な像又は障害物が存在しないときの光源像と比べて長さの短い像となる。
すなわち、まず、初期状態において出入口(かご出入口2)の戸(かご扉6)は全開した状態である。そして、ステップS1において物体検知装置により前記物体検知領域内に物体が検知されたか否かについて確認され、物体が検知された場合には、戸全開状態が維持されこのステップS1の確認が繰返される。
このステップS3において物体が検知されなければ、ステップS4へと進み戸閉動作が継続され、続くステップS5において戸(かご扉6)が全閉位置にあるか否かについて確認がなされる。
図5は、この発明の実施の形態2に係るもので、エレベータにおける出入口装置の正面図である。
前述した実施の形態1は、出入口の戸が、互いに左右逆方向に移動して戸開閉する一対の両開き引戸であったが、ここで説明する実施の形態2は、出入口の戸を、二枚の戸が左右同方向に移動して戸開閉するいわゆる二枚片開き引戸としたものである。
ここで、左右一対のかご側縦枠3のうち、一方は戸全開時にかご扉6が引込まれて収納される戸袋側であり、他方は戸全閉時にかご扉6の側端部が当接する戸当り側となる。また、乗場側縦枠9においては、乗りかご1が当該乗場7に停止した状態において、戸袋側のかご側縦枠3に対向する乗場側縦枠9が戸袋側であり、戸当り側のかご側縦枠3に対向する乗場側縦枠9が戸当り側である。
他の構成及び動作については実施の形態1と同様であり、その説明は省略する。
図6及び図7は、この発明の実施の形態3に係るもので、図6はエレベータにおける出入口装置の側面断面図、図7はエレベータにおける出入口装置の正面図である。
前述した実施の形態1及び実施の形態2は、物体検知装置の発光部を下側に配置すなわちかご側下部水平枠に取付け、受光部(カメラ部)を上側に配置すなわちかご側上部水平枠に取付けて構成したが、ここで説明する実施の形態3は、発光部及び受光部の位置を交換し、物体検知装置の発光部を上側に配置すなわちかご側上部水平枠に取付け、受光部(カメラ部)を下側に配置すなわちかご側下部水平枠に取付けるようにしたものである。
ここでは、実施の形態1を元にして、発光部及び受光部の位置を交換した場合について説明する。
そして、発光部13は、この光出射窓13aから、出射光14を乗場側下部水平枠垂直面11aへと出射する(より詳細には、発光部13内に設けられた発光体13bが発する光を、光出射窓13aから出射光14として乗場側下部水平枠垂直面11aへと出射する)。
乗場側下部水平枠垂直面11aの表面は、実施の形態1や実施の形態2と同様、鏡面ではなく拡散反射(乱反射)特性を有している。従って、発光部13からの出射光14は、乗場側下部水平枠垂直面11aの表面において拡散反射され、反射光15が生じる。
そして、この反射光15は、受光窓16aから受光部16内の受光素子16bへと到達し、受光部16において反射光15の像が撮像される。
他の構成及び動作については実施の形態1又は実施の形態2と同様であり、その説明は省略する。
2 かご出入口
3 かご側縦枠
4 かご側上部水平枠
5 かご側下部水平枠
5a かご側下部水平枠垂直面
6 かご扉
7 乗場
8 乗場出入口
9 乗場側縦枠
10 乗場側上部水平枠
11 乗場側下部水平枠
11a 乗場側下部水平枠垂直面
12 乗場扉
13 発光部
13a 光出射窓
13b 発光体
13c 駆動部
14 出射光
15 反射光
16 受光部
16a 受光窓
16b 受光素子
16c 物体検知装置制御部
17 支持金具
18 出入口中心線
19 かご制御部
20 開閉制御部
Claims (8)
- 第1の出入口及び第2の出入口の2つの開口部が相互に連通することにより出入りが可能となり、その際、前記第1の出入口と前記第2の出入口との間に隙間空間が形成される出入口において、
前記第1の出入口側に設けられ、前記第2の出入口側の前記第1の出入口に対向する反射面に向けて光を出射し、前記反射面での反射光により前記隙間空間を照らす発光手段と、
前記第1の出入口側に設けられ、前記発光手段から出射された光の前記反射面での反射光を前記隙間空間を通して受光し撮像する受光撮像手段と、
前記受光撮像手段により撮像された画像に基づいて、障害物の有無を判断する物体検知装置制御手段と、を備え、
前記発光手段は、前記第1の出入口の、下縁を形成する第1の下部水平枠及び上縁を形成する第1の上部水平枠の両者の一方における前記隙間空間に面する垂直面に設けられ、
前記反射面は、拡散反射特性を有するとともに、前記第2の出入口の下縁を形成する第2の下部水平枠における、前記隙間空間に面し、かつ、前記第1の下部水平枠の前記隙間空間に面する垂直面に対向する垂直面であり、
前記受光撮像手段は、前記両者の他方における前記隙間空間に面する垂直面に設けられるとともに、前記反射面における入射角と異なる反射角の反射光を受光することを特徴とする出入口装置。 - 前記発光手段は、前記第1の下部水平枠に設けられ、
前記受光撮像手段は、前記第1の上部水平枠に設けられることを特徴とする請求項1に記載の出入口装置。 - 前記発光手段は、前記第2の下部水平枠に対向する垂直面に設けられた光出射窓を有し、この光出射窓から前記反射面へと光を出射し、
前記受光撮像手段は、下方に向けて設けられた受光窓を有し、この受光窓を介して前記反射光を受光することを特徴とする請求項2に記載の出入口装置。 - 前記発光手段は、前記第1の上部水平枠に設けられ、
前記受光撮像手段は、前記第1の下部水平枠に設けられることを特徴とする請求項1に記載の出入口装置。 - 前記発光手段は、下方に向けて設けられた光出射窓を有し、この光出射窓から前記反射面へと光を出射し、
前記受光撮像手段は、前記第2の下部水平枠に対向する垂直面に設けられた受光窓を有し、この受光窓を介して前記反射光を受光することを特徴とする請求項4に記載の出入口装置。 - 前記第1の出入口に開閉自在に設けられ、互いに左右逆方向に移動して戸開閉し、全閉時において出入口中心線上で互いに当接する一対の両開き引戸をさらに備え、
前記発光手段及び前記受光撮像手段は、前記出入口中心線上に配置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の出入口装置。 - 前記第1の出入口に開閉自在に設けられた片引戸をさらに備え、
前記発光手段及び前記受光撮像手段は、前記片引戸の戸当り側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の出入口装置。 - 請求項1から請求項7のいずれかに記載の出入口装置を備えたエレベータであって、
前記第1の出入口は、前記エレベータの乗りかごに設けられたかご出入口であり、
前記第2の出入口は、前記エレベータの乗場に設けられた乗場出入口であることを特徴とするエレベータ装置。
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