JP2000235451A - 光走査型タッチパネル - Google Patents
光走査型タッチパネルInfo
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Abstract
を容易に判別できる光走査型タッチパネルを提供する。 【解決手段】 発光素子11から出射されてコリメーシ
ョンレンズ12で平行光にされ、アパーチャミラー15
のアパーチャ15aを通過してポリゴンミラー14に向
かうレーザ光の経路の近傍に、このレーザ光に対するノ
イズ光を遮断する遮光部材18を設ける。この遮光部材
18にて、レーザ光以外のノイズ光はポリゴンミラー1
4に照射されず、そのノイズ光の影響を受けることな
く、ポリゴンミラー14の光走査による正確な基準信号
を受光素子13で得る。
Description
示物の位置を光学的に検出する光走査型タッチパネルに
関する。
ンピュータシステムの普及に伴って、コンピュータシス
テムにより情報が表示される表示装置の表示画面上を人
の指または特定の指示物により指示することにより、新
たな情報を入力したり、コンピュータシステムに対して
種々の指示を与えたりする装置が利用されている。
示画面に表示された情報に対してタッチ方式にて入力操
作を行う場合には、その表示画面上での接触位置(指示
位置)を高精度に検出する必要がある。このような座標
面となる表示画面上の指示位置を検出する方法の一例と
して、光学的な位置検出方法が、特開昭62−5428
号公報などに提案されている。この方法は、表示画面の
両側枠に光再帰性反射体を配置し、角度走査したレーザ
光線のこの光再帰性反射体からの戻り光を検知し、指ま
たはペン等によって光線が遮断されるタイミングから指
またはペン等の存在角度を求め、求めた角度から三角測
量の原理にて位置座標を検出する。この方法では、部品
点数が少なくて検出精度を維持でき、指,任意のペン等
の位置も検出できる。
走査型タッチパネルは、一般的に表示画面の外側に設け
られた再帰性反射体と、レーザ光などの光を出射する発
光素子と、出射された光を角度走査するポリゴンミラー
などの光走査手段と、その走査光の再帰性反射体による
反射光を偏向する偏向素子と、偏向された反射光を受光
する受光素子とを備えており、発光素子からの光を光走
査手段にて走査させ、その走査光の再帰性反射体での反
射光を再び光走査手段で反射させ、その反射光を偏向素
子を介して受光素子に受光させる構成を有している。そ
の走査光の経路に指,任意のペンなどの指示物が存在す
る場合には、再帰性反射体での反射光が受光素子に受光
されない。そこで、光走査手段の走査角度及び受光素子
での受光結果に基づいて、それらの指示物の位置を検出
することができる。
では、光走査手段での走査光が偏向素子の幅を走査して
受光素子に直接入射される光を、1回の光走査の基準信
号としている。また、再帰性反射体の一縁に走査光が到
達してその反射光が受光素子で受光されて走査開始信号
が得られる。
走査開始信号とは走査時間的に極めて近接しており、基
準信号が走査開始信号に影響を及ぼすので、両信号の判
別が難しいという課題があった。そこで、従来では、例
えば、走査光の光走査手段への入射角を実装上、走査光
のビームサイズの3倍以上に相当する角度分だけ離すこ
とにより、その影響を緩和している。このような手法で
は、実装上の設計自由度を制限することになり、小型な
構成の実現を妨げる要因になっている。また、基準信号
と走査開始信号とを分離するために特定のスライスレベ
ルを設定する必要があり、回路構成が複雑になるという
問題がある。
であり、簡単な構成にて、基準信号と走査開始信号とを
容易に判別できる光走査型タッチパネルを提供すること
を目的とする。
タッチパネルは、光を出射する光出射手段と、所定領域
と実質的に平行である面内で前記光を角度走査する光走
査手段と、該光走査手段による走査光を受光する受光手
段とを備え、前記所定領域に指示物で形成される走査光
の遮断位置を走査角度に対応した前記受光手段の受光出
力に基づいて検出する光走査型タッチパネルにおいて、
前記光出射手段と前記光走査手段との間であって、前記
光出射手段から出射される前記光の経路を妨げない領域
に、ノイズ光を遮断するための遮光手段を備えることを
特徴とする。
ある理由は、光走査型タッチパネルの種々の部材におけ
る反射光,回折光などがノイズ光として光走査手段に照
射されて反射し、その反射光が正規の走査光に加わった
形で受光素子に受光されて、基準信号は裾野が広がった
ような形状になり、これに続く走査開始信号との境界が
不明瞭になる点にあると考えられる。よって、本発明で
は、このようなノイズ光が光走査手段に到達しないよう
に、光出射手段から光走査手段への正規の照射光の経路
に関与しない領域に遮光手段を設ける。この遮光手段に
よって、ノイズ光は遮断されて光走査手段に到達せず、
正規の走査光のみが受光手段に入射され、基準信号の立
ち下がりが尖鋭となって、走査開始信号との境界が明瞭
となり、基準信号と走査開始信号との判別を容易に行え
る。
請求項1において、前記遮光手段の前記光走査手段側の
面に無反射処理を施していることを特徴とする。
射処理を施している。よって、光走査手段にこのような
ノイズ光が到達して反射した場合においても、遮光手段
の光走査手段側の面に無反射処理が施されているので、
その反射光が受光手段に入射されることがなく、正規の
走査光のみが受光手段に入射され、基準信号の立ち下が
りが尖鋭となって、走査開始信号との境界が明瞭とな
り、基準信号と走査開始信号との判別を容易に行える。
所定領域と実質的に平行である面内で光を角度走査する
光走査手段と、該光走査手段による走査光を受光する受
光手段とを備え、前記所定領域に指示物で形成される走
査光の遮断位置を走査角度に対応した前記受光手段の受
光出力に基づいて検出する光走査型タッチパネルにおい
て、前記光走査手段と前記受光手段との間であって、前
記光走査手段による走査光の経路を妨げない領域に、ノ
イズ光を遮断するための遮光手段を備えることを特徴と
する。
うに、受光手段の走査光入射側であって、走査光の経路
に関与しない領域に遮光手段を設ける。この遮光手段に
よって、ノイズ光が受光手段まで到達せず、正規の走査
光のみが受光手段に入射され、基準信号の立ち下がりが
尖鋭となって、走査開始信号との境界が明瞭となり、基
準信号と走査開始信号との判別を容易に行える。
所定領域と実質的に平行である面内で光を角度走査する
光走査手段と、該光走査手段による走査光を偏向する偏
向手段と、偏向された走査光を受光する受光手段とを備
え、前記所定領域に指示物で形成される走査光の遮断位
置を走査角度に対応した前記受光手段の受光出力に基づ
いて検出する光走査型タッチパネルにおいて、前記光走
査手段から前記偏向手段までの距離をL1,前記偏向手
段から前記受光手段までの距離をL2,前記偏向手段に
おける前記走査光の経路から前記所定領域側の端までの
幅をw,前記走査光のビーム幅をd,走査開始角度をδ
とした場合に、d/2+w>(L1+L2)tanδの
条件を満たすことを特徴とする。
領域内に光を走査させてその走査光が受光可能となり、
また、この条件を満たしながら偏向手段から受光手段ま
での距離(L2)を長く設定することにより、基準信号
の幅を小さくでき、基準信号と走査開始信号との判別を
容易に行える。
示す図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明
の光走査型タッチパネルの基本構成を示す模式図であ
る。
コンピュータ等の電子機器におけるCRTまたはフラッ
トディスプレイパネル(PDP,LCD,EL等),投
射型映像表示装置等の矩形状の表示画面であり、本実施
の形態ではPDP(プラズマディスプレイ)の表示画面
として構成されている。
ッチするための目標区域として規定された平面の範囲で
あるこの長方形の表示画面10の一つの短辺(本実施の
形態では右側の辺)の両隅の外側には、発光素子,受光
素子,ポリゴンミラー,各種のレンズ等を含む光学系を
内部に有する光学ユニット1a,1bがそれぞれ設けら
れている。また、表示画面10の右側の辺を除く3辺、
つまり、上下両側の辺及び左側の辺の外側には再帰性反
射体としての再帰性反射シート7が設けられている。
態における光学ユニット1a,1bの構成及び光路を示
す図である。両光学ユニット1a,1bは同じ内部構成
をなしている。光学ユニット1a(1b)は、赤外線レ
ーザ光を出射するレーザダイオード(LD)からなる発
光素子11と、発光素子11からのレーザ光を平行光に
するためのコリメーションレンズ12と、再帰性反射シ
ート7からの反射光を受光するフォトダイオード(P
D)からなる受光素子13と、発光素子11からのレー
ザ光を角度走査するための例えば4角柱状のポリゴンミ
ラー14と、アパーチャ15aによりコリメーションレ
ンズ12からポリゴンミラー14への投射光を制限する
と共に、ポリゴンミラー14を介した再帰性反射シート
7からの反射光を受光素子13側へ反射するアパーチャ
ミラー15と、アパーチャミラー15での反射光を受光
素子13に集束させるための集光レンズ16と、ポリゴ
ンミラー14を回転させるモータ17と、アパーチャミ
ラー15,ポリゴンミラー14間の光路に対して走査領
域とは反対側に設けられており、ノイズ光がポリゴンミ
ラー14に照射されることを防止する遮光部材18と、
これらの光学部材を取付け固定するための光学ユニット
本体19とを備える。なお、集光レンズ16は、光学ユ
ニット本体18の中空部に嵌挿された円筒状のレンズホ
ルダ20内に固定されている。
コリメーションレンズ12にて平行光にされ、アパーチ
ャミラー15のアパーチャ15aを通過した後、ポリゴ
ンミラー14の回転によって表示画面10と実質的に平
行である面内を角度走査されて再帰性反射シート7に投
射される。そして、再帰性反射シート7からの反射光
が、ポリゴンミラー14及びアパーチャミラー15にて
反射された後、集光レンズ17で集束されて受光素子1
3に入射される。但し、走査光の経路に指示物Sが存在
する場合には走査光が遮断されるため、反射光が受光素
子13に入射されることはない。
子11を駆動する発光素子駆動回路2a,2bと、各受
光素子13の受光量を電気信号に変換する受光信号検出
回路3a,3bと、各ポリゴンミラー14の動作を制御
するポリゴン制御回路4とが接続されている。また、参
照符号5は指示物Sの位置,大きさを算出すると共に、
装置全体の動作を制御するMPUであり、6はMPU5
での算出結果などを表示する表示装置である。
に駆動制御信号を送り、その駆動制御信号に応じて発光
素子駆動回路2a,2bが駆動されて、各発光素子11
の発光動作が制御される。受光信号検出回路3a,3b
は、各受光素子13での反射光の受光信号をMPU5へ
送る。MPU5は、各受光素子13からの受光信号に基
づいて、指示物Sの位置,大きさを算出し、その算出結
果を表示装置6に表示する。なお、表示装置6は表示画
面10を兼用することも可能である。
においては、図1に示されているように、例えば光学ユ
ニット1bに関して説明すると、光学ユニット1bから
の投射光は、走査光がアパーチャミラー15で反射され
て受光素子13に直接入射する位置から図1上で反時計
方向回りに走査され、再帰性反射シート7の先端部分で
反射される位置(Ps)に至って走査開始位置になる。
そして、指示物Sの一端に至る位置(P1)までは再帰
性反射シート7により反射されるが、指示物Sの他端に
至る位置(P2)までの間は指示物Sによって遮断さ
れ、その後の走査終了位置(Pe)に至るまでは再帰性
反射シート7により反射される。
からの投射光が、再帰性反射シート7に到らずにポリゴ
ンミラー14にてアパーチャミラー15を走査して直接
受光素子13に入射された検出光信号を基準信号とす
る。また、再帰性反射シート7の先端部分(図1のP
s)へ走査光が到達して反射された検出光信号が走査開
始信号となり、その後、再帰性反射シート7からの反射
光が受光素子13に入射されて再帰性反射信号が得られ
る。なお、この基準信号を検出した時点から走査角度を
計測するようにしている。
光部材18の作用について説明する。図3は、このよう
な遮光部材が存在しない従来例を示す図であり、図3
(a)は従来例の構成及び光路の模式図、図3(b)は
従来例におけるポリゴンミラー14への照射光のビーム
形状を示す図、図3(c)は従来例における基準信号及
び再帰性反射信号を示す図である。なお、図3(a)に
あって、図2と同一部分には同一番号を付している。
(a)の破線,図3(b)のAに示すように、走査光と
はならないノイズ光としての拡散光がポリゴンミラー1
4へ照射され、その反射光が受光素子13に入射され
る。その結果、図3(c)に示す基準信号Bの辺縁が尖
鋭でなく、これに続く再帰性反射信号Cとの境界が不明
瞭となって、正確に基準信号Bと再帰性反射信号Cとの
判別を行えない。
1実施の形態を示す図であり、図4(a)は第1実施の
形態の構成及び光路の模式図、図4(b)は第1実施の
形態におけるポリゴンミラー14への照射光のビーム形
状を示す図、図4(c)は第1実施の形態における基準
信号及び再帰性反射信号を示す図である。遮光部材18
は、図4(a)に示すように、アパーチャ15aからポ
リゴンミラー14へ向かう平行光の経路にその長手方向
を沿わせた偏平四角柱状の支持材18aと、その支持材
18aの光路側の表面に貼付された無反射テープ18b
とから構成されており、その光路に対して走査領域と反
対側であって、その光路を妨げないような領域に設置さ
れている。
18が存在するので、ノイズ光となる拡散光は、この遮
光部材18の表面で吸収または散乱されて、ポリゴンミ
ラー14に照射されない。よって、図4(b)に示すよ
うに、ポリゴンミラー14への照射光のビーム形状では
走査領域と反対側のこの拡散光の成分(図3(b)のよ
うな成分A)がなくなり、その結果、図4(c)に示す
基準信号Bの辺縁が尖鋭となり、これに続く再帰性反射
信号Cとの境界が明瞭であって、基準信号Bと再帰性反
射信号Cとを正確に判別できる。
18を設けて、アパーチャミラー15などの光学部材に
おける内部反射光,アパーチャ15aでの回折光などの
拡散光となるノイズ光が、走査光学系に入射しないよう
にしたので、基準信号と再帰性反射信号(走査開始信
号)とを容易かつ正確に判別できる。
態における光学ユニット1a,1bの構成及び光路を示
す図である。図5において、図2と同一部分には同一番
号を付してそれらの説明は省略する。
14の外接円の近傍に、その長手方向をポリゴンミラー
14の軸心方向に合わせて、遮光部材18を光学ユニッ
ト本体19に立設させている。なお、他の構成、光走査
の動作、基準信号の検出などは第1実施の形態と同様で
ある。
徴について詳述する。図6は、第2実施の形態の一例の
構成及び光路の模式図、図7は、第2実施の形態の他の
例の構成及び光路の模式図である。
持材18aのアパーチャ15a側の表面に無反射テープ
18bを貼付した構成をなす遮光部材18が、ポリゴン
ミラー14の外接円の近傍であって、アパーチャ15a
からの平行光の経路に対して走査領域と反対側であり、
その光路を妨げないような領域に設けられている。この
例では、このような遮光部材18が存在するので、図6
の破線で示すノイズ光となる拡散光は、この遮光部材1
8の表面で吸収または散乱されて、ポリゴンミラー14
に照射されない。
持材18aのアパーチャ15a側の表面及びポリゴンミ
ラー14側の表面に無反射テープ18b及び18cを貼
付した構成をなす遮光部材18が、ポリゴンミラー14
の外接円の近傍であって、アパーチャ15aからの平行
光の経路に対して走査領域と反対側であり、その光路を
妨げないような領域に設けられている。この例では、こ
のような遮光部材18が存在するので、図7の破線で示
すノイズ光となる拡散光は、この遮光部材18の表面で
吸収または散乱されて、ポリゴンミラー14に照射され
ない。また、図7の一点鎖線で示すように、遮光部材1
8の縁を通ってポリゴンミラー14に到達するノイズ光
となる拡散光が存在する場合でも、その反射光はこの遮
光部材18の裏面で吸収または散乱されて受光素子まで
到達しない。
設けた第2実施の形態でも、第1実施の形態と同様に、
ノイズ光となる拡散光が走査光学系に入射しないように
したので、得られる基準信号の辺縁が尖鋭となり、これ
に続く再帰性反射信号との境界が明瞭であって、基準信
号と再帰性反射信号(走査開始信号)とを容易かつ正確
に判別できる。また、この第2実施の形態では、ポリゴ
ンミラー14の近傍にのみ遮光部材18を設けるので、
第1実施の形態と比べて、遮光部材18の面積が少なく
て済む。
態における光学ユニット1a,1bの構成及び光路を示
す図である。図8において、図2と同一部分には同一番
号を付してそれらの説明は省略する。
を固定するレンズホルダ20のアパーチャミラー15側
に、ポリゴンミラー14の走査開口幅のアパーチャを有
する遮光部材18を設けている。なお、他の構成、光走
査の動作、基準信号の検出などは第1実施の形態と同様
である。
徴について詳述する。図9は、このような遮光部材18
が存在しない従来例の構成及び光路の模式図、図10は
遮光部材18が存在する第3実施の形態の構成及び光路
の模式図である。なお、図9にあって、図8と同一部分
には同一番号を付している。
実線矢符に示すように、ポリゴンミラー14からの走査
光が斜め方向からアパーチャミラー15に照射される
と、その反射光がレンズホルダ20の内面で散乱反射
し、その散乱反射光がノイズ光として受光素子13に入
射される。この結果、図11(a)に示すように、得ら
れる基準信号の幅が広くなる。なお、図11(a)でハ
ッチングを付した部分は、この散乱反射光によるノイズ
成分を表す。よって、従来例では、幅が広い基準信号が
得られるので、これに続く再帰性反射信号(走査開始信
号)との境界が不明瞭となって、両信号の判別が難し
い。
材18を設けた第3実施の形態では、図10の実線矢符
に示すように、ポリゴンミラー14からの走査光が斜め
方向にアパーチャミラー15へ照射された場合でも、そ
の反射光は遮光部材18によって遮断されて受光素子1
3に入射されない。この結果、図11(b)に示すよう
に、走査光のみからなる正確な基準信号を得ることがで
きる。よって、第3実施の形態では、幅が狭い基準信号
が得られるので、これに続く再帰性反射信号(走査開始
信号)との境界は明瞭となって、両信号の判別を容易か
つ正確に行える。
ることによって、基準信号と再帰性反射信号(走査開始
信号)との判別を容易に行えるようにした第4実施の形
態について説明する。
学部材の配置設計と光走査の状態とを示す模式図であ
る。図において、δは走査開始角度(アパーチャ15a
からの平行光の光軸と図1におけるPsに相当する走査
光の光路とのなす角度)、L1はアパーチャミラー15
からポリゴンミラー14までの距離、wはアパーチャミ
ラー15における走査光の光路から検出領域側(走査領
域側)の端までの幅をそれぞれ示す。よって、更に、走
査光のビーム幅をd、アパーチャミラー15から受光素
子13までの距離をL2とした場合、以下の条件(1)
を満たす場合には、走査光の再帰性反射シート7での反
射光が光学ユニット1a(1b)に遮断されることなく
受光素子13で受光することが可能である。そして、こ
の条件(1)を満たすように各光学部材の位置が設計さ
れている。 d/2+w>(L1+L2)tanδ …(1)
4間の距離(L1)の設計に自由度が少なくてL1の長
さをあまり大きくできない場合には、条件(1)を満た
しながらアパーチャミラー15,受光素子13間の距離
(L2)を長く設定することにより、基準信号の幅を縮
小できる。図13は、ポリゴンミラー14及びアパーチ
ャミラー15を固定してL1を一定(30mm)にし、
受光素子13の位置を変動させてL2を変化させた場合
のこれらの各光学部材の位置関係を示す模式図である。
受光素子13の位置は3ヶ所(:L2=5mm,:
L2=10mm,:L2=15mm)設定している。
した場合の光学的な展開図である。図14において、反
射面はポリゴンミラー14の位置に相当し、偏向面はア
パーチャミラー15の位置に相当する。また、図15
に、それぞれの位置に受光素子13を配置した場合にお
ける基準信号とそれに続く再帰性反射信号とを示す。
つまり、受光素子13をアパーチャミラー15から遠く
離して配置することにより、基準信号の幅を縮小できる
ことが分かる。従って、受光素子13,アパーチャミラ
ー15間の距離(L2)を長くする場合には、基準信号
の幅が短くなり、基準信号と再帰性反射信号(走査開始
信号)との判別を容易に行える。
(1)の関係から、走査開始角δを大きくした場合と同
様の効果があることが分かる。
ミラー14間の距離(L1)が10mmであって、走査
開始角δを20°確保する場合には、アパーチャミラー
15,受光素子13間の距離(L2)を25mm程度に
すれば良い。
る指示物Sの位置,大きさの算出動作について説明す
る。図16は、光走査型タッチパネルの実施状態を示す
模式図である。但し、図16では光学ユニット1a,1
b、再帰性反射シート7,表示画面10以外の構成部材
は図示を省略している。また、指示物Sとして指を用い
た場合を示している。
ことにより、光学ユニット1a,1b内の各ポリゴンミ
ラー14を回転させて、各発光素子11からのレーザ光
を角度走査する。この結果、再帰性反射シート7からの
反射光が各受光素子13に入射する。このようにして各
受光素子13に入射した光の受光量は受光信号検出回路
3a,3bの出力である受光信号として得られる。
学ユニット1a,1bを結ぶ基準線から各受光素子まで
の角度を、θ0,φ0は両光学ユニット1a,1bを結
ぶ基準線から再帰性反射シート7の端部までの角度を、
θ1,φ1は基準線から指示物Sの基準線側端部までの
角度を、θ2,φ2は基準線から指示物Sの基準線と逆
側端部までの角度をそれぞれ示している。ここで、この
(θ00+θ0)または(φ00+φ0)が前述した走査開
始角度δに相当する。
が存在する場合には、光学ユニット1a,1bから投射
された光の指示物Sからの反射光は各受光素子13に入
射されない。従って、図16に示されているような状態
では,走査角度が0°からθ0までの間では光学ユニッ
ト1a内の受光素子13には反射光は入射されず、走査
角度がθ0からθ1までの間ではその受光素子13に反
射光が入射され、走査角度がθ1からθ2までの間では
その受光素子13に反射光が入射されない。同様に、走
査角度が0°からφ0までの間では光学ユニット1b内
の受光素子13には反射光は入射されず、走査角度がφ
0からφ1までの間ではその受光素子13に反射光が入
射され、走査角度がφ1からφ2までの間ではその受光
素子13に反射光が入射されない。
ら、指示物S(本例では指)の中心位置(指示位置)の
座標を求める処理について説明する。まず、三角測量に
基づく角度から直交座標への変換を説明する。図17に
示すように、光学ユニット1aの位置を原点O、表示画
面10の右辺,上辺をX軸,Y軸に設定し、基準線の長
さ(光学ユニット1a,1b間の距離)をLとする。ま
た、光学ユニット1bの位置をBとする。表示画面10
上の指示物Sが指示した中心点P(Px,Py)が、光
学ユニット1a,1bからX軸に対してθ,φの角度で
それぞれ位置している場合、点PのX座標Px,Y座標
Pyの値は、三角測量の原理により、それぞれ以下の
(2),(3)式のように求めることができる。 Px(θ,φ)=(tanφ)÷(tanθ+tanφ)×L …(2) Py(θ,φ)=(tanθ・tanφ)÷(tanθ+tanφ)×L …(3)
るので、検出した受光信号の立ち上がり/立ち下がりの
タイミングでの検出角度を採用した場合、図18に示す
ように、指示物S(指)のエッジ部の4点(図18のP
1〜P4)を検出することになる。これらの4点は何れ
も指示した中心点(図18のPc)とは異なっている。
そこで、以下のようにして 中心点Pcの座標(Pc
x,Pcy)を求める。Pcx,Pcyは、それぞれ以
下の(4),(5)式のように表せる。 Pcx(θ,φ)=Pcx(θ1+dθ/2,φ1+dφ/2)…(4) Pcy(θ,φ)=Pcy(θ1+dθ/2,φ1+dφ/2)…(5)
+dθ/2,φ1+dφ/2を上記(2),(3)式の
θ,φとして代入することにより、指示された中心点P
cの座標を求めることができる。
値を求め、その角度の平均値を三角測量の変換式
(2),(3)に代入して、指示位置である中心点Pc
の座標を求めるようにしたが、最初に三角測量の変換式
(2),(3)に従って走査角度から4点P1〜P4の
直交座標を求め、求めた4点の座標値の平均を算出し
て、中心点Pcの座標を求めるようにすることも可能で
ある。また、視差、及び、指示位置の見易さを考慮し
て、指示位置である中心点Pcの座標を決定することも
可能である。
速度が一定である場合には、時間を計時することにより
走査角度の情報を得ることができる。図19は、受光信
号検出回路3aからの受光信号と、光学ユニット1a内
のポリゴンミラー14の走査角度θ及び走査時間Tとの
関係を示すタイミングチャートである。ポリゴンミラー
14の走査角速度が一定である場合、その走査角速度を
ωとすると、走査角度θ及び走査時間Tには、下記
(6)式に示すような比例関係が成り立つ。 θ=ω×T …(6)
り時の角度θ1,θ2は、それぞれの走査時間t1,t
2と下記(7),(8)式の関係が成り立つ。 θ1=ω×t1 …(7) θ2=ω×t2 …(8)
が一定である場合には、時間情報を用いて、指示物S
(指)の遮断範囲及び座標位置を計測することが可能で
ある。
は、計測した遮断範囲から指示物S(指)の大きさ(断
面長)を求めることも可能である。図20は、この断面
長計測の原理を示す模式図である。図20において、D
1,D2はそれぞれ光学ユニット1a,1bから見た指
示物Sの断面長である。まず、光学ユニット1a,1b
の位置O(0,0),B(L,0)から指示物Sの中心
点Pc(Pcx,Pcy)までの距離OPc(r1),
BPc(r2)が、下記(9),(10)式の如く求め
られる。 OPc=r1=(Pcx2 +Pcy2 )1/2 …(9) BPc=r2={(L−Pcx)2 +Pcy2 }1/2 …(10)
近似できるので、各断面長D1,D2は、下記(1
1),(12)式に従って計測可能である。 D1=r1・2sindθ/2 =(Pcx2 +Pcy2 )1/2 ・2sindθ/2 …(11) D2=r2・2sindφ/2 ={(L−Pcx)2 +Pcy2 }1/2 ・2sindφ/2 …(12)
dθ≒dθ≒tandθ,sindφ≒dφ≒tand
φと近似できるので、(11),(12)式においてs
indθ,sindφの代わりに、dθまたはtand
θ,dφまたはtandφとしても良い。
走査手段に到達しないように、そのノイズ光を遮断する
遮光手段を設けるようにしたので、光走査手段での走査
光のみが受光手段に入射されて、正確な基準信号が得ら
れ、基準信号と走査開始信号との判別を容易に行うこと
が可能となる。
射処理を施すようにしたので、ノイズ光が光走査手段に
到達した場合にあっても、その反射光は受光手段に入射
されず、光走査手段での走査光のみが受光手段に入射さ
れて、正確な基準信号が得られ、基準信号と走査開始信
号との判別を容易に行うことが可能となる。
走査開口幅に相当するアパーチャを有する遮光手段を設
けるようにしたので、ノイズ光が受光手段まで到達せ
ず、光走査手段での走査光のみが受光手段に入射され
て、正確な基準信号が得られ、基準信号と走査開始信号
との判別を容易に行うことが可能となる。
材を配置するようにしたので、所定領域内に光を走査さ
せてその走査光の反射光が受光可能となる。また、この
条件(1)を満たしながら偏向手段から受光手段までの
距離(L2)を長く設定するようにしたので、基準信号
の幅を縮小でき、基準信号と走査開始信号との判別を容
易に行うことが可能となる。
す模式図である。
び光路を示す図である。
光路、ポリゴンミラーへの照射光のビーム形状、並び
に、基準信号及び再帰性反射信号を示す図である。
成及び光路、ポリゴンミラーへの照射光のビーム形状、
並びに、基準信号及び再帰性反射信号を示す図である。
び光路を示す図である。
示す図である。
を示す図である。
び光路を示す図である。
光路を示す図である。
構成及び光路を示す図である。
ける基準信号を示す図である。
の状態とを示す図である。
を示す図である。
る。
射信号とを示す図である。
図である。
図である。
すタイミングチャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 光を出射する光出射手段と、所定領域と
実質的に平行である面内で前記光を角度走査する光走査
手段と、該光走査手段による走査光を受光する受光手段
とを備え、前記所定領域に指示物で形成される走査光の
遮断位置を走査角度に対応した前記受光手段の受光出力
に基づいて検出する光走査型タッチパネルにおいて、前
記光出射手段と前記光走査手段との間であって、前記光
出射手段から出射される前記光の経路を妨げない領域
に、ノイズ光を遮断するための遮光手段を備えることを
特徴とする光走査型タッチパネル。 - 【請求項2】 前記遮光手段の前記光走査手段側の面に
無反射処理を施している請求項1記載の光走査型タッチ
パネル。 - 【請求項3】 所定領域と実質的に平行である面内で光
を角度走査する光走査手段と、該光走査手段による走査
光を受光する受光手段とを備え、前記所定領域に指示物
で形成される走査光の遮断位置を走査角度に対応した前
記受光手段の受光出力に基づいて検出する光走査型タッ
チパネルにおいて、前記光走査手段と前記受光手段との
間であって、前記光走査手段による走査光の経路を妨げ
ない領域に、ノイズ光を遮断するための遮光手段を備え
ることを特徴とする光走査型タッチパネル。 - 【請求項4】 所定領域と実質的に平行である面内で光
を角度走査する光走査手段と、該光走査手段による走査
光を偏向する偏向手段と、偏向された走査光を受光する
受光手段とを備え、前記所定領域に指示物で形成される
走査光の遮断位置を走査角度に対応した前記受光手段の
受光出力に基づいて検出する光走査型タッチパネルにお
いて、前記光走査手段から前記偏向手段までの距離をL
1,前記偏向手段から前記受光手段までの距離をL2,
前記偏向手段における前記走査光の経路から前記所定領
域側の端までの幅をw,前記走査光のビーム幅をd,走
査開始角度をδとした場合に、以下の条件を満たすこと
を特徴とする光走査型タッチパネル。 d/2+w>(L1+L2)tanδ
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP03880199A JP4175715B2 (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 光走査型タッチパネル |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106406638A (zh) * | 2016-09-06 | 2017-02-15 | 青岛海信电器股份有限公司 | 一种触摸点轮廓生成方法及设备 |
-
1999
- 1999-02-17 JP JP03880199A patent/JP4175715B2/ja not_active Expired - Fee Related
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