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JPH0855861A - 電界効果トランジスタ、及びその製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタ、及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0855861A
JPH0855861A JP19049394A JP19049394A JPH0855861A JP H0855861 A JPH0855861 A JP H0855861A JP 19049394 A JP19049394 A JP 19049394A JP 19049394 A JP19049394 A JP 19049394A JP H0855861 A JPH0855861 A JP H0855861A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
gate
insulating film
semiconductor
conductivity type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19049394A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Yoshida
直人 吉田
Kaoru Kadoiwa
薫 門岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP19049394A priority Critical patent/JPH0855861A/ja
Publication of JPH0855861A publication Critical patent/JPH0855861A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FET特性の均一性、再現性を劣化させるこ
となく、ゲート−ドレイン耐圧の向上及びソース抵抗の
低減を実現し、高周波で高効率動作が可能な高出力pn
接合ゲートFETを得る。 【構成】 n型InPチャネル層2上にp型InGaA
sゲート層3が、ゲート層上にWSiゲート電極4が、
ゲート層の両側にn型InGaAsコンタクト層7が、
コンタクト層上にドレイン電極8、ソース電極9が備え
られている。ゲート層3は、ドレイン側のコンタクト層
よりソース側のコンタクト層に近い。 【効果】 ソース抵抗の低減及びゲート−ドレイン耐圧
の向上が同時に可能となり、高周波における高効率な高
出力動作が実現できる。また、FET特性の均一性、再
現性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電界効果トランジスタ、
特にpn接合ゲート電界効果トランジスタ及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10に従来のpn接合ゲート電界効果
トランジスタの断面図を示す。(以後、電界効果トラン
ジスタをFETと略記する。)図において1は半絶縁性
InP基板、2はn型InPからなるチャネル層、3は
p型InGaAsからなるゲート層、41はTi/Au
からなるゲート電極、8,9はそれぞれAuGe/Ni
/Auからなるドレイン及びソース電極である。
【0003】このpn接合ゲートFETは、ドレイン電
極8及びソース電極9間にバイアス電圧が印加されるこ
とによってこの両電極間に流れる電流をゲート電極41
に印加する電圧により制御するものである。
【0004】高周波での高出力動作において、このFE
Tの電力効率を高めるためには、ゲート−ドレイン耐圧
を劣化させることなく、ソース電極とゲート電極間の抵
抗(ソース抵抗)をできる限り小さくする必要がある。
ソース抵抗を低減する一つの方法として、ソース電極を
ゲート電極に近づけるという方法があるが、この両電極
間の距離はソース電極の形成に用いる写真製版の合わせ
精度以下にすることはできない。実際は、余裕をみる必
要があるため、上記の距離はこの合わせ精度の2〜3倍
程度が限界である。さらに、この限界までソース−ゲー
ト電極間の距離を短縮しても上記の合わせ精度によるこ
の距離のバラツキが顕著となり、FET特性の均一性、
再現性が劣化する。また、ソース抵抗を低減する他の方
法として、ソース電極とゲート電極の間の半導体層の厚
さまたはキャリア濃度を高くすることが考えられる。し
かし、この半導体層はチャネル層であり、チャネル層の
厚さとキャリア濃度は、FETに要求される直流及び高
周波特性からほぼ決まってしまうため、この方法でFE
T特性を変化させずにソース抵抗のみを低減することは
困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
pn接合ゲートFETにおいては、ソース抵抗を低減す
るために、ソース電極を写真製版の合わせ精度の限界近
くまでゲート電極に接近させると、FET特性の均一
性、再現性が劣化し、歩留が低下してしまう。一方、チ
ャネル層の厚さまたはキャリア濃度を増大させると、F
ET特性が要求される特性と異なってしまうという問題
がある。
【0006】本発明は上記のような問題点に鑑み、FE
T特性の均一性、再現性を劣化させることなく、ゲート
−ドレイン耐圧の向上及びソース抵抗の低減を実現し、
高周波で高効率動作が可能な高出力pn接合ゲートFE
Tを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)に係
わるFETは、半導体基板の主表面上に形成された第1
の導電型の半導体からなるチャネル層と、該チャネル層
上の所定の領域に形成された、その一部が前記第1の導
電型と反対の第2の導電型である半導体からなる、チャ
ネル層との間にpn接合を形成するゲート層と、前記チ
ャネル層上の、前記ゲート層を挟む両側の領域に形成さ
れた、前記第1の導電型の半導体からなるコンタクト層
と、前記ゲート層上に形成されたゲート電極と、前記ゲ
ート層を挟む両側の領域の前記コンタクト層上にそれぞ
れ形成されたソース電極、及びドレイン電極とを備えた
ものである。
【0008】本発明(請求項2)に係わるFETは、上
記のFET(請求項1)において、前記ゲート層が、前
記第2の導電型の単一の半導体からなる層であるもので
ある。
【0009】本発明(請求項3)に係わるFETは、上
記のFET(請求項2)において、前記チャネル層が、
n型InPからなり、前記ゲート層が、p型InGaA
sからなり、前記コンタクト層が、n型InGaAsか
らなるものである。
【0010】本発明(請求項4)に係わるFETは、上
記のFET(請求項1)において、前記ゲート層が、前
記ゲート電極に接する前記第2の導電型の半導体からな
るゲート上層と、前記チャネル層に接する該ゲート上層
の半導体よりバンドギャップの大きい前記第2の導電型
またはアンドープの半導体からなるゲート下層とからな
るものである。
【0011】本発明(請求項5)に係わるFETは、上
記のFET(請求項4)において、前記チャネル層が、
n型InPからなり、前記ゲート上層が、p型InGa
Asからなり、前記ゲート下層が、p型またはアンドー
プのAlInAsからなり、前記コンタクト層が、n型
InGaAsからなるものである。
【0012】本発明(請求項6)に係わるFETは、上
記のFET(請求項1ないし5)において、前記ゲート
層と前記ソース電極下の前記コンタクト層との間の距離
が、前記ゲート層と前記ドレイン電極下の前記コンタク
ト層との間の距離より短いものである。
【0013】本発明(請求項7)に係わるFETの製造
方法は、半導体基板の主表面上に第1の導電型の半導体
からなるチャネル層をエピタキシャル成長させる工程
と、該チャネル層上に前記第1の導電型とは反対の第2
の導電型の半導体からなるゲート層をエピタキシャル成
長させる工程と、該ゲート層上の所定の領域に高融点金
属からなるゲート電極を形成する工程と、該ゲート電極
をマスクとして前記ゲート層をエッチングし、前記ゲー
ト電極下にのみ前記ゲート層を残す工程と、全面に絶縁
膜を被着した後、異方性エッチングを行って前記ゲート
電極及び前記ゲート層の左右両側面に絶縁膜側壁を形成
する工程と、露出しているチャネル層表面上にのみ前記
第1の導電型の半導体からなるコンタクト層を選択エピ
タキシャル成長させる工程と、該コンタクト層上にソー
ス電極及びドレイン電極を形成する工程とを含むもので
ある。
【0014】本発明(請求項8)に係わるFETの製造
方法は、上記のFETの製造方法(請求項7)におい
て、前記ゲート層をエピタキシャル成長させる工程が、
前記第2の導電型またはアンドープの半導体からなるゲ
ート下層と、該ゲート下層の半導体よりバンドギャップ
の小さい前記第2の導電型の半導体からなるゲート上層
とを順次エピタキシャル成長させるものである。
【0015】本発明(請求項9)に係わるFETの製造
方法は、上記のFETの製造方法(請求項7または8)
において、前記絶縁膜側壁を形成する工程の後、前記コ
ンタクト層を選択エピタキシャル成長させる工程の前
に、ソース側の前記絶縁膜側壁のみを除去した後、全面
に第2の絶縁膜を被着する工程と、該第2の絶縁膜を異
方性エッチングすることにより、前記ゲート電極及び前
記ゲート層の左右両側面にそれぞれ第2の絶縁膜側壁を
形成する工程とを含むものである。
【0016】本発明(請求項10)に係わるFETの製
造方法は、半導体基板の主表面上に前記第1の導電型の
半導体からなるチャネル層をエピタキシャル成長させる
工程と、該チャネル層上に前記第1の導電型の半導体か
らなるコンタクト層をエピタキシャル成長させる工程
と、該コンタクト層上の全面に第1の絶縁膜を被着した
後、ゲートが形成されるべき領域を含む領域の前記第1
の絶縁膜を除去し、該絶縁膜に開口部を形成する工程
と、前記第1の絶縁膜をマスクとして前記開口部下の前
記コンタクト層をエッチングし、前記チャネル層表面を
露出させる工程と、全面に第2の絶縁膜を被着した後、
異方性エッチングを行って前記第1の絶縁膜及び前記コ
ンタクト層の開口部の内側面に前記第2の絶縁膜からな
る絶縁膜側壁を形成する工程と、露出しているチャネル
層表面上にのみ前記第1の導電型とは反対の第2の導電
型の半導体からなるゲート層を選択エピタキシャル成長
させる工程と、該ゲート層上にゲート電極を形成する工
程と、前記第1の絶縁膜を除去した後、前記コンタクト
層上にソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを
含むものである。
【0017】本発明(請求項11)に係わるFETの製
造方法は、上記のFETの製造方法(請求項10)にお
いて、前記ゲート層を選択エピタキシャル成長させる工
程が、露出しているチャネル層表面上にのみ前記第2の
導電型またはアンドープの半導体からなるゲート下層
と、該ゲート下層の半導体よりバンドギャップの小さい
前記第2の導電型の半導体からなるゲート上層とを順次
選択エピタキシャル成長させるものである。
【0018】本発明(請求項12)に係わるFETの製
造方法は、上記のFETの製造方法(請求項10または
11)において、前記絶縁膜側壁を形成する工程の後、
前記ゲート層を選択エピタキシャル成長させる工程の前
に、ソース側の前記絶縁膜側壁のみを除去した後、全面
に第3の絶縁膜を被着する工程と、該第3の絶縁膜を異
方性エッチングすることにより、前記開口部の内側面に
前記第3の絶縁膜からなる第2の絶縁膜側壁を形成する
工程とを含むものである。
【0019】
【作用】本発明(請求項1)に係わるFETは、半導体
基板の主表面上に形成された第1の導電型の半導体から
なるチャネル層と、該チャネル層上の所定の領域に形成
された、その一部が前記第1の導電型と反対の第2の導
電型である半導体からなる、チャネル層との間にpn接
合を形成するゲート層と、前記チャネル層上の、前記ゲ
ート層を挟む両側の領域に形成された、前記第1の導電
型の半導体からなるコンタクト層と、前記ゲート層上に
形成されたゲート電極と、前記ゲート層を挟む両側の領
域の前記コンタクト層上にそれぞれ形成されたソース電
極、及びドレイン電極とを備えたものであるから、ソー
ス電極下のコンタクト層をソース電極よりゲート層に接
近させて形成することにより、ゲート−ソース間の一定
領域の半導体能動層の厚さを厚くすることができ、これ
によってソース抵抗を低減できる。また、コンタクト層
のキャリア濃度を高くすることにより、ソース抵抗をさ
らに低減することができると同時に、この層とソース電
極、ドレイン電極とのコンタクト抵抗を低減することも
できる。さらに、コンタクト層にバンドギャップの小さ
い材料を用いることによっても、上記コンタクト抵抗を
低減することができる。このコンタクト抵抗の低減もソ
ース抵抗の低減に寄与する。ソース抵抗を低くすること
により、相互コンダクタンスを向上させることができ、
高周波での動作における電力効率及び飽和出力を向上さ
せることができる。また、ゲート層が、チャネル層と反
対の導電型を示す不純物のチャネル層中への導入によっ
て形成されておらず、チャネル層上に形成されているた
め、チャネル層の厚さやキャリア濃度はゲート層の影響
をほとんど受けない。このため、FET特性の均一性、
再現性が良好となる。
【0020】本発明(請求項2)に係わるFETは、上
記のFET(請求項1)において、前記ゲート層が、前
記第2の導電型の単一の半導体からなる層であるもので
あるから、この層のキャリア濃度を高めることにより、
ゲート層−チャネル層間のpn接合における電荷空乏層
を主にチャネル層中に広がるようにすることができ、ピ
ンチオフ電圧、相互コンダクタンス等のFET特性をチ
ャネル層のみで制御することができる。即ち、ゲート層
の厚さ、キャリア濃度等はこれらの特性に影響を与えな
いようにすることができる。
【0021】本発明(請求項3)に係わるFETは、上
記のFET(請求項2)において、前記チャネル層が、
n型InPからなり、前記ゲート層が、p型InGaA
sからなり、前記コンタクト層が、n型InGaAsか
らなるものであるから、InPの電子のドリフト速度が
Siより高いため、Siを用いたpn接合ゲートFET
より高い相互コンダクタンスが得られる。また、ゲート
層及びコンタクト層にInPよりバンドギャップの小さ
いInGaAsが用いられているため、これらの層とゲ
ート電極、ソース電極及びドレイン電極とのコンタクト
抵抗をこれらの層にInPを用いた場合より低減でき
る。ソース電極とコンタクト層との間のコンタクト抵抗
の低減は、ソース抵抗の低減をもたらし、相互コンダク
タンスを向上させる。ゲート電極とゲート層との間のコ
ンタクト抵抗の低減は、ゲート抵抗の低減をもたらし、
FETの高周波特性を向上させる。
【0022】本発明(請求項4)に係わるFETは、上
記のFET(請求項1)において、前記ゲート層が、前
記ゲート電極に接する前記第2の導電型の半導体からな
るゲート上層と、前記チャネル層に接する該ゲート上層
の半導体よりバンドギャップの大きい前記第2の導電型
またはアンドープの半導体からなるゲート下層とからな
るものであるから、ゲート下層の半導体において価電子
帯から伝導帯へ電子を励起させるために必要なエネルギ
ーがゲート上層の半導体におけるそれより大きいため、
ゲート下層中での電子雪崩(アバランシェ)が起こり難
くなる。従って、ゲート層−チャネル層間のpn接合に
おけるアバランシェブレイクダウン電圧が高くなり、ゲ
ート−ドレイン耐圧を向上させることができる。
【0023】本発明(請求項5)に係わるFETは、上
記のFET(請求項4)において、前記チャネル層が、
n型InPからなり、前記ゲート上層が、p型InGa
Asからなり、前記ゲート下層が、p型またはアンドー
プのAlInAsからなり、前記コンタクト層が、n型
InGaAsからなるものであるから、チャネル層に電
子のドリフト速度の大きいInPを用いることによっ
て、高い相互コンダクタンスが得られ、ゲート上層、コ
ンタクト層にInPよりバンドギャップの小さいInG
aAsを用いることによって、ゲート、ソース、ドレイ
ンの各電極とゲート層、コンタクト層との間のコンタク
ト抵抗が低減され、これがゲート抵抗、ソース抵抗の低
減に寄与することは既に述べた通りである。ゲート下層
はInGaAsよりバンドギャップの大きいAlInA
sからなっているため、AlInAsゲート下層におい
て価電子帯から伝導帯へ電子を励起させるために必要な
エネルギーがInGaAsゲート上層におけるそれより
大きいため、ゲート下層中での電子雪崩(アバランシ
ェ)が起こり難くなる。従って、ゲート層がInGaA
sのみからなっている場合より、ゲート層−チャネル層
間のpn接合におけるアバランシェブレイクダウン電圧
が高くなり、ゲート−ドレイン耐圧を向上させることが
できる。
【0024】本発明(請求項6)に係わるFETは、上
記のFET(請求項1ないし5)において、前記ゲート
層と前記ソース電極下の前記コンタクト層との間の距離
が、前記ゲート層と前記ドレイン電極下の前記コンタク
ト層との間の距離より短いものであるから、ソース電極
下のコンタクト層とゲート層の間の距離が短いことによ
り、ソース抵抗が低減されると同時に、ドレイン電極下
のコンタクト層とゲート層との間の距離が長いことによ
り、ゲート−ドレイン電極間における電界強度が緩和さ
れ、ゲート−ドレイン耐圧が向上する。これにより、高
周波での動作における電力効率及び飽和出力を向上させ
ることができる。
【0025】本発明(請求項7)に係わるFETの製造
方法は、半導体基板の主表面上に第1の導電型の半導体
からなるチャネル層をエピタキシャル成長させる工程
と、該チャネル層上に前記第1の導電型とは反対の第2
の導電型の半導体からなるゲート層をエピタキシャル成
長させる工程と、該ゲート層上の所定の領域に高融点金
属からなるゲート電極を形成する工程と、該ゲート電極
をマスクとして前記ゲート層をエッチングし、前記ゲー
ト電極下にのみ前記ゲート層を残す工程と、全面に絶縁
膜を被着した後、異方性エッチングを行って前記ゲート
電極及び前記ゲート層の左右両側面に絶縁膜側壁を形成
する工程と、露出しているチャネル層表面上にのみ前記
第1の導電型の半導体からなるコンタクト層を選択エピ
タキシャル成長させる工程と、該コンタクト層上にソー
ス電極及びドレイン電極を形成する工程とを含むもので
あるから、ゲート層とコンタクト層の間の距離は、絶縁
膜側壁の厚さのみで決まる。もし、コンタクト層を写真
製版によって形成されたマスクを用いて選択エピタキシ
ャル成長させるとすると、前述のように、コンタクト層
とゲート層は写真製版の合わせ精度の数倍の距離をおく
必要がある。従って、上記の本発明の方法は、写真製版
を用いた方法より、ゲート層−コンタクト層間の距離を
短くでき、ソース抵抗を低減できる。これにより、高周
波での動作における電力効率及び飽和出力を向上させる
ことができる。また、絶縁膜側壁の厚さは、これを構成
する絶縁膜の膜厚で決まり、この膜厚のバラツキは、写
真製版の合わせ精度に対して、無視できる程度に小さ
い。従って、ゲート層−コンタクト層間の距離のバラツ
キも、本発明の方法を用いた方が圧倒的に小さい。これ
により、FET特性の均一性、再現性が良好となる。さ
らに、この距離は上記の絶縁膜の膜厚を変えることによ
って容易に制御することができる。また、ゲート層が、
チャネル層と反対の導電型を示す不純物のチャネル層中
への拡散またはイオン注入等の方法で形成されておら
ず、チャネル層上へのエピタキシャル成長によって形成
されているため、チャネル層の厚さやキャリア濃度がゲ
ート層の影響をほとんど受けない。これも、FET特性
の均一性、再現性の向上に寄与する。
【0026】本発明(請求項8)に係わるFETの製造
方法は、上記のFETの製造方法(請求項7)におい
て、前記ゲート層をエピタキシャル成長させる工程が、
前記第2の導電型またはアンドープの半導体からなるゲ
ート下層と、該ゲート下層の半導体よりバンドギャップ
の小さい前記第2の導電型の半導体からなるゲート上層
とを順次エピタキシャル成長させるものであるから、ゲ
ート下層の半導体において価電子帯から伝導帯へ電子を
励起させるために必要なエネルギーがゲート上層の半導
体におけるそれより大きいため、ゲート下層中での電子
雪崩(アバランシェ)が起こり難くなる。従って、ゲー
ト層がゲート上層を構成している半導体のみからなって
いる場合と比較して、ゲート層−チャネル層間のpn接
合におけるアバランシェブレイクダウン電圧が高くな
り、ゲート−ドレイン耐圧を向上させることができる。
【0027】本発明(請求項9)に係わるFETの製造
方法は、上記のFETの製造方法(請求項7または8)
において、前記絶縁膜側壁を形成する工程の後、前記コ
ンタクト層を選択エピタキシャル成長させる工程の前
に、ソース側の前記絶縁膜側壁のみを除去した後、全面
に第2の絶縁膜を被着する工程と、該第2の絶縁膜を異
方性エッチングすることにより、前記ゲート電極及び前
記ゲート層の左右両側面にそれぞれ第2の絶縁膜側壁を
形成する工程とを含むものであるから、コンタクト層を
選択エピタキシャル成長する工程において、ゲート層の
ソース側にあるのは第2の絶縁膜側壁のみであるが、ゲ
ート層のドレイン側では最初に形成された絶縁膜側壁と
第2の絶縁膜側壁が重なっている。従って、ソース側の
コンタクト層とゲート層の間の距離は、ドレイン側のコ
ンタクト層とゲート層との間の距離より短くなる。ソー
ス側のコンタクト層とゲート層の間の距離が短いことに
より、ソース抵抗が低減されると同時に、ドレイン側の
コンタクト層とゲート層との間の距離が長いことによ
り、ゲート−ドレイン電極間における電界強度が緩和さ
れ、ゲート−ドレイン耐圧が向上する。さらに、この場
合、最初に形成される絶縁膜側壁の厚さと第2の絶縁膜
側壁の厚さは独立に変化させることができるから、ソー
ス側のコンタクト層とゲート層の間の距離とドレイン側
のコンタクト層とゲート層との間の距離も独立に変化さ
せることができる。従って、ソース抵抗の低減とゲート
−ドレイン耐圧の向上を同時に実現することが可能とな
り、高周波での動作における電力効率及び飽和出力を向
上させることができる。
【0028】本発明(請求項10)に係わるFETの製
造方法は、半導体基板の主表面上に前記第1の導電型の
半導体からなるチャネル層をエピタキシャル成長させる
工程と、該チャネル層上に前記第1の導電型の半導体か
らなるコンタクト層をエピタキシャル成長させる工程
と、該コンタクト層上の全面に第1の絶縁膜を被着した
後、ゲートが形成されるべき領域を含む領域の前記第1
の絶縁膜を除去し、該絶縁膜に開口部を形成する工程
と、前記第1の絶縁膜をマスクとして前記開口部下の前
記コンタクト層をエッチングし、前記チャネル層表面を
露出させる工程と、全面に第2の絶縁膜を被着した後、
異方性エッチングを行って前記第1の絶縁膜及び前記コ
ンタクト層の開口部の内側面に前記第2の絶縁膜からな
る絶縁膜側壁を形成する工程と、露出しているチャネル
層表面上にのみ前記第1の導電型とは反対の第2の導電
型の半導体からなるゲート層を選択エピタキシャル成長
させる工程と、該ゲート層上にゲート電極を形成する工
程と、前記第1の絶縁膜を除去した後、前記コンタクト
層上にソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを
含むものであるから、ゲート層とコンタクト層の間の距
離は、絶縁膜側壁の厚さのみで決まる。ゲート層を写真
製版によるマスクを用いて選択エピタキシャル成長させ
る場合は、前述のように、上記の距離は写真製版の合わ
せ精度の数倍程度にする必要がある。従って、上記の本
発明の方法の方がゲート層−コンタクト層間の距離は短
くできる。即ち、この方法の方がソース抵抗を低減でき
る。また、絶縁膜側壁の厚さは、これを構成する絶縁膜
の膜厚で決まり、この膜厚のバラツキは、写真製版の合
わせ精度に対して、無視できる程度に小さい。従って、
ゲート層−コンタクト層間の距離のバラツキも、本発明
の方法を用いた方が圧倒的に小さい。これにより、FE
T特性の均一性、再現性が良好となる。さらに、この距
離は上記の絶縁膜の膜厚を変えることによって容易に制
御することができる。また、ゲート層が、チャネル層と
反対の導電型を示す不純物のチャネル層中への拡散また
はイオン注入等の方法で形成されておらず、チャネル層
上へのエピタキシャル成長によって形成されているた
め、チャネル層の厚さやキャリア濃度がゲート層の影響
をほとんど受けない。これも、FET特性の均一性、再
現性の向上に寄与している。また、この方法において
は、ゲート層を選択エピタキシャル成長させる工程にお
ける、チャネル層の露出面の幅は、絶縁膜側壁の厚さが
厚いほど、狭くなる。第1の絶縁膜及びコンタクト層の
開口部は写真製版を用いて形成されるが、上記露出面、
即ちゲート層とチャネル層の接合面の幅は、上記のよう
に絶縁膜側壁を厚くすることにより、写真製版の解像限
界以下まで狭くすることがでる。即ち、写真製版の解像
限界以下までゲート長を短縮することが可能となり、こ
れによって高周波特性を向上させることができる。
【0029】本発明(請求項11)に係わるFETの製
造方法は、上記のFETの製造方法(請求項10)にお
いて、前記ゲート層を選択エピタキシャル成長させる工
程が、露出しているチャネル層表面上にのみ前記第2の
導電型またはアンドープの半導体からなるゲート下層
と、該ゲート下層の半導体よりバンドギャップの小さい
前記第2の導電型の半導体からなるゲート上層とを順次
選択エピタキシャル成長させるものであるから、ゲート
下層の半導体において価電子帯から伝導帯へ電子を励起
させるために必要なエネルギーがゲート上層の半導体に
おけるそれより大きいため、ゲート下層中での電子雪崩
(アバランシェ)が起こり難くなる。従って、ゲート層
がゲート上層を構成している半導体のみからなっている
場合より、ゲート層−チャネル層間のpn接合における
アバランシェブレイクダウン電圧が高くなり、ゲート−
ドレイン耐圧を向上させることができる。
【0030】本発明(請求項12)に係わるFETの製
造方法は、上記のFETの製造方法(請求項10または
11)において、前記絶縁膜側壁を形成する工程の後、
前記ゲート層を選択エピタキシャル成長させる工程の前
に、ソース側の前記絶縁膜側壁のみを除去した後、全面
に第3の絶縁膜を被着する工程と、該第3の絶縁膜を異
方性エッチングすることにより、前記開口部の内側面に
前記第3の絶縁膜からなる第2の絶縁膜側壁を形成する
工程とを含むものであるから、ゲート層を選択エピタキ
シャル成長する工程において、コンタクト層開口部内側
面のソース側にあるのは第2の絶縁膜側壁のみである
が、ドレイン側では最初に形成された絶縁膜側壁と第2
の絶縁膜側壁が重なっている。従って、ソース側のコン
タクト層とゲート層の間の距離は、ドレイン側のコンタ
クト層とゲート層との間の距離より短くなる。ソース側
のコンタクト層とゲート層の間の距離が短いことによ
り、ソース抵抗が低減されると同時に、ドレイン側のコ
ンタクト層とゲート層との間の距離が長いことにより、
ゲート−ドレイン電極間における電界強度が緩和され、
ゲート−ドレイン耐圧が向上する。さらに、この場合、
最初に形成される絶縁膜側壁の厚さと第2の絶縁膜側壁
の厚さは独立に変化させることができるから、ソース側
のコンタクト層とゲート層の間の距離とドレイン側のコ
ンタクト層とゲート層との間の距離も独立に変化させる
ことができる。従って、ソース抵抗の低減とゲート−ド
レイン耐圧の向上を同時に実現することが可能となる。
これによって、高周波での動作における電力効率及び飽
和出力を向上させることができる。また、前述のよう
に、ゲート層とチャネル層の接合面の幅は、絶縁膜側壁
を厚くすることにより、写真製版の解像限界以下まで狭
くすることができ、これによって高周波特性を向上させ
ることが可能となる。
【0031】
【実施例】
実施例1.本発明の第1の実施例について説明する。図
1に本実施例によるpn接合ゲートFETの断面図を示
す。図において1は半絶縁性InP基板、2はn型In
Pからなるチャネル層(0.15μm)、3はp型In
0.53Ga0.47Asからなるゲート層(0.4μm)、4
はたとえばWSiのような高融点金属からなるゲート電
極(0.5μm)、7はn型In0.53Ga0.47Asから
なるコンタクト層(0.5μm)、8,9はそれぞれA
uGe/Ni/Au(50/30/200nm)からな
るドレイン電極及びソース電極、Lsgはソース側のコン
タクト層とゲート層との間の距離、Lgdはドレイン側の
コンタクト層とゲート層との間の距離であり、本実施例
においてはLsg=Lgd=0.4μmである。ただ
し、()内は各層の厚さである。キャリア濃度は、n型
InPチャネル層では2×1017cm-3、p型In0.53
Ga0.47Asゲート層では1×1019cm-3、n型In
0.53Ga0.47Asコンタクト層では1×1019cm-3
ある。
【0032】次に、図2に本実施例のpn接合ゲートF
ETの製造方法を示す。まず、図2(a) のように半絶縁
性InP基板1上に有機金属気相成長法(以後MOCV
D法と略記する)によりチャネル層となる厚さ0.15
μmのn型InP層2及びゲート層となる厚さ0.4μ
mのp型In0.53Ga0.47As層3を順次エピタキシャ
ル成長する。次に図2(b) に示すように、たとえばWS
iのような厚さ0.5μmの高融点金属層をスパッタ法
により全面に形成し、通常の写真製版及びドライエッチ
ングによりゲート電極4を形成する。次に、このゲート
電極4をマスクにたとえば酒石酸と過酸化水素水の混合
液によりp型In0.53Ga0.47As層3をエッチング除
去し、ゲート領域以外のn型InP層2の表面を露出さ
せる。この後、図2(c) に示すように、たとえばSiO
のような厚さ0.6μmの絶縁膜5をスパッタ法もしく
はプラズマCVD法により全面に被着する。次に、EC
Rプラズマ等の異方性のあるプラズマを用いてエッチン
グを行い、図2(d) に示すようにゲート電極4及びp型
In0.53Ga0.47Asゲート層3の側面にのみSiO膜
からなる側壁6を形成する。このとき側壁6の厚さは
0.4μmとなる。次に図2(e) に示すように、ゲート
電極4及びSiO膜からなる側壁6をマスクとしMOC
VD法を用いて厚さ0.5μmのn型In0.53Ga0.47
Asコンタクト層7を選択エピタキシャル成長する。こ
れにより、n型InPチャネル層が露出している面上に
のみn型In0.53Ga0.47Asコンタクト層7が形成さ
れる。さらに、このSiO膜からなる側壁6をバッファ
フッ酸によりエッチング除去し、通常の写真製版及び蒸
着、リフトオフにより厚さ50/30/200nmのA
uGe/Ni/Auからなるドレイン電極8及びソース
電極9を形成して、図1に示した本実施例のpn接合ゲ
ートFETは完成する。
【0033】ソース抵抗を低減するためにはソース電極
下及びソース電極とゲート電極の間のn型半導体層の厚
みを厚くし、キャリア濃度を高くすることが有効である
ことが知られているが、本実施例においては、n型In
0.53Ga0.47Asコンタクト層によりこれが実現されて
いる。また、コンタクト層にInPよりバンドギャップ
の小さいIn0.53Ga0.47Asを用いているため、ソー
ス電極及びドレイン電極とコンタクト層とのコンタクト
抵抗を、従来例のようにこれらの電極がn型InPチャ
ネル層上に形成されている場合より低減することができ
る。このコンタクト抵抗の低減もソース抵抗の低減に寄
与する。このようにソース抵抗を低減することにより、
相互コンダクタンスが向上し、高周波での動作における
電力効率及び飽和出力が向上する。
【0034】また図1に示すLsgの長さが短いほどソー
ス抵抗は低くなる。LsgはSiO膜側壁6の厚さと等し
いが、これはSiO膜5の厚さで決まる。通常、SiO
膜エッチング後に残されるSiO膜側壁の厚さは、エッ
チング前のSiO膜厚の2/3程度である。従って、S
iO膜厚は前述のように0.6μmであるから、側壁の
厚さ、即ちLsgは0.4μm程度になる。もし、このn
型In0.53Ga0.47Asコンタクト層を写真製版による
マスクを用いて選択成長させるとすると、前述のように
最小のLsgは写真製版の合わせ精度によって制限される
ため、0.5〜1.0μm程度にしかならず、しかもこ
れには合わせ精度に起因するバラツキが伴う。このよう
に、本実施例においては、Lsgを写真製版を用いた場合
より短くでき、しかも、これはSiO膜の膜厚によって
決まるため、そのバラツキも小さい。実際、SiO膜の
膜厚のバラツキは、その膜厚の数%以下である。ただ
し、Lsgを過度に短くすると、ゲートとソース間の容量
が増加しFET特性を劣化させるため、最適な長さに制
御する必要がある。本実施例においては、上記のように
Lsgの長さをSiO膜側壁6の厚みで制御することが可
能であり、容易に所望のLsgが実現でき、その均一性、
再現性も良好である。
【0035】また、p型ゲート層が、p型不純物のn型
InPチャネル層中への拡散またはイオン注入等の方法
で形成されておらず、チャネル層上へのエピタキシャル
成長によって形成されているため、チャネル層の厚さや
キャリア濃度がゲート層の影響をほとんど受けない。こ
れも、FET特性の均一性、再現性の向上に寄与してい
る。
【0036】また、ゲート層にInPよりバンドギャッ
プの小さいIn0.53Ga0.47Asを用いているためゲー
ト電極とゲート層との間のコンタクト抵抗は、ゲート層
にInPを用いる場合より低減される。これは、ゲート
抵抗の低減をもたらし、FETの高周波特性を向上させ
る。
【0037】また、上記のようにp型In0.53Ga0.47
Asゲート層のキャリア濃度はn型InPチャネル層の
キャリア濃度より充分に高いため、ゲート層−チャネル
層間のpn接合における電荷空乏層を主にチャネル層中
に広がるようにすることができ、ピンチオフ電圧、相互
コンダクタンス等のFET特性をチャネル層のみで制御
することができる。即ち、ゲート層の厚さ、キャリア濃
度等はこれらの特性にほとんど影響を与えない。
【0038】さらに、チャネル層にSiより電子移動度
の大きいInPを用いているため、Siを用いたpn接
合ゲートFETより高い相互コンダクタンスが得られ
る。
【0039】実施例2.本発明の第2の実施例について
説明する。図3に本実施例によるpn接合ゲートFET
の断面図を示す。本実施例においては、ゲート層はp型
In0.53Ga0.47Asゲート上層3(0.4μm)とp
型またはアンドープAl0.48In0.52Asゲート下層1
0(0.05μm)の二層からなる。その他の構造は、
実施例1で図1に示したFETとまったく同じである。
ただし、()内は層の厚さである。
【0040】本実施例のpn接合ゲートFETの製造方
法は、最初に図4に示すように半絶縁性InP基板1上
にMOCVD法によりチャネル層となる厚さ0.15μ
mのn型InP層2、ゲート下層となる厚さ0.05μ
mのp型またはアンドープのAl0.48In0.52As層1
0及びゲート上層となる厚さ0.4μmのp型In0.53
Ga0.47As層3を順次エピタキシャル成長する。この
後の工程は、実施例1の図2(b) 以降の工程とまったく
同じである。
【0041】本実施例においては、p型In0.53Ga0.
47Asゲート上層3とn型InPチャネル層2の間にI
n0.53Ga0.47Asよりバンドギャップが大きいp型ま
たはアンドープAl0.48In0.52Asからなるゲート下
層10が存在する。このAl0.48In0.52Asゲート下
層において価電子帯から伝導帯へ電子を励起させるため
に必要なエネルギーはIn0.53Ga0.47Asゲート上層
におけるそれより大きいため、Al0.48In0.52Asで
は、In0.53Ga0.47Asより電子雪崩(アバランシ
ェ)が起こり難い。従って、実施例1のようにゲート層
がIn0.53Ga0.47Asのみからなっている場合より、
ゲート層−チャネル層間のpn接合におけるアバランシ
ェブレイクダウン電圧が高くなり、ゲート−ドレイン耐
圧が向上する。
【0042】実施例3.本発明の第3の実施例について
説明する。図5に本実施例によるpn接合ゲートFET
の断面図を示す。本実施例のFETにおいては、ソース
電極下のコンタクト層とゲート層との間の距離Lsg=
0.2μmよりドレイン電極下のコンタクト層とゲート
層との間の距離Lgd=0.7μmの方が長くなってい
る。その他の構造は、実施例1で図1に示したFETと
まったく同じである。
【0043】次に、図6に本実施例のpn接合ゲートF
ETの製造方法を示す。まず、実施例1で図2(a) 〜
(d) に示した工程を行う。ただし、この際SiO膜5の
厚さを0.75μmとする。従って、第1の側壁6の厚
さは0.5μmとなる。この後、図6(a) に示すよう
に、ゲート層及びゲート電極の両側面に形成されたSi
O膜5からなる第1の側壁6の内、ドレイン側の側壁の
みを被覆するようにレジスト11を形成し、露出したソ
ース側の側壁をエッチングにより除去する。次に、図6
(b) に示すように、レジスト11を除去した後、全面に
厚さ0.3μmのSiO膜55を被着する。この後、図
6(c) に示すように、ECRプラズマエッチング等の異
方性のあるプラズマエッチングを用いてSiO膜55を
エッチングし、SiO膜55からなる第2の側壁65を
形成する。第2の側壁65の厚さは0.2μmとなる。
この際、ゲート層のソース側の側壁は上記の第2の側壁
65のみからなるが、ゲート層のドレイン側の側壁は第
1の側壁6と第2の側壁65が重なったものとなってい
る。次に、図6(d) に示すように、露出しているn型I
nPチャネル層2上にのみn型In0.53Ga0.47Asコ
ンタクト層7を選択エピタキシャル成長させると、上記
のようにゲート層のソース側のSiO膜側壁よりドレイ
ン側のSiO膜側壁の方が厚いため、ソース側のコンタ
クト層の方がドレイン側のコンタクト層よりゲート層に
近くなり、Lsg=0.2μm、Lgd=0.7μmとな
る。最後に、この絶縁膜側壁をバッファフッ酸によりエ
ッチング除去し、通常の写真製版及び蒸着、リフトオフ
によりドレイン電極8、ソース電極9を形成して、図5
に示した本実施例のpn接合ゲートFETは完成する。
【0044】表1は、図10に示した従来のFET(タ
イプA)、図1に示した実施例1によるFET(タイプ
B)及び図5に示した本実施例3によるFETの特性を
比較したものである。前述のように、タイプBではLsg
=Lgd=0.4μm、タイプCではLsg=0.2μm,
Lgd=0.7μmである。その他のパラメータは、上記
3タイプに共通であり、以下のようになっている。 ゲート長:0.5μm,ゲート幅:200μm,ソース
とドレインの電極間の距離:4μm, n型InPチャネル層:厚さ0.15μm,キャリア濃
度2×1017cm-3, p型In0.53Ga0.47Asゲート層:厚さ0.4μm,
キャリア濃度1×1019cm-3, n型In0.53Ga0.47Asコンタクト層:厚さ0.5μ
m,キャリア濃度:1×1019cm-3
【0045】
【表1】
【0046】表1において、実施例1によるpn接合ゲ
ートFET(タイプB)は、従来構造のFET(タイプ
A)と比較して、ゲート−ドレイン耐圧は同等である
が、ソース抵抗は低減されており、電力効率及び飽和出
力も改善されている。さらに、本実施例3によるFET
(タイプC)は、ソース抵抗、ゲート−ドレイン耐圧、
電力効率、飽和出力のすべてにおいて、実施例1による
FET(タイプB)より良好な特性を示している。
【0047】本実施例のFETにおいては、Lsg<Lgd
となっており、実施例1に示したFETより、Lgdを長
くすることにより、ゲート−ドレイン電極間における電
界強度が緩和され、ゲート−ドレイン耐圧が向上してい
る。また同時に、実施例1のFETより、Lsgを短くす
ることにより、ソース抵抗が低減されている。これによ
って、高周波(周波数10GHz )における電力効率及
び飽和出力が改善されている。
【0048】以上述べたように本実施例においては、最
初に形成されるSiO膜側壁6の厚さと第2のSiO膜
側壁65の厚さは独立に変化させることができるから、
ソース側のコンタクト層とゲート層の間の距離とドレイ
ン側のコンタクト層とゲート層との間の距離も独立に変
化させることができる。従って、ソース抵抗の低減とゲ
ート−ドレイン耐圧の向上を同時に実現することが可能
となり、これによって高周波での動作における電力効率
及び飽和出力が向上する。
【0049】なお、本実施例においては、ゲート層はp
型InGaAsのみからなっているが、実施例2で述べ
たようにp型InGaAsをゲート上層とし、p型また
はアンドープAlInAsをゲート下層としても良い。
これにより、ゲート−ドレイン耐圧をさらに向上させる
ことができる。
【0050】実施例4.本発明の第4の実施例について
説明する。本実施例によるpn接合ゲートFETの製造
方法を図7に示す。本実施例は、実施例1において図1
に示したような構造のFETの製造方法であって、図2
に示した製造方法とは異なる工程を用いた製造方法に関
するものである。これは、まず図7(a) に示すように、
半絶縁性のInP基板1上にMOCVD法により厚さ
0.15μmのn型InPチャネル層2及び厚さ0.5
μmのn型In0.53Ga0.47Asコンタクト層7を順次
エピタキシャル成長する。次に、図7(b) に示すよう
に、たとえばSiOのような厚さ0.2μmの絶縁膜5
1をスパッタ法もしくはプラズマCVD法により全面に
形成し、通常の写真製版及びドライエッチングにより上
記SiO膜51に開口部を形成した後、SiO膜51を
マスクにこの開口部下のn型In0.53Ga0.47Asコン
タクト層7をチャネル層の表面が露出するまでエッチン
グする。さらに、図7(c) に示すように、プラズマCV
D法等の段差被覆性の良好な堆積法を用いて全面に厚さ
0.6μmのSiO膜52を被着する。次に、図7(d)
に示すようにECRプラズマ等の異方性のあるプラズマ
によりエッチングを行い、SiO膜51及びn型In0.
53Ga0.47Asコンタクト層7の開口部の内側面にSi
O膜52からなる側壁62を形成する。この際、側壁6
2の厚さは0.4μmとなる。次に図7(e) に示すよう
に、MOCVD法を用い、SiO膜51及びSiO膜側
壁62をマスクとして、露出しているn型InPチャネ
ル層上にのみ厚さ0.4μmのp型In0.53Ga0.47A
sゲート層3を選択エピタキシャル成長させる。そし
て、図7(f) に示すように、このp型In0.53Ga0.47
Asゲート層3上にWSiからなる厚さ0.5μmのゲ
ート電極4を形成する。さらに、SiO膜をバッファフ
ッ酸によりエッチング除去し、通常の写真製版及び蒸
着、リフトオフにより厚さ50/30/200nmのA
uGe/Ni/Auからなるドレイン電極8及びソース
電極9を形成して図7(g) に示すような本実施例のpn
接合ゲートFETは完成する。このFETは、ゲート電
極の形状を除けば、実施例1において図1に示したFE
Tとほぼ同様の構造を有しており、Lsg=Lgd=0.4
μmである。
【0051】本実施例においても、図7(g) に示すLsg
の長さが短いほどソース抵抗は低くなる。LsgはSiO
膜からなる側壁62の厚さであるが、これはSiO膜5
2の厚さで決まる。このように、本実施例においても、
実施例1と同様に、Lsgを非常に小さくでき、そのバラ
ツキも小さい。ただし、これも実施例1と同様に、Lsg
を過度に短くすると、ゲートとソース間の容量が増加し
FET特性を劣化させるため、最適な長さに制御する必
要がある。本実施例によるpn接合ゲートFETの製造
方法では図7に示すようにLsgの長さをSiO膜からな
る側壁62の厚みで制御することが可能であり、容易に
所望のLsgが実現でき、その均一性、再現性も良好であ
る。
【0052】また、ゲート層が、p型不純物のn型In
Pチャネル層中への拡散またはイオン注入等の方法で形
成されておらず、チャネル層上へのエピタキシャル成長
によって形成されているため、チャネル層の厚さやキャ
リア濃度がゲート層の影響をほとんど受けない。これ
も、FET特性の均一性、再現性の向上に寄与してい
る。
【0053】また、この方法においては、ゲート層3を
選択エピタキシャル成長させる工程におけるチャネル層
2の露出面の幅は、SiO膜51及びコンタクト層7の
開口部の幅より、この開口部の両側面のSiO膜側壁6
2の厚さだけ狭くなっている。上記開口部は写真製版を
用いて形成されるが、この幅をたとえば0.7μmと
し、SiO膜側壁62の厚さを0.2μmとなるように
すると、上記露出面、即ちゲート層とチャネル層の接合
面の幅は0.3μmとなる。現在、通常の写真製版を用
いて、安定に形成できる最小のレジストパターンの寸法
は0.4〜0.5μm程度である。即ち、本実施例の方
法を用いることにより、通常の写真製版の解像限界以下
の微細なゲート層を安定的に形成することができる。こ
のようなゲート層の微細化(即ちゲート長の短縮)によ
って、さらに高周波特性を向上させることが可能であ
る。
【0054】実施例5.本発明の第5の実施例について
説明する。本実施例によるpn接合ゲートFETの製造
方法を図8に示す。本実施例は、実施例2において図3
に示したようなゲート層が二層構造を有するFETの製
造方法であって、図4に示した製造方法とは異なる工程
を用いた製造方法に関するものである。これは、まず実
施例4において図7(a) 〜(d) に示された工程を行った
後、図8(a) に示すように、MOCVD法を用い、Si
O膜51及びSiO膜側壁62をマスクとして、露出し
ているn型InPチャネル層上にのみ厚さ0.05μm
のp型またはアンドープAl0.48In0.52Asゲート下
層10及び厚さ0.4μmのp型In0.53Ga0.47As
ゲート上層3を順次選択エピタキシャル成長させる。次
に、図7(f) に示すように、WSiからなる厚さ0.5
μmのゲート電極4を形成する。さらに、SiO膜をバ
ッファフッ酸によりエッチング除去し、通常の写真製版
及び蒸着、リフトオフにより厚さ50/30/200n
mのAuGe/Ni/Auからなるドレイン8電極,ソ
ース電極9を形成して図8(b) に示すような本実施例の
pn接合ゲートFETは完成する。このFETは、ゲー
ト電極の形状を除けば、実施例2において図3に示した
FETとほぼ同様の構造を有しており、Lsg=Lgdであ
る。
【0055】本実施例においても、実施例2と同様に、
p型In0.53Ga0.47Asゲート上層3とn型InPチ
ャネル層2の間にIn0.53Ga0.47Asよりバンドギャ
ップが大きいp型またはアンドープAl0.48In0.52A
sからなるゲート下層10が存在する。このAl0.48I
n0.52Asゲート下層において価電子帯から伝導帯へ電
子を励起させるために必要なエネルギーはIn0.53Ga
0.47Asゲート上層におけるそれより大きいため、Al
0.48In0.52AsではIn0.53Ga0.47Asより電子雪
崩(アバランシェ)が起こり難い。従って、実施例1,
4のようにチャネル層に直接p型In0.53Ga0.47As
ゲート層が接している場合と比較して、チャネル層−ゲ
ート層接合部のアバランシェブレイクダウン電圧が高く
なり、ゲート−ドレイン耐圧が向上する。
【0056】実施例6.本発明の第6の実施例について
説明する。本実施例によるpn接合ゲートFETの製造
方法を図9に示す。本実施例は、実施例3において図5
に示したようなソース電極下のコンタクト層とゲート層
との間の距離Lsgよりドレイン電極下のコンタクト層と
ゲート層との間の距離Lgdが大きくなっているFET
の製造方法であって、図6に示した製造方法とは異なる
工程を用いた製造方法に関するものである。これは、ま
ず実施例4において図7(a) 〜(d) に示された工程
を行った後、図9(a) に示すように、ドレイン側のSi
O膜側壁62のみをレジスト12で被覆し、露出してい
るソース側のSiO膜側壁62をエッチングにより除去
する。ただし、SiO膜側壁62の厚さは0.5μmと
なるようにする。次に、図9(b) に示すように、厚さ
0.3μmのSiO膜56を全面に被着する。さらに、
図9(c) に示すように、このSiO膜をECRプラズマ
等の異方性を有するプラズマを用いてエッチングするこ
とにより、SiO膜51及びコンタクト層7の開口部の
内側面にSiO膜56からなる第2の側壁66を形成す
る。この側壁66の厚さは0.2μmである。この際の
ソース側の側壁は、第2の側壁66のみであるが、ドレ
イン側の側壁は第2の側壁66とこれ以前に形成されて
いた側壁62が重なっている。従って、ドレイン側の側
壁の厚さは0.7μmとなり、ソース側の側壁厚0.2
μmより厚くなっている。次に、図9(d) に示すよう
に、SiO膜51と上記の側壁62,66をマスクとし
て、露出しているn型InPチャネル層2の表面上にの
み、厚さ0.4μmのp型In0.53Ga0.47Asゲート
層3を選択エピタキシャル成長させる。さらに、このゲ
ート層上にWSiからなる厚さ0.5μmのゲート電極
4を形成する。最後に、SiO膜をバッファフッ酸によ
りエッチング除去し、通常の写真製版及び蒸着、リフト
オフにより厚さ50/30/200nmのAuGe/N
i/Auからなるドレイン電極8,ソース電極9を形成
して図9(e) に示すような本実施例のpn接合ゲートF
ETは完成する。このFETにおいては、SiO膜側壁
が上記のように、ソース側よりドレイン側で厚くなって
いるため、Lsg=0.2μm,Lgd=0.7μmであ
り、Lsg<Lgdとなっている。このFETは、ゲート電
極の形状を除けば、実施例3において図5に示したFE
Tとほぼ同様の構造を有している。
【0057】上記の本実施例のFETのようにLsg<L
gdとし、実施例1,4に示したFETより、Lgdを長く
することにより、ゲート−ドレイン耐圧を向上させるこ
とができ、また、Lsgを短くすることにより、ソース抵
抗を低減させることができる。
【0058】以上述べたように本実施例においては、最
初に形成されるSiO膜側壁62の厚さと第2のSiO
膜側壁66の厚さは独立に変化させることができるか
ら、ソース側のコンタクト層とゲート層の間の距離とド
レイン側のコンタクト層とゲート層との間の距離も独立
に変化させることができる。従って、ソース抵抗の低減
とゲート−ドレイン耐圧の向上を同時に実現することが
可能となり、これによって高周波での動作における電力
効率及び飽和出力を向上させることができる。
【0059】また、本実施例においても実施例4とまっ
たく同様に、通常の写真製版の解像限界以下の微細なゲ
ート層を安定的に形成することができる。即ちゲート長
を写真製版の解像限界以下まで短縮でき、さらに高周波
特性を向上させることが可能である。
【0060】なお、本実施例においては、ゲート層はp
型InGaAsのみからなっているが、実施例5で述べ
たようにp型InGaAsをゲート上層とし、p型また
はアンドープAlInAsをゲート下層としても良い。
これにより、ゲート−ドレイン耐圧をさらに向上させる
ことができる。
【0061】
【発明の効果】本発明(請求項1)に係わるFETは、
半導体基板の主表面上に形成された第1の導電型の半導
体からなるチャネル層と、該チャネル層上の所定の領域
に形成された、その一部が前記第1の導電型と反対の第
2の導電型である半導体からなる、チャネル層との間に
pn接合を形成するゲート層と、前記チャネル層上の、
前記ゲート層を挟む両側の領域に形成された、前記第1
の導電型の半導体からなるコンタクト層と、前記ゲート
層上に形成されたゲート電極と、前記ゲート層を挟む両
側の領域の前記コンタクト層上にそれぞれ形成されたソ
ース電極、及びドレイン電極とを備えたものであるか
ら、ゲート−ソース間の一定領域の半導体能動層の厚さ
を厚くすることができ、これによってソース抵抗を低減
できる。また、コンタクト層のキャリア濃度を高くする
ことにより、ソース抵抗をさらに低減することができる
と同時に、ソース電極、ドレイン電極とのコンタクト抵
抗を低減することもできる。さらに、コンタクト層にバ
ンドギャップの小さい材料を用いることによっても、上
記コンタクト抵抗を低減することができる。このコンタ
クト抵抗の低減もソース抵抗の低減に寄与する。ソース
抵抗を低くすることにより、相互コンダクタンスを向上
させることができ、高周波での動作における電力効率及
び飽和出力を向上させることができる。また、ゲート層
が、チャネル層上に形成されているため、チャネル層の
厚さやキャリア濃度はゲート層の影響をほとんど受けな
い。このため、FET特性の均一性、再現性が良好とな
る。
【0062】本発明(請求項2)に係わるFETは、上
記のFET(請求項1)において、前記ゲート層が、前
記第2の導電型の単一の半導体からなる層であるもので
あるから、この層のキャリア濃度を高めることにより、
ピンチオフ電圧、相互コンダクタンス等のFET特性を
チャネル層のみで制御することができる。即ち、ゲート
層の厚さ、キャリア濃度等はこれらの特性に影響を与え
ないようにすることができ、FET特性の均一性、再現
性を向上させることができる。
【0063】本発明(請求項3)に係わるFETは、上
記のFET(請求項2)において、前記チャネル層が、
n型InPからなり、前記ゲート層が、p型InGaA
sからなり、前記コンタクト層が、n型InGaAsか
らなるものであるから、InPの電子移動度がSiより
大きいため、Siを用いたpn接合FETより高い相互
コンダクタンスが得られ、ゲート層及びコンタクト層に
InPよりバンドギャップの小さいInGaAsが用い
られているため、これらの層とゲート電極、ソース電極
及びドレイン電極とのコンタクト抵抗をこれらの層にI
nPを用いた場合より低減できる。これにより、FET
の高周波特性を向上させることができる。
【0064】本発明(請求項4)に係わるFETは、上
記のFET(請求項1)において、前記ゲート層が、前
記ゲート電極に接する前記第2の導電型の半導体からな
るゲート上層と、前記チャネル層に接する該ゲート上層
の半導体よりバンドギャップの大きい前記第2の導電型
またはアンドープの半導体からなるゲート下層とからな
るものであるから、ゲート層−チャネル層間のpn接合
におけるアバランシェブレイクダウン電圧が高くなり、
ゲート−ドレイン耐圧を向上させることができる。
【0065】本発明(請求項5)に係わるFETは、上
記のFET(請求項4)において、前記チャネル層が、
n型InPからなり、前記ゲート上層が、p型InGa
Asからなり、前記ゲート下層が、p型またはアンドー
プのAlInAsからなり、前記コンタクト層が、n型
InGaAsからなるものであるから、チャネル層に電
子の移動度の大きいInPを用いることによって、高い
相互コンダクタンスが得られ、ゲート上層、コンタクト
層にInPよりバンドギャップの小さいInGaAsを
用いることによって、ゲート電極、ソース、ドレイン電
極とゲート層、コンタクト層との間のコンタクト抵抗が
低減され、これがゲート抵抗、ソース抵抗の低減に寄与
する。さらに、ゲート下層はInGaAsよりバンドギ
ャップの大きいAlInAsからなっているため、ゲー
ト層がInGaAsのみからなっている場合より、ゲー
ト層−チャネル層間のpn接合におけるアバランシェブ
レイクダウン電圧が高くなり、ゲート−ドレイン耐圧を
向上させることができる。
【0066】本発明(請求項6)に係わるFETは、上
記のFET(請求項1ないし5)において、前記ゲート
層と前記ソース電極下の前記コンタクト層との間の距離
が、前記ゲート層と前記ドレイン電極下の前記コンタク
ト層との間の距離より短いものであるから、ソース抵抗
を低減すると同時に、ゲート−ドレイン耐圧を向上させ
ることができ、高周波での動作における電力効率及び飽
和出力を向上させることができる。
【0067】本発明(請求項7)に係わるFETの製造
方法は、半導体基板の主表面上に第1の導電型の半導体
からなるチャネル層をエピタキシャル成長させる工程
と、該チャネル層上に前記第1の導電型とは反対の第2
の導電型の半導体からなるゲート層をエピタキシャル成
長させる工程と、該ゲート層上の所定の領域に高融点金
属からなるゲート電極を形成する工程と、該ゲート電極
をマスクとして前記ゲート層をエッチングし、前記ゲー
ト電極下にのみ前記ゲート層を残す工程と、全面に絶縁
膜を被着した後、異方性エッチングを行って前記ゲート
電極及び前記ゲート層の左右両側面に絶縁膜側壁を形成
する工程と、露出しているチャネル層表面上にのみ前記
第1の導電型の半導体からなるコンタクト層を選択エピ
タキシャル成長させる工程と、該コンタクト層上にソー
ス電極及びドレイン電極を形成する工程とを含むもので
あるから、ゲート層とコンタクト層の間の距離は、絶縁
膜側壁の厚さのみで決まる。従って、写真製版を用いて
コンタクト層を形成する方法よりゲート層−コンタクト
層間の距離は短くでき、ソース抵抗を低減できる。これ
により、高周波での動作における電力効率及び飽和出力
を向上させることができる。また、ゲート層−コンタク
ト層間の距離のバラツキも、本発明の方法を用いた方が
圧倒的に小さい。これにより、FET特性の均一性、再
現性が良好となる。さらに、このゲート層−コンタクト
層間の距離は上記の絶縁膜の膜厚を変えることによって
容易に制御することができる。また、ゲート層がチャネ
ル層上へのエピタキシャル成長によって形成されている
ため、チャネル層の厚さやキャリア濃度がゲート層の影
響をほとんど受けない。これによって、FET特性の均
一性、再現性をさらに向上させることができる。
【0068】本発明(請求項8)に係わるFETの製造
方法は、上記のFETの製造方法(請求項7)におい
て、前記ゲート層をエピタキシャル成長させる工程が、
前記第2の導電型またはアンドープの半導体からなるゲ
ート下層と、該ゲート下層の半導体よりバンドギャップ
の小さい前記第2の導電型の半導体からなるゲート上層
とを順次エピタキシャル成長させるものであるから、ゲ
ート層がゲート上層を構成している半導体のみからなっ
ている場合と比較して、ゲート層−チャネル層間のpn
接合におけるアバランシェブレイクダウン電圧が高くな
り、ゲート−ドレイン耐圧を向上させることができる。
【0069】本発明(請求項9)に係わるFETの製造
方法は、上記のFETの製造方法(請求項7または8)
において、前記絶縁膜側壁を形成する工程の後、前記コ
ンタクト層を選択エピタキシャル成長させる工程の前
に、ソース側の前記絶縁膜側壁のみを除去した後、全面
に第2の絶縁膜を被着する工程と、該第2の絶縁膜を異
方性エッチングすることにより、前記ゲート電極及び前
記ゲート層の左右両側面にそれぞれ第2の絶縁膜側壁を
形成する工程とを含むものであるから、ソース側のコン
タクト層とゲート層との間の距離は、ドレイン側のコン
タクト層とゲート層との間の距離より短くなる。これに
より、ソース抵抗が低減されると同時に、ゲート−ドレ
イン耐圧が向上する。さらに、ソース側のコンタクト層
とゲート層の間の距離とドレイン側のコンタクト層とゲ
ート層との間の距離を独立に変化させることができるた
め、ソース抵抗の低減とゲート−ドレイン耐圧の向上を
同時に実現することが可能となり、高周波での動作にお
ける電力効率及び飽和出力を向上させることができる。
【0070】本発明(請求項10)に係わるFETの製
造方法は、半導体基板の主表面上に前記第1の導電型の
半導体からなるチャネル層をエピタキシャル成長させる
工程と、該チャネル層上に前記第1の導電型の半導体か
らなるコンタクト層をエピタキシャル成長させる工程
と、該コンタクト層上の全面に第1の絶縁膜を被着した
後、ゲートが形成されるべき領域を含む領域の前記第1
の絶縁膜を除去し、該絶縁膜に開口部を形成する工程
と、前記第1の絶縁膜をマスクとして前記開口部下の前
記コンタクト層をエッチングし、前記チャネル層表面を
露出させる工程と、全面に第2の絶縁膜を被着した後、
異方性エッチングを行って前記第1の絶縁膜及び前記コ
ンタクト層の開口部の内側面に前記第2の絶縁膜からな
る絶縁膜側壁を形成する工程と、露出しているチャネル
層表面上にのみ前記第1の導電型とは反対の第2の導電
型の半導体からなるゲート層を選択エピタキシャル成長
させる工程と、該ゲート層上にゲート電極を形成する工
程と、前記第1の絶縁膜を除去した後、前記コンタクト
層上にソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを
含むものであるから、ゲート層とコンタクト層の間の距
離は、絶縁膜側壁の厚さのみで決まる。ゲート層を写真
製版によるマスクを用いて選択エピタキシャル成長させ
る方法より、上記の本発明の方法はゲート層−コンタク
ト層間の距離を短くすることができ、ソース抵抗を低減
できる。これにより、高周波での動作における電力効率
及び飽和出力を向上させることができる。また、ゲート
層−コンタクト層間の距離のバラツキも、本発明の方法
を用いた方が圧倒的に小さい。これにより、FET特性
の均一性、再現性が良好となる。さらに、この距離は上
記の絶縁膜の膜厚を変えることによって容易に制御する
ことができる。また、ゲート層はチャネル層上へのエピ
タキシャル成長によって形成されているため、チャネル
層の厚さやキャリア濃度がゲート層の影響をほとんど受
けない。これにより、FET特性の均一性、再現性をさ
らに向上させることができる。また、ゲート層とチャネ
ル層の接合面の幅は、絶縁膜側壁を厚くすることによ
り、写真製版の解像限界以下まで狭くすることができ、
これによって高周波特性を向上させることができる。
【0071】本発明(請求項11)に係わるFETの製
造方法は、上記のFETの製造方法(請求項10)にお
いて、前記ゲート層を選択エピタキシャル成長させる工
程が、露出しているチャネル層表面上にのみ前記第2の
導電型またはアンドープの半導体からなるゲート下層
と、該ゲート下層の半導体よりバンドギャップの小さい
前記第2の導電型の半導体からなるゲート上層とを順次
選択エピタキシャル成長させるものであるから、ゲート
層がゲート上層を構成している半導体のみからなる場合
より、ゲート層−チャネル層間のpn接合におけるアバ
ランシェブレイクダウン電圧が高くなり、ゲート−ドレ
イン耐圧を向上させることができる。
【0072】本発明(請求項12)に係わるFETの製
造方法は、上記のFETの製造方法(請求項10または
11)において、前記絶縁膜側壁を形成する工程の後、
前記ゲート層を選択エピタキシャル成長させる工程の前
に、ソース側の前記絶縁膜側壁のみを除去した後、全面
に第3の絶縁膜を被着する工程と、該第3の絶縁膜を異
方性エッチングすることにより、前記開口部の内側面に
前記第3の絶縁膜からなる第2の絶縁膜側壁を形成する
工程とを含むものであるから、ソース側のコンタクト層
とゲート層の間の距離は、ドレイン側のコンタクト層と
ゲート層との間の距離より短くなる。これにより、ソー
ス抵抗が低減されると同時に、ゲート−ドレイン耐圧が
向上する。さらに、ソース側のコンタクト層とゲート層
の間の距離とドレイン側のコンタクト層とゲート層との
間の距離は独立に変化させることができるため、ソース
抵抗の低減とゲート−ドレイン耐圧の向上を同時に実現
することが可能となる。これによって、高周波での動作
における電力効率及び飽和出力を向上させることができ
る。また、ゲート層とチャネル層の接合面の幅は、絶縁
膜側壁を厚くすることにより、写真製版の解像限界以下
まで狭くすることができ、これにより高周波特性をさら
に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例によるpn接合ゲート
FETの断面図である。
【図2】 本発明の第1の実施例によるpn接合ゲート
FETの製造方法を示した断面図である。
【図3】 本発明の第2の実施例によるpn接合ゲート
FETの断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施例によるpn接合ゲート
FETの製造方法を示した断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施例によるpn接合ゲート
FETの断面図である。
【図6】 本発明の第3の実施例によるpn接合ゲート
FETの製造方法を示した断面図である。
【図7】 本発明の第4の実施例によるpn接合ゲート
FETの製造方法を示した断面図である。
【図8】 本発明の第5の実施例によるpn接合ゲート
FETの製造方法を示した断面図である。
【図9】 本発明の第6の実施例によるpn接合ゲート
FETの製造方法を示した断面図である。
【図10】 従来のpn接合ゲートFETの断面図であ
る。
【符号の説明】
1 半絶縁性InP基板、2 n型InPチャネル層、
3 p型In0.53Ga0.47Asゲート層、4 WSiゲ
ート電極、5 SiO膜、6,62 SiO膜からなる
側壁、7 n型In0.53Ga0.47Asコンタクト層、8
ドレイン電極、9 ソース電極、10 p型もしくは
アンドープAl0.48In0.52As、11,12 レジス
ト、41 ゲート電極、51,52,55,56 Si
O膜、65,66 SiO膜からなる第2の側壁。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主表面上に形成された第1
    の導電型の半導体からなるチャネル層と、 該チャネル層上の所定の領域に形成された、その一部が
    前記第1の導電型と反対の第2の導電型である半導体か
    らなる、チャネル層との間にpn接合を形成するゲート
    層と、 前記チャネル層上の、前記ゲート層を挟む両側の領域に
    形成された、前記第1の導電型の半導体からなるコンタ
    クト層と、 前記ゲート層上に形成されたゲート電極と、 前記ゲート層を挟む両側の領域の前記コンタクト層上に
    それぞれ形成されたソース電極、及びドレイン電極とを
    備えたことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電界効果トランジスタ
    において、 前記ゲート層は、前記第2の導電型の単一の半導体から
    なる層であることを特徴とする電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電界効果トランジスタ
    において、 前記チャネル層は、n型InPからなり、 前記ゲート層は、p型InGaAsからなり、 前記コンタクト層は、n型InGaAsからなることを
    特徴とする電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電界効果トランジスタ
    において、 前記ゲート層は、前記ゲート電極に接する前記第2の導
    電型の半導体からなるゲート上層と、前記チャネル層に
    接する該ゲート上層の半導体よりバンドギャップの大き
    い前記第2の導電型またはアンドープの半導体からなる
    ゲート下層とからなることを特徴とする電界効果トラン
    ジスタ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電界効果トランジスタ
    において、 前記チャネル層は、n型InPからなり、 前記ゲート上層は、p型InGaAsからなり、 前記ゲート下層は、p型またはアンドープのAlInA
    sからなり、 前記コンタクト層は、n型InGaAsからなることを
    特徴とする電界効果トランジスタ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の電
    界効果トランジスタにおいて、 前記ゲート層と前記ソース電極下の前記コンタクト層と
    の間の距離は、前記ゲート層と前記ドレイン電極下の前
    記コンタクト層との間の距離より短いことを特徴とする
    電界効果トランジスタ。
  7. 【請求項7】 半導体基板の主表面上に第1の導電型の
    半導体からなるチャネル層をエピタキシャル成長させる
    工程と、 該チャネル層上に前記第1の導電型とは反対の第2の導
    電型の半導体からなるゲート層をエピタキシャル成長さ
    せる工程と、 該ゲート層上の所定の領域に高融点金属からなるゲート
    電極を形成する工程と、 該ゲート電極をマスクとして前記ゲート層をエッチング
    し、前記ゲート電極下にのみ前記ゲート層を残す工程
    と、 全面に絶縁膜を被着した後、異方性エッチングを行って
    前記ゲート電極及び前記ゲート層の左右両側面に絶縁膜
    側壁を形成する工程と、 露出しているチャネル層表面上にのみ前記第1の導電型
    の半導体からなるコンタクト層を選択エピタキシャル成
    長させる工程と、 該コンタクト層上にソース電極及びドレイン電極を形成
    する工程とを含むことを特徴とする電界効果トランジス
    タの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電界効果トランジスタ
    の製造方法において、 前記ゲート層をエピタキシャル成長させる工程は、 前記第2の導電型またはアンドープの半導体からなるゲ
    ート下層と、該ゲート下層の半導体よりバンドギャップ
    の小さい前記第2の導電型の半導体からなるゲート上層
    とを順次エピタキシャル成長させるものであることを特
    徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8に記載の電界効果トラ
    ンジスタの製造方法において、 前記絶縁膜側壁を形成する工程の後、前記コンタクト層
    を選択エピタキシャル成長させる工程の前に、 ソース側の前記絶縁膜側壁のみを除去した後、全面に第
    2の絶縁膜を被着する工程と、 該第2の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、前
    記ゲート電極及び前記ゲート層の左右両側面にそれぞれ
    第2の絶縁膜側壁を形成する工程とを含むことを特徴と
    する電界効果トランジスタの製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体基板の主表面上に前記第1の導
    電型の半導体からなるチャネル層をエピタキシャル成長
    させる工程と、 該チャネル層上に前記第1の導電型の半導体からなるコ
    ンタクト層をエピタキシャル成長させる工程と、 該コンタクト層上の全面に第1の絶縁膜を被着した後、
    ゲートが形成されるべき領域を含む領域の前記第1の絶
    縁膜を除去し、該絶縁膜に開口部を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜をマスクとして前記開口部下の前記コ
    ンタクト層をエッチングし、前記チャネル層表面を露出
    させる工程と、 全面に第2の絶縁膜を被着した後、異方性エッチングを
    行って前記第1の絶縁膜及び前記コンタクト層の開口部
    の内側面に前記第2の絶縁膜からなる絶縁膜側壁を形成
    する工程と、 露出しているチャネル層表面上にのみ前記第1の導電型
    とは反対の第2の導電型の半導体からなるゲート層を選
    択エピタキシャル成長させる工程と、 該ゲート層上にゲート電極を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜を除去した後、前記コンタクト層上に
    ソース電極及びドレイン電極を形成する工程とを含むこ
    とを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の電界効果トランジ
    スタの製造方法において、 前記ゲート層を選択エピタキシャル成長させる工程は、 露出しているチャネル層表面上にのみ前記第2の導電型
    またはアンドープの半導体からなるゲート下層と、該ゲ
    ート下層の半導体よりバンドギャップの小さい前記第2
    の導電型の半導体からなるゲート上層とを順次選択エピ
    タキシャル成長させるものであることを特徴とする電界
    効果トランジスタの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載の電界効
    果トランジスタの製造方法において、 前記絶縁膜側壁を形成する工程の後、前記ゲート層を選
    択エピタキシャル成長させる工程の前に、 ソース側の前記絶縁膜側壁のみを除去した後、全面に第
    3の絶縁膜を被着する工程と、 該第3の絶縁膜を異方性エッチングすることにより、前
    記開口部の内側面に前記第3の絶縁膜からなる第2の絶
    縁膜側壁を形成する工程とを含むことを特徴とする電界
    効果トランジスタの製造方法。
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JP2008218461A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Sony Corp 電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタ、この電界効果トランジスタを備える半導体装置及び通信機器
JP2011165763A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Denso Corp 半導体装置およびその製造方法
WO2013011617A1 (ja) * 2011-07-15 2013-01-24 パナソニック株式会社 半導体装置及びその製造方法

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