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JP2008218461A - 電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタ、この電界効果トランジスタを備える半導体装置及び通信機器 - Google Patents

電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタ、この電界効果トランジスタを備える半導体装置及び通信機器 Download PDF

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JP2008218461A JP2007049524A JP2007049524A JP2008218461A JP 2008218461 A JP2008218461 A JP 2008218461A JP 2007049524 A JP2007049524 A JP 2007049524A JP 2007049524 A JP2007049524 A JP 2007049524A JP 2008218461 A JP2008218461 A JP 2008218461A
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Tadahisa Yamaguchi
忠久 山口
Hiroyuki Kubo
博之 久保
Mitsuhiro Nakamura
光宏 中村
Shinichi Tamatoshi
慎一 玉利
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Abstract

【課題】本発明は、IMD(相互変調歪)を低減させることができる電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタ、この電界効果トランジスタを備えた半導体装置並びこの通信機器を備えた通信機器を提供するものである。
【解決手段】本発明に係る電界効果トランジスタ1は、化合物半導体基体19に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域5を有する電界効果トランジスタ1において、前記化合物半導体基体19に埋め込みゲート領域5の両側に隣接する凹部6L、6Rを設けることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、相互変調歪みを低減した電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタ、この電界効果トランジスタを備える半導体装置及び通信機器に関する。
携帯電話等の送受信機器においては、アンテナから送受信する高周波信号を切り替えるスイッチとして電界効果トランジスタ(以下FET:Field Effect Transistorという)が使用されている。この様なスイッチとして、例えばGaAs化合物半導体を用いた接合型電界効果トランジスタ(以下JFET:Junction type Field Effect Transistor)を多段に構成したシリーズスイッチ及びシャントスイッチが知られている。
図13は、携帯電話等の通信機器の回路図を示し、図14は、携帯電話等の通信機器におけるアンテナ161と送受信回路163との間に接続されるスイッチとなるスイッチ回路162を示している。図13及び図14に示すように、端子P1は送受信回路163へ接続され、端子P2がアンテナ161へ接続される。端子P1とGNDとの間にはJFETからなるトランジスタT1、T2及びT3を直列に接続してシャント回路101を構成している。また、端子P1と端子P2との間にはJFETからなるトランジスタT4、T5及びT6を直列に接続してスルー回路102を構成している。トランジスタT1、T2及びT3の各ゲートは抵抗R5〜R7を介して制御端子S1に、また、トランジスタT4、T5及びT6の各ゲートは抵抗R12〜R14を介して制御端子S2にそれぞれ接続されている。また、各トランジスタの接続点は、抵抗R1〜R4及び抵抗R8〜R11を介して基板バイアス用の端子B1及び端子B2に電気的に接続し、一定電圧を与えて安定するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
端子P1に接続される送受信回路163により特定周波数の信号の送受信を行う場合には、スルー回路102の制御端子S2にオン電圧を与え、トランジスタT4、T5及びT6をオンさせる。一方、シャント回路101の制御端子S1にはオフ電圧を与え、トランジスタT1、T2及びT3をオフさせる。また、周波数帯域や通信モードを切り替えて他の送受信回路163により送受信を行う場合には、スルー回路102の制御端子S2にオフ電圧を与えてトランジスタT4、T5及びT6をオフして遮断し、同時にシャント回路101の制御端子S1にはオン電圧を与えて端子P1に入力する高周波信号をGNDへ落とす。これにより、端子P2から入力する信号を端子P1側へ伝達しないようにしている。
特開2005−323030号公報
しかし、上述したスイッチでは、比較的大きな電力の高周波信号に対してオン抵抗が低くオフ抵抗が高く、かつ、伝達する信号の相互変調歪(以下IMD:Inter Modulation Distortion)をできるだけ低くすることが要求されている。すなわち、これらのスイッチを構成するトランジスタは、比較的大きな電力の高周波信号に対してオン抵抗が小さいこと、オフのときに他の帯域での送受信時の信号やアンテナから入力する妨害信号に対して信号の漏れが小さいこと、送受信時のIMDを極力低減する必要があった。
本発明は、上述の点に鑑み、IMDを低減させることができる電界効果トランジスタの製造方法及び電界効果トランジスタ、この電界効果トランジスタを備えた半導体装置及び通信機器を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、化合物半導体基体のゲート形成領域に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域を有する電界効果トランジスタの製造方法において、前記ゲート形成領域の両側に隣接する凹部を前記化合物半導体基体に形成する凹部形成工程と、前記ゲート形成領域に自己整合的に前記埋め込みゲート領域を形成するゲート形成工程を有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ゲート形成工程は、前記ゲート形成領域の両側に隣接する凹部が形成された前記化合物半導体基体上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜を平坦化する工程と、前記ゲート形成領域上の前記絶縁膜にゲート形成開口を形成する工程と、前記ゲート形成開口から前記化合物半導体基体に不純物をドーピングして前記埋め込みゲート領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記ゲート形成工程は、前記ゲート形成領域の両側に隣接する凹部が形成された前記化合物半導体基体上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上にフォトレジスト膜を形成し、前記フォトレジスト膜と前記絶縁膜とを順次エッチングして前記絶縁膜を平坦化する工程と、前記ゲート形成領域上の前記絶縁膜にゲート形成開口を形成する工程と、前記ゲート形成開口から前記化合物半導体基体に不純物をドーピングして前記埋め込みゲート領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記凹部形成工程は、前記化合物半導体基体に前記不純物をドーピングして不純物層を形成する工程と、前記ゲート形成領域の両側の前記不純物層をエッチングして前記凹部を形成する工程とを有し、前記ゲート形成領域の前記不純物層を前記埋め込みゲート領域とすることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記凹部形成工程は、前記化合物半導体基体に犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層を選択的にエッチングして前記ゲート形成領域の両側に隣接する開口を形成する工程と、前記開口を介して前記化合物半導体基体をエッチングすることにより前記凹部を形成する工程とを有し、前記ゲート形成工程は、前記ゲート形成領域上の前記犠牲層であるゲート犠牲層以外の前記犠牲層を選択的に除去して、前記化合物半導体基体上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜を平坦化して前記ゲート犠牲層を露出させる工程と、前記ゲート犠牲層を除去してゲート形成開口を形成する工程と、前記ゲート形成開口を介して前記化合物半導体基体に不純物をドーピングして前記ゲート領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、化合物半導体基体に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域を有する電界効果トランジスタにおいて、前記埋め込みゲート領域の両側に隣接する凹部を前記化合物半導体基体に設けていることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、化合物半導体基体に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域を有する電界効果トランジスタを備えた半導体装置において、前記電界効果トランジスタは、前記埋め込みゲート領域の両側に隣接する凹部を前記化合物半導体基体に設けていることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、他の通信機器との間で信号の送信又は受信を行う通信機器において、前記他の通信機器に対して前記信号の送信又は受信を通信ポートを介して行う通信手段と、前記通信手段と前記通信ポートとの間に配置され、前記信号の通過及び遮断を制御するスイッチとを備え、前記スイッチは電界効果トランジスタを有しており、前記電界効果トランジスタは、化合物半導体基体に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域を有し、前記化合物半導体基体に、前記埋め込みゲート領域の両側に隣接する凹部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、電界効果トランジスタにおいて、埋め込みゲート領域に対して凹部を隣接して形成することによって、IMDを改善できる。また、化合物半導体基体の埋め込みゲート領域の近傍をエッチングして凹部を形成することで、ゲート電極の傘部分とチャネル層との間で形成されるゲート周りの寄生容量も減らすことができ、利得の向上にも寄与することが可能である。
また、本発明の電界効果トランジスタの製造方法によれば、化合物半導体基体に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域を有する電界効果トランジスタの製造方法において、化合物半導体基体に、ゲート形成領域の両側に隣接する凹部を形成する凹部形成工程と、埋め込みゲート形成領域に自己整合的にゲート領域を形成するゲート形成工程を有し、ゲート・ドレイン間及びゲート・ソース間をエッチングして凹部を形成するので、フォトリソグラフィ法による合わせ精度の制約を受けることなく、両側に凹部を隣接して自己整合的に埋め込みゲート領域を形成することが可能であり、効果的にIMDを改善できる。
本実施の形態に係る電界効果トランジスタは、化合物半導体基体に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域を有する電界効果トランジスタにおいて、化合物半導体基体に、埋め込みゲート領域の両側に隣接する凹部を設けている。
このように、埋め込みゲート領域に対して凹部を隣接して形成することによって、IMDを改善できる。また、化合物半導体基体の埋め込みゲート領域の近傍をエッチングして凹部を形成することで、ゲート電極の傘部分とチャネル層との間で形成されるゲート周りの寄生容量も減らすことができ、利得の向上にも寄与することが可能である。
本実施の形態に係る電界効果トランジスタは、例えば、スイッチとして半導体装置に形成されるものである。この電界効果トランジスタをスイッチとして、通信機器などに用いることより、スイッチに起因する信号の歪みの発生を減少させ、受信回路の誤動作を減少することができる。
本実施の形態に係る電界効果トランジスタの製造方法としては、埋め込みゲート領域を形成するゲート形成領域の両側に隣接する凹部を前記化合物半導体基体に形成する凹部形成工程と、前記ゲート形成領域に自己整合的に前記埋め込みゲート領域を形成するゲート形成工程を有する製造方法が好適である。
この製造方法によれば、両側に凹部を隣接した埋め込みゲート領域を自己整合的に形成するので、フォトリソグラフィ法による合わせ精度の制約を受けることなく、埋め込みゲート領域に対して凹部を隣接して形成することが可能であり、効果的にIMDを改善できる。また、埋め込みゲート領域の近傍の化合物半導体基体をエッチングして凹部を設けることで、ゲート電極の傘部分とチャネル層との間で形成されるゲート周りの寄生容量も減らすことができ、利得の向上にも寄与することが可能である。さらに両側が凹部に隣接するように埋め込みゲート領域が自己整合プロセスで位置決めされるので、合わせズレによって生じていた特性不具合などを防止することができ、歩留まりを向上することができる。
ここで、上記凹部形成工程及びゲート形成工程を有する製造方法として、具体的に以下の第1〜第4の製造方法がさらに好適である。
また、第1の製造方法は、前記ゲート形成工程が、前記ゲート形成領域の両側に隣接する凹部が形成された前記化合物半導体基体上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜を平坦化する工程と、前記ゲート形成領域上の前記絶縁膜にゲート形成開口を形成する工程と、前記ゲート形成開口から前記化合物半導体基体に不純物をドーピングして前記埋め込みゲート領域を形成する工程とを有する製造方法である。
また、第2の製造方法は、前記ゲート形成工程が、前記ゲート形成領域の両側に隣接する凹部が形成された前記化合物半導体基体上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜上にフォトレジスト膜を形成し、前記フォトレジスト膜と前記絶縁膜とを順次エッチングして前記絶縁膜を平坦化する工程と、前記ゲート形成領域上の前記絶縁膜にゲート形成開口を形成する工程と、前記ゲート形成開口から前記化合物半導体基体に不純物をドーピングして前記埋め込みゲート領域を形成する工程とを有する製造方法である。
また、第3の製造方法は、前記凹部形成工程が、前記化合物半導体基体に前記不純物をドーピングして不純物層を形成する工程と、前記ゲート形成領域の両側の前記不純物層をエッチングして前記凹部を形成する工程とを有し、前記ゲート形成領域の前記不純物層を前記埋め込みゲート領域とする製造方法である。
第4の製造方法は、前記凹部形成工程が、前記化合物半導体基体に犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層を選択的にエッチングして前記ゲート形成領域の両側に隣接する開口を形成する工程と、前記開口を介して前記化合物半導体基体をエッチングすることにより前記凹部を形成する工程とを有し、さらに、前記ゲート形成工程が、前記ゲート形成領域上の前記犠牲層であるゲート犠牲層以外の前記犠牲層を選択的に除去して、前記化合物半導体基体上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜を平坦化して前記ゲート犠牲層を露出させる工程と、前記ゲート犠牲層を除去してゲート形成開口を形成する工程と、前記ゲート形成開口を介して前記化合物半導体基体に不純物をドーピングして前記埋め込みゲート領域を形成する工程とを有する製造方法である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず、本実施の形態に係る電界効果トランジスタについて、詳細に説明する。図1は、本実施の形態に係る電界効果トランジスタを示す構成図である。
本実施の形態に係る電界効果トランジスタ1は、半絶縁基板20にエピタキシャル成長したチャネル層21と化合物半導体基板22とを積層した化合物半導体基体19に、両側に凹部6L、6Rを隣接した埋め込みゲート領域5を形成して設ける。
例えば、半絶縁基板20はGaAs層、チャネル層21はInGaAs層、化合物半導体基板22はAlGaAs層でそれぞれ形成することができる。チャネル層は、エピタキシャル成長によって、GaAs、InGaAs、AlGaAs、InGaPなどからなる層で形成する。
図2(A)は、埋め込みゲート領域の両側に凹部を設けた場合、縦軸を2次相互変調歪み、横軸をゲート電位とした特性図である。なお、図2(B)は、本実施の形態に係る電界効果トランジスタの構成図である。間隔ETは、埋め込みゲート領域の端部から凹部の端部までの距離である。線aはET=0.05μm、線bはET=0.1μm、線cは凹部なしの場合(従来の電界効果トランジスタ構造)を示す。
本実施の形態に係る電界効果トランジスタでは、埋め込みゲート領域の両側に隣接する凹部を設けているが、従来構造の凹部を設けていない場合の特性(図2(A) 線c)と比べて、埋め込みゲート領域に隣接して、さらに凹部を設けている場合の特性(図2(A)線a、線b)の方がよりよい特性が得られている。間隔ETが短くなればなるほど、特性が向上する。埋め込みゲート領域の両側に凹部が隣接するとは、IMDを向上する最適な位置関係であり、自己整合プロセスで作成可能な最短な距離ETの間隔をいう。
本実施の形態に係る電界効果トランジスタ1によれば、フォトリソグラフィ法による合わせ精度の制約を受けることなく、凹部6L、6R(リセスエッチング領域)を隣接した埋め込みゲート領域5を自己整合的に形成することが可能であり、効果的にIMDを改善することができる。また、化合物半導体基板22の埋め込みゲート領域5の近傍をエッチングして凹部6L、6Rを形成することで、ゲート電極2の傘部分とチャネル層21との間で形成されるゲート周りの寄生容量も減らすことができ、利得の向上にも寄与することが可能である。
次に、電界効果トランジスタ1の製造方法について図面を参照して具体的に説明する。
この電界効果トランジスタ1の製造方法は、埋め込みゲート領域となるゲート形成領域の両側に隣接する凹部を化合物半導体基体19に形成する凹部形成工程と、前記ゲート形成領域に自己整合的に前記埋め込みゲート領域を形成するゲート形成工程を含んでいる。この凹部形成工程及びゲート形成工程を有する製造方法として、例えば、以下に示す第1〜第4の製造方法がある。
まず、第1の製造方法を説明する。図3〜図6は、本実施の形態に係る電界効果トランジスタの第1の製造方法の工程図を示す。
先ず、図3(A)に示すように、化合物半導体基体19は、半絶縁基板20上に、エピタキシャル成長させたエピ層であるチャネル層21と電界効果トランジスタ1を形成する化合物半導体基板22と犠牲層23の順に積層される。エピ層は、所望のデバイス構造が得られるよう形成する。例えば、半絶縁基板20はGaAs層、チャネル層はInGaAs層、化合物半導体基板22はAlGaAs層、犠牲層23はGaAs層でそれぞれ形成することができる。化合物半導体基板22のAlGaAs層を150nm程度、犠牲層23のGaAs層を300nm程度の膜厚で成膜する。チャネル層は、エピタキシャル成長によって、GaAs、InGaAs、AlGaAs、InGaPなどからなる層で形成する。
次に、図3(B)に示すように、犠牲層23上にフォトレジスト24を塗布して、フォトリソグラフィ法により、そのフォトレジスト24に埋め込みゲート領域となるゲート形成領域に隣接する凹部となるリセスエッチング領域上を開口した開口部10L、10Rを備えるレジストマスク24aを形成する。
次に、図3(C)に示すように、レジストマスク24aに用いて、例えば、クエン酸等のウェットエッチングまたはRIE(Reactive Ion Etching)などのドライエッチングにより、犠牲層23のみを選択的にエッチングする。この選択的に形成された犠牲層23のうち、ゲート形成領域上の犠牲層23をゲート犠牲層11とする。
次に、図3(D)に示すように、犠牲層23のエッチング開口をマスクにして、犠牲層23の下の化合物半導体基板22をドライエッチングで選択的にエッチングして、凹部6L、6Rを形成する。例えば、凹部の深さは、100nm程度とする。
次に、図3(E)に示すように、レジストマスク24aをアッシングなどにより除去する。
次に、図3(F)に示すように、フォトリソグラフィ法により、フォトレジスト24を塗布して、凹部6L、6Rの間に残った犠牲層すなわちゲート犠牲層11のみを覆うように、レジストマスク24bを形成する。
次に、図4(G)に示すように、レジストマスク24bをマスクにして、ゲート犠牲層11を残置し、残りの犠牲層23をウェットまたはドライエッチングにより選択的に除去する。
次に、図4(H)に示すように、レジストマスク24bをウェットまたはドライエッチングにより除去する。このとき、凹部6L、6Rの間にゲート犠牲層11が化合物半導体基板22に残置される。
次に、図4(I)に示すように、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により、化合物半導体基板及びゲート犠牲層並び2つの凹部に堆積するように層間絶縁膜25を形成する。層間絶縁膜25は、2つの凹部6L、6Rと突出したゲート犠牲層11を転写した凹凸形状となる。例えば、層間絶縁膜25はSiNなどを膜厚300nm程度で成膜する。
次に、図4(J)に示すように、凹凸形状の層間絶縁膜25を、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法などによりゲート犠牲層11が露出するように研削・平坦化する。例えば、研磨・平坦化後の層間絶縁膜25の膜厚は250nm程度とする。
次に、図4(K)に示すように、ゲート犠牲層11をウェットエッチングまたはドライエッチングにより選択的に除去する。ゲート犠牲層を除去した位置にゲート形成開口部13が形成される。すなわち、このゲート形成開口部13は、2つの凹部6L、6Rのちょうど真中に形成される。
次に、図4(L)に示すように、例えば拡散やイオンプランテーション技術により、不純物をゲート形成開口部13より化合物半導体基板22に拡散させて、自己整合的に埋め込みゲート領域5を形成する。例えば、Zn等のP型原子をゲート形成開口部13より化合物半導体基板22に拡散させ、埋め込みゲート領域5を形成する。
次に、図5(M)に示すように、蒸着またはスパッタにより、層間絶縁膜25及び埋め込みゲート領域5の全面に金属膜26を形成する。例えば金属膜26は、Ti/Pt/Auなどを成膜する。
次に、図5(N)に示すように、フォトリソグラフィ法により、フォトレジスト24を塗布して、パターニングして、ゲート電極を形成する部分に選択的にレジストマスク24cを形成する。
次に、図5(O)に示すように、レジストマスク24cをマスクにして、金属膜26をイオンミリングまたはドライエッチング等を用い選択的にエッチングしてゲート電極2を形成する。このゲート電極2は、埋め込みゲート領域の取出し電極となり、層間絶縁膜25上に張り出した傘状の形状となる。
次に、図5(P)に示すように、レジストマスク24cをウェットエッチングまたはドライエッチングにより選択的に除去する。
次に、図5(Q)に示すように、CVD等により層間絶縁膜25及びゲート電極2上の全面にさらに層間絶縁膜27を成膜する。例えば、層間絶縁膜27はSiNやSiO2等を膜厚100nm程度で成膜する。
次に、図5(R)に示すように、フォトリソグラフィ法により、フォトレジスト24を塗布しパターニング形成して、ソース電極及びドレイン電極を形成する部分に開口14S、14Dを設けたレジストマスク24dを形成する。
次に、図6(S)に示すように、レジストマスク24dをマスクに用いて、ウェットエッチングまたはドライエッチングにて開口14S、14Dを介して層間絶縁膜27及び層間絶縁膜25を選択的にエッチング除去することにより、ソース電極及びドレイン電極となる各開口14S、14Dを形成する。
次に、図6(T)に示すように、レジストマスク24dを残したままスパッタ、蒸着などにより、レジストマスク24d上及び開口14S、14Dを介して金属膜28を形成する。例えば、金属膜は、AuGe/Niなどを成膜する。
次に、図6(U)に示すように、リフトオフによりレジストマスク24d及びレジストマスク24d上に形成された金属膜28を除去して、ソース電極3、ドレイン電極4が形成される。埋め込みゲート領域5に隣接する凹部6L、6Rを備える本実施の形態に係る電界効果トランジスタ1が得られる。
図7は、図6(U)の本実施の形態に係る電界効果トランジスタのソース電極及びドレイン電極をオーミック電極とした構成図である。
図6(U)に示した、本実施の形態に係る電界効果トランジスタ1を400度程度の熱処理により、ソース電極3’の金属膜及びドレイン電極4’の金属膜とが化合物半導体基板22と合金化してオーミック電極となる。オーミック電極を備えた本実施の他の形態の電界効果トランジスタ41が得られる。
次に、第2の製造方法を説明する。図8は、本実施の形態に係る電界効果トランジスタの第2の製造方法を示す工程図である。図8は、図3〜図6と同一符号を付して説明する。
図8(A)に示すように、半絶縁基板20上にチャネル層21と化合物半導体基板22を順次積層して化合物半導体基体19を形成する。フォトリソグラフィ技術により、化合物半導体基板22をドライエッチングで選択的にエッチングして、凹部6L、6Rを形成する。例えば、凹部の深さは、100nm程度とする。チャネル層21は、所望のデバイス構造が得られるよう形成する。例えば、半絶縁基板20はGaAs層、チャネル層はInGaAs層、化合物半導体基板22はAlGaAs層でそれぞれ形成することができる。化合物半導体基板22のAlGaAs層を150nm程度の膜厚で成膜する。チャネル層は、エピタキシャル成長によって、GaAs、InGaAs、AlGaAs、InGaPなどからなる層で形成する。
次に、図8(B)に示すように、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により、化合物半導体基板22上に絶縁膜25aを成膜する。例えば、絶縁膜25aは、SiN、SiO2などで凹部が埋設する膜厚に成膜する。例えば、絶縁膜25aはSiNなどを膜厚300nm程度で成膜する。
次に、図8(C)に示すように、絶縁膜25aの凹凸形状を、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法などにより研削・平坦化する。このとき埋め込みゲート領域となるゲート形成領域が露出しない程度まで研磨・平坦化する。
次に、図8(D)に示すように、フォトリソグラフィ法とエッチング技術により、フォトレジスト24を絶縁膜25a上に塗布した後、パターニングすることで、ゲート形成領域となる上方の絶縁膜25aとレジストマスク24eにゲート形成開口部13が形成される。すなわち絶縁膜25aは、凹部6L、6Rの間のちょうど真中にゲート形成開口部13が形成される。
次に、図8(E)に示すように、アッシング技術により、レジストマスク24eを除去する。イオンプランテーション法により、不純物をゲート形成開口部13より化合物半導体基板22に拡散させて、自己整合的に埋め込みゲート領域5を形成する。このとき、埋め込みゲート領域5を形成する以外の部分は、絶縁膜25aで覆われている。例えば、Zn等のp型原子をゲート形成開口部13より化合物半導体基板22に拡散させ、埋め込みゲート領域5を形成する。図示せずも、さらにCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により、層間絶縁膜25を成膜した後、フォトリソグラフィ法及びエッチング技術により、埋め込みゲート領域上の開口を形成する。次に蒸着またはスパッタにより、層間絶縁膜25及び埋め込みゲート領域5の全面に金属膜を形成する。例えば金属膜は、Ti/Pt/Auなどを成膜する。フォトリソグラフィ法とエッチング技術により、金属膜をイオンミリングまたはドライエッチング等を用い選択的にエッチングしてゲート電極2を形成する。CVD等により層間絶縁膜25及びゲート電極2上の全面にさらに層間絶縁膜27を成膜する。例えば、層間絶縁膜27はSiNやSiO2等を所要の膜厚に成膜する。フォトリソグラフィ法により、フォトレジスト24を塗布して、パターニングして、ソース電極及びドレイン電極を形成する部分の開口を設けたレジストマスクを形成する。レジストマスクをマスクに用いて、ウェットエッチングまたはドライエッチングにて開口を通して層間絶縁膜27及び層間絶縁膜25を選択的にエッチング除去することにより、ソース電極及びドレイン電極となる各開口部を形成する。レジストマスクを残したままスパッタ、蒸着などにより、レジストマスク上及び開口を介して金属膜を成膜する。例えば、金属膜は、AuGe/Niなどを成膜する。さらにリフトオフによりレジストマスク上に形成された金属膜を除去する。
次に、図8(F)に示すように、化合物半導体基板22上にソース電極3、ドレイン電極4と、傘形状のゲート電極2が形成される。埋め込みゲート領域5に隣接する凹部6L、6Rを備える本実施の形態に係る電界効果トランジスタ1が得られる。
次に、第3の製造方法を説明する。図9は、本実施の形態に係る電界効果トランジスタの第3の製造方法を示す工程図である。図9は、図3〜図6と同一符号を付して説明する。
図9(A)に示すように、半絶縁基板20上にチャネル層21と化合物半導体基板22を順次積層して化合物半導体基体19を形成する。フォトリソグラフィ法により、化合物半導体基板22をドライエッチングで選択的にエッチングして、凹部6L、6Rを形成する。例えば、凹部の深さは、100nm程度とする。チャネル層21は、所望のデバイス構造が得られるよう形成する。例えば、半絶縁基板20はGaAs層、チャネル層はInGaAs層、化合物半導体基板22はAlGaAs層でそれぞれ形成することができる。化合物半導体基板22のAlGaAs層を150nm程度の膜厚で成膜する。チャネル層は、エピタキシャル成長によって、GaAs、InGaAs、AlGaAs、InGaPなどからなる層で形成する。
次に、図9(B)に示すように、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により、化合物半導体基板22上に絶縁膜25aを形成する。絶縁膜25aは、2つの凹部6L、6Rを転写した凹凸形状となる。フォトリソグラフィ法によりフォトレジスト24を塗布してレジストマスク24fを形成する。例えば、絶縁膜25aは、SiN、SiO2などで凹部が埋設する膜厚に成膜する。例えば、絶縁膜25aはSiNなどを膜厚300nm程度で成膜する。フォトレジスト24は、粘度の低いもので形成する。例えば、フォトレジストの粘度は20cps以下とする。このときフォトレジスト24は粘度が低いので高さの低い領域(凹部上の領域)には厚く、高さの高い領域には薄く形成される。
次に、図9(C)に示すように、絶縁膜25aを、レジストマスク24fと絶縁膜25aの選択比が例えば1:1のドライエッチングにより研削・平坦化する。このとき埋め込みゲート領域となるゲート形成領域が露出しない程度まで研削・平坦化する。凹部6L、6R及び埋め込みゲート領域5を形成する凸部は、絶縁膜25aで埋没している。
次に、図9(D)に示すように、フォトリソグラフィ法とエッチング技術により、フォトレジスト24を絶縁膜25a上に塗布した後、パターニング形成することで、ゲート形成領域の上の絶縁膜25aとレジストマスク24gにゲート形成開口部13が形成される。すなわち絶縁膜25aは、凹部6L、6Rの間のちょうど真中にゲート形成開口部13が形成される。
次に、図9(E)に示すように、アッシング技術により、レジストマスク24gを除去する。イオンプランテーション法により、不純物をゲート形成開口部13より化合物半導体基板22に拡散させて、自己整合的に埋め込みゲート領域5を形成する。このとき、埋め込みゲート領域5を形成する以外の部分は、絶縁膜25aで覆われている。例えば、Zn等のp型原子をゲート形成開口部13より化合物半導体基板22に拡散させ、埋め込みゲート領域5を形成する。図示せずも、さらにCVD(Chemical Vapor Deposition)法等により、層間絶縁膜25を成膜した後、フォトリソグラフィ法及びエッチング技術により、埋め込みゲート領域上の開口を形成する。次に蒸着またはスパッタにより、層間絶縁膜25及び埋め込みゲート領域5の全面に金属膜を形成する。例えば金属膜は、Ti/Pt/Auなどを成膜する。フォトリソグラフィ法とエッチング技術により、金属膜をイオンミリングまたはドライエッチング等を用い選択的にエッチングしてゲート電極2を形成する。CVD等により層間絶縁膜25及びゲート電極2上の全面にさらに層間絶縁膜27を成膜する。例えば、層間絶縁膜27はSiNやSiO2等を所要の膜厚に成膜する。フォトリソグラフィ法により、フォトレジスト24を塗布して、パターニングして、ソース電極及びドレイン電極を形成する部分の開口を設けたレジストマスクを形成する。レジストマスクをマスクに用いて、ウェットエッチングまたはドライエッチングにて開口を介して層間絶縁膜27及び層間絶縁膜25を選択的にエッチング除去することにより、ソース電極及びドレイン電極となる各開口部を形成する。レジストマスクを残したままスパッタ、蒸着などにより、レジストマスク上及び開口を介して金属膜を成膜する。例えば、金属膜は、AuGe/Niなどを成膜する。さらにリフトオフによりレジストマスク上に形成された金属膜を除去する。
次に、図9(F)に示すように、化合物半導体基板22上にソース電極3、ドレイン電極4と、傘形状のゲート電極2が形成される。埋め込みゲート領域5に隣接する凹部6L、6Rを備える本実施の形態に係る電界効果トランジスタ1が得られる。
次に、第4の製造方法を説明する。図10は、本実施の形態に係る電界効果トランジスタの第4の製造方法の工程図である。図10は、図3〜図6と同一符号を付して説明する。
先に、半絶縁基板20上にチャネル層21と化合物半導体基板22を順次積層して化合物半導体基体19を形成し、図10(A)に示すように、化合物半導体基板22にゲート埋め込み領域となる不純物をイオンインプランテーションや熱拡散を用いて不純物層29を形成する。
図10(B)に示すように、フォトリソグラフィ法およびエッチング法により、フォトレジスト24を塗布しパターニング形成した後、フォトレジスト24は、埋め込みゲート領域となるゲート形成領域に隣接する凹部上を開口した開口部を備えるレジストマスク24hに形成される。開口部を通して不純物層29をエッチングすることにより2つの凹部6L、6Rを形成する。この凹部6L、6Rは、埋め込みゲート領域5に隣接するように形成される。凹部6L、6Rの深さは不純物層がなくなる程度である。例えば、深さは、不純物層の濃度が1E−15cm−3以下になる。
図10(C)に示すように、フォトリソグラフィ法およびエッチング技術により、埋め込みゲート領域5を覆うようにパターニング形成してレジストマスク24iを形成した後、イオンインプランテーション技術により、化合物半導体基体19上のソース領域33とドレイン領域34を不純物層29よりも濃い濃度で形成する。
図10(D)に示すように、図示せずもレジストマスク24iを除去した後、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により、層間絶縁膜25を形成し、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法などにより研削・平坦化する。フォトレジスト法及びエッチング技術により、フォトレジスト24を層間絶縁膜25上に塗布した後、パターニング形成することで、ゲート形成領域の上の層間絶縁膜25とレジストマスクにゲート形成開口部が形成される。アッシング技術により、レジストマスクを除去する。さらに蒸着またはスパッタにより、層間絶縁膜25及び埋め込みゲート領域5の全面に金属膜を形成する。例えば金属膜は、Ti/Pt/Auなどを成膜する。フォトリソグラフィ法とエッチング技術により、金属膜をイオンミリングまたはドライエッチング等を用い選択的にエッチングしてゲート電極2を形成する。CVD等により層間絶縁膜25及びゲート電極2上の全面にさらに層間絶縁膜27を成膜する。例えば、層間絶縁膜はSiNやSiO2等を所要の膜厚に成膜する。フォトリソグラフィ法により、フォトレジスト24を塗布して、パターニングして、ソース電極及びドレイン電極を形成する部分の開口を設けたレジストマスクを形成する。レジストマスクをマスクに用いて、ウェットエッチングまたはドライエッチングにて開口を介して層間絶縁膜27及び層間絶縁膜25を選択的にエッチング除去することにより、ソース電極及びドレイン電極となる各開口部を形成する。レジストマスクを残したままスパッタ、蒸着などにより、レジストマスク上及び開口を介して金属膜を成膜する。例えば、金属膜は、AuGe/Niなどを成膜する。さらにリフトオフによりレジストマスク上に形成された金属膜を除去する。埋め込みゲート領域5に隣接する凹部6L、6Rを備える本実施の形態に係る電界効果トランジスタ51が得られる。
電界効果トランジスタとしては、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)あるいは、接合型高電子移動度トランジスタ(JHEMT:Junction High Electron Mobility Transistor)などがある。
次に、電界効果トランジスタであるFETを備えた半導体スイッチ回路(スイッチの一例に相当)と複数の半導体スイッチ回路(半導体装置の一例に相当)を説明する。高周波信号の導通及び遮断を行うための半導体スイッチ回路の使用例について、図12を用いて説明する。図11は、通信に使用する複数の電波のバンドを切り換えることが可能な携帯電話機(通信機器の一例に相当)の送受信部分のブロック図である。
図11に示す携帯電話機は、GSM(Global System for Mobile Communications)で使用する電波のバンドと、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)の電波のバンドとを切り換える部分に、半導体スイッチ回路SW1〜SW3を備えている。半導体スイッチ回路SW1〜SW3は、電波の送受信を行うアンテナ40(通信ポートの一形態)と、デュプレクサ42との間に設けてある。
携帯電話機において、WCDMAの周波数バンドを利用して情報の送受信を行う場合には、半導体スイッチ回路SW1を導通状態に設定し、アンテナ40とデュプレクサ42とを導通させる。
半導体スイッチ回路SW1を導通状態に設定する場合には、例えば半導体スイッチ回路48aのゲート電圧(Vg10)をローに設定して、半導体スイッチ回路48aのFET1のドレインDとFET4のソースS間をハイインピーダンス状態にするとともに、半導体スイッチ回路49aのゲート電圧(Vg11)をハイに設定して半導体スイッチ回路49aのドレインD−ソースS間をローインピーダンス状態にして、アンテナ40とデュプレクサ42との間を導通させる。
一方、使用しないGSMの周波数バンドの半導体スイッチ回路SW2及びSW3は、遮断状態に設定する。例えば半導体スイッチ回路SW2を遮断状態に設定する場合には、半導体スイッチ回路48bのゲート電圧(Vg20)をハイに設定して、半導体スイッチ回路48bのドレインD−ソースS間をローインピーダンス状態にするとともに、半導体スイッチ回路49bのゲート電圧(Vg21)をローに設定して半導体スイッチ回路49bのドレインD−ソースS間をハイインピーダンス状態にし、GSM用の回路をアンテナ40から遮断するとともに、GSM用のデュプレクサ(図示せず)の入力端子をアースに短絡させることによって入力信号を遮断する。また、半導体スイッチ回路SW3も同様に遮断状態に設定しておく。
デュプレクサ42は、パワーアンプ46(送信用の通信手段の一形態)が出力する周波数1.95GHzのWCDMAの送信信号Txをアンテナ40に伝達し、アンテナ40から受信した2.14GHzのWCDMAの受信信号Rxをローノイズアンプ44(受信用の通信手段の一形態)に伝達する機能を有するものであり、例えばトラップフィルタを用いて周波数毎に信号を分岐させる。なお、図11に示した実施形態では、信号の送受信を行う通信ポートとしてアンテナ40を用いているが、通信ポートはアンテナ40に限定するものではなく、有線の通信を行う場合には、有線の通信ポートを用いることができる。
図12に、本発明の実施の形態に係る半導体装置に相当する半導体スイッチ回路SW1の構成例を示す。図12に示す半導体スイッチ回路SW1のRF0端子は、図11に示したようにアンテナ40に接続する。また、RF1端子は、デュプレクサ42に接続する。
図12に示す例では、振幅の大きな信号を遮断し、ドレインD−ソースS間に存在する静電容量を少なくするために、スルーFETとして機能する半導体スイッチ回路49a、及びシャントFETとして機能する半導体スイッチ回路48aを複数段(4段)直列に接続したFETで構成している。また、半導体スイッチ回路49aを構成するFET5〜FET8のゲートGは、抵抗Rgを介して共通に接続され、半導体スイッチ回路49aのゲートを構成している。また、半導体スイッチ回路48aを構成するFET1〜FET4のゲートGは、抵抗Rgを介して共通に接続され、半導体スイッチ回路48aのゲートを構成している。
本実施の形態に係る通信機器によれば、他の通信機器と信号の送信又は受信を行う通信機器(一形態として携帯電話機)において、信号の送信又は受信を行う通信手段と、他の通信機器に対して信号の送信又は受信を行う通信ポート(一形態としてアンテナ)と、通信手段と通信ポートとの間に配置され、信号の通過及び遮断を制御するスイッチ(一形態として半導体スイッチ回路)とを備え、スイッチは複数の電界効果トランジスタを有しており、電界効果トランジスタは化合物半導体基体19に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域を有し、前記化合物半導体基体19上に前記埋め込みゲート領域の両側に隣接する凹部を設けることにより、フォトリソグラフィ法による合わせ精度の制約を受けることなく、両側に凹部を隣接して自己整合的に埋め込みゲート領域を形成することできIMDを改善できる。また、化合物半導体基板の埋め込みゲート領域の近傍をエッチングして凹部を形成することで、ゲート電極の傘部分とチャネル層との間で形成されるゲート周りの寄生容量も減らすことができ、利得の向上にも寄与することが可能である。よって、歪みの少ない高周波の信号を送信することができる。また、スイッチに起因する信号の歪みの発生を減少させることにより、送信及び受信回路の誤動作を減少することができる。
本発明の実施の形態における電界効果トランジスタの基本的な構成を示す図である。 (A)電力−ゲート電位の特性を示す図である。(B)電界効果トランジスタの要部の構成を示す図である。 本発明の実施の形態における電界効果トランジスタの第1の製造工程を示す図(その1)である。 本発明の実施の形態における電界効果トランジスタの第1の製造工程を示す図(その2)である。 本発明の実施の形態における電界効果トランジスタの第1の製造工程を示す図(その3)である。 本発明の実施の形態における電界効果トランジスタの第1の製造工程を示す図(その4)である。 本発明の実施の形態における電界効果トランジスタの基本的な構成を示す図である。 本発明の実施の形態における電界効果トランジスタの第2の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態における電界効果トランジスタの第3の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態における電界効果トランジスタの第4の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態における通信機器の基本的な構成回路を示す図である。 本発明の実施の形態における半導体装置の回路接続を示す図である。 従来通信機器の基本的な構成を示す図である。 従来の半導体スイッチ回路の構成を示す図である。
符号の説明
1 電界効果トランジスタ
2 ゲート電極
3 ソース電極
4 ドレイン電極
5 埋め込みゲート電極
6L、6R 凹部
10L、10R 開口
11 ゲート犠牲層
13 ゲート形成開口部
19 化合物半導体基体
20 半絶縁基板
21 チャネル層
22 化合物半導体基板
24 フォトレジスト
24a、24b、24c、24d、24f、24g、24h レジストマスク
25 層間絶縁膜
27 層間絶縁膜
28 金属膜
29 不純物層

Claims (8)

  1. 化合物半導体基体のゲート形成領域に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域を有する電界効果トランジスタの製造方法において、
    前記ゲート形成領域の両側に隣接する凹部を前記化合物半導体基体に形成する凹部形成工程と、
    前記ゲート形成領域に自己整合的に前記埋め込みゲート領域を形成するゲート形成工程を有する
    ことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  2. 前記ゲート形成工程は、
    前記ゲート形成領域の両側に隣接する凹部が形成された前記化合物半導体基体上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜を平坦化する工程と、
    前記ゲート形成領域上の前記絶縁膜にゲート形成開口を形成する工程と、
    前記ゲート形成開口から前記化合物半導体基体に不純物をドーピングして前記埋め込みゲート領域を形成する工程とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  3. 前記ゲート形成工程は、
    前記ゲート形成領域の両側に隣接する凹部が形成された前記化合物半導体基体上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜上にフォトレジスト膜を形成し、前記フォトレジスト膜と前記絶縁膜とを順次エッチングして前記絶縁膜を平坦化する工程と、
    前記ゲート形成領域上の前記絶縁膜にゲート形成開口を形成する工程と、
    前記ゲート形成開口から前記化合物半導体基体に不純物をドーピングして前記埋め込みゲート領域を形成する工程とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  4. 前記凹部形成工程は、
    前記化合物半導体基体に前記不純物をドーピングして不純物層を形成する工程と、
    前記ゲート形成領域の両側の前記不純物層をエッチングして前記凹部を形成する工程とを有し、
    前記ゲート形成領域の前記不純物層を前記埋め込みゲート領域とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  5. 前記凹部形成工程は、
    前記化合物半導体基体に犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層を選択的にエッチングして前記ゲート形成領域の両側に隣接する開口を形成する工程と、
    前記開口を介して前記化合物半導体基体をエッチングすることにより前記凹部を形成する工程とを有し、
    前記ゲート形成工程は、
    前記ゲート形成領域上の前記犠牲層であるゲート犠牲層以外の前記犠牲層を選択的に除去して、前記化合物半導体基体上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜を平坦化して前記ゲート犠牲層を露出させる工程と、
    前記ゲート犠牲層を除去してゲート形成開口を形成する工程と、
    前記ゲート形成開口を介して前記化合物半導体基体に不純物をドーピングして前記埋め込みゲート領域を形成する工程とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタの製造方法。
  6. 化合物半導体基体に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域を有する電界効果トランジスタにおいて、
    前記埋め込みゲート領域の両側に隣接する凹部を前記化合物半導体基体に設けている
    ことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  7. 化合物半導体基体に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域を有する電界効果トランジスタを備えた半導体装置において、
    前記電界効果トランジスタは、
    前記埋め込みゲート領域の両側に隣接する凹部を前記化合物半導体基体に設けている
    ことを特徴とする半導体装置。
  8. 他の通信機器との間で信号の送信又は受信を行う通信機器において、
    前記他の通信機器に対して前記信号の送信又は受信を通信ポートを介して行う通信手段と、
    前記通信手段と前記通信ポートとの間に配置され、前記信号の通過及び遮断を制御するスイッチとを備え、
    前記スイッチは電界効果トランジスタを有しており、
    前記電界効果トランジスタは、
    化合物半導体基体に不純物をドーピングして形成した埋め込みゲート領域を有し、前記化合物半導体基体に、前記埋め込みゲート領域の両側に隣接する凹部を設けた
    ことを特徴とする通信機器。
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