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JPH05243575A - 薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタおよびその製造方法

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Publication number
JPH05243575A
JPH05243575A JP7624392A JP7624392A JPH05243575A JP H05243575 A JPH05243575 A JP H05243575A JP 7624392 A JP7624392 A JP 7624392A JP 7624392 A JP7624392 A JP 7624392A JP H05243575 A JPH05243575 A JP H05243575A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polycrystalline silicon
thin film
film transistor
silicon film
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP7624392A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayuki Kimura
忠之 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH05243575A publication Critical patent/JPH05243575A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、能動領域を多結晶シリコン膜で形
成する薄膜トランジスタにおいて、多結晶シリコン膜の
結晶粒径を大きく形成することにより、電気的特性とし
て、高ON/OFF比、低リーク電流、高移動度を可能
にする。 【構成】 能動領域を多結晶シリコン膜14で形成した薄
膜トランジスタ10であって、多結晶シリコン膜14をチャ
ネル長Lの1/5以上の大きさでかつチャネル幅Wの1
/3以上の大きさの結晶で形成したものである。その製
造方法としては、表面が絶縁性の基板11上面にゲート電
極12を形成した後、それを覆うゲート絶縁膜13を形成
し、さらにその上に、形成しようとする薄膜トランジス
タ10のチャネル長Lの1/5以上の大きさでかつチャネ
ル幅Wの1/3以上の大きさの粒径を有する多結晶シリ
コン膜14を形成する。続いて表面酸化処理により多結晶
シリコン膜14を薄膜化した後、薄膜トランジスタ10を完
成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、能動領域を多結晶シリ
コン膜で形成した薄膜トランジスタおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】能動領域を多結晶シリコン膜で形成した
薄膜トランジスタでは、当該多結晶シリコン膜の結晶粒
径は3nm〜15nm程度であったので、薄膜トランジ
スタの移動度は低かった。そこで能動領域を多結晶シリ
コン膜で形成した薄膜トランジスタの電気的特性を改善
するには、例えば能動領域を形成する多結晶シリコン膜
の結晶粒径を大粒径化すればよいことが知られている。
例えばスタティックRAMに搭載される薄膜トランジス
タの能動領域を形成する多結晶シリコン膜は、化学的気
相成長法によって非晶質シリコン膜を形成した後、低温
固相結晶化法を行うことによって形成される。上記方法
では、多結晶シリコンの粒径をより大きく成長させるた
めに、非晶質シリコン膜の堆積温度を低温化して核発生
速度を抑制することにより、大粒径の多結晶シリコン膜
を生成する。
【0003】また薄膜トランジスタの電気的特性を改善
する別の方法としては、能動領域を形成する多結晶シリ
コン膜を薄膜化する方法がある。多結晶シリコン膜を薄
膜化する方法としては、薄膜の非晶質シリコン膜を形成
した後に低温固相結晶化法によって多結晶シリコン化す
る。この場合には、チャネル領域を完全に空乏化するこ
とができるので、薄膜トランジスタのドレイン電流(I
DS)−ドレイン電圧(VGS)特性の弱反転領域における
傾き(以下S値と記す)が小さくなる。またドレイン端
部の体積も小さくなるのでリーク電流が少なくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記非
晶質シリコン膜の堆積温度を低温化して核発生速度を抑
制する方法では、核は酸化シリコンの界面より不均一に
発生する。このため、核発生速度を抑制すると結晶粒径
は大きくなるが、結晶の大きさが不ぞろいになる。した
がって、生成される多結晶シリコン膜中の応力は大きく
なるので、結晶に歪みが生じる。この結果、禁制帯中の
状態密度が増加する。また能動領域を多結晶シリコン膜
で形成した薄膜トランジスタのリーク電流は、低電流側
では生成−再結合電流になり、高電流側ではトンネル電
流になる。特にSRAMでは、トンネル電流が問題にな
る。つまり、トンネル電流はドレイン端での禁制帯中の
トラップ準位を介したキャリアのトンネルにより発生す
る。このため、多結晶シリコン膜中の応力の増加は、リ
ーク電流の増加を生じさせる。したがって、大粒径化す
るだけでは、リーク電流を低減することはできない。
【0005】また多結晶シリコン膜を10nm程度の厚
さの薄膜に形成する場合に、薄膜の非晶質シリコン膜を
形成した後、低温固相結晶化法によって多結晶シリコン
化したので、結晶の粒径が非晶質シリコン膜の膜厚によ
って規制される。この結果、多結晶シリコン膜の結晶粒
径は、最大で10nm程度の大きさにしかならない。こ
のような多結晶シリコン膜を薄膜トランジスタの能動領
域に用いた場合には、移動度が低くなる。
【0006】本発明は、高移動度、高ON/OFF比を
有し、リーク電流が低い薄膜トランジスタおよびその製
造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた薄膜トランジスタおよびその製造
方法である。すなわち、薄膜トランジスタとしては、能
動領域を多結晶シリコン膜で形成したものであって、そ
の多結晶シリコン膜を、薄膜トランジスタのチャネル長
の1/5以上の大きさでかつ同薄膜トランジスタのチャ
ネル幅の1/3以上の大きさの粒径を有する結晶で形成
したものである。
【0008】薄膜トランジスタの製造方法としては、少
なくとも表面が絶縁性を有する基板の上面にゲート電極
を形成した後、当該ゲート電極を覆う状態にゲート絶縁
膜を形成する。次いで第2の工程で、形成しようとする
薄膜トランジスタのチャネル長の1/5以上の大きさで
かつ同薄膜トランジスタのチャネル幅の1/3以上の大
きさの粒径を有する多結晶シリコン膜をゲート絶縁膜上
に形成する。その後第3の工程で、多結晶シリコン膜の
表面を酸化して、当該多結晶シリコン膜の膜厚を薄くす
る。そして薄くした多結晶シリコン膜に薄膜トランジス
タの能動領域を形成する。
【0009】
【作用】上記構成の薄膜トランジスタでは、能動領域を
形成する多結晶シリコン膜の結晶の粒径を、薄膜トラン
ジスタのチャネル長の1/5以上の大きさでかつ同薄膜
トランジスタのチャネル幅の1/3以上の大きさに形成
したので、薄膜トランジスタの移動度は大きくなり、ま
たON/OFF比は、例えば106 程度またはそれ以上
に高まる。なお能動領域を形成する多結晶シリコン膜の
結晶の粒径が、薄膜トランジスタのチャネル長の1/5
より小さくまたは同薄膜トランジスタのチャネル幅の1
/3より小さい場合には、ON/OFF比は、例えば1
5 程度またはそれより小さくなる。
【0010】上記製造方法では、形成しようとする薄膜
トランジスタのチャネル長の1/5以上の大きさでかつ
同薄膜トランジスタのチャネル幅の1/3以上の大きさ
の粒径を有する多結晶シリコン膜を形成した後、その多
結晶シリコン膜の表面を酸化して膜厚を薄くしたので、
大粒径でかつ薄膜の多結晶シリコン膜が得られる。この
ため、この多結晶シリコン膜で能動領域を形成した場合
には、薄膜トランジスタの移動度は高くなり、そのリー
ク電流の値は小さくなる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図1に示す概略構成断面図
により説明する。図に示すように、少なくとも表面が絶
縁性を有する基板11の上面にはゲート電極12が形成
されている。上記基板11は、例えば酸化シリコン基板
よりなる。また上記ゲート電極12は、例えばp形不純
物を導入した多結晶シリコンよりなる。上記ゲート電極
12を覆う状態に、酸化シリコン膜よりなるゲート絶縁
膜13が形成されている。上記ゲート絶縁膜13上に
は、形成しようとする薄膜トランジスタ10のチャネル
長(L)の長さの1/5以上の大きさでかつ同薄膜トラ
ンジスタ10のチャネル幅(W)の長さの1/3以上の
大きさの粒径を有する結晶で多結晶シリコン膜14が形
成されている。この多結晶シリコン膜14の表面には、
酸化シリコン膜15が形成されている。
【0012】上記ゲート電極12の両側の上記多結晶シ
リコン膜14には、ソース・ドレイン領域16,17が
形成されている。またソース・ドレイン領域16,17
間の多結晶シリコン膜14がチャネル領域18になる。
上記の如くに、薄膜トランジスタ10が形成されてい
る。
【0013】次に上記構成の薄膜トランジスタ10にお
ける、ON/OFF比とチャネル長/多結晶シリコン膜
14の結晶粒径(L/Dg)との関係、およびON/O
FF比とチャネル幅/多結晶シリコン膜14の結晶粒径
(W/Dg)との関係を、図2〜図4により説明する。
【0014】まずON/OFF比とチャネル長/結晶粒
径(L/Dg)との関係を、図2により説明する。図で
は、縦軸はON/OFF比を示し、横軸はチャネル長/
結晶粒径(L/Dg)を示す。なお多結晶シリコン膜
(14)は厚さを10nmにした。すなわち多結晶シリ
コン膜(14)の上層を20nmの厚さだけ酸化した。
この多結晶シリコン膜(14)は、結晶粒径Dgがおよ
そ1μmのものを用いた。そして、チャネル幅(W)を
0.6μmに設定し、チャネル長(L)が0.7μm以
上1.2μm以下の範囲における当該薄膜トランジスタ
10のON/OFF比とチャネル長/結晶粒径(L/D
g)との関係を示した。
【0015】図に示す如く、L/Dg≦5の範囲ではO
N/OFF比の値はほぼ5×106以上の大きさなる。
L/Dg>5の範囲ではON/OFF比の値はほぼ5×
106 より小さくなる。
【0016】次にON/OFF比とチャネル幅/結晶粒
径(W/Dg)との関係を、図3により説明する。図で
は、縦軸はON/OFF比を示し、横軸はチャネル幅/
結晶粒径(W/Dg)を示す。なお多結晶シリコン膜
(14)は厚さを10nmにした。すなわち多結晶シリ
コン膜(14)の上層を20nmの厚さだけ酸化した。
この多結晶シリコン膜(14)は、結晶粒径(Dg)が
およそ1μmのものを用いた。そして、チャネル長
(L)を0.7μmに設定し、チャネル幅(W)が0.
5μm以上10μm以下の範囲における当該薄膜トラン
ジスタのON/OFF比とチャネル幅/結晶粒径(W/
Dg)との関係を示した。
【0017】図に示す如く、W/Dg≦3の範囲ではO
N/OFF比の値はほぼ106 以上の大きさになる。W
/Dg>3の範囲ではON/OFF比の値はほぼ106
より小さくなる。
【0018】次にON/OFF比とチャネル幅/結晶粒
径(W/Dg)との関係を、図4により説明する。図で
は、前記図3と同様に、縦軸はON/OFF比を示し、
横軸はチャネル幅/結晶粒径(W/Dg)を示す。なお
多結晶シリコン膜(14)は厚さを10nmにした。す
なわち多結晶シリコン膜(14)の上層を20nmの厚
さだけ酸化した。この多結晶シリコン膜(14)は、結
晶粒径(Dg)がおよそ1μmのものを用いた。そし
て、チャネル長(L)を1.2μmに設定し、チャネル
幅(W)が0.5μm以上10μm以下の範囲における
当該薄膜トランジスタのON/OFF比とチャネル幅/
結晶粒径(W/Dg)との関係を示した。
【0019】図に示す如く、W/Dg≦3の範囲ではO
N/OFF比の値はほぼ106 以上の大きさになる。W
/Dg>3の範囲ではON/OFF比の値はほぼ106
より小さくなる。
【0020】したがって、L/Dg≦5の範囲でかつW
/Dg≦3の範囲になる多結晶シリコン膜(14)を用
いた薄膜トランジスタ(10)のON/OFF比の値
は、従来のON/OFF比の値(105 程度またはそれ
以下)よりも一桁以上大きい106 以上になる。よっ
て、薄膜トランジスタ(10)のON/OFF比は高ま
る。
【0021】次に上記薄膜トランジスタ10の製造方法
を、図5の製造工程図(その1)および図6の製造工程
図(その2)により説明する。図5の(1)に示す第1
の工程を行う。この工程では、少なくとも表面が絶縁性
を有する基板11として、例えば酸化シリコン基板を用
いる。まず化学的気相成長法(以下CVD法と記す)に
よって、この基板11の上面に多結晶シリコン膜21
を、例えば50nmの厚さに形成する。その後通常のホ
トリソグラフィーとエッチングとによって、上記多結晶
シリコン膜21の2点鎖線で示す部分を除去して、多結
晶シリコンパターン22,23,24を形成する。
【0022】続いて図5の(2)に示す如く、例えばイ
オン注入法によって、上記多結晶シリコンパターン22
〜24に二フッ化ホウ素(BF2 + )を導入する。この
ときのイオン注入条件としては、例えばイオン注入エネ
ルギーを20keV、ドーズ量を1×1015/cm2
設定する。そして、多結晶シリコンパターン(22)を
p形化して、ゲート電極12を形成する。また上記同様
にして、多結晶シリコンパターン23,24をp形化
し、p+ ソース・ドレイン取り出し電極25,26を形
成する。
【0023】次いで、例えば反応ガスにテトラエトキシ
シランを用いた低圧CVD法によって、上記ゲート電極
12の表面と上記p+ ソース・ドレイン取り出し電極2
5,26の表面とに酸化シリコン膜を、例えば35nm
の厚さに形成する。さらに絶縁性を向上させるために、
850℃のドライ酸化を行って、上記酸化シリコン膜の
厚さを5nm程度、さらに厚くする。したがって、厚さ
が40nmの酸化シリコン膜27が形成される。上記ゲ
ート電極12上の酸化シリコン膜27は、ゲート絶縁膜
13になる。その後、通常のホトリソグラフィーとエッ
チングとによって、p+ ソース・ドレイン取り出し電極
25,26上の酸化シリコン膜27の2点鎖線で示す部
分を除去して、コンタクトホール28,29を形成す
る。
【0024】次いで第2の工程を行う。この工程では、
まず図5の(3)に示す如く、低圧CVD法によって、
上記コンタクトホール28,29の内部と上記ゲート絶
縁膜13の表面と酸化シリコン膜27の表面とに非晶質
シリコン膜(30)を、例えば30nmの厚さに形成す
る。この成膜条件としては、例えば成膜温度を450
℃、成膜雰囲気の圧力を0.67kPaに設定する。次
いで600℃で30時間のアニール処理(低温固相結晶
化処理)を行って、非晶質シリコン膜(30)を結晶化
し、多結晶シリコン膜14を形成する。この多結晶シリ
コン膜14の結晶粒径は、例えば2μm程度の径を有す
る。
【0025】次いで図6の(4)に示すように、通常の
ホトリソグラフィーとエッチングとによって、上記多結
晶シリコン膜14の2点鎖線で示す部分を除去し、残り
の多結晶シリコン膜14で能動領域形成部19を形成す
る。
【0026】その後第3の工程を行う。この工程では、
まず図6の(5)に示すように、850℃のドライ酸化
を行って、上記能動領域形成部19の表層を酸化し、1
0nm〜20nmの厚さの酸化シリコン膜15を形成す
る。したがって、この酸化により、能動領域形成部19
の膜厚は、10nm〜20nmになる。上記酸化では、
ドライ酸化を用いたが、例えばウェット酸化によって酸
化を行ってもよい。また能動領域形成部19の膜厚を薄
くしすぎると(例えば5nm程度またはそれ以下)、O
N抵抗が非常に大きくなるために、ON電流が非常に流
れ難くなる。このため、ON/OFF比が大幅に低下す
る。したがって、多結晶シリコン膜14よりなる能動領
域形成部19は、例えば10nm程度の厚さに形成され
る。
【0027】次いで図6の(6)に示す如く、ゲート電
極12の両側の能動領域形成部19にソース・ドレイン
領域16,17を形成する。ソース・ドレイン領域1
6,17を形成するには、まず通常のホトリソグラフィ
ーによって、ゲート電極12上にイオン注入マスク(図
示せず)を形成する。その後通常のイオン注入法によっ
て、能動領域形成部19に、例えばp形不純物を導入し
て、ソース・ドレイン領域16,17を形成する。上記
イオン注入条件としては、例えばp形不純物に二フッ化
ホウ素(BF2 + )を用い、イオン注入エネルギーを1
0keV、ドーズ量を1×1014/cm2 〜5×1014
/cm2に設定する。そして上記ソース・ドレイン領域
16,17間の能動領域形成部19がチャネル領域18
になる。
【0028】その後、図7に説明する配線工程を行う。
配線工程は、まず図7の(1)に示す如く、例えばCV
D法によって、酸化シリコン膜15側の全面に層間絶縁
膜31を形成する。この層間絶縁膜31は、例えば酸化
シリコンよりなる。次いで通常のホトリソグラフィーと
エッチングとによって、ソース・ドレイン取り出し電極
25,26上の層間絶縁膜31と酸化シリコン膜27と
にコンタクトホール32,33を形成する。続いて例え
ばイオン注入法によって、全面に二フッ化ホウ素(BF
2 + )をイオン注入した後、1050℃の温度雰囲気で
10秒間の急速加熱アニール(RTA)処理を行って、
ソース・ドレイン領域16,17を活性化する。
【0029】次いで図7の(2)に示すように、例えば
スパッタ法によって、コンタクトホール32,33の内
部と層間絶縁膜31の表面とに、例えば配線用金属膜3
4を形成する。この配線用金属膜34は、例えばアルミ
ニウムまたはアルミニウム合金により形成する。続いて
通常のホトリソグラフィーとエッチングとによって、上
記配線用金属膜34の2点鎖線で示す部分を除去し、p
+ ソース・ドレイン取り出し電極25,26に接続する
金属配線35,36を形成する。
【0030】その後図7の(3)に示す如く、例えばプ
ラズマCVD法によって、金属配線35,36側の全面
に、パッシベーション膜37として、例えばプラズマ窒
化シリコン(p−SiN)膜を形成する。さらに金属配
線35,36をシンター処理する。
【0031】上記製造方法では、薄膜トランジスタ10
のチャネル長(L)の1/5以上の大きさでかつ同薄膜
トランジスタ10のチャネル幅(W)の1/3以上の大
きさの粒径を有する多結晶シリコン膜14を形成した
後、その多結晶シリコン膜14の表面を酸化して、当該
多結晶シリコン膜14の膜厚を薄くしたので、大粒径で
かつ薄い多結晶シリコン膜14が得られる。この多結晶
シリコン膜14で能動領域形成部19を形成したことに
より、薄膜トランジスタ10の電気的特性として、例え
ばON/OFF比の向上が図れる。またリーク電流の値
は小さくなり、移動度は高くなる。
【0032】また上記製造方法では、n形の薄膜トラン
ジスタで説明したが、p形の薄膜トランジスタでも同様
に形成することが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1の発明に
よれば、能動領域を形成する多結晶シリコン膜が、薄膜
トランジスタのチャネル長の1/5以上の大きさでかつ
同薄膜トランジスタのチャネル幅の1/3以上の大きさ
を有する粒径の結晶で形成されているので、薄膜トラン
ジスタのON/OFF比を高めることができ、かつ移動
度を大きくすることが可能になる。また請求項2の発明
によれば、薄膜トランジスタのチャネル長の1/5以上
の大きさでかつ同薄膜トランジスタのチャネル幅の1/
3以上の大きさを有する粒径の結晶よりなる多結晶シリ
コン膜を形成した後、その多結晶シリコン膜の表面を酸
化して膜厚を薄くしたので、当該薄膜トランジスタのO
N/OFF比を高めることができ、かつ移動度を大きく
することが可能になるとともに、リーク電流の値を小さ
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の概略構成断面図である。
【図2】ON/OFF比とチャネル長/結晶粒径(L/
Dg)との関係図である。
【図3】ON/OFF比とチャネル幅/結晶粒径(W/
Dg)との関係図である。
【図4】ON/OFF比とチャネル幅/結晶粒径(W/
Dg)との別の関係図である。
【図5】実施例の製造工程図(その1)である。
【図6】実施例の製造工程図(その2)である。
【図7】配線の製造工程図である。
【符号の説明】
10 薄膜トランジスタ 11 基板 12 ゲート電極 13 ゲート絶
縁膜 14 多結晶シリコン膜 15 酸化シリ
コン膜 18 チャネル領域 19 能動領域
形成部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 能動領域を多結晶シリコン膜で形成した
    薄膜トランジスタであって、 前記多結晶シリコン膜を、前記薄膜トランジスタのチャ
    ネル長の1/5以上の大きさでかつ同薄膜トランジスタ
    のチャネル幅の1/3以上の大きさを有する粒径の結晶
    で形成したことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】 能動領域を多結晶シリコン膜で形成する
    薄膜トランジスタの製造方法であって、 少なくとも表面が絶縁性を有する基板の上面にゲート電
    極を形成した後、当該ゲート電極を覆う状態にゲート絶
    縁膜を形成する第1の工程と、 前記ゲート絶縁膜上に、形成しようとする薄膜トランジ
    スタのチャネル長の1/5以上の大きさでかつ同薄膜ト
    ランジスタのチャネル幅の1/3以上の大きさの粒径を
    有する多結晶シリコン膜を形成する第2の工程と、 前記多結晶シリコン膜の表面を酸化して、当該多結晶シ
    リコン膜の膜厚を薄くする第3の工程とを行うことを特
    徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
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