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JP7043002B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本明細書の技術分野は、発光装置に関する。
発光装置は、高い光度を実現するために複数の発光素子を有することがある。この場合、複数の発光素子は基板等の平面上にアレイ状に配列されることが一般的である。この場合には、出光面の面積が大きいため、輝度が低くなる。
一方、複数の素子から1つの拡散部材等に光を集約する技術が開発されてきている。例えば、特許文献1には、複数の半導体レーザ素子120と1つの拡散部材130とを有する発光装置が開示されている(特許文献1の図8参照)。平面上に配置された複数の半導体レーザ素子120からの光が1つの拡散部材130に照射されるようになっている。また、特許文献2には、2つのレーザーダイオード104、302が基板102の板面上に並んで配置されている(特許文献2の図3参照)。
特開2009-170723号公報 特表2017-526192号公報
しかし、半導体レーザー素子を平面上に並べることに変わりない。そのため、発光装置の出光面の総面積が大きくなってしまう。出光面の総面積が大きくなる分、輝度が低くなってしまう。
本明細書の技術は、前述した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。本明細書の技術が解決しようとする課題は、高い輝度と装置の小型化とを実現できる発光装置を提供することである。
第1の態様における発光装置は、第1の半導体レーザー素子と、第2の半導体レーザー素子と、レーザーの波長を変換する波長変換部と、レーザーを散乱させる散乱部と、第1の半導体レーザー素子および第2の半導体レーザー素子からの光を出射する出光面と、出光面を囲む拡散ミラーと、を有する。第1の半導体レーザー素子は、出光面の表面上の点を含むとともに光取り出し方向に垂直な平面からみて第2の半導体レーザー素子より遠い位置に配置されている。波長変換部は、出光面からみて散乱部より遠い位置に配置されている。第1の半導体レーザー素子は、出光面に対して0°以上10°以下の範囲内で傾斜する角度で波長変換部にレーザーを照射する。第2の半導体レーザー素子は、出光面に対して0°以上10°以下の範囲内で傾斜する角度で散乱部にレーザーを照射する。第1の半導体レーザー素子から出射されたレーザーは、波長変換部から散乱部に入射した後に出光面から出光する。第2の半導体レーザー素子から出射されたレーザーは、散乱部に入射した後に出光面から出光する。拡散ミラーは、出光面に向かうにつれて広がっている。
この発光装置は、光取り出し方向の反対向きから視ると、第1の半導体レーザー素子が第2の半導体レーザー素子の後ろ(奥側)に位置している。そのため、半導体レーザー素子が占める面積は半分になる。一方、レーザーの出力はおよそ2倍になる。また、発光装置は、出光面の面積が小さくなるように小型化されている。このため、発光装置の輝度は高い。
本明細書では、高い輝度と装置の小型化とを実現できる発光装置が提供されている。
第1の実施形態における発光装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態の変形例における発光装置の概略構成を示す図(その1)である。 第1の実施形態の変形例における発光装置の概略構成を示す図(その2)である。 第1の実施形態の変形例における発光装置の概略構成を示す図(その3)である。 第1の実施形態の変形例における発光装置の概略構成を示す図(その4)である。 第1の実施形態の変形例における発光装置の概略構成を示す図(その5)である。 第2の実施形態における発光装置の概略構成を示す図である。 第3の実施形態における発光装置の概略構成を示す図である。 第4の実施形態における発光装置の概略構成を示す図である。
以下、具体的な実施形態について、発光装置を例に挙げて図を参照しつつ説明する。しかし、本明細書の技術はこれらの実施形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
1.発光装置
図1は、第1の実施形態の発光装置100の概略構成図である。図1に示すように、発光装置100は、筐体110と、実装基板120と、第1の半導体レーザー素子131と、第2の半導体レーザー素子132と、第1の開口部141と、第2の開口部142と、波長変換部150と、散乱部160と、を有する。また、発光装置100は、出光面S1を有する。出光面S1は、発光装置100からの光を外部に取り出すための面である。出光面S1は、第1の半導体レーザー素子131および第2の半導体レーザー素子132からの光を出射する。光取り出し方向K1は、出光面S1に垂直である。
筐体110は、第1の半導体レーザー素子131と、第2の半導体レーザー素子132と、波長変換部150と、散乱部160と、を収容している。筐体110は、第1面111と、第2面112と、第3面113と、を有する。
第1面111は、出光面S1と対向する面である。第2面112は、第1の開口部141および第2の開口部142と対面する面である。第3面113は、第2面112と対面する面である。第1面111と、第2面112と、第3面113とは、鏡面である。そして、第1面111と、第2面112と、第3面113とは、波長変換部150および散乱部160のうちの少なくとも一方と対面している。そのため、第1面111と、第2面112と、第3面113とは、波長変換部150および散乱部160により散乱された光を反射する。
実装基板120は、第1の半導体レーザー素子131と、第2の半導体レーザー素子132と、を実装するための基板である。実装基板120は、筐体110と対面している。実装基板120は、筐体110とともに第1の半導体レーザー素子131と、第2の半導体レーザー素子132と、を収容している。
第1の半導体レーザー素子131は、第1の開口部141を通過して波長変換部150に入射するレーザーを照射する。第1の半導体レーザー素子131が発するレーザーは青色レーザーである。
第2の半導体レーザー素子132は、第2の開口部142を通過して散乱部160に入射するレーザーを照射する。第2の半導体レーザー素子132が発するレーザーは青色レーザーである。
第1の開口部141は、第1の半導体レーザー素子131からのレーザーを通過させるためのものである。また、第1の開口部141は、第1の半導体レーザー素子131からのレーザーを波長変換部150に入射するためのものである。第2の開口部142は、第2の半導体レーザー素子132からのレーザーを通過させるためのものである。また、第2の開口部142は、第2の半導体レーザー素子132からのレーザーを散乱部160に入射するためのものである。第1の開口部141および第2の開口部142の内径は十分に小さい。また、波長変換部150および散乱部160がレーザー光を散乱させる。そのため、第1の開口部141から第1の半導体レーザー素子131に戻る光の成分はほとんどない。第2の開口部142から第2の半導体レーザー素子132に戻る光の成分はほとんどない。
波長変換部150は、第1の半導体レーザー素子131から発せられたレーザーの波長を変換するためのものである。波長変換部150は、例えば、蛍光体である。より具体的には、アルミナ、ガラス、樹脂等の材料に、YAG蛍光体、αサイアロン蛍光体、BOS蛍光体、βサイアロン、(Ca,Sr)2 Si5 N8 :Eu等の蛍光体を混合する。上記は、あくまで例であり、上記以外の材料を用いてもよい。波長変換部150は、第1の半導体レーザー素子131から発せられたレーザーを散乱させる役割も担う。波長変換部150は、出光面S1からみて散乱部160より遠い位置に配置されている。
散乱部160は、第2の半導体レーザー素子132から発せられたレーザーを散乱させるとともに、波長変換部150を通過してきた第1の半導体レーザー素子131から入射するレーザーも散乱させる。散乱部160は、光散乱材料を含む透光性材料である。光散乱材料として例えば、シリカや酸化チタンの粒子が挙げられる。透光性材料として例えば、ガラスや樹脂が挙げられる。もちろん、上記以外の材料を用いてもよい。
2.半導体レーザー素子の配置
第1の半導体レーザー素子131は、出光面S1からみて第2の半導体レーザー素子132より遠い位置に配置されている。第1の半導体レーザー素子131は、出光面S1の表面上の点を含むとともに光取り出し方向K1に垂直な平面S2からみて第2の半導体レーザー素子132より遠い位置に配置されている。そのため、第1の半導体レーザー素子131の出射部131aも、出光面S1の表面上の点を含むとともに光取り出し方向K1に垂直な平面S2からみて第2の半導体レーザー素子132の出射部132aより遠い位置に配置されている。
第1の半導体レーザー素子131は、方向K2からみると第2の半導体レーザー素子132の奥側に位置している。方向K2は、光取り出し方向K1の逆向きである。第1の半導体レーザー素子131と第2の半導体レーザー素子132とは積層されている。その積層方向D1は、光取り出し方向K1に平行である。つまり、積層方向D1は、出光面S1に垂直である。
また、第1の半導体レーザー素子131および第2の半導体レーザー素子132は、出光面S1にほぼ平行にレーザーを出射する。第1の半導体レーザー素子131は、図1の矢印J1の向きにレーザーを出射する。第2の半導体レーザー素子132は、図1の矢印J2の向きにレーザーを出射する。第1の半導体レーザー素子131および第2の半導体レーザー素子132は、出光面S1に対して0°以上10°以下の範囲内で傾斜する角度でレーザーを照射する。この数値範囲はあくまで例示であり、この範囲外であってもよい。なお、図1においては、第1の半導体レーザー素子131および第2の半導体レーザー素子132が出射するレーザーの方向(J1、J2)と、出光面S1の面方向と、がなす角の角度は0°である。
また、波長変換部150と散乱部160とは積層方向D2に沿って積層されている。波長変換部150および散乱部160の積層方向D2は、第1の半導体レーザー素子131および第2の半導体レーザー素子132の積層方向D1と平行である。出光面S1からみて、散乱部160、波長変換部150の順で配置されている。
3.半導体レーザー素子からの光
第1の半導体レーザー素子131から発せられたレーザーは波長変換部150により波長を変換されるとともに散乱される。その散乱光は散乱部160に直接入射するか、第1面111、第2面112、第3面113により反射されて散乱部160に入射する。
第2の半導体レーザー素子132から発せられたレーザーは散乱部160により散乱される。また、散乱部160には波長変換部150から入射するレーザーがある。そのため、散乱部160では、第2の半導体レーザー素子132からの青色レーザーと、波長変換された第1の半導体レーザー素子131からのレーザーとが共存している。そのため、発光装置100は、出光面S1から白色光を発することとなる。もちろん、出光面S1から出射する光は、光取り出し方向K1に対してある程度の広がりをもつ配光特性を有している。
4.本実施形態の効果
本実施形態の発光装置100は、光取り出し方向K1の逆方向K2から視ると、第1の半導体レーザー素子131が第2の半導体レーザー素子132の後ろに隠れることになる。また、レーザーの光の出力もおよそ2倍になる。そのため、発光装置100は、高い輝度と出光面S1の面内方向に小型化された筐体110を備えている。
第1の半導体レーザー素子131および第2の半導体レーザー素子132からの出射方向J1、J2は出光面S1に平行である。そのため、直接のレーザー光が発光装置100の外部に出射されることがない。したがって、安全性が高い。
また、出光面S1が第1の半導体レーザー素子131および第2の半導体レーザー素子132と独立して設定される。例えば、出光面S1を非常に小さく設計してもよい。
5.変形例
5-1.開口部のテーパ
図2は第1の実施形態の変形例における発光装置の概略構成を示す図(その1)である。発光装置200は、第1の開口部241と第2の開口部242とを有する。第1の開口部241は、波長変換部150に近づくにつれて広がっている。第1の開口部241は、第1の半導体レーザー素子131から遠ざかるほど広がっている。第2の開口部242は、散乱部160に近づくにつれて広がっている。第2の開口部242は、第2の半導体レーザー素子132から遠ざかるほど広がっている。第1の開口部241および第2の開口部242は、第2面112に向かうにつれて広がっている。そのため、波長変換部150および散乱部160からのレーザーが第1の半導体レーザー素子131および第2の半導体レーザー素子132に向かうことが抑制される。また、第1の開口部241および第2の開口部242の内面が鏡面であるとなおよい。
5-2.ハーフミラー
図3は第1の実施形態の変形例における発光装置の概略構成を示す図(その2)である。発光装置300は、第1のハーフミラー341と第2のハーフミラー342とを有する。第1のハーフミラー341は、第1の半導体レーザー素子131と波長変換部150との間の位置に配置されている。第2のハーフミラー342は、第2の半導体レーザー素子132と散乱部160との間の位置に配置されている。第1のハーフミラー341は第1の半導体レーザー素子131からの光を透過させるとともに波長変換部150で散乱された光をほとんど透過させない。第1のハーフミラー341は、後述するように透過する波長を選択できる材料であるとよい。第2のハーフミラー342は第2の半導体レーザー素子131からの光を透過させるとともに散乱部160で散乱された光をほとんど透過させない。
5-3.光選択透過部材
また、第1のハーフミラー341の代わりに、光選択透過部材を配置してもよい。光選択透過部材は、第1の半導体レーザー素子131と波長変換部150との間の位置に配置されている。光選択透過部材は、青色光を透過させるとともに黄色光を反射させる材料であるとよい。
5-4.傾斜ミラー
図4は第1の実施形態の変形例における発光装置の概略構成を示す図(その3)である。発光装置400は、第1の傾斜ミラー441と第2の傾斜ミラー442とを有する。第1の傾斜ミラー441および第2の傾斜ミラー442は、第1面111に対して傾斜している鏡面である。また、第1の傾斜ミラー441および第2の傾斜ミラー442は、出光面S1に対して傾斜している。そのため、発光装置400の配光特性は、本実施形態の発光装置100の配光特性とはやや異なっている。
5-5.拡散ミラー
図5は第1の実施形態の変形例における発光装置の概略構成を示す図(その4)である。発光装置500は、拡散ミラー541を有する。拡散ミラー541は、出光面S1を囲むように配置されている。拡散ミラー541は、出光面S1に向かうにつれて広がっている。そのため、散乱部160からの光は好適に拡散される。
5-6.拡散ハーフミラー
図6は第1の実施形態の変形例における発光装置の概略構成を示す図(その5)である。発光装置600は、拡散ハーフミラー641を有する。拡散ハーフミラー641は、出光面S1の側で散乱層160を囲んでいる。拡散ハーフミラー641は、出光面S1に向かうにつれて広がっていてもよいし、広がっていなくてもよい。
5-7.曲面を有する出光面
出光面S1が曲面を有する場合であっても、第1の実施形態と同様に、出光面S1の表面上の点を含むとともに光取り出し方向K1に垂直な平面S2を定義することができる。
5-8.組み合わせ
上記の変形例を自由に組み合わせてもよい。
6.本実施形態のまとめ
本実施形態の発光装置100では、第1の半導体レーザー素子131は、出光面S1からみて第2の半導体レーザー素子132より遠い位置に配置されている。出光面S1からの光の強度は、通常の2倍程度である。そのため、発光装置100の輝度は従来に比べて非常に高い。また、出光面S1を半導体レーザー素子の配置とは別に設計することができる。つまり、設計の自由度が高い。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では波長の異なる2種類の半導体レーザー素子を用いる。
1.発光装置
図7は第2の実施形態における発光装置700の概略構成を示す図である。図7に示すように、発光装置700は、筐体110と、実装基板120と、第1の半導体レーザー素子731と、第2の半導体レーザー素子132と、第1の開口部141と、第2の開口部142と、散乱部760と、を有する。
第1の半導体レーザー素子731が発する光は黄色レーザーである。第2の半導体レーザー素子132が発する光は青色レーザーである。このように、第1の半導体レーザー素子731のレーザーの波長と第2の半導体レーザー素子132のレーザーの波長とは異なっている。
発光装置700は波長変換部を有さない。第1の半導体レーザー素子731および第2の半導体レーザー素子132は、散乱部760にレーザーを照射する。散乱部760は、第1の半導体レーザー素子731からのレーザーと、第2の半導体レーザー素子132からのレーザーと、を散乱させる。
2.変形例
第1の実施形態の変形例を第2の実施形態と適宜組み合わせてもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では3種類の半導体レーザー素子を用いる。
1.発光装置
図8は第3の実施形態における発光装置800の概略構成を示す図である。図8に示すように、発光装置800は、筐体110と、実装基板120と、第1の半導体レーザー素子831と、第2の半導体レーザー素子832と、第3の半導体レーザー素子833と、第1の開口部141と、第2の開口部142と、第3の開口部143と、第1の波長変換部851と、第2の波長変換部852と、散乱部160と、を有する。
第1の半導体レーザー素子831は、出光面S1の表面上の点を含むとともに光取り出し方向K1に垂直な平面S2からみて第2の半導体レーザー素子832より遠い位置に配置されている。第2の半導体レーザー素子832は、出光面S1の表面上の点を含むとともに光取り出し方向K1に垂直な平面S2からみて第3の半導体レーザー素子833より遠い位置に配置されている。
第2の波長変換部852は、出光面S1からみて散乱部160より遠い位置に配置されている。第1の波長変換部851は、出光面S1からみて第2の波長変換部852より遠い位置に配置されている。
第1の半導体レーザー素子831、第2の半導体レーザー素子832、第3の半導体レーザー素子833は、いずれも青色レーザーである。
第1の半導体レーザー素子831は、第1の波長変換部851にレーザーを照射する。第2の半導体レーザー素子832は、第2の波長変換部852にレーザーを照射する。第3の半導体レーザー素子833は、散乱部160にレーザーを照射する。
第1の波長変換部851は、第1の半導体レーザー素子831の青色のレーザーを赤色のレーザーに変換する。第2の波長変換部852は、第2の半導体レーザー素子832からの青色のレーザーを緑色のレーザーに変換する。つまり、第2の波長変換部852により変換された後のレーザーの波長は、第1の波長変換部851により変換された後のレーザーの波長よりも短い。
したがって、散乱部160では3種類の波長の光が混じり合う。そして、発光装置800は、出光面S1から白色光を発する。
2.変形例
第1の実施形態の変形例を第3の実施形態と適宜組み合わせてもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では赤色と緑色と青色の3色の半導体レーザー素子を用いる。
1.発光装置
図9は第4の実施形態における発光装置900の概略構成を示す図である。図9に示すように、発光装置900は、筐体110と、実装基板120と、第1の半導体レーザー素子931と、第2の半導体レーザー素子932と、第3の半導体レーザー素子933と、第1の開口部141と、第2の開口部142と、第3の開口部143と、散乱部160と、を有する。
第1の半導体レーザー素子931のレーザーの波長と第2の半導体レーザー素子932のレーザーの波長と第3の半導体レーザー素子933のレーザーの波長とは互いに異なっている。第1の半導体レーザー素子931が発する光は赤色レーザーである。第2の半導体レーザー素子932が発する光は緑色レーザーである。第3の半導体レーザー素子933が発する光は青色レーザーである。
第1の半導体レーザー素子931と第2の半導体レーザー素子932と第3の半導体レーザー素子933とは、散乱部160にレーザーを照射する。そのため、散乱部160において、赤色と緑色と青色とが共存する。そのため、発光装置900は、出光面S1から白色光を発する。
2.変形例
第1の実施形態の変形例を第4の実施形態と適宜組み合わせてもよい。
A.付記
第1の態様における発光装置は、第1の半導体レーザー素子と、第2の半導体レーザー素子と、第1の半導体レーザー素子および第2の半導体レーザー素子からの光を出射する出光面と、を有する。第1の半導体レーザー素子は、出光面の表面上の点を含むとともに光取り出し方向に垂直な平面からみて第2の半導体レーザー素子より遠い位置に配置されている。
第2の態様における発光装置は、レーザーの波長を変換する波長変換部と、レーザーを散乱させる散乱部と、を有する。波長変換部は、出光面からみて散乱部より遠い位置に配置されている。第1の半導体レーザー素子は、波長変換部にレーザーを照射する。第2の半導体レーザー素子は、散乱部にレーザーを照射する。
第3の態様における発光装置は、第1の半導体レーザー素子と第2の半導体レーザー素子と波長変換部と散乱部とを収容する筐体を有する。筐体は、波長変換部および散乱部に対面する面のうち少なくとも1面に鏡面を有する。
第4の態様における発光装置においては、筐体は、出光面に対して傾斜している鏡面を有する。
第5の態様における発光装置は、第1の半導体レーザー素子からのレーザーを波長変換部に入射するための第1の開口部と、第2の半導体レーザー素子からのレーザーを散乱部に入射するための第2の開口部と、を有する。
第6の態様における発光装置においては、第1の開口部は、波長変換部に近づくにつれて広がっている。第2の開口部は、散乱部に近づくにつれて広がっている。
第7の態様における発光装置は、第1のハーフミラーと第2のハーフミラーとを有する。第1のハーフミラーは、第1の半導体レーザー素子と波長変換部との間の位置に配置されている。第2のハーフミラーは、第2の半導体レーザー素子と散乱部との間の位置に配置されている。
第8の態様における発光装置は、青色光を透過させるとともに黄色光を反射させる光選択透過部材を有する。光透過選択部材は、第1の半導体レーザー素子と波長変換部との間の位置に配置されている。
第9の態様における発光装置は、レーザーを散乱させる散乱部を有する。第1の半導体レーザー素子のレーザーの波長と第2の半導体レーザー素子のレーザーの波長とは異なっている。第1の半導体レーザー素子および第2の半導体レーザー素子は、散乱部にレーザーを照射する。
第10の態様における発光装置は、第3の半導体レーザー素子を有する。第2の半導体レーザー素子は、出光面の表面上の点を含むとともに光取り出し方向に垂直な平面からみて第3の半導体レーザー素子より遠い位置に配置されている。
第11の態様における発光装置は、レーザーを散乱させる散乱部を有する。第1の半導体レーザー素子のレーザーの波長と第2の半導体レーザー素子のレーザーの波長と第3の半導体レーザー素子のレーザーの波長とは互いに異なっている。第1の半導体レーザー素子と第2の半導体レーザー素子と第3の半導体レーザー素子とは、散乱部にレーザーを照射する。
第12の態様における発光装置は、レーザーの波長を変換する第1の波長変換部と、レーザーの波長を変換する第2の波長変換部と、レーザーを散乱させる散乱部と、を有する。第2の波長変換部により変換された後のレーザーの波長は、第1の波長変換部により変換された後のレーザーの波長よりも短い。第2の波長変換部は、出光面からみて散乱部より遠い位置に配置されている。第1の波長変換部は、出光面からみて第2の波長変換部より遠い位置に配置されている。第1の半導体レーザー素子は、第1の波長変換部にレーザーを照射する。第2の半導体レーザー素子は、第2の波長変換部にレーザーを照射する。第3の半導体レーザー素子は、散乱部にレーザーを照射する。
第13の態様における発光装置は、出光面の側で散乱層を囲む拡散ハーフミラーを有する。
100…発光装置
110…筐体
111…第1面
112…第2面
113…第3面
120…実装基板
131…第1の半導体レーザー素子
131a…出射部
132…第2の半導体レーザー素子
132a…出射部
141…第1の開口部
142…第2の開口部
150…波長変換部
160…散乱部
S1…出光面
S2…平面

Claims (8)

  1. 第1の半導体レーザー素子と、
    第2の半導体レーザー素子と、
    レーザーの波長を変換する波長変換部と、
    レーザーを散乱させる散乱部と、
    前記第1の半導体レーザー素子および前記第2の半導体レーザー素子からの光を出射する出光面と、
    前記出光面を囲む拡散ミラーと、
    を有する発光装置において、
    前記第1の半導体レーザー素子は、
    前記出光面の表面上の点を含むとともに光取り出し方向に垂直な平面からみて前記第2の半導体レーザー素子より遠い位置に配置されており、
    前記波長変換部は、
    前記出光面からみて前記散乱部より遠い位置に配置されており、
    前記第1の半導体レーザー素子は、
    前記出光面に対して0°以上10°以下の範囲内で傾斜する角度で前記波長変換部にレーザーを照射し、
    前記第2の半導体レーザー素子は、
    前記出光面に対して0°以上10°以下の範囲内で傾斜する角度で前記散乱部にレーザーを照射し、
    前記第1の半導体レーザー素子から出射されたレーザーは、
    前記波長変換部から前記散乱部に入射した後に前記出光面から出光し、
    前記第2の半導体レーザー素子から出射されたレーザーは、
    前記散乱部に入射した後に前記出光面から出光し、
    前記拡散ミラーは、
    前記出光面に向かうにつれて広がっていること
    を特徴とする発光装置。
  2. 第1の半導体レーザー素子と、
    第2の半導体レーザー素子と、
    レーザーの波長を変換する波長変換部と、
    レーザーを散乱させる散乱部と、
    前記第1の半導体レーザー素子および前記第2の半導体レーザー素子からの光を出射する出光面と、
    前記出光面の側で前記散乱部を囲む拡散ハーフミラーと、
    を有する発光装置において、
    前記第1の半導体レーザー素子は、
    前記出光面の表面上の点を含むとともに光取り出し方向に垂直な平面からみて前記第2の半導体レーザー素子より遠い位置に配置されており、
    前記波長変換部は、
    前記出光面からみて前記散乱部より遠い位置に配置されており、
    前記第1の半導体レーザー素子は、
    前記出光面に対して0°以上10°以下の範囲内で傾斜する角度で前記波長変換部にレーザーを照射し、
    前記第2の半導体レーザー素子は、
    前記出光面に対して0°以上10°以下の範囲内で傾斜する角度で前記散乱部にレーザーを照射し、
    前記第1の半導体レーザー素子から出射されたレーザーは、
    前記波長変換部から前記散乱部に入射した後に前記出光面から出光し、
    前記第2の半導体レーザー素子から出射されたレーザーは、
    前記散乱部に入射した後に前記出光面から出光すること
    を特徴とする発光装置。
  3. 第1の半導体レーザー素子と、
    第2の半導体レーザー素子と、
    レーザーの波長を変換する波長変換部と、
    レーザーを散乱させる散乱部と、
    前記第1の半導体レーザー素子および前記第2の半導体レーザー素子からの光を出射する出光面と、
    前記第1の半導体レーザー素子からのレーザーを前記波長変換部に入射するための第1の開口部と、
    前記第2の半導体レーザー素子からのレーザーを前記散乱部に入射するための第2の開口部と、
    を有する発光装置において、
    前記第1の半導体レーザー素子は、
    前記出光面の表面上の点を含むとともに光取り出し方向に垂直な平面からみて前記第2の半導体レーザー素子より遠い位置に配置されており、
    前記波長変換部は、
    前記出光面からみて前記散乱部より遠い位置に配置されており、
    前記第1の半導体レーザー素子は、
    前記出光面に対して0°以上10°以下の範囲内で傾斜する角度で前記波長変換部にレーザーを照射し、
    前記第2の半導体レーザー素子は、
    前記出光面に対して0°以上10°以下の範囲内で傾斜する角度で前記散乱部にレーザーを照射し、
    前記第1の半導体レーザー素子から出射されたレーザーは、
    前記波長変換部から前記散乱部に入射した後に前記出光面から出光し、
    前記第2の半導体レーザー素子から出射されたレーザーは、
    前記散乱部に入射した後に前記出光面から出光すること
    を特徴とする発光装置。
  4. 請求項2に記載の発光装置において、
    前記拡散ハーフミラーは、
    前記出光面に向かうにつれて広がっていること
    を特徴とする発光装置。
  5. 請求項に記載の発光装置において、
    前記第1の開口部は、
    前記波長変換部に近づくにつれて広がっており、
    前記第2の開口部は、
    前記散乱部に近づくにつれて広がっていること
    を特徴とする発光装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載の発光装置において、
    第1のハーフミラーと第2のハーフミラーとを有し、
    前記第1のハーフミラーは、
    前記第1の半導体レーザー素子と前記波長変換部との間の位置に配置されており、
    前記第2のハーフミラーは、
    前記第2の半導体レーザー素子と前記散乱部との間の位置に配置されていること
    を特徴とする発光装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の発光装置において、
    前記第1の半導体レーザー素子と前記第2の半導体レーザー素子と前記波長変換部と前記散乱部とを収容する筐体を有し、
    前記筐体は、
    前記波長変換部および前記散乱部に対面する面のうち少なくとも1面に鏡面を有すること
    を特徴とする発光装置。
  8. 請求項に記載の発光装置において、
    前記筐体は、
    前記出光面に対して傾斜している鏡面を有すること
    を特徴とする発光装置。
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