JP6971126B2 - 外気処理装置 - Google Patents
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Description
また、この外気処理装置では、UV照射が施された上に純水製造装置を通過することで常温以上に昇温されたドレン水が給水として湿式浄化部に供給される。このように、湿式浄化部に対して常温以上の給水が供給される場合、湿式浄化部では、外気冷却部にて冷却された低温の外気が、常温又はそれ以上の温度の給水と接触して熱交換することで、加熱されてしまう。よって、特に夏季の冷房時では、水膜を通過した後に給気対象空間へ供給される給気を低温に維持するためには、外気冷却部での外気に対する冷却負荷を増加させる必要があり、結果、エネルギー効率の悪化の要因となっていた。
前記給気風路に配置され、当該給気風路を通流する外気を冷却する外気冷却部と、
前記給気風路における前記外気冷却部の下流側に配置され、当該給気風路を通流する外気を給水により形成した水膜に通過させて、当該外気から不純物を除去すると共に、外気と接触した給水をドレン水としてドレンパンに滴下させる湿式浄化部と、を備えた外気処理装置であって、
前記湿式浄化部から前記ドレンパンに滴下したドレン水との熱交換により、前記湿式浄化部へ供給される給水を冷却する給水冷却部を備えた点にある。
従って、本発明により、給気風路において外気冷却部の下流側に湿式浄化部が配置された外気処理装置において、湿式浄化部へ供給される給水の水質悪化を回避しながらエネルギー効率の向上を図ることができる技術を提供することができる。
前記給水冷却部と前記バイパス路とに対する給水の分配状態を調整可能な分配状態調整手段と、を備えた点にある。
前記給水温度検出手段の検出結果に基づいて前記分配状態調整手段を制御する給水温度制御手段を備えた点にある。
図1に示すように、本実施形態の外気処理装置は、給気ファン2が配置された給気風路1を備える。そして、給気ファン2の送風力により、外気OAが給気風路1に導入され、当該導入された外気OAが給気風路1の内部を通流し、当該通流した外気OAが給気SAとして、屋内等の給気対象空間に供給される。
即ち、給気風路1に導入された外気OAは、予熱用熱交換器3、冷却用熱交換器4、湿式浄化モジュール10、再熱用熱交換器5を順に通過した後に、給気SAとして給気対象空間に供給される。
一方、外気OAの温度が低い冬季等においては、給気風路1に導入された外気OAは、予熱用熱交換器3において加熱された後に、湿式浄化モジュール10を通過して、不純物の除去が行われる。そして、このように加熱された後に不純物が除去された外気OAが、再熱用熱交換器5において適宜加熱された上で、給気SAとして給気対象空間に供給される。
そして、ドレンパン18に貯留されているドレン水DWは、図1に示すように、ドレンポンプ31が作動することにより、ドレン管30(ドレン水路の一例)を通じて外部に排出されることになる。
そして、本実施形態の外気処理装置は、このような低温のドレン水DWの冷熱を適切に回収することにより、湿式浄化モジュール10へ供給される給水SWの水質悪化を回避しながらエネルギー効率の向上を図るための構成を有しており、その構成について以下に説明を加える。
また、給水管20において、主給水管20Aとバイパス管20Bとの合流部よりも下流側には、水膜形成部15へ供給される給水SWの温度を検出する温度センサ21(給水温度検出手段の一例)が設けられている。
以下、これら空調制御手段51及び給水温度制御手段52の詳細について、図1及び図3を参照して順に説明を加える。
空調制御手段51が実行する空調制御では、先ず、給気風路1から給気対象空間に供給される給気SAの温度や湿度、更には給気対象空間において発熱する人員の数や生産機器の稼働率等に基づいて空調負荷を算出する。そして、このように算出した空調負荷に基づいて、熱交換器3,4,5への熱媒体の供給量を制御すると共に、給気ファン2の送風量を制御する形態で、給気対象空間の温度及び湿度を所望の温度及び湿度に調整する。即ち、空調制御手段51は、空調負荷が小さくなるほど、熱交換器3,4,5への熱媒体の供給量を減少側に調整すると共に、給気ファン2の送風量を減少側に調整するように構成されている。
尚、本実施形態では、上記空調負荷の算出方法の一例を示したが、適宜変更しても構わない。
給水温度制御手段52が実行する給水温度制御では、水膜形成部15へ供給される給水SWの温度を検出する温度センサ21の検出結果に基づいて、ドレン水路熱交換部40Aを通過する主給水管20Aとバイパス管20Bとに対する給水SWの分配状態を調整可能な三方調整弁22を制御する。
具体的には、給水温度制御手段52は、例えば給気対象空間に供給すべき給気SAの目標給気温度を上記空調制御手段51から受け取り、温度センサ21で検出される水膜形成部15への給水SWの温度が、例えば上記目標給気温度以下に設定された目標給水温度に維持されるように、三方調整弁22によりドレン水路熱交換部40Aを通過する主給水管20Aとバイパス管20Bとに対する給水SWの分配状態を自動的に制御するように構成されている。尚、水膜形成部15への給水SAの目標給水温度については、外気や室内の状態等に基づいて設定するなど、適宜変更しても構わない。
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用するものに限られず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
図3に示す外気処理装置において、給水冷却部40は、ドレンパン18において、水膜形成部15から滴下してドレンパン18に貯留されているドレン水DWと散水管17を通じて水膜形成部15へ供給される給水SWとの熱交換を行うドレンパン熱交換部40Bで構成されている。このドレンパン熱交換部40Bは、ドレン水DWが貯留されるドレンパン18内に敷設されて給水SWが内部に供給される伝熱管で構成されている。そして、この外気処理装置では、ドレンパン熱交換部40Bを給水冷却部40として設けることにより、ドレン管30での圧力損失を低く抑えることができ、例えば、ドレン水DWを排出するためのドレンポンプ(図1のドレンポンプ31を参照)を省略してドレン水DWを自重で排出することができる。
尚、図3では、ドレンパン熱交換部40Bを、ドレンパン18内に敷設された伝熱管で構成したが、ドレンパン18の底部や側部の外表面に沿って敷設された伝熱管で構成しても構わない。
また、給水冷却部40をバイパスさせて水膜形成部15に給水SWを供給可能なバイパス管20Bや、給水冷却部40とバイパス管20Bとに対する給水SWの分配状態を調整可能な三方調整弁22については、適宜省略又は改変しても構わない。
2 給気ファン
4 冷却用熱交換器(外気冷却部)
10 湿式浄化モジュール(湿式浄化部)
18 ドレンパン
20 給水管
20A 主給水管
20B バイパス管(バイパス路)
21 温度センサ(給水温度検出手段)
22 三方調整弁(分配状態調整手段)
30 ドレン管(ドレン水路)
40 給水冷却部
40A ドレン水路熱交換部
40B ドレンパン熱交換部
52 給水温度制御手段
DW ドレン水
OA 外気
SA 給気
SW 給水
Claims (5)
- 給気対象空間に供給される外気が給気ファンの送風力により通流する給気風路と、
前記給気風路に配置され、当該給気風路を通流する外気を冷却する外気冷却部と、
前記給気風路における前記外気冷却部の下流側に配置され、当該給気風路を通流する外気を給水により形成した水膜に通過させて、当該外気から不純物を除去すると共に、外気と接触した給水をドレン水としてドレンパンに滴下させる湿式浄化部と、を備えた外気処理装置であって、
前記湿式浄化部から前記ドレンパンに滴下したドレン水との熱交換により、前記湿式浄化部へ供給される給水を冷却する給水冷却部を備えた外気処理装置。 - 前記給水冷却部として、前記ドレンパンからドレン水が排出されるドレン水路において、当該ドレン水路を通流するドレン水と前記湿式浄化部へ供給される給水との熱交換を行うドレン水路熱交換部を備えた請求項1に記載の外気処理装置。
- 前記給水冷却部として、前記ドレンパンにおいて、当該ドレンパンに貯留されているドレン水と前記湿式浄化部へ供給される給水との熱交換を行うドレンパン熱交換部を備えた請求項1又は2に記載の外気処理装置。
- 前記給水冷却部をバイパスさせて前記湿式浄化部に給水を供給可能なバイパス路と、
前記給水冷却部と前記バイパス路とに対する給水の分配状態を調整可能な分配状態調整手段と、を備えた請求項1〜3の何れか1項に記載の外気処理装置。 - 前記湿式浄化部に供給される給水の温度を検出する給水温度検出手段と、
前記給水温度検出手段の検出結果に基づいて前記分配状態調整手段を制御する給水温度制御手段を備えた請求項4に記載の外気処理装置。
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