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JP2019002605A - 外気処理装置 - Google Patents

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JP2019002605A
JP2019002605A JP2017115814A JP2017115814A JP2019002605A JP 2019002605 A JP2019002605 A JP 2019002605A JP 2017115814 A JP2017115814 A JP 2017115814A JP 2017115814 A JP2017115814 A JP 2017115814A JP 2019002605 A JP2019002605 A JP 2019002605A
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JP
Japan
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wet purification
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outside air
ventilation
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JP2017115814A
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松本 健
Takeshi Matsumoto
健 松本
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

【課題】給気風路を通流して給気対象空間に供給される外気を、当該給気風路に配置された湿式浄化部の水膜に通過させて、当該外気から不純物を除去する外気処理装置において、不純物の除去能力を好適なものに維持しながら、節水を図り、適切な状態の外気を給気対象空間に供給することができる技術を提供する。【解決手段】給気風路1において並列配置された複数の湿式浄化部10を備えると共に、複数の湿式浄化部10のうちの外気OAが通過する通風状態とされる湿式浄化部10の数を調整可能な通風数調整手段33と、複数の湿式浄化部10の夫々における給水状態を調整可能な給水状態調整手段34とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、給気対象空間に供給される外気が給気ファンの送風力により通流する給気風路と、前記給気風路に配置され、所定の設定給水量以上の給水により形成した水膜に外気を通過させて、当該外気から不純物を除去する湿式浄化部とを備えた外気処理装置に関する。
従来、給気風路を通流して給気対象空間に供給される外気を、当該給気風路に配置された湿式浄化部の水膜に通過させて、当該外気から化学物質や塵埃等の不純物を除去するように構成された外気処理装置が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
かかる外気処理装置の湿式浄化部は、多孔質セラミック等からなる通気性のエレメント等からなる水膜形成部を有し、そのエレメントの上部に水を散水することで、当該エレメントの表面に水膜を形成する。そして、その水膜に外気を接触させることで、当該外気に含まれている不純物を水膜に吸収させる形態で除去することができる。
特開2002−95924号公報
上記のような湿式浄化部を備えた外気処理装置では、節水を図る目的で湿式浄化部での給水量を所定の設定給水量よりも低下させると、エレメントの表面において不純物除去に必要な水膜が適切に形成されない箇所が生じ、結果、不純物の除去能力が急激に悪化する虞がある。従って、所望の不純物の除去能力を発揮するために、外気が通過する湿式浄化部での給水量を常時設定給水量以上に設定する必要があり、給水量を絞って節水を図ることは困難であった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、給気風路を通流して給気対象空間に供給される外気を、当該給気風路に配置された湿式浄化部の水膜に通過させて、当該外気から不純物を除去する外気処理装置において、不純物の除去能力を維持しながら、節水を図り、適切な状態の外気を給気対象空間に供給することができる技術を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、給気対象空間に供給される外気が給気ファンの送風力により通流する給気風路と、
前記給気風路に配置され、所定の設定給水量以上の給水により形成した水膜に外気を通過させて、当該外気から不純物を除去する湿式浄化部とを備えた外気処理装置であって、
前記給気風路において並列配置された複数の前記湿式浄化部を備えると共に、
当該複数の湿式浄化部のうちの外気が通過する通風状態とされる湿式浄化部の数を調整可能な通風数調整手段と、
前記複数の湿式浄化部の夫々における給水状態を調整可能な給水状態調整手段とを備えた点にある。
本構成によれば、給気風路において複数の湿式浄化部を並列配置すると共に、上記通風数調整手段を備えるので、通風状態とされる湿式浄化部の数を調整することができる。更に、上記給水状態調整手段を備えるので、夫々の湿式浄化部での給水量を調整することができる。そして、上記通風数調整手段により通風状態とされている湿式浄化部においては、上記給水状態調整手段により給水量を設定給水量に維持して、不純物の除去能力を維持することができる。一方、上記通風数調整手段により非通風状態とされている湿式浄化部においては、上記給水状態調整手段により給水量を設定給水量よりも少ない量に変更する又は給水を停止する形態で減少させて、節水を図ることができる。更に、給気風路に設けられた給気ファンの送風量が減少した場合において、その外気が通過する水膜の面積や水量を減少させれば、給気対象空間に供給される外気の温度や湿度が、水の影響を受けて変動することを抑制することができる。
従って、本発明により、不純物の除去能力を維持しながら、節水を図り、適切な状態の外気を給気対象空間に供給することができる外気処理装置を提供することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記給気ファンの送風量の減少に伴って、前記通風数調整手段を制御して、前記通風状態とされる湿式浄化部の数を減少させると共に、前記給水状態調整手段を制御して、前記複数の湿式浄化部のうちの外気が通過しない非通風状態とされる湿式浄化部での給水量を前記設定給水量よりも減少させる節水制御手段を備えた点にある。
本構成によれば、上記節水制御手段を備えるので、給気ファンの送風量が減少した場合には、通風状態とされる湿式浄化部の数が自動的に減少すると共に、非通風状態とされた湿式浄化部での給水量が自動的に減少して、効率良く節水を実施することができる。更に、給気ファンの送風量が減少した場合には、それに伴って、その外気が通過する水膜の面積や水量が自動的に減少するので、当該外気の温度や湿度が水の影響を受けて変動するのを効率良く抑制することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記節水制御手段が、前記非通風状態とされている湿式浄化部での外気の通過を開始するにあたり、当該非通風状態とされている湿式浄化部での給水量を前記設定給水量とした状態で外気の通過を開始する通風開始処理を実行する点にある。
本構成によれば、上記節水制御手段が上記通風開始処理を実行するので、非通風状態から通風状態に切り替えられる湿式浄化部において、外気の通過を開始するにあたり、外気が通過する当初から、十分な給水量により適切な水膜を形成して、不純物の除去能力を発揮させることができる。
本発明の第4特徴構成は、前記節水制御手段が、前記複数の湿式浄化部の夫々における通風積算時間を均等化するように、前記非通風状態とする湿式浄化部を決定する通風積算時間均等化処理を実行する点にある。
本構成によれば、上記節水制御手段が上記通風積算時間均等化処理を実行するので、通風状態とされる湿式浄化部の数を減少させる場合でも、できるだけ通風積算時間が長い湿式浄化部を通風状態から非通風状態に切り替える形態で、非通風状態とする湿式浄化部を決定して、複数の湿式浄化部の夫々の通負積算時間を均等化することができる。よって、複数の湿式浄化部の夫々における水膜を形成するためのエレメント等の部品の劣化状態等を均等化して、長寿命化を図ることができる。
本発明の第5特徴構成は、前記複数の湿式浄化部の夫々が、前記水膜が形成される水膜形成部と、当該水膜への外気の通過を断続可能な通風断続部と、当該水膜への給水状態を調整可能な給水部とを有して構成された湿式浄化モジュールとして構成され、
前記通風数調整手段が、前記複数の湿式浄化モジュールの夫々が有する通風断続部で構成され、
前記給水状態調整手段が、前記複数の湿式浄化モジュールの夫々が有する給水部で構成されている点にある。
本構成によれば、複数の湿式浄化部の夫々が湿式浄化モジュールとして構成されているので、湿式浄化モジュールの複数を給気風路に並列配置するだけで、これら湿式浄化モジュールの夫々が有する通風断続部を通風数調整手段として機能させ、これら湿式浄化モジュールの夫々が有する給水部を給水状態調整手段として機能させることができる。
外気処理装置の概略構成図 図1に示す外気処理装置に設けられた湿式浄化モジュールの概略構成図 図1に示す外気処理装置に設けられた制御装置の概略構成図
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の外気処理装置は、給気ファン2が配置された給気風路1を備える。そして、給気ファン2の送風力により、外気OAが給気風路1に導入され、当該導入された外気OAが給気風路1の内部を通流し、当該通流した外気OAが給気SAとして、屋内等の給気対象空間に供給される。
給気風路1には、水膜に外気OAを通過させて当該外気から化学物質や塵埃等の不純物を除去する湿式浄化モジュール10(湿式浄化部の一例)が配置されている。更に、給気風路1には、内部を通流する外気OAを、外部から供給される冷水や温水等との熱交換により冷却又は加熱するための複数の熱交換器3,4,5が配置されている。この熱交換器3,4,5としては、予熱用熱交換器3、冷却用熱交換器4、再熱用熱交換器5等が、上流側から順に配置されている。上記湿式浄化モジュール10は、冷却用熱交換器4と再熱用熱交換器5との間の領域に配置されている。
即ち、給気風路1に導入された外気OAは、予熱用熱交換器3、冷却用熱交換器4、湿式浄化モジュール10、再熱用熱交換器5を順に通過した後に、給気SAとして給気対象空間に供給される。
例えば、外気OAの温度が高い夏季等においては、給気風路1に導入された外気OAは、冷却用熱交換器4において冷却された後に、湿式浄化モジュール10を通過して、不純物の除去が行われる。そして、このように冷却された後に不純物が除去された外気OAが、給気SAとして給気対象空間に供給される。
一方、外気OAの温度が低い冬季等においては、給気風路1に導入された外気OAは、予熱用熱交換器3において加熱された後に、湿式浄化モジュール10を通過して、不純物の除去が行われる。そして、このように加熱された後に不純物が除去された外気OAが、再熱用熱交換器5において適宜加熱された上で、給気SAとして給気対象空間に供給される。
湿式浄化モジュール10は、図2に示すように、水膜が形成される水膜形成部15を有して構成されている。この水膜形成部15は、多孔質セラミック等からなる通気性のエレメント16と、そのエレメント16の上端部に水を散水する散水管17と、そのエレメント16の下端部から滴下する水を受けるドレンパン18とを有して構成されている。更に、湿式浄化モジュール10は、水膜形成部15に形成される水膜への外気OAの通過を断続可能な通風断続部11と、水膜形成部15に形成される水膜への給水状態を調整可能な給水弁20(給水部の一例)とを有して構成されている。
湿式浄化モジュール10では、散水管17からエレメント16の上端部に水が散水されることで、エレメント16全体に水が供給され、当該エレメント16の表面に水膜が形成される。そして、エレメント16を通過する外気OAが、当該エレメント16の表面に形成された水膜と接触することで、当該外気OAに含まれている不純物が水膜に吸収される形態で除去されることになる。また、不純物を吸収した水は、エレメント16の下端部から滴下してドレンパン18に受けられ、最終的にはドレン水DWとして外部に排出されることになる。
湿式浄化モジュール10は、水膜形成部15として、外気OAの流れ方向に沿って上流側に配置された前段側水膜形成部15aと、外気OAの流れ方向に沿って前段側水膜形成部15aよりも下流側に配置された後段側水膜形成部15bとを備えた2段式に構成されている。そして、後段側水膜形成部15bの散水管17bには、開放された給水弁20を介して水道管から供給された給水SWが供給される。一方、前段側水膜形成部15aの散水管17aには、上記給水弁20の開放と連動して作動された給水ポンプ19を介して後段側水膜形成部15bのドレンパン18bに貯留する貯留水が供給される。尚、本実施形態とは逆に、給水SWを前段側水膜形成部15aに供給し、前段側水膜形成部15aのドレンパン18aに貯留する貯留水を後段側水膜形成部15bに供給するように構成しても構わない。
湿式浄化モジュール10では、給水弁20を開放すると共に給水ポンプ19を作動させることで、水膜形成部15に所定の設定給水量以上の水を供給する通常給水状態となる。一方、給水弁20を遮断すると共に給水ポンプ19を停止させることで、水膜形成部15への水の供給を停止する給水停止状態となる。ここで、上記設定給水量は、水膜形成部15における外気OAからの不純物の除去能力を好適なものに維持するのに必要な最小給水量又はそれ以上の給水量として設定されている。
また、給水弁20の開度調整を行うことで、それと連動して給水ポンプ19の出力調整が行われて、夫々の水膜形成部15a,15bへの給水量を調整可能に構成されている。
そして、通常給水状態では、開放状態とされた給水弁20から供給された給水SWが、後段側水膜形成部15bのエレメント16bに供給され、当該エレメント16bの表面に水膜を形成することになる。一方、エレメント16bからドレンパン18bに滴下した水が、作動状態とされた給水ポンプ19により汲み上げられて前段側水膜形成部15aのエレメント16aに供給され、当該エレメント16aの表面に水膜を形成することになる。更に、エレメント16aからドレンパン18aに滴下した水がドレン水DWとして外部に排出される。
尚、本実施形態では、湿式浄化モジュール10を2段式に構成しているが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、1段式又は3段式以上に構成しても構わない。また、本実施形態では、一方の水膜形成部15bのドレン水(ドレンパン18bの貯留水)を他方の水膜形成部15aの給水として利用するように構成しているが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、夫々の水膜形成部に対して、ドレン水を利用せず、各別に給水を行っても構わない。
本実施形態において、外気OAの通過を断続可能な通風断続部11は、公知の電動式ダンパとして構成されている。具体的には、水膜形成部15に通じる枠体13と、当該枠体13内に配置された複数のフラップ12と、それら複数のフラップ12の回転角度を変更可能な電動アクチュエータ14とを備える。そして、電動アクチュエータ14により複数のフラップ12の回転角度を変更することで、開放状態と遮断状態とが切り替わり、枠体13内での外気OAの通過を断続可能となる。即ち、通風断続部11を開放状態とすると、水膜形成部15を外気OAが通過する通風状態となり、通風断続部11を遮断状態とすると、水膜形成部15を外気OAが通過しない非通風状態となる。
尚、本実施形態では、通風断続部11を電動式ダンパとして構成しているが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、電動式シャッターや電動式バタフライ弁等のような他の構成を採用して、外気OAの通過を断続可能としても構わない。
図1に示すように、外気処理装置の給気風路1には、3つの湿式浄化モジュール10が並列状態で配置されている。即ち、給気風路1の横断方向の中央部には、第2湿式浄化モジュール10Bが配置され、その両側方側の夫々には、第1湿式浄化モジュール10A及び第3湿式浄化モジュール10Cが配置されている。
上記3つの湿式浄化モジュール10A,10B,10Cの夫々に設けられた通風断続部11が、水膜形成部15を外気OAが通過する通風状態とされる湿式浄化モジュール10の数(以下、「通風数」と呼ぶ場合がある。)を調整可能な通風数調整手段33(図3参照)として機能する。
また、上記3つの湿式浄化モジュール10A,10B,10Cの夫々に設けられた給水弁20が、当該3つの湿式浄化モジュール10の夫々における給水量を調整可能な給水状態調整手段34(図3参照)として機能する。
尚、図1(a)〜(c)の各図において、遮断状態の給水弁20を黒塗りで表し、開放状態の給水弁20を白抜きで表している。
図3に示すように、外気処理装置には、運転を制御する制御装置30が設けられている。この制御装置30は、所定のプログラムを実行することにより、所定の空調制御を実行する空調制御手段31、及び、所定の節水制御を実行する節水制御手段32として機能する。
以下、これら空調制御手段31及び節水制御手段32の詳細について、図1及び図3を参照して順に説明を加える。
〔空調制御手段〕
空調制御手段31が実行する空調制御では、先ず、給気風路1から給気対象空間に供給される給気SAの温度や湿度、更には給気対象空間において発熱する人員の数や生産機器の稼働率等に基づいて空調負荷を算出する。そして、このように算出した空調負荷に基づいて、熱交換器3,4,5への熱媒体の供給量を制御すると共に、給気ファン2の送風量を制御する形態で、給気対象空間の温度及び湿度を所望の温度及び湿度に調整する。即ち、空調制御手段31は、空調負荷が小さくなるほど、熱交換器3,4,5への熱媒体の供給量を減少側に調整すると共に、給気ファン2の送風量を減少側に調整するように構成されている。
尚、本実施形態では、上記空調負荷の算出方法の一例を示したが、適宜変更しても構わない。
〔節水制御手段〕
節水制御手段32は、所定の節水制御を実行すると共に、その節水制御において所定の通風開始処理及び通風積算時間均等化処理を実行するように構成されている。以下、これら節水制御、並びにその節水制御において実行される通風開始処理及び通風積算時間均等化処理の詳細について順に説明を加える。
(節水制御)
上記節水制御手段32が実行する節水制御では、上記空調制御により給気ファン2の送風量が減少された場合において、その減少に伴って、通風数調整手段33を制御すると共に、給水状態調整手段34を制御する。
具体的には、通風数調整手段33の制御では、開放状態である一部の通風断続部11を遮断する形態で、複数の湿式浄化モジュール10のうちの外気OAが通過する通風状態とされる湿式浄化モジュール10の数(通風数)を減少させる。更に、給水状態調整手段34の制御では、複数の湿式浄化モジュール10のうちの外気OAが通過しない非通風状態とされる湿式浄化モジュール10での給水量を設定給水量よりも減少させる。
例えば、図1(c)に示すように、2つの第2及び第3湿式浄化モジュール10B,10Cが通風状態(外気OAが通過する状態)であり、且つ、これら第2及び第3湿式浄化モジュール10B,10Cが通常給水状態(設定給水量以上の給水が行われている状態)である場合を想定する。この状態において、上記空調制御により給気ファン2の送風量が減少された場合には、図1(a)に示すように、第2湿式浄化モジュール10Bは、通風状態且つ通常給水状態に維持される。一方、第3湿式浄化モジュール10Cは、通風断続部11及び給水弁20が制御されて、非通風状態(外気OAが遮断された状態)且つ給水停止状態(給水が停止された状態)に切り替えられる。即ち、通風数が自動的に2から1に減少されると共に、湿式浄化モジュール10全体への給水SWの給水量が自動的に減少されることになって、節水が図られることになる。
尚、本実施形態では、外気OAが通過しない非通風状態とされる湿式浄化モジュール10の給水量を減少させる形態の一例として、当該湿式浄化モジュール10への給水状態を給水停止状態とするように構成したが、給水停止状態とするのではなく、給水量を上記設定給水量よりも少ない所定の小給水量に設定する小流量給水状態とするように構成しても構わない。
例えば、湿式浄化モジュール10を通過する外気OAは、冷却用熱交換器4により冷却されて、給水SWよりも低温となっている場合がある。この場合、給気ファン2の送風量が減少した際に、湿式浄化モジュール10において外気OAが接触する水膜の面積や水量が大きすぎると、当該外気OAが所望の温度又は湿度よりも昇温又は加湿されることが懸念される。
そこで、本実施形態の外気処理装置では、給気ファン2の送風量が減少した際に、通風数の減少に伴って、外気OAが接触する水膜の面積や水量を自動的に減少させるので、外気OAの昇温や加湿を抑制し、当該外気OAの温度や湿度を安定化させることができる。
(通風開始処理)
上記節水制御において実行される通風開始処理では、非通風状態とされている湿式浄化モジュール10において、当該湿式浄化モジュール10での外気OAの通過を開始するにあたり、給水量を設定給水量とした状態で外気OAの通過を開始する。
具体的には、第3湿式浄化モジュール10Cにおいて、通風断続部11が遮断された非通風状態(図1(a)を参照)から通風断続部11が開放された通風状態(図1(c)を参照)に切り替えて、外気OAの通過を開始する場合を想定する。この場合において、節水制御手段32は、通風断続部11を開放する時点よりも前に、湿式浄化モジュール10への給水状態を給水停止状態から通常給水状態に切り替えて給水を再開して(図1(b)を参照)、給水量を設定給水量以上に復帰させる。すると、この第3湿式浄化モジュール10Cでは、外気OAが通過する当初から、十分な設定給水量以上の給水により適切な水膜が形成されて、所望の不純物の除去能力が発揮されることになる。
尚、給水弁20を給水停止状態から通常給水状態に切り替える給水タイミングについては、通風断続部11を開放する通風タイミングよりも前であれば良い。例えばエレメント16(図2を参照)全体に適切な水膜が形成された段階で通風が開始されるように、上記給水タイミングを設定することができる。また、非通風状態とされる湿式浄化モジュール10への給水状態が小流量給水状態である場合には、通風断続部11を開放する時点よりも前に、湿式浄化モジュール10への給水状態を小流量給水状態から通常給水状態に切り替えて給水量を設定給水量以上に復帰させるように構成することができる。更に、次に通風数が増加された場合に、非通風状態から通風状態に切り替えられる対象として決定された湿式浄化モジュール10については、予め給水量を設定給水量以上に維持しておくように構成しても構わない。
(通風積算時間均等化処理)
上記節水制御において実行される通風時間均等化処理では、夫々の湿式浄化モジュール10における通風積算時間を均等化するように、非通風状態とする湿式浄化モジュール10を決定する。
具体的には、節水制御手段32は、夫々の湿式浄化モジュール10において通風状態とされた積算時間である通風積算時間をタイマー(図示省略)等で計測する。そして、通風数を減少させる場合には、その時点において通風状態となっている湿式浄化モジュール10のうち、通風積算時間が最も長い湿式浄化モジュール10を非通風状態に切り替える。このことで、夫々の湿式浄化モジュール10における水膜を形成するためのエレメント16(図2を参照)等の部品の劣化状態等が均等化され、長寿命化が図られることになる。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用するものに限られず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記実施形態では、節水制御手段32を備え、給気ファン2の送風量の減少に伴って通風数調整手段33及び給水状態調整手段34を制御して、通風数の減少と非通風状態とされる湿式浄化モジュール10での給水量の減少とを自動的に行うように構成したが、これら通風数調整手段33及び給水状態調整手段34の操作を手動で実行するように構成しても構わない。
(2)上記実施形態では、給気ファン2の送風量が減少した場合に、湿式浄化モジュール10の通風数及び給水量を減少させるように構成したが、例えば給気SAの温度や湿度が高い場合に、給気ファン2の送風量を減少させることなく、湿式浄化モジュール10の通風数及び給水量を減少させるように構成しても構わない。この場合、湿式浄化モジュール10の通風数及び給水量の減少により、湿式浄化モジュール10において外気OAが接触する水膜の面積や水量が減少する。よって、湿式浄化モジュール10を通過した外気OAである給気SAの昇温や加湿を抑制することができ、当該給気SAの温度や湿度を安定化させることができる。
(3)上記実施形態では、水膜形成部15、通風断続部11、給水弁20等を湿式浄化モジュール10としてモジュール化して外気処理装置に搭載する例を説明したが、これら各部位を個別の単体で外気処理装置に設けるように構成しても構わない。
(4)上記実施形態では、給気風路1に複数の湿式浄化部を並列状態で配置するにあたり、湿式浄化部としての湿式浄化モジュール10を3つ配置した例を示したが、湿式浄化部の数は複数であれば良く、例えば、2つ又は4つ以上の湿式浄化部を給気風路に並列状態で配置しても構わない。
1 給気風路
2 給気ファン
10 湿式浄化モジュール(湿式浄化部)
11 通風断続部
15 水膜形成部
20 給水弁(給水部)
32 節水制御手段
33 通風数調整手段
34 給水状態調整手段
OA 外気
SW 給水

Claims (5)

  1. 給気対象空間に供給される外気が給気ファンの送風力により通流する給気風路と、
    前記給気風路に配置され、所定の設定給水量以上の給水により形成した水膜に外気を通過させて、当該外気から不純物を除去する湿式浄化部とを備えた外気処理装置であって、
    前記給気風路において並列配置された複数の前記湿式浄化部を備えると共に、
    当該複数の湿式浄化部のうちの外気が通過する通風状態とされる湿式浄化部の数を調整可能な通風数調整手段と、
    前記複数の湿式浄化部の夫々における給水状態を調整可能な給水状態調整手段とを備えた外気処理装置。
  2. 前記給気ファンの送風量の減少に伴って、前記通風数調整手段を制御して、前記通風状態とされる湿式浄化部の数を減少させると共に、前記給水状態調整手段を制御して、前記複数の湿式浄化部のうちの外気が通過しない非通風状態とされる湿式浄化部での給水量を前記設定給水量よりも減少させる節水制御手段を備えた請求項1に記載の外気処理装置。
  3. 前記節水制御手段が、前記非通風状態とされている湿式浄化部での外気の通過を開始するにあたり、当該非通風状態とされている湿式浄化部での給水量を前記設定給水量とした状態で外気の通過を開始する通風開始処理を実行する請求項2に記載の外気処理装置。
  4. 前記節水制御手段が、前記複数の湿式浄化部の夫々における通風積算時間を均等化するように、前記非通風状態とする湿式浄化部を決定する通風積算時間均等化処理を実行する請求項2又は3に記載の外気処理装置。
  5. 前記複数の湿式浄化部の夫々が、前記水膜が形成される水膜形成部と、当該水膜への外気の通過を断続可能な通風断続部と、当該水膜への給水状態を調整可能な給水部とを有して構成された湿式浄化モジュールとして構成され、
    前記通風数調整手段が、前記複数の湿式浄化モジュールの夫々が有する通風断続部で構成され、
    前記給水状態調整手段が、前記複数の湿式浄化モジュールの夫々が有する給水部で構成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の外気処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110772905A (zh) * 2019-11-16 2020-02-11 江苏九洲环保技术有限公司 一种环保处理清理装置
CN112146193A (zh) * 2019-06-28 2020-12-29 广东美的制冷设备有限公司 空气净化组件、控制方法、装置、空调器和存储介质

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