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JP6503685B2 - 液体供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体供給装置、液体噴射装置、液体収容体ユニット等に関する。
従来、液体噴射装置の一例として、インクジェットプリンターが知られている。インクジェットプリンターでは、印刷用紙などの印刷媒体に、噴射ヘッドから液体の一例であるインクを吐出させることによって、印刷媒体への印刷を行うことができる。このようなインクジェットプリンターでは、従来、液体収容部の一例であるタンクに貯留されたインクを噴射ヘッドに供給する構成が知られている。このタンクには、インク注入口が設けられている。利用者は、インク注入口からインクをタンクに補充することができる。(例えば、特許文献1参照)。なお、以下においては、インクジェットプリンターなどの液体噴射装置にタンクなどの液体収容部を付加した構成を、液体噴射システムと表現することがある。
特開2012−51307号公報
上記特許文献1に記載されたタンクでは、タンク本体が半透明であるので、利用者が外部からタンク内部のインク量を視認することができる。このタンクには、タンク本体を構成する壁部のうちの一部に下限線が設けられている。利用者は、下限線が設けられた壁部を介してタンク内のインクを視認することによって、タンク内のインク量を把握することができる。そして、利用者は、インク量が減少したときに、インクを注入口からタンク内に注入することができる。下限線が設けられた壁部を視認部と呼ぶ。
ところで、上記特許文献1に記載された液体噴射装置では、プリンターの用紙排出部側を正面としたときに、タンクがプリンターの側面に設けられている。そして、プリンターを正面から見たときに、タンクの視認部は、正面とは交差する側方に面している。このため、利用者は、タンク内のインク量を把握するときに、プリンターの側方からタンクを視認しなければならない。液体噴射装置において、液体噴射装置の正面から液体収容部内の液体の量を把握することができれば便利である。このように、従来の液体噴射装置では、利便性において改良の余地があるという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]液体を噴射可能な液体噴射部に液体を供給する液体供給装置であって、前記液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部に連通し、一端が大気開放された連通管と、を備え、前記連通管は、前記連通管内の液体を視認可能な液体視認部を有する、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例の液体供給装置では、液体収容部に連通する連通管の一端が大気開放されているので、液体収容部に収容された液体が連通管に流入することができる。連通管に流入した液体の液位は、液体収容部内の液体の液位と同等になる。このため、連通管の液体視認部を介して連通管の液位を視認することによって、液体収容部内における液体の液位を推定することができる。これにより、液体収容部内における液体の量を把握することができる。この液体供給装置の構成によれば、連通管を液体収容部から離間させても、連通管を視認することによって液体収容部内の液体の量を把握することができる。このため、連通管の位置が、液体収容部の位置に制約されにくい。この結果、液体収容部の位置に制約されずに液体収容部内の液体の量を把握しやすい。
[適用例2]上記の液体供給装置であって、前記液体視認部は、前記液体を視認可能な容器で構成されている、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、液体視認部が容器で構成されるので、液体視認部が変形しにくい。これにより、液体を視認しやすくすることができる。
[適用例3]上記の液体供給装置であって、前記液体収容部に接続され、前記液体収容部に収容された前記液体を前記液体収容部から前記液体噴射部に向けて送出可能な供給管を備え、前記連通管は、前記液体収容体と前記液体噴射部との間において、前記供給管に設けられている、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、連通管が供給管に設けられているので、供給管の経路に連通管を設けやすい。
[適用例4]上記の液体供給装置であって、前記連通管が、前記液体噴射部に対して直列に設けられる、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、連通管が液体噴射部に対して直列に設けられるので、液体収容部から連通管を介して液体を液体噴射部に向けて供給することができる。このため、連通管において液体が滞留することを避けやすい。
[適用例5]上記の液体供給装置であって、前記連通管が、前記液体噴射部に対して並列に設けられる、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、連通管が液体噴射部に対して並列に設けられるので、連通管を供給管から分岐させて、連通管を供給管の経路から離間させやすい。
[適用例6]上記の液体供給装置であって、前記液体収容部に接続され、前記液体収容部に収容された前記液体を前記液体収容部から前記液体噴射部に向けて送出可能な供給管を備える、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、連通管と供給管とを別個に液体収容部に設けることができる。
[適用例7]上記の液体供給装置であって、前記連通管の前記一端が、前記液体収容部を介して大気開放されている、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、連通管の一端が液体収容部を介して大気開放されるので、連通管から液体が蒸発することを軽減することができる。
[適用例8]上記の液体供給装置であって、複数の前記液体収容部と、複数の前記連通管と、を備え、前記複数の液体収容部のうちのそれぞれの前記液体収容部に、前記複数の連通管のうちのそれぞれの前記連通管が設けられており、前記複数の連通管の少なくとも前記液体視認部が、相互に一体的に構成されている、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、複数の連通管の少なくとも液体視認部が相互に一体的に構成されているので、複数の液体視認部を集約することができる。
[適用例9]液体を噴射可能な液体噴射部を備える液体噴射装置であって、前記液体噴射部に供給するための前記液体を収容可能な液体収容部と、前記液体収容部に連通し、一端が大気開放された連通管と、を備え、前記連通管は、前記連通管内の液体を視認可能な液体視認部を有し、前記液体視認部が、前記液体噴射装置の正面に位置している、ことを特徴とする液体噴射装置。
この適用例の液体噴射装置では、液体収容部に連通する連通管の一端が大気開放されているので、液体収容部に収容された液体が連通管に流入することができる。連通管に流入した液体の液位は、液体収容部内の液体の液位と同等になる。このため、連通管の液体視認部を介して連通管の液位を視認することによって、液体収容部内における液体の液位を推定することができる。これにより、液体収容部内における液体の量を把握することができる。この液体供給装置の構成によれば、連通管を液体収容部から離間させても、連通管を視認することによって液体収容部内の液体の量を把握することができる。このため、連通管の位置が、液体収容部の位置に制約されにくい。この結果、液体収容部の位置に制約されずに液体収容部内の液体の量を把握しやすい。そして、この液体噴射装置では、液体視認部が液体噴射装置の正面に位置するので、液体噴射装置の正面から液体収容部内の液体の量を把握することができる。
[適用例10]上記の液体供給装置であって、前記連通管に、前記連通管の内部から前記連通管の外部に通じる大気開放口が形成されており、前記連通管が前記大気開放口を介して大気開放されており、前記大気開放口が、前記液体収容部の外部から前記液体収容部の内部に導入される液体を受容する注入口を兼ねる、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、液体収容部に連通する連通管が大気開放口を介して大気開放されているので、液体収容部に収容された液体が連通管に流入することができる。連通管に流入した液体の液位は、液体収容部内の液体の液位と同等になる。このため、連通管の液体視認部を介して連通管の液位を視認することによって、液体収容部内における液体の液位を推定することができる。これにより、液体収容部内における液体の量を把握することができる。この液体供給装置の構成によれば、連通管を液体収容部から離間させても、連通管を視認することによって液体収容部内の液体の量を把握することができる。このため、連通管の位置が、液体収容部の位置に制約されにくい。この結果、液体収容部の位置に制約されずに液体収容部内の液体の量を把握しやすい。また、この液体供給装置では、大気開放口が注入口を兼ねているので、注入口から連通管内に注入した液体を液体収容部の内部に導入することができる。これにより、例えば液体収容部内の液体の量が減少したときに、注入口から連通管内に液体を注入することによって、液体収容部内に液体を補充することができる。
[適用例11]上記の液体供給装置であって、前記連通管に、前記液体収容部の外部から前記液体収容部の内部に導入される液体を受容する注入口が形成されている、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、連通管に注入口が形成されているので、注入口から連通管内に注入した液体を液体収容部の内部に導入することができる。これにより、例えば液体収容部内の液体の量が減少したときに、注入口から連通管内に液体を注入することによって、液体収容部内に液体を補充することができる。
[適用例12]上記の液体供給装置であって、前記液体収容部と前記連通管とを接続する第1連通路と、前記液体収容部と前記連通管とを接続する第2連通路と、を有し、前記連通管と前記第1連通路との接続部である第1接続部と前記注入口との間に、前記連通管と前記第2連通路との接続部である第2接続部が位置している、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、液体収容部に収容された液体が第1連通路を介して第1接続部から連通管に流入することができる。連通管に流入した液体の液位は、液体収容部内の液体の液位と同等になる。このため、連通管の液体視認部を介して連通管の液位を視認することによって、液体収容部内における液体の液位を推定することができる。これにより、液体収容部内における液体の量を把握することができる。また、この液体供給装置では、連通管と第2連通路との接続部である第2接続部が、第1接続部と注入口との間に位置している。このため、注入口から液体を連通管の内部に注入したときに、連通管内の液体の液位が注入口に達する前に連通管内の液体が第2連通路を介して液体収容部に流入する。これにより、液体が注入口から溢れることを避けやすい。
[適用例13]上記の液体供給装置であって、前記注入口が漏斗状に形成されている、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、注入口が漏斗状に形成されているので、液体を注入口に注ぐときに液体が注入口からこぼれにくい。
[適用例14]液体噴射装置の液体噴射部に液体を供給する液体供給装置であって、前記液体を収容可能であり、且つ、前記液体を外部から視認可能な複数の液体収容部と、前記複数の液体収容部を覆うケースと、を備え、前記複数の液体収容部は、前記液体噴射装置の正面側から前記液体噴射装置の背面側に向かって並んでおり、前記液体噴射装置の正面側において前記ケースに、前記複数の液体収容部のうち前記液体噴射装置の最も正面側に位置している前記液体収容部を視認可能な窓部が形成されている、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例の液体供給装置では、液体噴射装置の正面側から液体噴射装置の背面側に向かって並ぶ複数の液体収容部を覆うケースに窓部が形成されている。この窓部を介して、複数の液体収容部のうち最も正面側に位置する液体収容部を視認することができる。このため、ケースの窓部を介して液体収容部を視認することによって、液体収容部内における液体の液位を把握することができる。これにより、液体収容部内における液体の量を把握することができる。そして、この液体供給装置では、ケースにおいて窓部が液体噴射装置の正面側に形成されているので、液体噴射装置の正面側から液体収容部内の液体の量を把握することができる。
[適用例15]上記の液体供給装置であって、前記窓部は、前記液体噴射装置の最も正面側に位置する前記液体収容部の正面側から、前記正面と交差する方向に延びる側面に沿って設けられている、ことを特徴とする液体供給装置。
この適用例では、開口部を広くすることができるので、液体収容体を視認しやすい。
[適用例16]上記の液体供給装置と、液体を噴射する液体噴射部と、を備えた、ことを特徴とする液体噴射装置。
この適用例の液体噴射装置では、液体供給装置において液体収容部内の液体の量を把握しやすいので、利便性を向上させやすい。
[適用例17]液体噴射装置に供給する液体を収容可能な液体収容体と、前記液体収容体の少なくとも一部を覆うケースと、を備えた液体収容体ユニットであって、前記液体収容体は、外部から前記液体を視認可能な第1側部と、前記第1側部と交差する方向に延び、外部から前記液体を視認可能な第2側部とを有し、前記ケースに、前記第1側部の少なくとも一部を外部から視認可能な第1開口部と、前記第2側部の少なくとも一部を外部から視認可能な第2開口部とが形成されている、ことを特徴とする液体収容体ユニット。
この適用例の液体収容体ユニットでは、互いに交差する第1側部及び第2側部の双方から液体収容体内の液体の量を把握することができる。
[適用例18]上記の液体収容体ユニットであって、前記第1開口部と前記第2開口部とが連続している、ことを特徴とする液体収容体ユニット。
この適用例では、第1開口部と第2開口部とが連続しているので、開口部を広くすることができ、液体収容体を視認しやすい。また、開口部が1つになるので、複数の開口部を有する場合に比較して、製造や位置合わせが容易である。
[適用例19]上記の液体収容体ユニットであって、前記第1開口部が、前記第2開口部よりも前記液体噴射装置の正面側に位置する、ことを特徴とする液体収容体ユニット。
この適用例では、液体噴射装置の正面側に位置する第1開口部を介して液体噴射装置の正面側から液体収容体内の液体の量を把握することができる。
[適用例20]上記の液体収容体ユニットであって、前記第1側部が、前記第2側部よりも上方に位置する、ことを特徴とする液体収容体ユニット。
この適用例では、第2側部よりも上方に位置する第1側部を介して液体収容体内の液体を視認しやすい。
[適用例21]上記の液体収容体ユニットであって、前記第2側部は、前記ケースより外部に突出する突出部を有する、ことを特徴とする液体収容体ユニット。
この適用例では、ケースより外部に突出する突出部を介して液体収容体内の液体を視認しやすい。
[適用例22]上記の液体収容体ユニットであって、前記液体収容体は、前記液体噴射装置の正面側から背面側に向かって並ぶ複数の液体収容体を含み、前記複数の液体収容体のうち、前記正面側の一端に配置された前記液体収容体が前記第1側部と前記第2側部とを有する、ことを特徴とする液体収容体ユニット。
この適用例では、液体噴射装置の正面側から背面側に向かって並ぶ複数の液体収容体のうち、正面側の一端に配置された液体収容体が前記第1側部と前記第2側部とを有する。正面側の一端に配置された液体収容体において、互いに交差する第1側部及び第2側部の双方から液体収容体内の液体の量を把握することができる。
[適用例23]上記の液体収容体ユニットであって、前記液体収容体は、内部に液体を注入するための液体注入口を有し、且つ前記第1側部および前記第2側部のうちの少なくとも一方に、注入量の上限を示す上限表示部を備える、ことを特徴とする液体収容体ユニット。
この適用例では、第1側部および第2側部のうちの少なくとも一方に設けられた上限表示部によって、液体収容体に注入した液体の上限を認識することができる。
[適用例24]上記の液体収容体ユニットと、液体を噴射する液体噴射部と、を備えた、ことを特徴とする液体噴射装置。
この適用例の液体噴射装置では、液体収容体ユニットにおいて液体収容体内の液体の量を把握しやすいので、利便性を向上させやすい。
本実施形態における液体噴射システムを示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムを示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムを示す斜視図。 本実施形態におけるプリンターの機構ユニットを示す斜視図。 実施例1におけるタンクセットを示す斜視図。 実施例1におけるタンクを示す分解斜視図。 実施例1におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例1におけるケースを示す斜視図。 実施例1におけるケースを示す斜視図。 実施例1におけるタンクのインク注入部及び大気連通口をXZ平面で切断したときの断面図。 実施例1におけるタンクをシート部材側から見たときの側面図。 実施例1におけるインジケーターを示す斜視図。 実施例1におけるタンクとインジケーターとの接続を示す斜視図。 実施例2におけるタンクセットを示す斜視図。 実施例2におけるケースを示す斜視図。 実施例2におけるタンクとインジケーターとの接続を示す斜視図。 実施例2におけるタンクとインジケーターとの接続を示す斜視図。 実施例1や実施例2におけるタンクとインジケーターと印刷ヘッドとの接続を模式的に示す図。 実施例1や実施例2におけるタンクと供給チューブとチューブとの接続の他の例を模式的に示す図。 実施例1や実施例2におけるインジケーターの他の例を示す斜視図。 実施例3におけるタンクセットを示す斜視図。 実施例3におけるケースを示す斜視図。 実施例3におけるインジケーターを示す斜視図。 実施例におけるインジケーターの他の例を示す斜視図。 実施例4におけるインジケーターを示す斜視図。 実施例4におけるインジケーターの他の例を示す斜視図。 実施例5におけるタンクセットを示す斜視図。 実施例5におけるインジケーターを示す斜視図。 実施例6におけるタンクセットを示す斜視図。 実施例7におけるタンクセットを示す斜視図。 実施例8におけるインジケーターを示す斜視図。 実施例8におけるインジケーターの他の例を示す斜視図。 実施例9におけるタンクセットを示す斜視図。 実施例10におけるタンクセットを示す斜視図。 実施例11におけるタンクセットを示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムの他の例を示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムの他の例を示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムの他の例を示す分解斜視図。 本実施形態における液体噴射システムの他の例を示す斜視図。 本実施形態におけるタンクユニットの他の例を示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムの他の例を示す斜視図。 本実施形態におけるタンクユニットを模式的に示す断面図。 本実施形態におけるタンクユニットの他の例を示す斜視図。 本実施形態における液体噴射システムの他の例を示す斜視図。
液体噴射装置の一例であるインクジェットプリンター(以下、プリンターと呼ぶ)を含む液体噴射システムを例に、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、それぞれの構成を認識可能な程度の大きさにするために、構成や部材の縮尺が異なっていることがある。
本実施形態における液体噴射システム1は、図1に示すように、液体噴射装置の一例であるプリンター3と、タンクユニット5と、を有している。プリンター3は、第1ケース6を有している。第1ケース6が、プリンター3の外殻を構成している。タンクユニット5は、第2ケース7と、複数(2個以上)のタンク9と、を有している。第1ケース6と第2ケース7とが、液体噴射システム1の外殻を構成している。タンク9は、液体収容容器の一例である。液体噴射システム1は、液体の一例であるインクによって、印刷用紙などの印刷媒体Pに印刷を行うことができる。
なお、図1には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。XYZ軸のそれぞれにおいて、矢印の向きが+方向(正方向)を示しており、矢印の向きとは逆向きが−方向(負方向)を示している。液体噴射システム1が使用される状態において、液体噴射システム1は、X軸とY軸とによって規定される水平な平面に配置される。液体噴射システム1の使用状態において、Z軸は、水平な平面に直交する軸であり、−Z軸方向が鉛直下方向となる。
第1ケース6には、プリンター3の機構ユニット10(図4)が収容されている。機構ユニット10は、プリンター3において、印刷動作を実行する機構部分である。機構ユニット10の詳細については、後述する。複数のタンク9は、図1に示すように第2ケース7内に収容されており、それぞれ、印刷に供するインクを収容している。本実施形態では、4つのタンク9が設けられている。4つのタンク9では、インクの種類がタンク9ごとに異なる。本実施形態では、インクの種類として、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4種類が採用されている。そして、ブラックのインクを収容するタンク9と、イエローのインクを収容するタンク9と、マゼンタのインクを収容するタンク9と、シアンのインクを収容するタンク9とが、1つずつ設けられている。液体噴射システム1では、複数のタンク9が、第1ケース6の外側に設けられている。このため、液体噴射システム1では、複数のタンク9は、機構ユニット10を覆う第1ケース6に内蔵されていない。
また、プリンター3には、排紙部11が設けられている。プリンター3では、排紙部11から印刷媒体Pが排出される。プリンター3において、排紙部11が設けられている面が正面13とされている。また、プリンター3は、正面13に交差する上面15に操作パネル17を有している。操作パネル17には、電源ボタン18Aや、その他の操作ボタン18Bなどが設けられている。タンクユニット5は、第1ケース6において、正面13と上面15とに交差する側部19に設けられている。第2ケース7には、窓部21が設けられている。窓部21は、第2ケース7において、正面23と上面25とに交差する側部27に設けられている。
窓部21は、光透過性を有している。そして、窓部21に重なる位置に、上述した4つのタンク9が設けられている。このため、液体噴射システム1を使用する作業者は、窓部21を介して4つのタンク9を視認することができる。本実施形態では、窓部21は、第2ケース7に形成された開口として設けられている。作業者は、開口である窓部21を介して4つのタンク9を視認することができる。なお、窓部21は、開口に限定されず、例えば、光透過性を有する部材で構成されていてもよい。
本実施形態では、各タンク9の窓部21に対面する部位の少なくとも一部が光透過性を有している。各タンク9の光透過性を有する部位から、タンク9内のインクが視認され得る。従って、作業者は、窓部21を介して4つのタンク9を視認することによって、各タンク9におけるインクの量を視認することができる。つまり、タンク9では、窓部21に対面する部位の少なくとも一部を、インクの量を視認可能な視認部として活用することができる。各タンク9には、窓部21に対面する部位に、インクの量の上限を示す上限マーク28と、インクの量の下限を示す下限マーク29とが設けられている。作業者は、上限マーク28及び下限マーク29を目印にして各タンク9におけるインクの量を把握することができる。なお、上限マーク28(上限表示部)は、インクを注入口101から注入したときに注入口101から溢れないようなインク量の目安を示すものである。また、下限マーク29(下限表示部)は、インクの注入を促すときのインク量の目安を示すものである。上限マーク28及び下限マーク29の少なくとも一方を第2ケース7に設ける構成も採用され得る。
また、第2ケース7には、窓部31が設けられている。窓部31は、第2ケース7において、正面23に設けられている。窓部31は、光透過性を有している。そして、窓部31に重なる位置に、複数(2個以上)のインジケーター33が設けられている。本実施形態では、4つのインジケーター33が設けられている。4つのインジケーター33は、それぞれ、4つのタンク9のそれぞれに接続されている。つまり、1つのインジケーター33が、1つのタンク9に接続されている。インジケーター33は、それぞれ、4つのタンク9のそれぞれに収容されているインクの残量を示すことができる。液体噴射システム1を使用する作業者は、窓部31を介して4つのインジケーター33を視認することができる。このため、作業者は、窓部31を介して4つのインジケーター33を視認することによって、各インジケーター33におけるインクの量を視認することができる。
なお、第1ケース6と第2ケース7とは、互いに別体で構成されている。このため、本実施形態では、図2に示すように、第2ケース7を第1ケース6から分離することができる。第2ケース7は、取付けビス35によって第1ケース6に結合されている。また、図2に示すように、第2ケース7は、4つのタンク9を覆っている。また、第2ケース7は、4つのインジケーター33を覆っている。
また、タンクユニット5は、支持フレーム37を有している。4つのタンク9は、支持フレーム37に支持されている。また、4つのインジケーター33は、支持フレーム37に支持されている。支持フレーム37は、第1ケース6とは別体で構成されている。このため、本実施形態では、図3に示すように、支持フレーム37を第1ケース6から分離することができる。支持フレーム37は、取付けビス39によって第1ケース6に結合されている。このように、本実施形態では、タンクユニット5(図1)は、第1ケース6の外側に取り付けられている。
プリンター3は、機構ユニット10を示す斜視図である図4に示すように、印刷部41と、供給チューブ43と、を有している。印刷部41は、キャリッジ45と、印刷ヘッド47と、4つの中継ユニット49と、を有している。印刷ヘッド47と4つの中継ユニット49とは、キャリッジ45に搭載されている。供給チューブ43は、可撓性を有しており、タンク9と中継ユニット49との間に設けられている。タンク9内のインクは、供給チューブ43を介して中継ユニット49に送られる。中継ユニット49は、タンク9から供給チューブ43を介して供給されたインクを印刷ヘッド47に中継する。印刷ヘッド47は、供給されたインクをインク滴として吐出する。
また、プリンター3は、媒体搬送機構(図示せず)と、ヘッド搬送機構(図示せず)と、を有している。媒体搬送機構は、図示しないモーターからの動力によって搬送ローラー51を駆動することによって、印刷媒体PをY軸方向に沿って搬送する。ヘッド搬送機構は、モーター53からの動力をタイミングベルト55を介してキャリッジ45に伝達することによって、キャリッジ45をX軸方向に沿って搬送する。印刷ヘッド47は、キャリッジ45に搭載されている。このため、印刷ヘッド47は、ヘッド搬送機構によって、キャリッジ45を介してX軸方向に搬送され得る。なお、印刷ヘッド47は、印刷媒体Pに対面した状態でキャリッジ45に支持されている。媒体搬送機構及びヘッド搬送機構によって、印刷媒体Pに対する印刷ヘッド47の相対位置を変化させながら、印刷ヘッド47からインクを吐出することによって印刷媒体Pに印刷が施される。
なお、前述したインジケーター33は、後述するチューブを介してタンク9に接続されている。このチューブを介してタンク9内のインクがインジケーター33に送られる。本実施形態では、インジケーター33は、光透過性を有している。このため、タンク9からインジケーター33に送られたインクを、インジケーター33を介して視認することができる。インジケーター33には、タンク9内のインクの液位が反映される。このため、作業者は、インジケーター33内のインクの液位を視認することによって、タンク9内のインクの残量を把握することができる。以下において、1つのタンク9と1つのインジケーター33との組み合わせは、タンクセット57と表記される。
タンクセット57について種々の実施例を説明する。なお、以下においては、タンクセット57を実施例ごとに識別するため、タンクセット57の符号に、実施例ごとに異なるアルファベット文字を付記する。
(実施例1)
実施例1におけるタンクセット57Aについて説明する。タンクセット57Aは、図5に示すように、タンク9Aと、インジケーター33Aと、チューブ58と、供給チューブ43と、を有している。タンクセット57Aでは、タンク9Aとインジケーター33Aとが、チューブ58を介して互いに接続されている。なお、タンクセット57Aは、液体供給装置の一例である。
タンク9Aは、図6に示すように、タンク本体の一例であるケース61Aと、シート部材63と、を有している。ケース61Aは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。また、シート部材63は、合成樹脂(例えば、ナイロンや、ポリプロピレン等)によりフィルム状に形成され、可撓性を有する。本実施形態では、シート部材63は、光透過性を有している。タンク9Aは、ケース61Aとシート部材63とを接合した構成を有している。ケース61Aには、接合部64が設けられている。図6では、構成をわかりやすく示すため、接合部64にハッチングが施されている。ケース61Aの接合部64にシート部材63が接合されている。本実施形態では、溶着によってケース61Aとシート部材63とが接合されている。
タンク9Aは、図7に示すように、収容部65と、連通部67と、を有している。連通部67は、大気室68と、連通路73と、を有している。タンク9Aでは、収容部65内にインクが収容される。なお、図7では、シート部材63側からタンク9Aを見た状態が示されており、シート部材63越しにケース61Aが図示されている。収容部65と、大気室68と、連通路73とは、接合部64によって相互に仕切られている。ケース61Aは、第1壁81と、第4壁84と、第5壁85と、第2壁82と、第3壁83と、第6壁86と、第7壁87と、第8壁88と、を有している。第5壁85の収容部65側とは反対側に、大気室68と、連通路73の一部と、が配置されている。第1壁81をシート部材63側から平面視したときに、収容部65は、第4壁84と、第5壁85と、第2壁82と、第3壁83とによって囲まれている。なお、第3壁83が、第2ケース7の窓部21に対面する。つまり、タンク9Aでは、第3壁83に、光透過性を有する部位が含まれている。
また、第1壁81をシート部材63側から平面視したときに、大気室68が、第5壁85と、第6壁86と、第7壁87と、第8壁88とによって囲まれている。なお、収容部65の第1壁81と、大気室68の第1壁81とは、互いに同一の壁である。つまり、本実施形態では、収容部65と、大気室68とが、第1壁81を共有している。第4壁84、第5壁85、第2壁82、及び第3壁83は、図8に示すように、それぞれ、第1壁81に交差している。第5壁85は、第4壁84よりもZ軸方向側に位置している。第4壁84と第5壁85とは、第1壁81を挟んで互いに対向している。第3壁83は、第2壁82よりもX軸方向側に位置している。第2壁82と第3壁83とは、第1壁81を挟んで互いに対向している。第2壁82は、第4壁84及び第5壁85のそれぞれに交差している。第3壁83も、第4壁84及び第5壁85のそれぞれに交差している。
第4壁84と、第5壁85と、第2壁82と、第3壁83とは、第1壁81から−Y軸方向に突出している。これにより、第1壁81を主壁として、主壁から−Y軸方向に伸びる第4壁84と、第5壁85と、第2壁82と、第3壁83とによって凹部91が構成される。凹部91は、Y軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部91は、−Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図6)側に向かって開口している。換言すれば、凹部91は、Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図6)側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられている。そして、ケース61Aにシート部材63が接合されると、凹部91がシート部材63によって塞がれて、収容部65が構成される。なお、第1壁81〜第8壁88は、それぞれ、平坦な壁に限られず、凹凸を含むものであってもよい。
第6壁86は、図7に示すように、第5壁85から、第5壁85の第4壁84側とは反対側、すなわち第5壁85の+Z軸方向側に向かって突出している。第7壁87は、第5壁85から、第5壁85の第4壁84側とは反対側、すなわち第5壁85の+Z軸方向側に向かって突出している。第7壁87は、第6壁86よりもX軸方向側に位置している。第6壁86と、第7壁87とは、大気室68を挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第8壁88は、第5壁85よりもZ軸方向側に位置している。第5壁85と第8壁88とは、大気室68を挟んで互いに対峙する位置に設けられている。第6壁86は、第5壁85及び第8壁88のそれぞれに交差している。第7壁87も、第5壁85及び第8壁88のそれぞれに交差している。
第6壁86と、第7壁87と、第8壁88とは、第1壁81から−Y軸方向に突出している。これにより、第1壁81を主壁として、主壁から−Y軸方向に伸びる第5壁85と、第6壁86と、第7壁87と、第8壁88とによって凹部99が構成される。凹部99は、Y軸方向に向かって凹となる向きに構成されている。凹部99は、−Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図6)側に向かって開口している。換言すれば、凹部99は、Y軸方向に向かって、すなわちシート部材63(図6)側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられている。そして、ケース61Aにシート部材63が接合されると、凹部99がシート部材63によって塞がれて、大気室68が構成される。なお、第2壁82〜第8壁88の第1壁81からの突出量は、相互に同じ突出量に設定されている。
第2壁82と第6壁86とは、段差を有している。第2壁82は、第6壁86よりも第3壁83側、すなわち第6壁86よりもX軸方向側に位置している。また、第3壁83と第7壁87とは、段差を有している。第7壁87は、第3壁83よりも第2壁82側、すなわち第3壁83よりも−X軸方向側に位置している。そして、第1壁81をシート部材63側から平面視した状態で、第3壁83と第7壁87との間にインク注入部101が設けられている。インク注入部101は、第5壁85に設けられている。
図8に示すように、ケース61Aには、張り出し部105が設けられている。連通路73は、張り出し部105に設けられている。張り出し部105は、第5壁85のうち第7壁87よりもX軸方向側の領域において、凹部91の開口の縁に沿って第5壁85からZ軸方向側に向かって張り出した部位105Aを有する。部位105Aは、第7壁87において、凹部99の開口の縁に沿って第7壁87からX軸方向側に向かって張り出してもいる。また、張り出し部105は、第8壁88からZ軸方向側に向かって張り出した部位105Bを有する。また、張り出し部105は、第6壁86において、凹部99の開口の縁に沿って第6壁86から−X軸方向側に向かって張り出した部位105Cを有する。また、張り出し部105は、第2壁82において、凹部91の開口の縁に沿って第2壁82から−X軸方向側に向かって張り出した部位105Dを有する。連通路73は、張り出し部105に、シート部材63(図6)側とは反対側に向かって凹となる向きに設けられた溝108として構成されている。
ここで、図8に示すように、凹部91内には、凹部109が設けられている。凹部109は、第9壁111と、第10壁112と、第11壁113と、第3壁83とによって囲まれている。凹部109は、第4壁84から第4壁84の第5壁85側とは反対側に向かって、すなわち第4壁84から−Z軸方向側に向かって凹となる向きに設けられている。第9壁111及び第10壁112は、それぞれ、第4壁84に設けられており、第4壁84から第4壁84の第5壁85側とは反対側に向かって、すなわち第4壁84から−Z軸方向側に向かって突出している。
第9壁111は、第3壁83と第2壁82との間に位置しており、第11壁113を挟んで第3壁83に対向している。第10壁112は、第1壁81とシート部材63(図6)との間に位置しており、第11壁113を挟んでシート部材63に対向している。第11壁113は、第4壁84よりも第5壁85側とは反対側、すなわち第4壁84よりも−Z軸方向側に位置している。第11壁113は、第5壁85に対向している。第9壁111は、第4壁84と第10壁112と第11壁113とに交差している。第10壁112は、第4壁84と第3壁83と第11壁113とに交差している。第11壁113は、第3壁83に交差している。
図8に示すように、凹部109を囲む第9壁111と、第10壁112と、第11壁113と、第3壁83とが供給部114を構成する。供給部114には、図9に示すように、接続部115と、接続部116とが設けられている。接続部115及び接続部116は、それぞれ、第9壁111に設けられている。接続部115及び接続部116は、それぞれ、第9壁111の凹部109側とは反対側に設けられている。接続部115及び接続部116は、それぞれ、第9壁111から凹部109側とは反対側に向かって、すなわち第9壁111から第2壁82側に向かって突出している。接続部115及び接続部116は、それぞれ、筒状に形成されている。接続部115には、供給口117が形成されている。接続部116には、送出口118が形成されている。供給口117は、接続部115に形成された開口であり、タンク9Aからのインクの出口である。送出口118は、接続部116に形成された開口であり、タンク9Aからのインクの出口である。
接続部115には、供給チューブ43(図4)が接続される。タンク9Aに収容されたインクは、接続部115から供給口117を経て供給チューブ43に送出される。供給チューブ43に送出されたインクは、供給チューブ43によって印刷ヘッド47に導かれる。接続部116には、チューブ58(図5)が接続される。タンク9Aに収容されたインクは、接続部116から送出口118を経てチューブ58に送出される。チューブ58に送出されたインクは、チューブ58によってインジケーター33に導かれる。
また、図8に示すように、第8壁88には、大気連通部121が設けられている。大気連通部121には、大気連通口122が設けられている。大気連通口122は、大気連通部121に形成された開口であり、大気連通部121からタンク9Aの外側に向かって開口している。大気連通部121は、第8壁88から、第8壁88の第5壁85側とは反対側、すなわち第8壁88のZ軸方向側に突出している。大気連通口122は、第8壁88を平面視したときに、すなわち第8壁88をXY平面で平面視したときに、凹部99に重なる位置に設けられている。大気連通口122は、ケース61Aの外側と凹部99の内側とを連通させる。大気連通口122は、ケース61Aの外側の大気を凹部99の内側に導入可能な大気の通路である。なお、ケース61Aにおいて、接合部64は、凹部91、凹部99、凹部109、及び連通路73のそれぞれの輪郭に沿って設けられている。
シート部材63は、図6に示すように、第2壁82〜第8壁88を挟んで第1壁81に対面している。シート部材63は、平面視で、凹部91、凹部99、凹部109及び張り出し部105(図8)を覆う大きさを有している。シート部材63は、接合部64に溶着されている。これにより、凹部91、凹部99、凹部109、及び連通路73が、シート部材63によって封止される。このため、シート部材63は、ケース61Aに対する蓋であるともみなされ得る。
連通路73は、図7に示すように、連通口123と、連通口124と、を有している。連通口123は、大気室68の内側に向かって開口する開口部である。連通口124は、収容部65の内側に向かって開口する開口部である。大気室68は、連通口123から連通路73を介して連通口124を経て収容部65に通じている。上記により、収容部65は、連通路73、大気室68、及び大気連通口122を介してタンク9Aの外部に通じている。つまり、連通部67は、大気連通口122と収容部65との間を連通させている。大気連通口122から大気室68内に流入した大気は、連通路73を介して収容部65内に流入する。
インク注入部101は、第5壁85に設けられている。インク注入部101は、図8に示すように、第7壁87と張り出し部105と第3壁83と第1壁81とによって囲まれた凹部131内に設けられている。前述したように、張り出し部105は、第5壁85よりも第8壁88側に突出している。また、第7壁87も、第5壁85よりも第8壁88側に突出している。同様に、本実施形態では、第1壁81及び第3壁83も、それぞれ、第5壁85よりも第8壁88側に突出している。そして、張り出し部105は、第7壁87及び第3壁83の双方に交差している。また、第1壁81は、第3壁83及び第7壁87の双方に交差している。このため、第5壁85のうち第7壁87よりも第3壁83側の領域は、第7壁87と張り出し部105と第3壁83と第1壁81とによって囲まれた凹部131を構成している。凹部131は、第5壁85側から第4壁84側に向かって凹となる向きに設けられている。
上記の構成により、インク注入部101は、第7壁87と張り出し部105と第3壁83と第1壁81とによって囲まれている。換言すれば、第5壁85のうち第7壁87と張り出し部105と第3壁83と第1壁81とによって囲まれた領域内にインク注入部101が設けられている。そして、凹部131は、インク受け部の機能を有する。インク受け部は、例えば、インク注入部101から溢れたインクや、注入の際に垂れ落ちたインクを受けることができる。このように、凹部131は、インクを受けるインク受け部としての機能を有する。
インク注入部101は、インク注入部101及び大気連通口122をXZ平面で切断したときの断面図である図10に示すように、開口132と、側壁133と、を有している。開口132は、第5壁85に設けられた貫通孔である。開口132は、インク注入部101と収容部65の交差する交差部でもある。開口132は、第5壁85において収容部65と交差している。インク注入部101の構成としては、側壁133が収容部65の内側に突出している構成も採用され得る。側壁133が収容部65の内側に突出している構成においても、インク注入部101と収容部65の交差する交差部を開口132と定義する。凹部91は、貫通孔である開口132を介して凹部91の外側に通じている。側壁133は、第5壁85の第4壁84側とは反対側に設けられており、開口132の周囲を囲み、インク注入路を形成している。側壁133は、第5壁85から第4壁84側とは反対側に向かって突出している。なお、本実施形態では、側壁133は、第1壁81及び第3壁83のそれぞれよりも第4壁84側とは反対側に突出している。側壁133によって、凹部131に溜まったインクが開口132に流入することを妨げることができる。
タンク9Aでは、タンク9Aをシート部材63側から見たときの側面図である図11に示すように、収容部65の内部にインク141が収容される。図11では、構成をわかりやすく示すため、シート部材63の図示が省略され、且つ接合部64にハッチングが施されている。収容部65内のインク141は、接続部115に形成された供給口117(図9)から印刷ヘッド47に供給される。本実施形態では、液体噴射システム1を印刷に使用する状態において、供給口117に供給チューブ43が接続され、インク注入部101にキャップ143がされる。収容部65内のインク141は、中継ユニット49を介して供給チューブ43内を吸引することによって、供給口117から印刷ヘッド47に到達する。
印刷ヘッド47による印刷にともなって収容部65内のインク141が印刷ヘッド47側に送られる。このため、印刷ヘッド47による印刷にともなって、収容部65内の圧力が大気圧よりも低くなる。収容部65内の圧力が大気圧よりも低くなると、大気室68内の大気が連通路73を通って収容部65内に流入する。これにより、収容部65内の圧力が大気圧に保たれやすい。上記により、タンク9内のインク141が印刷ヘッド47に供給される。タンク9における収容部65内のインク141が消費され、インク141の残量が少なくなると、作業者は、インク注入部101から新たなインクを収容部65内に補充することができる。
インジケーター33Aは、図12に示すように、容器部151と、接続部153と、大気開放部155と、を有している。容器部151は、中空に形成されており、光透過性を有している。接続部153及び大気開放部155は、それぞれ、容器部151に設けられている。接続部153及び大気開放部155は、それぞれ、筒状に形成されている。接続部153には、受入口157が形成されている。大気開放部155には、大気開放口159が形成されている。受入口157は、接続部153に形成された開口であり、タンク9Aからのインクを容器部151内に受け入れ可能な開口である。大気開放口159は、大気開放部155に形成された開口であり、大気開放部155から容器部151の外側に向かって開口している。大気開放口159は、容器部151内に通じている。大気開放部155は、容器部151のZ軸方向側に設けられている。接続部153は、容器部151において大気開放部155よりも−Z軸方向側に設けられている。接続部153には、チューブ58(図5)のタンク9A側の端部とは反対側の端部が接続される。この実施形態では、チューブ58、容器部151、及び大気開放部155が主に連通管を構成し、この連通管の一端が大気開放口159を介して大気開放され、この連通管に連通管内の液体を視認可能な液体視認部としての容器部151がインジケーター33Aの一部として設けられている。
これにより、タンク9Aとインジケーター33Aとが、図13に示すように、チューブ58によって接続される。チューブ58を介して液体収容部を構成するタンク9A内のインクがインジケーター33Aに送られる。タンク9Aからインジケーター33Aに送られたインクは、容器部151に溜まる。容器部151が光透過性を有しているため、タンク9Aからインジケーター33Aに送られたインクを、容器部151を介して視認することができる。容器部151内は、大気開放口159を介して大気開放されている。このため、チューブ58を介してタンク9Aからインジケーター33Aに送られたインクの容器部151内における液位が、タンク9A内におけるインクの液位と同等になる。これにより、容器部151には、タンク9A内のインクの液位が反映される。このため、作業者は、インジケーター33A内のインクの液位を視認することによって、タンク9A内のインクの残量を把握することができる。
タンクセット57Aによれば、タンク9Aに対するインジケーター33Aの位置を任意の位置に設定しやすい。タンク9Aに対するインジケーター33Aの位置に応じてチューブ58の長さや経路を設定することができる。このため、液体噴射システム1において、タンク9Aの位置や向きに制約されずにインジケーター33Aを配置しやすい。液体噴射システム1では、タンク9Aにおけるインクの量を視認可能な窓部21が、プリンター3の正面13に交差する側部27に設けられている。このため、作業者は、タンク9Aのインクの残量をタンク9Aの第3壁83から視認する場合に、視線をプリンター3の正面13側から側部27側にずらす必要がある。また、側部27側に視線の障害となる物がある場合、インクの残量を把握することが困難となる。このような場合には、液体噴射システム1を移動させる必要がある。
このようなことに対して、本実施形態では、タンク9Aのインクの残量を示すインジケーター33Aを視認可能な窓部31がプリンター3の正面13側に設けられている。そして、窓部31に重なる位置に、インジケーター33Aが設けられている。このため、作業者は、プリンター3の正面13側からインジケーター33Aを視認することができる。よって、作業者は、タンク9Aのインクの残量を把握する場合に、プリンター3の正面13側から把握することができる。つまり、本実施形態の液体噴射システム1によれば、タンク9Aのインクの残量を確認するときの煩雑さを軽減することができる。
(実施例2)
実施例2におけるタンクセット57Bについて説明する。タンクセット57Bは、図14に示すように、タンク9Bと、インジケーター33Aと、チューブ58と、チューブ161と、供給チューブ43と、を有している。タンクセット57Bでは、タンク9Bとインジケーター33Aとが、チューブ58及びチューブ161を介して互いに接続されている。タンクセット57Bは、タンク9Bの構成が異なり、且つチューブ161が付加されていることを除いて、実施例1のタンクセット57Aと同様の構成を有している。このため、以下において、実施例1と同様の構成については、実施例1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお、タンクセット57Bは、液体供給装置の一例である。
タンク9Bは、実施例1におけるタンク9Aのケース61Aの構成が異なることを除いて、タンク9Aと同様の構成を有している。タンク9Bは、タンク9Aと同様に、シート部材63(図6)を有している。また、タンク9Bは、図15に示すケース61Bを有している。ケース61Bは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。タンク9Bは、ケース61Bとシート部材63とを接合した構成を有している。ケース61Bには、接合部64が設けられている。図15では、構成をわかりやすく示すため、接合部64にハッチングが施されている。ケース61Bの接合部64にシート部材63が接合されている。本実施形態では、溶着によってケース61Bとシート部材63とが接合されている。
ケース61Bには、接続部163が設けられている。ケース61Bは、接続部163が設けられていることを除いて、実施例1におけるケース61Aと同じ構成を有している。接続部163は、第8壁88に設けられている。接続部163は、第8壁88から、第8壁88の第5壁85側とは反対側、すなわち第8壁88のZ軸方向側に突出している。接続部163は、筒状に形成されている。接続部163には、連通口165が形成されている。
連通口165は、接続部163に形成された開口であり、タンク9Bの凹部99(大気室68)に通じている。連通口165は、接続部163からタンク9Bの外側に向かって開口している。接続部163には、図16に示すように、チューブ161の一端が接続される。チューブ161のタンク9B側とは反対側の他端は、インジケーター33Aの大気開放部155(図12)に接続される。これにより、タンクセット57Bでは、図17に示すように、タンク9Bとインジケーター33Aとが、チューブ58及びチューブ161を介して互いに接続されている。
実施例2のタンクセット57Bでは、インジケーター33Aの容器部151内が、チューブ161とタンク9Bの大気室68及び大気連通口122とを介して大気開放される。すなわち、連通管は、チューブ58、インジケーター33A、チューブ161、大気室68、及び大気連通口122を含む流路により主に構成され、一端が大気開放される。このため、チューブ58を介してタンク9Bからインジケーター33Aに送られたインクの容器部151内における液位が、タンク9B内におけるインクの液位と同等になる。これにより、容器部151には、タンク9B内のインクの液位が反映される。このため、作業者は、インジケーター33A内のインクの液位を視認することによって、タンク9B内のインクの残量を把握することができる。
また、実施例2のタンクセット57Bでは、インジケーター33Aの容器部151内が、チューブ161とタンク9Bの大気室68及び大気連通口122とを介して大気開放される。このため、実施例1に比較して、容器部151内から大気開放までの経路を長くすることができる。これにより、容器部151内のインクの液体成分を蒸発させにくくすることができる。
なお、実施例1及び実施例2では、それぞれ、インジケーター33Aと印刷ヘッド47とが、図18に示すように、タンク9Aやタンク9Bから並列に接続されている。このため、チューブ58を供給チューブ43の経路から離間させやすい。このため、実施例1や実施例2では、供給チューブ43の経路に制約されずにインジケーター33Aを配置しやすい。
また、実施例1及び実施例2、並びに図18に示す例では、それぞれ、タンク9Aやタンク9Bに供給チューブ43とチューブ58とが接続されている。つまり、実施例1及び実施例2、並びに図18に示す例では、それぞれ、供給チューブ43とチューブ58とが、互いに別個にタンク9Aやタンク9Bに設けられている。しかしながら、タンク9Aやタンク9Bと、供給チューブ43とチューブ58との接続は、これに限定されない。タンク9Aやタンク9Bと、供給チューブ43とチューブ58との接続としては、例えば、図19に示すように、タンク9Aやタンク9Bと印刷ヘッド47との間において、チューブ58が供給チューブ43に接続される構成も採用され得る。この構成では、インジケーター33Aは、タンク9Aやタンク9Bと印刷ヘッド47との間において、供給チューブ43に設けられている。この構成によれば、供給チューブ43の経路にインジケーター33Aを設けやすい。
なお、実施例1や実施例2では、インジケーター33Aが容器部151を備える構成が採用されている。しかしながら、インジケーター33Aの構成は、これに限定されない。インジケーター33Aとしては、例えば、図20に示すように、インジケーター33Aをチューブ58で構成する例も採用され得る。この例では、チューブ58が光透過性を有する。これにより、チューブ58内のインクの液位を視認することによって、タンク9Aやタンク9B内のインクの残量を把握することができる。なお、図20では、チューブ58が接続部163に接続されている例が示されているが、実施例1では、接続部163が省略される。インジケーター33Aをチューブ58で構成する例においても、実施例1や実施例2と同様の効果が得られる。
(実施例3)
実施例3におけるタンクセット57Cについて説明する。タンクセット57Cは、図21に示すように、タンク9Cと、インジケーター33Bと、チューブ58と、供給チューブ43と、を有している。タンクセット57Cでは、供給チューブ43がインジケーター33Bに接続されている。供給チューブ43は、インジケーター33Bを介してタンク9Cに通じている。つまり、タンクセット57Cでは、タンク9Cと供給チューブ43との間にインジケーター33Bが介在している。タンクセット57Cは、タンク9C及びインジケーター33Bの構成が異なることを除いて、実施例1のタンクセット57Aと同様の構成を有している。このため、以下において、実施例1と同様の構成については、実施例1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお、タンクセット57Cは、液体供給装置の一例である。そして、チューブ58及びインジケーター33Bが連通管を構成しており、インジケーター33Bの大気開放部155を介して連通管の一端が大気開放されている。
タンク9Cは、実施例1におけるタンク9Aのケース61Aの構成が異なることを除いて、タンク9Aと同様の構成を有している。タンク9Cは、タンク9Aと同様に、シート部材63(図6)を有している。また、タンク9Cは、図22に示すケース61Cを有している。ケース61Cは、例えば、ナイロンやポリプロピレン等の合成樹脂により構成されている。タンク9Cは、ケース61Cとシート部材63とを接合した構成を有している。
ケース61Cは、図9に示すケース61Aの接続部115が省略されていることを除いて、実施例1におけるケース61Aと同じ構成を有している。図22に示すように、ケース61Cには、接続部116が設けられている。そして、図21に示すように、接続部116にチューブ58が接続される。
インジケーター33Bは、図23に示すように、容器部151と、接続部153と、大気開放部155と、接続部167と、を有している。インジケーター33Bは、実施例1におけるインジケーター33Aに接続部167が付加されていることを除いて、インジケーター33Aと同じ構成を有している。接続部167は、容器部151において大気開放部155よりも−Z軸方向側に設けられている。接続部167は、筒状に形成されている。接続部167には、開口(図示せず)が形成されている。接続部167に形成された開口は、容器部151内に通じている。接続部167には、供給チューブ43(図21)が接続される。
タンク9Cとインジケーター33Bとが、図21に示すように、チューブ58によって接続される。チューブ58を介してタンク9C内のインクがインジケーター33Bに送られる。そして、タンク9Cからインジケーター33Bに送られたインクは、供給チューブ43を介して印刷ヘッド47に供給される。タンク9Cからインジケーター33Bに送られたインクは、容器部151に溜まる。容器部151が光透過性を有しているため、タンク9Cからインジケーター33Bに送られたインクを、容器部151を介して視認することができる。容器部151内は、大気開放口159を介して大気開放されている。このため、チューブ58を介してタンク9Cからインジケーター33Bに送られたインクの容器部151内における液位が、タンク9C内におけるインクの液位と同等になる。これにより、容器部151には、タンク9C内のインクの液位が反映される。このため、作業者は、インジケーター33B内のインクの液位を視認することによって、タンク9C内のインクの残量を把握することができる。
なお、実施例3においても、実施例2と同様に、インジケーター33Bの容器部151を、タンク9Cを介して大気開放する構成も採用され得る。この構成では、タンク9Cに、実施例2における接続部163が付加され、且つインジケーター33Bの大気開放部155が接続部163に接続される。この構成によれば、実施例2と同様の効果が得られる。
また、実施例3では、インジケーター33Bが容器部151を備える構成が採用されている。しかしながら、インジケーター33Bの構成は、これに限定されない。実施例1や実施例2と同様に、インジケーター33Bとしては、例えば、インジケーター33Bをチューブ58で構成する例も採用され得る。この例では、チューブ58が光透過性を有する。これにより、チューブ58内のインクの液位を視認することによって、タンク9C内のインクの残量を把握することができる。
なお、実施例3では、インジケーター33Bと印刷ヘッド47とが、タンク9Cから直列に接続されている。これにより、タンク9Cからインジケーター33Bを介してインクを印刷ヘッド47に供給することができる。つまり、タンク9Cから印刷ヘッド47に供給されるインクは、インジケーター33Bを経由する。このため、インクがインジケーター33Bに滞留することを避けやすい。
上記実施形態では、複数のインジケーター33が相互に別体で構成されている。しかしながら、複数のインジケーター33の構成は、これに限定されない。複数のインジケーター33の構成としては、例えば、図24に示すように、複数のインジケーター33を一体的に構成する例も採用され得る。この図24に示す例では、複数のインジケーター33の少なくとも容器部151が相互に一体的に構成されている。また、この例では、一体成形によって複数の容器部151が一体的に構成されている。この例では、隣り合う2つの容器部151の間が仕切られている。これにより、容器部151間でインクが混入することを避けることができる。この構成によれば、複数のインジケーター33を集約することができる。これにより、例えば、複数のインジケーター33をまとめて配置することができるので、液体噴射システム1の組み立てにかかる手間を軽減することができる。
なお、複数のインジケーター33を一体的に構成する方法としては、上述の一体成形に限定されない。複数のインジケーター33を一体的に構成する方法としては、例えば、複数のインジケーター33の少なくとも容器部151を束ねることによって複数の容器部151を一体的に構成する方法も採用され得る。複数の容器部151を一体的に束ねることは、例えば、結束部材を活用することによって実現され得る。
上記実施形態において、印刷ヘッド47が液体噴射部に対応し、タンクセット57が液体供給装置に対応し、タンク9(タンク9A,タンク9B,タンク9C)が液体収容部に対応し、容器部151が液体視認部としての容器に対応し、供給チューブ43が供給管に対応している。
上述した各実施例では、それぞれ、タンクセット57にインクを補充する方法として、タンク9のインク注入部101から新たなインクを補充する方法が採用されている。しかしながら、タンクセット57にインクを補充する方法は、これに限定されない。タンクセット57にインクを補充する方法としては、例えば、インジケーター33にインクを注入することによってタンクセット57にインクを補充する方法も採用され得る。以下に、インジケーター33にインクを注入することによってタンクセット57にインクを補充する実施例について説明する。
(実施例4)
実施例4のタンクセット57Aは、実施例1のタンクセット57A(図5)と同一の構成を有している。実施例4では、実施例1のタンクセット57Aに対するインクの注入方法が異なる。この点を除いて実施例4は、実施例1と同様である。このため、実施例4において、実施例1と同様の構成については、実施例1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例4では、タンクセット57Aに新たなインクを注入するとき、インジケーター33A(図12)の大気開放部155の大気開放口159からインクを注入する方法が採用される。このため、実施例4では、大気開放口159が、インクをタンクセット57Aに注入するときの注入口を兼ねている。大気開放口159から注入されたインクは、インジケーター33Aの容器部151を経て接続部153の受入口157からチューブ58に流入する。容器部151からチューブ58に流入したインクは、タンク9Aの接続部116(図9)を介して収容部65(図11)内に導入される。つまり、実施例4では、大気開放口159が、図25に示すように、収容部65(図11)の外部から収容部65の内部に導入されるインクを受容する注入口191を兼ねる。以上により、注入口191(大気開放口159)からインジケーター33Aにインクを注入することによってタンクセット57にインクを補充することができる。
なお、実施例4において、注入口191(大気開放口159)を、図26に示すように、漏斗状に形成した構成も採用され得る。漏斗状の注入口191を有するインジケーター33は、インジケーター33Cと表記される。インジケーター33Cにおいて、漏斗状の注入口191は、漏斗部193を有している。漏斗部193は、容器部151からZ軸方向に突出しており、注入口191を囲んでいる。漏斗部193の内径は、容器部151からZ軸方向に向かうにつれて広がっていく。上記の構成により、注入口191が漏斗部193によって漏斗状に形成されているので、インクを注入口191に注ぐときにインクが注入口191からこぼれにくくすることができる。
(実施例5)
実施例5のタンクセット57Dは、図27に示すように、タンク9Bと、インジケーター33Dと、チューブ58と、チューブ161と、供給チューブ43と、を有している。実施例5のタンクセット57Dでは、実施例2におけるタンクセット57Bのインジケーター33Aがインジケーター33Dに置換されている。このことを除いて、実施例5のタンクセット57Dは、実施例2におけるタンクセット57Bと同様の構成を有している。このため、実施例5において、実施例2と同様の構成については、実施例2と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
インジケーター33Dは、図28に示すように、容器部151と、接続部153と、大気開放部155と、注入口191と、を有している。インジケーター33Dは、インジケーター33Aに大気開放口159とは別個の注入口191が形成されていることを除いて、インジケーター33Aと同様の構成を有している。このため、インジケーター33Dにおいて、インジケーター33Aと同様の構成については、インジケーター33Aと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
インジケーター33Dでは、容器部151において大気開放部155と注入口191とが、互いに異なる位置に形成されている。インジケーター33Dにおいて注入口191は、インジケーター33C(図26)と同様に、容器部151のZ軸方向の端部に形成されている。また、注入口191は、インジケーター33C(図26)と同様に、漏斗部193を有している。インジケーター33Dでは、大気開放部155は、容器部151の側面に設けられている。インジケーター33Dでは、大気開放部155は、容器部151の側面からZ軸とは交差する方向に突出している。大気開放部155には、Z軸とは交差する方向に向かって開口する大気開放口159が形成されている。
タンクセット57Dでは、図27に示すように、タンク9Bの接続部163にチューブ161の一端が接続される。チューブ161のタンク9B側とは反対側の他端は、インジケーター33Dの大気開放部155に接続される。また、インジケーター33Dの接続部153にはチューブ58が接続される。これにより、タンクセット57Dでは、タンク9Bとインジケーター33Dとが、チューブ58及びチューブ161を介して互いに接続されている。このタンクセット57Dでは、インジケーター33Dの容器部151内が、チューブ161とタンク9Bの大気室68及び大気連通口122とを介して大気開放される。すなわち、連通管は、チューブ58、インジケーター33D、チューブ161、大気室68、及び大気連通口122を含む流路により主に構成され、一端が大気開放される。このため、実施例5においても、実施例1や実施例2と同様の効果が得られる。
(実施例6)
実施例6のタンクセット57Eは、図29に示すように、タンク9Dと、インジケーター33Dと、チューブ58と、チューブ195と、供給チューブ43と、を有している。実施例6のタンクセット57Eでは、実施例5におけるタンクセット57Dのタンク9Bがタンク9Dに置換されている。また、実施例6のタンクセット57Eでは、実施例5におけるタンクセット57Dのチューブ161がチューブ195に置換されている。これらの点を除いて、実施例6のタンクセット57Eは、実施例5におけるタンクセット57Dと同様の構成を有している。このため、実施例6において、実施例5と同様の構成については、実施例5と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
タンク9Dには、接続部197が設けられている。このことを除いて、タンク9Dは、タンク9Aと同様の構成を有している。このため、タンク9Dにおいて、タンク9Aと同様の構成については、タンク9Aと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。接続部197には、開口部(図示せず)が形成されている。接続部197は、この開口部を介して収容部65内に通じている。つまり、タンク9Dでは、接続部197に形成されている開口部を介してタンク9Dの収容部65がタンク9Dの外部に通じている。タンク9Dの接続部197にチューブ195の一端が接続される。チューブ195のタンク9D側とは反対側の他端は、インジケーター33Dの大気開放部155に接続される。これにより、実施例6においても、実施例1や実施例2と同様の効果が得られる。
また、実施例6では、インジケーター33Dの大気開放部155は、タンク9Dの収容部65と容器部151との接続部として機能する。また、実施例6では、インジケーター33Dの注入口191を介して容器部151内が大気開放される。これにより、実施例6においても、実施例1や実施例2と同様の効果が得られる。大気開放部155は、接続部153よりもZ軸方向側に位置している。つまり、大気開放部155は、接続部153よりも鉛直上方に位置している。また、大気開放部155は、注入口191よりも−Z軸方向側、すなわち注入口191よりも鉛直下方に位置している。よって、大気開放部155は、接続部153と注入口191との間に位置している。
このため、注入口191からインクを容器部151内に注入したときに、容器部151内のインクの液位が大気開放部155に達すると、容器部151内のインクが大気開放部155からチューブ195及び接続部197を介してタンク9Dの収容部65内に流入する。つまり、注入口191からインクを容器部151の内部に注入したときに、容器部151内のインクの液位が注入口191に達する前に容器部151内のインクが大気開放部155からチューブ195及び接続部197を介してタンク9Dの収容部65内に流入する。これにより、インクが注入口191から溢れることを避けやすい。
このように、実施例6では、インジケーター33Dの大気開放部155からチューブ195を介して接続部197に至る流路が、容器部151内に過剰に注入されたインクをタンク9Dに迂回させる迂回路として機能する。実施例6において、大気開放部155からチューブ195を介して接続部197に至る流路は第2連通路の一例である。また、タンク9の接続部116(図13)からチューブ58を介してインジケーター33の接続部153に至る流路が第1連通路の一例である。そして、接続部153が第1接続部の一例であり、大気開放部155が第2接続部の一例である。
(実施例7)
実施例7のタンクセット57Fは、図30に示すように、タンク9Eと、インジケーター33Eと、チューブ58と、チューブ161と、チューブ195と、供給チューブ43と、を有している。実施例7のタンクセット57Fでは、実施例6におけるタンクセット57Eのタンク9Dがタンク9Eに置換されている。また、実施例7のタンクセット57Fでは、実施例6におけるタンクセット57Eのインジケーター33Dがインジケーター33Eに置換されている。これらの点を除いて、実施例7のタンクセット57Fは、実施例6におけるタンクセット57Eと同様の構成を有している。このため、実施例7において、実施例6と同様の構成については、実施例6と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
タンク9Eには、接続部163が付加されている。この点を除いて、タンク9Eは、実施例6におけるタンク9Dと同様の構成を有している。このため、タンク9Eにおいてタンク9Dと同様の構成については、タンク9Dと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。また、接続部163は、タンク9Bの接続部163と同様の構成を有している。このため、接続部163についての詳細な説明を省略する。
インジケーター33Eは、接続部199を有している。この点を除いて、インジケーター33Eは、インジケーター33Dと同様の構成を有している。このため、インジケーター33Eにおいて、インジケーター33Dと同様の構成については、インジケーター33Dと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。接続部199は、容器部151の側面に設けられている。接続部199は、容器部151の側面からZ軸とは交差する方向に突出している。接続部199には、Z軸とは交差する方向に向かって開口する開口部(図示せず)が形成されている。接続部199は、この開口部を介して容器部151内に通じている。つまり、インジケーター33Eでは、接続部199に形成されている開口部を介して容器部151の内部が容器部151の外部に通じている。
タンクセット57Fでは、タンク9Eの接続部163にチューブ161の一端が接続される。チューブ161のタンク9E側とは反対側の他端は、インジケーター33Eの大気開放部155に接続される。また、タンク9Eの接続部197にチューブ195の一端が接続される。チューブ195のタンク9E側とは反対側の他端は、インジケーター33Eの接続部199に接続される。実施例7では、インジケーター33Eの容器部151内が、チューブ161とタンク9Eの大気室68及び大気連通口122とを介して大気開放される。これにより、実施例7においても、実施例1や実施例2と同様の効果が得られる。
また、実施例7では、接続部199は、接続部153よりも鉛直上方に位置している。また、接続部199は、大気開放部155よりも−Z軸方向側、すなわち大気開放部155よりも鉛直下方に位置している。よって、接続部199は、接続部153と大気開放部155との間に位置している。このため、注入口191からインクを容器部151内に注入したときに、容器部151内のインクの液位が接続部199に達すると、容器部151内のインクが接続部199からチューブ195及び接続部197を介してタンク9Eの収容部65内に流入する。つまり、注入口191からインクを容器部151の内部に注入したときに、容器部151内のインクの液位が注入口191に達する前に容器部151内のインクが接続部199からチューブ195及び接続部197を介してタンク9Eの収容部65内に流入する。これにより、インクが注入口191から溢れることを避けやすい。
また、実施例7では、注入口191からインクを容器部151の内部に注入したときに、容器部151内のインクの液位が大気開放部155に達する前に容器部151内のインクが接続部199からチューブ195及び接続部197を介してタンク9Eの収容部65内に流入する。これにより、インクが大気開放部155からタンク9Eの大気室68に流入することを避けやすい。
実施例4から実施例7では、それぞれ、タンク9に供給チューブ43とチューブ58とが接続されている。つまり、実施例4から実施例7では、それぞれ、供給チューブ43とチューブ58とが、互いに別個にタンク9に設けられている。しかしながら、タンク9と、供給チューブ43とチューブ58との接続は、これに限定されない。タンク9と、供給チューブ43とチューブ58との接続としては、実施例1や実施例2と同様に、例えば、図19に示すように、タンク9と印刷ヘッド47との間において、チューブ58が供給チューブ43に接続される構成も採用され得る。この構成では、インジケーター33は、タンク9と印刷ヘッド47との間において、供給チューブ43に設けられている。この構成によれば、供給チューブ43の経路にインジケーター33を設けやすい。
(実施例8)
実施例8のタンクセット57Cは、実施例3のタンクセット57C(図21)と同一の構成を有している。実施例8では、実施例3のタンクセット57Cに対するインクの注入方法が異なる。この点を除いて実施例8は、実施例3と同様である。このため、実施例8において、実施例3と同様の構成については、実施例3と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
実施例8では、タンクセット57Cに新たなインクを注入するとき、インジケーター33B(図23)の大気開放部155の大気開放口159からインクを注入する方法が採用される。このため、実施例8では、大気開放口159が、インクをタンクセット57Cに注入するときの注入口を兼ねている。大気開放口159から注入されたインクは、インジケーター33Bの容器部151を経て接続部153の受入口157からチューブ58に流入する。容器部151からチューブ58に流入したインクは、タンク9Cの接続部116(図22)を介して収容部65(図11)内に導入される。つまり、実施例8では、大気開放口159が、図31に示すように、収容部65(図11)の外部から収容部65の内部に導入されるインクを受容する注入口191を兼ねる。以上により、注入口191(大気開放口159)からインジケーター33Bにインクを注入することによってタンクセット57にインクを補充することができる。
なお、実施例8において、注入口191(大気開放口159)を、図32に示すように、漏斗状に形成した構成も採用され得る。漏斗状の注入口191を有するインジケーター33は、インジケーター33Fと表記される。インジケーター33Fにおいて、漏斗状の注入口191は、漏斗部193を有している。漏斗部193は、容器部151からZ軸方向に突出しており、注入口191を囲んでいる。漏斗部193の内径は、容器部151からZ軸方向に向かうにつれて広がっていく。上記の構成により、注入口191が漏斗部193によって漏斗状に形成されているので、インクを注入口191に注ぐときにインクが注入口191からこぼれにくくすることができる。
(実施例9)
実施例9のタンクセット57Gは、図33に示すように、タンク9Fと、インジケーター33Gと、チューブ58と、チューブ161と、供給チューブ43と、を有している。実施例9のタンクセット57Gでは、実施例8におけるタンクセット57Cのタンク9Cに接続部163が付加されている。また、実施例9のタンクセット57Gでは、実施例8におけるタンクセット57Cのインジケーター33F(図32)がインジケーター33Gに置換されている。さらに、実施例9のタンクセット57Gでは、実施例8におけるタンクセット57Cにチューブ161が付加されている。これらの点を除いて、実施例9のタンクセット57Gは、実施例8におけるタンクセット57Cと同様の構成を有している。このため、実施例9において、実施例8と同様の構成については、実施例8と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
タンク9Fには、接続部163が付加されている。この点を除いて、タンク9Fは、実施例8におけるタンク9Cと同様の構成を有している。このため、タンク9Fにおいてタンク9Cと同様の構成については、タンク9Cと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。接続部163は、タンク9Bの接続部163と同様の構成を有している。このため、接続部163についての詳細な説明を省略する。
インジケーター33Gには、実施例8におけるインジケーター33F(図32)に、大気開放部155が付加されている。インジケーター33Gは、インジケーター33Fに注入口191とは別個の大気開放口159が形成されていることを除いて、インジケーター33Fと同様の構成を有している。このため、インジケーター33Gにおいて、インジケーター33Fと同様の構成については、インジケーター33Fと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
インジケーター33Gでは、容器部151において大気開放部155と注入口191とが、互いに異なる位置に形成されている。インジケーター33Gにおいて注入口191は、インジケーター33F(図32)と同様に、容器部151のZ軸方向の端部に形成されている。また、注入口191は、インジケーター33F(図32)と同様に、漏斗部193を有している。インジケーター33Gでは、大気開放部155は、容器部151の側面に設けられている。インジケーター33Gでは、大気開放部155は、容器部151の側面からZ軸とは交差する方向に突出している。大気開放部155には、Z軸とは交差する方向に向かって開口する大気開放口159が形成されている。
接続部163は、連通口165(図15)を介してタンク9Fの大気室68に通じている。タンクセット57Gでは、タンク9Fの接続部163にチューブ161の一端が接続される。チューブ161のタンク9F側とは反対側の他端は、インジケーター33Gの大気開放部155に接続される。また、インジケーター33Gの接続部153にはチューブ58が接続される。これにより、タンクセット57Gでは、タンク9Fとインジケーター33Gとが、チューブ58及びチューブ161を介して互いに接続されている。このタンクセット57Gでは、インジケーター33Gの容器部151内が、チューブ161とタンク9Fの大気室68及び大気連通口122とを介して大気開放される。これにより、実施例9においても、実施例1や実施例2と同様の効果が得られる。
(実施例10)
実施例10のタンクセット57Hは、図34に示すように、タンク9Gと、インジケーター33Gと、チューブ58と、チューブ195と、供給チューブ43と、を有している。実施例10のタンクセット57Hでは、実施例9におけるタンクセット57Gのタンク9Fがタンク9Gに置換されている。また、実施例10のタンクセット57Hでは、実施例9におけるタンクセット57Gのチューブ161がチューブ195に置換されている。これらの点を除いて、実施例10のタンクセット57Hは、実施例9におけるタンクセット57Gと同様の構成を有している。このため、実施例10において、実施例9と同様の構成については、実施例9と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
タンク9Gには、接続部197が設けられている。このことを除いて、タンク9Gは、タンク9Cと同様の構成を有している。このため、タンク9Gにおいて、タンク9Cと同様の構成については、タンク9Cと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。接続部197には、開口部(図示せず)が形成されている。接続部197は、この開口部を介して収容部65内に通じている。タンク9Gの接続部197にチューブ195の一端が接続される。チューブ195のタンク9G側とは反対側の他端は、インジケーター33Gの大気開放部155に接続される。これにより、実施例10においても、実施例1や実施例2と同様の効果が得られる。
また、実施例10では、インジケーター33Gの大気開放部155は、タンク9Gの収容部65と容器部151との接続部として機能する。また、実施例10では、インジケーター33Dの注入口191を介して容器部151内が大気開放される。これにより、実施例10においても、実施例1や実施例2と同様の効果が得られる。大気開放部155は、接続部153よりもZ軸方向側に位置している。つまり、大気開放部155は、接続部153よりも鉛直上方に位置している。また、大気開放部155は、注入口191よりも−Z軸方向側、すなわち注入口191よりも鉛直下方に位置している。よって、大気開放部155は、接続部153と注入口191との間に位置している。
このため、注入口191からインクを容器部151内に注入したときに、容器部151内のインクの液位が大気開放部155に達すると、容器部151内のインクが大気開放部155からチューブ195及び接続部197を介してタンク9Gの収容部65内に流入する。つまり、注入口191からインクを容器部151の内部に注入したときに、容器部151内のインクの液位が注入口191に達する前に容器部151内のインクが大気開放部155からチューブ195及び接続部197を介してタンク9Gの収容部65内に流入する。これにより、インクが注入口191から溢れることを避けやすい。
このように、実施例10では、インジケーター33Gの大気開放部155からチューブ195を介して接続部197に至る流路が、容器部151内に過剰に注入されたインクをタンク9Gに迂回させる迂回路として機能する。実施例10において、大気開放部155からチューブ195を介して接続部197に至る流路は第2連通路の一例である。また、タンク9の接続部116(図13)からチューブ58を介してインジケーター33の接続部153に至る流路が第1連通路の一例である。そして、接続部153が第1接続部の一例であり、大気開放部155が第2接続部の一例である。
(実施例11)
実施例11のタンクセット57Jは、図35に示すように、タンク9Hと、インジケーター33Hと、チューブ58と、チューブ161と、チューブ195と、供給チューブ43と、を有している。実施例11のタンクセット57Jでは、実施例10におけるタンクセット57Hのタンク9Gがタンク9Hに置換されている。また、実施例11のタンクセット57Jでは、実施例10におけるタンクセット57Hのインジケーター33Gがインジケーター33Hに置換されている。これらの点を除いて、実施例11のタンクセット57Jは、実施例10におけるタンクセット57Hと同様の構成を有している。このため、実施例11において、実施例10と同様の構成については、実施例10と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
タンク9Hには、接続部163が付加されている。この点を除いて、タンク9Hは、実施例10におけるタンク9Gと同様の構成を有している。このため、タンク9Hにおいてタンク9Gと同様の構成については、タンク9Gと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。また、接続部163は、タンク9Bの接続部163と同様の構成を有している。このため、接続部163についての詳細な説明を省略する。
インジケーター33Hは、接続部199を有している。この点を除いて、インジケーター33Hは、インジケーター33Gと同様の構成を有している。このため、インジケーター33Hにおいて、インジケーター33Gと同様の構成については、インジケーター33Gと同一の符号を付して詳細な説明を省略する。また、接続部199は、インジケーター33Eの接続部199と同様の構成を有している。このため、接続部199についての詳細な説明を省略する。
タンクセット57Jでは、タンク9Hの接続部163にチューブ161の一端が接続される。チューブ161のタンク9H側とは反対側の他端は、インジケーター33Hの大気開放部155に接続される。また、タンク9Hの接続部197にチューブ195の一端が接続される。チューブ195のタンク9H側とは反対側の他端は、インジケーター33Hの接続部199に接続される。実施例11では、インジケーター33Hの容器部151内が、チューブ161とタンク9Hの大気室68及び大気連通口122とを介して大気開放される。これにより、実施例11においても、実施例1や実施例2と同様の効果が得られる。
また、実施例11では、接続部199は、接続部153よりも鉛直上方に位置している。また、接続部199は、大気開放部155よりも−Z軸方向側、すなわち大気開放部155よりも鉛直下方に位置している。よって、接続部199は、接続部153と大気開放部155との間に位置している。このため、注入口191からインクを容器部151内に注入したときに、容器部151内のインクの液位が接続部199に達すると、容器部151内のインクが接続部199からチューブ195及び接続部197を介してタンク9Hの収容部65内に流入する。つまり、注入口191からインクを容器部151の内部に注入したときに、容器部151内のインクの液位が注入口191に達する前に容器部151内のインクが接続部199からチューブ195及び接続部197を介してタンク9Hの収容部65内に流入する。これにより、インクが注入口191から溢れることを避けやすい。
また、実施例11では、注入口191からインクを容器部151の内部に注入したときに、容器部151内のインクの液位が大気開放部155に達する前に容器部151内のインクが接続部199からチューブ195及び接続部197を介してタンク9Hの収容部65内に流入する。これにより、インクが大気開放部155からタンク9Eの大気室68に流入することを避けやすい。
上記の実施例5、実施例7、実施例9、及び実施例11では、それぞれ、注入口191にキャップ(栓)を施す構成も採用され得る。この構成では、注入口191からインクを注入するときに、作業者は、注入口191からキャップを外してから注入口191にインクを注入する。この構成によれば、注入口191にキャップが施されるので、インジケーター33の容器部151内のインクの液体成分が注入口191から蒸発することを抑えやすい。
上述した実施例4から実施例11のそれぞれを液体噴射システム1に適用するとき、液体噴射システム1の一例として、図36に示す形態が採用され得る。以下において、実施例4から実施例11のそれぞれが適用された液体噴射システム1は、液体噴射システム1Bと表記される。液体噴射システム1Bでは、タンク9にインクを注入するときの注入口191がプリンター3の正面13側に位置している。これにより、作業者は、タンク9にインクを注入するときに、プリンター3の正面13側から注入口191にインクを注入しやすい。つまり、液体噴射システム1Bによれば、タンク9にインクを注入するときの煩雑さを軽減することができる。また、実施例4から実施例11では、それぞれ、インジケーター33に注入口191が設けられているので、タンク9のインク注入部101(図6)を省略した構成も採用され得る。
また、液体噴射システム1Bでは、第2ケース7において、インジケーター33の注入口191に重なる領域が開口されている。そして、各インジケーター33の注入口191が、第2ケース7の開口を介して第2ケース7の外に露呈している。これにより、作業者は、インジケーター33の注入口191にインクを注入するときに、第2ケース7を取り外すことなくインジケーター33の注入口191にアクセスすることができる。なお、この液体噴射システム1Bにおいて、各注入口191にキャップ(栓)を施す構成も採用され得る。
上記の実施例1から実施例11において、それぞれ、インジケーター33に上限マーク28や下限マーク29を付加した構成も採用され得る。この構成によれば、作業者は、インジケーター33に設けられた上限マーク28及び下限マーク29を目印にして各タンク9におけるインクの量を把握することができる。
上記の実施形態では、液体噴射システム1の正面側からタンク9内のインクの量を把握しやすくするという観点で、タンク9とは別体のインジケーター33を設ける構成が採用されている。しかしながら、液体噴射システム1の正面13側からタンク9内のインクの量を把握しやすくする構成は、上記の実施形態に限定されない。液体噴射システム1の正面13側からタンク9内のインクの量を把握しやすくする構成としては、例えば、図37に示す液体噴射システム1Cの形態も採用され得る。
液体噴射システム1Cは、図37に示すように、プリンター3と、タンクユニット5Bと、スキャナーユニット501と、を有している。液体噴射システム1Cにおいて、液体噴射システム1(図1)と同様の構成については、液体噴射システム1と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。また、タンクユニット5Bにおいて、タンクユニット5(図1)と同様の構成については、タンクユニット5と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。なお、液体噴射システム1Cにおいて、タンクユニット5Bは、液体供給装置の一例である。また、液体噴射システム1Cにおいて、タンクユニット5Bは、液体収容体ユニットの一例でもある。
液体噴射システム1Cにおいて、プリンター3とスキャナーユニット501とは、互いに重ねられている。プリンター3を使用する状態において、スキャナーユニット501は、プリンター3の鉛直上方に位置している。なお、図37には、相互に直交する座標軸であるXYZ軸が付されている。これ以降に示す図についても必要に応じてXYZ軸が付されている。図37におけるXYZ軸、及び図38以降におけるXYZ軸は、図1におけるXYZ軸に準じている。
スキャナーユニット501は、フラットベッドタイプであり、イメージセンサーなどの撮像素子(図示せず)を有している。スキャナーユニット501は、用紙などの媒体に記録された画像などを、撮像素子を介して画像データとして読み取ることができる。このため、スキャナーユニット501は、画像などの読み取り装置として機能する。スキャナーユニット501は、プリンター3に対して回動可能に構成されている。スキャナーユニット501は、プリンター3の蓋としての機能も有している。作業者は、手掛け部503に手指を挿入してスキャナーユニット501をZ軸方向に持ち上げることによって、スキャナーユニット501をプリンター3に対して回動させることができる。これにより、プリンター3の蓋として機能するスキャナーユニット501をプリンター3に対して開くことができる。
なお、手掛け部503は、プリンター3の側部19に形成された凹部として設けられている。手掛け部503は、側部19から−X軸方向に凹となる向きに形成されている。凹部として形成された手掛け部503の−Z軸方向側の面は、タンクユニット5Bの上面25と同等である。つまり、タンクユニット5Bの上面25が手掛け部503の内面の一部を構成している。
液体噴射システム1Cでは、インジケーター33が採用されていない。液体噴射システム1Cでは、タンクユニット5Bの複数のタンク9が、図38に示すように、プリンター3の正面13側から背面側に向かって、すなわちプリンター3の正面13側から−Y軸方向に並んでいる。なお、複数のタンク9は、相互に別体で構成されていても、相互に一体に構成されていてもよい。さらに、複数のタンク9を相互に一体に構成する方法としては、別体で構成された複数のタンク9を一体に束ねたり連結したりする方法や、複数のタンク9を一体成形で一体に構成する方法などが採用され得る。なお、液体噴射システム1Cにおいて、タンク9は、液体収容部の一例である。また、液体噴射システム1Cにおいて、タンク9は、液体収容体の一例でもある。
複数のタンク9のうち最も正面13側に位置しているタンク9Sは、第1側部505と、第2側部506と、を有している。第1側部505と第2側部506とは、互いに交差する方向に延びている。第1側部505と第2側部506とは、それぞれ、光透過性を有している。このため、第1側部505及び第2側部506のそれぞれからタンク9S内のインクの液面を視認することができる。タンク9Sにおいて、第1側部505は、第2側部506よりもプリンター3の正面13側に位置している。
第2ケース7を−X軸方向に見たときに、最も正面13側に位置する窓部21は、タンク9Sの第2側部506に重なる部分に形成されている。また、第2ケース7を−Y軸方向に見たときに、窓部31は、タンク9Sの第1側部505に重なる部分に形成されている。液体噴射システム1Cでは、第2ケース7の正面23に形成された窓部31を介して、タンク9Sの第1側部505を視認することができる。このため、作業者は、プリンター3の正面13側から、窓部31を介して最も正面23側に位置しているタンク9Sを視認することによって、最も正面23側に位置しているタンク9Sにおけるインクの量を視認することができる。また、液体噴射システム1Cでは、第2ケース7の窓部21のうち最も正面23側に位置する窓部21を介して、タンク9Sの第2側部506を視認することができる。このため、作業者は、最も正面23側に位置する窓部21を介して、最も正面23側に位置しているタンク9Sを視認することによって、タンク9Sにおけるインクの量を視認することができる。
窓部21や窓部31は、第2ケース7に形成された開口部として構成されている。そして、窓部31は第1開口部の一例であり、窓部21は第2開口部の一例である。しかしながら、窓部21や窓部31の構成は、開口部に限定されない。窓部21や窓部31の構成としては、例えば、第2ケース7に形成された開口部を透明なフィルムやシート部材、板状の部材などで塞いだ構成も採用され得る。この構成においても同様の効果が得られる。
また、液体噴射システム1Cでは、タンク9にインク注入部101が設けられている。タンク9Sの第1側部505及び第2側部506には、それぞれ、上限マーク28が設けられている。このため、作業者は、タンク9Sにインク注入部101からインクを注入したとき、タンク9Sに注入したインクの上限を認識することができる。上限マーク28は、上限表示部の一例である。なお、上限マーク28は、第1側部505及び第2側部506の少なくとも一方に設けられていればよい。さらに、第1側部505及び第2側部506の少なくとも一方に、上限マーク28及び下限マーク29の双方を設ける構成も採用され得る。
上記の液体噴射システム1Cは、例えば、以下のような液体噴射システム1に有用である。複数の色のインクを用いて記録を行うことができる液体噴射システム1であっても、ブラックのインクを多用する液体噴射システム1の用途が考えられる。このような用途の液体噴射システム1にとって、上記の液体噴射システム1Cが有用である。ブラックのインクを多用する液体噴射システム1では、ブラックのインクを収容するタンク9の容量を、他の色のインクを収容するタンク9の容量よりも多くする構成が採用され得る。この構成では、ブラックのインクが多用されるので、ブラックのインクの残量を把握しやすくすることが望ましい。
この場合、最も正面23側に位置しているタンク9Sの容量が他のタンク9の容量よりも多くされる。そして、最も正面23側に位置しているタンク9Sにブラックのインクが収容される。この構成によれば、プリンター3の正面13側から、窓部31を介して最も正面23側に位置しているタンク9Sを視認することによって、最も正面23側に位置しているタンク9Sにおけるブラックのインクの残量を視認することができる。なお、最も正面23側に位置しているタンク9Sに収容するインクは、ブラックのインクに限定されず、他の色のインクでもよい。
液体噴射システム1Cでは、図39に示すように、タンクユニット5Bがカバー507を有している。カバー507は、ヒンジ部508を介して第2ケース7に係合している。カバー507は、ヒンジ部508を支点として、第2ケースに対して回動可能に構成されている。図39では、カバー507が開いた状態が示されている。カバー507を開くと、タンク9のインク注入部101が露呈する。このように、作業者は、カバー507を回動させることによってカバー507を開くと、タンク9のインク注入部101にアクセスすることができる。
なお、カバー507には、突出部509が設けられている。突出部509は、図40に示すように、カバー507の第2ケース7側に設けられている。突出部509は、カバー507から第2ケース7側に向かって突出している。突出部509には、突起部510が形成されている。突起部510は、突出部509のカバー507側とは反対側に形成されている。突起部510は、突出部509から−Y軸方向に向かって突出している。第2ケース7において、突出部509に対向する部分には、係合孔511が形成されている。第2ケース7において、係合孔511は、カバー507を閉じたときに突出部509に重なる部分に形成されている。
カバー507を閉じた状態において、突出部509は、第2ケース7の係合孔511に挿入される。このとき、突出部509の突起部510が係合孔511に係合する。これにより、カバー507を閉じて突起部510が係合孔511に係合するときに、クリック感が得られる。また、例えば、カバー507が強い勢いで閉じたときなどに、突起部510が係合孔511に係合することによってカバー507の勢いを緩和することができる。これにより、カバー507が閉じるときにカバー507が第2ケース7に当接するときの衝撃を軽減することができる。
上記のタンクユニット5Bでは、窓部21とは別個の窓部31を設ける構成が採用されている。しかしながら、液体噴射システム1の正面13側からタンク9内のインクの量を把握しやすくする構成は、これに限定されない。液体噴射システム1の正面13側からタンク9内のインクの量を把握しやすくする構成としては、例えば、図41に示すタンクユニット5Cの形態も採用され得る。タンクユニット5Cでは、最も正面23側に位置している窓部21が、正面23側に延長されている。換言すれば、タンクユニット5Cでは、最も正面23側に位置している窓部21と、窓部31とが連続している。さらに別の観点では、窓部31が液体噴射システム1の最も正面13側に位置するタンク9Sの正面側から、第2ケース7の正面23と交差する方向に延びる側部27に沿って設けられている。この構成においても、作業者は、プリンター3の正面13側から、正面23側に延長された窓部21を介して最も正面23側に位置しているタンク9を視認することによって、最も正面23側に位置しているタンク9におけるインクの量を視認することができる。また、この構成では、窓部21と窓部31とが連続しているので、開口部を広くすることができ、タンク9Sを視認しやすい。また、開口部が1つになるので、複数の開口部を有する場合に比較して、製造や位置合わせが容易である。
なお、タンク9Sでは、図38に示すように、プリンター3の正面13側の側部を第1側部505とする構成が採用されている。しかしながら、タンク9Sの構成は、これに限定されない。タンク9Sの構成としては、例えば、タンクユニット5Bを模式的に示す断面図である図42に示すように、第1側部505をタンク9の第3壁83と第8壁88との交差部に配置する構成も採用され得る。この場合、窓部31は、第1側部505に対面する部分に形成される。この構成では、第1側部505が第2側部506よりも鉛直上方に位置している。この構成によれば、第2側部506よりも上方に位置する第1側部505を介してタンク9S内のインクを視認しやすい。なお、図42では、タンク9SをXZ平面で切断したときの断面が模式的に示されている。
また、タンク9Sにおいて、図43に示すように、第2側部506の少なくとも一部を第2ケース7よりも突出させた構成も採用され得る。この構成では、タンク9Sは、突出部を有している。突出部521は、タンク9Sの第2側部506(図38)からX軸方向に突出している。そして、突出部521のX軸方向側の端部が第2側部506として構成されている。突出部521を有する構成において、第2側部506は、第2ケース7の窓部21からX軸方向に突出している。突出部521を有する構成では、突出部521の第3側部523を介してタンク9S内のインクを視認することができる。第3側部523は、第2側部506と交差する側部のうちプリンター3の正面13(図38)側に向いている側部である。のため、作業者は、プリンター3の正面13側から、第3側部523を介してタンク9Sを視認することによって、タンク9Sにおけるインクの量を視認することができる。
また、突出部521を有する構成では、突出部521の第4側部524を介してタンク9S内のインクを視認することができる。第4側部524は、第2側部506と交差する側部のうちプリンター3の上面15(図38)側に向いている側部である。のため、作業者は、プリンター3の上面15側から、第4側部524を介してタンク9Sを視認することによって、タンク9Sにおけるインクの量を視認することができる。このように、突出部521を有するタンク9Sによれば、多くの方向からタンク9S内のインクを視認することができるので、利便性を高めることができる。なお、突出部521を第1側部505に設ける構成も採用され得る。この場合、突出部521を第1側部505に設ける構成や、突出部521を第1側部505及び第2側部506の双方に設ける構成など、種々の構成が採用され得る。
なお、液体噴射システム1Cでは、図44に示すように、タンクユニット5Bやタンクユニット5Cの底面525に手掛け部526が形成されている。手掛け部526は、タンクユニット5Bやタンクユニット5Cの底面525に形成された凹部として設けられている。手掛け部526は、底面525からZ軸方向に凹となる向きに形成されている。作業者は、手掛け部526に手指を挿入して液体噴射システム1CをZ軸方向に持ち上げることができる。このとき、手掛け部526が底面525からZ軸方向に凹となる向きに形成されているので、作業者は、手掛け部526に手指を挿入して液体噴射システム1Cを支持しやすい。
1,1B,1C…液体噴射システム、3…プリンター、5,5B,5C…タンクユニット、6…第1ケース、7…第2ケース、9,9A,9B,9C,9D,9E,9F,9G,9H…タンク、10…機構ユニット、11…排紙部、13…正面、15…上面、17…操作パネル、18A…電源ボタン、18B…操作ボタン、19…側部、21…窓部、23…正面、25…上面、27…側部、28…上限マーク、29…下限マーク、31…窓部、33,33A,33B,33C,33D,33E,33F,33G,33H…インジケーター、35…取付けビス、37…支持フレーム、39…取付けビス、41…印刷部、43…供給チューブ、45…キャリッジ、47…印刷ヘッド、49…中継ユニット、51…搬送ローラー、53…モーター、55…タイミングベルト、57,57A,57B,57C,57D,57E,57F,57G,57H,57J…タンクセット、58…チューブ、61…ケース、63…シート部材、64…接合部、65…収容部、67…連通部、68…大気室、73…連通路、81…第1壁、82…第2壁、83…第3壁、84…第4壁、85…第5壁、86…第6壁、87…第7壁、88…第8壁、91…凹部、99…凹部、101…インク注入部、105…張り出し部、105A,105B,105C,105D…部位、108…溝、109…凹部、111…第9壁、112…第10壁、113…第11壁、114…供給部、115…接続部、116…接続部、117…供給口、118…送出口、121…大気連通部、122…大気連通口、123,124…連通口、131…凹部、132…開口、133…側壁、141…インク、143…キャップ、151…容器部、153…接続部、155…大気開放部、157…受入口、159…大気開放口、161…チューブ、163…接続部、165…連通口、167…接続部、191…注入口、193…漏斗部、195…チューブ、197…接続部、199…接続部、501…スキャナーユニット、503…手掛け部、505…第1側部、506…第2側部、507…カバー、508…ヒンジ部、509…突出部、510…突起部、511…係合孔、521…突出部、523…第3側部、524…第4側部、525…底面、526…手掛け部、P…印刷媒体。

Claims (7)

  1. 液体を噴射可能な液体噴射装置の液体噴射部に液体を供給する液体供給装置であって、
    前記液体を収容可能であり、光透過性を有する部位を有する壁を備え、該壁を介して内部の液体の液位を外部から視認可能に構成される液体収容部と、
    前記液体収容部に連通し、前記液体を収容する容器部と、を備え、
    前記容器部は、大気に連通し、
    前記液体収容部を複数備え、複数の前記液体収容部は、前記液体噴射装置の使用状態における前後方向に並んで配置され、
    前記容器部を複数備え、複数の前記容器部は、前記前後方向と直交する左右方向に並んで配置され、
    複数の前記容器部の前記左右方向における位置と、複数の前記液体収容部の前記左右方向における位置が、オーバーラップし、
    複数の前記液体収容部のうち、前記前後方向における最も前側の1つの液体収容部の側壁に面して、複数の前記容器部が前記左右方向に沿って配置され、複数の前記容器部は光透過性を有し、前記複数の容器部を介して前記液体収容部の液位を外部から視認可能に構成される、
    液体供給装置。
  2. 請求項1に記載の液体供給装置であって、
    前記液体収容部は、前記液体収容部内に液体を注入するための第1の液体注入部と、大気に連通する大気連通部とを備えた、
    液体供給装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体供給装置であって、
    前記容器部は、該容器部内に液体を注入するための第2の液体注入部を更に備えた、
    液体供給装置。
  4. 請求項3に記載の液体供給装置であって、
    前記第2の液体注入部は、上方に向けて開口が拡大する漏斗状を成す、
    液体供給装置。
  5. 液体噴射装置の液体噴射部に液体を供給する液体供給装置であって、
    前記液体を収容可能であり、且つ、前記液体を外部から視認可能な複数の液体収容部と、
    前記複数の液体収容部を覆うケースと、を備え、
    前記複数の液体収容部は、前記液体噴射装置の正面側から前記液体噴射装置の背面側に向かって並んでおり、
    前記液体噴射装置の正面側において前記ケースに、前記複数の液体収容部のうち前記液体噴射装置の最も正面側に位置している前記液体収容部を視認可能な窓部が形成されており、
    前記窓部は、前記液体噴射装置の最も正面側に位置する前記液体収容部の正面側から、前記正面と交差する方向に延びる側面に沿って設けられている、
    液体供給装置。
  6. 液体噴射装置の液体噴射部に液体を供給する液体供給装置であって、
    前記液体を収容可能であり、列状に配置された複数の液体収容部と、
    前記複数の液体収容部を覆うケースと、を備え、
    前記ケースは、前記液体噴射装置の使用状態において前後方向の前面側となる第1の側と、前記第1の側と交差する方向に延び、前記前面側から見たとき左右方向における最も外側となる第2の側とに窓部を有し、
    前記複数の液体収容部のうち、1つの液体収容部は、前記第1の側の窓部と、前記第2の側の窓部とに対向し、前記第1の側の窓部および前記第2の側の窓部を介して外部から液位を視認可能に配置されている、
    液体供給装置。
  7. 請求項6に記載の液体供給装置であって、
    前記第1の側の窓部と前記第2の側の窓部とは連結されている、
    液体供給装置。
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