JP5558964B2 - ボルテージレギュレータ - Google Patents
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Description
本実施形態のボルテージレギュレータは、基準電圧回路103と、差動増幅回路104と、出力トランジスタ105と、分圧回路106と、過電流保護回路107で構成されている。
基準電圧回路103は、出力端子を差動増幅回路104の反転入力端子に接続する。差動増幅回路104は、出力端子を過電流保護回路107及び、出力トランジスタ105のゲートに接続し、非反転入力端子を分圧回路106の出力端子に接続する。出力トランジスタ105は、ソースを電源端子101に接続し、ドレインを出力端子102に接続する。分圧回路106は、出力端子102とグラウンド端子100の間に接続する。
Pchトランジスタ121は、ゲートは出力トランジスタ105のゲートに接続し、ドレインはNchエンハンスメント型トランジスタ124のゲートに接続し、ソースは電源端子101に接続する。Nchデプレッション型トランジスタ123は、ゲート及びドレインはNchエンハンスメント型トランジスタ124のゲート及びPchトランジスタ121のドレインに接続し、ソースはグラウンド端子100に接続する。Nchエンハンスメント型トランジスタ124は、ソースは出力端子102に接続し、ドレインはPchトランジスタ125のゲートに接続し、バックゲートはグラウンド端子100に接続する。Pchトランジスタ125は、ドレインはPchトランジスタ105のゲートに接続し、ソースは電源端子101に接続する。抵抗122は、一方はPchトランジスタ125のゲートに接続し、もう一方は電源端子101に接続する。Nchエンハンスメント型トランジスタ124とPchトランジスタ125と抵抗122は、出力トランジスタ105のゲート電圧を制御する出力電流制限回路を構成している。
分圧回路106は、出力端子102の電圧である出力電圧Voutを分圧し、分圧電圧Vfbを出力する。差動増幅回路104は、基準電圧回路103の出力電圧Vrefと分圧電圧Vfbとを比較し、出力電圧Voutが一定になるよう出力トランジスタ105のゲート電圧を制御する。出力電圧Voutが所定電圧よりも高いと、分圧電圧Vfbが基準電圧Vrefよりも高く、差動増幅回路104の出力信号(出力トランジスタ105のゲート電圧)が高くなり、出力トランジスタ105はオフしていき、出力電圧Voutは低くなる。また、出力電圧Voutが所定電圧よりも低いと、上記と逆の動作をして、出力電圧Voutは高くなる。つまり、出力電圧Voutが一定になる。
第二の実施形態のボルテージレギュレータは、基準電圧回路103と、差動増幅回路104と、出力トランジスタ105と、分圧回路106と、過電流保護回路107で構成されている。第一の実施例との違いはNchデプレッション型トランジスタ123の代わりにNchエンハンスメント型トランジスタ201を用い、ゲートを定電圧回路202に接続した点である。
Nchエンハンスメント型トランジスタ201はゲートを定電圧回路202に接続して非飽和で動作させている。非飽和で動作するためNchエンハンスメント型トランジスタ201は、検出抵抗と同様にみなすことができる。この検出抵抗は、Nchエンハンスメント型トランジスタのためNchエンハンスメント型トランジスタ124とプロセスばらつき(閾値ばらつき)が連動する。検出抵抗と検出を行うNchエンハンスメント型トランジスタ124の閾値が連動するため短絡電流のプロセスばらつきや温度依存性を最小にすることが可能になる。プロセスばらつき軽減のために、抵抗およびヒューズを用いないため、チップ面積縮小を行うこともできる。
第三の実施形態のボルテージレギュレータは、基準電圧回路103と、差動増幅回路104と、出力トランジスタ105と、分圧回路106と、過電流保護回路107で構成されている。第一の実施例との違いは、Nchデプレッション型トランジスタ123の代わりにNchデプレッション型トランジスタ301、302、303を用い直列に接続し、ヒューズでトリミングできるようにした点である。
Nchデプレッション型トランジスタ301、302、303はヒューズを用いてトリミングできる構成となっている。第一の実施例と同様に、Nchデプレッション型トランジスタ301、302、303のゲートとNchデプレッション型トランジスタ301のドレインを接続して非飽和動作させるため検出抵抗とみなすことができる。過電流保護回路の特性は、検出抵抗として用いるNchデプレッション型トランジスタの抵抗値で決まる。電圧帯によっては過電流保護回路の特性が適当でない場合がある。これを補正するために、Nchデプレッション型トランジスタをトリミングする。トリミングを行うことで、検出抵抗を最適値にすることができるようになる。なお、Nchデプレッション型トランジスタとヒューズを3個直列に接続したが、3個に限定するものではなく、3個以上を直列に接続しても良い。
第四の実施形態のボルテージレギュレータは、基準電圧回路103と、差動増幅回路104と、出力トランジスタ105と、分圧回路106と、過電流保護回路107で構成されている。第一の実施例との違いは、Nchエンハンスメント型トランジスタ401を用い、ゲートをNchデプレッション型トランジスタ123のドレインに接続し、ドレインをNchエンハンスメント型トランジスタ124のドレインに接続し、ソースをグラウンド端子100に接続した点である。
出力端子102とグラウンド端子100が短絡したとすると、出力トランジスタ105には大電流が流れようとする。従って、Pchトランジスタ121には、出力トランジスタ105とPchトランジスタ121のチャネル長とチャネル幅で決められた電流が流れる。するとNchエンハンスメント型トランジスタ401のゲート−ソース間電圧は、その電流値に比例して上昇する。この電圧がNchエンハンスメント型トランジスタ401の閾値電圧を超えると、抵抗122に発生する電圧が高くなり、Pchトランジスタ125がオンしていき、出力トランジスタ105のゲート−ソース間電圧は小さくなりオフする方向に向かう。そして出力電圧Voutが低くなっていく。このようにして、Pchトランジスタ121に電流を流し、この電流の増加を電圧としてNchエンハンスメント型トランジスタ401が検出することで垂下型過電流保護回路を動作させる。
第五の実施形態のボルテージレギュレータは、基準電圧回路103と、差動増幅回路104と、出力トランジスタ105と、分圧回路106と、過電流保護回路107で構成されている。第四の実施例との違いは、Nchエンハンスメント型トランジスタ124とNchエンハンスメント型トランジスタ401の代わりに、Nchイニシャルトランジスタ501及び502を用いた点である。
Nchイニシャルトランジスタ501及び502は、p基板上のNchエンハンスメント型トランジスタで、wellにインプラを行わず作成したトランジスタである。wellにインプラを行わないため、閾値にプロセスばらつきが発生することはない。
第六の実施形態のボルテージレギュレータは、基準電圧回路103と、差動増幅回路104と、出力トランジスタ105と、分圧回路106と、過電流保護回路107で構成されている。第一の実施例との違いは、Nchデプレッション型トランジスタ123をNchエンハンスメント型トランジスタ701に変更し、Nchエンハンスメント型トランジスタ701のソースに抵抗702を接続した点である。
Nchエンハンスメント型トランジスタ701及び124は、同じ種類のトランジスタのため短絡電流のプロセスばらつきや温度依存性を最小にすることができる。また、抵抗702によってNchエンハンスメント型トランジスタ701に流れる電流を調整できるため、過電流保護がかかる電流値を調整することができる。さらに、プロセスばらつき軽減のため抵抗及びヒューズを用いないため、チップ面積縮小を行うこともできる。
第七の実施形態のボルテージレギュレータは、基準電圧回路103と、差動増幅回路104と、出力トランジスタ105と、分圧回路106と、過電流保護回路107で構成されている。第六の実施例との違いは、抵抗122をPchトランジスタ801に変更し、ゲートとドレインを接続して、Pchトランジスタ125に接続した点である。
Pchトランジスタ801を用いても、Nchエンハンスメント型トランジスタ124のゲート−ソース間電圧が上昇することによってしきい値を超えたとき、Pchトランジスタ125をオンさせることができる。このため、第七の実施形態のボルテージレギュレータと同様に動作させることができる。
第八の実施形態のボルテージレギュレータは、基準電圧回路103と、差動増幅回路104と、出力トランジスタ105と、分圧回路106と、過電流保護回路107で構成されている。第六の実施例との違いは、抵抗702をNchデプレッション型トランジスタ901に変更し、ゲートとドレインを接続した点である。
Nchエンハンスメント型トランジスタ701及び124は、同じ種類のトランジスタであり、Nchデプレッション型トランジスタ901はNchエンハンスメント型トランジスタ701及び124と同じ装置でインプラ調整するため短絡電流のプロセスばらつきや温度依存性を最小にすることができる。また、Nchデプレッション型トランジスタ901によってNchエンハンスメント型トランジスタ701に流れる電流を調整できるため、過電流保護がかかる電流値を調整することができる。そして、抵抗で行った場合と比較してチップ面積縮小を行うこともできる。さらに、プロセスばらつき軽減のため抵抗及びヒューズを用いないため、チップ面積縮小を行うこともできる。
101 電源端子
102 出力端子
103 基準電圧回路
104 差動増幅回路
105 出力トランジスタ
106 分圧回路
107 過電流保護回路
202 定電圧回路
501、502 Nchイニシャルトランジスタ
Claims (6)
- 出力トランジスタの出力する電圧を分圧した分圧電圧と基準電圧の差を増幅して出力し、前記出力トランジスタのゲートを制御する誤差増幅回路と、
前記出力トランジスタに過電流が流れたことを検出し、前記出力トランジスタの電流を制限する過電流保護回路と、を備えたボルテージレギュレータであって、
前記過電流保護回路は、
前記誤差増幅回路の出力電圧で制御され、前記出力トランジスタの出力電流をセンスするセンストランジスタと、
非飽和で動作し、前記センストランジスタに流れる電流によって電圧を発生する第一のNchトランジスタと、
前記第一のNchトランジスタが発生する電圧を検出する第二のNchトランジスタを備え、前記第一のNchトランジスタが発生する電圧で制御され、前記出力トランジスタのゲート電圧を制御する出力電流制限回路と、を備えたことを特徴とするボルテージレギュレータ。 - 前記第一のNchトランジスタは、
ゲートをドレインに接続したNchデプレッション型トランジスタである、ことを特徴とする請求項1記載のボルテージレギュレータ。 - 前記Nchデプレッション型トランジスタは、
直列に接続された複数個のNchデプレッション型トランジスタと、夫々並列に接続されたトリミング用のヒューズと、を備えたことを特徴とする請求項2記載のボルテージレギュレータ。 - 前記第一のNchトランジスタは、
ゲートに定電圧回路を接続したNchエンハンスメント型トランジスタである、ことを特徴とする請求項1記載のボルテージレギュレータ。 - 前記第一のNchトランジスタは、
ゲートとドレインを接続したNchエンハンスメント型トランジスタであり、
前記Nchエンハンスメント型トランジスタのソースに抵抗を接続したことを特徴とする請求項1記載のボルテージレギュレータ。 - 前記第一のNchトランジスタは、
ゲートとドレインを接続したNchエンハンスメント型トランジスタであり、
前記Nchエンハンスメント型トランジスタのソースに、ゲートとドレインを接続した第二のNchデプレッション型トランジスタを接続したことを特徴とする請求項1記載のボルテージレギュレータ。
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