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JP5327013B2 - エンジンの振動抑制構造 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの振動抑制構造、特にシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に金属シートガスケットが介装されたエンジンの振動抑制構造に関し、エンジンの振動対策技術の分野に関する。
一般に、車両用のパワーユニットは、エンジンの出力軸が突出する端面(以下、該端面側を「後方」、その反対側を「前方」とする)に変速機を結合した構成で、具体的には、エンジンのシリンダブロックの後端面に、変速機側のクラッチまたはトルクコンバータを収納したハウジングの前端部周囲のフランジ部を複数のボルトで締結することにより結合される。
その場合に、エンジンと変速機との結合剛性を高め、パワーユニット全体としての曲げ剛性を向上させるために、図9に示すように、エンジンAにおけるシリンダブロックBの後端面に、その最上部、即ちシリンダヘッドCとの合せ面部まで達するフランジ部B1を設け、このフランジ部B1に変速機DのハウジングE側のフランジ部E1を合わせて、両フランジ部B1、E1をボルトF…Fで締結することにより、エンジンAのシリンダブロックBと変速機DのハウジングEとを広い面積で締結するように構成することがある。
そして、このような構成においては、シリンダブロックBにおける前記フランジ部B1の最上部を補強するため、該フランジ部B1の最上部の背部からシリンダブロックBの上端面に沿って前方側へ延びる板状のリブB2を設けることがあり、この場合、リブB2は、シリンダブロックBの後部上端面からエンジンAの側方へ張り出すように設けられることになる。
ところで、シリンダブロックBの側面は比較的薄肉の壁で形成され、いわゆる膜振動が生じやすい構造となるので、特許文献1に開示されているように、シリンダブロックの側壁面にはリブが設けられることがあり、これにより、該壁面の膜振動に起因する騒音の抑制が図られているが、上記のように、シリンダブロックBの上端面に側方へ張り出す板状のリブB2を設けると、このリブB2の振動が新たな問題となることが考えられる。
特に、図9に示すように、リブB2の直上方において、シリンダヘッドCに燃料噴射弁Gが配置される場合、この燃料噴射弁Gの開閉に起因するいわゆるチッキング振動がシリンダブロックBのリブB2に伝達して該リブB2が共振し、該リブB2自身の振動、またはこれが伝達されることによるシリンダブロックBの側壁面のまく振動が新たな騒音の原因となることが考えられるのである。そして、この騒音を抑制するために、シリンダブロックにさらにリブやマスを設けると、該シリンダブロックないしエンジンの重量増を招くことになる。
特開2009−156061号公報
そこで、本発明は、シリンダブロックの上面に、変速機との結合用フランジ部の補強リブ等のエンジン側方への張出し部が設けられる構成において、該シリンダブロックとシリンダヘッドとの間に介装される金属シートガスケットを利用することにより、エンジンの重量増を極力抑制しながら、前記張出し部の振動ないしこの振動に起因する騒音を抑制することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、燃焼室を構成する複数のボアを列状に配置したシリンダブロックと、その上面に金属シートガスケットを介して組み付けられたシリンダヘッドとを有するエンジンの振動抑制構造において、前記シリンダブロックとシリンダヘッドの合せ面部に、互いに対向させてエンジン側方へ張り出す張出し部を設けると共に、前記金属シートガスケットには、その本体部から延長されて前記シリンダブロックとシリンダヘッドの張出し部の間に位置する延長片部を設け、該延長片部に、前記両張出し部によって加圧状に挟持される弾性反発部を設けたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記シリンダヘッドの側面に、各燃焼室に直接燃料を噴射する燃料噴射弁がそれぞれ設置されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記シリンダブロックの後端面に、シリンダヘッドとの合せ面部に達する変速機取付け用のフランジ部が設けられ、かつ、該フランジ部の最上部の背部から前方側へ延びる補強リブが設けられていると共に、前記シリンダヘッドの後部の側面に、最後部に位置する燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射弁取付け用のボス部が設けられており、前記補強リブによりシリンダブロックにおける張出し部が、前記ボス部の下部によりシリンダヘッドにおける張出し部がそれぞれ構成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記シリンダブロックの後端面に、シリンダヘッドとの合せ面部に達する変速機取付け用のフランジ部が設けられ、かつ、該フランジ部の最上部の背部から前方側へ延びる補強リブが設けられていると共に、前記シリンダヘッドの後部の側面に、該シリンダヘッドの加工基準部がエンジン側方へ突出させて設けられており、前記補強リブによりシリンダブロックにおける張出し部が、前記加工基準部によりシリンダヘッドにおける張出し部がそれぞれ構成されていることを特徴とする。
そして、請求項5に記載の発明は、前記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の発明において、前記金属シートガスケットの弾性反発部は、前記延長片部をハーフビード状に形成することにより構成されていることを特徴とする。
次に、本発明の効果を説明すると、まず、請求項1に記載の発明によれば、シリンダブロックとシリンダヘッドの合せ面部に、互いに対向させてエンジン側方へ張り出す張出し部が設けられた構成において、該シリンダブロックとシリンダヘッドとの間に介装される金属シートガスケットに、前記両張出し部間に位置する延長片部が設けられると共に、該延長片部に、前記両張出し部によって加圧状に挟持される弾性反発部が設けられるから、シリンダブロックとシリンダヘッドのいずれか一方で発生した振動が他方へ伝達される際に、前記両張出し部間に加圧状に挟持された金属シートガスケットの延長片部における弾性反発部によって吸収されることになる。これにより、シリンダブロックとシリンダヘッドの一方から他方への振動の伝達が抑制されることになる。
その場合に、請求項2に記載の発明によれば、シリンダヘッドの側面に設置された燃料噴射弁の開閉に起因するチッキング振動がシリンダヘッド側の張出し部からシリンダブロック側の張出し部へ伝達することが抑制され、該シリンダブロックの張出し部の振動ないし側壁面の膜振動による騒音が低減されることになる。
また、請求項3に記載の発明によれば、シリンダブロックの後端面にシリンダヘッドとの合せ面部に達する変速機取付け用のフランジ部が設けられ、シリンダヘッドの後部の側面に燃料噴射弁取付け用のボス部が設けられる場合に、前記フランジ部の背部から前方側に延びて該フランジ部を補強するリブがシリンダブロック側の張出し部を構成し、前記ボスの下部がシリンダヘッド側の張出し部を構成するので、金属シートガスケットの延長片部を挟持するためのシリンダブロック側及びシリンダヘッド側の張出し部を改めて形成する必要がなく、したがって、シリンダブロックやシリンダヘッドの重量増を招くことなく、振動の伝達ないし騒音の発生を抑制することが可能となる。
また、請求項4に記載の発明によれば、シリンダブロックの後端面にシリンダヘッドとの合せ面部に達する変速機取付け用のフランジ部が設けられ、シリンダヘッドの後部の側面に、該シリンダヘッドの加工基準部が設けられる場合に、前記フランジ部の背部から前方側に延びて該フランジ部を補強するリブがシリンダブロック側の張出し部を構成する一方、前記加工基準部がシリンダヘッド側の張出し部を構成するので、前記請求項3の発明と同様に、金属シートガスケットの延長片部を挟持するためのシリンダブロック側及びシリンダヘッド側の張出し部を改めて形成する必要がなく、したがって、シリンダブロックやシリンダヘッドの重量増を招くことなく、振動の伝達ないし騒音の発生を抑制することが可能となる。
そして、請求項5に記載の発明によれば、前記金属シートガスケットの延長片部における弾性反発部がハーフビード状の構成とされるから、該弾性反発部を該ガスケットにおける燃焼室シール用のビードやウォータジャケットシール用のビード等と同様に形成することができ、したがって、該弾性反発部を設けるための特別な加工を必要とせず、該ガスケットの製造コストの上昇が抑制される。
本発明の実施形態に係るエンジンの後部の斜視図である。 同エンジンの後部の側面図である。 図2のX−X線で切断した燃焼室の断面図である。 シリンダブロックの要部平面図である。 シリンダヘッドの要部底面図である。 ガスケットの要部平面図である。 図6のY−Y線で切断したガスケットの要部拡大断面図である。 ガスケットの延長片部の挟持状態の説明図である。 従来技術の説明図である。
以下、本発明に係るエンジンの振動抑制構造の実施形態について説明する。
図1、図2は、本実施形態に係るエンジン1の後部におけるシリンダブロック10とシリンダヘッド20の結合部を示すもので、該シリンダヘッド10とシリンダヘッド20とは、図示しないヘッドボルトにより、両者の合せ面11、12間に金属シートガスケット30を挟んで結合されている。
前記シリンダブロック10の後端面には、その最上部、即ち前記シリンダヘッド20との合せ面11まで達するフランジ部12が設けられ、該フランジ部12に変速機のクラッチ(又はトルクコンバータ)を収納したハウジング40の前端のフランジ部41が合せられ、これらのフランジ部12、41が、最上部を含むハウジング周囲の複数箇所でボルト42…42によって締結され、これにより、エンジン1のシリンダブロック10と変速機のハウジング40とが結合されている。
また、前記シリンダヘッド20には、図1、図2に示す側面に、各気筒ごとに、2つの吸気ポート22、22が開口していると共に、燃料噴射弁の取付穴23が設けられており、また、図示しないが、反対側の側面には、各気筒ごとに、2つの排気ポートが開口している。
ここで、図3に示すように、前記シリンダブロック10のボア13と、該ボア13に嵌合されたピストン51と、シリンダヘッド20の下面のペントルーフ部24とで燃焼室52が形成されており、該燃焼室52の中央を臨むようにシリンダヘッド20に点火プラグ53が取り付けられていると共に、シリンダヘッド20の側面の前記取付穴23に挿入された燃料噴射弁54が側方から燃焼室52内を臨んでおり、該燃焼室52に燃料を直接噴射するようになっている。
また、図2、図4に示すように、前記シリンダブロック10の後部の側面には、前記フランジ部12の最上部の背部から前方側に延び、エンジン1の側方へ張り出した張出し部14が設けられており、この張出し部14が補強リブとなって、前記フランジ部12の最上部が補強されている。
この張出し部14は、上面14aが該シリンダブロック10におけるシリンダヘッド20との合せ面11(ガスケット30の挟持面)と同一面とされていると共に、前記フランジ部12から前方側へ延びる所定の範囲は側方への張出し量が略一定で、その前方側で張出し量が次第に減少する形状とされている。
また、シリンダブロック10における前記張出し部14の前方には、シリンダヘッド20における燃料噴射弁の取付穴23の直下に位置させて、合せ面11から下方へ延び、エンジン1の側方へ突出するマス部15…15が設けられており、シリンダブロック10の側壁面の振動抑制が図られている。
一方、図2、図5に示すように、シリンダヘッド20の側面における最も後方の気筒の燃料噴射弁の取付穴23の直下には、該穴23のボス部25の下部を構成する肉部により形成されて、エンジン1の側方へ張り出した第1突出部26が設けられている。この第1突出部26は、前記シリンダブロック10における張出し部14の前後方向の略中央部の直上方に位置し、その下面26aは、シリンダヘッド20の合せ面21(ガスケット30の挟持面)と同一面とされている。
また、該シリンダヘッド20の側面における前記シリンダブロック10の張出し部14の前部の直上方の部位には、下面27aがシリンダヘッド20の合せ面21(ガスケット30の挟持面)と同一面とされた第2突出部27がエンジン1の側方へ張り出して設けられている。この第2突出部27は、シリンダヘッド20の周辺の複数箇所に設けられ、該ヘッド20の加工や該ヘッド20への部品組付け作業等を行う際に用いられる加工基準部のうちの一つである。
したがって、いずれも合せ面11、21と同一面とされたシリンダブロック10における張出し部14の上面14aと、シリンダヘッド20における第1、第2突出部26、27の下面26a、27aとが相対向した状態となる。
さらに、前記ガスケット30は、図6、図7に示すように、中央の金属板31の両側に外側金属板32、32を重ね合わせ、これらを複数箇所のカシメ部33で結合して一体化した金属シートガスケットであり、本体部34の形状が前記シリンダブロック10とシリンダヘッド20の合せ面11、21の形状に対応する形状とされていると共に、該本体部34に、シリンダブロック10のボア13に対応する気筒数と同数の円孔35…35と、複数のヘッドボルトの挿通穴36…36とが設けられている。
そして、前記円孔35…35の周囲とヘッドボルト挿通穴36…36の周囲には、前記外側金属板32、32を膨出させてなるビード部37…37が設けられ、シリンダブロック10とシリンダヘッド20の結合時に、これらのビード部37…37を押さえ込むことにより、その弾性反発力で前記円孔35…35の周囲とヘッドボルト挿通穴36…36の周囲をシールし、燃焼室52からの燃焼ガスの漏出や、ウォータジャケットからの冷却水の漏出等を防止するようになっている。
さらに、このガスケット30には、前記本体部34から突出する第1、第2延長片部38、39が設けられている。これらの延長片部38、39は、図4、図5に仮想線で示すように、前記シリンダブロック10の張出し部14の上面14aとシリンダヘッド20の第1、第2突出部26、27の下面26a、27aとが相対向する部位に対応させて設けられている。
そして、これらの延長片部38、39には、いわゆるハーフビード状の弾性反発部38a、39aが設けられている。即ち、図7に第1延長片部38について拡大して示すように、外側の金属板32、32に、該延長片部38の基部から先端側に向けて中央の金属板31に密着した状態から互いに離反する方向に傾斜する第1傾斜面部32a、32aと、これらの傾斜面部32a、32aから先端側に広がる平坦部32b、32bと、これらの平坦部32b、32bの先端側で互いに接近する方向に傾斜する第2傾斜面部32c、32cと、さらにその先端側で中央の金属板31に再び密着させた先端部32d、32dとが設けられている。
これにより、外側の金属板32、32の平坦部32b、32bが両側に膨出し、この膨出部位が、両側からの加圧力に対して弾力的に反発する弾性反発部38a、39aとされている。
次に、この実施形態の作用を説明すると、このエンジン1のシリンダブロック10の後端部には、シリンダヘッド20との合せ面11に達するフランジ部12が設けられ、このフランジ部12に、変速機側のクラッチまたはトルクコンバータを収納したハウジング40のフランジ部41がボルト42…42で締結されるようになっているから、エンジン1のシリンダブロック10と前記ハウジング40とが広い面積で結合され、該エンジンと変速機とでなるパワーユニットの高い曲げ剛性が得られることになる。
また、シリンダブロック10の後部側面には、前記フランジ部12の最上部の背部から前方側へ延び、エンジン1の側方へ張り出す張出し部14が設けられ、この張出し部14が前記フランジ部12の最上部を補強するリブとして作用することにより、該フランジ部12の剛性、ひいてはシリンダブロック10と前記変速機のハウジング40との結合剛性が向上し、前記パワーユニットの曲げ剛性がさらに向上することになる。
そして、このシリンダブロック10の張出し部14の上面14aには、シリンダヘッド20の側面に設けられた第1、第2突出部26、27の下面26a、27aが対向していると共に、これらの対向面間にガスケット30の第1、第2延長片部38、39が位置しており、シリンダブロック10とシリンダヘッド20とをガスケット30を挟んで締結したときに、該ガスケット30の第1、第2延長片部38、39も前記張出し部14の上面14aと、第1、第2突出部26、27の下面26a、27aとの間に挟み付けられることになる。
ところで、前記張出し部14の直上方には、シリンダヘッド20の取付穴23に取付られた最も後方の気筒の燃料噴射弁54が位置し、該噴射弁54の開閉に起因するチッキング振動が該噴射弁取付穴23のボス部25からシリンダブロック10側の張出し部14に伝達され、該張出し部14が振動することになるが、前記の構成により、この振動の伝達が抑制されることになる。
つまり、前述のように、シリンダブロック10の張出し部14の上面14aと、シリンダヘッド20の第1、第2突出部26、27の下面26a、27aとの間に、ガスケット30の第1、第2延長片部38、39が挟み付けられるとき、該第1、第2延長片部38、39の弾性反発部38a、39aにおいては、図8に第1延長片部38を例にとって挟み付け開始時の状態を示すように、非挟み付け状態で両側へ膨出していた外側の金属板32、32の平坦部32b、32bが、シリンダブロック10とシリンダヘッド20の締め付け力fによって中央の金属板31に密着するように押さえ付けられ、その弾性反発力で前記張出し部14の上面14aと第1、第2突出部26、27の下面26a、27aとに圧接することになる。
したがって、前記燃料噴射弁54のチッキング振動がシリンダヘッド20の第1、第2突出部26、27に伝わっても、前記ガスケット30における第1、第2延長片部38、39の弾性反発部38a、39aがその振動を吸収し、シリンダブロック10の張出し部14側への伝達が抑制され、これにより、該張出し部14の振動が抑制されると共に、シリンダブロック10の側壁面の膜振動も抑制され、該張出し部14自体の振動やシリンダブロック側壁面の膜振動等による騒音が低減されることになる。
その場合に、前記シリンダブロック10の張出し部14は、フランジ部12の最上部を補強するリブによって構成されており、シリンダヘッド20の第1、第2突出部26、27は、燃料噴射弁取付穴23のボス部25の下部と加工基準部とでそれぞれ構成されているから、前記振動、騒音を抑制するためにシリンダブロック10及びシリンダヘッド20に新たなリブやマスを設ける必要がなく、したがって、これらを設けることによるエンジン1の重量増が回避される。
また、前記金属シートガスケット30の延長片部38、39における弾性反発部38a、39aがハーフビード状の構成とされ、該ガスケット30における燃焼室シール用やウォータジャケットシール用のビード部37…37と同様に形成することができるので、該弾性反発部38a、39aを設けるための特別な加工を必要とせず、したがって、該ガスケット30の製造コストの大幅な上昇を招かない。
以上のように、本発明は、エンジンと変速機との結合剛性を向上させながら、燃料噴射弁のチッキング振動に起因する騒音を低減することができるから、車両用エンジンの製造産業において好適に利用される可能性がある。
1 エンジン
10 シリンダブロック
11 合せ面
12 フランジ部
14 張出し部
20 シリンダヘッド
21 合せ面
25 ボス部
26 第1突出部(張出し部)
27 第2突出部(張出し部)
30 ガスケット
34 本体部
38 第1延長片部
39 第2延長片部
38a、39a 弾性反発部
40 変速機のハウジング

Claims (5)

  1. 燃焼室を構成する複数のボアを列状に配置したシリンダブロックと、その上面に金属シートガスケットを介して組み付けられたシリンダヘッドとを有するエンジンの振動抑制構造において、前記シリンダブロックとシリンダヘッドの合せ面部に、互いに対向させてエンジン側方へ張り出す張出し部を設けると共に、前記金属シートガスケットには、その本体部から延長されて前記シリンダブロックとシリンダヘッドの張出し部の間に位置する延長片部を設け、該延長片部に、前記両張出し部によって加圧状に挟持される弾性反発部を設けたことを特徴とするエンジンの振動抑制構造。
  2. 前記シリンダヘッドの側面に、各燃焼室に直接燃料を噴射する燃料噴射弁がそれぞれ設置されていることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの振動抑制構造。
  3. 前記シリンダブロックの後端面に、シリンダヘッドとの合せ面部に達する変速機取付け用のフランジ部が設けられ、かつ、該フランジ部の最上部の背部から前方側へ延びる補強リブが設けられていると共に、前記シリンダヘッドの後部の側面に、最後部に位置する燃焼室に燃料を噴射する燃料噴射弁取付け用のボス部が設けられており、前記補強リブによりシリンダブロックにおける張出し部が、前記ボス部の下部によりシリンダヘッドにおける張出し部がそれぞれ構成されていることを特徴とする請求項2に記載のエンジンの振動抑制構造。
  4. 前記シリンダブロックの後端面に、シリンダヘッドとの合せ面部に達する変速機取付け用のフランジ部が設けられ、かつ、該フランジ部の最上部の背部から前方側へ延びる補強リブが設けられていると共に、前記シリンダヘッドの後部の側面に、該シリンダヘッドの加工基準部がエンジン側方へ突出させて設けられており、前記補強リブによりシリンダブロックにおける張出し部が、前記加工基準部によりシリンダヘッドにおける張出し部がそれぞれ構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のエンジンの振動抑制構造。
  5. 前記金属シートガスケットの弾性反発部は、前記延長片部をハーフビード状に形成することにより構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエンジンの振動抑制構造。
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