JP5372085B2 - シートベルト装置 - Google Patents
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Description
この種のシートベルト装置としては、緊急時のウェビングの引き込みをモータによって行うだけでなく、ウェビング装着時の弛み取りや、ウェビングを外した後の収納作動もモータの動力によって助勢するものがある(例えば、特許文献1参照)。
請求項1に係る発明は、シートに着座した乗員を拘束するウェビング(例えば、後述の実施形態におけるウェビング5)が巻回されるベルトリール(例えば、後述の実施形態におけるベルトリール12)と、前記ベルトリールに駆動力を伝達可能なモータ(例えば、後述の実施形態におけるモータ10)と、乗員による前記ウェビングの装着状態と非装着状態を検出する脱着状態検出手段(例えば、後述の実施形態におけるバックルスイッチ39)と、この脱着状態検出手段による検出結果が装着状態から非装着状態に切り換わったときに、通電電流が規定値に達するまで前記モータをウェビング巻取り方向に回転駆動する収納制御手段(例えば、後述の実施形態における収納制御手段35)と、を備えたシートベルト装置であって、前記脱着状態検出手段による検出結果が装着状態から非装着状態に切り換わってからの前記ウェビングの巻取り量を検出する巻取り量検出手段(例えば、後述の実施形態における巻取り量検出手段36)と、この巻取り量検出手段によって検出された検出量が、前記ウェビングが全収納される規定量に達したか否かによってウェビングの引っ掛かりを判定する引っ掛かり判定手段(例えば、後述の実施形態における引っ掛かり判定手段37)と、この引っ掛かり判定手段によってウェビングが引っ掛かっているものと判定されたときに、前記モータをウェビング巻取り方向に再駆動する再収納制御手段(例えば、後述の実施形態における再収納制御手段38)と、車両に作用する加速度を検出する加速度検出手段(例えば、後述の実施形態における前後加速度センサ41,横加速度センサ42,ヨーレートセンサ43)と、を備え、前記再収納制御手段は、前記モータのウェビング巻取り方向の再駆動を終了した後に、前記引っ掛かり判定手段がウェビングの引っ掛かりを判定し、かつ前記加速度検出手段が加速度を検出した場合に、前記モータをウェビング巻取り方向にさらに再駆動することを特徴とする。
これにより、ウェビングが外されたことが脱着状態検出手段によって検出されると、収納制御手段によって、通電電流が規定値に達するまでモータが巻取り方向に回転駆動される。このとき、巻取り量検出手段が、脱着状態検出手段による検出結果が装着状態から非装着状態に切り換わってからのウェビングの巻取り量を検出し、この巻取り量検出手段によって検出された検出量に基づいて引っ掛かり判定手段がウェビングの引っ掛かりを判定する。引っ掛かり判定手段が、ウェビングが引っ掛かっているものと判定したときには、再収納制御手段がモータをウェビング巻取り方向に再駆動して、ウェビングの引っ掛かりを解除する。
また、再収納制御手段がモータの再駆動を実行した後に、ウェビングの引っ掛かりが解除されていない状態で車両に加速度が作用すると、再収納制御手段がモータをウェビング巻取り方向にさらに再駆動する。ウェビングが車室内のいずれかの部位に引っ掛かっている場合に、車両に加速度が作用すると、ウェビングの引っ掛かりが加速度によって解除される可能性が高くなる。ウェビングの引っ掛かりが車両の加速度によって解除された状態でモータが再駆動されると、ウェビングが全収納位置まで巻き取られる。
図1は、この発明にかかるシートベルト装置1の全体概略構成を示す図であり、同図中2は、乗員3の着座するシートである。この実施形態のシートベルト装置1は、所謂三点式のシートベルト装置であり、図示しないセンタピラーに取付けられたリトラクタ4からウェビング5が上方に引き出され、そのウェビング5がセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、ウェビング5の先端がシート2の車室外側寄りのアウタアンカ7を介して車体フロアに固定されている。そして、ウェビング5のスルーアンカ6とアウタアンカ7の間にはタングプレート8が挿通されており、そのタングプレート8は、シート2の車体内側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対して脱着可能となっている。
ウェビング5は、初期状態ではリトラクタ4に巻取られており、乗員3が手で引き出してタングプレート8をバックル9に固定することにより、乗員3の主に胸部と腹部をシート2に対して拘束する。また、このシートベルト装置1は、緊急時や車両の挙動変化が大きいときや、ウェビング5の弛み取り時や、ウェビング5をリトラクタ4に巻取り収納するとき等に、電動式のモータ10によってウェビング5の巻取りを行う。
なお、クラッチ20は、モータ10の正転方向の回転トルクの入力を契機として動力伝達機構13を接続状態にし、モータ10の逆転方向の回転トルクの入力を契機として動力伝達機構13を遮断状態にする。
この場合、ベルトリール12の回転に応じてセンサ回路からコントローラ21に入力されたパルス信号は、ベルトリール12の回転量や、回転速度、回転方向等を検出するのに用いられる。つまり、コントローラ21においては、パルス信号をカウントすることによってベルトリール12の回転量(ウェビング5の巻取り・引き出し量)を検出し、パルス信号の変化速度(周波数)を演算することによってベルトリール12の回転速度(ウェビング5の巻取り・引き出し速度)を求め、さらに、両パルス信号の波形の立ち上がりの比較によってベルトリール12の回転方向を検出する。
なお、この実施形態においては、前後加速度センサ41と横加速度センサ42とヨーレートセンサ43が加速度検出手段を構成している。
ステップS101においては、バックルスイッチ39の検出信号がONからOFFに切り換わったか否かを判定し、Yesの場合にはステップS102に進み、Noの場合にはステップS103へと進む。ステップS103においては、バックルスイッチ39の検出信号がOFFからONに切り換わったか否かを判定し、Yesの場合にはステップS104に進み、Noの場合にはリターンする。
ステップS102以降の制御はウェビング5の収納制御であり、ステップS104以降の制御は弛み取り制御である。
したがって、これらのステップによってウェビング5の弛みが除去される。
ステップS110とステップS112のいずれかを経た後には、ステップS114に進む。
ステップS115では、車両に作用する加速度(例えば、前後加速度センサ41,横加速度センサ42,ヨーレートセンサ43によって検出される各加速度の合成加速度)が規定値以上であるか否かを判定する。ここで、Yesの場合にはステップS117に進み、Noの場合にはリターンする。
ステップS117では、再び、再収納制御手段38が、通電電流が規定値に達するまでモータ10を正転方向に駆動する。このときのモータ10の再駆動では、車両に作用した加速度によってウェビング5の引っ掛かりが外れていれば、ウェビング5を全収納状態になるまで巻き取ることになる。
5…ウェビング
10…モータ
12…ベルトリール
35…収納制御手段
36…巻取り量検出手段
37…引っ掛かり判定手段
38…再収納制御手段
39…バックルスイッチ(脱着状態検出手段)
41…前後加速度センサ(加速度検出手段)
42…横加速度センサ(加速度検出手段)
43…ヨーレートセンサ(加速度検出手段)
Claims (1)
- シートに着座した乗員を拘束するウェビングが巻回されるベルトリールと、
前記ベルトリールに駆動力を伝達可能なモータと、
乗員による前記ウェビングの装着状態と非装着状態を検出する脱着状態検出手段と、
この脱着状態検出手段による検出結果が装着状態から非装着状態に切り換わったときに、通電電流が規定値に達するまで前記モータをウェビング巻取り方向に回転駆動する収納制御手段と、を備えたシートベルト装置であって、
前記脱着状態検出手段による検出結果が装着状態から非装着状態に切り換わってからの前記ウェビングの巻取り量を検出する巻取り量検出手段と、
この巻取り量検出手段によって検出された検出量が、前記ウェビングが全収納される規定量に達したか否かによってウェビングの引っ掛かりを判定する引っ掛かり判定手段と、
この引っ掛かり判定手段によってウェビングが引っ掛かっているものと判定されたときに、前記モータをウェビング巻取り方向に再駆動する再収納制御手段と、
車両に作用する加速度を検出する加速度検出手段と、を備え、
前記再収納制御手段は、前記モータのウェビング巻取り方向の再駆動を終了した後に、前記引っ掛かり判定手段がウェビングの引っ掛かりを判定し、かつ前記加速度検出手段が加速度を検出した場合に、前記モータをウェビング巻取り方向にさらに再駆動することを特徴とするシートベルト装置。
Priority Applications (1)
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JP2011183320A JP5372085B2 (ja) | 2011-08-25 | 2011-08-25 | シートベルト装置 |
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Family
ID=48007810
Family Applications (1)
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- 2011-08-25 JP JP2011183320A patent/JP5372085B2/ja active Active
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