JP5210745B2 - 車両のシートベルト装置およびその制御方法 - Google Patents
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Description
このシートベルト装置は、ウェビングを引き込むためのモータと、車両の緊急状態を検出する加速度センサ等の車両状態検出手段と、車両状態検出手段の検出信号を受けてモータの通電電流を制御するコントローラを備え、車両状態検出手段が緊急状態を検出すると、コントローラによる制御によってモータを瞬時に駆動させ、乗員を確実に拘束し得る位置までウェビングを引き込むようになっている。
これに対し、上記従来のシートベルト装置においては、緊急時にのみモータによってウェビングを引き込むものであるため、車両の旋回時や減速時等には乗員拘束を得ることができない。
すなわち、例えば、車両の旋回時に乗員が左右に振られる状況下において、モータによるウェビングの急激な引き込みが行われると、急激に立ち上がったウェビングの張力が乗員を強力に締め付け、このときウェビングから乗員に衝撃が伝達される。
この発明の場合、車両状態検出手段が車両の旋回等による緊急時でない車両の不安定挙動を検出すると、待機電流制御手段がクラッチを接続状態に維持し得る低電流をモータに通電する。これにより、モータとベルトリールが接続状態に維持され、モータ側の回転抵抗がベルトリールに付与される。この状態から、例えば、遠心力等によって乗員の上体が移動すると、ウェビングが引っ張られ、ベルトリールがウェビング引き出し方向に回転変位する。このとき、ベルトリールの回転位置が目標位置からの乖離許容代を超えて変位すると、保持電流制御手段による制御が開始され、ベルトリールの回転位置が乖離許容代の範囲内に維持されるようにモータの通電量を制御するようになる。これにより、モータは待機電流制御手段でのベース電流にウェビングの引き出しに応じた電流量を加算するかたちで通電が継続されることになる。
これにより、保持電流制御手段による制御に移行した後にも、下限通電量がクラッチを接続状態に維持し得る低電流となるため、ベルトリールの引き込み方向の回転が停止した後の急激な拘束力の抜けが生じなくなり、再引き込みの際にも拘束力の急増が生じなくなる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のシートベルト装置において、前記ベルトリールの回転位置が緊急巻取り位置まで変位するように前記モータに対する通電量を制御する緊急巻取り制御手段(例えば、後述の実施形態における緊急巻取り制御手段44)を設け、前記車両状態検出手段が緊急状態を検出したときには、前記待機電流制御手段や保持電流制御手段による電流制御を回避して前記緊急巻取り制御手段による電流制御を開始するようにしたことを特徴とする。
これにより、緊急時には緊急巻取り制御手段による制御が優先して実行され、ベルトリールが緊急巻取り位置まで速やかに回転変位するようになる。
この場合、ベルトリールの回転位置が目標位置の近傍に所定時間を越えて維持されるまでは、通電電流を低電流まで低下させないため、乗員の移動が再び起こる可能性の高い状況ではウェビングによる拘束力が維持される。
これにより、乗員の上体の振れが少なくクラッチを接続状態に維持し得る低電流でモータを制御する状況では、乖離許容代が大きく設定され、電流量の変更頻度が抑制される。また、乗員の上体の振れが大きくなりモータへの通電量を増加させる状況では、乖離許容代が小さく設定され、電流量が頻繁に調整されるようになる。
また、この発明によれば、最初に、クラッチを接続状態に維持し得る低電流でモータの通電電流が制御されるため、後に、乗員移動とともにベルトリールを引き込み方向に回転させる場合に、応答を過剰に早めることなく乗員の振れを速やかに抑制することができるとともに、乗員拘束に際しての最大駆動力を低減して、作動の唐突感を小さくすることができる。
さらに、車両状態検出手段によって緊急時でない車両の不安定挙動が検出された後に実際に乗員の移動が発生しない場合には、ウェビングの拘束力の増大を行わないため、不要な拘束を無くして乗員の快適性を向上させることができるとともに、消費電力の低減も図ることができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、ベルトリールの回転位置が目標位置の近傍に所定時間を越えて維持されない限り通電電流を低電流まで低下させないため、連続的な乗員の振れに速やかに対応することができる。
図1は、この発明にかかるシートベルト装置1の全体概略構成を示すものであり、同図中2は、乗員3の着座するシートである。この実施形態のシートベルト装置1は、所謂三点式のシートベルト装置であり、図示しないセンタピラーに取付けられたリトラクタ4からウェビング5が上方に引き出され、そのウェビング5がセンタピラーの上部側に支持されたスルーアンカ6に挿通されるとともに、ウェビング5の先端がシート2の車室外側寄りのアウタアンカ7を介して車体フロアに固定されている。そして、ウェビング5のスルーアンカ6とアウタアンカ7の間にはタングプレート8が挿通されており、そのタングプレート8は、シート2の車体内側寄りの車体フロアに固定されたバックル9に対して脱着可能となっている。
ウェビング5は、初期状態ではリトラクタ4に巻き取られており、乗員3が手で引き出してタングプレート8をバックル9に固定することにより、乗員3の主に胸部と腹部をシート2に対して拘束する。また、このシートベルト装置1は、緊急時や車両の挙動変化が大きいときに、電動式のモータ10によって自動的にウェビング5の引き込みを行う。
この場合、ベルトリール12の回転に応じてセンサ回路からコントローラ21に入力されたパルス信号は、ベルトリール12の回転量や、回転速度、回転方向等を検出するのに用いられる。つまり、コントローラ21においては、パルス信号をカウントすることによってベルトリール12の回転量(ウェビング5の引き出し量)を検出し、パルス信号の変化速度(周波数)を演算することによってベルトリール12の回転速度(ウェビング5の巻取り・引き出し速度)を求め、さらに、両パルス信号の波形の立ち上がりの比較によってベルトリール12の回転方向を検出する。
動力伝達機構13は、サンギヤ14が駆動入力用の外歯15に一体に結合されるとともに、複数のプラネタリギヤ16を支持するキャリア17がベルトリール12の軸に結合されている。そして、プラネタリギヤ16に噛合したリングギヤ18の外周側には複数のラチェット歯19(図4参照)が形成され、このラチェット歯19がクラッチ20の一部を構成するようになっている。このクラッチ20は、コントローラ21によるモータ10の駆動力の制御によってモータ10とベルトリール12の間の動力伝達系を適宜断切する。
クラッチ20は、図示しないケーシングに回動可能に支持され、先端部に係止爪28を有するパウル29と、このパウル29を操作するクラッチスプリング30と、パウル29の係止爪28に係合可能な前記リングギヤ14のラチェット歯19と、を備え、係止爪28は、パウル29がラチェット歯19方向に操作されたときに、ラチェット歯19の傾斜面とほぼ直交する面に突き当たり、リングギヤ14の一方向の回転をロックする。
このようにリングギヤ18の回転がロックされると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がすべてキャリア17の回転となってベルトリール12に伝達されるようになる(クラッチオン状態)。
このようにリングギヤ18のロックが解除されると、前述のようにサンギヤ14に伝達された回転力がプラネタリギヤ16を自転させ、このときリングギヤ18を空転させてキャリア17(ベルトリール12)側に動力が伝達されないようにする(クラッチオフ状態)。
第1の車両状態検出手段40には、例えば、横加速度センサや前後加速度センサ、車輪のスリップセンサ等が用いられる。また、第1の車両状態検出手段40としては、例えば、車両の不安定挙動を車速と舵角を用いて予測するものや、カーナビゲーションの地図情報から予測するもの、レーダーによる前方検知の情報から予測するもの、車両に作用する加速度の微分値から予測するもの、さらにこれらを総合して判断するもの等が採用可能である。
また、第2の車両状態検出手段41としては、VSAが作動し、かつヨーレートやスリップ角度が所定値以上であることを基に判断するものや、横加速度センサや前後加速度センサが所定値以上であることを基に判断するもの等が採用可能である。
車両状態判定手段45は、車両が比較的軽微な不安定挙動であると判定したときには、待機電流制御手段42によるモータ10の制御を選択し、車両が緊急状態であると判定したときには、緊急巻取り制御手段44によるモータ10の制御を選択する。また、乖離量判定手段46は、乖離量が乖離許容代Xthの範囲内にあると判定したときには、待機電流制御手段42によるモータ制御を選択し、乖離量が乖離許容代Xthの範囲内にないと判定したときには、保持電流制御手段43によるモータ制御を選択する。
(a)予め使用される環境下(電圧・温度・湿度等)で最適な電流(クラッチ20を接続状態に維持し得る最低起動電流)の値を記憶しておき、その値を低電流Iwとして用いる。
(b)回転センサ11の情報を基に、ウェビング5(ベルトリール12)が微動したことを検出し、そのときの電流値を低電流Iwとして用いる。
(c)(a),(b)のいずれかを状況に応じて選択して用いる。
(d)ベルトリール12の変位増加に対して通電量を線形的に増加させる。
(e)ベルトリール12の変位増加に対して通電量を非線形的に増加させる。
(f)(d),(e)のいずれかを状況に応じて選択する。
図6は、制御のメインフローを示すものである。
このメインフローのステップS1においては、走行時におけるベルトリール12の巻取り位置を常時計測し、計測値の平均値等を利用して巻取り基準位置を設定する。
ステップS2においては、車両状態検出手段40,41や回転センサ11等の情報を読み込む。
ステップS3においては、車両が緊急状態であるかどうかを判定し、NOの場合には、ステップS4に進み、YESの場合には、緊急時制御S8へと進む。
ステップS4では、車両が軽微な不安定挙動であるかどうかを判定し、YESの場合には、通常時制御S6に進み、NOの場合には、リターンする。
通常時制御S6を終えた後には、ステップS7に進んで、再度車両が緊急状態であるかどうかを判定し、YESの場合には、緊急時制御S8に進んでからステップS9に進み、NOの場合には、そのままステップS9へと進む。ステップS9においては、車両が安定状態であるかどうかを判定し、YESの場合には、リターンし、NOの場合には、ステップS2に戻る。
すなわち、このメインフローにおいては、車両が緊急状態であるかどうかを判定し、緊急状態であると判定されたときには、緊急時制御S8を優先して行い、緊急状態でないと判定されたときに、通常時制御S6を行う。
通常時制御では、最初に、ステップS101でベルトリール12の目標位置X1(目標回転位置)を設定する。この目標位置X1は、例えば、基準位置と同値や、基準位置に車両の走行状況等に応じた値を加算した値に設定する。
次のステップS102においては、クラッチを接続状態に維持し得る低電流Iwでモータ10を通電するとともに、モータ10が低電流Iwで運転していることの指標となる待機フラグをONにし、ベルトリール12の現在位置X(現在の回転位置)と目標位置X1との乖離許容代XthをXth1に設定する。なお、乖離許容代Xthに設定する値は、Xth1(例えば、10〜20mm)とXth2(例えば、5〜6mm)の2種類が用意されており、ここでは大きい方の値Xth1が用いられる。また、ステップS102でモータ10に通電する低電流Iwは、ウェビング5がほぼ無負荷状態のときにベルトリール12を弱い力で巻き取ることのできる値に設定しておけば、ウェビング5の弛みをこの段階で無くすことができる。
ステップS107に進んだ場合には、待機フラグをOFFにし、かつ、乖離許容代Xthを値の小さいXth2に設定してからステップS109に進む。
ステップS109では、モータ10に対する現在の通電量Iに微小電流ΔIを加算した場合に、上限値Iupper_limitを超えないかどうかを判定し、YESの場合には、ステップS110に進んでモータ10の通電量をΔIだけ増加してからステップS111に進み、NOの場合には、そのままステップS111へと進む。
また、ステップS108では、モータ10に対する現在の通電量Iから微小電流ΔIを減算した場合に、クラッチ20を接続状態に維持し得る低電流Iwよりも大きいかどうかを判定し、YESの場合には、ステップS112に進んでモータ10の通電量をΔIだけ減算してからステップS111に進み、NOの場合には、ステップS113でモータ10の通電量を低電流Iwに設定してからステップS111に進む。
ステップS111においては、車両が緊急状態であるかどうかを判定し、YESの場合には、通常時制御S6を終了して後の緊急時制御S8に移行する。また、ステップS111でNOの場合には、次のステップS114において、車両が不安定挙動であるかどうかを判定し、ここでYESの場合には、ステップS103に戻り、NOの場合には通常時制御S6を終了する。
ステップS105において、NOの場合には、ステップS116に進んでタイマーのカウント時間tが所定時間t1を超えたかどうかの判定を行い、YESの場合には、ステップS117に進んで、モータ10の通電量をクラッチ20を接続状態に維持し得る低電流Iwに設定するとともに乖離許容代Xthを値の大きいXth1に設定し、その後にステップS111へと進む。また、ステップS116でNOの場合には、そのままステップS111に進む。すなわち、ステップS106からステップS111までの処理(保持電流制御)を経た後には、所定時間t1の経過を待ってからモータ14の通電量が低電流Iwに切り替えられる。
緊急時制御のステップS201においては、ベルトリール12の目標位置X2(目標引き込み位置)を設定するとともに、ベルトリール12の回転位置が一度目標位置X2に達したことを示す指標となる到達フラグをOFFに設定する。目標位置X2は、乗員をウェビング5で強固に拘束し得るものに設定され、通常時制御S6における目標位置X1よりも大きな値となる。
つづくステップS202においては、到達フラグがONであるかどうかを判定し、YESの場合には、ステップS203に進み、NOの場合には、ステップS204へと進む。緊急時制御を開始した初回は、ステップS201で到達フラグがOFFに設定されるため、このときステップS204へと進む。
ステップS211においては、車両が安定状態かどうかを判定し、YESの場合には緊急時制御を終了し、NOの場合には、ステップS202に戻る。
したがって、ステップS205においては、現在位置Xが目標位置X2まで一度達するまでは到達フラグがOFFのままとなり、初期値I0でのモータ10の通電が継続される。
ステップS207においては、現在位置Xと目標位置X2のずれが所定値以上であるかどうかの判定を行い、YESの場合には、ステップS208に進み、NOの場合には、ストップS211へと進む。
ステップS208においては、現在位置Xが目標位置X2よりも小さいかどうかの判定を行い、YESの場合(小さい場合)には、ステップS209に進んで通電量を増加してからステップS211に進み、NOの場合(大きい場合)には、ステップS210に進んで通電量を減少してからステップS211へと進む。
したがって、ステップS203からステップS211までの一連の処理においては、ベルトリール12の回転位置(現在位置)が一度目標位置に達した後に、ベルトリール12の回転位置が維持されるようにモータ10の通電量を制御する。
そして、この後に実際に乗員の上体が左右や前後に移動して、ウェビング5がモータ10側の回転抵抗に抗してある量(乖離許容代Xth)以上に引き出されると、保持電流制御手段43によってベルトリール12の変位に応じて通電量を増大させるようにモータ10の通電電流が制御される(ステップS106〜S111)。
また、保持電流制御手段43による引き出しに応じた制御から待機電流制御手段42による低電流Iwでの制御に戻るのは、ベルトリール12の回転位置が目標位置X1の近傍に所定時間以上維持されることを条件として制限されている(ステップS116)ため、乗員の上体が瞬時安定した後に連続的に振られるような状況下においても、乗員の振れに速やかに対応することができるとともに、ウェビング5の引き出し量の抑制と衝撃の低減を図ることができる。
5…ウェビング
10…モータ
11…回転センサ(位置検出手段)
12…ベルトリール
20…クラッチ
40…第1の車両状態検出手段(車両状態検出手段)
42…待機電流制御手段
43…保持電流制御手段
44…緊急巻取り制御手段
Claims (7)
- シートに着座した乗員を拘束するウェビングが巻回されるベルトリールと、
前記ベルトリールに駆動力を伝達するモータと、
前記モータのウェビング巻取り方向の設定値以上の回転トルクを受けて前記モータとベルトリールを接続状態に維持するクラッチと、
車両の状態を検出する車両状態検出手段と、
前記ベルトリールの回転位置を検出する位置検出手段と、を備え、
前記車両状態検出手段が車両の不安定挙動を検出したときに、前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記モータの通電量を制御する車両のシートベルト装置において、
前記車両状態検出手段が緊急時でない車両の不安定挙動を検出したときに、前記クラッチを接続状態に維持し得る低電流を前記モータに通電する待機電流制御手段と、
この待機電流制御手段による電流制御中に、ベルトリールの回転位置が目標位置からの乖離許容代を超えてウェビング引出し方向に変位したときに制御を開始し、前記ベルトリールの回転位置が乖離許容代の範囲内に維持されるように前記モータの通電量を制御する保持電流制御手段と、を設けたことを特徴とする車両のシートベルト装置。 - 前記保持電流制御手段による制御での下限通電量を、前記待機電流制御手段と同様の低電流に設定したことを特徴とする請求項1に記載の車両のシートベルト装置。
- 前記待機電流制御手段による制御中の乖離許容代は、前記保持電流制御手段による制御中の乖離許容代よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のシートベルト装置。
- 前記ベルトリールの回転位置が緊急巻取り位置まで変位するように前記モータに対する通電量を制御する緊急巻取り制御手段を設け、
前記車両状態検出手段が緊急状態を検出したときには、前記待機電流制御手段や保持電流制御手段による電流制御を回避して前記緊急巻取り制御手段による電流制御を開始するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のシートベルト装置。 - シートに着座した乗員を拘束するウェビングが巻回されるベルトリールと、
前記ベルトリールに駆動力を伝達するモータと、
前記モータのウェビング巻取り方向の設定値以上の回転トルクを受けて前記モータとベルトリールを接続状態に維持するクラッチと、
車両の状態を検出する車両状態検出手段と、
前記ベルトリールの回転位置を検出する位置検出手段と、を備え、
前記車両状態検出手段が車両の不安定挙動を検出したときに、前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記モータの通電量を制御する車両のシートベルト装置の制御方法において、
前記車両状態検出手段が緊急時ない車両の不安定挙動を検出したときに、前記クラッチを接続状態に維持し得る低電流を前記モータに通電するステップと、
通電中における前記ベルトリールの回転位置を監視して目標位置と比較するステップと、
前記ベルトリールの回転位置が、前記目標位置からの乖離許容代を超えてウェビング引き出し方向に変位したときに、前記ベルトリールの回転位置が目標位置に近づくように前記モータの通電量を制御するステップと、
を備えていることを特徴とする車両のシートベルト装置の制御方法。 - 前記ベルトリールの回転位置が目標位置に近づくように前記モータの通電量を制御しているときに、前記ベルトリールの回転位置が前記目標位置の近傍に所定時間を越えて維持された場合には、前記モータへの通電量を、前記クラッチを接続状態に維持し得る前記低電流に低下させることを特徴とする請求項5に記載の車両のシートベルト装置の制御方法。
- 前記目標位置からの乖離許容代を変更するステップを備え、
前記クラッチを接続状態に維持し得る低電流を前記モータに通電するステップから、前記ベルトリールの回転位置が目標位置に近づくように前記モータの通電量を制御するステップに移行する前の乖離許容代は、前記ベルトリールの回転位置が目標位置に近づくように前記モータの通電量を制御するステップに移行した後の乖離許容代よりも大きく設定することを特徴とする請求項5または6に記載の車両のシートベルト装置の制御方法。
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