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JP4066959B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射装置に関し、例えば内燃機関の各気筒に取付けられ、気筒内に燃料を噴射供給する燃料噴射装置に適用して好適なものである。
燃料噴射装置としては、例えばディーゼル機関用燃料噴射システムにおいて、内燃機関の各気筒に設けられ、燃料をその気筒の燃焼室に噴射供給する燃料噴射弁が知られており、燃料が噴射される噴孔を有するノズルボデーと、ノズルボデー内を上下移動することにより噴孔を開閉するノズルニードルとからなる(特許文献1参照)。この種の燃料噴射弁では、ノズルニードルは、ノズルボデー内を摺動自在な円柱状の摺動部と、この摺動部よりも外径の小さい円柱状の挿通部と、摺動部と挿通部とを連結する受圧部とを有し、ノズルボデーは、摺動部を摺動自在に保持するガイド部と、このガイド部の噴孔側に設けられ、挿通部が挿通する油溜り室とを有する。
なお、油溜り室には、噴孔から噴射するための高圧燃料が供給されており、摺動部とガイド部のクリアランスからは、この燃料がリークする。
また、例えばディーゼル機関用燃料噴射システムとしてのコモンレール式燃料噴射装置において、ノズルニードル、ノズルボデー、ノズルボデーを保持するボデー、およびボデー内を往復移動し直接的または間接的にノズルニードルを移動させるコマンドピストンとを備えたものがある(特許文献2参照)。このコマンドピストンのノズルニードル側とは反対端には、電磁弁の開閉により燃料圧力が増減する制御室が設けられており、電磁弁の閉弁時には制御室内に高圧燃料が供給されて満たされている。なお、コマンドピストンの摺動部とボデーのガイド部は互いに摺動可能に構成されており、制御室内に高圧燃料が満たされていると、コマンドピストンの摺動部とボデーのガイド部とのクリアランスからは、この燃料がリークする。
なお、ノズルニードルの摺動部と、ノズルボデーのガイド部および油溜り室とは、内部に高圧作動油を蓄える高圧油内摺動部品を構成している。また、コマンドピストンの摺動部、ボデーのガイド部、および制御室も、内部に高圧作動油を蓄える高圧油内摺動部品を構成している。
特開平2003−83203号公報 特開平2003−166457号公報
高圧油内摺動部品では、高圧燃料を蓄える油溜り室側のガイド部は、高圧燃料による変形によってその内周が拡大され、摺動部とのクリアランスも増大するため、燃料が高圧になるほど燃料リーク量が増大する。
この高圧油内摺動構造を有する上記従来技術では、高圧燃料によりガイド部12が変形時に、ノズルニードルの低圧側の摺動部32がノズルボデーのガイド部12と接触し、またその接触面圧が高くなるため、図5のA範囲内に示すノズルニードルの低圧側の摺動部32およびこれに対向するノズルボデーの低圧側のガイド部12の少なくともいずれかが磨耗するおそれがあった。
その結果、摺動部とガイド部のクリアランスが増大し、更に燃料のリーク量が増加するという問題があった。
また、コマンドピストンを有する従来技術では、電磁弁の開閉による制御室の増減により長軸なコマンドピストンを往復移動するため、コマンドピストンとボデーとのクリアランスが増大し、更に燃料のリーク量が増加するおそれがある。
本発明の請求項1によると、燃料が噴射される噴孔を有するノズルボデーと、ノズルボデー内を往復移動することにより噴孔を開閉するノズルニードルと、ノズルボデーを保持するボデーと、ボデー内を往復移動し直接的または間接的にノズルニードルを移動させるコマンドピストンとを備えた燃料噴射装置において、コマンドピストンは、ボデー内を摺動自在な第2摺動部と、第2摺動部より小径の第2挿通部と、第2摺動部と第2挿通部とを連結する第2受圧部とを有し、ボデーは、第2摺動部を摺動自在に保持する第2ガイド部と、コマンドピストンのノズルニードルの反対側端部に設けられる制御室とを有し、第2ガイド部と第2摺動部との間には、制御室側に向かうほど小さく形成される隙間が設けられていることを特徴とする。
これによると、コマンドピストンとボデーの組付状態において、互いに摺動自在なコマンドピストンの第2摺動部とボデーの第2ガイド部との間に形成される隙間は、高圧燃料が加わる制御室側向かうほど小さくなっている。これにより、実際に燃料噴射装置が噴射状態にあるとき、制御室に高圧燃料が導かれると、制御室側の第2ガイド部が高圧燃料による変形よって内周が拡大され、制御室側の隙間が増大する。したがって、高圧燃料の使用範囲の圧力に応じて、制御室側の隙間と、制御室側とは反対端の隙間とがほぼ等しくなるように設定することが可能となる。例えば所定の圧力での高圧燃料状態における第2摺動部と第2ガイド部の隙間がほぼ一定となるため、第2摺動部と第2ガイド部は広い面積で接触する。その結果、接触面圧が小さくなるので、磨耗しにくくなる。従って、燃料リークの経時的な増加を防止することが可能である。
本発明の請求項2によると、第2ガイド部の内周は、制御室に向かって縮径していることを特徴とする。
これによると、第2摺動部と第2ガイド部との間に形成される隙間を制御室側に向かうほど小さくする方法として、第2ガイド部の内周を、制御室に向かって縮径することができる。
本発明の請求項3によると、第2摺動部の外周は、制御室に向かって拡径していることを特徴とする。
これによると、第2摺動部と第2ガイド部との間に形成される隙間を制御室側に向かうほど小さくする方法として、第2摺動部の外周を、受圧部に向かって拡径することができる。
本発明の請求項4によると、燃料が噴射される噴孔を有するノズルボデーと、ノズルボデー内を往復移動することにより噴孔を開閉するノズルニードルと、ノズルボデーを保持するボデーと、ボデー内を往復移動し直接的または間接的にノズルニードルを移動させるコマンドピストンとを備えた燃料噴射装置において、コマンドピストンは、ボデー内を摺動自在な第2摺動部と、第2摺動部より小径の第2挿通部と、第2摺動部と第2挿通部とを連結する第2受圧部とを有し、ボデーは、第2摺動部を摺動自在に保持する第2ガイド部と、コマンドピストンのノズルニードルの反対側端部に設けられる制御室とを有し、制御室は、第2ガイド部の内部に軸方向に延出する第3の油溜り室を有することを特徴とする。
これによると、互いに摺動自在なコマンドピストンの第2摺動部とボデーの第2ガイド部との間に形成される隙間のうち、高圧燃料が加わる制御室側の隙間と、制御室に接続する第3の油溜り室とは、第2ガイド部の内部の内壁側を挟み込むことが可能である。その結果、第2ガイド部の内壁側には、隙間による内周側、第3の油溜り室による外周側の双方に高圧燃料の圧力が加わるため、制御室側の隙間は、制御室に高圧燃料が導かれても、変化しなくなる。
したがって、組付状態、および実際に燃料噴射装置が噴射状態にあるときにおいても、制御室側の隙間と反対端の隙間をほぼ等しくすることが可能である。そのため、第2摺動部と第2ガイド部は広い面積で接触する。その結果、接触面圧が小さくなるので、磨耗しにくくなる。
本発明の請求項5によると、燃料が噴射される噴孔を有するノズルボデーと、ノズルボデー内を往復移動することにより噴孔を開閉するノズルニードルと、ノズルボデーを保持するボデーと、ボデー内を往復移動し直接的または間接的にノズルニードルを移動させるコマンドピストンとを備えた燃料噴射装置において、コマンドピストンは、ボデー内を摺動自在な第2摺動部と、第2摺動部より小径の第2挿通部と、第2摺動部と第2挿通部とを連結する第2受圧部とを有し、ボデーは、第2摺動部を摺動自在に保持する第2ガイド部と、コマンドピストンのノズルニードルの反対側端部に設けられる制御室とを有し、第2ガイド部は、制御室側に軸方向に延出する第4の油溜り室を有することを特徴とする。
これによると、第2ガイド部の内壁側の隙間に加わる高圧燃料を相殺する方法として、第2ガイド部は、制御室側に軸方向に延出する第4の油溜り室を有することができる。
本発明の請求項6および請求項7によると、制御室側の隙間を、その隙間の周方向にもほぼ一定に形成することができる。なお、請求項6によれば、第3または第4の油溜り室は、第2摺動部の外周側に配置される略環状空間を形成していることが好ましい。請求項7によれば、第3または第4の油溜り室は、第2ガイド部の内周に沿って全周にわたり配置されていることが好ましい。
本発明の請求項8によると、第3または第4の油溜り室が外周側に配置されている第2ガイド部の内周部は、第2ガイド部に固定される第2スリーブからなることを特徴とする。
これによると、第2スリーブと、第3の油溜り室または第4の油溜り室との加工が別々に行えるため、第3の油溜り室または第4の油溜り室の形成が容易となる。例えばスリーブを第2ガイド部に嵌合等の挿入固定する構成にすることで、第3の油溜り室または第4の油溜り室の形成が容易にできる。
本発明の請求項9によると、第2スリーブは、ボデーよりも耐摩耗性に優れた材質から形成されていることを特徴とする。
これにより、同一の接触面圧に対する耐摩耗性の向上が図れるので、第3の油溜り室または第4の油溜り室の延出する範囲等によって、制御室側の隙間が高圧燃料の圧力に応じて僅かに増加する場合があっても、磨耗しにくくできる。
本発明の請求項10によると、第2スリーブは、ボデーの材料とは異なる軸受部材で形成されていることを特徴とする。
これにより、同一の接触面圧に対する耐摩耗性の向上を図ることが可能である。
本発明の請求項11および請求項12に記載する特徴を有する燃料噴射装置に適用して好適である。例えば、第2ガイド部における前記ボデーの最小肉厚T2と、前記第2摺動部におけるコマンドピストンの外径ФD2の比率T2/ФD2が、比率T2/ФD2の下限である1に近いものである場合でも、互いに摺動自在な第2摺動部と第2ガイド部との磨耗を発生しにくくするとともに、燃料リークの経時的な増加防止が可能である。そして、比率T2/ФD2を1より大きくすればする程、高圧時のボデーの変形つまりクリアランスの値そのものを小さくでき、燃料リークそのものを小さくすることができる。
また、第2ガイド部における前記ボデーの長さL2と、第2摺動部におけるコマンドピストンの外径ФD2の比率L2/ФD2が下限である2.5に近いものである場合でも、互いに摺動自在な第2摺動部と第2ガイド部との磨耗を発生しにくくするとともに、燃料リークの経時的な増加防止が可能である。
以下、本発明の燃料噴射装置を、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の燃料噴射装置の構成を示す断面図である。図2は、本実施形態に係わる燃料噴射装置における摺動部およびガイド部周りを示す部分断面図である。なお、図5は、図2に示す本実施形態と比較のための、従来技術の摺動部およびガイド部周りを示す部分断面図である。図1は燃料噴射装置単体つまり組付状態を示し、図2および図5は実際に燃料噴射装置の噴射状態を示している。
図1に示すように、燃料噴射装置10は、ノズルボデー11と、ノズルニードル(以下、ニードルと呼ぶ)31とを含んで構成されている。ニードル31は、このノズルボデー11の内部に軸方向に往復摺動可能に組み付けられている。
ノズルボデー11は、図1に示すように、有底の略中空円筒状体であって、内部に案内孔12、弁座13、噴射孔(以下、噴孔と呼ぶ)41、サック部15が形成される。案内孔12は、ノズルボデー11の内部に軸方向に延びており、一方の端部がノズルボデー11の開口端(図1における上端)に接続し、他方の端部側が弁座13に接続している。案内孔12の内壁は、ノズルボデー11の開口端から有底側の弁座13の近傍まで略同一内径に形成されている。
弁座13は、図1に示すように、円錐台面を有しており、大径側の一端が案内孔12に連続し、小径側の他端側がサック部15に接続している。この弁座13にニードル31の当接部36が当接および離間可能に配置されている。当接部36は理論的には円の形状である。サック部15は、ノズルボデー11の先端側に袋状に小空間の容積をもって形成されるサックホールである。サックホールの開口側は弁座13の小径側に連続する。なお、ここで、サック部15は、袋状の所定の空間容積を有するサック室を構成する。
噴孔41は、図1に示すように、ノズルボデー11のサック部15にノズルボデー11の内外を連通する通路として形成される。
油溜り室(以下、燃料溜り室と呼ぶ)16は、図1に示すように、ノズルボデー11の案内孔12を形成する内壁中途部で、環状の凹部に形成されている。この高圧燃料溜り室16には、外部から燃料が供給される燃料供給孔17が接続されている。なお、燃料溜り室16は、案内孔12を案内孔上部12aと案内孔下部12bに分割している。
ニードル31は、基本形が中実円柱状形状で、図1に示すように、大径円柱部32、小径円柱部34、円錐台部35および円錐部37を含んで構成されている。
大径円柱部32は、外形が略同一径で形成され、所定の隙間を介して孔内孔12(詳しく孔、案内孔上部12a)に遊嵌している。そのため、大径円柱部32は、軸方向に往復移動することが可能である。小径円柱部34は、高圧燃料溜り室16の近傍から弁座13の近傍まで軸方向に延びている。小径円柱部34の外径は、大径円柱部32より小さく形成されている。小径円柱部34と案内孔12の内壁との隙間が燃料通路になる。
円錐台部35は、一方の端部が小径円柱部34に連続しており、他方の端部が円状の当接部分36を介して円錐部37に連続する。円錐台部35と円錐部37との接続部分は円であり、この円の部分が弁閉時の接触部となる。円錐部37は、弁座13の傾斜角よりも大きな傾斜角となっている。これは弁閉時の当接部36と弁座13との接触を可能にし油密を確保するためである。円錐部37の先端は、弁閉時、サック部15に対面する位置となる。
なお、ここで、大径円柱部32は、ノズルボデー内を摺動自在な摺動部を構成する。小径円柱部34、円錐台部35および円錐部37は、摺動部より小径の挿通部を構成する。大径円柱部32と小径円柱部34が連結する略円錐台部は、受圧部を構成する。受圧部は、高圧燃料溜り室16に導かれた高圧燃料によって、当接部36が弁座13から離座する方向、つまりニードル31を開弁させる方向に押圧される。挿通部34、35、37は、高圧燃料溜り室16を挿通する。
なお、ここで、案内孔上部12a(詳しくは、案内孔上部12aおよびこの案内孔上部12aを形成する壁部)は、摺動部32を摺動自在に保持するガイド部を構成する。
本実施形態では、摺動部32とガイド部12aとの間に形成される所定の隙間51(図2参照)は、図1に示すように、燃料溜り室16側に向かうほど小さくなっている。なお、詳しくは、ガイド部つまり案内孔上部12aが燃料溜り室16に向かって縮径している。ノズルボデー11とニードル31の組付状態(図1参照)において、所定の隙間51のうち、燃料溜り室側の隙間εhと、燃料溜り室側の隙間εhとは反対端の隙間(以下、反対端隙間と呼ぶ)εlとの関係は、εh<εlとなるように形成されている。
なお、燃料噴射装置が使用する高圧燃料の圧力範囲において、所定の圧力範囲にあるとき、εh≒εlなるように設定する。
次に、上述した構成を有する本実施形態の作動を説明する。図示しない燃料ポンプにより圧送された高圧燃料が高圧燃料溜り室16に蓄えられ、燃料溜り室16の燃料圧力が所定の開弁圧より大きくなると、ニードル31が図1の上方に押し上げられて、ニードル31の当接部36が弁座13から離座する。その結果、小径円柱部34と案内孔12の隙間に形成された燃料通路を通り、当接部が弁座13から離間した隙間(リフト量に相当)を通過して高圧燃料がサック部(サック室)15へ流れ込む。この高圧燃料は、サック室15に開口する複数(本実施例では4個)の噴孔41から図示しないエンジンの燃焼室へ噴射される。なお、所定の開弁圧は、図示しないスプリング等の付勢手段がニードル31を閉弁する方向に作用する構成からなる。
ところで、高圧燃料が高圧燃料溜り室16に導かれ蓄えられると、隙間51には、燃料溜り室側の隙間εhから反対端隙間εlへ向かって燃料がリークする。案内孔上部12aの燃料溜り室側の内周は、高圧燃料溜り室16に蓄えられた高圧燃料の圧力が直接作用するため、その圧力により変形し、隙間εhが増大する。リークした燃料が外部へ流出する反対端隙間εlではその圧力が減衰されて変形が僅かとなり、隙間εlの増加が僅かとなる。これにより、所定の圧力範囲で、燃料溜り室側の隙間εhと反対端隙間εlがほぼ等しくなる。その結果、隙間51は、図2に示すように、ほぼ一定となり、大径円柱部32と案内孔上部12aは広い面積で接触するため、接触面圧を小さくして、磨耗しにくくできる。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、(1)燃料噴射装置10単体つまりニードル31とノズルボデー11の組付状態において、互いに摺動自在なニードル31の大径円柱部(摺動部)32とノズルボデーの案内孔上部(ガイド部)12aとの間に形成される隙間51は、燃料溜り室16側に向かうほど小さくなっている(εh<εl)。これにより、実際に燃料噴射装置1が噴射状態にあるとき、燃料溜り室16に高圧燃料が導かれると、燃料溜り室16側の案内孔上部12aが高圧燃料による変形よって内周が拡大され、燃料溜り室16側の隙間εhが増大する。したがって、高圧燃料の使用範囲の圧力に応じて、油溜り室側の隙間εhと反対端隙間εlがほぼ等しくなるように設定することが可能となる。その結果、所定の圧力または圧力範囲での高圧燃料状態における隙間51がほぼ一定となるため、大径円柱部32と案内孔上部12aつまり摺動部とガイド部は広い面積で接触する。そのため、接触面圧が小さくなるので、磨耗しにくくなる。従って、燃料リークの経時的な増加を防止することが可能である。
(2)なお、本実施形態では、組付状態において隙間51を燃料溜り室16に向かうほど小さくする方法として、案内孔上部12aつまり案内孔12の内周を、燃料溜り室16に向かって縮径することができる。
(3)なお、案内孔上部12aにおけるノズルボデーの最小肉厚Tと、大径円柱部32の外径ФDの比率T/ФDが1以上である特徴を有する燃料噴射装置10に適用して好適である。比率T/ФDが、下限である1に近いものである場合でも、互いに摺動自在な摺動部32とガイド部12aとの磨耗を発生しにくくするとともに、燃料リークの経時的な増加防止が可能である。なお、この比率T/ФDは、1.5以上であることが好ましい。
(4)なお、大径円柱部32を摺動自在に保持する案内孔上部12aの長さL1と、大径円柱部32の外径ФDの比率L1/ФDが2.5以上である特徴を有する燃料噴射装置10に適用して好適である。比率L1/ФDが、下限である2.5に近いものである場合でも、互いに摺動自在な摺動部32とガイド部12aとの磨耗を発生しにくくするとともに、燃料リークの経時的な増加防止が可能である。なお、この比率L1/ФDは、5以上であることが好ましい。
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。
第2の実施形態では、図3に示すように、燃料溜り室16からガイド部(案内孔上部12aおよび案内孔上部12aを形成する壁部)12aの内部に軸方向に延びる第2の燃料溜り室19を形成している。図3は、本実施形態に係わる摺動部およびガイド部周りを示す部分断面図である。
図3に示すように、第2の燃料溜り室19が外周側に配置されるガイド部112aの内周部には、スリーブ18が固定されており、大径円柱部32の外周とスリーブ18の内周との間に隙間151が形成されている。また、スリーブ18は、案内孔上部12aに嵌合等により挿入固定されている。なお、ここで、スリーブ18の内周は、ガイド部112aの内周を構成する。
なお、この隙間151は、組付状態において、ほぼ一定に(εh≒εl)形成されている。
第2の燃料溜り室19は、大径円柱部32の外周側に半環状等の略環状の空間を形成している。なお、第2の燃料溜り室19は、燃料供給孔17に交差して、環状の空間を形成するものであってもよい。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、(1)燃料溜り室16側の隙間εhと、燃料溜り室16に接続する第2の燃料溜り室19とは、スリーブ18を挟み込むようにスリーブ18の外周と内周とに配置されている。スリーブ18の内周側、外周側の双方に高圧燃料の圧力が加わるため、燃料溜り室16側の隙間εhは、燃料溜り室16に高圧燃料が導かれても、変化しない。したがって、組付状態、および実際に燃料噴射装置が噴射状態にあるときのいずれにおいても、隙間151をほぼ等しくすることが可能である。そのため、大径円柱部32と案内孔上部12aつまり摺動部とガイド部は広い面積で接触する。その結果、接触面圧が小さくなるので、磨耗しにくくなる。
(2)スリーブ18は、案内孔上部12aに嵌合等により挿入固定されている。そのため、スリーブ18と第2の油溜り室19の加工が別々に行えるので、第2の油溜り室19の形成が容易となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、第1実施形態で説明したニードル31およびノズルボデー11を含む燃料噴射装置として、図4に示すディーゼル機関用燃料噴射システムとしてのコモンレール式燃料噴射装置に適用し、具体化した実施形態である。図4は、本実施形態に係わる燃料噴射装置の構成を示す断面図である。図4に示すように、本実施形態の燃料噴射装置は、ニードル31、ノズルボデー31、ボデー(以下、ノズルホルダと呼ぶ)50、コマンドピストン60、制御室(以下、圧力制御室と呼ぶ)71、および電磁弁80を含んで構成されている。なお、ここで、ニードル31とノズルボデー31は、ノズル部を構成している。この燃料噴射装置は、図示しないコモンレールから供給される高圧燃料をエンジンの燃焼室に噴射するものである。
ノズル部は、第1の実施形態で説明したので詳細な説明は省略する。ノズル部は、リテーニングナット19によりノズルホルダ50の下部に結合されている。ノズルホルダ50には、コマンドピストン60を挿入するシリンダ52、コモンレールから供給された高圧燃料をノズル側へ導く燃料通路61とオリフィスプレート70側へ導く燃料通路51、及び高圧燃料を低圧側へ排出する排出通路53等が形成されている。
コマンドピストン50は、ノズルホルダ50のシリンダ52に摺動自在に挿入され、同じくシリンダ52に挿入されたプレッシャピンを介してニードル31に連接されている。プレッシャピンは、コマンドピストン50とニードル31との間に介在され、プレッシャピンの周囲に配されるスプリング69に付勢されてニードル31を閉弁方向(図4の下方)へ押圧している。
オリフィスプレート70は、シリンダ52の上端が開口するノズルホルダ50の端面上に配置され、シリンダ52と連通する制御室71が形成されている。このオリフィスプレート70には、圧力制御室71の上流側と下流側とにそれぞれオリフィス(入口側オリフィス(図示せず)と出口側オリフィス72)が設けられ、出口側オリフィス72の方が入口側オリフィスより流路径(内径)が大きく設定されている。
入口側オリフィスは、オリフィスプレート70に形成され、圧力制御室71と燃料通路51の間に設けられており、オリフィス出口が圧力制御室71の側面(テーパ面)に開口している。出口側オリフィス72は、圧力制御室71の上方に形成され、電磁弁80を介して排出通路12と連通可能に設けられている。袋孔通路18は、ノズルホルダ2に設けられた燃料通路11に接続され、その燃料通路11を介して高圧燃料が供給される。
電磁弁80は、出口側オリフィス72と排出通路53との間を断続するアーマチャ81と、このアーマチャ81を閉弁方向(図1の下方)へ付勢するスプリング82、及びアーマチャ81を開弁方向へ駆動するソレノイド83等を内蔵し、ノズルホルダ50の上部にオリフィスプレート70を介して組付けられ、リテーニングナット84により結合されている。アーマチャ81は、ソレノイド83が通電されると、スプリング82の付勢力に抗して図示上方へ吸引されて出口側オリフィス72を開き、ソレノイド83への通電が停止すると、スプリング82の付勢力により押し戻されて出口側オリフィス72を閉じる。
本実施形態では、コマンドピストン60は、第2ガイド部としてのシリンダ52内を摺動自在な第2摺動部62と、第2摺動部62より小径の第2挿通部64と、第2摺動部64と第2挿通部とを含んで構成されている。また、ノズルボデー50は、シリンダ52と、コマンドピストン60のニードル31の反対側端部に設けられる圧力制御室71とを備えている。シリンダ52と第2挿通部64の空間は、排出通路53に連通する排出通路54が連通するとともに、ニードル31の背圧空間を形成しており、リターン燃料つまり燃料タンク側の燃料に接続している。
シリンダ52と第2摺動部62との間に形成される隙間551は、圧力制御室に向かうほど小さい。なお、詳しくは、シリンダ52の内周が圧力制御室71に向かって縮径している。ノズルホルダ50とコマンドピストン60の組付状態(図4参照)において、隙間551のうち、第2摺動部62の圧力制御室71側の隙間εhは、第2摺動部62の圧力制御室71とは反対側の隙間εlより小さくなっている(εh<εl)。
なお、燃料噴射装置が使用するコモンレールから供給される高圧燃料の圧力範囲において、所定の圧力範囲にあるとき、εh≒εlになるように設定されている。
次に、上記構成を有する燃料噴射装置の作動を説明する。コモンレールから燃料噴射装置に供給される高圧燃料は、燃料通路61を介してノズル部の燃料供給孔17側に導く高圧燃料経路と、燃料通路51を介して圧力制御室15に導く高圧燃料経路とに導入される。このとき、電磁弁80が閉弁状態(アーマチャ81が出口側オリフィス72を閉じている状態)であると、圧力制御室71に導入された高圧燃料の圧力がコマンドピストン60及びプレッシャピンを介してニードル31に作用し、スプリング61と共にニードル31を閉弁方向へ付勢している。一方、ノズル部の燃料供給孔17に導入された高圧燃料は、油溜り室16に導入され、ニードル31の受圧面に作用してニードル31を開弁方向へ付勢している。なお、電磁弁80が閉弁状態では、ニードル31を閉弁方向に付勢する力が開弁方向に付勢する力を上回っているため、ニードル31がリフトすることはなく、噴孔41を閉じているので、燃料は噴射されない。
電磁弁80のソレノイド83が通電されて開弁する(アーマチャ81が出口側オリフィス72を開く)と、出口側オリフィス72がノズルホルダ50に設けられた排出通路53と連通するため、圧力制御室71の燃料が出口側オリフィス72を通って排出通路53より排出される。なお、電磁弁80が開弁しても、高圧燃料は引き続き入口側オリフィスを通って圧力制御室71に補給され続けるが、入口側オリフィスより出口側オリフィス72の方が流路径が大きいので、コマンドピストン60に作用する圧力制御室71の燃料圧力は低下する。その結果、圧力制御室71の燃料圧力と、ニードル31を開弁方向へ押し上げる力と、ニードル31を閉弁方向に押し下げるスプリング力とのバランスが崩れ、ニードル31を開弁方向に付勢する力が閉弁方向に付勢する力を上回った時点でニードル31がリフトして噴孔41を開くことにより燃料が噴射される。
その後、ソレノイド83への通電停止によりアーマチャ81が出口側オリフィス72を閉じると、再び圧力制御室71の燃料圧力が上昇し、ニードル31を閉弁方向に付勢する力が開弁方向に付勢する力を上回った時点で、ニードル31が押し下げられて噴孔41を閉じることにより、噴射が終了する。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、(1)コマンドピストン60とノズルボデー50の組付状態において、互いに摺動自在なコマンドピストン60の第2摺動部62とボノズルデー50の第2ガイド部52との間に形成される隙間551は、高圧燃料が加わる圧力制御室71側向かうほど小さくなっている(εh<εl)。これにより、実際に燃料噴射装置が噴射状態にあるとき、制御室内に高圧燃料が供給され、高圧状態にあると、圧力制御室71側の第2ガイド部52が高圧燃料による変形よって内周が拡大され、圧力制御室71側の隙間εhが増大する。したがって、高圧燃料の使用範囲の圧力に応じて、圧力制御室71側の隙間εhと、圧力制御室71側とは反対端の隙間εlとがほぼ等しくなるように設定することが可能となる。その結果、所定の圧力での高圧燃料状態における第2摺動部62と第2ガイド部52の隙間551がほぼ一定となるため、第2摺動部62と第2ガイド部52は広い面積で接触する。そのため、接触面圧が小さくなるので、磨耗しにくくなる。従って、燃料リークの経時的な増加を防止することが可能である。
したがって、この様な構成に適用しても、第1の実施形態と同様な効果を得ることが可能である。
(その他の実施形態)
以上説明した第1の実施形態において、組付状態において隙間51を燃料溜り室16に向かうほど小さくする方法として、案内孔上部12aつまり案内孔12の内周を、燃料溜り室16に向かって縮径するものとして説明したが、大径円柱部32の外周を、受圧部つまり挿通部34、35、37に向かって拡径するものでもよい。
なお、第3の実施形態において、組付状態において隙間551を圧力制御室71に向かうほど小さくする方法として、シリンダ52の内周を圧力制御室71に向かって縮径するものに代えて、第2摺動部の外周を圧力制御室71に向かって拡径するものとしてもよい。
以上説明した第2の実施形態において、スリーブ19をノズルボデー11と別体の部材として加工し、嵌合等により一体的に固定するものとして説明したが、ノズルボデー11の部材で一体形成してもよい。
なお、以上説明した第2の実施形態において、スリーブ18は、ノズルボデー11よりも耐摩耗性に優れた材質から形成されるものであってもよい。これにより、同一の接触面圧に対する耐摩耗性の向上が図れるので、第2の油溜り室19の延出する範囲等によって、油溜り室16側の隙間εhが高圧燃料の圧力に応じて僅かに増加する場合があっても、磨耗しにくくできる。
なお、スリーブ18は、ノズルボデー11の材料とは異なる軸受部材で形成されるものであってもよい。これにより、同一の接触面圧に対する耐摩耗性の向上を図ることが可能である。
以上説明した第3の実施形態において、組付状態において隙間551を圧力制御室71に向かうほど小さくするものに代えて、第2の実施形態に説明したガイド部の内部側に軸方向に延出し、燃料溜り室に接続する接続する第2の燃料溜り室の構成、つまりシリンダ52の内部側に軸方向に延出し、圧力制御室71に接続する第2の燃料溜り室を設けるものとしてもよい。つまり、圧力制御室71は、シリンダ52の内部に軸方向に延出する第3の燃料溜り室を有する。なお、圧力制御室71は、シリンダ52の内部に軸方向に延出する第3の燃料溜り室を有するものに限らず、シリンダ52は、圧力制御室71側に軸方向に延出する第4の燃料溜り室を有するものであってもよい。
本発明の第1の実施形態の燃料噴射装置の構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係わる燃料噴射装置における摺動部およびガイド部周りを示す部分断面図である。 第2の実施形態に係わる摺動部およびガイド部周りを示す部分断面図である。 第3の実施形態に係わる燃料噴射装置の構成を示す断面図である。 従来技術の摺動部およびガイド部周りを示す部分断面図である。
符号の説明
10 燃料噴射装置
11 ノズルボデー
12 案内孔
12a 案内孔上部(ガイド部)
16 燃料溜り室(油溜り室)
31 ニードル
32 大径円柱部(摺動部)
34 小径円柱部(挿通部の一部)
35 円錐台部(挿通部の一部)
37 円錐部(挿通部の一部)
41 噴孔
51 隙間

Claims (12)

  1. 燃料が噴射される噴孔を有するノズルボデーと、前記ノズルボデー内を往復移動することにより前記噴孔を開閉するノズルニードルと、前記ノズルボデーを保持するボデーと、前記ボデー内を往復移動し直接的または間接的に前記ノズルニードルを移動させるコマンドピストンとを備えた燃料噴射装置において、
    前記コマンドピストンは、前記ボデー内を摺動自在な第2摺動部と、前記第2摺動部より小径の第2挿通部と、前記第2摺動部と前記第2挿通部とを連結する第2受圧部とを有し、
    前記ボデーは、前記第2摺動部を摺動自在に保持する第2ガイド部と、前記コマンドピストンの前記ノズルニードルの反対側端部に設けられる制御室とを有し、
    前記第2ガイド部と前記第2摺動部との間には、前記制御室側に向かうほど小さく形成される隙間が設けられていることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記第2ガイド部の内周は、前記制御室に向かって縮径していることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記第2摺動部の外周は、前記制御室に向かって拡径していることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  4. 燃料が噴射される噴孔を有するノズルボデーと、前記ノズルボデー内を往復移動することにより前記噴孔を開閉するノズルニードルと、前記ノズルボデーを保持するボデーと、前記ボデー内を往復移動し直接的または間接的に前記ノズルニードルを移動させるコマンドピストンとを備えた燃料噴射装置において、
    前記コマンドピストンは、前記ボデー内を摺動自在な第2摺動部と、前記第2摺動部より小径の第2挿通部と、前記第2摺動部と前記第2挿通部とを連結する第2受圧部とを有し、
    前記ボデーは、前記第2摺動部を摺動自在に保持する第2ガイド部と、前記コマンドピストンの前記ノズルニードルの反対側端部に設けられる制御室とを有し、
    前記制御室は、前記第2ガイド部の内部に軸方向に延出する第3の油溜り室を有することを特徴とする燃料噴射装置。
  5. 燃料が噴射される噴孔を有するノズルボデーと、前記ノズルボデー内を往復移動することにより前記噴孔を開閉するノズルニードルと、前記ノズルボデーを保持するボデーと、前記ボデー内を往復移動し直接的または間接的に前記ノズルニードルを移動させるコマンドピストンとを備えた燃料噴射装置において、
    前記コマンドピストンは、前記ボデー内を摺動自在な第2摺動部と、前記第2摺動部より小径の第2挿通部と、前記第2摺動部と前記第2挿通部とを連結する第2受圧部とを有し、
    前記ボデーは、前記第2摺動部を摺動自在に保持する第2ガイド部と、前記コマンドピストンの前記ノズルニードルの反対側端部に設けられる制御室とを有し、
    前記第2ガイド部は、前記制御室側に軸方向に延出する第4の油溜り室を有することを特徴とする燃料噴射装置。
  6. 前記第3または第4の油溜り室は、前記第2摺動部の外周側に配置される略環状空間を形成していることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の燃料噴射装置。
  7. 前記第3または第4の油溜り室は、前記第2ガイド部の内周に沿って全周にわたり配置されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の燃料噴射装置。
  8. 前記第3または第4の油溜り室が外周側に配置されている前記第2ガイド部の内周部は、前記第2ガイド部に固定される第2スリーブからなることを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  9. 前記第2スリーブは、前記ボデーよりも耐摩耗性に優れた材質から形成されていることを特徴とする請求項8に記載の燃料噴射装置。
  10. 前記第2スリーブは、前記ボデーの材料とは異なる軸受部材で形成されていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の燃料噴射装置。
  11. 前記第2ガイド部における前記ボデーの最小肉厚T2と、前記第2摺動部における前記コマンドピストンの外径ФD2の比率T2/ФD2は、1以上であることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
  12. 前記第2ガイド部における前記ボデーの長さL2と、前記第2摺動部における前記コマンドピストンの外径ФD2の比率L2/ФD2は、2.5以上であることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の燃料噴射装置。
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