JP2003139016A - 燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造 - Google Patents
燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造Info
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Abstract
15の軸方向から半径方向への倒れを防止して、とくに
ノズルボディ3などにおけるクリアランス孔18内での
ノズルニードル4の摩耗を低減可能な燃料噴射量の経時
的な変化を減少させる燃料噴射弁における摺動部摩耗低
減構造を提供すること。 【解決手段】 バルブピストン15およびノズルニード
ル4の接合部22にバルブピストン15およびノズルニ
ードル4を連結してガイドするスリーブ24を設けるこ
とに着目したもので、ノズルニードル4とバルブピスト
ン15との接合部22にスリーブ24を設け、ノズルニ
ードル4のリフトおよびシートにともなうノズルニード
ル4およびバルブピストン15の軸方向からの倒れを防
止可能としたことを特徴とする。
Description
摺動部摩耗低減構造にかかるもので、とくに蓄圧器(コ
モンレール)などから供給される高圧燃料を所定のタイ
ミングで噴射する燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構
造に関するものである。
4にもとづき概説する。図3は、燃料噴射弁1の縦断面
図、図4は、同、要部拡大断面図であって、燃料噴射弁
1は、インジェクターハウジング2と、ノズルボディ3
と、ノズルニードル4と、背圧制御部5と、を有する。
ズルボディ3をノズルナット6により取り付けるととも
に、その上方部に背圧制御部5を設けている。高圧燃料
を蓄えたコモンレール7(蓄圧器)から燃料噴射弁1に
高圧燃料を供給する。すなわち、インジェクターハウジ
ング2およびノズルボディ3にわたって燃料通路8を形
成し、ノズルニードル4の受圧部4A(図4)に対向し
て燃料溜まり室9を形成し、この燃料溜まり室9および
ノズルボディ3の先端部にコモンレール7からの高圧燃
料を常時供給可能とする。
噴射孔10を任意の数だけ形成し、噴射孔10につなが
るシート部11にノズルニードル4の先端部がシートし
て噴射孔10を閉鎖し、ノズルニードル4がシート部1
1からリフトすることにより噴射孔10を開放して燃料
を噴射可能とする。
ェクターハウジング2の中心部にはスプリング室12
(第1の摺動孔)を形成して、スプリングシートとして
のインターミディエイト13と、ノズルニードル4をシ
ート部11へのシート方向に付勢するノズルスプリング
14と、インターミディエイト13に上方から当接する
バルブピストン15と、を設けている。
部分からインジェクターハウジング2の上部まで延びる
長尺のロッド状部材であって、インジェクターハウジン
グ2内の中心孔16内にその内壁面との間に間隙をあけ
て挿入され、その最上部を背圧制御部5におけるバルブ
ボディ17内にガイドされ、その最下部が上述のように
インターミディエイト13に当接している。このバルブ
ピストン15を背圧制御部5が制御して、すなわち、ノ
ズルニードル4の背圧を制御することにより、インター
ミディエイト13を介してノズルニードル4のシートお
よびリフトを制御する。
3のクリアランスシール孔18(第2の摺動孔)内を摺
動可能となっている。なお、ノズルボディ3はそのクリ
アランスシール孔18において高圧側(燃料溜まり室
9)と低圧側(スプリング室12)とを分離している。
圧制御部5に駆動制御されたバルブピストン15が、イ
ンターミディエイト13を介してノズルニードル4をリ
フトあるいはシートさせ、噴射孔10からの燃料噴射量
および噴射タイミングを制御するようになっているが、
それぞれの噴射ごとに、インターミディエイト13がイ
ンジェクターハウジング2のスプリング室12内で軸方
向にわずかに倒れる結果、またノズルニードル4がノズ
ルボディ3のクリアランスシール孔18内で軸方向にわ
ずかに倒れる結果、インジェクターハウジング2および
ノズルボディ3のそれぞれの内壁面との間で摩擦を起こ
し、それぞれの摺動部分が摩耗して燃料噴射弁1として
の経時的な噴射特性の変化を引き起こすという問題があ
る。図4において、インジェクターハウジング2内にお
けるスプリング室12とインターミディエイト13との
間、さらにノズルボディ3内におけるクリアランス孔1
8とノズルニードル4との間に図中点線で摩耗が発生す
る摺動部分(インターミディエイト13のまわりの第1
の摺動部19A、ノズルニードル4のまわりの第2の摺
動部19B)を示している。インターミディエイト13
あるいはノズルニードル4がそれぞれの軸方向から倒れ
ると、第1の摺動部19Aおよび第2の摺動部19Bは
スプリング室12およびクリアランス孔18の内壁面と
の間に圧力接触を起こし、それぞれの間で摩耗を生ずる
という問題がある。
燃料噴射弁1は、従来のジャーク式燃料噴射弁ないしそ
のノズルボディとは異なって、その高圧部(燃料通路8
および燃料溜まり室9)にコモンレール7からのレール
圧が加圧されているため、高圧噴射に対応してノズルニ
ードル4およびインターミディエイト13が摺動する際
の摩耗が従来より激しいという問題がある。
−32681号などがある。
諸問題にかんがみなされたもので、燃料噴射量の経時的
な変化を減少させることができる燃料噴射弁における摺
動部摩耗低減構造を提供することを課題とする。
おけるクリアランス孔内でのノズルニードルの摩耗を低
減可能な燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造を提供
することを課題とする。
ブピストンの軸方向から半径方向への倒れを防止して、
ノズルニードルおよびインターミディエイトの摩耗を低
減することができる燃料噴射弁における摺動部摩耗低減
構造を提供することを課題とする。
ブピストンおよびノズルニードルの接触部ないし接合部
にバルブピストンおよびノズルニードルを連結してガイ
ドするスリーブを設けること、このスリーブによりノズ
ルニードルの軸方向からの倒れを押さえて、摩耗を少な
くし、経時的な噴射性能の変化を抑制することに着目し
たもので、燃料通路につながる噴射孔を形成したノズル
ボディと、このノズルボディ内において軸方向にリフト
およびシートして上記噴射孔を開閉するノズルニードル
と、このノズルニードルと軸方向に一体的に移動可能な
バルブピストンと、を有し、上記ノズルニードルのリフ
トにともなって上記噴射孔から燃料を噴射可能とした燃
料噴射弁における摺動部摩耗低減構造であって、上記ノ
ズルニードルと上記バルブピストンとの接合部にスリー
ブを設け、上記ノズルニードルの上記リフトおよび上記
シートにともなう上記ノズルニードルおよび上記バルブ
ピストンの軸方向からの倒れを防止可能としたことを特
徴とする燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造であ
る。
との間に、上記ノズルニードルの上記リフトを調整可能
なインターミディエイトを介在させることができる。
いてその一部を細径部とすることができる。
ドルの軸方向への駆動の制御手段としては、ノズルニー
ドルの背圧を制御可能な背圧制御部を採用することがで
きる。
耗低減構造においては、バルブピストンおよびノズルニ
ードルの接触部にスリーブを設けたので、このスリーブ
によりバルブピストンおよび、とくに摺動部を有するノ
ズルニードルを半径方向に固定して半径方向へのずれを
防止し、その軸方向からの倒れを押さえて、当該摺動部
の摩耗を少なくし、経時的な噴射性能の変化を抑制する
ことができる。
る摺動部摩耗低減構造を備えた燃料噴射弁20を図1お
よび図2にもとづき説明する。ただし、図3および図4
と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省
略する。図1は、燃料噴射弁20の縦断面図、図2は、
燃料噴射弁20における摺動部摩耗低減構造21部分の
要部拡大断面図であって、摺動部摩耗低減構造21は、
ノズルニードル4とバルブピストン15との接合部22
において、両部材の間にインターミディエイト23を介
在させるとともに、スリーブ24を設けた構成としてい
る。
頭部4Bは、スリーブ24の最下部に位置するスカート
部24A内に摺動クリアランスを残して嵌合し、ノズル
ニードル4の頂面4Cは、インターミディエイト23の
底面23Aおよびスリーブ24の内方段部24Bに当接
している。インターミディエイト23の頂面23Bは、
バルブピストン15の弧状底面15Aに当接している。
バルブピストン15の最下部およびインターミディエイ
ト23も、スリーブ24内に摺動クリアランスを残して
嵌合している。インターミディエイト23の厚さを選択
することにより、ノズルニードル4のリフト量を調節す
ることができる。
ルニードル4およびバルブピストン15さらにはインタ
ーミディエイト23を軸方向、すなわち、ノズルニード
ル4のリフトおよびシート方向に一体化してガイド可能
であり、半径方向でのずれを防止し、軸方向から半径方
向に向かう倒れに対して、これを抑制する長さを有して
いる。なお、スリーブ24の外周面自体は、スプリング
室12内を摺動せず、スプリング室12の内壁面との間
に所定の間隔をあけてある。
15は、その長さ方向の上部において、その一部を細径
部25とし、その軸方向(上下方向)への移動時おける
半径方向のたわみをこの細径部25において吸収可能と
している。
摺動部摩耗低減構造21において、背圧制御部5の制御
によるバルブピストン15およびノズルニードル4の軸
方向へのノズルニードル4のリフトおよびシート動作に
ともなって噴射孔10から燃料が噴射されるが、スリー
ブ24がバルブピストン15の下部、インターミディエ
イト23およびノズルニードル4の頭部4Bを軸方向に
ガイドし、かつ軸方向から半径方向への倒れを防止する
ので、とくにノズルニードル4のクリアランス孔18内
における摩耗を低減する。したがって、ノズルニードル
4の摩耗にともなう噴射量の変化を抑制し、燃料噴射量
の安定化および燃料噴射弁20としての信頼性を向上さ
せることができる。また、ノズルニードル4部分への摩
耗対策用のコーティングを削除可能であるとともに、ク
リアランス孔18の管理にあたってこれをラフな公差と
することができて、コストの低下を期待することができ
る。なお、インターミディエイト23は、これと一体に
作動するスリーブ24のスカート部24A内に配置され
ているので、従来の構成(図3、図4)に比較してこの
部分が摩耗する可能性は少ない。
さ方向の一部に細径部25が形成されているので、半径
方向へのバルブピストン15の倒れを細径部25のしな
りによって吸収することが可能となり、ノズルニードル
4のクリアランス孔18内における軸方向に沿ったリフ
トおよびシートを保証することができる。
ストンの下部とノズルニードルの上部の接合部にスリー
ブを設けてこれらをガイドすることができるようにした
ので、ノズルニードルの摩耗を低減し、燃料噴射弁の経
時的性能変化を抑制し、信頼性の向上およびコストの削
減に寄与することができる。
21を備えた燃料噴射弁20の縦断面図である。
面図である。
動部(図4) 19B ノズルニードル4のまわりの第2の摺動部(図
4) 20 燃料噴射弁(図1) 21 燃料噴射弁20における摺動部摩耗低減構造(実
施の形態、図2) 22 ノズルニードル4とバルブピストン15との接合
部 23 インターミディエイト 23A インターミディエイト23の底面(図2) 23B インターミディエイト23の頂面(図2) 24 スリーブ 24A スリーブ24のスカート部(図2) 24B スリーブ24の内方段部(図2) 25 バルブピストン15の細径部(図1)
Claims (3)
- 【請求項1】 燃料通路につながる噴射孔を形成した
ノズルボディと、このノズルボディ内において軸方向に
リフトおよびシートして前記噴射孔を開閉するノズルニ
ードルと、 このノズルニードルと軸方向に一体的に移動可能なバル
ブピストンと、を有し、 前記ノズルニードルのリフトにともなって前記噴射孔か
ら燃料を噴射可能とした燃料噴射弁における摺動部摩耗
低減構造であって、 前記ノズルニードルと前記バルブピストンとの接合部に
スリーブを設け、 前記ノズルニードルの前記リフトおよび前記シートにと
もなう前記ノズルニードルおよび前記バルブピストンの
軸方向からの倒れを防止可能としたことを特徴とする燃
料噴射弁における摺動部摩耗低減構造。 - 【請求項2】 前記ノズルニードルと前記バルブピス
トンとの間に、前記ノズルニードルの前記リフトを調整
可能なインターミディエイトを介在させたことを特徴と
する請求項1記載の燃料噴射弁における摺動部摩耗低減
構造。 - 【請求項3】 前記バルブピストンは、その長さ方向
においてその一部を細径部としたことを特徴とする請求
項1記載の燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001338401A JP2003139016A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001338401A JP2003139016A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003139016A true JP2003139016A (ja) | 2003-05-14 |
Family
ID=19152904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001338401A Pending JP2003139016A (ja) | 2001-11-02 | 2001-11-02 | 燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003139016A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008196324A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Denso Corp | 弁部材およびそれを用いた燃料噴射ノズル |
CN100465430C (zh) * | 2004-01-27 | 2009-03-04 | 株式会社电装 | 可抑制磨损的燃料喷射装置 |
CN107283755A (zh) * | 2017-06-30 | 2017-10-24 | 广东方振新材料精密组件有限公司 | 一种硅胶模具冷嘴 |
-
2001
- 2001-11-02 JP JP2001338401A patent/JP2003139016A/ja active Pending
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JP2008196324A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Denso Corp | 弁部材およびそれを用いた燃料噴射ノズル |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041227 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050329 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050726 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050912 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051108 |