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JP2003139016A - 燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造 - Google Patents

燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造

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Publication number
JP2003139016A
JP2003139016A JP2001338401A JP2001338401A JP2003139016A JP 2003139016 A JP2003139016 A JP 2003139016A JP 2001338401 A JP2001338401 A JP 2001338401A JP 2001338401 A JP2001338401 A JP 2001338401A JP 2003139016 A JP2003139016 A JP 2003139016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle needle
fuel injection
valve
valve piston
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001338401A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Hashimoto
邦彦 橋本
Kazutaka Iioka
一孝 飯岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Automotive Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Automotive Systems Corp filed Critical Bosch Automotive Systems Corp
Priority to JP2001338401A priority Critical patent/JP2003139016A/ja
Publication of JP2003139016A publication Critical patent/JP2003139016A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルニードル4およびバルブピストン
15の軸方向から半径方向への倒れを防止して、とくに
ノズルボディ3などにおけるクリアランス孔18内での
ノズルニードル4の摩耗を低減可能な燃料噴射量の経時
的な変化を減少させる燃料噴射弁における摺動部摩耗低
減構造を提供すること。 【解決手段】 バルブピストン15およびノズルニード
ル4の接合部22にバルブピストン15およびノズルニ
ードル4を連結してガイドするスリーブ24を設けるこ
とに着目したもので、ノズルニードル4とバルブピスト
ン15との接合部22にスリーブ24を設け、ノズルニ
ードル4のリフトおよびシートにともなうノズルニード
ル4およびバルブピストン15の軸方向からの倒れを防
止可能としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料噴射弁における
摺動部摩耗低減構造にかかるもので、とくに蓄圧器(コ
モンレール)などから供給される高圧燃料を所定のタイ
ミングで噴射する燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の燃料噴射弁について図3および図
4にもとづき概説する。図3は、燃料噴射弁1の縦断面
図、図4は、同、要部拡大断面図であって、燃料噴射弁
1は、インジェクターハウジング2と、ノズルボディ3
と、ノズルニードル4と、背圧制御部5と、を有する。
【0003】インジェクターハウジング2の先端部にノ
ズルボディ3をノズルナット6により取り付けるととも
に、その上方部に背圧制御部5を設けている。高圧燃料
を蓄えたコモンレール7(蓄圧器)から燃料噴射弁1に
高圧燃料を供給する。すなわち、インジェクターハウジ
ング2およびノズルボディ3にわたって燃料通路8を形
成し、ノズルニードル4の受圧部4A(図4)に対向し
て燃料溜まり室9を形成し、この燃料溜まり室9および
ノズルボディ3の先端部にコモンレール7からの高圧燃
料を常時供給可能とする。
【0004】ノズルボディ3には、その先端部に燃料の
噴射孔10を任意の数だけ形成し、噴射孔10につなが
るシート部11にノズルニードル4の先端部がシートし
て噴射孔10を閉鎖し、ノズルニードル4がシート部1
1からリフトすることにより噴射孔10を開放して燃料
を噴射可能とする。
【0005】ノズルニードル4の上方部におけるインジ
ェクターハウジング2の中心部にはスプリング室12
(第1の摺動孔)を形成して、スプリングシートとして
のインターミディエイト13と、ノズルニードル4をシ
ート部11へのシート方向に付勢するノズルスプリング
14と、インターミディエイト13に上方から当接する
バルブピストン15と、を設けている。
【0006】バルブピストン15は、スプリング室12
部分からインジェクターハウジング2の上部まで延びる
長尺のロッド状部材であって、インジェクターハウジン
グ2内の中心孔16内にその内壁面との間に間隙をあけ
て挿入され、その最上部を背圧制御部5におけるバルブ
ボディ17内にガイドされ、その最下部が上述のように
インターミディエイト13に当接している。このバルブ
ピストン15を背圧制御部5が制御して、すなわち、ノ
ズルニードル4の背圧を制御することにより、インター
ミディエイト13を介してノズルニードル4のシートお
よびリフトを制御する。
【0007】ノズルニードル4の上部は、ノズルボディ
3のクリアランスシール孔18(第2の摺動孔)内を摺
動可能となっている。なお、ノズルボディ3はそのクリ
アランスシール孔18において高圧側(燃料溜まり室
9)と低圧側(スプリング室12)とを分離している。
【0008】こうした構成の燃料噴射弁1において、背
圧制御部5に駆動制御されたバルブピストン15が、イ
ンターミディエイト13を介してノズルニードル4をリ
フトあるいはシートさせ、噴射孔10からの燃料噴射量
および噴射タイミングを制御するようになっているが、
それぞれの噴射ごとに、インターミディエイト13がイ
ンジェクターハウジング2のスプリング室12内で軸方
向にわずかに倒れる結果、またノズルニードル4がノズ
ルボディ3のクリアランスシール孔18内で軸方向にわ
ずかに倒れる結果、インジェクターハウジング2および
ノズルボディ3のそれぞれの内壁面との間で摩擦を起こ
し、それぞれの摺動部分が摩耗して燃料噴射弁1として
の経時的な噴射特性の変化を引き起こすという問題があ
る。図4において、インジェクターハウジング2内にお
けるスプリング室12とインターミディエイト13との
間、さらにノズルボディ3内におけるクリアランス孔1
8とノズルニードル4との間に図中点線で摩耗が発生す
る摺動部分(インターミディエイト13のまわりの第1
の摺動部19A、ノズルニードル4のまわりの第2の摺
動部19B)を示している。インターミディエイト13
あるいはノズルニードル4がそれぞれの軸方向から倒れ
ると、第1の摺動部19Aおよび第2の摺動部19Bは
スプリング室12およびクリアランス孔18の内壁面と
の間に圧力接触を起こし、それぞれの間で摩耗を生ずる
という問題がある。
【0009】とくに、コモンレール7を有するタイプの
燃料噴射弁1は、従来のジャーク式燃料噴射弁ないしそ
のノズルボディとは異なって、その高圧部(燃料通路8
および燃料溜まり室9)にコモンレール7からのレール
圧が加圧されているため、高圧噴射に対応してノズルニ
ードル4およびインターミディエイト13が摺動する際
の摩耗が従来より激しいという問題がある。
【0010】この種の燃料噴射弁については、特開平9
−32681号などがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、燃料噴射量の経時的
な変化を減少させることができる燃料噴射弁における摺
動部摩耗低減構造を提供することを課題とする。
【0012】また本発明は、とくにノズルボディなどに
おけるクリアランス孔内でのノズルニードルの摩耗を低
減可能な燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造を提供
することを課題とする。
【0013】また本発明は、ノズルニードルおよびバル
ブピストンの軸方向から半径方向への倒れを防止して、
ノズルニードルおよびインターミディエイトの摩耗を低
減することができる燃料噴射弁における摺動部摩耗低減
構造を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、バル
ブピストンおよびノズルニードルの接触部ないし接合部
にバルブピストンおよびノズルニードルを連結してガイ
ドするスリーブを設けること、このスリーブによりノズ
ルニードルの軸方向からの倒れを押さえて、摩耗を少な
くし、経時的な噴射性能の変化を抑制することに着目し
たもので、燃料通路につながる噴射孔を形成したノズル
ボディと、このノズルボディ内において軸方向にリフト
およびシートして上記噴射孔を開閉するノズルニードル
と、このノズルニードルと軸方向に一体的に移動可能な
バルブピストンと、を有し、上記ノズルニードルのリフ
トにともなって上記噴射孔から燃料を噴射可能とした燃
料噴射弁における摺動部摩耗低減構造であって、上記ノ
ズルニードルと上記バルブピストンとの接合部にスリー
ブを設け、上記ノズルニードルの上記リフトおよび上記
シートにともなう上記ノズルニードルおよび上記バルブ
ピストンの軸方向からの倒れを防止可能としたことを特
徴とする燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造であ
る。
【0015】上記ノズルニードルと上記バルブピストン
との間に、上記ノズルニードルの上記リフトを調整可能
なインターミディエイトを介在させることができる。
【0016】上記バルブピストンは、その長さ方向にお
いてその一部を細径部とすることができる。
【0017】上記バルブピストンおよび上記ノズルニー
ドルの軸方向への駆動の制御手段としては、ノズルニー
ドルの背圧を制御可能な背圧制御部を採用することがで
きる。
【0018】本発明による燃料噴射弁における摺動部摩
耗低減構造においては、バルブピストンおよびノズルニ
ードルの接触部にスリーブを設けたので、このスリーブ
によりバルブピストンおよび、とくに摺動部を有するノ
ズルニードルを半径方向に固定して半径方向へのずれを
防止し、その軸方向からの倒れを押さえて、当該摺動部
の摩耗を少なくし、経時的な噴射性能の変化を抑制する
ことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態によ
る摺動部摩耗低減構造を備えた燃料噴射弁20を図1お
よび図2にもとづき説明する。ただし、図3および図4
と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省
略する。図1は、燃料噴射弁20の縦断面図、図2は、
燃料噴射弁20における摺動部摩耗低減構造21部分の
要部拡大断面図であって、摺動部摩耗低減構造21は、
ノズルニードル4とバルブピストン15との接合部22
において、両部材の間にインターミディエイト23を介
在させるとともに、スリーブ24を設けた構成としてい
る。
【0020】接合部22において、ノズルニードル4の
頭部4Bは、スリーブ24の最下部に位置するスカート
部24A内に摺動クリアランスを残して嵌合し、ノズル
ニードル4の頂面4Cは、インターミディエイト23の
底面23Aおよびスリーブ24の内方段部24Bに当接
している。インターミディエイト23の頂面23Bは、
バルブピストン15の弧状底面15Aに当接している。
バルブピストン15の最下部およびインターミディエイ
ト23も、スリーブ24内に摺動クリアランスを残して
嵌合している。インターミディエイト23の厚さを選択
することにより、ノズルニードル4のリフト量を調節す
ることができる。
【0021】スリーブ24は、接合部22におけるノズ
ルニードル4およびバルブピストン15さらにはインタ
ーミディエイト23を軸方向、すなわち、ノズルニード
ル4のリフトおよびシート方向に一体化してガイド可能
であり、半径方向でのずれを防止し、軸方向から半径方
向に向かう倒れに対して、これを抑制する長さを有して
いる。なお、スリーブ24の外周面自体は、スプリング
室12内を摺動せず、スプリング室12の内壁面との間
に所定の間隔をあけてある。
【0022】とくに図1に示すように、バルブピストン
15は、その長さ方向の上部において、その一部を細径
部25とし、その軸方向(上下方向)への移動時おける
半径方向のたわみをこの細径部25において吸収可能と
している。
【0023】こうした構成の燃料噴射弁20およびその
摺動部摩耗低減構造21において、背圧制御部5の制御
によるバルブピストン15およびノズルニードル4の軸
方向へのノズルニードル4のリフトおよびシート動作に
ともなって噴射孔10から燃料が噴射されるが、スリー
ブ24がバルブピストン15の下部、インターミディエ
イト23およびノズルニードル4の頭部4Bを軸方向に
ガイドし、かつ軸方向から半径方向への倒れを防止する
ので、とくにノズルニードル4のクリアランス孔18内
における摩耗を低減する。したがって、ノズルニードル
4の摩耗にともなう噴射量の変化を抑制し、燃料噴射量
の安定化および燃料噴射弁20としての信頼性を向上さ
せることができる。また、ノズルニードル4部分への摩
耗対策用のコーティングを削除可能であるとともに、ク
リアランス孔18の管理にあたってこれをラフな公差と
することができて、コストの低下を期待することができ
る。なお、インターミディエイト23は、これと一体に
作動するスリーブ24のスカート部24A内に配置され
ているので、従来の構成(図3、図4)に比較してこの
部分が摩耗する可能性は少ない。
【0024】さらに、バルブピストン15には、その長
さ方向の一部に細径部25が形成されているので、半径
方向へのバルブピストン15の倒れを細径部25のしな
りによって吸収することが可能となり、ノズルニードル
4のクリアランス孔18内における軸方向に沿ったリフ
トおよびシートを保証することができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バルブピ
ストンの下部とノズルニードルの上部の接合部にスリー
ブを設けてこれらをガイドすることができるようにした
ので、ノズルニードルの摩耗を低減し、燃料噴射弁の経
時的性能変化を抑制し、信頼性の向上およびコストの削
減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による摺動部摩耗低減構造
21を備えた燃料噴射弁20の縦断面図である。
【図2】同、摺動部摩耗低減構造21部分の要部拡大断
面図である。
【図3】従来の燃料噴射弁1の縦断面図である。
【図4】同、要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁(図3、図4) 2 インジェクターハウジング 3 ノズルボディ 4 ノズルニードル 4A ノズルニードル4の受圧部(図2、図4) 4B ノズルニードル4の頭部(図2) 4C ノズルニードル4の頂面(図2) 5 背圧制御部 6 ノズルナット 7 コモンレール(蓄圧器) 8 燃料通路 9 燃料溜まり室 10 噴射孔 11 シート部 12 スプリング室(第1の摺動孔) 13 インターミディエイト(スプリングシート) 14 ノズルスプリング 15 バルブピストン 15A バルブピストン15の弧状底面(図2) 16 インジェクターハウジング2の中心孔 17 背圧制御部5のバルブボディ 18 クリアランス孔(第2の摺動孔) 19A インターミディエイト13のまわりの第1の摺
動部(図4) 19B ノズルニードル4のまわりの第2の摺動部(図
4) 20 燃料噴射弁(図1) 21 燃料噴射弁20における摺動部摩耗低減構造(実
施の形態、図2) 22 ノズルニードル4とバルブピストン15との接合
部 23 インターミディエイト 23A インターミディエイト23の底面(図2) 23B インターミディエイト23の頂面(図2) 24 スリーブ 24A スリーブ24のスカート部(図2) 24B スリーブ24の内方段部(図2) 25 バルブピストン15の細径部(図1)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯岡 一孝 埼玉県東松山市箭弓町3丁目13番26号 株 式会社ボッシュオートモーティブシステム 東松山工場内 Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AD07 BA49 CC08T CC08U CC53 CE12 CE13 CE31 CE34 CE35 CE37

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料通路につながる噴射孔を形成した
    ノズルボディと、このノズルボディ内において軸方向に
    リフトおよびシートして前記噴射孔を開閉するノズルニ
    ードルと、 このノズルニードルと軸方向に一体的に移動可能なバル
    ブピストンと、を有し、 前記ノズルニードルのリフトにともなって前記噴射孔か
    ら燃料を噴射可能とした燃料噴射弁における摺動部摩耗
    低減構造であって、 前記ノズルニードルと前記バルブピストンとの接合部に
    スリーブを設け、 前記ノズルニードルの前記リフトおよび前記シートにと
    もなう前記ノズルニードルおよび前記バルブピストンの
    軸方向からの倒れを防止可能としたことを特徴とする燃
    料噴射弁における摺動部摩耗低減構造。
  2. 【請求項2】 前記ノズルニードルと前記バルブピス
    トンとの間に、前記ノズルニードルの前記リフトを調整
    可能なインターミディエイトを介在させたことを特徴と
    する請求項1記載の燃料噴射弁における摺動部摩耗低減
    構造。
  3. 【請求項3】 前記バルブピストンは、その長さ方向
    においてその一部を細径部としたことを特徴とする請求
    項1記載の燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造。
JP2001338401A 2001-11-02 2001-11-02 燃料噴射弁における摺動部摩耗低減構造 Pending JP2003139016A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196324A (ja) * 2007-02-08 2008-08-28 Denso Corp 弁部材およびそれを用いた燃料噴射ノズル
CN100465430C (zh) * 2004-01-27 2009-03-04 株式会社电装 可抑制磨损的燃料喷射装置
CN107283755A (zh) * 2017-06-30 2017-10-24 广东方振新材料精密组件有限公司 一种硅胶模具冷嘴

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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