JP3654233B2 - 外壁施工構造及び外壁施工方法 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は,建築物の構造躯体に固定した金属下地に外壁板を留め付けてなる外壁施工構造,及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来技術】
従来より,図30,図31に示すごとく,建築物の構造躯体92に,縦胴縁93等の下地材を介して,外壁板94を固定してなる外壁施工構造9がある。即ち,該外壁施工構造9は,上記構造躯体92に防水紙98を介して固定した縦胴縁93に,留め付け金具95を用いて外壁板94を固定してある。また,該留め付け金具95は,ビス96により上記縦胴縁93及び構造躯体92に固定されている(図31)。
このように,上記外壁施工構造9においては,上記縦胴縁93を,上記構造躯体92における管柱923,間柱924等に,防水紙98を介して固定する。
【0003】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の外壁施工構造9においては,図30に示すごとく,上記縦胴縁93が,その上下にわたり,上記管柱923や間柱924に沿うように配置して固定される必要がある。そして,外壁板94の左右側端部は,縦胴縁93上に配置する必要がある。それ故,上記外壁板94を施工するにあたり,該外壁板94は固定配置とならざるを得ず,施工が困難となる場合がある。
【0004】
また,リフォームする際には,図32に示すごとく,縦胴縁93を,モルタル壁などの既存壁940及びその後方の既存胴縁930を介して構造躯体92に,長いビス960を用いて固定し,この縦胴縁93に,新たな外壁板94を取り付けて外壁施工構造9を得る。
【0005】
この場合,新たに施工した上記縦胴縁93は,その固定力を確保するために,上記既存壁940の後方にある構造躯体92,即ち管柱923,間柱924等の縦柱(図30)に固定される必要がある。
しかし,上記管柱923,間柱924は,上記既存壁940の後方にあるため,上記縦胴縁93を施工する際には,その位置を確認することが困難である。それ故,施工が困難となる。
【0006】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,施工容易,かつ強度の高い外壁施工構造,及びこれを施工する外壁施工方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】
第1の発明は,建築物の構造躯体に固定した金属下地に横張用の外壁板を留め付けてなる外壁施工構造であって,
上記金属下地は,上記構造躯体に,それぞれ略水平方向に固定された複数の金属ランナーと,該複数の金属ランナーに略鉛直方向に固定された複数の金属胴縁とを有し,
上記外壁板は,上記金属胴縁に配設された留め付け金具又はスタータ金具に,上辺部及び下辺部を係止させることにより,上記金属下地に留め付けられていると共に,上記各外壁板は複数の上記金属胴縁の前方に配置され,
かつ,上記金属ランナーは,構造躯体における土台柱,胴差し,及び桁のいずれか2つ以上に沿ってその前面に固定されており,
上記留め付け金具は,左右の上記外壁板が隣り合う部分に配設されるものと,その他の部分に配設されるものとがあり,前者は左右方向に長い長尺背面板に2個左右に並設された状態で上記金属胴縁に固定され,後者は1個の背面板に1個配設された状態で上記金属胴縁に固定されていることを特徴とする外壁施工構造にある(請求項1)。
【0008】
上記金属胴縁は,上記構造躯体に略水平方向に固定された金属ランナーに固定する。そのため,上記金属胴縁を上記金属ランナーに配設するにあたり,水平方向の位置が多少ずれても,構造躯体の縦材の位置にかかわらず,確実に固定することができる。そのため,上記外壁施工構造は施工容易である。
【0009】
また,上記外壁施工構造は,金属下地を用いているため,強度,耐久性に優れている。
また,上記外壁板は,上記金属胴縁に配設された留め付け金具又はスタータ金具に,上辺部及び下辺部を係止させることにより,上記金属下地に留め付けられている。そのため,上記外壁板を,容易かつ確実に上記金属下地に固定することができる。
【0010】
また,上記外壁施工構造をリフォーム用の外壁施工構造とする場合にも,施工が容易である。即ち,上記金属下地の金属ランナーを,土台柱と胴差し又は桁のように,既存壁の後方にある構造躯体のうち位置の分かりやすい部分に固定すればよいため,施工が容易である。
【0011】
以上のごとく,本発明によれば,施工容易,かつ強度の高い外壁施工構造を提供することができる。
【0012】
第2の発明は,建築物の構造躯体に固定した金属下地に横張用の外壁板を留め付けてなる外壁施工構造を施工する外壁施工方法であって,
該外壁施工方法は,複数の金属ランナーを,上記構造躯体における土台柱,胴差し,及び桁のいずれか2つ以上に沿って,それぞれ略水平方向に固定する第1工程と,
上記複数の金属ランナーに,複数の金属胴縁を略鉛直方向に固定することにより,上記構造躯体に固定された上記金属下地を得る第2工程と,
上記金属胴縁にスタータ金具を固定し,該スタータ金具に最下段の外壁板の下辺部を係止し,更に留め付け金具を上記外壁板の上辺部に係止すると共に上記金属胴縁に固定する第3工程と,
上記留め付け金具に,他の外壁板の下辺部を係止し,更に他の留め付け金具を上記外壁板の上辺部に係止すると共に上記金属胴縁に固定する第4工程とを有し,
該第4工程を順次繰り返すことにより複数の外壁板を上記金属下地に固定する方法であり,
上記第3工程及び第4工程においては,上記各外壁板を複数の上記金属胴縁の前方に配置し,上記留め付け金具は,左右の上記外壁板が隣り合う部分に配設するものと,その他の部分に配設するものとがあり,前者は左右方向に長い長尺背面板に2個左右に並設した状態で上記金属胴縁に固定し,後者は1個の背面板に1個配設した状態で上記金属胴縁に固定することを特徴とする外壁施工方法にある(請求項6)。
【0013】
上記第2工程においては,上記金属胴縁を,上記構造躯体に水平方向に固定された金属ランナーに固定する。そのため,上記金属胴縁を上記金属ランナーに配設するにあたり,水平方向の位置が多少ずれても,構造躯体の縦材の位置にかかわらず,確実に固定することができる。そのため,上記外壁施工構造は施工容易である。
【0014】
また,上記第3工程,第4工程においては,上記外壁板を,上記金属胴縁に配設された留め付け金具又はスタータ金具に,上辺部及び下辺部を係止させることにより,上記金属下地に留め付ける。そのため,上記外壁板を,容易かつ確実に上記金属下地に固定することができる。
また,上記外壁施工構造は,金属下地を用いているため,強度,耐久性に優れている。
【0015】
また,上記外壁施工構造をリフォーム用の外壁施工構造とする場合にも,施工が容易である。即ち,上記金属下地の金属ランナーを,土台柱と胴差し又は桁のように,既存壁の後方にある構造躯体のうち位置の分かりやすい部分に固定すればよいため,施工が容易である。
【0016】
以上のごとく,本発明によれば,強度の高い外壁施工構造を容易に施工することができる外壁施工方法を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
上記第1の発明(請求項1)において,上記金属下地の材質としては,例えば,鉄,アルミ,ステンレス鋼等を用いることができる。また,上記金属ランナー,金属胴縁は,例えば,厚み0.8〜2.3mmの金属板を折り曲げ加工することにより形成される。
また,上記金属ランナーは,構造躯体における土台柱,胴差し,及び桁のいずれかに固定されている。これにより,上記金属ランナーは,特に高い固定力で構造躯体に固定され,その結果,上記金属下地の強度,ひいては外壁施工構造の強度が向上する。
【0018】
また,上記留め付け金具は,例えば,外壁板の裏側面に当接する基板部と,該基板部から前方に立設された支承部と,該支承部から斜め上方へ屈曲した上板係止部と,上記支承部から斜め下方へ屈曲した下板係止部とを有する。また,上記上板係止部及び下板係止部の前方には,前方平板部が形成されていてることが好ましい。また,上記基板部は,その上部において斜め後方に後退した斜面部を有すると共に,下端部において略90°後方に屈曲した下方脚部を有することが好ましい。
【0019】
また,上記スタータ金具は,最下段の外壁板の下辺部を係止するための金具であり,例えば,上記土台柱に固定される固定板部と該固定板部から前方へ屈曲形成された支承部と,該支承部の前端から斜め上方へ屈曲形成された係止部とからなる,水平方向に長尺な金具である。
また,上記外壁施工構造は,新築用の外壁施工構造であっても,リフォーム用の外壁施工構造であってもよい。
【0020】
また,上記金属胴縁は,上記構造躯体に対向する胴縁背板と,該胴縁背板から前方へ略鉛直方向に立設された左右一対の鉛直立設板と,各鉛直立設板の前端から互いに向き合う方向に屈曲された左右一対の胴縁前板とを有し,かつ,上記留め付け金具及びスタータ金具は,その背面に,上記金属胴縁における左右一対の胴縁前板に係合する係合板を有しており,該係合板を上記一対の胴縁前板の背面に係合することにより,上記留め付け金具及びスタータ金具を上記金属胴縁に固定してなることが好ましい(請求項2)。
【0021】
この場合には,上記留め付け金具及びスタータ金具を,上記金属胴縁に沿って上下にスライド移動させて,所望の位置に配置することができる。それ故,上記留め付け金具又はスタータ金具を,容易かつ確実に,上記金属胴縁に固定して,外壁板を金属下地に留め付けることができる。
【0022】
また,上記金属ランナーは,上記構造躯体に固定されるランナー背板と,該ランナー背板から前方へ略水平方向に立設された上下一対の水平立設板とを有し,上記金属胴縁は,上記構造躯体に対向する胴縁背板と,該胴縁背板から前方へ略鉛直方向に立設された左右一対の鉛直立設板とを有し,上記金属ランナーと上記金属胴縁とは,上記金属ランナーの水平立設部に嵌合するランナー固定部と,上記金属胴縁に嵌合する胴縁固定部とを有する固定金具を介して固定されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記固定金具を上記金属ランナー及び金属胴縁に嵌合することにより,該金属ランナーと金属胴縁とを固定することができる。それ故,施工が容易であると共に,金属ランナーと金属胴縁とを確実に固定することができる。
【0023】
また,上記固定金具は,上記ランナー固定部及び胴縁固定部に突起部を有し,上記ランナー固定部の突起部は,上記金属ランナーの上記水平立設板に設けられた係合穴に係合し,上記胴縁固定部の突起部は,上記金属胴縁の鉛直立設部に設けられた係合穴に係合していることが好ましい(請求項4)。
これにより,上記固定金具を,上記金属ランナー及び金属胴縁により確実に固定することができる。
【0024】
上記固定金具は,上記ランナー固定部を有するランナー保持体と,上記胴縁固定部を有する胴縁保持体とからなり,上記ランナー保持体と上記胴縁保持体とは,互いの位置関係を前後方向に変化させることができるよう構成してあることが好ましい(請求項5)。
これにより,上記金属下地に固定する外壁板の不陸調整を容易に行うことができる。それ故,一層,施工容易かつ強度の高い外壁施工構造を得ることができる。
【0025】
次に,上記第2の発明(請求項6)において,上記第4工程は1回のみであってもよい。
また,上記第1工程においては,上記金属ランナーを,構造躯体における土台柱,胴差し,及び桁のいずれかに固定することが好ましい。この場合には,上記金属ランナーは,特に高い固定力で構造躯体に固定され,その結果,上記金属下地の強度,ひいては外壁施工構造の強度が向上する。
【0026】
また,上記金属胴縁は,上記構造躯体に対向する胴縁背板と,該胴縁背板から前方へ略鉛直方向に立設された左右一対の鉛直立設板と,各鉛直立設板の前端から互いに向き合う方向に屈曲された左右一対の胴縁前板とを有し,また,上記留め付け金具及びスタータ金具は,その背面に,上記胴縁前板に係合可能な係合板を有しており,上記第3工程又は第4工程において,上記留め付け金具又はスタータ金具を上記金属胴縁に固定するに当っては,上記係合板を上記一対の胴縁前板の背面に係合することが好ましい(請求項7)。
【0027】
この場合には,上記留め付け金具及びスタータ金具を,上記金属胴縁に沿って上下にスライド移動させて,所望の位置に配置することができる。それ故,上記留め付け金具又はスタータ金具を,容易かつ確実に,上記金属胴縁に固定することができる。
【0028】
また,上記金属ランナーは,上記構造躯体に固定されるランナー背板と,該ランナー背板から前方へ略水平方向に立設された上下一対の水平立設板とを有し,上記金属胴縁は,上記構造躯体に対向する胴縁背板と,該胴縁背板から前方へ略鉛直方向に立設された左右一対の鉛直立設板とを有し,上記第2工程において,上記金属胴縁を上記金属ランナーに固定するに当っては,固定金具におけるランナー固定部を上記金属ランナーの水平立設部に嵌合し,上記固定金具の胴縁固定部を上記金属胴縁に嵌合することが好ましい(請求項8)。
この場合には,上記固定金具を上記金属ランナー及び金属胴縁に嵌合することにより,該金属ランナーと金属胴縁とを固定することができる。それ故,施工が容易であると共に,金属ランナーと金属胴縁とを確実に固定することができる。
【0029】
また,上記固定金具は,上記ランナー固定部及び胴縁固定部に突起部を有し,上記ランナー固定部の突起部を,上記金属ランナーの上記水平立設板に設けられた係合穴に係合させ,上記胴縁固定部の突起部は,上記金属胴縁の鉛直立設部に設けられた係合穴に係合させることが好ましい(請求項9)。
これにより,上記固定金具を,上記金属ランナー及び金属胴縁により確実に固定することができる。
【0030】
また,上記固定金具は,上記ランナー固定部を有するランナー保持体と,上記胴縁固定部を有する胴縁保持体とからなり,上記ランナー保持体と上記胴縁保持体との互いの位置関係を前後方向に変化させることにより,上記胴縁金具の不陸調整を行うことが好ましい(請求項10)。
この場合には,一層,施工容易かつ強度の高い外壁施工構造を施工することができる。
【0031】
【実施例】
(実施例1)
本発明の実施例にかかる外壁施工構造及びこれを施工する外壁施工方法につき,図1〜図28を用いて説明する。
本例の外壁施工構造1は,図1,図2に示すごとく,建築物の構造躯体2に固定した金属下地3に外壁板4を留め付けてなる。
【0032】
上記金属下地3は,図1,図2に示すごとく,上記構造躯体2における土台柱21と胴差22とに,それぞれ略水平方向に固定された複数の金属ランナー31と,該複数の金属ランナー31に略鉛直方向に固定された複数の金属胴縁32とを有する。
【0033】
また,上記外壁板4は,図2,図7,図13に示すごとく,上記金属胴縁32に配設された留め付け金具5又はスタータ金具6に,上辺部41及び下辺部42を係止させることにより,上記金属下地3に留め付けられている。
また,上記金属下地3の材質は,例えば,鉄,アルミ,ステンレス鋼等である。
また,上記金属ランナー31,金属胴縁32は,厚み約1.2mmの金属板を折り曲げ加工することにより形成されている(図3,図4)。
【0034】
また,図1に示すごとく,上記土台柱21と上記胴差し22とにそれぞれ固定された2本の金属ランナー31の間には,両者間における複数の管柱23及び間柱24にわたって,水平方向に補強用ランナー310が固定されている。そして,該補強用ランナー310には,上記金属ランナー31と同様に,上記金属胴縁32が固定されている。
【0035】
また,上記金属ランナー31は,図3に示すごとく,上記構造躯体2に固定されるランナー背板311と,該ランナー背板311から前方へ略水平方向に立設された上下一対の水平立設板312とを有する。該水平立設板312には,矩形状の係合穴314(後述する)が形成されている。
また,上記金属ランナー31は,図18に示すごとく,上記ランナー背板311に,所定の間隔をもって,複数のビス穴315が形成されており,図1,図2に示すごとく,該ビス穴315にビス39を挿通すると共に上記構造躯体2にねじ込むことにより,上記金属ランナー31を構造躯体2に固定している。
【0036】
上記金属胴縁32は,図4に示すごとく,上記構造躯体2に対向する胴縁背板321と,該胴縁背板321から前方へ略鉛直方向に立設された左右一対の鉛直立設板322と,各鉛直立設板322の前端から互いに向き合う方向に屈曲された左右一対の胴縁前板323とを有する。鉛直立設板322には,係合穴324(後述する)が形成されている。また,図6〜図10に示すごとく,上記留め付け金具5は,その背面に,上記金属胴縁32における左右一対の胴縁前板323に係合する係合板59を有している。また,図13に示すごとく,スタータ金具6も,同様の係合板69を有している。
なお,上記係合板59,69は,係合ネジ57,67によって,上記留め付け金具5又はスタータ金具6の背面に取り付けられている。
【0037】
図7,図10,図13に示すごとく,上記係合板59,69を上記一対の胴縁前板323の背面に係合することにより,上記留め付け金具5及びスタータ金具6は上記金属胴縁32に固定されている。
上記留め付け金具5は,図5〜図7に示すごとく,外壁板4の裏側面46に当接する基板部51と,該基板部51から前方に立設された支承部52と,該支承部52から斜め上方へ屈曲した上板係止部53と,上記支承部52から斜め下方へ屈曲した下板係止部54とを有する。また,上記上板係止部53及び下板係止部54の前方には,前方平板部534が形成されていてる。また,上記基板部51は,その上部において斜め後方に後退した斜面部511を有すると共に,下端部において略90°後方に屈曲した下方脚部512を有する。
【0038】
また,図5に示すごとく,上記留め付け金具5は,上記係合板59を設けた背面板58に,符号Sが示す部分においてスポット溶接することによって固定されている。
また,図11,図24に示すごとく,左右の外壁板4が隣り合う部分に配設される上記留め付け金具5は,左右方向に長い長尺背面板580に,2個左右に並設されている。
【0039】
また,上記スタータ金具6は,図13に示すごとく,最下段の外壁板4の下辺部42を係止するための金具である。そして,図12,図13に示すごとく,上記スタータ金具6は,上記土台柱21に固定される固定板部61と,該固定板部61の下端部611から前方へ屈曲形成された支承部62と,該支承部62の前端から斜め上方へ屈曲形成された係止部63とからなる,水平方向に長尺な金具である。
また,上記固定板部61には,強度を確保するために前方へ屈曲形成された上端突出部612及び中央突出部613が左右方向に設けてある。
【0040】
図21,図22に示すごとく,上記金属ランナー31と上記金属胴縁32とは固定金具7を介して固定されている。該固定金具7は,図14〜図22に示すごとく,上記金属ランナー31の水平立設部312に嵌合するランナー固定部71と,上記金属胴縁32に嵌合する胴縁固定部72とを有する。
【0041】
また,図14〜図16,図19に示すごとく,上記固定金具7は,上記ランナー固定部71及び胴縁固定部72に突起部712,722を有する。図19に示すごとく,上記ランナー固定部71の突起部712は,上記金属ランナー31の上記水平立設板312に設けられた係合穴314に係合している。また,図22に示すごとく,上記胴縁固定部72の突起部722は,上記金属胴縁32の鉛直立設部322に設けられた係合穴324に係合している。
【0042】
上記固定金具7は,図14〜図17に示すごとく,上記ランナー固定部71を有するランナー保持体710と,上記胴縁固定部72を有する胴縁保持体720とからなる。上記ランナー保持体710と上記胴縁保持体720とは,互いの位置関係を前後方向に変化させることができる。
【0043】
即ち,図17に示すごとく,上記ランナー保持体710と上記胴縁保持体720との間には,両者間の隙間を拡縮させる不陸調整ネジ73が配設されている。該不陸調整ネジ73は,上記ランナー保持体710のネジ穴713に螺合するネジ脚部731と,上記胴縁保持体72の中央穴721に遊嵌するネジ頭部732とを有する。そして,上記ネジ脚部731とネジ頭部732との間には,上記胴縁保持体720に後方から当接するネジ鍔部733が設けられている。
これにより,上記不陸調整ネジ73を回転させて,上記ランナー保持体710と胴縁保持体720との位置関係を前後に変化させることができる。
【0044】
また,上記ランナー保持体710と胴縁保持体720とは,上記不陸調整ネジ73の上下において,固定ネジ74によって固定されている。即ち,上記不陸調整ネジ73によって上記ランナー保持体710に対する胴縁保持体720の位置を調整した後,上記固定ネジ74によって,上記ランナー保持体710に胴縁保持体720を固定することができる。
【0045】
また,図21に示すごとく,上記金属胴縁32の胴縁背板321には,上記固定金具7に嵌合されたときに,該固定金具7の上記不陸調整ネジ73,固定ネジ74が配設される部分を開口する開口部325が形成されている。
なお,図14〜図17に示すごとく,上記固定金具7の胴縁保持体720には,補強リブ729が設けてある。
【0046】
次に,上記外壁施工構造1を施工する方法につき説明する。
即ち,本例の外壁施工方法は,下記の第1工程〜第4工程を有する。
第1工程においては,図25,図1,図2に示すごとく,上記構造躯体2における土台柱21と胴差し22とに,複数の金属ランナー31をそれぞれ略水平方向に固定する。
第2工程においては,図27,図1,図2に示すごとく,上記複数の金属ランナー31に,固定金具7を用いて,複数の金属胴縁32を略鉛直方向に固定する。これにより,上記構造躯体2に固定された上記金属下地3を得る。
【0047】
第3工程においては,図28,図1,図2,図13に示すごとく,係合ネジ67を用いて上記金属胴縁32にスタータ金具6を固定し,該スタータ金具6に最下段の外壁板4の下辺部42を係止する。更に,図1,図2,図7に示すごとく,留め付け金具5を上記外壁板4の上辺部41に係止すると共に,係合ネジ57を用いて上記金属胴縁32に固定する。
【0048】
第4工程においては,図1,図2,図7,図23,図24に示すごとく,上記留め付け金具5に,他の外壁板4の下辺部42を係止する。更に他の留め付け金具5を,上記外壁板4の上辺部41に係止すると共に係合ネジ57を用いて上記金属胴縁32に固定する。
そして,該第4工程を順次繰り返すことにより複数の外壁板4を上記金属下地2に固定する。
【0049】
また,上記第1工程においては,図1,図2に示すごとく,上記土台柱21と上記胴差し22との間における複数の管柱23及び間柱24にわたって,水平方向に補強用ランナー310を固定する。
また,上記第2工程において,上記金属胴縁32を上記金属ランナー31に固定するに当っては,まず,図26,図18〜図20に示すごとく,固定金具7におけるランナー固定部71を上記金属ランナー31の水平立設部312に嵌合する。そして,図27,図21,図22に示すごとく,上記固定金具7の胴縁固定部72を上記金属胴縁32に嵌合する。
また,上記金属胴縁32は,上記補強用ランナー310に対しても同様に固定する。
【0050】
このとき,図19に示すごとく,上記ランナー固定部71の突起部712を,上記金属ランナー31の上記水平立設板312に設けられた係合穴314に係合させる。そして,上記胴縁固定部72の突起部722は,上記金属胴縁32の鉛直立設部322に設けられた係合穴324に係合させる。
【0051】
また,上記第2工程において,上記不陸調整ネジ73によって,上記ランナー保持体710と上記胴縁保持体720との互いの位置関係を前後方向に変化させることにより,上記胴縁金具32の不陸調整を行う。
また,上記第3工程又は第4工程において,上記留め付け金具5又はスタータ金具6を上記金属胴縁32に固定するに当っては,図7〜図10,図13に示すごとく,上記係合板59,69を上記一対の胴縁前板323の背面に係合する。
【0052】
即ち,図8に示すごとく,上記係合板59,69を上記一対の胴縁前板323の間から挿入する。次いで,図9,図10に示すごとく,上記係合ネジ57,67を締める方向に回転させることにより上記係合板59,69を回動させると共に前進させ,上記胴縁前板323の背面に係合させる。
【0053】
また,図24に示すごとく,左右の外壁板4が隣り合う部分には,上記長尺背面板580に並設した一対の留め付け金具5を用いる。即ち,これら一対の留め付け金具5のうち,左側の留め付け金具5は左下の外壁板4の上辺部41を係止すると共に左上の外壁板4の下辺部42を支承する。一方,右側の留め付け金具5は右下の外壁板4の上辺部41を係止すると共に右上の外壁板4の下辺部42を支承する。
また,上記長尺背面板580は,その略中央における背面に係合板59を有しており,該係合板59によって上記金属胴縁32に固定される。
【0054】
次に,本例の作用効果につき説明する。
上記金属胴縁32は,上記構造躯体2に水平方向に固定された金属ランナー31に固定する。そのため,上記金属胴縁32を上記金属ランナー31に配設するにあたり,水平方向の位置が多少ずれても,上記構造躯体2の縦材の位置にかかわらず,確実に固定することができる。そのため,上記外壁施工構造1は施工容易である。
【0055】
また,上記外壁施工構造1は,金属下地3を用いているため,強度,耐久性に優れている。
また,図1,図2に示すごとく,上記金属ランナー31は,土台柱21,胴差し22に固定されている。そして,上記土台柱21,胴差し22は,構造躯体2の強度確保に特に重要な部分であるため,特に強度の高い部材が通常使用される。それ故,上記金属ランナー31は,高い固定力で構造躯体2に固定され,その結果,上記金属下地3の強度,ひいては外壁施工構造1の強度が向上する。
【0056】
また,図1,図2,図23,図24に示すごとく,上記外壁板4は,上記金属胴縁31に配設された留め付け金具5又はスタータ金具6に,上辺部41及び下辺部42を係止させることにより,上記金属下地3に留め付けられている。そのため,上記外壁板4を,容易かつ確実に上記金属下地3に固定することができる。
【0057】
また,図7〜図10,図13に示すごとく,上記留め付け金具5及びスタータ金具6に配設した上記係合板59,69を上記一対の胴縁前板323の背面に係合することにより,上記留め付け金具5及びスタータ金具6を上記金属胴縁32に固定する。そのため,上記留め付け金具5及びスタータ金具6を,上記金属胴縁32に沿って上下にスライド移動させて,所望の位置に配置することができる。それ故,上記留め付け金具5又はスタータ金具6を,容易かつ確実に,上記金属胴縁32に固定することができる。
【0058】
また,図21,図22に示すごとく,上記金属ランナー31と上記金属胴縁32とは,上記金属ランナー31の水平立設部312に嵌合するランナー固定部71と,上記金属胴縁32に嵌合する胴縁固定部72とを有する固定金具7を介して固定されている。これにより,上記固定金具7を上記金属ランナー31及び金属胴縁32に嵌合して,該金属ランナー31と金属胴縁32とを固定することができる。それ故,施工が容易であると共に,金属ランナー31と金属胴縁32とを確実に固定することができる。
【0059】
また,上記固定金具7は,上記ランナー固定部71の突起部712を,上記金属ランナー31の上記水平立設板312に設けられた係合穴314に係合し,上記胴縁固定部72の突起部722は,上記金属胴縁32の鉛直立設部322に設けられた係合穴324に係合している。これにより,上記固定金具7を,上記金属ランナー31及び金属胴縁32に一層確実に固定することができる。
【0060】
また,図17に示すごとく,上記固定金具7は,上記ランナー保持体710と胴縁保持体720とからなり,両者は互いの位置関係を前後方向に変化させることができる。これにより,上記金属下地3に固定する外壁板4の不陸調整を容易に行うことができる。それ故,一層,施工容易かつ強度の高い外壁施工構造を得ることができる。
【0061】
以上のごとく,本例によれば,施工容易,かつ強度の高い外壁施工構造及び外壁施工方法を提供することができる。
【0062】
(実施例2)
本例は,図29に示すごとく,本発明をリフォーム用の外壁施工構造10とした例である。
該外壁施工構造10を施工するにあたっては,金属下地3の金属ランナー31を,モルタル壁などの既存壁40及び既存胴縁30を介して既存の構造躯体2における土台柱21と胴差し22とに,長尺ビス390を用いて固定する。そして,該金属ランナー31に固定金具7を用いて金属胴縁32を固定する。これにより,上記既存壁40の前面に金属下地3を構築する。
次いで,該金属胴縁32にスタータ金具6及び留め付け金具5を用いて新たな外壁板4を留め付ける。以上により,上記外壁施工構造10を得る。
その他は,実施例1と同様である。
【0063】
この場合には,既存壁40の後方にある構造躯体2のうち,位置の分かりやすい土台柱21,胴差し22に上記金属下地3を固定すればよいため,施工が容易である。
その他,実施例1と同様の作用効果を有する。
【0064】
なお,上記実施例1,2においては,上記金属ランナーを土台柱と胴差しに固定する例を示したが,上記金属ランナーを土台柱と桁とに固定する,或いは,土台柱と胴差しと桁とに固定することもできる。これらの場合にも,同様の作用効果を得ることができる。
また,上記スタータ金具6の代わりに,上記留め付け金具5をスタータ金具として併用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,外壁施工構造の正面説明図。
【図2】図1のA−A線矢視断面図。
【図3】実施例1における,金属ランナーの斜視図。
【図4】実施例1における,金属胴縁の斜視図。
【図5】実施例1における,留め付け金具の正面図。
【図6】実施例1における,留め付け金具の背面図。
【図7】実施例1における,留め付け金具周辺の外壁施工構造の縦断面図。
【図8】実施例1における,金属胴縁への留め付け金具の固定方法の説明図。
【図9】図8に続く,留め付け金具の固定方法の説明図。
【図10】図9に続く,留め付け金具の固定方法の説明図。
【図11】実施例1における,長尺背面板に固定された留め付け金具の正面図。
【図12】実施例1における,スタータ金具の斜視図。
【図13】実施例1における,スタータ金具周辺の外壁施工構造の縦断面図。
【図14】実施例1における,固定金具の正面図。
【図15】実施例1における,固定金具の側面図。
【図16】実施例1における,固定金具の上面図。
【図17】図14のB−B線矢視断面図。
【図18】実施例1における,金属ランナーに固定金具を嵌合した状態を示す正面図。
【図19】図18のC矢視図。
【図20】図18のD矢視図。
【図21】実施例1における,固定金具によって金属ランナーと金属胴縁とを固定した状態を示す正面図。
【図22】図21のE矢視図。
【図23】実施例1における,留め付け金具により上下の外壁板を留め付けた状態を示す正面説明図。
【図24】実施例1における,留め付け金具により上下左右の外壁板を留め付けた状態を示す正面説明図。
【図25】実施例1における,外壁施工方法の説明図。
【図26】図25に続く,外壁施工方法の説明図。
【図27】図26に続く,外壁施工方法の説明図。
【図28】図27に続く,外壁施工方法の説明図。
【図29】実施例2における,外壁施工構造の縦断面説明図。
【図30】従来例における,外壁施工構造の正面説明図。
【図31】図30のF−F線矢視断面相当の説明図。
【図32】従来例における,リフォーム用の外壁施工構造の縦断面説明図。
【符号の説明】
1...外壁施工構造,
2...構造躯体,
21...土台柱,
22...胴差し,
3...金属下地,
31...金属ランナー,
32...金属胴縁,
4...外壁板,
5...留め付け金具,
6...スタータ金具,
7...固定金具,
Claims (10)
- 建築物の構造躯体に固定した金属下地に横張用の外壁板を留め付けてなる外壁施工構造であって,
上記金属下地は,上記構造躯体に,それぞれ略水平方向に固定された複数の金属ランナーと,該複数の金属ランナーに略鉛直方向に固定された複数の金属胴縁とを有し,
上記外壁板は,上記金属胴縁に配設された留め付け金具又はスタータ金具に,上辺部及び下辺部を係止させることにより,上記金属下地に留め付けられていると共に,上記各外壁板は複数の上記金属胴縁の前方に配置され,
かつ,上記金属ランナーは,構造躯体における土台柱,胴差し,及び桁のいずれか2つ以上に沿ってそれぞれその前面に固定されており,
上記留め付け金具は,左右の上記外壁板が隣り合う部分に配設されるものと,その他の部分に配設されるものとがあり,前者は左右方向に長い長尺背面板に2個左右に並設された状態で上記金属胴縁に固定され,後者は1個の背面板に1個配設された状態で上記金属胴縁に固定されていることを特徴とする外壁施工構造。 - 請求項1において,上記金属胴縁は,上記構造躯体に対向する胴縁背板と,該胴縁背板から前方へ略鉛直方向に立設された左右一対の鉛直立設板と,各鉛直立設板の前端から互いに向き合う方向に屈曲された左右一対の胴縁前板とを有し,かつ,上記留め付け金具及びスタータ金具は,その背面に,上記金属胴縁における左右一対の胴縁前板に係合する係合板を有しており,該係合板を上記一対の胴縁前板の背面に係合することにより,上記留め付け金具及びスタータ金具を上記金属胴縁に固定してなることを特徴とする外壁施工構造。
- 請求項1又は2において,上記金属ランナーは,上記構造躯体に固定されるランナー背板と,該ランナー背板から前方へ略水平方向に立設された上下一対の水平立設板とを有し,上記金属胴縁は,上記構造躯体に対向する胴縁背板と,該胴縁背板から前方へ略鉛直方向に立設された左右一対の鉛直立設板とを有し,上記金属ランナーと上記金属胴縁とは,上記金属ランナーの水平立設部に嵌合するランナー固定部と,上記金属胴縁に嵌合する胴縁固定部とを有する固定金具を介して固定されていることを特徴とする外壁施工構造。
- 請求項3において,上記固定金具は,上記ランナー固定部及び胴縁固定部に突起部を有し,上記ランナー固定部の突起部は,上記金属ランナーの上記水平立設板に設けられた係合穴に係合し,上記胴縁固定部の突起部は,上記金属胴縁の鉛直立設部に設けられた係合穴に係合していることを特徴とする外壁施工構造。
- 請求項3又は4において,上記固定金具は,上記ランナー固定部を有するランナー保持体と,上記胴縁固定部を有する胴縁保持体とからなり,上記ランナー保持体と上記胴縁保持体とは,互いの位置関係を前後方向に変化させることができるよう構成してあることを特徴とする外壁施工構造。
- 建築物の構造躯体に固定した金属下地に横張用の外壁板を留め付けてなる外壁施工構造を施工する外壁施工方法であって,
該外壁施工方法は,複数の金属ランナーを,上記構造躯体における土台柱,胴差し,及び桁のいずれか2つ以上に沿って,それぞれ略水平方向に固定する第1工程と,
上記複数の金属ランナーに,複数の金属胴縁を略鉛直方向に固定することにより,上記構造躯体に固定された上記金属下地を得る第2工程と,
上記金属胴縁にスタータ金具を固定し,該スタータ金具に最下段の外壁板の下辺部を係止し,更に留め付け金具を上記外壁板の上辺部に係止すると共に上記金属胴縁に固定する第3工程と,
上記留め付け金具に,他の外壁板の下辺部を係止し,更に他の留め付け金具を上記外壁板の上辺部に係止すると共に上記金属胴縁に固定する第4工程とを有し,
該第4工程を順次繰り返すことにより複数の外壁板を上記金属下地に固定する方法であり,
上記第3工程及び第4工程においては,上記各外壁板を複数の上記金属胴縁の前方に配 置し,上記留め付け金具は,左右の上記外壁板が隣り合う部分に配設するものと,その他の部分に配設するものとがあり,前者は左右方向に長い長尺背面板に2個左右に並設した状態で上記金属胴縁に固定し,後者は1個の背面板に1個配設した状態で上記金属胴縁に固定することを特徴とする外壁施工方法。 - 請求項6において,上記金属胴縁は,上記構造躯体に対向する胴縁背板と,該胴縁背板から前方へ略鉛直方向に立設された左右一対の鉛直立設板と,各鉛直立設板の前端から互いに向き合う方向に屈曲された左右一対の胴縁前板とを有し,また,上記留め付け金具及びスタータ金具は,その背面に,上記胴縁前板に係合可能な係合板を有しており,上記第3工程又は第4工程において,上記留め付け金具又はスタータ金具を上記金属胴縁に固定するに当っては,上記係合板を上記一対の胴縁前板の背面に係合することを特徴とする外壁施工方法。
- 請求項6又は7において,上記金属ランナーは,上記構造躯体に固定されるランナー背板と,該ランナー背板から前方へ略水平方向に立設された上下一対の水平立設板とを有し,上記金属胴縁は,上記構造躯体に対向する胴縁背板と,該胴縁背板から前方へ略鉛直方向に立設された左右一対の鉛直立設板とを有し,上記第2工程において,上記金属胴縁を上記金属ランナーに固定するに当っては,固定金具におけるランナー固定部を上記金属ランナーの水平立設部に嵌合し,上記固定金具の胴縁固定部を上記金属胴縁に嵌合することを特徴とする外壁施工方法。
- 請求項8において,上記固定金具は,上記ランナー固定部及び胴縁固定部に突起部を有し,上記ランナー固定部の突起部を,上記金属ランナーの上記水平立設板に設けられた係合穴に係合させ,上記胴縁固定部の突起部は,上記金属胴縁の鉛直立設部に設けられた係合穴に係合させることを特徴とする外壁施工方法。
- 請求項8又は9において,上記固定金具は,上記ランナー固定部を有するランナー保持体と,上記胴縁固定部を有する胴縁保持体とからなり,上記ランナー保持体と上記胴縁保持体との互いの位置関係を前後方向に変化させることにより,上記胴縁金具の不陸調整を行うことを特徴とする外壁施工方法。
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