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JP3387035B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

ヒンジキャップ

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JP3387035B2
JP3387035B2 JP35029699A JP35029699A JP3387035B2 JP 3387035 B2 JP3387035 B2 JP 3387035B2 JP 35029699 A JP35029699 A JP 35029699A JP 35029699 A JP35029699 A JP 35029699A JP 3387035 B2 JP3387035 B2 JP 3387035B2
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JP
Japan
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lid
cap
hinge
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opened
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JP35029699A
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健二 池本
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Kitano Co Ltd
Original Assignee
Kitano Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内容物を収容し
た容器の口部に取り付けられ、蓋を閉じることで取出口
を覆い、蓋を開けて内容物を適宜取り出すことができる
ヒンジキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヒンジキャップは、ヒンジ部分を
回転軸として蓋が開閉自在となっており、閉蓋時には蓋
がキャップ本体の天面を覆った状態で固定される。一
方、開蓋時には、ヒンジと反対側の蓋の下端面を上方に
引き上げることで、ヒンジを回転軸として蓋が回動して
開けられる。このときヒンジの横に設けられた弾性部材
により、蓋を開けたときの開放状態を保持するものであ
った。
【0003】さらに、このヒンジにより開蓋自在に設け
られた蓋を開状態に保持する機構を有したものとして、
実開平7−4361号に開示されているキャップも提案
されている。このキャップは、蓋が180度に開いた状
態で、蓋の側縁角部がキャップ本体の側面角部の突起に
係合し、帯ヒンジの張力により係合状態を保持するよう
にしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術の前者
の場合、蓋が開放された状態でのキャップ本体との開き
角度は、90度乃至150度程度であり、キャップ本体
の天面に設けられた取出口から内容物を取り出すとき、
例えば、容器を逆さまにして取出口を手のひらに当てて
内容物を出すときや、取出口を直接塗布する部位に当て
て内容物を塗る際などには、蓋が邪魔になって思うよう
に内容物が出せないという不具合があった。
【0005】また、上記従来の技術の後者の、蓋が18
0度に開いてキャップ本体に対して開状態で保持させる
ようにしたものも、蓋が180度開いた状態で蓋とキャ
ップ本体の側面が当接しそれ以上蓋は開かず、内容物の
取り出し口の側方に蓋が位置しているため、上記と同様
に内容物の塗布の妨げになるものであった。
【0006】この発明は、上記従来の技術の問題点に鑑
みてなされたもので、蓋を開いて内容物を取り出すと
き、蓋が邪魔にならず、開閉動作も容易な開放機構を有
するヒンジキャップを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、天面に内容
物の取出口を有し、側面に容器の一部に嵌合する筒部を
有するキャップ本体と、このキャップ本体の一部にヒン
ジを介して連結され、上記ヒンジを回転軸として開閉可
能な蓋とからなるヒンジキャップである。この蓋は、閉
蓋状態では上記キャップ本体の天面を覆い、開蓋時には
内容物の取り出しが可能に開くことができ、このヒンジ
キャップの開蓋状態での上記キャップ本体の上記蓋との
開き角度が約180度乃至270度となるように、上記
ヒンジが上記キャップ本体外周部よりも外方に突出して
いる。そして、上記キャップ本体と上記蓋の上記ヒンジ
部近傍の互いに対向する側縁部には、上記キャップ本体
からわずかに突出した本体係止部と、上記蓋に設けられ
その蓋上面から上方に突出した蓋係止部が設けられ、上
記蓋係止部が上記本体係止部の上記本体側に係止可能に
設けられ、上記蓋の上面から側面にかけて面取部または
切欠部が形成され、この面取部または切欠部により上記
蓋が上記キャップ本体の側面に当接することなく200
度以上開くことが可能であり、上記蓋が200度以上開
いた状態で上記本体係止部と蓋係止部とにより上記蓋を
固定可能に設けられている。さらに、上記ヒンジから上
記蓋の上面までの高さを、上記キャップ本体の径の1/
2以下に設定されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図面に基づいて説明する。図1〜図4は、この発
明の一実施形態のヒンジキャップを示す。この実施形態
のヒンジキャップ2は液体容器等の口部に螺合され、内
容物を取り出し自在にその口部を閉塞するものである。
このヒンジキャップ2は、キャップ本体4と蓋6とから
なり、この両者はヒンジ8で一体に連結され、ヒンジ8
を回転軸として蓋6の開閉がなされる。
【0009】キャップ本体4は、図3に示すように、容
器14の口部15に嵌合するもので、口部15の外周に
は雄ねじ16が形成され、円筒状の係止筒部10の内側
には雌ネジ12が形成され、互いに螺合する。キャップ
本体4の天面26の中央には内容物の取り出し口28が
形成され、天面26の裏面側には、容器14の口部15
内に嵌合する円環状のシールリング18が一体に形成さ
れている。また、キャップ本体4のヒンジ8とは反対側
の側面部には、天面26の直下の側面に凹状の雌フック
24が形成されている。
【0010】蓋6は、ヒンジ8を介してキャップ本体4
と一体に形成されたもので、ヒンジ8と反対側の側面部
には、蓋6の周縁部から外周方向へ膨出した鍔20が設
けられ、この鍔20の内側には、雌フック24と係合す
る凸状の雄フック22が設けられている。この雄フック
22と雌フック24とは、蓋6の閉蓋状態で係合される
ように位置している。さらに、蓋6の裏面には、閉蓋状
態で取出口28を閉塞するように栓30が設けられてい
る。
【0011】さらに蓋6は、ヒンジ8から蓋6の上面ま
での高さが、キャップ本体4の径の1/2以下に設定さ
れ、この実施形態では1/4程度に形成されている。ま
た、蓋6の上面から側面にかけて、緩やかな球面状に面
取りされた面取部として形成され、ヒンジ8の近傍には
曲面状の角部が平面的に切り取られた切欠部9が形成さ
れている。
【0012】また、ヒンジ8は、キャップ本体4の側周
面からわずかに外方に突出した形状に形成され、その中
央部には、キャップ本体4に設けられキャップ本体4の
係止筒部10からわずかに突出した本体係止部32と、
蓋6に設けられ蓋上面から上方に突出した蓋係止部34
が設けられている。本体係止部32と蓋係止部34と
は、蓋6の開状態で互いに係合し、蓋6がキャップ本体
4に対して240度程度に開いてその状態で蓋6を保持
している。また、蓋6の上面の切欠部9により、蓋6は
キャップ本体4の係止筒部19の側面に当接することな
く、蓋6が大きく開いている。
【0013】次に、この実施形態のヒンジキャップ2の
操作方法について述べる。蓋6を閉じる場合には、蓋6
がキャップ本体4の天面26を覆うように、ヒンジ8を
回転軸として蓋6の表面を押して回動させ、蓋6の雄フ
ック22がキャップ本体4の雌フック24を乗り越える
ことによって、キャップ本体4と蓋6とを係合させる。
このとき、蓋6の裏面に設けられた栓30が、キャップ
本体4の天面26に設けられた取出口28の内周に嵌り
込み、取出口28を閉塞する。
【0014】また、蓋6を開ける場合には、蓋6に設け
られた鍔20を上方に押し上げまたは引き上げることに
よって、キャップ本体4に設けられた雌フック24の係
合が解かれ、ヒンジ8を回動軸として蓋6が回動する。
このとき、蓋6の上面から側面にかけて角部が面取りさ
れ、ヒンジ8の近傍には切欠部9が形成されているの
で、キャップ本体4の側面と蓋6とが当接することがな
く、蓋6は開き角度が180度を越えてもさらに回動を
続けることができる。そして、ついにはヒンジ8の中央
部に設けられた本体係止部32と蓋係止部34とが係合
した位置で蓋6の回動が停止し、蓋6が大きく開かれた
状態で固定される。このとき、蓋6の裏側はキャップ本
体4の天面26よりも下方に位置している。
【0015】また、開蓋状態で固定されたキャップ本体
4と蓋6の係合は、蓋6の表面を蓋6閉じ方向に押して
回動させることで、本体係止部32と蓋係止部34との
係合が外れ、容易に閉蓋することが可能である。
【0016】この実施形態のヒンジキャップ2によれ
ば、蓋の開き角度を200度以上に取ることができ、し
かも開いた蓋6は、本体係止部32と蓋係止部34によ
り開状態に保持することができ、容器14を逆さまにし
て、取り出し口28から内容物を取り出す場合にも蓋6
が全く邪魔にならない。特に、蓋6に、面取り及び切欠
部9が形成されているので、蓋6の開き角度をさらに大
きくとることができる。また、このヒンジキャップは、
合成樹脂などを原料として射出成形により一体成形が可
能なため、製造コストを大きく縮減できる。
【0017】なお、この発明のヒンジキャップは上記実
施形態に限定されるものではなく、ヒンジや係止部の形
状、面取り及び切欠部の形状は適宜設定可能である。
【0018】
【発明の効果】この発明のヒンジキャップは、内容物を
取出口から出すときに、蓋が大きく開かれた状態で固定
できるので、容器を逆さまにして取出口を手のひらに当
てて内容物を出したり、取出口から直接塗布するような
使い方においても、蓋が邪魔にならないで内容物を容易
に取り出すことができる。また、キャップを容器から取
り外す必要がないので、取り外したキャップを一旦どこ
かに置くなどの煩わしい動作を必要とせず、簡単な操作
で内容物を出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態のヒンジキャップの閉蓋
状態を示す斜視図である。
【図2】この発明の一実施形態のヒンジキャップの開蓋
状態を示す斜視図である。
【図3】この発明の一実施形態のヒンジキャップの閉蓋
状態を示す縦断面図である。
【図4】この発明の一実施形態のヒンジキャップの開蓋
状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2 ヒンジキャップ 4 キャップ本体 6 蓋 8 ヒンジ 9 切欠部 10 係止筒部 12 雌ネジ 14 容器 16 雄ネジ 18 シールリング 20 鍔 22 雄フック 24 雌フック 26 天面 28 取出口 30 栓 32 本体係止部 34 蓋係止部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天面に内容物の取出口を有し、側面に容
    器の一部に嵌合する筒部を有するキャップ本体と、この
    キャップ本体の一部にヒンジを介して連結され、上記ヒ
    ンジを回転軸として開閉可能な蓋とからなるヒンジキャ
    ップにおいて、上記蓋は、閉蓋状態では上記キャップ本
    体の天面を覆い、開蓋時には内容物の取り出しが可能に
    開くことができ、上記ヒンジが上記キャップ本体外周部
    よりも外方に突出し、上記キャップ本体と上記蓋の上記
    ヒンジ部近傍の互いに対向する側縁部には、上記キャッ
    プ本体からわずかに突出した本体係止部と、上記蓋に設
    けられその蓋上面から上方に突出した蓋係止部が設けら
    れ、上記蓋係止部が上記本体係止部の上記本体側に係止
    可能に設けられ、上記蓋の上面から側面にかけて面取部
    または切欠部が形成され、この面取部または切欠部によ
    り上記蓋が上記キャップ本体の側面に当接することなく
    200度以上開くことが可能であり、上記蓋が200度
    以上開いた状態で上記本体係止部と蓋係止部とにより上
    記蓋を固定可能に設けたことを特徴とするヒンジキャッ
    プ。
  2. 【請求項2】 上記ヒンジから上記蓋の上面からまでの
    高さを、上記キャップ本体の径の1/2以下に設定され
    ていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャッ
    プ。
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