JP2586563Y2 - ブレーキライニング材の摩耗検知用プローブ - Google Patents
ブレーキライニング材の摩耗検知用プローブInfo
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- JP2586563Y2 JP2586563Y2 JP1993009017U JP901793U JP2586563Y2 JP 2586563 Y2 JP2586563 Y2 JP 2586563Y2 JP 1993009017 U JP1993009017 U JP 1993009017U JP 901793 U JP901793 U JP 901793U JP 2586563 Y2 JP2586563 Y2 JP 2586563Y2
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- JP
- Japan
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- linear conductor
- probe
- brake lining
- lining material
- Prior art date
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D66/00—Arrangements for monitoring working conditions, e.g. wear, temperature
- F16D66/02—Apparatus for indicating wear
- F16D66/021—Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means
- F16D66/022—Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means indicating that a lining is worn to minimum allowable thickness
- F16D66/023—Apparatus for indicating wear using electrical detection or indication means indicating that a lining is worn to minimum allowable thickness directly sensing the position of braking members
- F16D66/024—Sensors mounted on braking members adapted to contact the brake disc or drum, e.g. wire loops severed on contact
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば車両用ディスク
ブレーキのブレーキパッド等のブレーキライニング材の
摩耗を検知するための摩耗検知用プローブに関する。
ブレーキのブレーキパッド等のブレーキライニング材の
摩耗を検知するための摩耗検知用プローブに関する。
【0002】
【従来の技術】ブレーキライニング材の摩耗を検知する
ための摩耗検知用プローブとしては、線状導体をU字形
に折り返した状態でホルダに保持して構成し、ブレーキ
ライニング材の摩耗による残量が所定量に達したときに
ロータとの接触により前記線状導体のU字形折り返し部
が断線されるようにしたものが知られている。
ための摩耗検知用プローブとしては、線状導体をU字形
に折り返した状態でホルダに保持して構成し、ブレーキ
ライニング材の摩耗による残量が所定量に達したときに
ロータとの接触により前記線状導体のU字形折り返し部
が断線されるようにしたものが知られている。
【0003】このようなプローブの具体構造は従来、図
11に示す通りで、合成樹脂製のホルダ50に2本の貫
通孔51、51を形成し、ここにU字形折り返し部52
を備えた線状導体53を貫通させると共に、ホルダ50
の後面において固定部材54を線状導体53に固着させ
た構成になるものが用いられていた。
11に示す通りで、合成樹脂製のホルダ50に2本の貫
通孔51、51を形成し、ここにU字形折り返し部52
を備えた線状導体53を貫通させると共に、ホルダ50
の後面において固定部材54を線状導体53に固着させ
た構成になるものが用いられていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】かかる従来のプローブ
は、U字形折り返し部52の位置が前後にずれたり変形
したりすることによる検知精度の低下を防止するため
に、線状導体53を緊張させた状態で固定部材54が固
着され、線状導体53のホルダ50に対する前後方向へ
の移動が阻止されている。
は、U字形折り返し部52の位置が前後にずれたり変形
したりすることによる検知精度の低下を防止するため
に、線状導体53を緊張させた状態で固定部材54が固
着され、線状導体53のホルダ50に対する前後方向へ
の移動が阻止されている。
【0005】しかしながら、U字形折り返し部52がロ
ータで削られて線状導体53が断線したときには、線状
導体53がホルダ50に対して後方へ移動することを阻
止する機能が失われることとなり、断線によって二分さ
れた線状導体53が図12に示すようにホルダ50内か
ら後方へ抜ける恐れがある。このような場合には、ホル
ダ50から抜けた線状導体53が回転しているロータや
車軸に絡み付き、摩耗検知用の部材やその他の部材の損
傷や破壊等を招くという危険性がある。
ータで削られて線状導体53が断線したときには、線状
導体53がホルダ50に対して後方へ移動することを阻
止する機能が失われることとなり、断線によって二分さ
れた線状導体53が図12に示すようにホルダ50内か
ら後方へ抜ける恐れがある。このような場合には、ホル
ダ50から抜けた線状導体53が回転しているロータや
車軸に絡み付き、摩耗検知用の部材やその他の部材の損
傷や破壊等を招くという危険性がある。
【0006】本考案は、上述の事情に鑑みて創案された
ものであり、線状導体が断線してブレーキライニング材
の摩耗検知が行われたときに、線状導体がホルダから後
方へ抜けてトラブルが発生することを防止できる摩耗検
知用プローブを提供することを目的とする。
ものであり、線状導体が断線してブレーキライニング材
の摩耗検知が行われたときに、線状導体がホルダから後
方へ抜けてトラブルが発生することを防止できる摩耗検
知用プローブを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係るブレーキラ
イニング材の摩耗検知用プローブは、ホルダに、そのホ
ルダを前後に貫く2本の挿通孔を形成すると共にその両
挿通孔を前後に分断する切欠部を形成し、U字形折り返
し部をホルダの前面からロータ側へ突出させた状態で線
状導体を挿通孔及び切欠部に通してその線状導体の両端
をそのホルダから後方へ延出させ、切欠部内において線
状導体に抜け止め部材を固着したところに特徴を有する
ものである。
イニング材の摩耗検知用プローブは、ホルダに、そのホ
ルダを前後に貫く2本の挿通孔を形成すると共にその両
挿通孔を前後に分断する切欠部を形成し、U字形折り返
し部をホルダの前面からロータ側へ突出させた状態で線
状導体を挿通孔及び切欠部に通してその線状導体の両端
をそのホルダから後方へ延出させ、切欠部内において線
状導体に抜け止め部材を固着したところに特徴を有する
ものである。
【0008】
【作用】線状導体のホルダに対する前方及び後方への移
動は、切欠部内において線状導体に固着した抜け止め部
材及び及びホルダの前面に当接するU字形折り返し部に
よって阻止することができる。これにより、U字形折り
返し部はホルダに対して前後移動することなく一定位置
に位置決めされ、ブレーキライニング材の残量が所定量
に達すると同時に線状導体が断線し、ブレーキライニン
グ材の摩耗の検知が高い精度で行われる。
動は、切欠部内において線状導体に固着した抜け止め部
材及び及びホルダの前面に当接するU字形折り返し部に
よって阻止することができる。これにより、U字形折り
返し部はホルダに対して前後移動することなく一定位置
に位置決めされ、ブレーキライニング材の残量が所定量
に達すると同時に線状導体が断線し、ブレーキライニン
グ材の摩耗の検知が高い精度で行われる。
【0009】線状導体が断線して二分されると、U字形
折り返し部がホルダの前面に当接することによって線状
導体がホルダに対して後方へ移動するのを阻止するとい
う機能は消失する。
折り返し部がホルダの前面に当接することによって線状
導体がホルダに対して後方へ移動するのを阻止するとい
う機能は消失する。
【0010】しかしながら、二分された各線状導体には
抜け止め部材が固着されていて、この抜け止め部材の後
方にはホルダの一部分がその二分された線状導体を挿通
させた状態で存在しているため、線状導体はホルダから
後方へ抜けることはない。
抜け止め部材が固着されていて、この抜け止め部材の後
方にはホルダの一部分がその二分された線状導体を挿通
させた状態で存在しているため、線状導体はホルダから
後方へ抜けることはない。
【0011】また、線状導体のホルダの後方へ延出した
両端は摩耗検知用部材に接続されるため、抜け止め部材
が切欠部外部へ移動して線状導体がホルダから前方へ抜
けるということもない。
両端は摩耗検知用部材に接続されるため、抜け止め部材
が切欠部外部へ移動して線状導体がホルダから前方へ抜
けるということもない。
【0012】
【考案の効果】このように本考案に係るブレーキライニ
ング材の摩耗検知用プローブは、摩耗検知時に断線して
二分された線状導体がホルダから抜けて外れることを防
止できるから、ホルダから抜けた線状導体がロータに絡
み付いて摩耗検知用の部材やその他の部材の損傷や破壊
等を招く事態を回避することができるという優れた効果
がある。
ング材の摩耗検知用プローブは、摩耗検知時に断線して
二分された線状導体がホルダから抜けて外れることを防
止できるから、ホルダから抜けた線状導体がロータに絡
み付いて摩耗検知用の部材やその他の部材の損傷や破壊
等を招く事態を回避することができるという優れた効果
がある。
【0013】
【実施例】<第1実施例> 以下、本考案を具体化した第1実施例について図1〜図
6及び図10を参照して説明する。
6及び図10を参照して説明する。
【0014】第1実施例のプローブ10は、図10に示
すように、車輪と一体回転する円盤状のロータ2の両面
をブレーキライニング材3、3で挟圧することによって
ブレーキングを行う車両用ディスクブレーキ1に適用し
たものである。プローブ10は、ブレーキライニング材
3が固定された支持板4にブレーキライニング材3と並
べて固定され、ブレーキライニング材3の摩耗が進んで
その厚さが所定の寸法まで薄くなった時にプローブ10
の前面にロータ2が接触することによって摩耗の検知が
行われる。
すように、車輪と一体回転する円盤状のロータ2の両面
をブレーキライニング材3、3で挟圧することによって
ブレーキングを行う車両用ディスクブレーキ1に適用し
たものである。プローブ10は、ブレーキライニング材
3が固定された支持板4にブレーキライニング材3と並
べて固定され、ブレーキライニング材3の摩耗が進んで
その厚さが所定の寸法まで薄くなった時にプローブ10
の前面にロータ2が接触することによって摩耗の検知が
行われる。
【0015】さて、プローブ10の構造について述べ
る。プローブ10はホルダ11、線状導体20及び抜け
止め部材25から構成されている。ホルダ11は、絶縁
性合成樹脂材料からなっており、後端外周に鍔12を有
する円柱形に成形され、前端面をロータ2と対向させる
ようにブレーキライニング材3の支持板4を貫通してそ
の支持板4に鍔12を係止させた状態で取り付けられ
る。ホルダ11にはその内部を貫通して前後両端面に開
口する互いに平行な2本の細い挿通孔13、13が形成
されており、この両挿通孔13、13の前端面への開口
部同士は滑らかな曲面によって連続している。かかるホ
ルダ11にはその中央部分を前後方向と直角な方向に貫
いて外周面に開口する切欠部15が形成されている。こ
の切欠部15は両挿通孔13、13を途中で分断してお
り、切欠部15の前側の内面と後側の内面とには夫々両
挿通孔13、13内に連通する開口が開いている。
る。プローブ10はホルダ11、線状導体20及び抜け
止め部材25から構成されている。ホルダ11は、絶縁
性合成樹脂材料からなっており、後端外周に鍔12を有
する円柱形に成形され、前端面をロータ2と対向させる
ようにブレーキライニング材3の支持板4を貫通してそ
の支持板4に鍔12を係止させた状態で取り付けられ
る。ホルダ11にはその内部を貫通して前後両端面に開
口する互いに平行な2本の細い挿通孔13、13が形成
されており、この両挿通孔13、13の前端面への開口
部同士は滑らかな曲面によって連続している。かかるホ
ルダ11にはその中央部分を前後方向と直角な方向に貫
いて外周面に開口する切欠部15が形成されている。こ
の切欠部15は両挿通孔13、13を途中で分断してお
り、切欠部15の前側の内面と後側の内面とには夫々両
挿通孔13、13内に連通する開口が開いている。
【0016】一方、線状導体20は外周に絶縁被覆の施
された金属導電線の中央をU字形に折り返した形状をな
し、このU字形折り返し部21はブレーキライニング材
3の摩耗検知部として機能する。かかる線状導体20
は、図4に示すように、その両端をホルダ11の前面側
から両挿通孔13、13内に挿入することにより切欠部
15の内部空間を通過させてホルダ11の後端面から延
出させると共に、U字形折り返し部21をホルダ11の
前端面に当接させてその前端面よりもロータ2側へ突出
させた状態でホルダ11に装着される(図6参照)。
された金属導電線の中央をU字形に折り返した形状をな
し、このU字形折り返し部21はブレーキライニング材
3の摩耗検知部として機能する。かかる線状導体20
は、図4に示すように、その両端をホルダ11の前面側
から両挿通孔13、13内に挿入することにより切欠部
15の内部空間を通過させてホルダ11の後端面から延
出させると共に、U字形折り返し部21をホルダ11の
前端面に当接させてその前端面よりもロータ2側へ突出
させた状態でホルダ11に装着される(図6参照)。
【0017】なお、ホルダ11の後端面から延出された
線状導体20の両端は、線状導体20の断線時にこれを
検知してブレーキライニング材3の摩耗が進んだことを
警告する図示しない警告回路に接続される。
線状導体20の両端は、線状導体20の断線時にこれを
検知してブレーキライニング材3の摩耗が進んだことを
警告する図示しない警告回路に接続される。
【0018】そして、抜け止め部材25は金属板を回曲
させることによって2つの筒状嵌着部26、26を形成
したものであって、スプライスターミナルと称されるも
のである。この抜け止め部材25は、図1及び図2に示
すように、ホルダ11の切欠部15の内部においてその
両筒状嵌着部26、26を線状導体20に外嵌してカシ
メ付けることにより線状導体20と一体に固着されてい
る。この抜け止め部材25の固着により、線状導体20
はその抜け止め部材25の固着箇所とU字形折り返し部
21との間の部分において弛みなく緊張した状態とな
る。
させることによって2つの筒状嵌着部26、26を形成
したものであって、スプライスターミナルと称されるも
のである。この抜け止め部材25は、図1及び図2に示
すように、ホルダ11の切欠部15の内部においてその
両筒状嵌着部26、26を線状導体20に外嵌してカシ
メ付けることにより線状導体20と一体に固着されてい
る。この抜け止め部材25の固着により、線状導体20
はその抜け止め部材25の固着箇所とU字形折り返し部
21との間の部分において弛みなく緊張した状態とな
る。
【0019】次に、本実施例の作用について述べる。プ
ローブ10の線状導体20は、そのU字形折り返し部2
1と抜け止め部材25との間で緊張した状態でホルダ1
1内に挿通されているため、ホルダ11に対して前方へ
も後方へも移動することはない。したがって、U字形折
り返し部21はホルダ11に対して前後方向へ移動した
り変形したりすることがなく、所定の位置に正確に位置
決めされている。
ローブ10の線状導体20は、そのU字形折り返し部2
1と抜け止め部材25との間で緊張した状態でホルダ1
1内に挿通されているため、ホルダ11に対して前方へ
も後方へも移動することはない。したがって、U字形折
り返し部21はホルダ11に対して前後方向へ移動した
り変形したりすることがなく、所定の位置に正確に位置
決めされている。
【0020】ブレーキンク時における線状導体20のU
字形折り返し部21とロータ2との間の間隔は、ブレー
キライニング材3の摩耗が進むのに伴って狭くなり、や
がて、ロータ2とU字形折り返し部21とが接触する。
この後は、ブレーキライニング材3の摩耗の進行に伴っ
てU字形折り返し部21がロータ2で削られ、ブレーキ
ライニング材3の残量が所定量に達したところで線状導
体20が断線し、警告回路から警告が発せられる。この
とき、ロータ2で削られるU字形折り返し部21は上記
のように正確に位置決めされていることから、摩耗の検
知は高い精度で行われる。
字形折り返し部21とロータ2との間の間隔は、ブレー
キライニング材3の摩耗が進むのに伴って狭くなり、や
がて、ロータ2とU字形折り返し部21とが接触する。
この後は、ブレーキライニング材3の摩耗の進行に伴っ
てU字形折り返し部21がロータ2で削られ、ブレーキ
ライニング材3の残量が所定量に達したところで線状導
体20が断線し、警告回路から警告が発せられる。この
とき、ロータ2で削られるU字形折り返し部21は上記
のように正確に位置決めされていることから、摩耗の検
知は高い精度で行われる。
【0021】摩耗検知時に線状導体20が断線して二分
されると、U字形折り返し部21がホルダ11の前端面
に当接することによって線状導体20のホルダ11に対
する後方への移動を阻止するという機能は消失する。し
かしながら、2本に分かれた線状導体20に固着されて
いる抜け止め部材25の後方にはその両線状導体20を
挿通させたホルダ11の一部分が存在していて、ここに
抜け止め部材25が引っ掛かるため、線状導体20がホ
ルダ11から後方へ抜けて外れるということはない。
されると、U字形折り返し部21がホルダ11の前端面
に当接することによって線状導体20のホルダ11に対
する後方への移動を阻止するという機能は消失する。し
かしながら、2本に分かれた線状導体20に固着されて
いる抜け止め部材25の後方にはその両線状導体20を
挿通させたホルダ11の一部分が存在していて、ここに
抜け止め部材25が引っ掛かるため、線状導体20がホ
ルダ11から後方へ抜けて外れるということはない。
【0022】このように、ブレーキライニング材3の摩
耗検知に伴って線状導体20が断線した時に、その二分
された線状導体20及びこの線状導体20に固着されて
いる抜け止め部材25がホルダ11から抜けたり外れた
りすることはないから、線状導体20や抜け止め部材2
5がロータ2や車軸に接触したり絡み付いたりして摩耗
検知用の部材やその他の部材の損傷や破壊等のトラブル
の発生は確実に回避される。
耗検知に伴って線状導体20が断線した時に、その二分
された線状導体20及びこの線状導体20に固着されて
いる抜け止め部材25がホルダ11から抜けたり外れた
りすることはないから、線状導体20や抜け止め部材2
5がロータ2や車軸に接触したり絡み付いたりして摩耗
検知用の部材やその他の部材の損傷や破壊等のトラブル
の発生は確実に回避される。
【0023】また、線状導体20に固着した抜け止め部
材25は、U字形折り返し部21を位置決めする機能と
摩耗検知時において断線した線状導体20がホルダ11
から抜けることを防止する機能の両方を兼ね備えている
から、両機能専用の部材を別々に設けた場合と比べて部
品数及び組み付け工数が少なくなっており、製造コスト
の削減を図ることができる。
材25は、U字形折り返し部21を位置決めする機能と
摩耗検知時において断線した線状導体20がホルダ11
から抜けることを防止する機能の両方を兼ね備えている
から、両機能専用の部材を別々に設けた場合と比べて部
品数及び組み付け工数が少なくなっており、製造コスト
の削減を図ることができる。
【0024】なお、上記第1実施例においては、断線後
の2本となる線状導体20に共通の1つの抜け止め部材
25を固着する構成としたが、2本に分かれた各線状導
体の別々の抜け止め部材を固着する構成としてもよい。
の2本となる線状導体20に共通の1つの抜け止め部材
25を固着する構成としたが、2本に分かれた各線状導
体の別々の抜け止め部材を固着する構成としてもよい。
【0025】また、切欠部を2つ形成すると共に2つの
抜け止め部材を用い、その各切欠部内において夫々線状
導体に抜け止め部材を固着する構成としてもよい。
抜け止め部材を用い、その各切欠部内において夫々線状
導体に抜け止め部材を固着する構成としてもよい。
【0026】<第2実施例> 次に、本考案の第2実施例について図7〜図9を参照し
て説明する。ホルダ31は、やはり前後両端面に開口す
る挿通孔33、33を備えた合成樹脂製であり、そのホ
ルダ31の外周部分には2つの切欠部34、34が形成
されており、各切欠部34の前側の内面と後側の内面と
には夫々挿通孔33、33内に連通する開口が開いてい
る。線状導体35は、挿通孔33、33に挿入すること
により、2つの切欠部34、34の内部空間を通過させ
てホルダ31の後端面から延出させると共に、U字形折
り返し部36をホルダ31の前端面に当接させてその前
端面よりも突出させた状態でホルダ31に装着される。
て説明する。ホルダ31は、やはり前後両端面に開口す
る挿通孔33、33を備えた合成樹脂製であり、そのホ
ルダ31の外周部分には2つの切欠部34、34が形成
されており、各切欠部34の前側の内面と後側の内面と
には夫々挿通孔33、33内に連通する開口が開いてい
る。線状導体35は、挿通孔33、33に挿入すること
により、2つの切欠部34、34の内部空間を通過させ
てホルダ31の後端面から延出させると共に、U字形折
り返し部36をホルダ31の前端面に当接させてその前
端面よりも突出させた状態でホルダ31に装着される。
【0027】この実施例で、抜け止め部材37は合成樹
脂製であり、インサート成形によって形成されている。
すなわち、予め成形した合成樹脂製のホルダ31に線状
導体35を貫通させ、その線状導体35を後方へ引っ張
ってホルダ31内部で緊張させた状態として成形型にセ
ットし、両切欠部34、34の内部空間に合成樹脂を充
填することにより構成されている。これにより、両抜け
止め部材37、37はホルダ31に一体に固着されると
共に、これらの2つの抜け止め部材37、37に線状導
体35が固着された状態となる。
脂製であり、インサート成形によって形成されている。
すなわち、予め成形した合成樹脂製のホルダ31に線状
導体35を貫通させ、その線状導体35を後方へ引っ張
ってホルダ31内部で緊張させた状態として成形型にセ
ットし、両切欠部34、34の内部空間に合成樹脂を充
填することにより構成されている。これにより、両抜け
止め部材37、37はホルダ31に一体に固着されると
共に、これらの2つの抜け止め部材37、37に線状導
体35が固着された状態となる。
【0028】上記構成の本第2実施例のプローブ30で
は、線状導体35がホルダ31内で緊張した状態でホル
ダ31と一体の抜け止め部材37、37に固着されてい
るため、U字形折り返し部36は正確に位置決めされ
る。よって、摩耗の検知は高い精度で行われる。また、
摩耗検知に伴って線状導体35が断線しても、線状導体
35に固着した抜け止め部材37、37はホルダ31と
一体であることから、線状導体20はホルダ31から抜
けて外れることがなく、線状導体35がロータや車軸に
接触したり絡み付いたりすることを確実に防止できる。
は、線状導体35がホルダ31内で緊張した状態でホル
ダ31と一体の抜け止め部材37、37に固着されてい
るため、U字形折り返し部36は正確に位置決めされ
る。よって、摩耗の検知は高い精度で行われる。また、
摩耗検知に伴って線状導体35が断線しても、線状導体
35に固着した抜け止め部材37、37はホルダ31と
一体であることから、線状導体20はホルダ31から抜
けて外れることがなく、線状導体35がロータや車軸に
接触したり絡み付いたりすることを確実に防止できる。
【0029】なお、上記第2実施例においては、2つの
切欠部34、34を形成して各切欠部34においてイン
サート成形を行う構成としたが、切欠部及び抜け止め部
材を1つにする構成としてもよい。
切欠部34、34を形成して各切欠部34においてイン
サート成形を行う構成としたが、切欠部及び抜け止め部
材を1つにする構成としてもよい。
【0030】なお、本考案は上記し且つ図面に示す各実
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
で種々変更して実施することができる。
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
で種々変更して実施することができる。
【図1】第1実施例のプローブの組み付け状態の側面図
【図2】図1のA―A線断面図
【図3】第1実施例のプローブの組み付け状態の正面図
【図4】第1実施例のプローブの組み付け前の状態の側
面図
面図
【図5】図4のB―B線断面図
【図6】第1実施例のプローブの組み付け途中の状態の
側面図
側面図
【図7】第2実施例のプローブの組み付け状態の側面図
【図8】図7のC―C線断面図
【図9】第2実施例のプローブの組み付け前の状態の側
面図
面図
【図10】車両用ディスクブレーキをあらわす模式図
【図11】従来のプローブを示す側面図
【図12】従来のプローブにおけるU字形折り返し部の
断線後の状態を示す側面図
断線後の状態を示す側面図
2…ロータ 3…ブレーキライニング材 10、30…プローブ 11、31…ホルダ 13、33…挿通孔 15、34…切欠部 20、35…線状導体 21、36…U字形折り返し部 25、37…抜け止め部材
Claims (1)
- 【請求項1】 線状導体をU字形に折り返した状態でホ
ルダに保持して構成され、ブレーキライニング材の摩耗
による残量が所定量に達したときにロータとの接触によ
り前記線状導体のU字形折り返し部が断線されるブレー
キライニング材の摩耗検知用プローブにおいて、 前記ホルダに、これを前後に貫く2本の挿通孔を形成す
ると共にその各挿通孔を前後に分断する切欠部を形成
し、前記U字形折り返し部を前記ホルダの前面から突出
させた状態で前記線状導体を前記挿通孔及び前記切欠部
に通して線状導体の両端をホルダから後方へ延出させ、
前記切欠部内において前記線状導体に抜け止め部材を固
着したことを特徴とするブレーキライニング材の摩耗検
知用プローブ。
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