JP2022052431A - タイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】氷上性能を損ねることなく、耐摩耗性能を向上得るタイヤの提供。【解決手段】陸部3に、横溝4で区分されたブロック6が設けられたタイヤ1である。ブロック6には、複数のサイプ7が設けられている。複数のサイプ7は、サイプ7の厚さ方向に並べられている。各サイプ7は、厚さ方向に離隔した一対のサイプ壁8を有している。各サイプ7は、一対のサイプ壁8のいずれか一方から他方に向かってテーパ状に突出する突部9を含んでいる。【選択図】図1
Description
本発明は、タイヤに関する。
下記特許文献1には、陸部にサイプが形成された空気入りタイヤが記載されている。前記サイプの溝壁面には、少なくとも片面に、対向する他面に接触する突起が形成されている。この種の突起は、前記陸部が路面に接地した際に対向する壁面に接触して壁面同士のズレを抑制し、偏摩耗を抑制するとされている。
例えば、氷上性能を高めるために、冬用のスタッドレスタイヤ等には、横溝で区分されたブロックに、複数のサイプが設けられている。前記各サイプは、その厚さ方向に並べられている。近年、このようなタイヤにおいて、前記ブロックの摩耗を抑制することが求められている。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、氷上性能を損ねることなく、耐摩耗性能を向上し得るタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、陸部を有し、前記陸部には、横溝で区分された複数のブロックが設けられ、前記複数のブロックの少なくとも一つには、複数のサイプが設けられ、前記複数のサイプは、サイプの厚さ方向に並べられており、前記各サイプは、前記厚さ方向に離隔した一対のサイプ壁を有しており、前記一対のサイプ壁のいずれか一方から他方に向かってテーパ状に突出する突部を含む。
本発明に係るタイヤは、前記一対のサイプ壁が、前記厚さ方向の一方側の第1サイプ壁と、前記厚さ方向の他方側の第2サイプ壁とを有し、前記複数のサイプのそれぞれの前記突部は、前記第1サイプ壁から前記第2サイプ壁に向かって突出する。
本発明に係るタイヤは、前記突部の横断面積が、1mm2以上である、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記突部が、前記一対のサイプ壁の一方のみに設けられる、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記突部が、前記一対のサイプ壁の両方に設けられる、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記突部の横断面が、円形である、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記突部の最大横断面積Saと、前記突部の最小横断面積Sbとの比(Sb/Sa)が、0.5~0.8である、のが望ましい。
本発明に係るタイヤは、前記突部が、前記一対のサイプ壁の一方に複数設けられる、のが望ましい。
本発明のタイヤは、上記の構成を採用することで、氷上性能を損ねることなく、耐摩耗性能を向上することができる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2を拡大した平面図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用、とりわけ、冬季での走行に適した乗用車用の空気入りタイヤである。但し、本発明は、重荷重用の空気入りタイヤや、内部に圧縮空気が充填されない、非空気式タイヤにも採用される。
図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2を拡大した平面図である。本実施形態のタイヤ1は、例えば、乗用車用、とりわけ、冬季での走行に適した乗用車用の空気入りタイヤである。但し、本発明は、重荷重用の空気入りタイヤや、内部に圧縮空気が充填されない、非空気式タイヤにも採用される。
図1に示されるように、本実施形態のトレッド部2には、陸部3と横溝4とが設けられている。また、トレッド部2には、例えば、縦溝5が設けられても良い。陸部3は、路面と接する踏面3aを有している。横溝4は、タイヤ軸方向に延びている。縦溝5は、タイヤ周方向に延びている。本明細書では、「タイヤ軸方向に延びる」とは、タイヤ軸方向に対して45度以下の角度で延びることをいう。また、「タイヤ周方向に延びる」とは、タイヤ軸方向に対して45度を超える角度で延びることをいう。
本実施形態の陸部3は、横溝4で区分された複数のブロック6が設けられている。ブロック6は、例えば、タイヤ周方向に並べられている。なお、ブロック6は、タイヤ軸方向に並べられても良い。ブロック6は、本実施形態では、タイヤ周方向に離隔した一対の横溝4と、タイヤ軸方向に離隔した一対の縦溝5とで区分されている。なお、ブロック6は、このような態様に限定されるものではなく、種々の態様が採用される。
複数のブロック6の少なくとも一つには、複数のサイプ7が設けられている。本明細書では、サイプ7は、幅w1が1.5mm以下の切り込み状の凹部であり、溝幅が1.5mmを超える横溝4及び縦溝5とは、明確に区別することができる。また、複数のサイプ7とは、2本以上のサイプ7をいうが、例えば、2~5本程度が望ましい。
特に断りがない場合、タイヤ1の各部の寸法等は、正規状態で測定された値である。前記「正規状態」とは、タイヤ1が正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態である。
「正規リム」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"である。
「正規内圧」とは、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"である。
複数のサイプ7は、サイプ7の厚さ方向(幅方向)に並べられている。これにより、ブロック6は、高いエッジ効果を発揮し、優れた氷上性能を有する。「厚さ方向」は、本明細書では、サイプ7の中心線7cと直交する方向である。「厚さ方向に並べられる」は、一のサイプ7の中心線7cと直交する仮想直線n上に他のサイプ7が配されることをいう。
各サイプ7は、厚さ方向に離隔した一対のサイプ壁8を有している。一対のサイプ壁8は、厚さ方向の一方側(図では上側)の第1サイプ壁8Aと、厚さ方向の他方側(図では下側)の第2サイプ壁8Bとを有している。
各サイプ7は、一対のサイプ壁8のいずれか一方から他方に向かってテーパ状に突出する突部9を含んでいる。このような突部9は、ブロック6の接地時、すぐに他方のサイプ壁8と接触して、サイプ7間のブロック片6aの倒れ込みや滑りを抑制し、良好な氷上性能を発揮しつつブロック6の耐摩耗性を向上することができる。また、このような突部9は、接地時の衝撃を緩和して欠け等を抑制するので、さらに耐摩耗性能を高める。各サイプ7のそれぞれの突部9は、本実施形態では、第1サイプ壁8Aから第2サイプ壁8Bに向かって突出している。
図2は、図1のA-A線断面斜視図である。図3(a)は、サイプ7の断面図である。図1ないし図3に示されるように、突部9は、本実施形態では、一対のサイプ壁8の一方のみに設けられている。突部9は、例えば、第1サイプ壁8Aにのみ設けられている。なお、突部9は、第2サイプ壁8Bにのみ設けられても良い。
突部9の横断面積Sは、1.0mm2以上であるのが望ましい。これにより、ブロック6の倒れ込みを抑制する効果が高く発揮される。突部9の横断面積Sは、5.0mm2以下が望ましい。突部9の横断面積Sが5.0mm2を超えると、サイプ7内への氷路上の融解した水の吸い上げ量が小さくなり、氷上性能が悪化するおそれがある。このような観点より、突部9の横断面積Sは、1.5mm2以上が望ましく、3.5mm2以下が望ましい。突部9は、最大横断面積Saが1.0mm2以上であることが求められる。
突部9の最大横断面積Saと、突部9の最小横断面積Sbとの比(Sb/Sa)は、0.5~0.8であるのが望ましい。比(Sb/Sa)が0.5以上であるので、ブロックの倒れ込みが抑制される。比(Sb/Sa)が0.8以下であるので、前記水の吸い上げ量が高く確保される。最大横断面積Saは、本実施形態では、第1サイプ壁8Aに形成される。換言すると、最大横断面積Saは、突部9の根元に形成される。最小横断面積Sbは、本実施形態では、突部9の最も第2サイプ壁8B側に形成される。換言すると、最小横断面積Sbは、突部9の先端に形成される。
突部9は、例えば、一方のサイプ壁8に複数設けられている。これにより、ブロック6の倒れ込みを一層抑制することができる。各突部9は、本実施形態では、第1サイプ壁8Aのみに設けられている。突部9は、第1サイプ壁8Aに2個設けられている。
突部9の長さLaと突部9間のピッチpとの比(p/La)は、2以上が望ましく、4以上がさらに望ましく、10以下が望ましく、6以下がさらに望ましい。これにより、耐摩耗性能と氷上性能とがバランス良く高められる。突部9の長さLaは、サイプ7の長手方向に沿った長さである。
突部9の横断面は、例えば、円形である。突部9は、本実施形態では、略円錐台状である。これにより、突部9の剛性を高く維持することができるので、優れた耐摩耗性能を発揮することができる。「円形」は、本明細書では、真円状や楕円状のものを含む。突部9の横断面は、本実施形態では、楕円状で形成されている。突部9の横断面は、例えば、長径がサイプ7の長手方向と平行に配される楕円状である。なお、突部9は、長径がサイプ7の深さ方向と平行に配される楕円状であっても良い(図示省略)。
突部9は、本実施形態では、サイプ7の底よりも踏面3a側に設けられている。これにより、ブロック6の接地時、ブロック片6aの倒れ込みや滑りを強固に抑制することができる。このような観点より、突部9の配設位置は、踏面3aからサイプ7の底側へ、サイプ7の深さdの25%の領域R内であるのが望ましい。
各サイプ7は、本実施形態では、タイヤ軸方向に延びている。各サイプ7は、例えば、横溝4と平行に延びている。各サイプ7は、例えば、両側の終端7eがブロック6内に配されている。各サイプ7は、このような態様に限定されるものではなく、ブロック6を横断しても良いし、一方の終端7eのみがブロック6内に配されても良い(図示省略)。
図3(b)は、他の実施形態のサイプ7の断面図、図4は、図3(b)のサイプ7を有するブロック6の平面図である。本実施形態の構成と同じ構成には、同じ符号が付されてその詳細な説明が省略される。図3(b)及び図4に示されるように、この実施形態のブロック6には、突部9を有する複数のサイプ7が設けられている。そして、突部9は、一対のサイプ壁8の両方に設けられている。このような態様でも、サイプ7間のブロック6の倒れ込みが抑制されて、耐摩耗性能が向上する。
この実施形態では、第1サイプ壁8Aに設けられた突部9の最大横断面積Saは、第2サイプ壁8Bに設けられた突部9の最大横断面積Saよりも大きく形成されている。また、第1サイプ壁8Aに設けられた突部9の最小横断面積Sbは、第2サイプ壁8Bに設けられた突部9の最小横断面積Sbと同じ大きさで形成されている。なお、第1サイプ壁8Aに設けられた突部9の最大横断面積Saと、第2サイプ壁8Bに設けられた突部9の最大横断面積Saとが同じ大きさで形成されても良い。
図5は、さらに他の実施形態のブロック6の断面図である。本実施形態の構成と同じ構成には、同じ符号が付されてその詳細な説明が省略される。図5に示されるように、この実施形態では、厚さ方向に隣接するサイプ7に設けられた突部9は、逆向きに配されている。換言すると、一のサイプ7の突部9は、第1サイプ壁8Aのみに設けられ、一のサイプに隣接するサイプ7の突部9は、第2サイプ壁8Bのみに設けられている。
次に、このような突部9を成形するための方法が説明される。図6(a)は、生タイヤ1a(図7に示す)を加硫するための加硫金型20の一部の斜視図、図6(b)は、(a)のB-B線断面図である。タイヤ1は、加硫金型20を用いて生タイヤ1aを加硫することで形成される。図6に示されるように、加硫金型20は、タイヤ1のトレッド部2を成形するためのトレッド成形面20aを含んでいる。トレッド成形面20aには、サイプ7を成形するための薄板状のナイフブレード21が設けられている。ナイフブレード21は、トレッド成形面20aから外方に突出している。
本実施形態のナイフブレード21は、幅方向に離隔した一対の長手方向面22と、突部9を形成するための貫通孔23を有している。貫通孔23は、例えば、一対の長手方向面22間を延びている。
図7(a)は、加硫中の生タイヤ1aのナイフブレード21付近の断面図、図7(b)は、加硫が済んで、加硫金型20からタイヤ1を離脱させた状態を示す断面図である。図7に示されるように、このような加硫金型20に生タイヤ1aが投入されて内圧が付与されると、ブロック6を形成するゴム材料30が貫通孔23に進入する。加硫が終了し、加硫済のタイヤ1が加硫金型20から離脱されると、貫通孔23に進入したゴム材料30がナイフブレード21で切断され、突部9が形成される。
図2に示されるような本実施形態の突部9を形成するためには、図6(b)に示されるように、貫通孔23は、一方の長手方向面22Aから他方の長手方向面22Bに向かって断面積が連続して小さくなり、かつ、断面が円形状で形成される。換言すると、貫通孔23は、円錐台状に形成される。一方の長手方向面22Aでの貫通孔23の開口面積Scと他方の長手方向面22Bでの貫通孔23の開口面積Sdとの比(Sd/Sc)は、例えば、0.5以上が望ましく、0.6以上がさらに望ましく、0.8以下が望ましく、0.7以下がさらに望ましい。
図8は、図3(b)に示されるような、突部9を形成するためのナイフブレード21の断面図である。図8に示されるように、この実施形態のナイフブレード21に配された貫通孔23は、一方の長手方向面22Aと他方の長手方向面22Bとの間に、開口面積が最も小さい最小開口部23aが形成されている。また、この実施形態の貫通孔23は、一方の長手方向面22Aに開口面積が最大となる最大開口部23bを有している。また、貫通孔23は、他方の長手方向面22Bに、開口面積が最大開口部23b以下かつ最小開口部23aよりも大となる中間開口部23cを有している。このような貫通孔23は、最小開口部23aでゴム材料30が切断される。
この実施形態では、最小開口部23aの開口面積は、最大開口部23bの開口面積の0.5倍以上が望ましく、0.6倍以上がさらに望ましく、0.8倍以下が望ましく、0.7倍以下がさらに望ましい。最小開口部23aの開口面積は、中間開口部23cの開口面積の0.5倍以上が望ましく、0.6倍以上がさらに望ましく、0.8倍以下が望ましく、0.7倍以下がさらに望ましい。
以上、本発明の特に好ましい形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図1のブロックを有するタイヤが試作された。そして、各試供タイヤの耐摩耗性能及び氷上性能がテストされた。各試供タイヤの共通の仕様及びテスト方法は、以下の通りである。
タイヤサイズ:205/55R16
リムサイズ:16×7.0
ナイフブレードの幅(厚さ):0.6mm
ブロックのサイプの数:2本
タイヤサイズ:205/55R16
リムサイズ:16×7.0
ナイフブレードの幅(厚さ):0.6mm
ブロックのサイプの数:2本
<耐摩耗性能>
各試供タイヤが、下記の条件にて、乗用車の全輪に装着された。そして、テストドライバーが、乾燥アスファルト路面のテストコースを実車走行した後、サイプの設けられたブロックの摩耗状況を官能により評価した。結果は、比較例を100とする評点で示される。数値が大きい程、摩耗量が小さく、耐摩耗性能に優れている。
走行距離:20000km
内圧:230kPa
各試供タイヤが、下記の条件にて、乗用車の全輪に装着された。そして、テストドライバーが、乾燥アスファルト路面のテストコースを実車走行した後、サイプの設けられたブロックの摩耗状況を官能により評価した。結果は、比較例を100とする評点で示される。数値が大きい程、摩耗量が小さく、耐摩耗性能に優れている。
走行距離:20000km
内圧:230kPa
<氷上性能>
上記テスト車両を用いて、テストドライバーが、氷路面のテストコースを実車走行し、そのときの安定性や走行のしやすさに関する特性を官能によって評価した。結果は、比較例を100とする評点で示される。数値が大きい程、氷上性能に優れている。
テストの結果が表1に示される。
上記テスト車両を用いて、テストドライバーが、氷路面のテストコースを実車走行し、そのときの安定性や走行のしやすさに関する特性を官能によって評価した。結果は、比較例を100とする評点で示される。数値が大きい程、氷上性能に優れている。
テストの結果が表1に示される。
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比べて、耐摩耗性能に優れていることが理解される。また、実施例のタイヤは、氷上性能が高く維持されていることが理解される。
1 タイヤ
3 陸部
4 横溝
6 ブロック
7 サイプ
8 サイプ壁
9 突部
3 陸部
4 横溝
6 ブロック
7 サイプ
8 サイプ壁
9 突部
Claims (8)
- トレッド部を有するタイヤであって、
前記トレッド部は、陸部を有し、
前記陸部には、横溝で区分された複数のブロックが設けられ、
前記複数のブロックの少なくとも一つには、複数のサイプが設けられ、
前記複数のサイプは、サイプの厚さ方向に並べられており、
前記各サイプは、前記厚さ方向に離隔した一対のサイプ壁を有しており、前記一対のサイプ壁のいずれか一方から他方に向かってテーパ状に突出する突部を含む、
タイヤ。 - 前記一対のサイプ壁は、前記厚さ方向の一方側の第1サイプ壁と、前記厚さ方向の他方側の第2サイプ壁とを有し、
前記複数のサイプのそれぞれの前記突部は、前記第1サイプ壁から前記第2サイプ壁に向かって突出する、請求項1に記載のタイヤ。 - 前記突部の横断面積は、1mm2以上である、請求項1又は2に記載のタイヤ。
- 前記突部は、前記一対のサイプ壁の一方のみに設けられる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
- 前記突部は、前記一対のサイプ壁の両方に設けられる、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ。
- 前記突部の横断面は、円形である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ。
- 前記突部の最大横断面積Saと、前記突部の最小横断面積Sbとの比(Sb/Sa)は、0.5~0.8である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ。
- 前記突部は、前記一対のサイプ壁の一方に複数設けられる、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のタイヤ。
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