JP2017007477A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
タイヤ幅方向断面視において、カーカスのカーカス折返し端が、適用リムのリムフランジ外端を通ってタイヤ幅方向に延びる第1仮想線からタイヤ径方向外方15mmに位置し、または当該位置よりタイヤ径方向内方の位置に位置し、ビードフィラー外端が、第1仮想線上に、または第1仮想線よりタイヤ径方向内方に位置し、ゴムチェーファー外端が、リムフランジ外端を通るタイヤ外表面の垂線である第2仮想線と、タイヤの外表面上に位置する離反点でのタイヤ外表面の垂線である第3仮想線とに挟まれる範囲内に位置し、第2仮想線と第3仮想線とに挟まれる範囲内に位置するゴムチェーファーの厚さは、当該範囲外に位置するゴムチェーファーの厚さよりも薄い、ことを特徴とする空気入りタイヤである。
【選択図】図2
Description
この発明の空気入りタイヤによれば、ビード部の十分な耐久性を確保しつつ、タイヤの生産性を向上させることができる。
以下、特に断りのない限り、タイヤの各要素の寸法等は、タイヤを適用リムに装着し、所定内圧を充填した無負荷状態において、測定されるものとする。
また、本発明において、「第2仮想線と前記第3仮想線とに挟まれる範囲内」とは、それぞれの仮想線上も含むものとする。
また、本発明において、「第2仮想線と前記第3仮想線とに挟まれる範囲外に位置するゴムチェーファーの厚さ」には、ビードベースラインから第1仮想線までをタイヤ径方向に沿って測った長さの40%の長さでビードベースラインからタイヤ径方向外方に離間したタイヤの外表面位置でのタイヤ外表面の垂線よりも、タイヤ径方向内方のゴムチェーファーの部分の厚さは含めなくてもよいものとする。
この構成によれば、ゴムチェーファーのタイヤ径方向外端付近にクラックが発生するのを十分に防ぐことができる。
この構成によれば、ビード部の耐久性をさらに十分確保することができる。
この構成によれば、ビード部の耐久性を効果的に確保することができる。
この構成によれば、ビード部の耐久性をさらに効果的に確保することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ(以下、タイヤとも称す)1のタイヤ半部について、適用リムRに装着し、所定内圧を充填した無負荷状態で示す、タイヤ幅方向断面図である。なお、図2に示すように、タイヤ1を適用リムRに装着し、所定内圧を充填した無負荷状態とした場合(図2では適用リムRを二点鎖線で示している)において、適用リムRのリムフランジRfのタイヤ径方向外端Reを通ってタイヤ幅方向に沿って延びる仮想線を第1仮想線L1と称す。
図1に示すタイヤ1は、例えば乗用車に用いることができる空気入りタイヤであって、トレッド部2、トレッド部2の両側に連なる一対のサイドウォール部(片側のみ図示)3および各サイドウォール部3に連なるビード部(片側のみ図示)4を備えている。さらに、本実施形態の空気入りタイヤ1は、各ビード部4内に埋設されたビードコア(片側のみ図示)41の間を、トレッド部2、サイドウォール部3およびビード部4にわたってトロイド状に延在するカーカス本体部51と、カーカス本体部51のタイヤ幅方向外側に位置し、カーカス本体部51から延びビードコア41の周りをタイヤ径方向内方からタイヤ径方向外方へ向かって折り返されてなるカーカス折返し部52とを有する、少なくとも1プライからなるカーカス5を有している。
なお、図示のタイヤ1では、カーカス5は1プライからなっているが、必要に応じて任意に2プライ以上のプライ数に変えることができる。カーカス5が複数のプライから形成される場合には、カーカス折返し部52に含まれる複数のプライのなかで、最もタイヤ径方向外方に位置するプライ端をカーカス折返し端52eとする。
また、カーカス折返し端52eは、第1仮想線L1よりもタイヤ径方向外方に位置することが好ましく、これにより十分な耐久性を得ることができる。また、同様な観点から、カーカス折返し端52eは、ビードベースラインから第1仮想線L1までタイヤ径方向に沿って測った長さの111%の長さでビードベースラインからタイヤ径方向外方に離間する位置よりも、タイヤ径方向外方に位置することがより好ましい。
なお、ビードフィラー外端は、ビードベースラインBLから第1仮想線L1までタイヤ径方向に沿って測った長さの80%の長さでビードベースラインからタイヤ径方向外方に離間する位置よりもタイヤ径方向外方に位置することが好ましく、これにより十分な耐久性を得ることができる。
なお、以下、ゴムチェーファー7のうち、第2仮想線L2と第3仮想線L3とに挟まれる範囲内に位置する部分71を「ゴムチェーファー上方部分71」とも称し、ゴムチェーファー7のうち、第2仮想線L2と第3仮想線L3とに挟まれる範囲外に位置する部分72を「ゴムチェーファー下方部分72」とも称す。
例えば特許文献1に示された従来のタイヤでは、ビード部を小さくして軽量化するために、タイヤを適用リムRに装着し、所定内圧を充填した無負荷状態のタイヤ幅方向断面視において、カーカス折返し端を、第1仮想線L1からタイヤ径方向外方15mmに、またはタイヤ径方向外方15mmよりタイヤ径方向内方に位置させ、ビードフィラー外端を、第1仮想線L1上に、または第1仮想線L1よりタイヤ径方向内方に位置させていた。そして、上記従来のタイヤでは、比較的高い剛性のゴムチェーファーのタイヤ径方向外端と、比較的低い剛性のサイドウォールゴムを介して配置される比較的高い剛性のカーカス折返し部のタイヤ径方向外端との距離が近いと剛性段差が大きくなることから、ゴムチェーファー外端のタイヤ径方向位置をタイヤ径方向外方に位置させ、さらに、ゴムチェーファーの比較的低い耐オゾン性に起因して生じやすいクラックの発生を防ぎゴムチェーファーを保護するためにゴムチェーファー外端付近のタイヤ表面にカバーテープを貼り付けていた。
これに対して、この実施形態では、ゴムチェーファー外端7eを、第2仮想線L2と、第3仮想線L3とに挟まれる範囲内に位置させることにより、ゴムチェーファー外端7eを、適用リムRのリムフランジRf付近に位置させて、クラックを発生しにくくし、それ故に上記のカバーテープが不要となり、その貼付工程をなくすことができるので生産性を向上させることができる。
ところで単に、ゴムチェーファー外端7eを、第2仮想線L2と、第3仮想線L3とに挟まれる範囲内に位置させた場合には、ゴムチェーファー外端7eと、カーカス折返し端52eとの間の距離が小さくなるので、剛性段差が大きくなり各端7e、52e付近に歪みが生じやすく、それ故にビード部4の耐久性が低下する虞があった。そこで、この実施形態では、第2仮想線L2と第3仮想線L3とに挟まれる範囲内に位置するゴムチェーファー7の厚さ(ゴムチェーファー上方部分71の厚さ)を、当該範囲外に位置するゴムチェーファー7の厚さ(ゴムチェーファー下方部分72の厚さ)よりも薄くしている。これにより、ゴムチェーファー外端7e付近の剛性が低下してゴムチェーファー外端7eとカーカス折返し端52eとの剛性段差を小さくすることができ、ビード部4の耐久性の低下を抑えることができる。さらに、単にゴムチェーファー7の全体の厚さを薄くした場合には、第2仮想線L2と第3仮想線L3とに挟まれる範囲外に位置するゴムチェーファー7が適用リムRとの摩擦により摩耗し易い傾向があるので、隣接するサイドウォールゴム31等の損傷等によりビード部4の耐久性が低下する虞があるが、ゴムチェーファー下方部分72の厚さを、相対的に厚くしているので、ビード部4の耐久性を依然として十分確保することができる。
また、より好ましくは、タイヤ幅方向断面視で、カーカス折返し端52eとゴムチェーファー外端7eとの間の距離を3〜10mmとする。当該距離を3〜10mmとすることにより、剛性段差が大きくなるのを十分防止することができ、ビード部4の耐久性をさらに効果的に確保することができ、
なお、同様な観点から、カーカス折返し端52eとゴムチェーファー外端7eとの間の距離を5〜10mmとすることがさらに好ましい。
なお、同様な観点から、ゴムチェーファー上方部分71の厚さが、ゴムチェーファー下方部分72の最大厚さの10〜60%であることがより好ましい。
また、この実施形態では、ゴムチェーファー7のうち、ゴムチェーファー下方部分72の厚さは、当該厚さを測定した位置のタイヤ1の外表面から、当該外表面に垂直な方向に沿って測ったカーカス折返し部52の表面までの厚さの33〜64%であることが好ましく、より好ましくは48〜64%である。タイヤ1の耐久性を十分に確保しつつ、タイヤを軽量化することができる。
Claims (5)
- トレッド部、該トレッド部の両側に連なる1対のサイドウォール部および各サイドウォール部に連なるビード部にわたってトロイド状に延在するカーカス本体部と、該カーカス本体部から延び、前記ビード部内に埋設されたビードコアの周りを折り返されてなるカーカス折返し部とを有する、少なくとも1プライからなるカーカスと、
前記ビードコアのタイヤ径方向外方に配設されたビードフィラーと、
前記ビードコアのタイヤ径方向内方からビードヒール部を介してタイヤ径方向外方に向かって延びるゴムチェーファーと、を備える空気入りタイヤであって、
タイヤを適用リムに装着し、所定内圧を充填した無負荷状態のタイヤ幅方向断面視において、
前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端が、前記適用リムのリムフランジのタイヤ径方向外端を通ってタイヤ幅方向に延びる第1仮想線からタイヤ径方向外方15mmに、またはタイヤ径方向外方15mmよりタイヤ径方向内方に位置し、
前記ビードフィラーのタイヤ径方向外端が、前記第1仮想線上に、または前記第1仮想線よりタイヤ径方向内方に位置し、
前記ゴムチェーファーのタイヤ径方向外端が、前記適用リムのリムフランジのタイヤ径方向外端を通る前記タイヤの外表面の垂線である第2仮想線と、前記タイヤの外表面が前記適用リムとの接触状態から離れる、当該タイヤの外表面上に位置する離反点でのタイヤの外表面の垂線である第3仮想線とに挟まれる範囲内に位置し、
前記第2仮想線と前記第3仮想線とに挟まれる範囲内に位置するゴムチェーファーの厚さは、当該範囲外に位置するゴムチェーファーの厚さよりも薄い、ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - タイヤを適用リムに装着し、所定内圧を充填した無負荷状態のタイヤ幅方向断面視において、
前記ゴムチェーファーのタイヤ径方向外端は、前記第1仮想線と、前記第3仮想線とに挟まれる範囲内に位置する、請求項1に記載の空気入りタイヤ。 - タイヤを適用リムに装着し、所定内圧を充填した無負荷状態のタイヤ幅方向断面視において、
前記ゴムチェーファーのタイヤ径方向外端は、前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端よりもタイヤ径方向内方に位置する、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。 - タイヤを適用リムに装着し、所定内圧を充填した無負荷状態のタイヤ幅方向断面視において、
前記第2仮想線と前記第3仮想線とに挟まれる範囲内に位置するゴムチェーファーの厚さは、当該範囲外に位置するゴムチェーファーの最大厚さの5〜60%である、請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。 - タイヤを適用リムに装着し、所定内圧を充填した無負荷状態のタイヤ幅方向断面視において、
前記カーカス折返し部のタイヤ径方向外端と、前記ゴムチェーファーのタイヤ径方向外端との間の距離は3〜10mmである、請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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