JP2004288099A - 有料道路等の料金収受システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車載器を簡素な構造でローコストとすることができるとともに、新たにETC専用のETCカードを作成する手間が不要となり、ETCシステムの一層の普及に貢献することができる有料道路等の料金収受システムの提供を目的とする。
【解決手段】有料道路等の料金収受システムは、車輌3に搭載され予め登録されたID情報を送信する車載器2と、有料道路の出入口等でID情報を含むデータを車載器との間で通信する路側サーバ4と、各地の路側サーバと接続する道路管理サーバ5とを備える。車載器は予めID情報を登録した携帯電話機1を接続してID情報を入手し道路管理サーバとの間で無線通信し、道路管理サーバはこのデータから料金を算出してネットワーク接続された決済管理サーバ6にID情報と料金データを送信し、決済管理サーバは携帯電話機が契約した決済システムにより料金決済をする。
【選択図】 図1
【解決手段】有料道路等の料金収受システムは、車輌3に搭載され予め登録されたID情報を送信する車載器2と、有料道路の出入口等でID情報を含むデータを車載器との間で通信する路側サーバ4と、各地の路側サーバと接続する道路管理サーバ5とを備える。車載器は予めID情報を登録した携帯電話機1を接続してID情報を入手し道路管理サーバとの間で無線通信し、道路管理サーバはこのデータから料金を算出してネットワーク接続された決済管理サーバ6にID情報と料金データを送信し、決済管理サーバは携帯電話機が契約した決済システムにより料金決済をする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ETCシステム(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金収受システム)と称される有料道路設備等における料金収受システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ETCシステムは、交通流円滑化対策の一環として全国規模で構築されているシステムであり、料金所ゲートに設置したアンテナと、車輌に装着した車載器との間での無線通信を用いて自動的に料金を決済することで、車輌が料金所をノンストップで通行することができるものである。
【0003】
その具体的なシステムとしては、車輌に取り付けられるID情報(車輌情報も含む)を備えた車載器に、ETCカードと称される料金決済等のためのID情報が記録されたICカード(クレジットカードやプリペイドカード等の機能も備える)を装填し、その車輌が有料道路の料金所等に設置されたETC専用のゲートを通過する際に、そのゲートに設置されたアンテナと、車載器に内蔵若しくは接続されたアンテナとの間で、通行料金に関する情報などを無線で通信して料金決済を自動的に行うことにより、車輌を停止させることなくスムーズに通過できるという、交通流円滑化、CO2排出削減による温暖化対策ともなる優れたシステムである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−21423号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このETCシステムの普及が予想を下回っている原因の一つとして、車載器が、ICカードとの間でID情報等を読み書きするための回路構成(高度なセキュリティシステムも含む)として高品質な構造ゆえに高価となること、さらに料金決済用に新たにETC専用のETCカードを作成し、その決済口座を管理するという多くの手間と時間を要していた。
【0006】
さらに、これまでのICカード・タイプのETCカードにあっては、ICカードに記録された情報を更新する際には信販会社に持ち込んだ上で更新しなければならず、これには多大な手間と時間を要していた。
【0007】
そこで本発明は、これらの問題に対処すべく、車載器を簡素な構造でローコストとすることができるとともに、ETC専用に新たにETCカードを作成不要とすることでETCシステムの一層の普及に貢献することができ、さらにはETCに関するID情報を含む記録情報の更新に際し信販会社に持ち込む等の手間を不要とすることができる有料道路等の料金収受システムの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の有料道路等の料金収受システムは、有料道路等の料金決済を自動的に行う有料道路等の料金収受システムは、車輌に搭載され予め登録された認証コード等のID情報を送信することができる無線通信手段を備えた車載器と、有料道路の出入口等で前記ID情報を含むデータを前記車載器との間で通信する路側サーバと、この各地の路側サーバとネットワーク接続して車輌ごとの料金を算出する道路管理サーバとを備え、前記車載器は予めID情報を登録してなる携帯電話機を接続してID情報を入手し前記道路管理サーバとの間でこのID情報を含むデータを無線通信し、前記道路管理サーバはこのデータから料金を算出してネットワーク接続された決済管理サーバに前記ID情報と料金データを送信し、該決済管理サーバが料金決済をすることを特徴とするものである。
【0009】
また、決済管理サーバは、携帯電話機にID情報を登録する際の契約に基づくクレジット決済、予納決済、預金口座引き落とし決済、電話料金決済等の決済システムにより料金決済することを特徴とするものである。
【0010】
また、携帯電話機には複数のID情報を登録可能とし、その何れかを選択して車載器に接続することで車載器にそのID情報を読み込ませることを特徴とするものである。
【0011】
また、携帯電話機には、路側サーバとの通信情報を記録する記録手段を設けることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の有料道路等の料金収受システムにおけるシステム構成を示しており、現行のETCシステムをある程度利用するものである。図中1は携帯電話機、2はこの携帯電話機1が接続される無線通信手段を備える車載器(現行のETCカードを接続するタイプとは異なる)、3はこの車載器2が設置され携帯電話機1の利用者が運行する車輌、4は車載器2と無線通信を行う装置を備える高速道路の料金所の路側サーバ、5はこの各地の路側サーバ4を含み、路側サーバ4からのデータを集計する道路管理サーバ、6はこの道路管理サーバ5とネットワーク接続され料金決済を取り扱う携帯電話サービス会社、クレジットカード会社、金融機関等の決済管理サーバである。
【0013】
この有料道路等の料金決済を自動的に行う料金収受システムの概略は、車輌3に搭載され予め登録された認証コード等のID情報を送信することができる無線通信手段を備えた車載器2と、有料道路の出入口等でID情報を含むデータを車載器2との間で通信する路側サーバ4と、この各地の路側サーバ4とネットワーク接続して車輌ごとの料金を算出する道路管理サーバ5とを備え、車載器2は予めID情報を登録してなる携帯電話機1を接続してID情報を入手し道路管理サーバ5との間でこのID情報を含むデータを無線通信し、道路管理サーバ5はこのデータから料金を算出してネットワーク接続された決済管理サーバ6にID情報と料金データを送信し、決済管理サーバ6が料金決済をするものである。
【0014】
前記携帯電話機1には、利用者が予め決済管理サーバ6との間で契約することで、有料道路等の料金を決済するための認証コード等のID情報が登録されており、利用者が携帯電話機1をその外部接続用コネクタから適宜な接続手段を用いて車載器2に接続することで、車載器2は自動的に携帯電話機1からそのID情報を読み取って内部メモリ等に記録する。このID情報の携帯電話機1への登録方法としては、例えばその携帯電話機1からインターネットのETC登録申し込みの特定サイトにアクセスして、(1)クレジットカード番号等を入力してクレジット決済契約、(2)口座番号を入力して銀行預金口座からの引き落とし契約、(3)クレジット決済若しくは口座引き落としにより予め一定額を特定決済口座に予納(前納)する契約等により、クレジットカード番号、銀行預金口座番号、特定決済口座番号等に基づくID情報が登録される。勿論、インターネット接続することなく、特定の端末機(キオクス端末等)に直接携帯電話機を接続して上記契約とID情報の登録を行うこととしてもよいものである。
【0015】
前記車載器2は、携帯電話機1との接続手段を備え、接続した携帯電話機1のID情報を自動的に読み取って内部メモリ等に記録するアプリケーションを備えるとともに、無線通信をするためのアンテナを一体若しくは別体に備えている。そして、料金システム及びセキュリティ等の面からも、車輌3に設置される際にその車輌3の車種データを含むID情報が登録されている。
【0016】
そして、車輌3が料金所ゲートを通過する際に、車載器2のアンテナと路側サーバ4のアンテナとの間で、現行のETCシステムに用いられている双方向通信のDSRC(専用狭域通信)プロトコルに基づいて前記ID情報(携帯電話機1のID情報と車輌3のID情報)を含む通信を行い、その中の必要なデータは道路管理サーバ5に送られる。
【0017】
その際、入口と出口とから構成される対距離料金制システムにあっては、路側サーバ4から入口通過の情報が送信され車輌3側でこれを記録し、出口通過の際にその入口通過の情報を出口の路側サーバ4に送信する場合には、(1)入口通過の情報を携帯電話機1若しくは車載器2に内蔵する記録手段(メモリ)に記録する方法、(2)路側サーバ4からの入口通過の情報を携帯電話機1のID情報とともに道路管理サーバ5に送信してこれを記録して、出口通過の際に道路管理サーバ5と路側サーバ4との間で入口通過の情報を通信する方法の何れかを設定することができる。
また、均一料金制システムにあっては、1個所の路側サーバ4で車載器2との無線通信でID情報等の有効性が認証された時点で、道路管理サーバ5を通じて決済管理サーバ7で決済処理が行われる。
【0018】
この決済管理サーバ7での決済処理については、従来のETCカードでの決済処理、例えば通常の後払いでのクレジット決済や、前もって一定額を予納するクレジット決済などに加え、銀行預金口座での決済処理や、使用する携帯電話機1の電話料金決済に含ませて行う決済方法も可能である。
【0019】
さらに、本発明に用いる携帯電話機1には、ETCシステムに用いる複数のID情報を登録し、車輌3を運行する際にそれらの中から何れかのID情報を携帯電話機1のキー操作で選択するという使用法が可能である。このようにすることで、1人で1台の車輌3を、私用で運行する場合と社用で運行する場合とに分けて料金決済するということも容易に可能となるものである。
【0020】
尚、上述した実施例にあっては、有料道路での料金収受について説明したが、これ以外にもETCシステムに準拠したシステムを使用する有料駐車場やカーフェリーなどの各種料金収受システムに利用することもできるものである。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の有料道路等の料金収受システムによれば、ID情報を従来のICカードでなく携帯電話機に記録して利用することで、従来のICカードとの間で情報の読み書きをするための回路構成を、車載器からなくして簡素な構成として廉価に提供することが可能となり、またETC専用に新たにETCカードを作成したり、ETC専用の決済口座を管理したりする多くの手間と時間が簡略化されることで、ETCシステムの一層の普及に貢献することができるものである。
【0022】
また、これまでのICカード・タイプのETCカードにあっては、ICカードに記録された情報を更新する際に信販会社に持ち込む等の手間を要していたのに対し、本発明に用いる携帯電話機にあってはインターネット接続等で更新情報をダウンロードする等により容易に更新することもでき、きわめて便宜である。勿論、ETCシステムに関する携帯電話機側のファームウェアの更新についても同様にダウンロードにより容易に対処することができるものである。
【0023】
また、決済管理サーバは、携帯電話機にID情報を登録する際の契約に基づくクレジット決済、予納決済、預金口座引き落とし決済、電話料金決済等の決済システムにより料金決済することで、料金決済の適用範囲が拡がってETCシステムの普及に大いに貢献することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有料道路等の料金収受システムのシステム構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 車載器
3 車輌
4 路側サーバ
5 道路管理サーバ
6 決済管理サーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ETCシステム(Electronic Toll Collection System:ノンストップ自動料金収受システム)と称される有料道路設備等における料金収受システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ETCシステムは、交通流円滑化対策の一環として全国規模で構築されているシステムであり、料金所ゲートに設置したアンテナと、車輌に装着した車載器との間での無線通信を用いて自動的に料金を決済することで、車輌が料金所をノンストップで通行することができるものである。
【0003】
その具体的なシステムとしては、車輌に取り付けられるID情報(車輌情報も含む)を備えた車載器に、ETCカードと称される料金決済等のためのID情報が記録されたICカード(クレジットカードやプリペイドカード等の機能も備える)を装填し、その車輌が有料道路の料金所等に設置されたETC専用のゲートを通過する際に、そのゲートに設置されたアンテナと、車載器に内蔵若しくは接続されたアンテナとの間で、通行料金に関する情報などを無線で通信して料金決済を自動的に行うことにより、車輌を停止させることなくスムーズに通過できるという、交通流円滑化、CO2排出削減による温暖化対策ともなる優れたシステムである(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−21423号公報
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このETCシステムの普及が予想を下回っている原因の一つとして、車載器が、ICカードとの間でID情報等を読み書きするための回路構成(高度なセキュリティシステムも含む)として高品質な構造ゆえに高価となること、さらに料金決済用に新たにETC専用のETCカードを作成し、その決済口座を管理するという多くの手間と時間を要していた。
【0006】
さらに、これまでのICカード・タイプのETCカードにあっては、ICカードに記録された情報を更新する際には信販会社に持ち込んだ上で更新しなければならず、これには多大な手間と時間を要していた。
【0007】
そこで本発明は、これらの問題に対処すべく、車載器を簡素な構造でローコストとすることができるとともに、ETC専用に新たにETCカードを作成不要とすることでETCシステムの一層の普及に貢献することができ、さらにはETCに関するID情報を含む記録情報の更新に際し信販会社に持ち込む等の手間を不要とすることができる有料道路等の料金収受システムの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の有料道路等の料金収受システムは、有料道路等の料金決済を自動的に行う有料道路等の料金収受システムは、車輌に搭載され予め登録された認証コード等のID情報を送信することができる無線通信手段を備えた車載器と、有料道路の出入口等で前記ID情報を含むデータを前記車載器との間で通信する路側サーバと、この各地の路側サーバとネットワーク接続して車輌ごとの料金を算出する道路管理サーバとを備え、前記車載器は予めID情報を登録してなる携帯電話機を接続してID情報を入手し前記道路管理サーバとの間でこのID情報を含むデータを無線通信し、前記道路管理サーバはこのデータから料金を算出してネットワーク接続された決済管理サーバに前記ID情報と料金データを送信し、該決済管理サーバが料金決済をすることを特徴とするものである。
【0009】
また、決済管理サーバは、携帯電話機にID情報を登録する際の契約に基づくクレジット決済、予納決済、預金口座引き落とし決済、電話料金決済等の決済システムにより料金決済することを特徴とするものである。
【0010】
また、携帯電話機には複数のID情報を登録可能とし、その何れかを選択して車載器に接続することで車載器にそのID情報を読み込ませることを特徴とするものである。
【0011】
また、携帯電話機には、路側サーバとの通信情報を記録する記録手段を設けることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の有料道路等の料金収受システムにおけるシステム構成を示しており、現行のETCシステムをある程度利用するものである。図中1は携帯電話機、2はこの携帯電話機1が接続される無線通信手段を備える車載器(現行のETCカードを接続するタイプとは異なる)、3はこの車載器2が設置され携帯電話機1の利用者が運行する車輌、4は車載器2と無線通信を行う装置を備える高速道路の料金所の路側サーバ、5はこの各地の路側サーバ4を含み、路側サーバ4からのデータを集計する道路管理サーバ、6はこの道路管理サーバ5とネットワーク接続され料金決済を取り扱う携帯電話サービス会社、クレジットカード会社、金融機関等の決済管理サーバである。
【0013】
この有料道路等の料金決済を自動的に行う料金収受システムの概略は、車輌3に搭載され予め登録された認証コード等のID情報を送信することができる無線通信手段を備えた車載器2と、有料道路の出入口等でID情報を含むデータを車載器2との間で通信する路側サーバ4と、この各地の路側サーバ4とネットワーク接続して車輌ごとの料金を算出する道路管理サーバ5とを備え、車載器2は予めID情報を登録してなる携帯電話機1を接続してID情報を入手し道路管理サーバ5との間でこのID情報を含むデータを無線通信し、道路管理サーバ5はこのデータから料金を算出してネットワーク接続された決済管理サーバ6にID情報と料金データを送信し、決済管理サーバ6が料金決済をするものである。
【0014】
前記携帯電話機1には、利用者が予め決済管理サーバ6との間で契約することで、有料道路等の料金を決済するための認証コード等のID情報が登録されており、利用者が携帯電話機1をその外部接続用コネクタから適宜な接続手段を用いて車載器2に接続することで、車載器2は自動的に携帯電話機1からそのID情報を読み取って内部メモリ等に記録する。このID情報の携帯電話機1への登録方法としては、例えばその携帯電話機1からインターネットのETC登録申し込みの特定サイトにアクセスして、(1)クレジットカード番号等を入力してクレジット決済契約、(2)口座番号を入力して銀行預金口座からの引き落とし契約、(3)クレジット決済若しくは口座引き落としにより予め一定額を特定決済口座に予納(前納)する契約等により、クレジットカード番号、銀行預金口座番号、特定決済口座番号等に基づくID情報が登録される。勿論、インターネット接続することなく、特定の端末機(キオクス端末等)に直接携帯電話機を接続して上記契約とID情報の登録を行うこととしてもよいものである。
【0015】
前記車載器2は、携帯電話機1との接続手段を備え、接続した携帯電話機1のID情報を自動的に読み取って内部メモリ等に記録するアプリケーションを備えるとともに、無線通信をするためのアンテナを一体若しくは別体に備えている。そして、料金システム及びセキュリティ等の面からも、車輌3に設置される際にその車輌3の車種データを含むID情報が登録されている。
【0016】
そして、車輌3が料金所ゲートを通過する際に、車載器2のアンテナと路側サーバ4のアンテナとの間で、現行のETCシステムに用いられている双方向通信のDSRC(専用狭域通信)プロトコルに基づいて前記ID情報(携帯電話機1のID情報と車輌3のID情報)を含む通信を行い、その中の必要なデータは道路管理サーバ5に送られる。
【0017】
その際、入口と出口とから構成される対距離料金制システムにあっては、路側サーバ4から入口通過の情報が送信され車輌3側でこれを記録し、出口通過の際にその入口通過の情報を出口の路側サーバ4に送信する場合には、(1)入口通過の情報を携帯電話機1若しくは車載器2に内蔵する記録手段(メモリ)に記録する方法、(2)路側サーバ4からの入口通過の情報を携帯電話機1のID情報とともに道路管理サーバ5に送信してこれを記録して、出口通過の際に道路管理サーバ5と路側サーバ4との間で入口通過の情報を通信する方法の何れかを設定することができる。
また、均一料金制システムにあっては、1個所の路側サーバ4で車載器2との無線通信でID情報等の有効性が認証された時点で、道路管理サーバ5を通じて決済管理サーバ7で決済処理が行われる。
【0018】
この決済管理サーバ7での決済処理については、従来のETCカードでの決済処理、例えば通常の後払いでのクレジット決済や、前もって一定額を予納するクレジット決済などに加え、銀行預金口座での決済処理や、使用する携帯電話機1の電話料金決済に含ませて行う決済方法も可能である。
【0019】
さらに、本発明に用いる携帯電話機1には、ETCシステムに用いる複数のID情報を登録し、車輌3を運行する際にそれらの中から何れかのID情報を携帯電話機1のキー操作で選択するという使用法が可能である。このようにすることで、1人で1台の車輌3を、私用で運行する場合と社用で運行する場合とに分けて料金決済するということも容易に可能となるものである。
【0020】
尚、上述した実施例にあっては、有料道路での料金収受について説明したが、これ以外にもETCシステムに準拠したシステムを使用する有料駐車場やカーフェリーなどの各種料金収受システムに利用することもできるものである。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の有料道路等の料金収受システムによれば、ID情報を従来のICカードでなく携帯電話機に記録して利用することで、従来のICカードとの間で情報の読み書きをするための回路構成を、車載器からなくして簡素な構成として廉価に提供することが可能となり、またETC専用に新たにETCカードを作成したり、ETC専用の決済口座を管理したりする多くの手間と時間が簡略化されることで、ETCシステムの一層の普及に貢献することができるものである。
【0022】
また、これまでのICカード・タイプのETCカードにあっては、ICカードに記録された情報を更新する際に信販会社に持ち込む等の手間を要していたのに対し、本発明に用いる携帯電話機にあってはインターネット接続等で更新情報をダウンロードする等により容易に更新することもでき、きわめて便宜である。勿論、ETCシステムに関する携帯電話機側のファームウェアの更新についても同様にダウンロードにより容易に対処することができるものである。
【0023】
また、決済管理サーバは、携帯電話機にID情報を登録する際の契約に基づくクレジット決済、予納決済、預金口座引き落とし決済、電話料金決済等の決済システムにより料金決済することで、料金決済の適用範囲が拡がってETCシステムの普及に大いに貢献することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有料道路等の料金収受システムのシステム構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機
2 車載器
3 車輌
4 路側サーバ
5 道路管理サーバ
6 決済管理サーバ
Claims (4)
- 有料道路等の料金決済を自動的に行う有料道路等の料金収受システムは、車輌に搭載され予め登録された認証コード等のID情報を送信することができる無線通信手段を備えた車載器と、有料道路の出入口等で前記ID情報を含むデータを前記車載器との間で通信する路側サーバと、この各地の路側サーバとネットワーク接続して車輌ごとの料金を算出する道路管理サーバとを備え、前記車載器は予めID情報を登録してなる携帯電話機を接続してID情報を入手し前記道路管理サーバとの間でこのID情報を含むデータを無線通信し、前記道路管理サーバはこのデータから料金を算出してネットワーク接続された決済管理サーバに前記ID情報と料金データを送信し、該決済管理サーバが料金決済をすることを特徴とする有料道路等の料金収受システム。
- 決済管理サーバは、携帯電話機にID情報を登録する際の契約に基づくクレジット決済、予納決済、預金口座引き落とし決済、電話料金決済等の決済システムにより料金決済することを特徴とする請求項1記載の有料道路等の料金収受システム。
- 携帯電話機には複数のID情報を登録可能とし、その何れかを選択して車載器に接続することで車載器にそのID情報を読み込ませることを特徴とする請求項1記載の有料道路等の料金収受システム。
- 携帯電話機には、路側サーバとの通信情報を記録する記録手段を設けることを特徴とする請求項1記載の有料道路等の料金収受システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003082135A JP2004288099A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 有料道路等の料金収受システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003082135A JP2004288099A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 有料道路等の料金収受システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004288099A true JP2004288099A (ja) | 2004-10-14 |
Family
ID=33295502
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003082135A Pending JP2004288099A (ja) | 2003-03-25 | 2003-03-25 | 有料道路等の料金収受システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004288099A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007122590A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Nec Corp | 料金情報収集装置、通行料金収受システム、料金情報収集方法、料金情報収集プログラム |
JP2007235658A (ja) * | 2006-03-02 | 2007-09-13 | Omron Corp | 情報処理装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 |
JP2011118923A (ja) * | 2006-09-05 | 2011-06-16 | Denso Corp | 無線通信システム、車載装置及びサーバ |
WO2012163056A1 (zh) * | 2011-05-31 | 2012-12-06 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种进行不停车收费的方法和系统 |
WO2012163057A1 (zh) * | 2011-05-31 | 2012-12-06 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种进行不停车收费的方法和系统 |
US8587454B1 (en) | 2008-11-18 | 2013-11-19 | Rich Dearworth | System and method for providing electronic toll collection to users of wireless mobile devices |
WO2020063112A1 (zh) * | 2018-09-29 | 2020-04-02 | 阿里巴巴集团控股有限公司 | 交通工具的入场登记、出场收费方法及装置和电子设备 |
-
2003
- 2003-03-25 JP JP2003082135A patent/JP2004288099A/ja active Pending
Cited By (7)
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050614 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051025 |