JP2002523149A - 遠隔プログラミング、ボーラス（投与量）推定及び／又は振動アラーム機能を備える外部注入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 体内に液体を注入するための注入システムは、外部注入装置と遠隔命令装置とを有する。外部注入装置は、ハウジングと、受信機と、プロセッサと、標識装置と、を備える。受信機はハウジングに結合され、遠隔で生成された命令を受信する。プロセッサはハウジング及び受信機に結合され、遠隔で生成された命令を受信し命令にしたがって外部注入装置を制御する。標識装置は、命令が受信された時を示し、外部注入装置を制御するために命令が利用されている時を示し、これにより、外部注入装置が遠隔で命令されている時に、視界から隠されることを可能にする。遠隔命令装置は、命令装置ハウジングと、命令を送信するためのキーパッドと、命令を外部注入装置の受信機に送信するための送信機と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （関連出願） 本出願は、１９９９年６月１６日に出願された米国特許出願第０９／３３４，
８５８号及び１９９８年８月１８日に出願された米国仮特許出願第６０／０９６
，９９４号の優先権を主張し、これらの出願をここに参照し編入する。

【０００２】 （技術分野） 本発明は、外部注入装置に関し、特定の実施形態では、遠隔制御される機能、
注入装置によって投与される投薬量を決定するボーラス（bolus）推定器、及び
振動アラーム機能を有する薬物注入装置に関する。

【０００３】 （背景技術） 第一種糖尿病（Type 1 diabetes）及び多くの第二種糖尿病（Type 2 diabetes
）を持つ人々には、インシュリンを供給する必要がある。従来は、インシュリン
は口を通して服用できないため、注射器によって注入されていた。近年、特にベ
ルト上やポケットの中などに着用する装置を使って糖尿病患者にインシュリンを
投与するために、外部注入ポンプ療法の使用が増加している。この時、インシュ
リンは、経皮的な針を備えるカテーテル又は皮下組織に配置されたカニューレに
よって投与される。例えば、１９９５年現在、米国の第一種糖尿病患者の５％未
満がポンプ療法を使っていた。現在、９００，０００人を超える米国の第一種糖
尿病患者の約７％がインシュリンポンプ療法を使っており、この割合は、毎年２
％を超える絶対パーセンテージで増えている。更に、第一種糖尿病患者の数も、
毎年３％以上の割合で増えている。これに加え、インシュリンを使用する第二種
糖尿病患者の数も増加しており、これらの第二種糖尿病患者もまた、外部インシ
ュリン注入ポンプを使用する。医者は、連続的な注入によって糖尿病患者の状態
をよりよく制御できることを認識したため、患者のために連続的な注入の処方を
増やしている。これに加え、薬物ポンプ療法は、肺の緊張亢進症（pulmonary hy
pertension）、ＨＩＶ、及びガンなどの、他の医学的状態の治療及び制御におい
て、重要になりつつある。ポンプ療法は制御を可能にするが、数々の複雑さを解
決しなければならない場合があり、このため、ユーザにとってポンプの使用が好
ましくない場合が生じる。

【０００４】 欠点の一つとして、外部注入ポンプ及びカテーテルチューブを視界から隠せな
いことが挙げられる。多くのユーザは、外部ポンプを着衣の下に隠し、一般の人
と異なって見えないことを望む。しかしながらこれは、特に糖尿病などの病気に
おいては、ユーザが、余分な分量の薬物（すなわち一日の間のボーラス（ｂｏｌ
ｕｓ）量つまり投与量として）投与をモニタしたり管理したりするために、外部
ポンプにアクセスできる必要があるため、不便又は非実用的である。ユーザが外
部ポンプを隠した場合、ユーザは、部分的に服を脱ぐ又は、表示装置及びキーパ
ッドへのアクセス可能な場所に外部ポンプを注意深く移動する必要がある。

【０００５】 更なる欠点の一つとして、特定機能へのユーザのアクセスを制限できないこと
が挙げられる。例えば、ユーザは毎日のポンプ動作の値及びパラメータを変更す
るために、キーパッドへアクセスできるべきである。しかしながら、ユーザがア
クセスできるべきでない特定のパラメータも存在する場合がある。これは特に、
ポンプが子供又は老人によって使われる場合に重要である。しかしながら、アク
セスが制限されすぎると、ユーザは、パラメータを変更するために、特定機関及
び／又は医者に行く必要が生じる場合がある。

【０００６】 糖尿病用ポンプのユーザにとってのもう一つの欠点は、特に、食事の際に投与
され、これにより、食事に起因する高い血糖を避けるための、ボーラスインシュ
リン量の決定である。これは、計測又は計算される必要がある、いくつかの変数
を伴う公式及び近似を使う、難しい計算である場合も多い。しばしば、制御のた
めには最良ではないが、消費される炭水化物を処理するために必要な実際のボー
ラス量を計算するよりも、ユーザが単純にどれだけ必要かを推断する方が容易で
ある。しかしながら、予想される悪い筋書きでは、推断は、薬物の不十分な投薬
量又は過剰な投薬量に繋がる場合があり、時には悲惨な結果を招く場合もある。

【０００７】 注入ポンプ使用のもう一つの欠点は、容器及び／又はチューブ内の気泡を除去
するための外部注入ポンプのプライミング（priming）ステップである。ユーザ
はまず、手動で容器を振り、泡を容器の遠端に移動させる必要がある。次にユー
ザは、チューブを通じて、注意深く泡を噴出させる必要がある。しかしながら、
全ての泡がチューブの遠端に移動されていなければ、ユーザは、より多量の薬物
を噴出する必要があり、これは無駄であり、また、ＨＩＶやガンの治療などに使
われるもののような、特殊な種類の薬物の場合、非常に高価になる場合がある。
外部注入ポンプをプライミングするための、向上した方法が必要である。

【０００８】 （発明の開示） 本発明の一つの実施形態の目的は、実用的な目的のため、上述の制限をうまく
回避する、向上した外部注入装置の提供である。

【０００９】 本発明の一つの実施形態によれば、体内に液体を注入するための外部注入装置
は、ハウジングと、受信機と、プロセッサと、標識装置と、を備える。受信機は
ハウジングに結合され、遠隔で生成された命令を受信する。プロセッサは、ハウ
ジング及び受信機に結合され、遠隔で生成された命令を受信し、命令に従って外
部注入装置を制御する。標識装置は、命令が受信された時を示し、外部注入装置
を制御するために命令が利用されている時を示す。この方法により、外部注入装
置は、遠隔から命令を与えることにより視界から隠されている場合においても、
動作させることができる。

【００１０】 更なる実施形態では、プログラムを保存するためのメモリを備え、受信機は、
ソフトウェア更新を受信することができ、これにより外部注入装置機能の遠隔プ
ログラミングを容易にする。これに加えメモリは、患者の注入履歴及びポンプ活
動を保存してもよい。また、遠隔で生成された命令は、外部注入装置による液体
の音声（又は振動）標識によるボーラス投与、外部注入装置による液体の一時的
な基準投与速度、外部注入装置による液体の投与の一時停止、外部注入装置によ
る液体のボーラス延長投与（例えば矩形波ボーラス又はプロフィールに従ったボ
ーラス（profiled bolus）投与）、及び外部注入装置による液体の二重波形に従
ったボーラス投与をプログラムし起動させる機能を備えていてもよい。

【００１１】 特定の実施形態では、体内に液体を注入するための注入システムは、外部注入
装置と、遠隔命令装置と、を有する。外部注入装置は、ハウジングと、受信機と
、プロセッサと、標識装置と、を有する。受信機はハウジングに結合され、遠隔
で生成された命令を受信する。プロセッサは、ハウジング及び受信機に結合され
、遠隔で生成された命令を受信し、命令に従って外部注入装置を制御する。標識
装置は、命令が受信されている時及び外部注入装置を制御するために命令が利用
されている時を示し、これにより外部注入装置が遠隔から命令をされている場合
に装置を視界から隠すことができるようにする。遠隔命令装置は、命令装置ハウ
ジングと、命令を送信するためのキーパッドと、外部注入装置の受信機へ命令を
送信するための送信機と、を備える。

【００１２】 特定の実施形態では、遠隔命令装置は、キーホルダに適合するような大きさで
ある。また、遠隔命令装置は、ＲＦ周波数、可視周波数、ＩＲ周波数、超音波周
波数、磁力効果、などを使い、外部注入装置へ遠隔命令を送信してもよい。これ
に加え、遠隔命令装置は、約２．５４センチ（１インチ）以上離れた距離から遠
隔命令を供給する機能を備える。更に、外部注入装置のプロセッサは、独自の識
別コードを有し、遠距離命令装置は、外部注入装置の独自識別コードを読取り、
記憶する機能を備える。この代わりに、ユーザが独自識別コードをプログラムし
てもよい。遠隔命令装置及び外部注入装置は、独自識別コードを使い、他の外部
注入装置との干渉を実質的に回避する。

【００１３】 また他の実施形態では、遠隔命令装置が、外部注入装置の特定機能をユーザか
ら除外する、医者が制御するプログラムを可能にするモードを備え、また、遠隔
命令装置が、外部注入装置の使用可能な機能を開始又は修正するプログラミング
を許可するための、コンピュータへのリンクを含んでいてもよい。また、外部注
入装置は、プログラムを保存するためのメモリを有していてもよく、受信機は、
ソフトウェア更新を受信し、外部注入装置機能の遠隔プログラミングを容易にす
ることができる。これに加え、メモリは、患者の注入履歴及びポンプ活動を保存
してもよい。最後に、遠隔命令装置は、他の医療機器からデータを受信し、受信
されたデータを外部注入装置に供給及び／又は遠隔から命令し他の医療機器を制
御する機能を備えていてもよい。遠隔命令装置の他の実施形態では、データを表
示してもよい。

【００１４】 更なる好適な実施形態では、体内に液体を注入するための外部注入装置は、ハ
ウジングと、プロセッサと、ボーラス推定器と、標識装置と、を有する。ボーラ
ス推定器は、プロセッサ及び外部から供給される値に関連して使われ、体によっ
て取入れられる物質の推定値に基づき、注入すべき液体量を推定する。標識装置
が、注入すべき流体量が推定された時を示すために使われる。これに加え、ボー
ラス推定器は、現在の特性値及び目標特性値に基づく修正ボーラス推定機能及び
／又は注入すべき液体量を決定するために使われる液体感度により修正ボーラス
を推定する機能を備える。更に、ボーラス推定器の実施形態では、禁止機能を有
し、これによりボーラスの計算を、ボーラス推定器によってボーラスが推定され
た後に所定期間、防止する。他の実施形態では、前回注入された液体量が体内で
活動的なままでいる長さを考慮する継続時間係数を備え、これにしたがって推定
値を調節する。好適な実施形態では、注入される液体はインシュリンであり、取
入れる物質は、炭水化物である。また、特定の食物又は食事の炭水化物レベルを
表すコードを、外部から供給される値として使ってもよい。

【００１５】 また他の実施形態では、体内に液体を注入するための外部注入装置は、容器を
備えるハウジングと、プロセッサと、振動装置と、を有する。プロセッサは、ハ
ウジングに結合されている。振動装置は、プロセッサに関連して使われ、アラー
ムを提供し、外部注入装置のプライミングの際に十分な振動を発生させ、流体か
ら気泡を除去することを助ける。更なる実施形態では、振動装置は、外部注入装
置による流体の定期的な投与間及び／又は外部注入装置による流体投与の際に、
容器内の流体を揺り動かすために使われる。

【００１６】 他の実施形態では、体内に液体を注入するための外部注入装置は、容器を備え
るハウジングと、プロセッサと、可聴アラームと、振動装置と、を有する。プロ
セッサはハウジング及び可聴アラームに結合されている。振動装置は、プロセッ
サ及び可聴アラームと関連して使われ、アラームを提供する。更なる実施形態で
は、振動装置は又、外部注入装置による流体の定期的な投与の間、及び／又は外
部注入装置による流体投与の際に、容器内の流体を揺り動かすために使われる。
特定の実施形態では、選択されないアラームとは独立して、プロセッサが可聴ア
ラーム及び振動アラームの一つを選択し起動させる。

【００１７】 更に他の実施形態では、体内に液体を注入するための外部注入装置は、ハウジ
ングと、プロセッサと、キーパッドと、標識装置と、を有する。プロセッサはハ
ウジングに結合され、キーパッドはハウジングに結合される。キーパッドは、プ
ロセッサに関連して使われ、残存電池電力の推定値を決定する。標識装置は、残
存電池電力の推定値を示す。

【００１８】 更なる実施形態では、体内に液体を注入するための外部注入装置は、ハウジン
グと、プロセッサと、メモリと、キーパッドと、標識装置と、を有する。プロセ
ッサはハウジングに結合され、メモリはプロセッサに結合されている。メモリは
、プロセッサに関連して使われ、少なくとも二つの個人投与パターンを保存する
。キーパッドもまた、ハウジングに結合されており、プロセッサに関連して使わ
れ、少なくとも二つの個人投与パターンの一つを選択する。標識装置は選択され
た個人投与パターンを示す。好適な実施形態では、少なくとも二つの個人投与パ
ターンの、選択された一つにしたがって、プロセッサが外部注入装置を制御する
。

【００１９】 更なる実施形態では、体内に液体を注入するための外部注入装置は、ハウジン
グと、プロセッサと、メモリと、キーパッドと、標識装置と、を有する。プロセ
ッサはハウジングに結合され、メモリはプロセッサに結合されている。メモリは
、プロセッサに関連して使われ、少なくとも二つの基準投与速度プロフィールを
保存する。キーパッドもまたハウジングに結合され、プロセッサに関連して使わ
れ、少なくとも二つの基準投与速度プロフィールをプログラムする。標識装置は
、プログラム中の基準投与速度プロフィールを示す。好適な実施形態では、プロ
グラムされた少なくとも二つの基準投与速度プロフィールにしたがって、プロセ
ッサが外部注入装置を制御する。

【００２０】 更に他の実施形態によれば、体内に液体を注入するための外部注入装置は、ハ
ウジングと、プロセッサと、メモリと、キーパッドと、標識装置と、を有する。
プロセッサはハウジングに結合され、メモリはプロセッサに結合されている。メ
モリはプロセッサに関連して使われ、少なくとも二つのボーラスの種類を保存す
る。キーパッドもまた、ハウジングに結合され、プロセッサに関連して使われ少
なくとも二つのボーラスの種類の一つを選択する。標識装置は選択されたボーラ
スの種類を示す。好適な実施形態では、少なくとも二つのボーラスの種類の選択
された一つにしたがって、プロセッサが外部注入装置を制御する。

【００２１】 更に他の実施形態によれば、体内に液体を注入するための外部注入装置は、ハ
ウジングと、受信機と、プロセッサと、メモリと、標識装置と、を有する。受信
機はハウジングに結合され、遠隔で生成された命令を受信する。プロセッサはハ
ウジング及びメモリ装置に結合されている。メモリは、プロセッサに関連して使
われ、少なくとも二つの個人投与パターンを保存する。プロセッサは、受信機に
結合され、遠隔で生成された命令を受信し少なくとも二つの個人投与パターンの
一つを選択する命令にしたがって、外部注入装置を制御する。標識装置は、選択
された個人投与パターンを示すために使われ、また、選択された個人投与パター
ンにしたがって外部注入装置を制御するために命令が受信された時に使われる。
これにより、外部注入装置に遠隔から命令を与えている時に、外部注入装置を視
界から隠すことが可能になる。またプロセッサは、少なくとも二つの個人投与パ
ターンの選択された一つにしたがって、外部注入装置を制御する。

【００２２】 本発明の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明から、付随する図面を参照し
明らかになるであろう。図面は、例としてのみ、本発明の実施形態の様々な特徴
を示す。

【００２３】 （発明を実施するための最良の形態） 本発明の実施形態は、付随する図面を参照して詳しく説明され、図面では、対
応する部品に同一の符号を付す。

【００２４】 図示する目的で図面に示すように、本発明は、薬物、化学物質、酵素、抗原、
ホルモン、ビタミンなどの液体をユーザの体に注入するための外部注入装置とし
て実施される。本発明の好適な実施形態では、外部注入装置は、外部注入ポンプ
であって、ＲＦプログラミング機能、炭水化物（又はボーラス）推定機能、及び
／又は振動アラーム機能を備える。特定の実施形態は、人間における使用に向け
られるが、代替実施形態では、外部注入装置は動物に使われてもよい。

【００２５】 図１に示すように、外部注入装置１０の好適な実施形態は、遠隔ＲＦプログラ
マ１２、炭水化物（又はボーラス）推定器１４、及び／又は振動アラーム１６を
有する。ＲＦプログラマ１２及び炭水化物推定器１４は、外部注入装置１０のハ
ウジング２０内に含まれるプロセッサ１８と通信する。プロセッサ１８は、プロ
グラムを走らせ外部注入装置１０を制御するために使われる。プロセッサ１８は
、プログラム、履歴データ、及びユーザが定義した情報及びパラメータを保存す
る内部メモリ装置２２に接続されている。好適な実施形態では、メモリ装置はフ
ラッシュメモリ及びＳＲＡＭである。しかしながら、代替実施形態では、メモリ
装置２２は、ＲＯＭ、ＤＲＡＭ、ＲＡＭ、ＥＰＲＯＭ、その他のフラッシュメモ
リなどの動的な保存装置、高エネルギ効率のハードディスク、などの、他のメモ
リ保存装置を含んでもよい。好適な実施形態では、外部注入装置１０は、ハウジ
ング２０上のキーパッド２４を通じて、又はＲＦプログラマ１２から送信機／受
信機２６を通じて受信した命令によってプログラムされる外部注入ポンプである
。外部注入装置１０からの、ステータス又はプログラムの変更に関するフィード
バックは、ＬＣＤ２８に表示され及び／又はスピーカ３０を通じ聴覚的に示され
る。代替実施形態では、キーパッド２４を省略し、ＬＣＤ２８をタッチスクリー
ン入力装置として使うこともでき、又は、キーパッド２４が、図示するものより
も多いキー構成又は図示するものとは異なるキー構成を利用してもよい。プロセ
ッサ１８はまた、駆動機構３２に結合されており、この駆動機構３２は、容器３
４及びハウジング２０の流出口３６を通じ、チューブ及びセット３８を通じてユ
ーザの体内へと放出する流体を含む流体容器３４に接続されている。更なる代替
実施形態では、キーパッド２４、ＬＣＤ２８、及びスピーカ３０を、外部注入装
置から省略してもよく、全てのプログラミング及びデータ転送をＲＦプログラマ
１２を通じて取り扱ってもよい。

【００２６】 一般的には図２に示すように、外部注入装置１０の好適な実施形態は、外部イ
ンシュリンポンプであり、基準投与速度（basal rate）で１時間あたり０から３
５単位の投与機能を有し、食事単位毎にＵ−１００インシュリンの２５．０単位
までの投与機能を有する。代替実施形態では、外部ポンプが他の濃度のインシュ
リン又は他の液体を投与し、他の投与率の限度を使用してもよい。

【００２７】 外部注入装置１０はまた、ユーザに、容器が不十分な場合や電池が不十分な場
合又は流体の投与を制限する流出口の詰まりなどのシステムの動作不良の警告と
して、可聴アラーム及び／又は振動アラーム１６の選択肢を与える。アラームは
、低いレベルから開始し、ユーザによって承認されるまで、段階的に大きくなっ
てもよい。更なる実施形態では、可聴アラーム及び振動アラームを同時に与えて
もよい。

【００２８】 図５に示すように、外部注入装置１０の実施形態は、セグメント型スクリーン
ＬＣＤ２８を利用し、このスクリーンＬＣＤは、約六ヶ国語の複数の言語機能を
提供する。しかしながら、代替実施形態では、これ以上又はこれ以下の言語機能
を有していてもよい。更なる実施形態は、ドットマトリクスやアクティブマトリ
クスなどを使うＬＣＤを利用してもよい。耐傷窓を使い、向上された耐久性、よ
りよい視界、及び少ない光の反射を可能にしてもよい。

【００２９】 外部注入装置１０では、いくつかのプログラミングの選択肢が使用可能であり
、これらの選択肢は、遠隔及び機器上のプログラミングに加え、少なくとも二つ
のカスタム基礎プロフィール、炭水化物（又はボーラス）推定器１４及びアラー
ム時計、などを含む。これに加え、医者／管理者は、外部注入装置１０を、通信
ステーション（通信ステーション−図１５に示す）を通じて設定し、特定のプロ
グラミング選択肢へのアクセスを可能にする又は制限することもできる。外部注
入装置１０の特定の実施形態では、通信ステーションを通じて、保存された情報
をダウンロードする。この一般的な種類の通信ステーションの更なる説明は、パ
ーヴィス等（Purvis et al.）への米国特許第５，３７６，０７０号、「DATA TR
ANSFER SYSTEM FOR AN INFUSION PUMP」に記載され、これをここに参照し編入す
る。この情報は、単独で又はグルコース計及び／又はグルコースセンサ（図示せ
ず）からの情報と組み合わせて使い、ユーザ及び／又は健康管理専門家が、高度
な治療判断を行うことを助けることができる。更に、情報、プログラム、及びデ
ータは、ミニメド（MiniMed）又は訓練された健康管理の専門家の分析及び再確
認のために、遠隔又はローカルＰＣ、ラップトップ、通信ステーションなどに、
送信機／受信機２６を通じてダウンロードしてもよい。データはまた、図１５に
示すように、通信ステーション８を通じ、通信ライン７上を、モデム又は無線接
続によって、ＰＣやラップトップなどの遠隔に配置されたコンピュータ６にダウ
ンロードされてもよい。

【００３０】 外部注入装置１０はまた、追加のメモリ容量を有し、これにより、製造の際に
、いくつかの異なる外国語で情報を表示し、ハードウェアの変更を必要としない
将来のアップグレード及び改訂をできるように、表示装置を設定することを可能
にする。例えばＰＣプログラムが、ポンプの言語を選択する製造を可能にする。
言語は、使用可能な領域次第ではあるが、英語、フランス語、スペイン語、イタ
リア語、オランダ語、スウェーデン語、及びドイツ語を含む。代替実施形態では
、領域の使用可能性に基づき、他の言語が決定される。

【００３１】 ＲＦプログラマ 遠隔ＲＦプログラマ１２（又は遠隔命令装置）は、ユーザが、外部注入装置１
０上のキーボード２４にアクセスすることなく又はＬＣＤ（液晶表示装置）２８
のスクリーンを見ることなく、基本的な外部注入装置１０のプログラミングステ
ップを実行することを可能にする。これは、遠隔ＲＦプログラマ１２が、外部注
入装置１０の最も一般的に使われる動作への迅速なアクセスを与え、また、視覚
的なフィードバックを不要にするため、視覚障害を持つ外部注入装置１０のユー
ザのためになる。視覚障害者にとって特に重要なのは、外部注入装置１０が提供
する聴覚的なフィードバック（及び／又は後述する振動フィードバック）である
。ＲＦプログラマ１２からの指令は、外部注入装置１０からの一連のビーという
可聴音（又はプログラムによって要求されれば振動）によって確認される。代替
実施形態では、ＲＦプログラマ１２は、受信機を含んでいてもよく、命令が受信
され外部注入装置１０によって承認されたという音声（又は振動）標識を提供し
てもよい。更なる実施形態では、遠隔ＲＦプログラマ１２上のキーパッド１０２
がキーの機能を定義する文字をブライユ点字で符号化して有し、ユーザをキーパ
ッド１０２へと導くための突出部が強調され、ユーザを適切な機能キーへと案内
することを助ける。他の実施形態では、ユーザが、様々な特徴及び機能を起動さ
せるために、正しいボタンを識別する機能を更に向上させるために、異なる大き
さ又は形状を有するキーを利用してもよい。

【００３２】 遠隔ＲＦプログラマ１２は、外部注入装置１０を服の下やポーチの中に隠すこ
とを可能にすることにより、外部注入装置１０のユーザに利便性と行動の自由を
提供する。好適には、ＲＦプログラマ１２は、外部注入装置１０のオプション付
属品であり、外部注入装置１０は、ＲＦプログラマ１２の使用無しでも完全に機
能できる。しかしながら、代替実施形態では、外部注入装置１０のキーパッド２
４を省略し、全てのプログラミングをローカル又は遠隔のＰＣ、ラップトップ、
通信ステーション、ＲＦプログラマなどで取り扱ってもよい。好適な実施形態で
は、ＲＦプログラマ１２はまた、ユーザが以下の機能を実行することを可能にす
る。ボーラスを投与する、外部注入装置の一時停止／再開、一時的な基準投与速
度の設定及び取り消し。しかしながら、代替実施形態では、ＲＦプログラマは、
データ転送（例えば外部注入装置履歴データ又は他の医療機器からのデータ）や
ソフトウェア及びプログラミングのアップデートなどの更に追加の機能を有して
いてもよい。好適な実施形態では、ＲＦプログラマ１２と外部注入装置１０の送
信機／受信機２６との間のデータ転送機能は双方向である。代替実施形態では、
ＲＦプログラマ１２から外部注入装置１０へのデータ転送は一方向のみであり、
ＲＦプログラマ１２は、外部注入装置１０からの送信を受信しない。更なる実施
形態では、ＲＦプログラマは、外部注入装置１０と、ＰＣ、ラップトップ、通信
ステーションなどとの間のデータ転送のための中継又はシャトルとして働く。

【００３３】 これに加え、図１６に示すように、中継器又は中断器４を外部注入装置１０及
びＲＦプログラマ１２と共に使ってもよく、これにより、ＲＦプログラマ１２を
外部注入装置１０と共に使うことのできる距離を長くできる。例えば、中継器は
、外部注入装置１０を使用している子供の親に情報を提供し、ＲＦプログラマ１
２によって、ある程度距離のある場所からでも外部注入装置１０をプログラムで
きるようにするために使われてもよい。情報は、子供が他の部屋で寝ている時や
、親から離れた場所で活動を行っている時に、使うことができる。更なる実施形
態では、中継器４は、アラームを鳴らす機能を有していてもよい。これに加え、
中継器４は、外部注入装置１０の情報を、中継器４に接続されたモデムを介して
、遠隔に位置する個人に提供し、モニタ上やページャ上などに表示する機能を有
していてもよい。更に本発明の他の実施形態においては、図１７に示すように、
複数のＲＦプログラマ１２によって外部注入装置１０をプログラムできる。例え
ば、各ＲＦプログラマ１２は、外部注入装置１０の独自のコード（後述）を覚え
る（又はプログラムされる）。これは、自宅、オフィス、及び／又は学校などで
複数のＲＦプログラマ１２を持つことを望むユーザや、失ってしまったＲＦプロ
グラマの交替が必要なプログラマにとって有効である。

【００３４】 好適な実施形態では、ＲＦプログラマ１２は、車の扉をロック又はアンロック
するために使われる種類のリモートに類似した外観を有する。ＲＦプログラマ１
２は、四つのキーを、ハウジング１０４のキーパッド１０２上に持ち、これらの
キーは、図２及び図３に示すように、外部注入装置１０上のキーパッド２４の外
観及び配置と同様に、正方形格子パターンで配置される。代替実施形態では、Ｒ
Ｆプログラマ１２を簡易化するため、製造コストの低減のため、及び／又は使用
可能なプログラム機能数の低減（例えば、一時停止（Ｓ）やボーラス（Ｂ）など
）などのために、少ない数のキーが使われてもよい（図１５を参照）。好適には
、ＲＦプログラマ１２は、リング１０６を有し、このリング１０６は、キーホル
ダに適合し、これにより遺失の可能性を低減させる。このリング１０６はまた、
ユーザがキーホルダから分離させることを可能にするため、「素早い解除」特徴
を持つべきである。好適には、ＲＦプログラマ１２の体積は、これ以上の体積や
これ以下の体積を使ってもよいが、約１６．４立方センチ（１立方インチ）以下
である。好適な実施形態では、ＲＦ周波数を使用して外部注入装置１０と通信す
る。しかしながら、代替実施形態では、可視、赤外線（ＩＲ）、超音波周波数、
磁気効果、などを使ってもよい。

【００３５】 代替実施形態のＲＦプログラマ（コントローラ又は命令装置）１２’を図４に
示し、このＲＦプログラマ１２’は、より複雑なキーパッド構成１５２を有して
いてもよく、更に、外部注入装置１０のプログラミングを助けるために、ＬＣＤ
、ＬＥＤ、プラズマスクリーンなどの表示装置１５０を有していてもよい。更な
る実施形態では、マイクロホン（図示せず）及び関連する回路を備え、外部注入
装置の音声起動制御を可能にしてもよい。更なる実施形態では、ＲＦプログラマ
１２’は、ＴＶコントローラやポケット計算機に匹敵する大きさで形成されても
よく、より複雑な又は簡単なプログラミングを促進するため、表示装置を含んで
いてもよい。更にその他の実施形態では、外部注入装置１０及び／又はグルコー
ス監視装置からデータ及び情報を受信する機能を備えていてもよく、情報を他の
医療機器、外部注入装置１０、グルコース監視装置、ＰＣ、ラップトップ、通信
ステーションなどに中継する機能を備えていてもよい。データ送信は、他の装置
へのものでもよく、又はデータ又は指令を受信する機能を含んでいてもよい。プ
ログラミング機能に加え、ＲＦ起動機能を含んでいてもよい。

【００３６】 各ＲＦプログラマ１２は、ＲＦプログラマが使わるよう意図される外部注入装
置１０の独自のコードを「記憶する」機能を有する。一つの実施形態では、ユー
ザが以下のステップを実行して独自のコードを覚える。１）ＲＦプログラマ１２
から電池を外す。２）数秒間待ち、その後電池室内の電池を交換する。３）遠隔
キーパッド１０２上のＡＣＴキー１１０を押し、そのまま保持し（好適には、遠
隔リモートが、長いビーという可聴音で起動を確認する）、その後、リモートを
外部注入装置１０から約３０ｃｍから４５ｃｍ（約１２インチから１８インチ）
（この代わりに他のより大きな又は小さな距離を使ってもよい）内に保持し、外
部注入装置１０の送信機／受信機２６から独自のコードを受信する。ＲＦプログ
ラマ１２は、独自のコードの記憶に成功したことを、外部注入装置１０及び／又
はＲＦプログラマ１２からの、ビーという可聴音及び／又は振動によって確認す
る。代替実施形態では、ＲＦプログラマ１２を識別する独自コードを、ユーザが
手動で入力又はスキャンしてもよい。更に他の実施形態では、ＲＦプログラマ１
２はまた、ＲＦプログラマ１２を独自に識別する独自識別コードを外部注入装置
１０に送信してもよく、これにより、外部注入装置１０は、その特定のＲＦプロ
グラマからの命令のみを受け付ける。他の実施形態では、独自コードが、装置の
製造番号を含み、これにより他の装置との混同を防止する。特定の実施形態では
、ＲＦプログラマ１２が、注入装置１０に命令を送信するが、注入装置１０から
戻るデータを受信する受信機を含まない。この実施形態では、注入装置１０が、
三つの独自のコードを保存する機能を備え、これにより、三つまでの異なるＲＦ
プログラマ１２による注入装置１０のプログラミングを許可する。他の実施形態
では、注入装置１０は、より多くの又は少ない保存場所を備えていてもよく、こ
れにより、対応する、より多くの又は少ない数のＲＦプログラマ１２による注入
装置１０のプログラミングを許可する。

【００３７】 好適な実施形態では、外部注入装置１０が、ＲＦプログラマ１２からの命令を
受信するための受信機を有する。通常、受信機は待機モード（例えば受信しない
）になっており、２．５秒ごと（おおよそ）に短い期間起動し、ＲＦプログラマ
１２からのＲＦ活動が存在するかどうかを調べる。代替実施形態では、外部注入
装置１０の受信機が連続的にオン状態にあってもよく、又はより頻繁に又はより
低い頻度で起動してもよく、これらの選択は、電力容量や、ＲＦプログラマ１２
の予想される使用頻度などに依存する。一般的には、外部注入装置１０の受信機
は、受信機がＲＦプログラマを認識するために、ＲＦプログラマ１２が、約５秒
間に渡る期間の起動メッセージを送信することを必要とする。代替実施形態では
、より長い又はより短い時間の起動メッセージを使ってもよい。

【００３８】 外部注入装置１０にメッセージを送信している正当なＲＦプログラマ１２（す
なわち、この装置１０の独自コード）が存在することを、受信機が一旦認識する
と、受信機は、完全な一連の命令が受信されるまで、又はＲＦプログラマ１２か
らのＲＦ通信が存在しないことによるタイムアウトになるまで、活動モードにと
どまる。好適には、受信機と通信しようとしている正当なＲＦプログラマ１２を
認識した時に、外部注入装置１０は、ビーという音を発する装置（又は振動装置
など）を起動し、外部注入装置１０が、ＲＦプログラマ１２によって起動された
ことをユーザに知らせる。典型的には、注入装置１０の受信機は、正当な前文及
びメッセージの種類、認識された独自コード、正当な機能コード（例えば、起動
、ボーラス、一時停止など）、ＲＦ干渉の問題を低減するために受信機によって
使われる適切なメッセージカウント、及びメッセージの一体性を保証するための
送信メッセージ上の正当なＣＲＣ、を有するメッセージの受信を予測する。代替
実施形態では、異なるメッセージ内容又は構成要素を含んでいてもよい。

【００３９】 動作中は、上述のようにＲＦプログラマ１２が使われ、音声（又は振動）標識
によるボーラス投与、外部注入装置動作の一時停止、一時的な基準投与速度、ボ
ーラス延長（例えば矩形波、ランプ波、三角波など）投与、又は二重波形に従っ
たボーラス投与などのいくつかの機能をプログラムしてもよい。これに加え、個
々のユーザの必要性と独自に一致する、プロフィールによるボーラス（例えば、
ある期間に投与されるべきプロフィールを形成する、矩形波、ランプ波、パルス
、又は曲線部分などを含んでいてもよい）投与をユーザがプログラムしてもよい
。また、これらの機能は、外部注入装置１０のキーパッド上で、同様の手順を使
うことにより、外部注入装置１０に直接プログラムされてもよいことに留意すべ
きである。以下は、様々な機能がどのようにＲＦプログラマ１２上のキーパッド
１０２（又は同様に外部注入装置１０上のキーパッド２４）を使ってプログラム
できるかを示す例である。

【００４０】 例１−ＲＦプログラムされた音声ボーラス投与 ＲＦプログラマ１２を使って音声標識によるボーラス投与の場合、ユーザは、
ＲＦプログラマ１２のキーパッド１０２の右上の隅にある「Ｂ」又は上向きの矢
印キー（△）１０８を押す。上向きの矢印キー（△）１０８が押されるたびに、
音声ボーラス量は、０．５単位又は１．０単位（ユーザが、設定Ｉメニューの「
音声」スクリーン上で、増分ステップとしてプログラムしたものによる。代替実
施形態では他の増分を使ってもよい）づつ増加する。これらの例では、単位は、
インシュリンの増分である。しかしながら、代替実施形態では、マイクロリット
ルやｃｃなど、いずれの流体の体積によって単位を定義してもよい。これらの体
積単位は、注入する流体の種類に依存する。ユーザが、所望の設定を超えてしま
った場合、ユーザは、「ラズベリー」（raspberry）種類の音（ブーブー、とい
う音）、ブザー音、又は振動などのエラー信号を待つことができ、その後ＲＦプ
ログラマ１２上の上向きの矢印キー（△）１０８を押して、処理をまた始めるこ
とができる。

【００４１】 所望の音声ボーラス量がプログラムされた時には、ユーザは、ＲＦプログラマ
１２上のキーパッド１０２の左下の隅にある「起動」又はＡＣＴキー１１０を押
す。そして、外部注入装置１０が、一連のビーという可聴音によって、音声ボー
ラス量を確認する。代替実施形態では、ビーという可聴音の代わりに、又はこれ
に追加して、振動を使ってもよい。音声ボーラスを投与するには、ユーザは次に
ＡＣＴキー１１０をもう一度押し、ボーラスの投与を開始する。この代わりに、
外部注入装置１０が、スピーチによって可聴標識を提供してもよい。更なる代替
実施形態では、ＲＦプログラマ１２’が表示装置１５０を有し、音声確認と共に
又は音声確認無しに、視覚的な確認を提供する。

【００４２】 ボーラス増分の計算は、上向きの矢印キー（△）１０８の押すことに伴う、ビ
ーという音の音声トーンを変化させることにより、容易にされる。音楽の和弦に
属する四つの音が、所望のボーラス量を選択するために上向きの矢印キー（△）
１０８が繰り返し押されるたびに、繰り返しの順序で使われる。代替実施形態で
は、より多くの又は少ない音（及び／又は振動）を使ってもよい。例えば、もし
０．５Ｕ（１００−Ｕ）がボーラス増分だった場合、上向きの矢印キー（△）１
０８を一回目に押すと、外部注入装置１０及びＬＣＤ２８を０．５Ｕに設定し、
和弦の最初の音がこれに伴う。上向きの矢印キー（△）１０８を二回目に押すと
、外部注入装置及びＬＣＤ２８は１．０Ｕに増加され、これに和弦の第二の音が
伴う。上向きの矢印キー（△）１０８を三回目に押すと、外部注入装置１０及び
ＬＣＤ２８は１．５Ｕに増加され、これに和弦の第三の音が伴う。上向きの矢印
キー（△）１０８を四回目に押すと、外部注入装置１０及びＬＣＤ２８は２．０
Ｕに増加され、これに和弦の第四の音が伴う。上向きの矢印キー（△）１０８を
五回目に押すと、表示されたボーラス量がまた増加され、音の順序が上述と同様
に繰り返される。

【００４３】 所望のボーラス量が表示された及び／又は音に出された時には、ユーザは、Ａ
ＣＴキー１１０を押すことにより続ける。外部注入装置１０は、ボーラス量選択
時に発生された、ビーという音の順序を再生する。ユーザが、ＡＣＴキー１１０
をもう一度押すことにより、ボーラス量の選択を確認した後、ボーラス投与が開
始される。このボーラスを、開始前に取り消すには、ユーザは、外部注入装置１
０がタイムアウトし時間表示に戻るのを待つか、下向きの矢印キー（▽）１１２
を押す。これらのいずれにも、「ラズベリー」種類のビーという音（及び／又は
振動）が伴い、これにより、ボーラスの消去を示す。好適には、標準の１５秒間
のタイムアウト遅延が、ボーラス量選択時に関係する全てのキーの押しに適用さ
れるが、その他の期間を使ってもよい。

【００４４】 好適には、投与中は、「ボーラス」表示、単語の「投与」、及び更新された投
与量が、ＬＣＤ２８上に表示される。外部注入装置１０は、投薬の終わりにもう
一度ビーという音を発生させる。代替実施形態では、ビーという音、和弦、スピ
ーチなど及び／又は振動などの、可聴標識が提供されてもよい。

【００４５】 例２−ＲＦプログラムされた外部注入装置動作の一時停止 一時的に外部注入装置１０の動作を停止させるには、ユーザが、遠隔ＲＦプロ
グラマ１２のキーパッド１０２上の左上の隅にある「選択」又はＳＥＬキー１１
４を押し、その後、ＡＣＴキー１１０を押す。外部注入装置１０は、三つ（異な
る数のビーという音及び／又は振動を使ってもよい）のビーという可聴音によっ
て、一時停止モードにあることを確認する。好適な実施形態では、外部注入装置
１０が一時停止モードにある時には、ＬＣＤ２８が、「−Ｓ−」、単語「停止中
」、及び外部注入装置１０が一時停止モードに置かれた時間、を示す。一時停止
モードにある時には、薬品の投与（基準投与速度も食事単位も）は行われない。
好適には、外部注入装置１０は、３０分毎に警報トーンでビーという音（及び／
又は振動）を発し、投与が停止中であることを示す。代替実施形態では、他の期
間を使ってもよく、又は警報トーンを省略してもよい。

【００４６】 外部注入装置１０を再開するためには、ユーザがもう一度ＳＥＬキー１１４を
押し、その後ＡＣＴキー１１０を押す。外部注入装置１０は、一回ビーという音
（及び／又は振動）を発し、再開を確認し、通常の基礎投与及び注入装置１０の
動作を再び始める。この代わりに、外部注入装置１０は、スピーチによって可聴
標識を提供してもよい。更なる実施形態では、ＲＦプログラマ１２’が、表示装
置１５０を有し、音声確認と共に又は音声確認無しに、外部注入装置１０のステ
ータスの視覚的な確認を提供してもよい。

【００４７】 例３−ＲＦプログラムされた一時的な基準投与速度 一時的な基準投与速度又は基礎オーバーライド率（basal override rate）は
、通常この期間中に投与される、プログラムされ、ユーザが定義したプロフィー
ル切片率の代わりに投与される率である。一時基準投与速度は、率と継続時間と
によってプログラムされる。

【００４８】 一時基準投与速度を設定するには、ユーザは、ＲＦプログラマ１２上のキーパ
ッド１０２の右下の隅にある「Ｔ」又は下向きの矢印キー（▽）１１２を押す。
下向きの矢印キー（▽）１１２を押す毎に、一時基準投与速度の継続時間が３０
分づつ増やされる。一時基準投与速度の継続時間増分の計算は、下向きの矢印キ
ー（▽）１１２を押すことに伴うビーという音の音声トーンを変化させることに
より助けられる。音楽の和弦に属する四つの音が、所望の基準投与速度の継続時
間を選択するために下向きの矢印キー（▽）１１２が繰り返し押されるにしたが
い、繰り返し順序で使われる。代替実施形態では、より多くの又は少ない数の音
（及び／又は振動）を使ってもよい。一時基礎継続時間は、３０分単位の増分で
、３０分から２４時間までプログラムされてもよい。代替実施形態では、他の期
間を使ってもよい。好適な実施形態では、一時基準投与速度のためのビーという
音のトーンは、ボーラスを増加させるためのトーンとは明瞭に異なっていてもよ
い。代替実施形態では、ビーという音の異なる可聴音の代わりに、又はこれに加
えて、異なる振動を使ってもよい。ユーザが所望の設定を超えた時には、ユーザ
は、「ラズベリー」、ブザー音、振動、などのエラー信号を待つことができ、下
向きの矢印（▽）１１２を押して処理をまた始めることができる。

【００４９】 所望の一時基準投与速度継続時間が設定された時には、ユーザは、ＡＣＴキー
１１０を押す。外部注入装置１０は、一時ボーラス率の継続時間を、一連のビー
という可聴音（及び／又は振動）によって確認する。ユーザは次に、ＡＣＴキー
１１０をもう一度押し、一時基準投与速度の継続時間を確認し受諾する。量を確
認するためにＡＣＴキー１１０が押されなかった場合、外部注入装置１０は、「
ラズベリー」、ブザー音、振動などの可聴エラー信号を発する。この代わりに、
外部注入装置１０は、スピーチによって可聴標識を提供してもよい。更なる代替
実施形態では、ＲＦプログラマ１２’が表示装置１５０を備え、一時基準投与速
度継続時間の視覚的な確認を、音声確認と共に又は音声確認無しに提供する。

【００５０】 一時基準投与速度の量を設定するには、ユーザは、下向きの矢印キー（▽）１
１２をもう一度押す。下向きの矢印キー（▽）１１２を押すたびに、一時率の量
が０．１単位づつ増やされる。一時基準投与速度の増分の計算は、下向きの矢印
キー（▽）１１２を押すことに伴うビーという音の音声トーンを変更することに
より助けられる。音楽の和弦に属する四つの音が、所望の一時率の量を選択する
ために下向きの矢印キー（▽）１１２が繰り返し押されるたびに、繰り返し順序
で使われる。代替実施形態では、より多くの又は少ない数の音（及び／又は振動
）を使ってもよい。これらの例では、単位はインシュリンの増分である。しかし
ながら、代替実施形態では、マイクロリットルやｃｃなどの、いずれの流体体積
によって単位を定義してもよく、この体積単位は、注入される流体の種類に依存
する。率は、０．０Ｕから基準投与速度のプログラム可能な最大値までの値に設
定されてもよい。代替実施形態では、異なる増分を使ってもよい。好適には、こ
れらのビーという音（及び／又は振動）のトーンが、一時基準投与速度の継続時
間を設定するためのトーン（及び／又は振動）とは明確に異なる。一旦、所望の
量が設定されると、ユーザはＡＣＴキー１１０を押す。外部注入装置１０は、一
時基準投与速度を、一連のビーという可聴音（及び／又は振動）によって確認す
る。ユーザは次に、ＡＣＴキー１１０をもう一度押し、一時基準投与速度の量を
確認し受諾する。量を確認するためにＡＣＴキー１１０が押されなかった場合、
外部注入装置１０は、「ラズベリー」、ブザー音、振動などの可聴エラー信号を
発する。３０分毎の、三つの短いビーという音（及び／又は振動）が、一時基準
投与速度が起動していることを確認する。この代わりに、外部注入装置１０は、
スピーチによって可聴標識を提供してもよい。更なる代替実施形態では、ＲＦプ
ログラマ１２’が表示装置１５０を有し、音声確認と共に又は音声確認無しに、
一時基準投与速度の視覚的な確認を提供する。

【００５１】 プログラムされた一時基準投与速度を、その目的動作中に取り消し、通常のプ
ログラムされた基準投与速度を再び始めるには、ユーザは、下向きの矢印キー（
▽）１１２を押し、その後、ＲＦプログラマのキーパッド１０２上のＳＥＬキー
１１４を押す。一時基準投与速度の時間がまだ残っていた場合、ユーザは、長い
ビーという音（及び／又は振動）を聞き、これにより、一時基準投与速度が取り
消されたことを確認する。そうでなければ、時間が残っていない場合、ユーザは
、一時基準投与速度の時間が残っていないことを示す、「ラズベリー」、ブザー
音、振動などのエラー信号を聞く。この代わりに外部注入装置１０は、スピーチ
によって可聴標識を提供してもよい。更なる代替実施形態では、ＲＦプログラマ
１２’が表示装置１５０を有し、音声確認と共に又は音声確認無しに、一時基準
投与速度の視覚的な確認を提供する。

【００５２】 例４−ＲＦプログラムされたボーラスの延長 延長ボーラス（例えば、矩形波ボーラス、ランプ波ボーラス、三角波ボーラス
、プロフィールボーラスなど）は、全てを一回で投与するのではなく、延長され
た期間で投与されるボーラスである。延長ボーラスをＲＦプログラマ１２によっ
てプログラムするには、ユーザは、外部注入装置の表示ＬＣＤ２８にアクセスす
るか、二つの別個のステップでプログラミングを実行する必要がある。この代わ
りに、内蔵表示装置１５０を備えるＲＦプログラマ１２’を使ってもよい。

【００５３】 延長ボーラスを設定するには、ユーザは、延長ボーラスの継続時間を、一時基
準投与速度の継続時間の設定同様に設定する。これは、上述と同様に、ＲＦプロ
グラマ１２のキーパッドの右下の隅にある下向きの矢印キー（▽）１１２の使用
を伴う。ユーザはまた、矩形波ボーラス、ランプ波ボーラス、三角波ボーラス、
プロフィールボーラスなどの、投与されるべき延長ボーラスの種類を選択する。
この選択は、前回の設定モード中の延長ボーラスの種類の選択により又は表示装
置に関連してＲＦプログラマを使うことにより行われる。以下、この例では、矩
形波ボーラスの設定を説明する。

【００５４】 所望のボーラス量が表示されている時にＡＣＴキー１１０が押されると、ボー
ラス継続時間がＬＣＤ２８に表示される。デフォルトのボーラス継続時間は、３
０、６０、又は９０分であってもよく、これは、現在の設定における最大基準投
与速度及び所望ボーラス量に依存する。継続時間は、ＲＦプログラマ１２のキー
パッド１０２上の上向きの矢印キー（△）１０８及び下向きの矢印キー（▽）１
１２を使い、スクロールしてもよい。上向きの矢印キー（△）１０８を押すこと
により、継続時間は、３０分の増分で８時間（好適な最長継続時間−他の継続時
間又は増分を使ってもよい）までスクロールし、この時点で、最短の継続期間に
戻る。下向きの矢印キー（▽）１１２を押すことにより、継続時間は８時間に戻
り、そこから３０分の増分（減分）で下にスクロールする。更なる実施形態では
、下向きの矢印（▽）１１２の使用が、いつでも０で止まり、戻ることを回避す
る又は一つ又はそれ以上の追加の押し（ビーという音及び／又は振動を伴う場合
もある）を必要とし、これによりユーザに最大値になっていることを警告する。
この代わりに、ＲＦプログラマ１２’は、矩形波ボーラスを実施するために使用
できる異なる追加キー（図４の１５２など）又はＲＦプログラマ１２’上に選択
可能なメニューを有していてもよい。

【００５５】 次に、矩形波ボーラスの量を設定するためには、ユーザは、ＲＦプログラマ１
２のキーパッド１０２の右上の隅にある上向きの矢印キー（△）１０８を押す。
一回押すごとに、矩形波ボーラス量を０．１単位の増分で増やすことができる。
ここでは、他の増分を使用してもよい。外部注入装置１０は、明確な音（及び／
又は振動）による、選択されたボーラス量の確認を与える。矩形波は、ユーザが
ＡＣＴキー１１０を押し、選択量を受諾するまでは実施されない。好適には、外
部注入装置１０が、ビーという可聴音（及び／又は振動）による確認を提供する
。この代わりに、外部注入装置１０は、スピーチによる可聴標識を提供してもよ
い。更なる代替実施形態では、ＲＦプログラマ１２’が、表示装置１５２を有し
、音声確認と共に又は音声確認無しに、矩形波ボーラスの視覚的な確認を提供す
る。

【００５６】 柔軟性を向上させるために、外部注入装置１０の好適な実施形態は、ユーザが
プログラムされた矩形波中も、通常ボーラスを投与することができるようにする
。一旦通常ボーラスが投与されると、矩形波は、終了するまでその動作を再び始
める。

【００５７】 例５−ＲＦプログラムされた二重波形に従ったボーラス投与 二重波ボーラスとは、通常（又は直ちに与えられる）ボーラスと、矩形波ボー
ラスとの組み合わせである。二重波ボーラスをＲＦプログラマ１２によってプロ
グラムするには、ユーザは、外部注入装置の表示装置ＬＣＤ２８にアクセスする
又はプログラミングを二つの別個のステップで実行する必要がある。この代わり
に、内蔵表示装置１５０を備えるＲＦプログラマ１２’を使ってもよい。

【００５８】 二重波ボーラスを設定するためには、ユーザは、ボーラス履歴スクリーン上の
ＡＣＴキー１１０を押す。単語「通常」が、ＬＣＤ２８上に点滅し始め及び／又
は可聴（及び／又は振動）標識が提供される。ユーザは、上向きの矢印キー（△
）１０８又は下向きの矢印キー（▽）１１２を押すことができ、これにより、所
望のボーラスの種類を選ぶ。外部注入装置１０のＬＣＤ２８が単語「二重」を点
滅している（及び／又は可聴標識を提供している）間に、ＡＣＴキー１１０を押
すことにより、二重ボーラスが選ばれる。外部注入装置１０のＬＣＤ２８は次に
、単語「現在」を示し及び／又は通常のボーラス部分量の点線がＬＣＤ２８上に
点滅する（及び／又は可聴及び／又は振動標識が提供される）。ユーザは次に、
「通常」ボーラス部分のボーラス量を、上向きの矢印キー（△）１０８又は下向
きの矢印キー（▽）１１２を使い選択でき、その後、ＡＣＴキー１１０を押すこ
とができる。外部注入装置１０のＬＣＤ２８は、単語「矩形」を示し及び／又は
ボーラス量の点線が点滅する（及び／又は可聴及び／又は振動標識が提供される
）。ユーザは、上向きの矢印キー（△）１０８又は下向きの矢印キー（▽）１０
８を押し、所望の矩形波ボーラス部分量を選ぶことができる。所望の矩形波ボー
ラス部分量がＬＣＤ２８上に表示されている間に、ＡＣＴキー１１０が押される
と、矩形波ボーラス部分の継続時間が次に表示される（及び／又は可聴及び／又
は振動標識が提供される）。ユーザは次に、所望の矩形波ボーラス部分の継続時
間を３０分から８時間（他の増分又は継続時間を使ってもよい）の間から選択で
きる。ＡＣＴキー１１０が所望の矩形波ボーラス部分の継続時間のために押され
た後、外部注入装置１０は、通常のボーラス部分をまず投与し始める。そして、
矩形波ボーラス部分が、通常のボーラス部分が終わった直後に開始する。単語「
ボーラス」及びそれまでに投与されたボーラス量がＬＣＤ２８上に表示される（
及び／又は可聴及び／又は振動標識が提供される）。二重ボーラスが終了すると
、外部注入装置１０は、ビーという音（及び／又は振動）を発し、投与されたボ
ーラス量を５秒間表示し、通常の時間表示に戻る。この代わりに、外部注入装置
１０は、スピーチによって可聴標識を提供してもよい。更なる代替実施形態では
、ＲＦプログラマ１２’が表示装置１５０を備え、音声確認と共に又は音声確認
無しに、矩形波ボーラスの視覚的な確認を提供する。

【００５９】 他のプログラミング、命令、又はデータ転送を、ＲＦプログラマ１２（又は遠
隔命令装置）によって達成することもでき、ＲＦプログラマ１２（又は遠隔命令
装置）は、上述の例１から例５に制限されるべきではない。例えば、ＲＦプログ
ラマ１２’は、表示装置１５０を備えているため、外部注入装置１０上のキーパ
ッド２４及びＬＣＤ２８を使って外部注入装置１０をプログラムするために使わ
れるものと同じプログラミングプロトコル及びキー順序を使うこともできる。こ
の代わりにＲＦプログラマ１２’は、表示措置１５０がタッチスクリーン技法を
利用する機能を備えている場合などに単一のキーによるプログラミング（single
key programming）などのより複雑なプログラミング技法を使ってもよく、又は
外部注入装置１０の特定のプログラミング特徴と、特に識別されたキーパッド１
５２上の追加のキーを使ってもよい。

【００６０】 ボーラス推定器 ボーラス推定器１４（又は炭水化物消費（ＣＨＯ）に基づいてボーラスを推定
する炭水化物推定器）は、ユーザの、炭水化物の計算及び食事を考慮した正確な
分量調節の決定を助ける。炭水化物は、血液のグルコースレベルに影響を及ぼす
主要要因の一つである。一般的には、炭水化物を考慮するだけで十分である。ま
た、この特徴を使う前にユーザが現在の血液グルコース値を入力することを推奨
し、これは、医療養生法との追従（compliance）を増加させ制御を向上させるの
で、健康管理専門家によって好意的に見られる。代替実施形態では、外部注入装
置１０のボーラス推定器１４は、ＲＦプログラマ１２（又は他のデータ転送）に
よって、グルコースモニタに接続又は結合でき、これにより、ボーラス推定器１
４への直接的な入力を可能にする。

【００６１】 図１、図６、図７、及び図８（ｂ）に示すように、好適な実施形態では、ボー
ラス推定器１４は、外部注入装置１０のユーザが、食事において予想される炭水
化物摂取量を扱うために必要なボーラス量を正確に決定するために行われる推定
を助けるために使われる。ボーラス推定器１４は、この推定を、予めプログラム
された炭水化物比率に基づいてボーラスを示唆することにより行う。この炭水化
物比率は、外部注入装置１０のメモリ２２に保存されている。ボーラス推定器１
４はまた、ユーザのインシュリン感度を考慮し、また、予めプログラムされたユ
ーザの目標血液グルコース（ＢＧ）レベルと、炭水化物推定器１４が起動された
時のユーザの現在のＢＧレベルとの差を考慮する。推奨値又はボーラス推定器１
４の結果は、時には、「修正ボーラス」として参照される。

【００６２】 ボーラス推定器１４は一般的には、動作する前に又は好適にはユーザが炭水化
物摂取量の推定について十分な理解を示した後で、外部注入装置１０の設定ＩＩ
メニュー（図６及び図８（ｂ）参照）において、ユーザによって起動され又は好
適には健康管理専門家によって起動される。好適な実施形態では、ボーラス推定
器１４は、外部注入装置１０上のキーパッド２４を使うことにより、起動されプ
ログラムされる。しかしながら、代替実施形態では、ボーラス推定器１４は、Ｒ
Ｆプログラマ１２又は１２’によってプログラムされ起動されてもよい。更なる
代替実施形態では、ユーザの現在のグルコース示数が、グルコースモニタから又
はＲＦプログラマ１２を介してグルコースレベル測定値を受信することにより提
供されてもよく、これにより、血液グルコース（ＢＧ）レベルを変更するための
修正を容易にする。血液グルコース示数に基づく注入率の修正の更なる説明は、
ロード等（Lord et al.）への米国特許第５，５６９，１８６号、「CLOSED LOOP
INFUSION PUMP SYSTEM WITH REMOVABLE GLUCOSE SENSOR」及びコールマン等（C
olman et al.）への米国特許第５，６６５，０６５号、「MEDICATION INFUSION
DEVICE WITH BLOOD GLUCOSE DATA INPUT」などに含まれ、これらの文献をここに
参照し編入する。代替実施形態では、ユーザが、異なるボーラス種類及び量を示
唆するために、他の値の組合わせを使うことができる場合もある。代替実施形態
では、炭水化物推定器１４が、閉じたループのシステム（closed-loop system）
内で使われることができ、これにより、示数を補助する又は炭水化物を推定され
た食事に基づき、閉じたループのシステムの機能を調べる。更に異なる実施形態
では、ボーラス推定器１４は、他のパラメータに基づいて修正ボーラスを計算す
るために使われてもよく、この場合、ボーラス修正の種類は、注入される流体や
体の特徴などによって決定される。好適には、ボーラス推定器１４は、個人に関
連した保存値又はパラメータを現在の値、パラメータ、又は測定値と共に使い、
ユーザが受諾、修正、又は拒否できる推奨ボーラスを提供するアルゴリズムを使
う。例えば、妊娠中は、トコリシス（tocolysis）が注入される場合もあり、収
縮率の測定が、トコリシス薬物の追加ボーラスを示唆するために使われてもよい
。ＨＩＶの場合、注入される薬物のボーラス量は、現在の患者のウィルス負荷と
の関係に基づき調整されてもよい。卒中や心臓病の場合、凝固率を使い、投薬す
るヘパリンのボーラス量を決定してもよい。他の計算を行うことも可能であり、
上述の例に限るものではない。

【００６３】 ボーラス推定器１４が使用可能にされた後、ユーザは、次の三つの値を外部注
入装置１０のメモリ２２内に保存するように促される。代替実施形態では、より
多くの又は少ない値が必要とされる又は使用されてもよい。これらの値は、ボー
ラス推定器１４及び外部注入装置１０のプロセッサ１８によって、ボーラス量を
示唆するために必要な計算を実行するために使われる。好適な実施形態では、プ
ログラミング及びこれらの値の変更へのアクセスは、健康管理専門家のみに制限
されてもよい。代替実施形態では、これらの値は、ＲＦプログラマ１２を通じた
入力又は外部部注入装置１０への、ＰＣやラップトップなどのプログラミング装
置による接続に制限されてもよい。ボーラス推定器１４に保存される必要がある
、入力値は、以下を含む。

【００６４】 ユーザが達成し保持したいと望む目標血液グルコース（ＢＧ）である、Ｔａｒ
ｇｅｔ Ｂｌｏｏｄ Ｇｌｕｃｏｓｅ（Ｔａｒｇｅｔ）。一般的には、プログラム
可能な血液グルコース（ＢＧ）値の範囲は、５単位おきで、６０から２００の間
である。好適には、炭水化物計算機が、２０から６００の範囲で１単位づつの増
分の値を受諾できる機能を有し、これにより、多数の可能な筋書きを扱う。しか
しながら、代替実施形態では、異なる範囲及び増分を使ってもよい。

【００６５】 １単位のインシュリンを摂取した時に、どのくらいユーザの血液グルコースが
落ちるかを反映する、インシュリン感度（Ｓｅｔ Ｓｅｎｓ）。これは、１デシ
リットルあたりのミリグラム（ｍｇ／ｄｌ）で表される。好適には、プログラム
可能な値の値は、１単位おきで、５から１８０である。しかしながら、代替実施
形態では、異なる範囲及び増分を使用してもよい。好適な実施形態では、インシ
ュリン感度は、四つの異なる期間までプログラム可能であり、これは、四つの別
個のプロフィールをメモリ２２に保存することを必要とする。インシュリン感度
プロフィールの設定は、基礎プロフィールの設定と同様である。代替実施形態で
は、より多くの又は少ない数の期間（及び対応するプロフィール）を使ってもよ
い。

【００６６】 １単位のインシュリンによって扱われる炭水化物の量を反映する値である、炭
水化物比率（Ｃａｒｂｏｈｙｄｒａｔｅ Ｒａｔｉｏ）（Ｓｅｔ Ｃａｒｂｓ）。
一般的には、値は、１単位おきの増分で１から３００の範囲である（又は、炭水
化物交換で、０．１づつの増分で、０．１から５．０の範囲）。好適には、プロ
グラム可能な値の範囲は、１単位増分で、５から３０である。しかしながら、代
替実施形態では、異なる範囲及び増分を使ってもよい。

【００６７】 安全のための予防措置として、ユーザ又は健康管理専門家が、禁止期間を設定
してもよい。この禁止期間は、ボーラスを示唆する際にインシュリンの薬物動力
学的な効果を考慮する。その目的は、前回のボーラスの薬物動力学的な効果が考
慮される前の、修正ボーラスの連続した使用を防止することである。プログラム
可能な値の範囲は、１５又は３０分の増分でプログラム可能な、３０分から２４
０分である。しかしながら、代替実施形態では、異なる範囲及び増分を使っても
よい。更なる代替実施形態では、禁止期間が、最近投与されたボーラスに基づき
自動的に計算されてもよく、及び／又は新しい血液グルコース（ＢＧ）示数に基
づき取り消されてもよい。他の実施形態では、炭水化物計算機１４が、プログラ
ム可能な合図を含み、食後の血液グルコース値を調べ、食事の後の時間に、追加
のボーラス又は修正が実行されるべきかを決定する。プログラム可能な合図の値
は、３０分と２４０分の間であり、１５分又は３０分の増分でプログラム可能で
ある。しかしながら、代替実施形態では異なる値及び増分を使ってもよい。

【００６８】 上述の値が外部注入装置１０のメモリ２２に設定されると、ボーラス推定器１
４は、推定された炭水化物摂取量の入力及び現在及び目標血液グルコース（ＢＧ
）レベルに基づき、ボーラスを示唆する。計算は、三つの値がプログラムされメ
モリ２２内に保存されている場合のみに実行される。好適な実施形態では次の公
式を用いる。

【数１】

【００６９】 外部注入装置１０が、推定炭水化物摂取量に対するボーラスを示唆することの
みをユーザが望む場合、プログラムする必要がある値は、炭水化物比率のみであ
り、公式のＢＧ部分は無視される。代替実施形態では、この公式の変形又は異な
る公式を使ってもよい。

【００７０】 動作においては、一旦ボーラス推定器１４が使用可能にされ、上に挙げた値が
外部注入装置１０のメモリ２２にプログラムされると、ボーラス推定器１４を使
い、修正又は食事ボーラスを示唆できる。ユーザは次に、ボーラス推定器１４に
よって示唆されたボーラス量を受諾又は変更できる。一つの実施形態では、プロ
セッサ１８が、ボーラス推定器１４によって示唆されたボーラス量が、ユーザに
よって受諾されたか又は修正されたかの記録をメモリ２２内に保存し、示唆ボー
ラス量及び変更ボーラス量を記録する。保存されたデータは、データをＲＦ又は
、例えば図１５に示すように、外部注入装置１０からの通信ステーション８を通
じたコンピュータ６へのＩＲ送信などのＩＲ送信によってダウンロードすること
により、後の分析に使うことができる。以下の例は、仮定的な炭水化物計算の筋
書きを示す。以下の例は、外部注入装置１０上のキーパッド２４によるボーラス
推定器１４の使用を示す。しかしながら、ボーラス推定器１４は、ＲＦプログラ
マ１２などによって起動でき、プログラムできることを理解されたい。この代わ
りに、キーパッド２４（又はＲＦプログラマ１２）が、追加のキーを含んでもよ
い。

【００７１】 好適な実施形態は、通常ボーラスを使う。代替実施形態では、ユーザが、通常
、二重、矩形波ボーラス、延長ボーラス、プロフィールボーラスなどの選択肢を
、外部注入装置１０上の設定ＩＩメニュー（図６及び図８を参照）内の変更可能
ボーラスメニューにおいてこれらの機能を使用可能にすることにより、与えられ
てもよい。変更可能ボーラス機能が使用可能でなければ、全てのボーラスが通常
ボーラスとなる。上述のように、本発明の好適な実施形態では、通常の一回のボ
ーラスを使う。しかしながら、代替実施形態では、異なるボーラスの種類を利用
して、炭水化物推定器１４によって決定された修正又は食事ボーラスを広がらせ
てもよい。

【００７２】 上述及び以下の表１に示すものと同じ、予めプログラムされた一セットの値が
、以下の例６から９の各々で使われる。

【表１】

【００７３】 例６−ボーラス推定器−矩形波 ユーザは、外部注入装置１０上のＳＥＬキー１１４を押し、次にＡＣＴキー１
１０を押し、「通常」ボーラスを選び、ＡＣＴキー１１０を使って炭水化物推定
器１４を選択する。ユーザが、ユーザの血糖レベルを１６０ｍｇ／ｄｌと測定し
、炭水化物７５グラムを含む食事を消費すると推定したと仮定した場合、ボーラ
ス推定器１４を作動させるために、以下の「会話」（dialog）が、ユーザと外部
注入装置１０の間に発生する。 外部注入装置１０のプロンプト：「ＢＧを入力してください」（好適には、表
示装置の右上の隅に三つの点線が示される。−他の表示又は標識を使ってもよい
。） ユーザ：上向きの矢印キー１０をスクロールし、ＡＣＴキー１１０を押すこと
により、値「１６０」を入力する。１６０が表示され、そして入力される。 外部注入装置１０のプロンプト：消費する炭水化物をグラム単位で表したもの
を意味する「＃グラムＣＨＯ」。（表示装置の右上の隅に三つの点線が示される
。−他の表示又は標識を使ってもよい。） ユーザ：上向きの矢印キー（△）１０８をスクロールし、ＡＣＴキー１１０を
押すことにより、値「７５」を入力する。７５が表示され、そして入力される。 外部注入装置１０のプロンプト：「７．０」単位のボーラスを示唆する。（修
正が２単位、消費する炭水化物を考慮して５単位） ユーザ：ＡＣＴキー１１０を押すことにより示唆されたボーラスを受諾するか
、又は上向きの矢印キー（△）１０８又は下向きの矢印キー（▽）１１２を使い
異なるボーラス量を選択しＡＣＴキー１１０を押すことができ、ボーラスを開始
できる。

【００７４】 例７−ボーラス推定器−二重波形 ユーザは、ＳＥＬキー１１４を押して「二重」波ボーラスを選び、次にＡＣＴ
キー１１０を押す。ユーザが、ユーザの血糖レベルを１６０ｍｇ／ｄｌと測定し
、炭水化物７５グラムを含む食事を消費すると推定したと仮定した場合、ボーラ
ス推定器１４を作動させるために、以下の「会話」が、ユーザと外部注入装置１
０の間に発生する。そして、以下の「会話」がユーザと外部注入装置１０との間
で交わされる。 外部注入装置１０のプロンプト：「ＢＧを入力してください」（表示装置の右
上の隅に三つの点線が示される。−他の表示又は標識を使ってもよい。） ユーザ：上向きの矢印キー（△）１０８をスクロールし、ＡＣＴキー１１０を
押すことにより、値「１６０」を入力する。１６０が表示され、そして入力され
る。 外部注入装置１０のプロンプト：消費する炭水化物をグラム単位で表したもの
を意味する「＃グラムＣａｒｂｓ」。（表示装置の右上の隅に三つの点線が示さ
れる。−他の表示又は標識を使ってもよい。） ユーザ：上向きの矢印キー（△）１０８をスクロールして値「７５」を入力し
、ＡＣＴキー１１０を押す。７５が表示され、そして入力される。 外部注入装置１０のプロンプト：「７．０」単位のボーラスを示唆する。

【００７５】 ユーザ：ＡＣＴキー１１０を押すことにより示唆されたボーラスを受諾、又は
上向きの矢印キー（△）１０８又は下向きの矢印キー（▽）１１２を使い異なる
ボーラス量を選択できる。 外部注入装置１０のプロンプト：受諾された値「７．０」単位の点滅と共に「
現在」。典型的には、ユーザが、下向きの矢印キー（▽）１１２を使い下にスク
ロールし、現在のボーラスの一部分のみを選択する。ここでは、ユーザが「２．
０」を選択し、ＡＣＴキー１１０を押したものと仮定する。

【００７６】 外部注入装置１０のプロンプト：スクリーン上に、残りのボーラス（すなわち
、「５．０」）の点滅と共に「矩形波」が示される。ユーザはこの量をまた選択
するか、異なる量にスクロールできる。継続時間は、ＳＥＬキー１１４を起動し
、時間を増加させることによって設定できる。

【００７７】 例８−ボーラス推定器−矩形波−低いＢＧ ユーザは、外部注入装置１０上のＳＥＬキー１１４を押し次にＡＣＴキー１１
０を押して「通常」ボーラスを選び、次にＡＣＴキー１１０を使ってボーラス推
定器１４を選択する。ユーザが、ユーザの血糖レベルを７０ｍｇ／ｄｌと測定し
、炭水化物７５グラムを含む食事を消費すると推定したと仮定した場合、ボーラ
ス推定器１４を作動させるために、以下の「会話」が、ユーザと外部注入装置１
０の間に発生する。 外部注入装置１０のプロンプト：「ＢＧを入力してください」（表示装置の右
上の隅に三つの点線が示される。−他の表示又は標識を使ってもよい。） ユーザ：上向きの矢印キー（△）１０８をスクロールし、ＡＣＴキー１１０を
押すことにより、値「７０」を入力する。７０が表示され、そして入力される。

【００７８】 外部注入装置１０のプロンプト：消費する炭水化物をグラム単位で表したもの
を意味する「＃グラムＣａｒｂｓ」。（表示装置の右上の隅に三つの点線が示さ
れる。−他の表示又は標識を使ってもよい。） ユーザ：上向きの矢印キー（△）１０８をスクロールして値「７５」を入力し
、ＡＣＴキー１１０を押す。７５が表示され、そして入力される。 外部注入装置１０のプロンプト：「４．０」単位のボーラスを示唆する。（−
１単位の修正と、消費される炭水化物を考慮した５単位） ユーザ：ＡＣＴキー１１０を押すことにより示唆ボーラスを受諾、又は上向き
の矢印キー（△）１０８又は下向きの矢印キー（▽）１１２を使い異なるボーラ
ス量を選択できる。

【００７９】 ボーラス推定器の好適な実施形態では、ボーラス推定器１４からの不正確な結
果又は不適切な時にボーラスを投薬してしまう可能性を最小化するために、一般
的なルールを使用する。例えば、修正ボーラスが前回与えられ、現在のＢＧ（Ｂ
Ｇ Ｎｏｗ）＞目標ＢＧ（ＢＧ Ｔａｒｇｅｔ）の場合、禁止期間が起動され、ボ
ーラス推定器１４は、修正ボーラスを計算しない。代替実施形態では、ボーラス
推定器１４が、消費される炭水化物に基づきボーラスを決定し、ボーラスの修正
部分を決定するための血液グルコースレベルを使う計算部分を省略する。よって
、外部注入装置１０は、禁止期間中は、ユーザに「ＢＧを入力して下さい」とい
うプロンプトを出さず、実質上、炭水化物推定器としてのみ機能する。一旦禁止
期間が終了すると、外部注入装置１０は、ユーザに現在のＢＧ値を入力するよう
促し、そして、ユーザが現在のＢＧ値を入力した場合、修正ボーラスを示唆する
。また、ボーラス推定器１４が、負の値をボーラスとして推定した場合（ＢＧが
目標より低く、炭水化物摂取量が最低限の場合）、外部注入装置１０は、警告と
して「ボーラス無し！」と表示する。また、ユーザが、５０（他の値を使っても
よい）などの特定の値よりも低い現在の血液グルコース（ＢＧ）レベルを入力し
た場合、外部注入装置は、「低ＢＧ」と表示する。

【００８０】 例９−ボーラス推定器−インシュリン継続時間係数 ボーラス推定器１４の更なる実施形態では、最近摂取され、ユーザの体内でま
だ活性な又は一部活性なインシュリンの効果を考慮する機能を有していてもよい
。ここで問題となるのは、残存するインシュリンが考慮されない場合、残存する
インシュリンが、血液グルコースレベルを早く下げすぎる又は下に下げすぎる場
合があることである。よって、この実施形態では、インシュリン継続時間係数（
Ｉｎｓｕｌｉｎ Ｄｕｒａｔｉｏｎ Ｆａｃｔｏｒ）を用いて、体内に残存するイ
ンシュリンの効果を考慮する。

【００８１】 インシュリン継続時間係数もまた、プログラム可能なパラメータであり、上述
の他のパラメータと共に、ポンプの設定ＩＩ部分に含まれる。ユーザは、ユーザ
の組織内でインシュリンが活性である時間を表す適切な継続時間をプログラムす
る。例えば、インシュリンが早く活性化する類似物（fast acting insulin anal
ogs）を有するユーザは、１５分又は３０分の間隔で、１から４時間をプログラ
ムし、通常のインシュリンを有するユーザは１５又は３０分間隔で２から８時間
をプログラムする。しかしながら、代替実施形態では、異なる値及び増分を使っ
てもよい。好適には、インシュリン継続時間係数は、健康管理専門家又は、専門
家による推薦及び／又は相談を受けたユーザによって、選択され調節されるべき
である。好適な実施形態では、以下の公式が使われる（ここで、負の値が返され
た場合（すなわち、前回のボーラスからのインシュリンが使い切られている時）
、公式は、過修正を避けるために、インシュリンが残存していないことを示す、
値０を返す）。

【数２】

【００８２】 この例では、１９０ＢＧ値を修正するために、ユーザが３単位の修正ボーラス
を、午前１１：００にプログラムしたものと仮定される。ユーザは次に、正午１
２時に、７５グラムの炭水化物を含む食事のためのボーラスを推定するためにボ
ーラス推定器１４を使うことを決める。インシュリン継続時間係数は、３時間に
設定されている。

【００８３】 ユーザは、外部注入装置１０上のＳＥＬキー１１４を押し次にＡＣＴキー１１
０を押して「通常」ボーラスを選び、次にＡＣＴキー１１０を使ってボーラス推
定器１４を選択する。ユーザが、ユーザの血糖レベルを１６０ｍｇ／ｄｌと測定
し、炭水化物７５グラムを含む食事を消費すると推定したと仮定した場合、ボー
ラス推定器１４を作動させるために、以下の「会話」が、ユーザと外部注入装置
１０の間に発生する。 外部注入装置１０のプロンプト：「ＢＧを入力してください」（好適には、表
示装置の右上の隅に三つの点線が示される。−他の表示又は標識を使ってもよい
。） ユーザ：上向きの矢印キー１０をスクロールし、ＡＣＴキー１１０を押すこと
により、値「１６０」を入力する。１６０が表示され、そして入力される。 外部注入装置１０のプロンプト：消費する炭水化物をグラム単位で表したもの
を意味する「＃グラムＣＨＯ」。（表示装置の右上の隅に三つの点線が示される
。−他の表示又は標識を使ってもよい。） ユーザ：上向きの矢印キー（△）１０８をスクロールし、ＡＣＴキー１１０を
押して値「７５」を入力する。７５が表示され、そして入力される。 残存インシュリン：３．０ （摂取したインシュリン）＊２／３（残りのイン
シュリン継続時間）＝（２．０）単位 外部注入装置１０のプロンプト：「５．０」単位のボーラスを示唆する。（２
単位の修正と、消費される炭水化物を考慮した５単位と、ユーザの体内に残存す
るインシュリンを考慮した引き算） ユーザ：ＡＣＴキー１１０を押すことにより示唆されたボーラスを受諾、又は
上向きの矢印キー（△）１０８又は下向きの矢印キー（▽）１１２を使い異なる
ボーラス量を選択し、ＡＣＴキー１１０を押してボーラスを開始できる。

【００８４】 外部注入装置１０が、ボーラス投与の時間の各々を保存するため、上述の単純
なアルゴリズムを設計することにより、前回のボーラスからユーザの体内に未だ
に残存している可能性のあるインシュリンの量を考慮することができる。よって
「インシュリン継続時間係数」にプログラムされた時間が長ければ長いほど、推
定はより慎重になる。更なる実施形態では、外部注入装置１０が、インシュリン
継続時間窓内で投与された、いくつかのボーラスを調節してもよい。インシュリ
ンが実際にどれほどの間体内で活性を保つかを予測するのは難しいが、上述のア
ルゴリズムは少なくとも、実際に必要なインシュリン量への効果を考慮する。こ
れにより、プログラム可能な窓内に投与されたインシュリンを考慮し、外部注入
装置１０の慎重な推定に追加のレベルを提供する。このようなアルゴリズム無し
では、上述の例では、示唆ボーラスに残存インシュリンが考慮されないため、ポ
ンプは、「７．０」単位のボーラスを示唆する。

【００８５】 ボーラス推定器１４は、ユーザにユーザの血液グルコース（ＢＧ）値を入力す
ることを促す利点を有し、よって、ＢＧレベルを定期的に調べる、有効な合図と
して働く。これにより、この結果によって、ユーザがユーザ状態の制御を保つこ
とを直接助けることができるので、テストを以前よりも有利にする。また、ボー
ラス推定器１４は、外部注入装置１０が、炭水化物摂取についての情報を捕獲す
ることを可能にし、これは、ユーザの炭水化物計算技能を洗練することを助ける
ために価値を有する。このデータは又、ＰＣ、ラップトップ、通信ステーション
、ＲＦプログラマなどにダウンロードされてもよい。

【００８６】 更なる実施形態では、外部注入装置１０及びユーザが、ボーラス推定器１４の
情報を使い、インシュリン感度の値、炭水化物計算、高脂質の食事の効果、及び
よりよい制御に結びつく他の変数を「覚える」ことができ、これを使うことによ
り、ボーラス推定器１４の結果を調節できる。代替実施形態では、ユーザによる
計算のたびに、ユーザが特定の炭水化物量を入力することを省略してもよい。例
えば、外部注入装置１０は、ユーザが定期的に食べる、いくつかの食事における
炭水化物量をメモリ２２に保存し、ユーザが保存された食事を呼出すことを許可
することもできる。他の代替実施形態では、一般的な食物の表を、等価の炭水化
物量と共に提供してもよい。更に他の実施形態では、外部注入装置１０が、より
複雑なキーパッド及び／又はＲＦプログラマ１２を利用してもよく、各食物にコ
ードが割り当てられる。そして、消費される食物の各々のコードが外部注入装置
１０に入力される。

【００８７】 振動アラーム 本発明の更なる実施形態では、振動アラーム１６が含まれ、可聴アラームに加
え又は可聴アラームの代わりに、気づくことのできる振動を提供する。結果の触
知できる振動の刺激は、寝てる間や、様々な状態によりはっきりと考えていない
場合などに、アラームを、より気がつきやすくし、これにより、ユーザがアラー
ムに応答する可能性を向上させる。よって、振動アラーム１６は、安全性及び制
御を向上できる。これに加え、振動アラーム１６は、公衆に気がつかれにくく、
よって、図書館、講義、ショーなどの静かな場や、パーティやコンサートなどの
アラームが気づかれにくい騒がしい場において、より有効である。更なる実施形
態では、外部注入装置１０からの振動アラームに加え、又はこれの代わりに、ユ
ーザに振動アラームを報知することのできる振動アラーム（図示せず）を、ＲＦ
プログラマ１２が有していてもよい。この代わりに、ＲＦプログラマ１２が、振
動アラームを提供し、外部注入装置が可聴アラームを提供することもでき、又は
この逆の設定でもよい。

【００８８】 振動アラーム１６はまた、外部注入装置１０のプライミング又は動作中に使わ
れる追加の機能を提供してもよい。振動アラーム１６を、プライミングの前又は
プライミング中に起動することにより、容器又はチューブ内での気泡の除去を助
けることが知られている。この手続きは、容器の揺れに基づき泡が流出口及びチ
ューブに向かって移動することを可能にし、これにより、気泡を取り除くために
放出しなければいけない薬物の量を最低限に押さえる。振動アラーム１６をプラ
イミングの際に使う結果、高価な又は濃縮された薬物を外部注入装置１０で使う
際に、相当の節約を可能にできる。これはまた、外部注入装置１０のプライミン
グを単純化し、ある程度自動化する。これに加え、振動アラーム１６は、投薬の
際に薬物を揺らす（例えば、薬の一時停止など）ために使われてもよく、これに
より、薬物の沈積又は分離を最低限に抑え、又は電力必要要件が問題であり、揺
らすことが望まれる場合に、外部注入装置１０による流体の注入増分の間に薬物
を揺らすために使われてもよい。

【００８９】 他の機能 特定の実施形態は、「低容器警告」を含む。警告音は、容器に流体が約０．２
００ｍｌ残っているところまで外部注入装置１０のプランジャが達した時に発せ
られる。しかしながら、代替実施形態では、より大きな又は小さな起動閾値を使
ってもよい。「少ない体積」を表すアイコンが、状態が修正されるまで、メイン
ＬＣＤ２８スクリーンに現れる。少ない体積の修正が、約０．１００ｍｌのレベ
ルまで行われなければ、外部注入装置１０は、またビーという音を鳴らす。しか
しながら、代替実施形態では、より大きな又は小さな起動閾値を使ってもよい。
好適には、外部注入装置１０は、容器の体積の記録をソフトウェア内に保持し、
プライミング機能が起動されるたびに、手動で容器の体積を更新することをユー
ザに要求する。

【００９０】 他の実施形態では、「休憩ボーラス」を利用してもよい。これは、特に、短期
間で働く薬物又は流体のために適切である。この機能の目的は、外部注入装置１
０から切断する前に余剰ボーラスを投与し、投薬の中断前に、薬物又は流体の臨
床上必要な量が投与されることを確実にすることである。これにより、薬物又は
流体投与の中断の際に、ユーザが治療上の最低レベルより上にとどまることを助
ける。好適には、薬物又は流体注入の中断には、３０分、１時間、１時間３０分
、２時間、の四つの継続時間が可能である。しかしながら、追加の又はより長い
又は短い間隔を使ってもよい。一般的には、この機能は、健康管理専門家によっ
て、設定ＩＩメニュー内で起動され、健康管理専門家は、投与中断の四つの可能
な継続時間の各々に対し、投与量をプログラムする。投与量は、薬物又は流体及
びユーザの状態に基づき設定される。健康管理専門家が特定の継続時間のみをプ
ログラムした場合（例えば３０分及び１時間のみ、など）、ユーザはこの継続時
間のみの休憩を取ることができる。好適な実施形態では、「休憩ボーラス」スク
リーン内で、ユーザが計画する中断継続時間をプログラムする。外部注入装置１
０は、前回設定された投与量が投与された後、ビーという音を鳴らす。ユーザは
、外部注入装置１０を切断し、時間が過ぎた後、外部注入装置１０が、再接続す
ることを合図する。好適には、合図アラームは、ユーザが外部注入装置１０を再
起動するまで、鳴り（又は振動し）続ける。

【００９１】 特定の実施形態は、「禁止機能」を含む。好適な実施形態では、複数の禁止レ
ベルを有し、その選択は、予想される使用法、外部注入装置モデル、及びユーザ
の知識などに依存する。例えば、以下の禁止レベルを使ってもよい（禁止レベル
とは、外部注入装置の特徴のいくつかが患者（又はユーザ）にはアクセス不可で
あるが、健康管理専門家又は外部注入装置１０を使っている子供の親などにはア
クセス可能なことを意味する）。 「無し」（０）は、ユーザに外部注入装置１０の全特徴のプログラム及びアク
セスを許可する。 「設定」（１）は、ユーザによる設定Ｉ及び設定ＩＩの両方のパラメータの変
更を禁止する。ユーザは、外部注入装置の起動された特徴のみにアクセスを有す
るが、予め設定されたパラメータを変更できない。ユーザは、設定を再確認でき
、承認されたキーシーケンスを伴う場合のみ、禁止レベルを変更できる。設定特
徴のうちで、使用可能なものは、自己テストのみである。 「一時停止以外全て」（２）は、ユーザに、外部注入装置の一時停止と、自己
テストの実行のみを許可する。他の全ての特徴は禁止される。ユーザは、設定を
再確認でき、承認されたキーシーケンスを伴う場合のみ、禁止レベルを変更でき
る。

【００９２】 「禁止機能」は、設定ＩＩにある。禁止レベルを変更するためには、特殊なキ
ーシーケンス（又はコード）が必要となる。これにより、承認されない禁止レベ
ルの変更の可能性を最小限に抑える。好適な実施形態では、外部注入装置１０が
禁止モード１又は禁止モード２にある時には、アイコン（禁止）がＬＣＤ２８に
表示される。

【００９３】 外部注入装置１０の好適な実施形態では、設定変更可能なメニューを含み、こ
のメニューは、ＰＣ、ラップトップ、ＲＦプログラマなどの使用を通じたパスワ
ードによってアクセス可能である。これにより、医者又は知識のあるユーザが、
個々のユーザに必要な外部注入装置１０の機能のみを選択することを可能にする
。「禁止」機能は、医者が、ユーザから特定のオプションを外すことを可能にす
る。これは、外部注入装置１０を使う新しいユーザ又は子供の場合において、有
益な場合もある。

【００９４】 更なる実施形態では、「一時停止／保存モード」を含んでもよい。標準の一時
停止モード（上述）に加え、外部注入装置１０は、「保存モード」にされること
もでき、このモードでは、外部注入装置１０が「保存モード」にあることを合図
する、繰り返し発生する警告（ビーという音及び／又は振動）が発生しない。。
よって、例えば「一時停止モード」では、外部注入装置１０は、日付、停止中、
及び「−Ｓ−」をＬＣＤ２８に表示する。これに加え、外部注入装置１０は、通
知として、３０分毎に６回ビーという音を鳴らす（及び／又は振動する）。一時
停止「保存モード」では、外部注入装置１０のＬＣＤ２８は、「−Ｓ−」のみを
表示し、繰り返しのビーという音を発しない（及び／又は振動しない）。

【００９５】 好適な実施形態では、図６から図１２に示す主要メニュ、設定Ｉ、及び設定Ｉ
Ｉスクリーンからソフトウェアオプションが最初に選択された場合、ソフトウェ
アオプションがユーザの選択肢として現れる。医者もまた、診療所内で又は通信
ステーションに接続されたＰＣによって遠隔で、ユーザが利用可能な選択肢の範
囲を制御できる。好適な実施形態では、外部注入装置１０は、図１５に示すよう
に通信ステーション８に接続されたコンピュータ６又は外部ＦＡＸ／モデムに、
全ての保存されたメモリ内容を送信する機能を有する。この一般的な種類の通信
ステーションの更なる説明は、パービス等（Purvis et al.）への米国特許第５
，３７６，０７０号、「DATA TRANSFER SYSTEM FOR AN INFUSION PUMP」に見ら
れ、これをここに参照し編入する。

【００９６】 好適な実施形態では、スクロール可能なメニューを使い、様々な機能を設定す
る。代替実施形態では、異なるメニュー構造又は、メニュー間を移動する方法を
使ってもよい。好適な実施形態では、ユーザはＳＥＬキー１１４を押して、外部
注入装置１０を一連の情報表示又は選択状態（例えば、主要メニュー、設定Ｉ及
び設定ＩＩ。図６から図１２を参照）（Select States）を通じてスクロールさ
せる。表示は、外部注入装置１０の現在のステータス（ソフトウェア実行状態）
によって異なる。

【００９７】 好適には、頻繁にアクセスされないプログラム機能は、設定メニューに備えら
れる。外部注入装置１０は、二つの設定メニューの層、設定Ｉ及び設定ＩＩを有
する。設定Ｉは、設定ＩＩにある機能よりも、より頻繁に使われる機能を含む。
設定Ｉ及び設定ＩＩメニューの両方が、主要メニューを通じて、設定Ｉ及び設定
ＩＩの間のリンクにおいて、ＳＥＬキー１１４を押すことによりアクセス可能で
ある（図６から図１２を参照）。設定Ｉメニュー（図１０及び図１２を参照）に
は、設定Ｉスクリーンが表示されている時に、ＡＣＴキー１１０を押すことによ
り入る。設定Ｉメニューにいる間、表示されているスクリーンは、時間調整、自
動オフ継続時間、ビーという音の音量、ユーザ自己テスト、設定ＩＩ、及び設定
出口、である。設定ＩＩメニュー（図９及び図１１を参照）は、設定ＩＩスクリ
ーンが表示されている間にＡＣＴキー１１０を押すことにより、入ることができ
る。設定ＩＩメニューにいる間、表示されているスクリーンは、音声向上ボーラ
スモードオン／オフ及び増分、変更可能ボーラスモードオン／オフ、ボーラス推
定器（炭水化物計算機）、最大ボーラス、最大基準投与速度、時間モード（１２
／２４時間表示）、インシュリン濃度、アラーム再確認、アラームモード、子供
禁止、ＲＦ装置設定、個人投与パターン、設定Ｉ及び設定出口、である。

【００９８】 一般的には、値のいずれも、選択状態から直接変更できない。情報表示上で値
を変えるには、ユーザはまず、ＡＣＴキー１１０を押す必要がある。この手続き
は、設定状態の入力、と呼ばれる。単語「設定」が表示装置上に現れ（及び／又
は可聴及び／又は振動標識が提供され）、変更できる値が点滅する。上向きの矢
印キー（△）１０８又は下向きの矢印キー（▽）１１２を押すことにより、点滅
している値が変化する。所望の値にスクロールした後、ＡＣＴキー１１０を再度
押す必要がある。これにより、新しい値が起動され、外部注入装置１０が通常の
動作（時間）表示に戻る。単一の表示上で、一つ以上の値を変更できる場合、Ａ
ＣＴキー１１０を押すことにより、他の値が選択され、上向きの矢印キー（△）
１０８及び下向きの矢印キー（▽）１１２は、この次の値に影響を及ぼす。上述
のパラメータ選択を支配する好適なルールの二つの一般的な例外は、通常動作（
時間）表示及び総量履歴状態である。両方とも、選択状態である。通常動作（時
間）表示になっている場合、ＡＣＴキー１１０を押すことにより、ユーザに、残
存電池電力の量を示し、又はその代わりに又はこれに加え、容器に残っている薬
物の量を示す（よって、時間設定は設定Ｉメニューで取り扱われるため、時間は
ここからは変更できない）。総量履歴状態は、情報のみのためにある。総量の履
歴値は、選択状態から、矢印キーを使って直接見ることができる。

【００９９】 好適な実施形態では、外部注入装置１０が設定状態にある間に待機状態で待た
されると、ソフトウェアは、約１５秒後に時間表示状態に戻り、変更値のいずれ
も起動されない。外部注入装置１０が、選択状態中に待機状態で待たされると、
約７秒後に時間表示状態に戻る。代替実施形態では、様々な状態に対して、より
長い又は短い期間を使ってもよい。

【０１００】 外部注入装置１０は好適には、次の選択状態を主要メニュー（図９及び図１１
を参照）に含む。時間表示、ボーラス履歴、一時停止、基準投与速度、一時基準
投与速度、総量履歴、プライミングボーラス、設定Ｉメニュー及び設定ＩＩメニ
ュー。設定Ｉメニュー（図１０及び図１２を参照）は、以下の追加の選択状態を
備える。時間及び日付調整、自動オフ継続時間、ビーという音の音量、ユーザ自
己テスト、設定ＩＩ及び設定出口。設定ＩＩメニュー（図６及び図８を参照）は
、以下のオプションを備える。音声向上ボーラスモード使用可能／不可能＆増分
、変更可能ボーラスモード使用可能／不可能、最大ボーラス、最大基準投与速度
、ボーラス推定器設定、個人投与パターン選択、アラーム時計設定、インシュリ
ン濃度、アラーム再確認、禁止、ＲＦプログラマ設定、設定Ｉ及び設定出口。通
常動作メニュー内の、設定状態中の一つの機能が起動した後、通常動作表示（時
間表示）が表示される。代替実施形態では、他の値を表示してもよい。

【０１０１】 好適には、一つの機能が設定メニューの一つで起動された後、次の設定選択状
態が表示される。一旦設定メニューの一つに入ると、ユーザは、ＳＥＬキー１１
４を使い、キーボードがタイムアウトされるまで（約１５秒後）又はユーザが設
定出口状態でＡＣＴキー１１０を押すまで、設定選択状態の全てを見ることがで
きる。

【０１０２】 好適には、ＳＥＬキー１１４は、オプションを選択するために使われる。安全
のため、このキーの使用によっては、値のいずれも変更されない。単一のプログ
ラムシーケンス（設定状態）内に、一つ以上のオプションが存在する場合、例え
ば、時間設定表示上の、時、分、及び日付などの場合、ＡＣＴキー１１０によっ
てオプションが選択される。ＡＣＴキー１１０は、設定状態を入力することによ
り値の変更を許可するために使われ、また、変更値を起動するために使われる。
上向きの矢印キー（△）１０８及び下向きの矢印キー（▽）１１２が、数字又は
点線が点滅している時に、正当なキーとして利用可能である。しかしながら、好
適な実施形態では、二つの例外が存在する。通常動作（時間）スクリーンが表示
されている間に、１）上向きの矢印（△）１０８を押すことにより、音声向上ボ
ーラス機能が設定ＩＩで可能にされていた場合、この機能が呼出され、２）下向
きの矢印キー（▽）１１２を押すことにより、ＬＣＤのバックライトをオン状態
にする。バックライトは、キーを最後に押した時から、約１５秒間の間オン状態
で残る。１５秒間の経過の前にキーを押すと、１５秒間のタイムアウトを再開始
する。

【０１０３】 外部注入装置１０は、最大、毎日４８の基準投与速度を投与するようにプログ
ラムできる。ユーザは、４８の率全てをプログラムする必要はない。複数の基準
投与速度は、プロフィールセグメントと呼ばれる。プロフィール切片は好適には
、開始時間と基準投与速度とによってプログラムされる。プロフィール切片率は
、プロフィール切片開始時間になると起動する。これにより、ユーザが外部注入
装置１０を再プログラムする必要無しに、いくつかの異なる投与スケジュールを
生じることができる。第一のプロフィール切片はいつでも、真夜中に始まる。他
のプロフィール切片はいつでも、偶数時又は３０分毎の境界で始まる。投与パタ
ーンは毎日繰り返される。代替実施形態では、外部注入装置１０は、４８よりも
多い又は少ないプロフィールを有していてもよく、この場合、その量は、メモリ
や各プロフィールの時間増分などに依存する。

【０１０４】 設定オプションは、ユーザに、個人の生活必要要件を満たすために、三つの「
個人パターン」にアクセスすることを許可する。第一の個人パターンは、現在の
基礎プロフィールパターンである。第二の個人パターンは、第一の個人パターン
に続き、「２」アイコンがいつでも、主要スクリーン及び基礎スクリーンに、外
部注入装置によって表示される。第三のパターンは、第二のパターンに続き、い
つでも、「３」アイコンを表示する。パターンは、ユーザが次の基準投与速度の
時間として点線を選択するまで、循環するようユーザに示される。ユーザは、設
定ＩＩメニューにおいて、１、２、または３を選択することにより、個人パター
ンを選ぶ。ユーザは、どれが現在のパターンであるかを、空白（すなわち、パタ
ーン１がオン状態）、「２」アイコン（すなわちパターン２がオン状態）、又は
「３」アイコン（すなわちパターン３がオン状態）を見ることにより、知ること
ができる。

【０１０５】 好適には、ユーザ又は健康管理専門家が、二つの別個の限界を外部注入装置１
０にプログラムできる。最大食事ボーラスは、食事ボーラスの大きさを制限する
ために設定できる。食事ボーラスを設定する時は、ソフトウェアは、最大を超え
るスクロールを許可しない。また、プロフィール切片の率及び一時基準投与速度
を制限する最大基準投与速度も存在する。プロフィール切片率又は一時基準投与
速度を設定する時には、ソフトウェアは、最大基準投与速度を超える値を許可し
ない。

【０１０６】 食事ボーラス履歴機能は、ユーザに、過去の１２の食事ボーラスを、時間と逆
の順番で見ることを許可する。上向きの矢印キー（△）１０８及び下向きの矢印
キー（▽）１１２が、選択状態から正当である。最後に投与されたボーラスが、
ボーラス履歴１として表示される。古いボーラスは、履歴２から履歴２４となる
。最後のボーラスの表示は、単語「最後」も示す。古いボーラスの表示は、ボー
ラスが投与された曜日を示す。安全の理由から、履歴食事ボーラスを変更するこ
とはできない。

【０１０７】 外部注入装置１０は、毎日の総量履歴を９０日間保持する。ユーザは、ポンプ
の表示装置を通じて、最後の７日間のみを表示できる（一般的には、９０日はダ
ウンロードのみによってアクセス可能である。他の日数を使ってもよい。）。こ
の表示は、選択状態としてアクセスされる。総量の日をスクロールし、総量履歴
を表示状態から直接見ることもできる。投与総量選択状態は、日付（今日の日付
には「今日」又は他の日付であれば、日／月／年[０１／９月／９７]として表示
される）が点滅している。日付がスクロールされた場合、表示装置は、対応する
日付の総量を示す。

【０１０８】 ユーザは、ポンプに生じた最後の２００の現象を再確認できる。一般的にはこ
れらは、外部注入装置１０のＬＣＤ２８上で再確認できる。この代わりに、現象
を外部注入装置１０の送信機／受信機２６を通じてデータをダウンロードするこ
と（例えば、ＩＲシリアル通信を使い）のみによって利用可能としてもよい。受
信又はダウンロードできる現象の典型的な種類としては、時間調整、自動オフ継
続時間、最大ボーラス、最大基準投与速度、インシュリン濃度、一時停止オン、
一時停止オフ、基準投与速度プロフィール、一時的基準投与速度、電池取外し及
び電池入れ替え、及び炭水化物推定器に保存された設定値及び履歴などが含まれ
る。外部注入装置１０は、その二方向の遠隔測定法を介して通信することができ
てもよい。外部注入装置は、入念に定義されたプロトコルにしたがって、データ
を送信でき、命令を受信及び実行できる。

【０１０９】 外部注入装置１０のＬＣＤ２８は、識別及び使用をより簡単にするアイコン使
用機能を導入する。例えば、以下のアイコンが利用可能である。時計アラームア
イコン、低電池アラームアイコン、低インシュリンアラームアイコン、及び一つ
又はそれ以上の個人パターンアイコン。代替実施形態では、より多くの又は少な
い数のアイコンを使ってもよい。アイコンの使用により、表示の理解及びアラー
ム状態の理解を簡単にし、よって、外部注入装置１０の安全性及び使用効率を増
やす。

【０１１０】 アラームは、簡単に認識することができ、同時に、ユーザが情報を得た上での
決定を下すために必要な情報を提供する。アラームは、ＬＣＤ２８上に表示され
てもよく、スピーカを通じて及び／又は振動アラーム１６を使い、音によって提
供されてもよい。警報は、プランジャが、インシュリンが約２０単位（Ｕ−１０
０）残っている状態に達した時に音を発する。代替実施形態では、より多くの又
は少ない残存単位が使われてもよく、及び／又は、ユーザ又は健康管理専門家に
よって残存単位がプログラム可能であってもよい。状態が修正されるまで、「低
量」を示すアイコンが主要スクリーンに現れ、及び／又は他のアラームが提供さ
れてもよい。

【０１１１】 好適な実施形態は、アラーム時計を含む。ユーザは、時間の量を決定し、設定
する。この時間は好適には３０分から２４時間であるが、より長い又は短い期間
を設定してもよい。外部注入装置１０ユニットは、アラームを提供し、ユーザに
同じアラーム頻度を繰り返すかアラームをキャンセルするかを促す。アラームは
、ユーザが血液グルコースレベルをテストする時や、インシュリンを注入する時
などを警告する助けとなる。代替実施形態では、複数のアラーム及び複数の異な
るトーンが使われてもよく、これにより、より正確な制御及び監視を可能にする
。

【０１１２】 好適な実施形態では、全てのアラームは、その周波数又は音量が徐々に上昇し
、これにより、ユーザが気がついた時点で終了できる。代替実施形態では、アラ
ームは、トーンを変化させ又は断続的に停止して、ユーザの注意をアラーム状態
に引いてもよい。更なる実施形態では、外部注入装置１０は、送信機／受信機２
６を使い、アラームを、通信ステーションやモデムなどの遠隔に位置する装置に
送信し、助けを求めてもよい。

【０１１３】 好適な実施形態では、一時間に発生してもよい駆動機構３２の外部注入装置１
０の最大ストローク数（number of strokes）が存在する。この最大数は、最大
基準投与速度及びボーラス量に基づく。外部注入装置１０は、音を発し（又は振
動し）、（（２．５＊最大ボーラス）＋最大基礎＋１）以上のストロークを一時
間以内に投与することはできない。好適には、外部注入装置１０は、０．１単位
の体積増分で薬物を投与する（他の増分を使ってもよい）。与えられたストロー
クにおける、実際のインシュリン又は薬物量は、インシュリン又は薬物濃度、ス
トロークの長さ、及び投与容器の直径又は断面積に依存する。好適な実施形態で
は、投与率は、ストローク毎のインシュリン量によってスクロールされる。率投
与パターンは、率に必要なストローク数を３６００（一時間を秒単位で表したも
の）で割ることにより計算される。この計算結果が、各ストローク間の秒数とな
る。率は、一時間の間に、各ストロークが一秒間の境界上で、均等に投与される
。３６００に均等に分かれない率は、累積エラーを生じない。例えば、一時間あ
たり３．０単位で、Ｕ−１００の濃度の場合を考慮する。Ｕ−１００における３
．０単位／時は、一時間に３０ストロークを必要とする。これは、３６００／３
０＝１２０秒毎又は２分間に一回のポンプストロークに変換される。代替実施形
態では、駆動機構３２が、増分又はパルス化された流率ではなく、連続的な流れ
を提供してもよい。更なる実施形態では、ストロークを省略し、液圧応用機械、
空気タイヤ、ステップモータ、連続的なモータなどを利用してもよい。

【０１１４】 外部注入装置１０は、インシュリンのＵ−４００、Ｕ−２５０、Ｕ−２００、
Ｕ−１００、Ｕ−５０、及びＵ−４０の濃度での薬品投与の機能を有する。代替
実施形態では外部注入装置１０は、インシュリン濃度で、Ｕ−４０以下及び例え
ばＵ−５００やＵ−１０００などのＵ−４００以上の薬物投与の機能を有する。
ポンプストローク毎に投与されるインシュリン量は、濃度に依存する。濃度が変
更された場合、ポンプストロークをインシュリンの単位に変換する定数もそれに
従い変更される。好適には、新しい濃度の選択時には、時間及び曜日以外の全て
の設定が、工場のデフォルト設定に戻る。デフォルト濃度は、Ｕ−１００である
。代替実施形態では、異なるデフォルト濃度を設定してもよく、これは、注入す
べき流体の種類に依存し、異なる設定が工場のデフォルトに戻る又は、いずれの
設定も工場のデフォルトに戻らない。外部注入装置１０の好適な実施形態では、
従来のプラスチック（例えばミニメドＭＭＴ−１０３（MiniMed MMT-103））容
器を利用する。代替実地形態では、例えばガラスや金属などの異なる物質から形
成された容器を使ってもよく、容器は、予め充填されていても、外部注入装置１
０の使用前にユーザによって充填されてもよい。

【０１１５】 外部注入装置１０の好適な実施形態は、ポンプを傷付けること無く水に入れら
れることもできる（IEC301-1 IPX7防水規格。他のレベルの耐水又は規格が使わ
れてもよい）。外部注入装置１０は、落とされることに弾力性を有していてもよ
く、例えば、１５００ｇの力に０．５ミリ秒の半サインパルス期間（half-sine
pulse duration）と共に耐える（他のレベルの衝撃抵抗を使用してもよい）。注
入ポンプ１０は、ポンプが通常でくわす化学物質、例えば、石鹸、インシュリン
、日焼けローション、アルコール、ベタジン、コメット（Comet)クレンザ、４０
９洗浄液、ウィンデックス（Windex）、ジョイ（Joy）皿石鹸、２５％漂白混合
物などでは傷を付けられない。

【０１１６】 好適な実施形態は、円筒形のＬｉ／ＭｎＯ₂一次電池を使う。 部品番号 製造元 PX28L(1406LC NEDA/ANSI;IEC) デュラセル（Duracell）

【０１１７】 代替実施形態では、複数の電池又は異なる化学的な構造又は特徴を有する電池
を使用してもよい。例えば、実施形態では、エナジャイザ３５７電池（Energize
r 357 batteries）などの銀酸化物、水銀酸化物、又は他のリチウム化学的性質
に基づく電池を使ってもよい。更なる実施形態は、ＤＣ電力ポート、誘導、太陽
電池などを再充電に使う、再充電可能な電池を含んでもよい。

【０１１８】 好適には、外部注入装置１０は、電池電圧が４．２ボルト及び１．０ミリアン
ペア負荷になった時に低電池状態を報告する。電池によって、投与されることが
可能な絶対的な最大電流は、最大１０秒間に６０ミリアンペアよりも低い。電池
の寿命を最大化するために、０．１単位のインシュリンを投与する度に、電池エ
ネルギの０．０２５ミリジュール以下を消費する。平均連続電池電流は、インシ
ュリンを投与するための充電時を除いて、６５ｕＡを超えることはない。好適に
は、外部注入装置１０は、相対的な電池寿命を示す。この情報は、携帯電話の電
池状態標識器と同様の概念で伝えられることができる。図１３は、予想される電
池の性能を、動作日数と投与された薬物単位との関係で示す。

【０１１９】 図１４は、外部注入装置１０によって使われる、典型的な工場デフォルト値を
示す表である。代替実施形態では、他のデフォルト値を使ってもよく、この選択
は、注入する薬物又は流体の種類に依存する。

【０１２０】 上述の説明は、本発明の特定の実施形態を参照するが、本発明の精神から離れ
ることなく数々の修正が可能なことを理解されたい。付随する請求項は、本発明
の真の範囲及び精神内にある、このような修正の全てを扱うよう意図される。

【０１２１】 したがって、ここで説明された実施形態は、全ての観点において、例示するも
のとして考慮され、制限するものとして考慮されるべきではない。本発明の範囲
は、上述の説明ではなく付随する請求項によって示され、したがって、請求項の
意味及び均等の範囲内にある全ての変更もまた、本発明に含まれるよう意図され
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施形態による外部注入装置及びシステムの、簡易ブロ
ック図である。

【図２】 本発明の実施形態による外部注入装置及びシステムの、斜視図で
ある。

【図３】 本発明の実施形態によるＲＦプログラマの上部斜視部である。

【図４】 本発明のその他の実施形態による遠隔命令装置の上部斜視図であ
る。

【図５】 本発明の実施形態で使われるＬＣＤ表示装置の正面平面図である
。

【図６】 本発明の実施形態による外部注入装置で使われる設定ＩＩオプシ
ョンの表である。

【図７】 本発明の実施形態による炭水化物推定器と共に又は該炭水化物推
定器無しにボーラスを設定するために使われるステップを示すフロー図である。

【図８ａ】 図６に示す設定ＩＩメニューオプションの特徴にアクセスする
ために使われるステップを示すフロー図である。

【図８ｂ】 図６に示す設定ＩＩメニューオプションの特徴にアクセスする
ために使われるステップを示すフロー図である。

【図９】 本発明の実施形態による外部注入装置上で使われる主要メニュー
オプションの表である。

【図１０】 本発明の実施形態による外部注入装置上で使われる設定Ｉメニ
ューオプションの表である。

【図１１】 図９に示す主要メニューオプションにアクセスするために使わ
れるステップを示すフロー図である。

【図１２】 図１０に示す設定Ｉメニューオプションの特徴にアクセスする
ために使われるステップを示すフロー図である。

【図１３】 一組の電池における、投与される単位と、予想される動作日数
との関係を示すグラフである。

【図１４】 本発明の実施形態において使われる、工場デフォルト設定を示
すチャートである。

【図１５】 本発明のもう一つの実施形態による外部注入装置及びシステム
の、簡易図である。

【図１６】 本発明の更にもう一つの実施形態による外部注入装置及びシス
テムの、簡易ブロック図である。

【図１７】 本発明の更にもう一つの実施形態による外部注入装置及びシス
テムの、簡易ブロック図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，Ｇ Ｈ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 コージー ジェームス ディー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サイ ミィ ヴァリー クッシュマン コート 2107 (72)発明者 ホーバック アラン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ムア パーク チェスターフィールド ドライブ 13635 (72)発明者 マラヴ ルイス ジェイ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ヴァ レンシア デル モント ドライブ 24107 ナンバー 24 (72)発明者 リビングストン ジョン エイチ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ニュ ーポート ビーチ オーガスタ レーン 31 (72)発明者 ハグ クリフォード ダブリュ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 シャ ーマン オークス ベネフィット ストリ ート 14570 ナンバー 303 (72)発明者 スライサスパット チャラームカート アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サン ヴァリー ビネヴァリー ドライブ 8701 (72)発明者 ヨネモト ジェイ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ダイ アモンド バー サウス クロフター ド ライブ 1154 (72)発明者 ルパート デボラ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロス アンジェルス ベントレイ アベニュー 2216 ＃１ (72)発明者 ビショップ デニス ピー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ヴァ ン ナイズ カンタロープ アベニュー 6624 (72)発明者 マートフェルト ロバート アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ラ カナダ オリーブ レーン 1102 (72)発明者 ガット エイドリアン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 ロス アンジェルス サウス ウェストゲイト アベニュー 1427 Ｆターム(参考） 2F002 AA00 AA01 AA05 AD06 AD07 BA02 BB04 EA01 EB03 EB04 EB14 EC01 EC02 EC05 ED00 ED01 ED02 ED03 ED04 ED05 EE00 EE04 EE08 EH03 EH06 FA32 4C066 AA07 BB01 CC01 DD11 DD12 FF03 FF05 GG20 HH30 LL30 QQ77 【要約の続き】

Claims (55)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 体内に液体を注入するための外部注入装置であって、 ハウジングと、 前記ハウジングに結合され、遠隔で生成された命令を受信するための受信機と
   、 前記ハウジング及び前記受信機に結合され、遠隔で生成された命令を受信し、
   前記命令にしたがって外部注入装置を制御するためのプロセッサと、 命令が受信された時及び前記外部注入装置を制御するために命令が利用されて
   いる時を示す標識装置であって、前記外部注入装置が遠隔から命令されている時
   に視界から隠されることが可能な、標識装置と、 を、有することを特徴とする外部注入装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の外部注入装置であって、前記外部注入装置
   が更に、プログラムを保存するためのメモリを有し、前記受信機が、ソフトウェ
   ア更新を受信し外部注入装置機能の遠隔プログラミングを助ける機能を備えるこ
   とを特徴とする外部注入装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の外部注入装置であって、前記外部注入装置
   が、患者の注入履歴と、ポンプ活動を保存するための、メモリを有することを特
   徴とする外部注入装置。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の外部注入装置であって、前記遠隔で生成さ
   れた命令が、前記外部注入装置による前記液体の音声標識によるボーラス投与を
   プログラムし起動させる機能を備えることを特徴とする外部注入装置。
5. 【請求項５】 請求項１に記載の外部注入装置であって、前記遠隔で生成さ
   れた命令が、前記外部注入装置による前記液体の振動標識によるボーラス投与を
   プログラムし起動させる機能を備えることを特徴とする外部注入装置。
6. 【請求項６】 請求項１に記載の外部注入装置であって、前記遠隔で生成さ
   れた命令が、前記外部注入装置による前記液体の一時的な基準投与速度をプログ
   ラムし起動させる機能を備えることを特徴とする外部注入装置。
7. 【請求項７】 請求項１に記載の外部注入装置であって、前記遠隔で生成さ
   れた命令が、前記外部注入装置による前記液体の投与をプログラムし一時的に停
   止させる機能を備えることを特徴とする外部注入装置。
8. 【請求項８】 請求項１に記載の外部注入装置であって、前記遠隔で生成さ
   れた命令が、前記外部注入装置による前記液体のボーラス延長投与をプログラム
   し起動させる機能を備えることを特徴とする外部注入装置。
9. 【請求項９】 請求項１に記載の外部注入装置であって、前記遠隔で生成さ
   れた命令が、前記外部注入装置による前記液体の二重波形に従ったボーラス投与
   をプログラムし起動させる機能を備えることを特徴とする外部注入装置。
10. 【請求項１０】 請求項１に記載の外部注入装置であって、前記遠隔で生成
    された命令が、前記外部注入装置による前記液体の所定のプロフィールに従った
    ボーラス投与をプログラムし起動させる機能を備えることを特徴とする外部注入
    装置。
11. 【請求項１１】 体内に液体を注入するための注入システムであって、 外部注入装置と、 遠隔命令装置と、 を有し、前記外部注入装置が、 ハウジングと、 前記ハウジングに結合され、遠隔で生成された命令を受信するための受信機と
    、 前記ハウジング及び前記受信機に結合され、遠隔で生成された命令を受信し、
    前記命令に従って、前記外部注入装置を制御するためのプロセッサと、 命令が受信された時を示し、前記外部注入装置を制御するために前記命令が利
    用されている時を示す標識装置であって、これにより、前記外部注入装置が遠隔
    から命令されている時に隠されることのできる、標識装置と、 を有し、 前記遠隔命令装置が、 命令装置ハウジングと、 前記命令装置ハウジングに結合され、命令を入力するためのキーパッドと、 前記キーパッドに結合され、命令を前記外部注入装置の前記受信機に送信する
    ための送信機と、 を、有することを特徴とする注入システム。
12. 【請求項１２】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記外部注入
    装置が更に、前記遠隔命令装置からの命令の受信を照合するための送信機を有し
    、前記遠隔命令装置が更に、前記外部注入装置の前記装置送信機からの前記照合
    を受信するための遠隔受信機と、前記外部注入装置からの前記照合の受信を示す
    ための、遠隔標識装置と、を有することを特徴とする注入システム。
13. 【請求項１３】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、キーホルダに適合するよう大きさを定められることを特徴とする注入シ
    ステム。
14. 【請求項１４】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、ＲＦ周波数を使い、前記外部注入装置に遠隔命令を送信することを特徴
    とする注入システム。
15. 【請求項１５】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、ＩＲ周波数を使い、前記外部注入装置に遠隔命令を送信することを特徴
    とする注入システム。
16. 【請求項１６】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、可視周波数を使い、前記外部注入装置に遠隔命令を送信することを特徴
    とする注入システム。
17. 【請求項１７】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、超音波周波数を使い、前記外部注入装置に遠隔命令を送信することを特
    徴とする注入システム。
18. 【請求項１８】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、音声周波数を使い、前記外部注入装置に遠隔命令を送信することを特徴
    とする注入システム。
19. 【請求項１９】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、電磁効果を使い、前記外部注入装置に遠隔命令を送信することを特徴と
    する注入システム。
20. 【請求項２０】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、約２．５４ｃｍ（１インチ）以上の距離で、遠隔命令を提供する機能を
    備えることを特徴とする注入システム。
21. 【請求項２１】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記外部注入
    装置の前記プロセッサが独自の識別コードを有し、前記遠隔命令装置が、前記外
    部注入装置の前記独自識別コードを読取り、記憶する機能を備え、前記遠隔命令
    装置及び前記外部注入装置が、前記独自識別コードを使い、他の外部注入装置と
    の干渉を実質的に回避することを特徴とする注入システム。
22. 【請求項２２】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が独自の識別コードを有し、前記外部注入装置の前記プロセッサが、前記遠
    隔命令装置の前記独自識別コードを読取り、記憶する機能を備え、前記遠隔命令
    装置及び前記外部注入装置が前記独自識別コードを使い、他の遠隔命令装置との
    干渉を実質的に回避することを特徴とする注入システム。
23. 【請求項２３】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、医者によって制御された、前記外部注入装置の特定機能をユーザから除
    外するプログラミングを許可するモードを含むことを特徴とする注入システム。
24. 【請求項２４】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置がまた、前記外部注入装置の利用可能な機能を開始する又は変更するための
    コンピュータプログラミングを許可するために、コンピュータへのリンクを有す
    ることを特徴とする注入システム。
25. 【請求項２５】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記外部注入
    装置が、プログラムを保存するためのメモリを備え、前記受信機が、外部注入装
    置機能の遠隔プログラミングを助けるためのソフトウェア更新を受信する機能を
    備えることを特徴とする注入システム。
26. 【請求項２６】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、他の医療機器からデータを受信し、受信したデータを前記外部注入装置
    に中継する機能を備えることを特徴とする注入システム。
27. 【請求項２７】 請求項２６に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、前記他の医療機器に遠隔から命令し、制御する機能を備えることを特徴
    とする注入システム。
28. 【請求項２８】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、前記外部注入装置による、前記液体の音声ボーラス投与をプログラムし
    、起動させる機能を備えることを特徴とする注入システム。
29. 【請求項２９】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、前記外部注入装置による、前記液体の振動標識によるボーラス投与をプ
    ログラムし、起動させる機能を備えることを特徴とする注入システム。
30. 【請求項３０】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、前記外部注入装置による、前記液体の一時的な基準投与速度をプログラ
    ムし、起動させる機能を備えることを特徴とする注入システム。
31. 【請求項３１】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、前記外部注入装置による、前記液体の投与をプログラムし、一時停止さ
    せる機能を備えることを特徴とする注入システム。
32. 【請求項３２】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、前記外部注入装置による、前記液体のボーラス延長投与をプログラムし
    、起動させる機能を備えることを特徴とする注入システム。
33. 【請求項３３】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、前記外部注入装置による、前記液体の所定のプロフィールに従ったボー
    ラス投与をプログラムし、起動させる機能を備えることを特徴とする注入システ
    ム。
34. 【請求項３４】 請求項１１に記載の注入システムであって、前記遠隔命令
    装置が、前記外部注入装置による、前記液体の二重波形に従ったボーラス投与を
    プログラムし、起動する機能を備えることを特徴とする注入システム。
35. 【請求項３５】 体内に液体を注入するための外部注入装置であって、 ハウジングと、 前記ハウジングに結合されたプロセッサと、 前記プロセッサ及び外部から供給された値と関連して使われ、体に取り入れら
    れる物質の推定量に基づき、注入する液体量を推定するための、ボーラス推定器
    と、 注入する流体の量が計算された時を示すための、標識装置と、 を有することを特徴とする外部注入装置。
36. 【請求項３６】 請求項３５に記載の外部注入装置であって、前記ボーラス
    推定器が、現在の特性値と及び目標特性値に基づき、修正ボーラスを計算する機
    能を備えることを特徴とする外部注入装置。
37. 【請求項３７】 請求項３６に記載の外部注入装置であって、前記ボーラス
    推定器が、注入する液体量を決定し修正ボーラスを計算するために使われる液体
    センサを含むことを特徴とする外部注入装置。
38. 【請求項３８】 請求項３７に記載の外部注入装置であって、前記注入する
    液体がインシュリンであり、前記取入れられる物質が、炭水化物であることを特
    徴とする外部注入装置。
39. 【請求項３９】 請求項３５に記載の外部注入装置であって、前記注入する
    液体がインシュリンであり、前記取入れられる物質が、炭水化物であることを特
    徴とする外部注入装置。
40. 【請求項４０】 請求項３５に記載の外部注入装置であって、前記ボーラス
    推定器が、前記ボーラス推定器が推定したボーラスの後、所定期間、ボーラスの
    計算を防ぐ禁止を含むことを特徴とする外部注入装置。
41. 【請求項４１】 請求項３５に記載の外部注入装置であって、前記供給され
    る値が、特定の食物の炭水化物値を表すコードであることを特徴とする外部注入
    装置。
42. 【請求項４２】 請求項３５に記載の外部注入装置であって、前記供給され
    る値が、特定の食事の炭水化物値を表すコードであることを特徴とする外部注入
    装置。
43. 【請求項４３】 請求項３５に記載の外部注入装置であって更に、前回注入
    された液体量が体内で活性し続ける時間値を決定するための継続時間係数を有し
    、決定された値が、注入する前記流体量を調整するために使われることを特徴と
    する外部注入装置。
44. 【請求項４４】 体内に液体を注入するための外部注入装置であって、 容器を含むハウジングと、 前記ハウジングに結合されたプロセッサと、 前記プロセッサと共に使われ、アラームを提供し、前記外部注入装置のプライ
    ミングの際に、前記容器中の前記流体から気泡を除去することを助けるために十
    分な振動を発生させる、振動アラームと、 を有することを特徴とする外部注入装置。
45. 【請求項４５】 請求項４４に記載の外部注入装置であって、前記振動アラ
    ームが、前記外部注入装置による、前記流体の連続した投与周期間に、前記容器
    内の前記流体を揺らすために使われることを特徴とする外部注入装置。
46. 【請求項４６】 請求項４４に記載の外部注入装置であって、前記振動アラ
    ームが、前記外部注入装置による前記流体の投与中に前記容器内の前記流体を揺
    らすために使われることを特徴とする外部注入装置。
47. 【請求項４７】 体内に液体を注入するための外部注入装置であって、 容器を含むハウジングと、 前記ハウジングに結合されたプロセッサと、 前記プロセッサに結合された可聴アラームと、 前記プロセッサ及び前記可聴アラームに関連して使われ、アラームを提供する
    振動アラームと、 を有することを特徴とする外部注入装置。
48. 【請求項４８】 請求項４７に記載の外部注入装置であって、前記振動アラ
    ームが、前記外部注入装置による前記液体の連続した投与周期間に、前記容器内
    の前記流体を揺らすためにも使われることを特徴とする外部注入装置。
49. 【請求項４９】 請求項４７に記載の外部注入装置であって、前記振動アラ
    ームが、前記外部注入装置による、前記流体の投与の際に前記容器内の前記流体
    を揺らすためにも使われることを特徴とする外部注入装置。
50. 【請求項５０】 請求項４７に記載の外部注入装置であって、前記プロセッ
    サが、前記可聴アラームと前記振動アラームから、作動するものを選択し、この
    選択が、選択されなかったアラームとは独立していることを特徴とする外部注入
    装置。
51. 【請求項５１】 体内に液体を注入するための外部注入装置であって、 ハウジングと、 前記ハウジングに結合されたプロセッサと、 前記ハウジングに結合されたキーパッドであって、残存電池電力の推定値を決
    定するために前記プロセッサと関連して使われるキーパッドと、 残存電池電力の前記推定値を示すための標識装置と、 を有することを特徴とする外部注入装置。
52. 【請求項５２】 体内に液体を注入するための外部注入装置であって、 ハウジングと、 前記ハウジングに結合されたプロセッサと、 前記プロセッサに結合され、少なくとも二つの個人投与パターンを保存するた
    めにプロセッサに関連して使われるメモリと、 前記ハウジングに結合されたキーパッドであって、前記少なくとも二つの個人
    投与パターンの一つを選択するために前記プロセッサに関連して使われるキーパ
    ッドと、 前記選択された個人投与パターンを示すための標識装置と、 を有し、前記プロセッサが、前記少なくとも二つの個人投与パターンの前記選
    択された一つに基づき、前記外部注入装置を制御することを特徴とする外部注入
    装置。
53. 【請求項５３】 体内に液体を注入するための外部注入装置であって、 ハウジングと、 前記ハウジングに結合され、遠隔で生成された命令を受信するための受信機と
    、 前記ハウジングに結合されたプロセッサと、 前記プロセッサに結合され、前記プロセッサに関連して使われ、少なくとも二
    つの個人投与パターンを保存するメモリであって、前記プロセッサが、前記遠隔
    で生成された命令を受信し、前記命令にしたがって前記外部注入装置を制御し、
    前記少なくとも二つの個人投与パターンの一つを選択するために前記受信機に結
    合されている、メモリと、 前記選択された個人投与パターンを示し、前記選択された個人投与パターンに
    したがって前記外部注入装置を制御するために命令が受信された時を示す、標識
    装置であって、前記外部注入装置が遠隔から命令されている時に視界から隠され
    ることのできるような、標識装置と、 を有し、前記プロセッサが、前記少なくとも二つの個人投与パターンの前記選
    択された一つにしたがって、前記外部注入装置を制御することを特徴とする外部
    注入装置。
54. 【請求項５４】 体内に液体を注入するための外部注入装置であって、 ハウジングと、 前記ハウジングに結合されたプロセッサと、 前記プロセッサに結合され、少なくとも二つの基準投与速度プロフィールを保
    存するために前記プロセッサと関連して使われるメモリと、 前記ハウジングに結合され、前記プロセッサと関連して使われ、前記少なくと
    も二つの基準投与速度プロフィールをプログラムするためのキーパッドと、 プログラム中に前記基準投与速度プロフィールを示すための標識装置と、 を有し、前記プロセッサが、前記プログラムされた少なくとも二つの基準投与
    速度プロフィールにしたがって前記外部注入装置を制御することを特徴とする外
    部注入装置。
55. 【請求項５５】 体内に液体を注入するための外部注入装置であって、 ハウジングと、 前記ハウジングに結合されたプロセッサと、 前記プロセッサに結合され、少なくとも二つのボーラスの種類を保存するため
    に前記プロセッサに関連して使われるメモリと、 前記ハウジングに結合され、前記プロセッサと関連して使われ、前記少なくと
    も二つのボーラスの種類から一つを選択するためのキーパッドと、 前記選択されたボーラスの種類を示すための標識装置と、 を有し、前記プロセッサが、前記少なくとも二つのボーラスの種類の選択され
    た一つにしたがって、前記外部注入装置を制御することを特徴とする外部注入装
    置。