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JP2000341074A - 差動弾性表面波フィルタ - Google Patents

差動弾性表面波フィルタ

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JP2000341074A
JP2000341074A JP11149112A JP14911299A JP2000341074A JP 2000341074 A JP2000341074 A JP 2000341074A JP 11149112 A JP11149112 A JP 11149112A JP 14911299 A JP14911299 A JP 14911299A JP 2000341074 A JP2000341074 A JP 2000341074A
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JP
Japan
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acoustic wave
surface acoustic
terminal
input
idt
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JP11149112A
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Naganori Ebara
永典 江原
Kazushige Noguchi
和繁 野口
Yoshiichi Kihara
芳一 木原
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/0023Balance-unbalance or balance-balance networks
    • H03H9/0028Balance-unbalance or balance-balance networks using surface acoustic wave devices
    • H03H9/0033Balance-unbalance or balance-balance networks using surface acoustic wave devices having one acoustic track only
    • H03H9/0042Balance-unbalance or balance-balance networks using surface acoustic wave devices having one acoustic track only the balanced terminals being on opposite sides of the track

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路規模を必要以上に大きくすることなく、
良好なバランおよびフィルタの特性を得ることのできる
差動弾性表面波フィルタを提供。 【解決手段】 不平衡入力端子320 と接地端子322、324
との間に不平衡の電気信号が入力されと、この電気信号
は二端子対弾性表面波回路302、304 に入力される。回路
302 に入力した電気信号は、表面波に変換された後、再
び電気信号に変換され二端子対弾性表面波回路306 に送
られる。回路306 に入力した電気信号は、表面波に変換
された後、再び電気信号に変換され平衡出力端子350 に
導出される。一方、回路304 に入力した電気信号は、表
面波に変換された後、再び電気信号に変換され、二端子
対弾性表面波回路308 に送られる。回路308 に入力した
電気信号は、表面波に変換された後、再び電気信号に変
換され平衡出力端子352に導出される。この場合の回路3
02 〜308 における入力電気信号の位相に対する出力電
気信号における位相は、略180 度の差を持つ。したがっ
て、平衡出力端子350、352 からは、同じ位相の平衡信号
が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は差動弾性表面波フィ
ルタに係り、特に携帯電話等の移動通信端末の高周波フ
ィルタに適用して好適な差動弾性表面波フィルタに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、特に移動体通信の発達および
高周波化により弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wav
e) フィルタの開発が盛んに行なわれている。従来の弾
性表面波フィルタのほとんどは、不平衡型フィルタであ
る。この不平衡型フィルタは、通常は入力に2端子、出
力に2端子を有するものであるが、この入力および出力
の一方の端子が接地(アース)端子として使用されてい
るために、不平衡の信号の処理しかできない。
【0003】一方、増幅器のような高周波回路は、平衡
信号を使用した方が回路の特性を向上させるのによいの
で、差動増幅型による平衡回路を用いることが多い。し
たがって不平衡型フィルタの出力と増幅器の入力との間
には、不平衡−平衡の変換回路つまりバラン回路(バラ
ン:Balun )が必要になる。
【0004】従来のバラン回路としては、たとえばHu S
huhao:「The Balun Family」、MICROWAVE JOURNAL、Septemb
er、1987 (文献1)に開示されるものがある。文献1に
開示されるバランは、インダクタ(L)、キャパシタ(C) な
どの受動素子およびストリップラインなどにより構成さ
れたものであり、広く実用化されている。
【0005】つまりバランは通信機器においてフィルタ
とともに重要な部品であり、VHF 帯、UHF帯およびミリ波
帯のそれぞれの帯域において種々の形状のものが作ら
れ、使用されている。最近では携帯電話等の移動通信端
末の小型化、低価格化、軽量化の進展に伴い、バランの
形状の小型化および特性の向上化が求められている。
【0006】ところで、従来の弾性表面波共振器として
は、たとえば、田島、多田、家木:「異なる入出力イン
ピーダンスを持つ平衡−不平衡入出力RF用SAW フィル
タ」1997年電子情報学会総合全国大会、A-11-17 、1997
年3月(文献2)に開示されるものが、また田中昌喜:
「平衡終端型弾性表面波フィルタ」、特開平9-331232号
公報、出願日1997年6月10日(文献3)に開示されるも
のが、またY.Taguchi、S.Seki、K.Eda:「A New Balanced-U
nbalanced Type RF-Band SAW Filter」、IEEE MTT-S Dige
st、September、1996 (文献4)に開示されるものがあ
る。
【0007】最近では、バランの形状の小型化および特
性の向上化に伴って、フィルタの形状の小型化および特
性の向上化も求められており、不平衡−平衡変換機能と
上述の文献2、3および4に示される弾性表面波共振器
を用いてなるフィルタ機能とを合わせ持つ差動フィルタ
の開発も進められている。
【0008】図8には、不平衡−平衡変換機能と文献4
における弾性表面波共振器を用いてなるフィルタ機能と
を合わせ持つ従来の差動フィルタ800 の構成の一例が示
されている。図8に示すように、この差動フィルタ800
は3個のIDT (InterdigitalTransducer: すだれ状電
極:共振子)808、810、812 と2個の反射器814、816 とか
ら構成されている。
【0009】同図に示すように、入力IDT808の入力端子
は不平衡入力端子802 と接続され、入力IDT808のもう一
方の端子は接地されている。出力IDT810および出力IDT8
12の出力端子は平衡出力端子804 と接続され、出力IDT8
10および出力IDT812のもう一方の出力端子は平衡出力端
子806 と接続されている。この場合、IDT808の形状と出
力IDT810および出力IDT812の形状とは同じ向きになって
いる。
【0010】このように構成することによって不平衡入
力−平衡出力の差動フィルタを実現している。この差動
フィルタ800 を64°Y-Cut、X-propagation LiNbo3の圧電
基板を用いて作成した場合の性能としては、挿入損3d
B、 減衰量30dBの特性が得られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たLC素子によるバランについては小型化の可能性はある
もののアイソレーションや挿入損などの特性に問題があ
り、また上述した弾性表面波共振器を用いて構成したフ
ィルタについても挿入損や減衰量などの特性に問題があ
った。
【0012】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、回路規模を必要以上に大きくすることなく、良好な
バランおよびフィルタの特性を得ることのできる差動弾
性表面波フィルタを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、差動弾性表面波フィルタであって、差
動弾性表面波フィルタの通過帯域内での入出力信号の位
相差が略180 度ある二端子対弾性表面波共振器と差動弾
性表面波フィルタの通過帯域内での入出力信号の位相差
が前記所定の値を持つ二端子対弾性表面波共振器とを縦
続接続してなる第1の縦続接続二端子対弾性表面波共振
器と、この第1の縦続接続二端子対弾性表面波共振器と
背中合わせに配置される差動弾性表面波フィルタの通過
帯域内での入出力信号の位相差が略180 度ある二端子対
弾性表面波共振器と差動弾性表面波フィルタの通過帯域
内での入出力信号の位相差が前記所定の値を持つ二端子
対弾性表面波共振器とを縦続接続してなる第2の縦続接
続二端子対弾性表面波共振器とを有し、第1の縦続接続
二端子対弾性表面波共振器の一方の入出力端子と第2の
縦続接続二端子対弾性表面波共振器の一方の入出力端子
とが電気的に並列接続されて不平衡入力端子が構成さ
れ、第1の縦続接続二端子対弾性表面波共振器の他方の
入出力端子と第2の縦続接続二端子対弾性表面波共振器
の他方の入出力端子とが電気的に直列接続されて平衡出
力端子が構成されることを特徴とする。
【0014】また本発明は、上述の課題を解決するため
に、差動弾性表面波フィルタであって、差動弾性表面波
フィルタの通過帯域内での入出力信号の位相差が略180
度ある第1の二端子対弾性表面波共振器と、この第1の
二端子弾性表面波共振器と背中合わせに配置される差動
弾性表面波フィルタの通過帯域内での入出力信号の位相
差が略180 度ある第2の二端子対弾性表面波共振器とを
有し、第1の二端子対弾性表面波共振器の一方の入出力
端子と第2の二端子対弾性表面波共振器の一方の入出力
端子とが電気的に並列接続されて不平衡入力端子が構成
され、第1の二端子対弾性表面波共振器の他方の入出力
端子と第2の二端子対弾性表面波共振器の他方の入出力
端子とが電気的に直列接続されて平衡出力端子が構成さ
れることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる差動弾性表面波フィルタの実施例を詳細に説明す
る。
【0016】図6には、本発明の原理を示す差動弾性表
面波フィルタ100 の構成例が示されている。同図に示す
ように、差動弾性表面波フィルタ100 は、二端子対弾性
表面波回路(SAW Network:SAN)150、152、154、156、158、16
0、162および164 から構成されている。
【0017】図7には、図6で用いられる二端子対弾性
表面波回路(SAN) の概念図が示されている。同図に示す
ように、二端子対弾性表面波回路は正相入力端子190、19
2 と逆相出力端子194、196 を有する。この二端子対弾性
表面波回路は、その正相入力端子190 に正相の入力信号
を入力するとその逆相出力端子194 から逆相の出力信号
を出力するフィルタである。この場合、正相入力端子19
2 および逆相出力端子196 は接地されていてもよいし、
接地されていなくともよい。
【0018】なお、この例では符号190、192 を正相入力
端子とし、符号194、196 を逆相出力端子としたが、これ
とは逆に、符号190、192 を逆相出力端子とし、符号194、
196を正相入力端子としてもよい。
【0019】図6を参照すると、不平衡信号を受け入れ
る入力側の二端子対弾性表面波回路150 と152 とは、2
つの図7の二端子対弾性表面波回路を背中合わせにした
配置になっている。回路150、152 のそれぞれの端子190
はフィルタ100 の不平衡入力端子80と電気的に接続さ
れ、回路150 の端子192 はフィルタ100 の接地端子82と
電気的に接続され、回路152 の端子192 はフィルタ100
の接地端子84と電気的に接続され、回路150 の端子196
と回路152 の端子196 とは接続電極112 で接続されてい
る。
【0020】次に、上述した二端子対弾性表面波回路15
0 と接続電極を介して電気的に縦続接続される段間の二
端子対弾性表面波回路154 および上述した二端子対弾性
表面波回路152 と接続電極を介して電気的に縦続接続さ
れる段間の二端子対弾性表面波回路156 について詳述す
る。
【0021】段間の二端子対弾性表面波回路154 と156
とは、2つの図7の二端子対弾性表面波回路を背中合わ
せにした配置になっている。回路154、156 のそれぞれの
端子190 は接続電極で接続電極112 に接続され、回路15
4 の端子192 は回路150 の端子194 と接続電極110 で接
続され、回路156 の端子192 は回路152 の端子194 と接
続電極114 で接続され、回路154 の端子196 と回路156
の端子196 とは接続電極118 で接続されている。
【0022】次に、上述した二端子対弾性表面波回路15
4 と接続電極を介して電気的に縦続接続される段間の二
端子対弾性表面波回路158 および上述した二端子対弾性
表面波回路156 と接続電極を介して電気的に縦続接続さ
れる段間の二端子対弾性表面波回路160 について詳述す
る。
【0023】段間の二端子対弾性表面波回路158 と160
とは、2つの図7の二端子対弾性表面波回路を背中合わ
せにした配置になっている。回路158、160 のそれぞれの
端子190 は接続電極で接続電極118 に接続され、回路15
8 の端子192 は回路154 の端子194 と接続電極116 で接
続され、回路160 の端子192 は回路156 の端子194 と接
続電極120 で接続され、回路158 の端子196 と回路160
の端子196 とは接続電極124 で接続されている。
【0024】次に、上述した二端子対弾性表面波回路15
8 と接続電極を介して電気的に縦続接続される出力側の
二端子対弾性表面波回路162 および上述した二端子対弾
性表面波回路160 と接続電極を介して電気的に縦続接続
される出力側の二端子対弾性表面波回路164 について詳
述する。
【0025】平衡信号を出力する出力側の二端子対弾性
表面波回路162 と164 とは、2つの図7の二端子対弾性
表面波回路を背中合わせにした配置になっている。回路
162、164 のそれぞれの端子190 は接続電極で接続電極12
4 に接続され、回路162 の端子192 は回路158 の端子19
4 と接続電極122 で接続され、回路164 の端子192 は回
路160 の端子414 と接続電極194 で接続され、回路162、
164 のそれぞれの端子196 はフィルタ100 の接地端子94
と電気的に接続され、回路162 の端子194 はフィルタ10
0 の平衡出力端子90と電気的に接続され、回路164 の端
子194 はフィルタ100 の平衡出力端子92と電気的に接続
されている。
【0026】なお、この例では、回路150、152 の端子19
6 と回路154、156 の端子190 とは接続電極112 で接続さ
れているが、これらの端子を図示しない接地端子と電気
的に接続してもよいし、また回路154、156 の端子196 と
回路158、160 の端子190 とは接続電極118 で接続されて
いるが、これらの端子を図示しない接地端子と電気的に
接続してもよいし、また回路158、160 の端子196 と回路
162、164 の端子190 とは接続電極124 で接続されている
が、これらの端子を図示しない接地端子と電気的に接続
してもよいし、。
【0027】図6の構成の動作を説明する。
【0028】不平衡入力端子80に不平衡の電気信号が入
力されと、この電気信号は二端子対弾性表面波回路150、
152 に入力される。二端子対弾性表面波回路150 に入力
した電気信号は、この150 において表面波に変換された
後、再び電気信号に変換され二端子対弾性表面波回路15
4 に送られる。二端子対弾性表面波回路154 に入力した
電気信号は、この回路154 において表面波に変換された
後、再び電気信号に変換され二端子対弾性表面波回路15
8 に送られる。
【0029】二端子対弾性表面波回路158 に入力した電
気信号は、この回路158 において表面波に変換された
後、再び電気信号に変換され二端子対弾性表面波回路16
2 に送られる。二端子対弾性表面波回路162 に入力した
電気信号は、この回路162 において表面波に変換された
後、再び電気信号に変換され平衡出力端子90に導出され
る。
【0030】一方、二端子対弾性表面波回路152 に入力
した電気信号は、この回路152 において表面波に変換さ
れた後、再び電気信号に変換され、二端子対弾性表面波
回路156 に送られる。二端子対弾性表面波回路156 に入
力した電気信号は、この回路156 において表面波に変換
された後、再び電気信号に変換され二端子対弾性表面波
回路160 に送られる。
【0031】二端子対弾性表面波回路160 に入力した電
気信号は、この回路160 において表面波に変換された
後、再び電気信号に変換され二端子対弾性表面波回路16
4 に送られる。二端子対弾性表面波回路164 に入力した
電気信号は、この回路164 において表面波に変換された
後、再び電気信号に変換され平衡出力端子92に導出され
る。
【0032】この場合の電気信号における位相について
説明する。図6において使用される二端子対弾性表面波
回路における入力電気信号の位相に対する出力電気信号
の位相は、略180 度の差がある。このことからわかるよ
うに、図6における奇数段目の二端子対弾性表面波回路
(SAN)150、152、158、160の出力からは、不平衡入力端子80
に入力した位相と略180 度異なる位相の信号つまり逆相
の信号が出力され、また、偶数段目の二端子対弾性表面
波回路(SAN)154、156、162、164の出力からは、不平衡入力
端子80に入力した位相と略同じ位相の信号つまり同相の
信号が出力される。したがって平衡出力端子90、92 から
は、同相の平衡信号が出力される。
【0033】なお、図6においては上側に二端子対弾性
表面波回路を4段、下側に二端子対弾性表面波回路を4
段有する回路構成としたが、たとえば上側に1段、下側
に1段あるいは上側に2段、下側に2段あるいは上側に
3段、下側に3段というように何段でもよい。
【0034】図1には、本発明の第1の実施例による差
動弾性表面波フィルタ300 が示されている。同図に示す
ように、差動弾性表面波フィルタ300 は、二端子対弾性
表面波共振器302、304、306 および308 から構成されてい
る。このようなフィルタ300をたとえばLiNbo3の圧電基
板を用いて作成してよい。
【0035】図1で用いられる二端子対弾性表面波共振
器の具体化した構成が図2に示されている。同図に示す
ように、二端子対弾性表面波共振器は2IDT型の二端子対
弾性表面波回路であり、IDT402、404と反射器406、408 と
から構成されている。反射器406 はIDT402の左側に、反
射器408 はIDT404の右側にそれぞれ配置されている。ま
た、この例では、IDT404の形状はIDT402の形状とは逆の
向きになっている。なお、IDT402、404および反射器406、
408 の電極指数は、多く記載できないため、都合上簡略
化されている。
【0036】図2を参照すると、二端子対弾性表面波回
路は、正相入力端子410、412 と逆相出力端子414、416 を
有する。この場合、正相入力端子410 は図7の正相入力
端子190 に、正相入力端子412 は図7の正相入力端子19
2 に、逆相出力端子414 は図7の逆相出力端子194 に、
逆相出力端子416 は図7の逆相出力端子196 にそれぞれ
相当する。
【0037】図2に示すように、IDT402の端子は正相入
力端子410 と、IDT402のもう一方の端子は正相入力端子
412 と、IDT404の端子は逆相出力端子414 と、IDT404の
もう一方の端子は逆相出力端子416 とそれぞれ接続され
ている。この二端子対弾性表面波回路は、その正相入力
端子410 に正相の入力信号を入力するとその逆相出力端
子414 から逆相の出力信号を出力するフィルタである。
この場合、正相入力端子412 は正相入力端子410 に対す
る接地側、また逆相出力端子416 は逆相出力端子414 に
対する接地側でよい。
【0038】図1を参照すると、不平衡信号を受け入れ
る入力側の二端子対弾性表面波回路302 と304 とは、2
つの図2の二端子対弾性表面波回路を背中合わせにした
配置になっている。回路302、304 のそれぞれの端子410
は電気的に並列接続されてフィルタ300 の不平衡入力端
子320 と電気的に接続され、回路302 の端子412 はフィ
ルタ300 の接地端子322 と電気的に接続され、回路304
の端子412 はフィルタ300 の接地端子324 と電気的に接
続され、回路302 の端子416 と回路304 の端子416 とは
接続電極340 で接続されている。
【0039】次に、上述した二端子対弾性表面波回路30
2 と接続電極を介して電気的に縦続接続される出力側の
二端子対弾性表面波回路306 および上述した二端子対弾
性表面波回路304 と接続電極を介して電気的に縦続接続
される出力側の二端子対弾性表面波回路308 について詳
述する。
【0040】平衡信号を出力する出力側の二端子対弾性
表面波回路306 と308 とは、2つの図2の二端子対弾性
表面波回路を背中合わせにした配置になっている。回路
306、308 のそれぞれの端子410 は接続電極で接続電極34
0 に接続され、回路306 の端子412 は回路302 の端子41
4 と接続電極342 で接続され、回路308 の端子412 は回
路304 の端子414 と接続電極344 で接続され、回路306、
308 のそれぞれの端子416 は、電気的に直列接続されて
フィルタ300 の接地端子354 と電気的に接続され、回路
306 の端子414 は、フィルタ300 の平衡出力端子350 と
電気的に接続され、回路308 の端子414 はフィルタ300
の平衡出力端子352 と電気的に接続されている。
【0041】なお、この例では、回路302、304 の端子41
6 と回路306、308 の端子410 とは接続電極340 で接続さ
れているが、これらの端子を図示しない接地端子と電気
的に接続してもよい。
【0042】図1の構成の動作を説明する。
【0043】不平衡入力端子320 と接地端子322、324 と
の間に不平衡の電気信号が入力されと、この電気信号は
二端子対弾性表面波回路302、304 に入力される。二端子
対弾性表面波回路302 に入力した電気信号は、この回路
302 において表面波に変換された後、再び電気信号に変
換され二端子対弾性表面波回路306 に送られる。二端子
対弾性表面波回路306 に入力した電気信号は、この回路
306 において表面波に変換された後、再び電気信号に変
換され平衡出力端子350 に導出される。
【0044】一方、二端子対弾性表面波回路304 に入力
した電気信号は、この回路304 において表面波に変換さ
れた後、再び電気信号に変換され、二端子対弾性表面波
回路308 に送られる。二端子対弾性表面波回路308 に入
力した電気信号は、この回路308 において表面波に変換
された後、再び電気信号に変換され平衡出力端子352に
導出される。
【0045】この場合の電気信号の位相について説明す
る。図1で使用される二端子対弾性表面波回路も図6で
使用される二端子対弾性表面波回路と同様に、入力電気
信号の位相に対する出力電気信号における位相は、略18
0 度の差を持つ。
【0046】このことからわかるように、図1における
奇数段目の二端子対弾性表面波回路302、304 の出力から
は、不平衡入力端子320 に入力した位相と略180 度異な
る位相の信号つまり逆相の信号が出力され、また、偶数
段目の二端子対弾性表面波回路306、308 の出力からは、
不平衡入力端子320 に入力した位相と略同じ位相の信号
が出力される。つまり平衡出力端子350、352 からは、入
力と同じ同相の平衡信号が出力される。
【0047】このように第1の実施例によれば、挿入損
や減衰量のよいフィルタを得ることができ、かつ平衡高
周波増幅回路に供給するための、同振幅同位相の信号を
得ることができる。
【0048】図3には、本発明の第2の実施例による差
動弾性表面波フィルタ500 が示されている。同図に示す
ように、差動弾性表面波フィルタ500 は、二端子対弾性
表面波共振器502、504、506 および508 から構成されてい
る。このようなフィルタ500をたとえばLiNbo3の圧電基
板を用いて作成してよい。
【0049】図3で用いられる二端子対弾性表面波共振
器の具体化した構成が図4に示されている。同図に示す
ように、二端子対弾性表面波回路は3IDT型の二端子対弾
性表面波回路であり、IDT600、602、604と、反射器606、60
8 とから構成されている。反射器606 はIDT602の左側
に、反射器608 はIDT604の右側にそれぞれ配置されてい
る。またこの例では、IDT602、604の形状をIDT600の形状
と逆の向きにしている。なお、IDT600、602、604および反
射器606、608 の電極指数は、多く記載できないため、都
合上簡略化されている。
【0050】図4を参照すると、二端子対弾性表面波回
路は、入出力端子610、612 と入出力端子614、616 を有す
る。これら入出力端子は図4に示すように接続されてい
る。この二端子対弾性表面波回路が不平衡の信号を受け
いれる入力側で使用される場合は、入出力端子610 は入
力端子610 になり、入出力端子612 は入力端子612 にな
り、入出力端子614 は出力端子614 になり、入出力端子
616 は出力端子616 になる。この場合も図7と同様に出
力端子からは入力端子に入力した位相と略180度異なる
位相の信号が出力される。
【0051】またこの二端子対弾性表面波回路が平衡の
信号を出力する出力側で使用される場合は、入出力端子
610 は出力端子610 になり、入出力端子612 は出力端子
612になり、入出力端子614 は入力端子614 になり、入
出力端子616 は入力端子616になる。なお、二端子対弾
性表面波回路が段間で使用される場合も上述の出力側で
使用される場合と同じでよい。この場合も図7と同様に
出力端子からは入力端子に入力した位相と略180 度異な
る位相の信号が出力される。
【0052】つまり、図4の二端子対弾性表面波回路
も、その入力端子に正相の入力信号を入力するとその出
力端子から逆相の出力信号を出力するフィルタである。
【0053】図3を参照すると、不平衡信号を受け入れ
る入力側の二端子対弾性表面波回路502 と504 とは、2
つの図4の二端子対弾性表面波回路を背中合わせした配
置になっている。回路502、504 のそれぞれの端子610 は
電気的に並列接続されてフィルタ500 の不平衡入力端子
520 と電気的に接続され、回路502 の端子612 は、フィ
ルタ500 の接地端子522 と電気的に接続され、回路504
の端子612 はフィルタ500 の接地端子524 と電気的に接
続されている。
【0054】次に、上述した二端子対弾性表面波回路50
2 と接続電極を介して電気的に縦続接続される出力側の
二端子対弾性表面波回路506 および上述した二端子対弾
性表面波回路504 と接続電極を介して電気的に縦続接続
される出力側の二端子対弾性表面波回路508 について詳
述する。
【0055】平衡信号を出力する出力側の二端子対弾性
表面波回路506 と508 とは、2つの図4の二端子対弾性
表面波回路を背中合わせにした配置になっている。回路
506の端子614 は、回路502 の端子614 と接続電極540
で接続され、回路506 の端子616 は回路502 の端子616
と接続電極542 で接続され、回路508 の端子616 は回路
504 の端子616 と接続電極544 で接続され、回路508 の
端子614 は回路504 の端子614 と接続電極546 で接続さ
れ、回路506 の端子610 は回路508 の端子610と接続電
極548 で電気的に直列接続され、回路506 の端子612 は
フィルタ500 の平衡出力端子550 と電気的に接続され、
回路508 の端子612 は、フィルタ500 の平衡出力端子55
2 と電気的に接続されている。
【0056】なお、この例では、回路502、504 の端子61
6 と回路506、508 の端子616 とは接続電極542 と接続電
極544 で接続されているが、これらの端子を図示しない
接地端子と電気的に接続してもよい。またなお、この例
では、回路506 の端子610 と回路508 の端子610 とは接
続電極548 で接続されているが、これらの端子を図示し
ない接地端子と電気的に接続してもよい。
【0057】図3の構成の動作を説明する。
【0058】不平衡入力端子520 と接地端子522、524 と
の間に不平衡の電気信号が入力されと、この電気信号は
二端子対弾性表面波回路502、504 に入力される。二端子
対弾性表面波回路502 に入力された電気信号は、この回
路502 において表面波に変換された後、再び電気信号に
変換され二端子対弾性表面波回路506 に送られる。二端
子対弾性表面波回路506 に入力した電気信号は、この回
路506 において表面波に変換された後、再び電気信号に
変換され平衡出力端子550 に導出される。
【0059】一方、二端子対弾性表面波回路504 に入力
した電気信号は、この回路504 において表面波に変換さ
れた後、再び電気信号に変換され、二端子対弾性表面波
回路508 に送られる。二端子対弾性表面波回路508 に入
力した電気信号は、この回路508 において表面波に変換
された後、再び電気信号に変換され平衡出力端子552に
導出される。
【0060】この場合の電気信号の位相について説明す
る。図3で使用される二端子対弾性表面波回路も図6で
使用される二端子対弾性表面波回路と同様に、入力電気
信号の位相に対する出力電気信号における位相は、略18
0 度の差を持つ。
【0061】このことからわかるように、図3における
奇数段目の二端子対弾性表面波回路502、504 の出力から
は、不平衡入力端子520 に入力した位相と略180 度異な
る位相の信号つまり逆相の信号が出力され、また、偶数
段目の二端子対弾性表面波回路506、508 の出力からは、
不平衡入力端子520 に入力した位相と略同じ位相の信号
が出力される。つまり平衡出力端子550、552 からは、入
力と同じ同相の平衡信号が出力される。
【0062】このように第2の実施例によれば、二端子
対弾性表面波回路にIDT を3個用いているため第1の実
施例よりも、挿入損や減衰量のよいフィルタを得ること
ができ、かつ平衡高周波増幅回路に供給するための、同
振幅同位相の信号を得ることもできる。
【0063】図5には、本発明の第3の実施例による差
動弾性表面波フィルタ700 が示されている。同図に示す
ように、差動弾性表面波フィルタ700 は、二端子対弾性
表面波共振器702 および704 から構成されている。この
ようなフィルタ700 をたとえばLiNbo3の圧電基板を用い
て作成してよい。
【0064】図5の二端子対弾性表面波共振器には、上
述した図2に示したものが使用される。このことからわ
かるように、フィルタ700 の場合は、図1の場合の上下
段に2個ある二端子対弾性表面波回路を上下段に1個に
した構成になっている。
【0065】図5を参照すると、不平衡信号を受け平衡
信号を出力する二端子対弾性表面波回路702 と704 と
は、2つの図2の二端子対弾性表面波回路を背中合わせ
にした配置になっている。回路702、704 のそれぞれの端
子410 は電気的に接続されてフィルタ700 の不平衡入力
端子710 と電気的に接続され、回路702 の端子412 はフ
ィルタ700 の接地端子712 と電気的に接続され、回路70
4 の端子412 はフィルタ700 の接地端子714 と電気的に
接続され、回路702 の端子414 はフィルタ700 の平衡出
力端子716 と電気的に接続され、回路704 の端子414 は
フィルタ700 の平衡出力端子718 と電気的に接続され、
回路702、704 のそれぞれの端子416 は電気的に直列接続
されてフィルタ700 の接地端子720 と電気的に接続され
ている。
【0066】図5の構成の動作を説明する。
【0067】不平衡入力端子710 と接地端子712、714 と
の間に不平衡の電気信号が入力されと、この電気信号は
二端子対弾性表面波回路702、704 に入力される。二端子
対弾性表面波回路702 に入力された電気信号は、この回
路702 において表面波に変換された後、再び電気信号に
変換され平衡出力端子716 に導出される。
【0068】一方、二端子対弾性表面波回路704 に入力
した電気信号は、この回路704 において表面波に変換さ
れた後、再び電気信号に変換され平衡出力端子718 に導
出される。
【0069】この場合の電気信号の位相について説明す
る。図5で使用される二端子対弾性表面波回路も図6で
使用される二端子対弾性表面波回路と同様に、入力電気
信号の位相に対する出力電気信号における位相は、略18
0 度の差を持つ。
【0070】このことからわかるように、図5における
二端子対弾性表面波回路702、704 の出力からは、不平衡
入力端子710 に入力した位相と略180 度異なる位相の信
号つまり逆相の信号が出力される。つまり、平衡出力端
子716、718 からは、入力と略180 度異なる逆相の平衡信
号が出力される。
【0071】このように第3の実施例によれば、よいバ
ラン機能を得ることができるとともに、平衡高周波増幅
回路に供給するための、同振幅同位相の信号を得ること
もできる。
【0072】
【発明の効果】このように本発明によれば、差動弾性表
面波フィルタの通過帯域内での入出力信号の位相差が略
180 度ある二端子対弾性表面波共振器と差動弾性表面波
フィルタの通過帯域内での入出力信号の位相差が前記所
定の値を持つ二端子対弾性表面波共振器とを縦続接続し
てなる第1の縦続接続二端子対弾性表面波共振器と、こ
の第1の縦続接続二端子対弾性表面波共振器と背中合わ
せに配置される差動弾性表面波フィルタの通過帯域内で
の入出力信号の位相差が略180 度ある二端子対弾性表面
波共振器と差動弾性表面波フィルタの通過帯域内での入
出力信号の位相差が前記所定の値を持つ二端子対弾性表
面波共振器とを縦続接続してなる第2の縦続接続二端子
対弾性表面波共振器とを有し、第1の縦続接続二端子対
弾性表面波共振器の一方の入出力端子と第2の縦続接続
二端子対弾性表面波共振器の一方の入出力端子とが電気
的に並列接続されて不平衡入力端子が構成され、第1の
縦続接続二端子対弾性表面波共振器の他方の入出力端子
と第2の縦続接続二端子対弾性表面波共振器の他方の入
出力端子とが電気的に直列接続されて平衡出力端子が構
成されているので、したがって、挿入損や減衰量のよい
フィルタを得ることができ、かつ平衡高周波増幅回路に
供給するための、同振幅同位相の信号を得ることができ
る。
【0073】またこのように本発明によれば、差動弾性
表面波フィルタの通過帯域内での入出力信号の位相差が
略180 度ある第1の二端子対弾性表面波共振器と、この
第1の二端子弾性表面波共振器と背中合わせに配置され
る差動弾性表面波フィルタの通過帯域内での入出力信号
の位相差が略180 度ある第2の二端子対弾性表面波共振
器とを有し、第1の二端子対弾性表面波共振器の一方の
入出力端子と第2の二端子対弾性表面波共振器の一方の
入出力端子とが電気的に並列接続されて不平衡入力端子
が構成され、第1の二端子対弾性表面波共振器の他方の
入出力端子と第2の二端子対弾性表面波共振器の他方の
入出力端子とが電気的に直列接続されて平衡出力端子が
構成されているので、したがって、よいバラン機能を得
ることができ、かつ平衡高周波増幅回路に供給するため
の、同振幅同位相の信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例の差動弾性表面波フ
ィルタの構成図である。
【図2】図1、図5に示す二端子対弾性表面波共振器を
具体化した構成図である。
【図3】本発明による第2の実施例の差動弾性表面波フ
ィルタの構成図である。
【図4】図3に示す二端子対弾性表面波共振器を具体化
した構成図である。
【図5】本発明による第3の実施例の差動弾性表面波フ
ィルタの構成図である。
【図6】本発明による差動弾性表面波フィルタの原理構
成図である。
【図7】図6に示す二端子対弾性表面波回路の原理構成
図である。
【図8】従来の差動フィルタの一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
80、320、520、710 不平衡入力端子 90、92、350、352、550、552、716、718 平衡出力端子 100、300、500、700 差動弾性表面波フィルタ 150、152、154、156、158、160、162、164 二端子対弾性表面
波回路 302、304、306、308、502、504、506、508、702、704 二端子対
弾性表面波共振器または二端子対弾性表面波回路 402、404、600、602、604、808、810、812 IDT または共振子 406、408、606、608、814、816 反射器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木原 芳一 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 5J097 AA01 AA29 BB03 BB11 CC02 JJ08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動弾性表面波フィルタであって、 前記差動弾性表面波フィルタの通過帯域内での入出力信
    号の位相差が略180 度ある二端子対弾性表面波共振器と
    前記差動弾性表面波フィルタの通過帯域内での入出力信
    号の位相差が前記所定の値を持つ二端子対弾性表面波共
    振器とを縦続接続してなる第1の縦続接続二端子対弾性
    表面波共振器と、 該第1の縦続接続二端子対弾性表面波共振器と背中合わ
    せに配置される前記差動弾性表面波フィルタの通過帯域
    内での入出力信号の位相差が略180 度ある二端子対弾性
    表面波共振器と前記差動弾性表面波フィルタの通過帯域
    内での入出力信号の位相差が前記所定の値を持つ二端子
    対弾性表面波共振器とを縦続接続してなる第2の縦続接
    続二端子対弾性表面波共振器とを有し、 前記第1の縦続接続二端子対弾性表面波共振器の一方の
    入出力端子と前記第2の縦続接続二端子対弾性表面波共
    振器の一方の入出力端子とが電気的に並列接続されて不
    平衡入力端子が構成され、前記第1の縦続接続二端子対
    弾性表面波共振器の他方の入出力端子と前記第2の縦続
    接続二端子対弾性表面波共振器の他方の入出力端子とが
    電気的に直列接続されて平衡出力端子が構成されること
    を特徴とする差動弾性表面波フィルタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の差動弾性表面波フィル
    タにおいて、 前記直列接続された部分が接地されることを特徴とする
    差動弾性表面波フィルタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の差動弾
    性表面波フィルタにおいて、 前記二端子対弾性表面波共振器は、1つの入力IDT と1
    つの出力IDT を有する2IDT 型二端子対弾性表面波共振
    器であり、 前記出力IDT のIDT の向きは前記入力IDT のIDT の向き
    とは逆になっていることを特徴とする差動弾性表面波フ
    ィルタ。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の差動弾
    性表面波フィルタにおいて、 前記二端子対弾性表面波共振器は、1つの入力IDT と2
    つのIDT が電気的に並列接続されてなる出力IDT 群を有
    する3IDT 型二端子対弾性表面波共振器、または2つの
    IDT が電気的に並列接続されてなる入力IDT 群と1つの
    出力IDT を有する3IDT 型二端子対弾性表面波共振器で
    あり、 前記1つの入力IDT と2つのIDT が電気的に並列接続さ
    れてなる出力IDT 群を有する3IDT 型二端子対弾性表面
    波共振器における出力IDT 群の各々IDT の向きは該3ID
    T 型二端子対弾性表面波共振器における入力IDT のIDT
    の向きとは逆になっており、また前記2つのIDT が電気
    的に並列接続されてなる入力IDT 群と1つの出力IDT を
    有する3IDT 型二端子対弾性表面波共振器における出力
    IDT のIDT の向きは該3IDT 型二端子対弾性表面波共振
    器における入力IDT 群の各々IDTの向きとは逆になって
    いることを特徴とする差動弾性表面波フィルタ。
  5. 【請求項5】 差動弾性表面波フィルタであって、 前記差動弾性表面波フィルタの通過帯域内での入出力信
    号の位相差が略180 度ある第1の二端子対弾性表面波共
    振器と、 該第1の二端子対弾性表面波共振器と背中合わせに配置
    される前記差動弾性表面波フィルタの通過帯域内での入
    出力信号の位相差が略180 度ある第2の二端子対弾性表
    面波共振器とを有し、 前記第1の二端子対弾性表面波共振器の一方の入出力端
    子と前記第2の二端子対弾性表面波共振器の一方の入出
    力端子とが電気的に並列接続されて不平衡入力端子が構
    成され、前記第1の二端子対弾性表面波共振器の他方の
    入出力端子と前記第2の二端子対弾性表面波共振器の他
    方の入出力端子とが電気的に直列接続されて平衡出力端
    子が構成されることを特徴とする差動弾性表面波フィル
    タ。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の差動弾性表面波フィル
    タにおいて、 前記直列接続された部分が接地されることを特徴とする
    差動弾性表面波フィルタ。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の差動弾
    性表面波フィルタにおいて、 前記二端子対弾性表面波共振器は、1つの入力IDT と1
    つの出力IDT を有する2IDT 型二端子対弾性表面波共振
    器であり、 前記出力IDT のIDT の向きは前記入力IDT のIDT の向き
    とは逆になっていることを特徴とする差動弾性表面波フ
    ィルタ。
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