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JPWO2017199548A1 - エレベータ運行管理装置 - Google Patents

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JPWO2017199548A1 JP2018518115A JP2018518115A JPWO2017199548A1 JP WO2017199548 A1 JPWO2017199548 A1 JP WO2017199548A1 JP 2018518115 A JP2018518115 A JP 2018518115A JP 2018518115 A JP2018518115 A JP 2018518115A JP WO2017199548 A1 JPWO2017199548 A1 JP WO2017199548A1
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Abstract

乗降時において乗客の入れ替わりを抑制することが可能なエレベータ運行管理装置を提供することを目的とする。エレベータ運行管理装置は、乗車位置取得部とカゴ割当取得部とを備える。乗車位置取得部は、レイアウト情報と、混雑度取得部で求めた混雑度とに基づいて、利用者の乗車位置を求める。カゴ割当取得部は、受け付けた乗車階及び行先階と、乗車位置取得部で求めた乗車位置とに基づいて、カゴに利用者を割り当てるカゴ割当を行う。

Description

本発明は、エレベータを運行管理するエレベータ運行管理装置に関する。
従来のエレベータ運行管理装置において、エレベータの停車階を少なくすることによって運行効率が上がるように、乗車号機、つまり乗りカゴを行先階毎に振り分けるエレベータ運行管理技術が提案されている。
このようなエレベータ運行管理において、エレベータのカゴ内が多数の乗客で混雑すると、出入口から遠い乗客は降車時に他の乗客が障害となってなかなか降りられない場合がある。この場合、扉開閉時間が長くなり運行効率が落ちてしまう。また、降りる乗客は、降りる意思を表示し、その一方で乗り続ける乗客は、降りる乗客が降りられるように避ける等の配慮を行う、といった乗客の心理的負担が比較的大きくなる。そこで、乗降時のカゴ内の乗客の入れ替わりに対応するため、カゴ内の乗客の乗車位置、及び、乗り場における利用者の待機位置を指示することが提案されている。このような技術は、例えば特許文献1〜3で提案されている。
特開2011−057322号公報 特開2014−189338号公報 特開2015−218015号公報
特許文献1〜3に記載のエレベータ運行管理装置では、エレベータ運行管理装置のカゴ割当の結果を反映して乗車位置や乗り場での待機位置の指示を出しているだけであり、乗車位置を考慮したカゴ割当を行っていない。このため、混雑時に乗客が指示通り移動しない場合などにおいては、依然として、乗降時のカゴ内の乗客の入れ替わりが発生してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、乗降時において乗客の入れ替わりを抑制することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係るエレベータ運行管理装置は、エレベータのカゴの運行を管理するエレベータ運行管理装置であって、前記エレベータの利用者の乗車階及び行先階を前記カゴへの乗車前に受け付ける受付部と、前記受付部で受け付けた乗車階及び行先階に基づいて、前記利用者が前記カゴに乗車した場合の前記カゴ内の混雑度を求める混雑度取得部と、前記混雑度取得部で求めた混雑度に基づいて、前記利用者が前記カゴに乗車した場合の前記利用者の乗車位置を求める乗車位置取得部と、前記受付部で受け付けた乗車階及び行先階と、前記乗車位置取得部で求めた乗車位置とに基づいて、前記カゴに前記利用者を割り当てるカゴ割当を行うカゴ割当取得部とを備える。
本発明によれば、受付部で受け付けた乗車階及び行先階と、乗車位置取得部で求めた乗車位置とに基づいて、カゴに利用者を割り当てる。これにより、乗降時において乗客の入れ替わりを抑制することができる。
本発明の目的、特徴、態様及び利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
実施の形態1に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。 行先登録装置の一例を示す図である。 レイアウト情報の一例を示す図である。 カゴ割当情報の一例を示す図である。 カゴ割当情報の一例を示す図である。 カゴ割当情報の一例を示す図である。 混雑度の一例を示す図である。 実施の形態1に係るエレベータ運行管理装置の混雑度の予測処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るエレベータ運行管理装置の乗車位置の計算処理を示すフローチャートである。 乗車位置の計算例を説明するための図である。 乗車位置の計算例を示す図である。 実施の形態1に係るエレベータ運行管理装置のカゴ割当処理を示すフローチャートである。 カゴ割当の一例を説明するための図である。 カゴ割当の一例を説明するための図である。 カゴ割当の一例を説明するための図である。 カゴ割当の一例を説明するための図である。 カゴ割当の一例を説明するための図である。 実施の形態2に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。 乗車位置の表示例を示す平面図である。 乗車位置の表示例を示す平面図である。 乗車位置の表示例を示す斜視図である。 乗車位置の表示例を示す斜視図である。 乗車位置の表示例を示す斜視図である。 乗車位置の表示例を示す斜視図である。 実施の形態3に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。 変更部で変更を受け付けた際の表示例を示す図である。 変更部で変更を受け付けた際の表示例を示す図である。 変更部で変更を受け付けた際の表示例を示す図である。 実施の形態4に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。 乗り場情報の一例を示す図である。 待機位置の計算例を説明するための図である。 待機位置の表示例を示す斜視図である。 待機位置の表示例を示す斜視図である。 実施の形態4の変形例に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態5に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。 入替情報の一例を示す図である。 実施の形態6に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。
<実施の形態1>
<全体構成の説明>
図1は、本発明の実施の形態1に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。例えば利用者5a〜5cなどの1以上の利用者が、エレベータに乗ろうとする乗車階と、エレベータを利用して行きたい階である行先階とを、行先登録装置1を用いて登録する。この登録が行われると、エレベータ運行管理装置2は、登録された乗車階及び行先階に応じてエレベータのカゴ4に利用者を割り当てるカゴ割当を行い、行先登録装置1は、エレベータ運行管理装置2から通知されたカゴ割当の結果を利用者に通知する。また、エレベータ運行管理装置2はカゴ割当の結果に基づき、カゴ制御装置3へ指令を行い、カゴ制御装置3は、エレベータ運行管理装置2からの指令に基づいて、カゴ4a〜4cなどのカゴ4を制御して運行を行う。このように、エレベータ運行管理装置2は、エレベータのカゴ4の運行を管理する。なお、本実施の形態1では、カゴ4は3台であるものとして説明するが、3台以外の複数台であってもよいし、後述する変形例のようにカゴ4は1台であってもよい。また以下の説明では、カゴに乗車した利用者を「乗客」と記すこともある。
図1のエレベータ運行管理装置2は、エレベータの利用者の乗車階及び行先階をカゴ4への乗車前に行先登録装置1から受け付ける登録受付部101と、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階に基づいてカゴ4の割り当てを行う運行管理取得部100と、行先登録装置1を介して運行管理取得部100のカゴ割当の結果を利用者に通知可能な通知部102とを備える。なお、本発明に係る受付部は、図1の登録受付部101と呼ぶことができ、本発明に係る第1通知部は、図1の通知部102と呼ぶことができる。
運行管理取得部100は、レイアウト記憶部103と、カゴ割当情報記憶部104と、混雑度取得部105と、乗車位置取得部106と、カゴ割当取得部107とを備える。
レイアウト記憶部103は、カゴ4に関する物理的情報を含むレイアウト情報を記憶する。混雑度取得部105は、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階に基づいて、利用者がカゴ4に乗車した場合のカゴ4内の混雑度を求める。乗車位置取得部106は、レイアウト記憶部103に記憶されたカゴ4に関するレイアウト情報と、混雑度取得部105で求めた混雑度とに基づいて、利用者がカゴ4に乗車した場合の、予め定められた乗車の挙動に従ったカゴ内の利用者の乗車位置を求める。
カゴ割当取得部107は、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階と、乗車位置取得部106で求めた乗車位置とに基づいて、カゴ4に利用者を割り当てるカゴ割当を行う。カゴ割当取得部107のカゴ割当の結果は、カゴ割当情報記憶部104に記憶されたり、通知部102により通知されたりする。なお、以下の説明では、混雑度などを計算によって求めるものとして説明するが、これに限ったものではない。
ところで、登録受付部101には、例えば受信装置及び入力装置などが適用され、通知部102には、例えば送信装置及び出力装置などが適用される。レイアウト記憶部103及びカゴ割当情報記憶部104には、例えばメモリ及び記憶装置などが適用される。
混雑度取得部105、乗車位置取得部106、及び、カゴ割当取得部107は、図示しないCPUが、メモリに記憶されたOS(operating system)などのプログラムを実行することにより、当該CPUの機能として実現される。ただし、この例に限ったものではなく、例えば、混雑度取得部105、乗車位置取得部106、及び、カゴ割当取得部107の少なくとも一部は、専用のハードウェアで実現されてもよい。ソフトウェアの混雑度取得部105、乗車位置取得部106及びカゴ割当取得部107と、ハードウェアの混雑度取得部105、乗車位置取得部106及びカゴ割当取得部107とを合わせた概念として、「処理回路」という語を用いることもできる。
<各構成要素の説明>
次に各構成要素について詳細に説明する。まず、エレベータ運行管理装置2の構成要素について説明する前に、エレベータ運行管理装置2と接続された行先登録装置1について説明する。
<行先登録装置1の説明>
図2は、行先登録装置1の例を示す図である。行先登録装置1は、乗り場に設置された専用端末でもよく、スマートフォンなどの携帯端末でもよく、PC(パーソナルコンピュータ)上のブラウザから閲覧できるwebサービスの画面を表示するインターフェースであってもよい。
行先登録装置1は、エレベータ運行管理装置2から通知されたカゴ割当取得部107のカゴ割当の結果を利用者に通知する通知部111と、利用者の乗車階及び行先階を登録する登録部112とを備える。なお、通知部111及び登録部112には、それらが一体化された一の端末が適用されてもよいし、それらが分離された複数の端末が適用されてもよい。
通知部111は、利用者に割り当てられたカゴの情報、つまり利用者が乗車すべきカゴ4の情報、または、利用者にカゴが割り当てられなかった旨などを事前に通知する。図2の例では、通知部111は、カゴの番号または名称を通知しているが、これに限ったものではなく、例えば、カゴの色、または、カゴの位置及び利用者の位置等を示す乗り場地図を通知してもよい。また、上述の情報に加えて、例えば、カゴの到着予定時刻や混雑度、予想されるカゴ内における利用者の乗車位置、乗車順、カゴの停車予定階、同乗する利用者の人数、男女等の利用者の属性、及び、利用者が降りる階である降車階と利用者の人数との組み合わせなどを通知してもよい。また、図2の例では、通知部111は、視覚情報を表示することによってカゴ割当の結果を通知しているが、音声情報、振動、ライトの明るさ等を用いて通知してもよい。
登録部112は、利用者の乗車階及び行先階をカゴへの乗車前に受け付ける。行先登録装置1が乗り場に設置された専用端末でない場合には、その乗り場に応じた乗車階が登録部112に予め登録されている。図2には、乗り場に設置された行先登録装置1の例が示されており、具体的には、行先階の候補のボタンが予め表示され、その中から行先階が選択される方式が示されている。ただし、登録部112はこれに限定されず、テンキーによる数値の入力、手書き文字による入力、スクロール機能による選択などを用いたり、乗車階及び行先階が予め登録されているIC(Integrated Circuit)カード等を用いたりすることによって、乗車階及び行先階が登録されてもよい。また、乗車階及び行先階だけでなく、例えば、速いカゴ等のカゴ属性の希望、利用者に近いカゴの希望、空いているカゴの希望、乗車位置が壁際またはカゴ中央がよい等のカゴ内乗車位置の希望や、早めの順番にカゴに乗りたい等のカゴ乗り順の希望なども登録されてもよい。さらに、例えば、男女、ベビーカー、車イス、及び、カゴ内乗車位置の好みなどの、利用者の属性情報も登録されてもよい。
<登録受付部101の説明>
エレベータ運行管理装置2の登録受付部101は、行先登録装置1の登録部112で登録された情報を、利用者がカゴに乗車する前に受け付ける。登録受付部101が受け付ける情報は、登録部112で登録される情報と同様である。なお本実施の形態1では、登録受付部101は、行先登録装置1を介して間接的に乗車階及び行先階などを受け付けているが、登録受付部101自体が乗車階及び行先階などを利用者から受け付けてもよい。
<通知部102の説明>
エレベータ運行管理装置2の通知部102は、行先登録装置1の通知部111で通知する情報を行先登録装置1に通知する。通知部102が通知する情報は、通知部111で通知する情報と同様である。なお本実施の形態1では、通知部102は、行先登録装置1を介して間接的にカゴ割当取得部107のカゴ割当の結果を通知しているが、通知部102自体がカゴ割当の結果を利用者に通知してもよい。
<レイアウト記憶部103の説明>
図3は、レイアウト記憶部103に記憶されるカゴのレイアウト情報の例を示す図である。レイアウト記憶部103に記憶されるレイアウト情報は、カゴ4の物理サイズに関する情報、扉に関する情報、設備情報、乗り場に対するカゴ位置に関する情報、乗客に関する情報を含む。カゴの物理サイズに関する情報は、例えば、幅、奥行、床面積などを含む。扉に関する情報は、例えば、片開き/両開き、扉の範囲を含む扉の幅、窓の有無などを含む。設備情報は、例えば、操作盤の位置、シースルーか否か、監視カメラの位置、椅子の位置、ディスプレイの位置、手すりの位置などを含む。乗り場に対するカゴ位置に関する情報は、例えば、乗り場に設置された行先登録装置1からの距離、入口からの距離などを含む。乗客に関する情報は、例えば、最大積載重量、最大乗車人数、壁際に立てる人数などを含む。なお、以下の説明では、カゴのうち扉から遠い部分を「カゴの奥」と記すこともある。
レイアウト記憶部103に記録されるレイアウト情報は、手入力で入力されてもよいし、設備管理データベースなどから取得してもよい。また、レイアウト記憶部103に記憶されるレイアウト情報は、図3の例に限ったものではない。
<カゴ割当情報記憶部104の説明>
図4〜図6は、カゴ割当取得部107で求めたカゴ割当の結果を示すカゴ割当情報の例を示す図である。
図4の例では、カゴ割当情報として、カゴ号機名、カゴの現在位置、カゴの現在の移動方向、及び、カゴの停車が予定されている階である停車予定階が示されている。図5の例では、カゴ割当情報として、カゴ号機名、カゴの現在位置、カゴの現在の移動方向、上述の停車予定階、及び、乗降人数が示されている。図6の例では、カゴ割当情報として、カゴ号機名、カゴの現在位置、カゴの現在の移動方向、上述の停車予定階、並びに、利用者毎の乗車階及び行先階が登録順に示されている。なお、カゴ割当情報は、図4〜図6の例に限ったものではない。
本実施の形態1では、カゴ割当取得部107で求めたカゴ割当の結果の履歴が、カゴ割当情報記憶部104に記憶される。以下、カゴ割当情報記憶部104に記憶されたカゴ割当の結果を「過去のカゴ割当情報」と記す。
過去のカゴ割当情報には、近い将来に用いられる未使用の過去のカゴ割当情報と、過去に実際に用いられた使用済みの過去のカゴ割当情報とがある。ここでは、過去のカゴ割当情報は、カゴ割当取得部107のカゴ割当の結果だけでなく、当該カゴ割当の結果に基づいて制御されたカゴに乗車した乗客の人数である乗車人数に関する情報を含むものとする。乗車人数に関する情報は、例えば、カゴ内の乗車人数であってもよいし、各階の乗車人数及び降車人数であってもよいし、カゴで計測されるカゴ内積載重量などであってもよい。
過去のカゴ割当情報の記憶は、カゴ割当取得部107によるカゴ割当が行われる毎に、当該カゴ割当がタイムスタンプを付されてカゴ割当情報記憶部104に記憶されることによって行われる。例えば、カゴ割当取得部107によりカゴ割当が行われ、カゴ割当の結果がカゴ割当情報記憶部104に記憶されるタイミングで、カゴ割当の結果とタイムスタンプとがカゴ割当情報記憶部104に記憶される。なお、記録時の時刻、日付などのタイムスタンプだけでなく、記録時の曜日、季節、天気なども対応付けて記憶されてもよい。
<混雑度取得部105の説明>
混雑度取得部105は、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階と、過去のカゴ割当情報とに基づいて、利用者がカゴに乗車した場合のカゴ内の混雑度を求める。図7は、混雑度取得部105で求めた混雑度の例を示す図である。混雑度は、図7のA号機のカゴのように階毎に乗車人数で表されてもよいし、図7のB号機のカゴのように階毎または複数階毎に大、中、小、空、の複数レベルで表されてもよいし、図7のC号機のカゴのように階毎または複数階毎に積載重量から求められた乗車率で表されてもよい。
図5及び図6に示すような、乗車階及び行先階を考慮しつつ、過去のカゴ割当情報の停車予定階と乗降人数との組み合わせから、カゴが各階で何人乗車される予定であるかを計算することにより、混雑度を求めることが可能である。もちろん、図4に示すような過去のカゴ割当情報からも、ある程度の混雑度の計算は可能である。
例えば、混雑度取得部105は、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階と、カゴ割当情報記憶部104に記憶された、乗車人数を含むカゴ割当の結果とに基づいて、混雑度を予測してもよい。以下、混雑度取得部105が、混雑度の予測対象となる、月または季節、時刻、曜日などの日時、天気及び気温などと、乗車階及び行先階と、過去のカゴ割当情報とに基づいて、カゴ内の混雑度を予測する例について説明する。図8は、この混雑度の予測処理を示すフローチャートである。
ステップS1にて、混雑度取得部105は、登録受付部101などから、混雑度の予測対象となる日時を取得するとともに、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階から進行方向(上または下)を求め、過去のカゴ割当情報から、求めた進行方向と同じ方向に進んでいる全てのカゴ、及び、そのカゴのカゴ割当を取得する。そして、混雑度取得部105は、取得した日時、カゴ及びカゴ割当に類似する過去のカゴ割当情報を、カゴ割当情報記憶部104から検索する。
例えば、取得した日時が「2月、10:00、月曜日」で、混雑度を求めたいカゴとそのカゴの過去のカゴ割当情報(上述の未使用の過去のカゴ割当情報)が、「A号機、現在位置:1階、停車予定階:5階、9階」である場合を想定する。この場合、混雑度取得部105は、カゴ割当情報記憶部104に記憶される過去のカゴ割当情報(上述の使用済みの過去のカゴ割当情報)の履歴から、「2月、9:45〜10:15、月曜日」かつ「A号機、現在位置:1階、停車予定階:5階、9階」の記録を検索する。存在しない場合には、混雑度取得部105は、検索範囲を広げ、例えば「2月、9:45〜10:15、月曜日」かつ「A号機、現在位置:1階、停車予定階:4〜6階、8〜10階」と、「2月、9:45〜10:15、月曜日」かつ「B号機、現在位置:1階、停車予定階:4〜6階、8〜10階」とから、類似の日時及びカゴ割当の記録を検索する。
ステップS2にて、混雑度取得部105は、ステップS1で得られた過去のカゴ割当情報から、乗車人数に関する情報を取得し、取得した乗車人数に関する情報に基づいて混雑度を予測する。
例えば、ステップS1で得られた類似の日時及びカゴ割当が、「2014年2月15日、10:03、月曜日」であった場合、混雑度取得部105は、乗車人数に関する情報として、「2014年2月15日、10:03、月曜日」以降のしばらくの間における、カゴが位置する階とカゴ内積載重量との組み合わせを取得する。そして例えば、この組み合わせとして「1階:Xkg、2階:Xkg、3階Ykg」が得られていた場合、混雑度取得部105は、最大カゴ積載重量Zkgを用いて、「1階の混雑度:X/Z、2階の混雑度:X/Z、3階の混雑度:Y/Z」を混雑度として予測する。ステップS1で、複数組の日時及びカゴ割当が該当した場合は、当該複数組のそれぞれから予測された複数の混雑度の平均値を採用してもよいし、最も類似する日時及びカゴ割当から予測された混雑度を採用してもよい。
なお、カゴ割当情報記憶部104に記憶される過去のカゴ割当情報が、図5及び図6のように乗車人数を含んでいる場合、混雑度取得部105は、乗車人数を用いてより詳細に混雑度を予測することが可能である。例えば、現在の日時等が「2月、10:00、月曜日」かつ「A号機、現在位置:6階、移動方向:下、停車予定階:{1階:20人降車・14人乗車、5階:10人降車、9階:4人降車}」である場合に、ステップS1で、「2月、10:00、月曜日」かつ「A号機、現在位置:1階、移動方向:上、停車予定階:{5階:20人降車、9階:8人降車}」が取得されたとする。この場合、ステップS1で取得された内容から、1階で28人(=20+8)がA号機に乗車することが予測される。これ対して、現時点では、1階でA号機に乗車する利用者の数は14人となっている。このため、現在6階に位置するA号機が1階に降りている間に、さらに14人(=28−14)がA号機に乗車すると予測される。以上のことから、混雑度取得部105は、今後の1階の混雑度は、現在の1階の混雑度の2倍になると予測することができる。
なお、登録受付部101で、例えば車イス、ベビーカーなどの利用者の属性を受け付け、カゴ割当情報記憶部104に利用者の属性も同時に記憶されている場合には、混雑度の計算または予測にこの利用者の属性が用いられてもよい。例えば、混雑度取得部105は、車イスやベビーカーを2人分または3人分の値に換算して、混雑度を予測してもよい。また、混雑度取得部105は、単に混雑度だけでなく、混雑度と利用者の属性とを共に予測してもよい。さらに、混雑度の予測は上記の例に限ったものではない。
また、以上の説明では、混雑度取得部105は、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階と、過去のカゴ割当情報とに基づいて混雑度を求めた。しかしこれに限ったものではなく、混雑度取得部105は、過去のカゴ割当情報の代わりに、予め定められたデフォルトのカゴ割当情報を用いて混雑度を求めてもよい。
<乗車位置取得部106の説明>
乗車位置取得部106は、レイアウト記憶部103に記憶されたレイアウト情報と、混雑度取得部105で求めた混雑度とに基づいて、利用者がカゴに乗車した場合の、予め定められた乗車の挙動に従ったカゴ内の利用者の乗車位置を求める。以下、カゴに乗車する利用者は、カゴの壁際以外の部分よりも、カゴの壁際の部分に位置する傾向があることを、予め定められた乗車の挙動として説明するが、これに限ったものではない。
図9は、乗車位置取得部106による乗車位置の計算処理を示すフローチャートであり、図10及び図11は、乗車位置取得部106による乗車位置の計算例を示す図である。
まずステップS11にて、乗車位置取得部106は、レイアウト情報に基づいて、カゴの壁際に位置することが可能な乗車人数を求める。例えば、乗車位置取得部106は、レイアウト記憶部103に記憶されているレイアウト情報から幅、奥行き、床面積、扉の幅等の情報を取得し、当該取得した情報と、1人あたりの占有面積とに基づいて、カゴの壁際に位置することが可能な乗車人数を計算する。
図10の例の場合、レイアウト情報と1人当たりの幅、奥行などの占有面積から、乗車位置取得部106は、空のカゴ4の壁際に位置することが可能な乗車人数として8人を計算する。つまり、乗車位置取得部106は、空のカゴ4の壁際には最大8人の利用者が乗車できると判断する。なお、ここでは、カゴ4の壁際のうち角付近に利用者が位置する傾向が、角以外に利用者が位置する傾向よりも高いものとしている。図11の例の場合、カゴ4全体に対する扉の幅が比較的広いこと、及び、利用者は扉付近に位置しない傾向があることを考慮して、乗車位置取得部106は、空のカゴ4の壁際には、扉付近を除いた部分に最大5人の利用者が位置することができると判断する。
なお、ここで用いた1人あたりの占有面積、利用者が好む乗車順及び乗車位置、利用者が好まない乗車順及び乗車位置は、予め設定されていてもよいし、行先登録装置1から利用者の属性情報として登録されてもよい。また、過去の履歴等に基づいて求めてもよい。
ステップS12にて、乗車位置取得部106は、ステップS11で求めたカゴの壁際に位置することができる乗車人数と、混雑度取得部105の求めた混雑度とに基づいて、乗車位置を求める。
例えば、混雑度として乗車人数が計算されていた場合には、乗車位置取得部106は、混雑度が示す乗車人数の利用者のうち、ステップS11で求めた乗車人数を超えない人数の利用者をカゴの壁際の部分に割り当て、残りの利用者をカゴの壁際以外の部分に割り当てる。これにより、ステップS11で求めた乗車人数を超えない人数の利用者の乗車位置は、カゴの壁際の部分となり、残りの利用者の乗車位置は、カゴの壁際以外の部分となる。このように求められた乗車位置によれば、登録受付部101で受け付けた利用者が、カゴの壁際に乗車できるか否かを判断することが可能となる。
なお、混雑度として乗車人数以外の混雑度が計算されていた場合には、乗車位置取得部106は、カゴ毎の最大積載人数や最大積載重量等に基づいて混雑度を乗車人数に換算し、その後に上述と同様に、乗車位置を求めればよい。
また、図10及び図11の例では、乗車位置取得部106は、壁際を考慮して乗車位置を求めたが、手すりの近く、椅子に座れるか否か、扉付近か、操作盤の近くに立てるか否か等も考慮して乗車位置を求めてもよい。カゴがシースルーエレベータである場合には、景色を見るために乗客はカゴの奥側に立ちやすい、片開きと両開きでは同じ扉付近でも早く開く側に乗客は立ちやすい等という特性を考慮してもよい。
また、利用者の属性として車イス、ベビーカーなどが、登録受付部101で受け付けられ、カゴ割当情報記憶部104に記憶される構成において、利用者の属性及び混雑度が、乗車位置の計算に用いられてもよい。例えば、乗車位置取得部106は、ベビーカーや車イスを2人分または3人分の占有面積に換算して、乗車位置を計算してもよい。また例えば、乗車位置取得部106は、壁側を好む、入り口付近を好む等の利用者の属性を考慮して乗車位置を計算してもよい。特に、登録受付部101が、個人を識別可能な機能を保有しているような場合、例えば、登録受付部101が、RFID(radio frequency identifier)タグやスマートフォン等である場合には、行き先階を登録すると同時に個人の乗車位置の属性(乗車位置の好みや傾向)を同時に受け付けることが可能となる。この場合、乗車位置取得部106による乗車位置の予測精度が向上する。また、登録受付部101が個人を識別する機能を有しない場合でも、行き先階の登録と同時に各利用者の属性(乗車位置の好みや傾向)を受け付けるようにしてもよい。
なお、乗車位置の計算はこれに限ったものではない。例えば、乗車位置取得部106が、乗車人数の利用者を、カゴの壁際のうち角付近の位置、角付近以外のカゴの壁際の位置、カゴの残りの位置に順に割り当てることが考えられる。
<カゴ割当取得部107の説明>
カゴ割当取得部107は、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階と、乗車位置取得部106で求めた乗車位置と、過去のカゴ割当情報とに基づいて、カゴ割当を行う。本実施の形態1では、カゴ割当取得部107は、乗車位置取得部106で求めた乗車位置に基づいて、カゴに割り当て可能な利用者の行先階である割当行先階を制約する。そして、カゴ割当取得部107は、登録受付部101で受け付けた行先階と、制約された割当行先階とに基づいて、カゴ割当を行う。このようなカゴ割当によれば、以下の説明で明らかになるように、乗降時において、カゴの奥側の乗客と、カゴの扉側の乗客との入れ替わりを抑制することが可能となる。
加えて、カゴ割当取得部107は、求めたカゴ割当の結果などを過去のカゴ割当情報としてカゴ割当情報記憶部104に記憶する。
なお、以下の説明では、カゴ割当取得部107は、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階と、乗車位置取得部106で求めた乗車位置と、過去のカゴ割当情報とに基づいて、カゴ割当を行うものとして説明する。ただし、過去のカゴ割当情報は必須ではなく、例えば、カゴ割当取得部107は、過去のカゴ割当情報の代わりに、予め定められたデフォルトのカゴ割当情報を用いてカゴ割当を行ってもよい。
図12は、カゴ割当取得部107によるカゴ割当処理を示すフローチャートであり、図13〜図17は、カゴ割当の例を示す図である。
まずステップS21にて、カゴ割当取得部107は、行先登録装置1から利用者の乗車階及び行先階を取得する。本実施の形態1では、カゴ割当取得部107は、利用者の行先階として、X階からY階(X=1,2,…,Y−1)に上がることを行先登録装置1から取得したものとする。なお、Y階からX階に下がる場合も下記と同様である。以下、ステップS21で乗車階及び行先階が取得された利用者を「着目利用者」と記す。
ステップS22にて、カゴ割当取得部107は、カゴの割当行先階を制約する。このステップS22は、ステップS22−1とステップS22−2とから構成されており、運行管理の対象となる全てのカゴのそれぞれに対して行われる。
ステップS22−1にて、カゴ割当取得部107は、混雑度取得部105で求めた、カゴがX階に到着する際の混雑度と、乗車位置取得部106で求めた、カゴがX階に到着する際の乗車位置とを取得する。図13〜図15には、着目利用者の乗車階が、X=1である場合、つまり1階からY階に上がることである場合の、カゴの混雑度及び乗車位置の例が示されているが、X=2,3、…である場合もX=1である場合と同様の処理が行われる。
ここで、カゴ割当取得部107は、混雑度及び乗車位置に基づいてカゴ割当を行っている。しかし、混雑度は、乗車位置から求めることが可能であることから、カゴ割当取得部107は、混雑度を用いずに乗車位置に基づいてカゴ割当を行ってもよい。
また、以下で説明する例では、カゴ割当取得部107は、着目利用者以外の他の利用者に関して求められた混雑度及び乗車位置をカゴ割当において用いるが、これに限ったものではない。例えば、カゴ割当取得部107は、着目利用者を含む利用者に関して求められた混雑度及び乗車位置をカゴ割当において用いてもよい。
ステップS22−2にて、カゴ割当取得部107は、取得した混雑度及び乗車位置に基づいて、割当行先階を制約する。この割当行先階の制約の法則は、予め設定されており、例えばエレベータの運行者によって適宜変更することが可能となっている。
例えば図13のように、混雑度=40%以下の場合には、カゴ割当取得部107は、割当行先階に制約を課さない。このため、着目利用者の行先階がどの階であっても、着目利用者はカゴに割り当てられることになる。
例えば図14のように、混雑度=40〜60%であるが、「乗車位置=壁際に乗車可能」である場合には、カゴ割当取得部107は、停車予定階のうちカゴの現在位置から最も遠い階までの任意の階のみに、割当行先階を制約する。図14の例では9階までの任意の階に割当行先階が制約されることになり、行先階が9階より上の階である着目利用者は、カゴに割り当てられなくなる。このような制約を行う理由は、「乗車位置=壁際に乗車可能」であっても、カゴが5階に着くまでに、行先階が9階より上の階である利用者をさらに乗せてしまうと、カゴが5階または9階に到着した場合に、カゴ内の乗客の入れ替わりが発生する可能性が高いためである。
具体的には図14のように、利用者5i〜5nが、A号機のカゴに割り当てられ、登録した順にA号機のカゴの前に並び、登録した順に乗り込む場合を想定する。このような場合、序盤に登録した利用者がカゴの奥側や壁側に乗車した後に、終盤に登録した利用者がカゴの扉側に乗車すると想定される。そして、終盤に登録した利用者の行先階が、序盤に登録した利用者の行先階よりも上の階である場合には、カゴの奥側に乗車した乗客が降車する際に、カゴの奥側に乗車している乗客と、カゴの扉側に乗車している乗客との入れ替わりが発生しやすくなる。
これに対して本実施の形態1に係るカゴ割当取得部107は、上述のように割当行先階を制約する。このため、入れ替わりの発生を抑制することができる。
例えば図15のように、混雑度=60%以上であり、「乗車位置=壁際に乗車不可」である場合には、カゴ割当取得部107は、停車予定階のうちカゴの現在位置から最も近い階までの任意の階のみに、割当行先階を制約する。図15の例では5階までの任意の階に割当行先階が制約されるので、行先階が5階より上の階である着目利用者は、カゴに割り当てられなくなる。このような制約を行う理由は、「乗車位置=壁際に乗車不可」であり、ある程度に混雑しているのに、カゴが5階に着くまでに、行先階が5階より上の階である利用者をさらに乗せてしまうと、カゴが5階に到着した場合に、カゴ内の乗客の入れ替わりが発生する可能性が高いためである。
具体的には図15のように、利用者5a〜5hが、A号機のカゴに割り当てられ、登録した順にA号機のカゴの前に並び、登録した順に乗り込む場合を想定する。このような場合、序盤に登録した利用者がカゴの奥側や壁側に乗車した後に、終盤に登録した利用者がカゴの扉側に乗車すると想定される。図15の例では、A号機のカゴには既に5階と9階とが停車予定階となっている。ここで、カゴが9階に停車する場合であっても、行先階が5階より上の階である利用者をさらに乗せてしまうと、カゴが5階に停車した時に、カゴの奥側には5階で降りる乗客が、カゴの扉側には5階より上の階で降りる乗客が乗車していることになってしまう。この結果、カゴ内の乗客の入れ替わりが発生する可能性が高くなってしまう。
これに対して本実施の形態1に係るカゴ割当取得部107は、上述のように割当行先階を制約する。このため、カゴが9階に停車する場合であっても、行先階が5階より上の階である着目利用者は、カゴに割り当てられなくなる。したがって、入れ替わりの発生を抑制することができる。なお、図15の例のカゴは5階に到着して乗客が降りて混雑度が下がるので、カゴが5階に到着した以降では、利用者の行先階が、5階より上の階であっても、当該利用者はカゴに割り当てられることになる。
ステップS23にて、カゴ割当取得部107は、ステップS21で受け付けた行先階と、ステップS22で適宜制約された割当行先階とに基づいて、カゴ割当を行い、カゴ割当の結果などを過去のカゴ割当情報としてカゴ割当情報記憶部104に記憶する。
図16及び図17には、ステップS23におけるカゴ割当取得部107のカゴ割当の例が示されている。なお、図16及び図17の例では、D〜F号機の3つのカゴで運行管理を行っており、建物には1〜12階が存在している。
さて図16に示すように、上述のステップS21にて、利用者5zが、行先登録装置1を用いて1階から乗車し6階で降車することを登録したとする。なお、その時点では、D号機の停車予定階=2箇所(5階、7階)、E号機の停車予定階=0箇所、F号機の停車予定階=2箇所(4階、8階)となっていたものとする。
上述のステップS22による、図16の例に示された乗車位置などに基づくD号機〜F号機の割当行先階制約は、{D号機→制約なし、E号機→制約なし、F号機→4階以下の階}となる。
ここで、ステップS23での図16のカゴ割当の例として、割当行先階制約を違反しない限り、カゴ割当取得部107は、できるだけ各カゴの停車階が少なくなるようにカゴに停車予定階や利用者を割り当てるという第1例について説明する。第1例では、カゴ割当取得部107は、割当行先階制約によりF号機のカゴに6階を割り当てることはできない。6階を割り当てられるD号機及びE号機のカゴのうち、停車予定階が少ないのはE号機のカゴであるため、カゴ割当取得部107は、E号機のカゴに、行先階が6階である利用者5zを割り当てる。割当行先階制約を違反しないときに、割り当てるカゴが存在しない場合には、カゴ割当取得部107は、割当行先階制約を緩和してカゴ割当を行うなどの措置をとる。例えば、図16のF号機のカゴの割当行先階制約は、停車予定階である行先階のうち最も近い階である4階以下の任意の階となっている。このようなF号機のカゴの割当行先階制約について1つ制約を緩和した場合には、カゴ割当取得部107は、当該割当行先階制約を、2番目に近い階である8階以下の任意の階に変更する。このように制約を緩和すれば、カゴ割当ができない状況を減らし、できるだけカゴ内の乗客の入れ替わりの少ないカゴを割り当てることが可能となる。
ステップS23での図16のカゴ割当方法として、第1例とは別の第2例について説明する。割当行先階制約を違反しない割り当てを行っていくと、カゴが混雑してきた場合に、高層階の利用者のカゴ割当がなかなかできないという状況が発生しうる。そこで第2例では、カゴ割当取得部107は、高層階用のカゴを開けておくという割り当てを行う。図16の例のF号機のカゴの割当行先階制約は、4階以下の階に制約されているため、1〜4階の低層階の利用者がF号機のカゴに割り当てられる。ただし混雑度が閾値を超えた場合などには、8階の利用者もF号機のカゴに割り当てる。次に、D号機のカゴには、図16の例の時点では、割当行先階制約は存在しないが、5階及び7階が停車予定階となっているため、今後混雑が進めば、割当行先階は7階以下の階に制約されることが予想される。そこで、D号機のカゴには5〜7階の利用者を割り当てる。このため、図16の例では、カゴ割当取得部107は、D号機のカゴに、行先階が6階である利用者5zを割り当てる。そして、停車予定階がないE号機のカゴには9〜12階の利用者を優先して割り当てるようにすることで、高層階の利用者のカゴ割当をスムーズに行うことができる。
次に、図16の状態の後に、利用者5yが行先登録装置1を用いて4階及び6階をそれぞれ乗車階及び行先階(降車階)として登録した場合を、図17を参照しながら説明する。なお、その時点では、D号機の停車予定階=3箇所(5階、6階、7階)、E号機の停車予定階=4箇所(9〜12階)、F号機の停車予定階=1箇所(8階)となっていたものとする。
図17の例に示された乗車位置などに基づくD号機〜F号機の割当行先階制約は、上述のステップS22によって{D号機→5階以下の階、E号機→9階以下の階、F号機→制約なし}となる。具体的には、F号機のカゴでは、4階で乗客が降りるため混雑度が下がっており、F号機のカゴに利用者5yを割り当てることが可能となっている。D号機のカゴの割当行先階制約は、5階以下の階であり、E号機のカゴの割当行先階制約は、9階以下の階となっている。
ステップS23での図17のカゴ割当方法として、D号機のカゴには5階以下の階の利用者のみ割り当て可能であるため、行先階が6階である利用者5yは割り当てられない。E号機及びF号機のカゴのいずれも利用者5yを割り当て可能であるが、ここではカゴ割当取得部107は、停車予定階の階数の数及び混雑度に基づいて、利用者5yをF号機のカゴに割り当てる。
なお、カゴ割当方法及びカゴ割当は、以上に限ったものではなく、カゴ到着までの時間を用いてもよく、カゴの混雑度が平均的に一律になるようなカゴ割当方法及びカゴ割当の計算方法が用いられてもよい。カゴ割当方法及びカゴ割当の計算方法は、エレベータ運行管理装置に予め設定されていてもよく、運行状況に応じて切り替えられてもよく、遠隔から切り替えられてもよい。なお、図16の1階到着時の例では、3つのカゴのうちF号機のカゴが混雑度60%以上、かつ壁際乗車不可の状態で、F号機のカゴの割当行先階制約は4階以下となっている。このように、ステップS22にて1つ以上のカゴで割当行先階制約が発生している場合には、F号機以外の残りのカゴ、例えばE号機のカゴなどを、可及的に開けておくカゴ割当方法に変更してもよい。これにより、残りのカゴを、例えば9階以上の利用者などの高速階の利用者に割り当てることができる。
<効果>
以上のような本実施の形態1に係るエレベータ運行管理装置によれば、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階と、乗車位置取得部106で求めた乗車位置とに基づいて、カゴ割当を行う。このような構成によれば、乗降時において、カゴの奥側の乗客と、カゴの扉側の乗客との入れ替わりを抑制することが可能なカゴ割当を行うことができる。この結果、カゴ内の乗客の入れ替わりの発生頻度を低減することができるとともに、乗降時の扉開閉時間、及び、乗降にかかる間を短縮することができるのでエレベータの運行効率を高めることができる。また、人に避けてもらう心理的負担が減ることにより、エレベータの利用者の顧客満足度を高めることができる。
また本実施の形態1によれば、カゴ割当情報記憶部104の過去のカゴ割当情報を用いて混雑度を予測するので、より適切にカゴ割当を行うことが可能となる。
また本実施の形態1によれば、カゴ割当情報記憶部104の過去のカゴ割当情報を用いてカゴ割当を行うので、より適切にカゴ割当を行うことができる。
また本実施の形態1によれば、カゴ割当の結果を利用者に通知するので、利用者は、事前にカゴ割当の結果を知ることができる。
<実施の形態1の変形例>
以上に説明した実施の形態1では、複数台のカゴを管理する際のカゴ割当方法について説明した。しかし、カゴ割当方法はこれに限ったものではなく、1台のカゴを運行管理してもよい。なお、上述した複数台のカゴのカゴ割当は、いずれかのカゴをいずれかの利用者に割り当てたが、1台のカゴのカゴ割当は、1台のカゴをいずれかの利用者に割り当てることになり、結果として、利用者が乗車する順番が決められることになる。
以下、エレベータ運行管理装置2が1台のカゴを運行管理している場合について説明する。10階建の建物に設けられた乗車人数が最大6人のカゴに対して、1階で4人の利用者を乗せ、6階で降ろすカゴ割当情報が記憶されているとする。このとき、カゴ割当取得部107は、ステップS21にて、2人の利用者について5階及び10階がそれぞれ乗車階及び降車階として登録されると、ステップS22にて割当行先階を制約する。
例えば、ステップS22−1にて、カゴ割当取得部107は、5階に到着する時点では、乗車人数最大6人のうち4人がカゴに乗車していることに基づく乗車位置などを取得したとする。この場合、5階に到着する時点で、あと2人の利用者を乗せることは可能であるが、この2人の乗車位置は扉付近となり、カゴ内の乗客の入れ替えが発生する可能性が高い。そこでステップS22−2にて、カゴ割当取得部107は、割当行先階を6階より下の階に制約する。なお、カゴ割当取得部107は、6階で停車して乗客が降りた後には、新たな利用者を乗せると取得してもよい。
ステップS23にて、カゴ割当取得部107は、カゴに2人の利用者を割り当てない。このため、カゴは5階には停車せず、1階から6階に停車して乗客を降ろした後に5階に戻って停車し、その後10階に停車するというカゴ割当となる。
このようにカゴが1台の場合であっても、本変形例によれば、カゴの奥側の乗客と、カゴの扉側の乗客との入れ替わりを抑制することが可能なカゴ割当を行うことができる。
<実施の形態2>
図18は、本発明の実施の形態2に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態2で説明する構成要素のうち、実施の形態1と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
図18のエレベータ運行管理装置2は、図1の実施の形態1に係るエレベータ運行管理装置2に加えて、カゴ内乗車位置通知部208を備える。なお、本発明に係る第2通知部は、図18のカゴ内乗車位置通知部208と呼ぶことができる。カゴ内乗車位置通知部208は、利用者に、乗車位置取得部106で求めた乗車位置を通知可能となっている。つまりカゴ内乗車位置通知部208は、カゴ内の利用者の適切な乗車位置などを通知することが可能となっている。
<カゴ内乗車位置通知部208の説明>
カゴ内乗車位置通知部208は、例えば、乗り場の床もしくは天井に設置されたディスプレイ、プロジェクタ、LED(Light Emitting Diode)、利用者の持つ携帯端末、カゴ内のディスプレイ、プロジェクタ、LED、スピーカ、カゴ内意匠のいずれか、またはこれらの組み合わせであってもよい。なお、カゴ内乗車位置通知部208には、行先登録装置1の通知部111が用いられてもよい。
図19(a)〜図19(e)、及び、図20〜図24は、カゴ内乗車位置通知部208で通知されるカゴ内乗車位置の表示例を示す図である。
図19(a)〜図19(e)は、利用者が位置すべき乗車位置の表示例を示す平面図であり、図19(a)〜図19(e)では5つの例がそれぞれ示されている。ここでは、カゴ4及び扉7の位置が示されるとともに、カゴ4内の乗車位置が行先階毎におおよそのゾーンに分けられて示されている。このゾーンは、異なる色及び文字を用いて通知される。図19(a)〜図19(e)の例では、利用者の行先階がどの階であっても、利用者が、通知されたゾーンのように立てるように、どのゾーンも必ずカゴ4の壁に接するように配置されている。ゾーンの数は、おおよそ2〜4個であるのが望ましいが、例えば広いエレベータなどにおいてはこの限りではない。また、ゾーンの大きさが利用者数に応じて変更されてもよいし、ゾーンの大きさは固定して、ゾーンに割り当てる階が利用者数に応じて変更されてもよいし、ゾーンの大きさ及びゾーンに割り当てる階の両方が利用者数に応じて変更されてもよい。
なお、図19(a)〜図19(e)のような平面図による乗車位置は、利用者5の携帯端末に表示されもよいし、プロジェクタの投影によってカゴ4の壁や床に表示されてもよいし、床に埋設されたディスプレイに表示されてもよいし、床下からの投影によって表示されてもよい。また、短焦点プロジェクタを用いてカゴ4の壁から投影する方法であってもよい。なお、2方向から投影するプロジェクションを用いれば、人などと重なって表示できなくなることを抑制することができる。また、床に格子状に埋設されたLEDの色や点滅等で乗車位置が表示されてもよい。
図20は、利用者が位置すべき乗車位置の表示例を示す平面図である。図20のように、特定の利用者5がカゴに乗り込むときに、カゴ内乗車位置通知部208は、進むべき順に点滅または点灯する丸印や矢印、グラデーション等を用いて、当該利用者が位置すべき乗車位置を誘導するように表示してもよい。または、カゴ内乗車位置通知部208は、床に足跡を表示して足をぴったり重ねるゲームのように、乗車位置を表示してもよい。
図21及び図22は、利用者が位置すべき乗車位置の表示例を示す斜視図である。図21のように、扉7横等に設置されたディスプレイ11に監視カメラの映像を表示している場合、カゴ内乗車位置通知部208は、カメラ映像に利用者5が位置すべき乗車位置を重畳表示してもよい。この際、利用者5がディスプレイ11を見ながらその表示と自身の乗車位置とを合わせるゲームのように、乗車位置を表示してもよく、入れ替え発生を生じさせるような乗車位置に乗車している利用者の乗車位置をハイライトで通知してもよい。また、カゴ内乗車位置通知部208は、鏡に表示されるシルエットと鏡に映る利用者5の姿とを重ね合わせるように利用者に鏡を用いて通知することで、利用者5が位置すべき乗車位置を誘導してもよい。また、図22のように、カゴ内乗車位置通知部208であるAR(Augmented Reality)メガネで表示可能なシルエット10によって、利用者5が位置すべき乗車位置を表示してもよい。
図23及び図24は、利用者が惹きつけられるような表示を行うことによって、利用者が位置すべき乗車位置を誘導する表示例を示す斜視図である。例えば、図23のように、カゴ4の壁にディスプレイ11が設置されてもよい。百貨店等では行先階に応じて売り場が決まっているため、利用者5の乗車位置に近いディスプレイ11にて、当該利用者5の行先階に応じた商品の宣伝や案内などが表示されてもよい。さらに、行先登録装置1で登録した利用者の属性及び行先階と、乗車位置取得部106で求めた乗車位置と、カゴ割当取得部107のカゴ割当とに基づく案内や宣伝などが、ディスプレイ11にて表示されてもよい。
また、カゴ内乗車位置通知部208は、自然に扉7付近から奥側へ利用者5を誘導するように、例えば図23のように、床の穴13、海、島等をカゴ4の床面に表示したり、扉7付近から離れてもらう等の通知を行ったりしてもよい。このとき、指向性スピーカ等を用いて、ある範囲に立っている利用者にのみ、「扉から離れてください」「奥に詰めてください」「降りるお客様がいるため避けてください」等の通知を行ってもよい。扉7付近に強い風を起こし、自然と立ち位置を誘導してもよい。
また例えば図24のように、カゴ内乗車位置通知部208は、利用者が位置すべきでない乗車位置に、表示オブジェクト15を表示してもよい。
<効果>
以上のような本実施の形態2に係るエレベータ運行管理装置によれば、実施の形態1と同様に、乗客との入れ替わりを抑制することが可能なカゴ割当を行うことができる。また本実施の形態2によれば、利用者たる乗客が位置すべき乗車位置を通知する。これにより、乗客の乗車位置を自然に誘導することなどが可能となるため、よりスムーズに、かつ効率よく乗客をカゴ内の最適な位置へ誘導することができ、乗降時に入れ替わりをより抑制することができる。
<実施の形態3>
図25は、本発明の実施の形態3に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態3で説明する構成要素のうち、実施の形態1と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
図25のエレベータ運行管理装置2は、図1の実施の形態1に係るエレベータ運行管理装置2に加えて、変更部309を備える。変更部309は、通知部102で通知したカゴ割当の結果に対する変更を、利用者のカゴへの乗車前に受け付ける。そして、カゴ割当取得部107は、変更部309で受け付けた変更に基づいて、通知部102で通知したカゴ割当を変更する。
<変更部309の説明>
変更部309は、行先登録装置1から、例えばカゴの変更などのカゴ割当の変更を受け付ける。
図26に示すように、行先登録装置1の通知部111が、カゴ割当の結果及び乗車位置の予想を一旦表示している際に、変更部309は、行先登録装置1の登録部112などを介して利用者から変更要求を受け付けてもよい。
また図27に示すように、行先登録装置1の通知部111が、カゴ毎の停車予定階、乗車位置の予想、到着時間、混雑度等の情報を表示している際に、変更部309は、行先登録装置1の登録部112などを介して利用者からカゴの選択を受け付けてもよい。
また図28に示すように、行先登録装置1の通知部111が、カゴ毎の到着予想順、乗車位置の予想、停車予定階、停車予定人数の情報を表示している際に、変更部309は、行先登録装置1の登録部112などを介して利用者からカゴの選択を受け付けてもよい。
<効果>
以上のような本実施の形態3に係るエレベータ運行管理装置によれば、実施の形態1と同様に、乗客との入れ替わりを抑制することが可能なカゴ割当を行うことができる。また本実施の形態3によれば、利用者は、カゴ割当などが通知された不服がある場合に、カゴ割当を変更することができる。
<実施の形態4>
図29は、本発明の実施の形態4に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態4で説明する構成要素のうち、実施の形態1と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
図29のエレベータ運行管理装置2は、図1の実施の形態1に係るエレベータ運行管理装置2に加えて、乗り場情報記憶部410と、乗り場位置取得部411と、乗り場位置通知部412とを備える。なお、本発明に係る第3通知部は、図29の乗り場位置通知部412と呼ぶことができる。
乗り場情報記憶部410は、カゴ4の乗り場に関する乗り場情報を記憶する。乗り場情報は、例えば、乗り場の物理的なサイズ、面積及び通路の幅と、乗り場に対するカゴ4の設置位置と、乗り場に設置された行先登録装置1の設置位置とを含む。なお、行先登録装置1の設置位置は、カゴ4の設置位置に対する相対位置であってもよい。
乗り場位置取得部411は、乗り場情報記憶部410に記憶された乗り場情報と、混雑度取得部105で予測された混雑度と、カゴ割当情報記憶部104の過去のカゴ割当情報とに基づいて、予め定められた待機の挙動に従った乗り場における利用者の待機位置を求める。
乗り場位置通知部412は、乗り場位置取得部411で求めた待機位置を利用者に通知可能となっている。つまり乗り場位置通知部412は、乗り場における利用者の適切な待機位置などを通知することが可能となっている。なお、乗り場位置通知部412は、カゴ割当情報も通知してもよい。
本実施の形態4に係るカゴ割当取得部107は、乗り場位置取得部411で求めた待機位置も考慮して上述のカゴ割当を行う。つまり、カゴ割当取得部107は、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階と、乗車位置取得部106で求めた乗車位置と、乗り場位置取得部411で求めた待機位置とに基づいて、上述のカゴ割当を行う。
<乗り場情報記憶部410の説明>
図30は、乗り場情報記憶部410に記憶される乗り場情報の例を示す図である。乗り場情報は、乗り場の物理的なサイズ、面積及び通路の幅と、乗り場に対するカゴ4の設置位置と、乗り場に設置された行先登録装置1の設置位置とを含む。なお、乗り場情報は、各カゴ4の前の利用者5の待機可能人数、待機場所の面積、行き先登録装置から各カゴまでの到達時間及び距離などを含んでもよいし、図30のような平面図を示す情報であってもよい。なお、図30の破線の丸は、A号機のカゴ4の前の利用者5の待機可能人数が4人であることを示している。ここでは、B号機〜F号機のカゴ4の前の利用者5の待機可能人数も4人であるものとして説明する。なお、乗り場情報の数値は手で入力されてもよいし、平面図または設備情報から自動計算されてもよい。
<乗り場位置取得部411の説明>
乗り場位置取得部411は、乗り場情報記憶部410に記憶された乗り場情報と、混雑度取得部105で予測された混雑度と、カゴ割当情報記憶部104の過去のカゴ割当情報とに基づいて、予め定められた待機の挙動に従った乗り場における利用者の待機位置を求める。以下、カゴを待つ利用者は、乗り場においてカゴ前の近くから順に位置する傾向があることを、予め定められた待機の挙動として説明するが、これに限ったものではない。
図14の例の場合、過去のカゴ割当情報によって、利用者5i〜5nが割り当てられているため、乗り場位置取得部411は、A号機のカゴ4の前の待機位置に6人の利用者が待機していると想定する。
また、乗り場位置取得部411は、混雑度取得部105で予測された混雑度に基づいて、今後A号機のカゴ4が到着するまでに、何人の利用者がA号機のカゴ4前に待機するかを予測する。例えば、混雑度が、A号機のカゴ4の乗車人数である場合には、乗り場位置取得部411は、当該乗車人数を、乗り場においてA号機のカゴ4前に待機する利用者の待機人数として予測する。
乗り場位置取得部411は、乗り場情報記憶部410に記憶された乗り場情報のうちの待機可能人数と、混雑度から予測した今後の待機人数予測と、過去のカゴ割当情報から想定した各カゴ前の現状の待機人数とに基づいて、予め定められた待機の挙動に従った各カゴ前の利用者の待機位置を予測する。ここで、乗り場位置取得部411は、利用者を登録順に、乗り場のうち各カゴの扉から近い部分に割り当てる。このように求められた待機位置によれば、乗り場のカゴ前が混雑しているか否か、人がカゴ付近の乗り場を通過できるか否かを判断することが可能となる。
例えば図31に示すように、A号機のカゴ4前に2人の利用者5が待機している場合、乗り場位置取得部411は、A号機のカゴ4前の利用者の待機位置として、混雑度50%かつ通過可能を求める。なお、ここでは待機可能人数は4人であるものとする。また例えば図31に示すように、B号機、C号機及びE号機のカゴ4前に利用者が待機していない場合、乗り場位置取得部411は、B号機、C号機及びE号機のカゴ4前の利用者の待機位置として、混雑度0%かつ通過可能を求める。また例えば図31に示すように、D号機及びF号機のカゴ4前に4人の利用者5が待機している場合、乗り場位置取得部411は、D号機及びF号機のカゴ4前の利用者の待機位置として、混雑度100%かつ通過不可能を求める。
なお、乗り場情報として、カゴ前で待機中の1人当たりの占有面積が記憶されている場合には、乗り場位置取得部411は、その占有面積を用いて待機位置を求めてもよい。一方、占有面積が記憶されていない場合には、乗り場位置取得部411は、平均占有面積を求め、当該平均占有面積を用いて待機位置を求めてもよい。この際、乗り場位置取得部411は、ベビーカーなどの利用者の属性を取得できる場合には、車イスやベビーカーを2人分または3人分の値に換算して、待機位置を求める。
また、乗り場情報が、行先登録装置1と各カゴとの距離、または、当該距離に対応する時間を含んでいる場合には、乗り場位置取得部411は、行先登録されるタイミングとカゴ前が混雑するタイミングとを加味して待機位置を求めることも可能となる。
<カゴ割当取得部107の説明>
カゴ割当取得部107は、乗り場位置取得部411で求めた待機位置も考慮して上述のカゴ割当を行う。
具体的には、図12のステップS22−2にて、カゴ割当取得部107は、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階と、乗車位置取得部106で求めた乗車位置と、乗り場位置取得部411で求めた待機位置とに基づいて、割当行先階の制約及びカゴ割当を行う。
例えば図31では、D号機及びF号機の待機場所には既に利用者5で満たされている。このような場合、カゴ割当取得部107は、隣接する待機場所が利用できるか否かを考慮してカゴ割当を行う。例えばD号機は隣接するA号機の待機場所に猶予があり、F号機も隣接するC号機の待機場所には猶予があるため、カゴ割当取得部107は、これまで説明したカゴ割当と同様のカゴ割当を行う。一方、例えば、隣接するカゴ割当も利用者で満たされている場合、カゴ割当取得部107は、利用者を他のカゴに割り当てるカゴ割当を行う。あるいは、この場合、カゴ割当取得部107は、カゴ割当を行わずに、行先登録装置1または乗り場位置通知部412などを通じて、乗り場が混雑しているため別の場所で待機する旨の指示を行う。
例えば、図30の乗り場情情報には、D号機の乗り場情報として、B号機及びE号機待機場所、C号機及びF号機待機場所を通路として利用することが記憶されている。このような場合に、B号機及びE号機待機場所、または、C号機及びF号機待機場所が満たされた場合には、利用者がD号機の待機場所に到達することができなくなる。そこで、カゴ割当取得部107は、このような状況が発生しないように、待機位置を加味したカゴ割当を行う。具体的には、B号機及びE号機のカゴ両方の待機位置が、混雑度100%かつ通過不可能とならないように、カゴ割当取得部107は、B号機及びE号機のカゴのカゴ割当を制限する。あるいは、カゴ割当取得部107は、B号機及びE号機のカゴのカゴ割当を行わずに、D号機のカゴに割り当てられていた利用者に対して別場所での待機を指示したり、待機場所に猶予のある他のカゴへのカゴ割当を行ったりする。
<乗り場位置通知部412の説明>
乗り場位置通知部412は、乗り場位置取得部411で求めた、乗り場における利用者の待機位置の予測などを乗り場などで通知する。この際、乗り場位置通知部412は、カゴ割当の結果なども通知してもよい。
乗り場位置通知部412は、例えば、乗り場の床または天井に設置されたディスプレイやプロジェクタ、LED、乗り場の模様表示装置、利用者の持つ携帯端末のいずれか、またはこれらの組み合わせであってもよい。なお、乗り場位置通知部412には、行先登録装置1の通知部111が用いられてもよい。
図32は、乗り場位置通知部412で通知される待機位置の一例を示す図である。図32の例では、乗り場位置通知部412は、各カゴ前の待機場所の床に行先階別を表示している。これにより、待機時からカゴ内の乗車位置を考慮した待機位置が通知されるので、乗降時のカゴ内の乗客の入れ替わりをより抑制することができる。なお、図32の例ではゾーン分けが3段階となっているが、これに限ったものではない。また、ゾーンの位置及び大きさは利用者数に応じて変更されてもよいし、ゾーンの位置及び大きさは固定して、階数表示が利用者数に応じて変更されてもよいし、ゾーンの位置及び大きさ並びに階数表示が利用者数に応じて変更されてもよい。また、カゴ割当の通知及び待機位置と、カゴ内乗車位置とに同一のカラーリングを行うなど、表示に統一性を持たせてもよい。
図33は、乗り場位置通知部412で通知される待機位置の別例を示す図である。図32の例では、乗り場位置通知部412は、各カゴ前の待機場所の床に各利用者の待機位置及び行先階を表示している。このように各利用者の行先階も表示することで、利用者は、乗り場位置通知部412から通知された待機位置で待機しなければならない理由を明確に知ることができるとともに、自身の待機位置の納得感が得られ易くなる。
なお、乗り場位置通知部412による待機位置の通知は、以上の例の限ったものではない。
<効果>
以上のような本実施の形態4に係るエレベータ運行管理装置によれば、待機位置を考慮したカゴ割当を行うので、乗り場の混雑度等を加味したカゴ割当が可能となる。これにより、乗り場が混雑して利用者が目的のカゴに到達できなくなることを抑制することができる。
また本実施の形態4によれば、乗り場位置通知部412により待機位置を利用者に通知するので、カゴ内の乗客の入れ替わりの発生しにくい待機位置を乗り場での待機時から実現することができる。このため、よりスムーズなカゴ4の乗降を実現することができる。
<実施の形態4の変形例>
図34は、実施の形態4の変形例に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。図34のエレベータ運行管理装置2は、図29の実施の形態4に係るエレベータ運行管理装置2に加えて、乗り場待機人数記憶部413を備える。この乗り場待機人数記憶部413は、カゴ号機、階数及び日時と、乗り場の混雑度及び待機人数とを予め紐付けて記憶している。乗り場待機人数記憶部413に記憶される各項目の値には、例えば過去の実績値が適用される。
さて、本変形例に係る乗り場位置取得部411は、登録受付部101などから、乗り場の混雑度の予測対象となる日時を取得するとともに、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階から進行方向(上または下)を求め、過去のカゴ割当情報から、求めた進行方向と同じ方向に進んでいる全てのカゴ、及び、そのカゴのカゴ割当を取得する。そして、乗り場位置取得部411は、取得した日時、カゴ及びカゴ割当に類似する過去のカゴ割当情報を、カゴ割当情報記憶部104から検索する。
例えば、取得した日時が「2月、10:00、月曜日」で、乗り場の混雑度を求めたいカゴとそのカゴの過去のカゴ割当情報(上述の未使用の過去のカゴ割当情報)が、「A号機、現在位置:1階、停車予定階:5階、9階」である場合を想定する。この場合、乗り場位置取得部411は、カゴ割当情報記憶部104に記憶される過去のカゴ割当情報(上述の使用済みの過去のカゴ割当情報)の履歴から、「2月、9:45〜10:15、月曜日」かつ「A号機、現在位置:1階、停車予定階:5階、9階」の記録を検索する。存在しない場合には、乗り場位置取得部411は、検索範囲を広げ、例えば「2月、9:45〜10:15、月曜日」かつ「A号機、現在位置:1階、停車予定階:4〜6階、8〜10階」と、「2月、9:45〜10:15、月曜日」かつ「B号機、現在位置:1階、停車予定階:4〜6階、8〜10階」の記録を検索する。これにより、乗り場の混雑度の予測対象となる日時に類似する日時、カゴ号機及び階数が検索される。
次に、乗り場位置取得部411は、乗り場待機人数記憶部413に記憶された乗り場の混雑度及び待機人数のうち、検索された日時、カゴ号機及び階数に対応する乗り場の混雑度及び待機人数を取得する。乗り場の混雑度や待機人数を予測する方法は混雑度取得部105のカゴ内混雑度を求める方法と類似の方法を用いてもよいし、他の方法を用いてもよい。
以上のように、乗り場位置取得部411は、登録受付部101で受け付けた乗車階及び行先階と、カゴ割当情報記憶部104に記憶されたカゴ割当の結果と、乗り場待機人数記憶部413の情報とに基づいて、乗り場の混雑度や乗り場の待機人数を予測してもよい。
<実施の形態5>
図35は、本発明の実施の形態5に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態5で説明する構成要素のうち、実施の形態1と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
図35のエレベータ運行管理装置2は、図1の実施の形態1に係るエレベータ運行管理装置2に加えて、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513と、乗客位置記憶部514とを備える。なお、本発明に係る検知部は、図35のカゴ内及び乗り場乗客位置検知部513と呼ぶことができる。
カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513は、カゴ4内の乗客の入れ替わりの有無に関する情報である入替情報を検知する。なお以下の説明では、入替情報は、各カゴの乗客の乗車位置、及び、乗り場における当該乗客がカゴに乗る前の待機位置の少なくともいずれか1つであるとするが、これに限ったものではない。
乗客位置記憶部514は、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513で検知された入替情報の履歴を記憶する。
本実施の形態5に係る乗車位置取得部106は、混雑度取得部105で求めた混雑度と、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513で検知された入替情報とに基づいて、入替情報が検知された時刻よりも将来の時刻の乗車位置を予測する。
<カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513>
カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513は、例えば、カゴの重量センサ、監視カメラ、RFIDタグ、スマートフォンアプリのいずれか、またはこれらの組み合わせであってもよい。本実施の形態5では、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513は、各カゴの乗客の乗車位置、及び、乗り場における当該乗客がカゴに乗る前の待機位置の少なくともいずれか1つを検知する。ここで、乗車位置または待機位置が特定されれば、カゴ4内の乗客の入れ替わりの有無を判断することができるので、乗車位置または待機位置は、上述の入替情報に含まれる概念である。
なお、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513は、監視カメラからの映像を画像処理して乗車位置及び待機位置を求めてもよいし、カゴに設置された重量計で計測された重量に基づいて乗車位置及び待機位置を求めてもよい。乗車位置には、例えばカゴの扉中心を基準とした床平面に対する座標が適用されてもよい。
また、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513は、上述以外の情報を入替情報として検知してもよい。例えば、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513は、カゴ内の乗客の入れ替わりが発生した時の乗客の人数、各乗客の乗車位置及び行先階を、入替情報として検知してもよい。このような入替情報を用いることにより、乗車位置取得部106は、何人目ぐらいから乗客がドア付近に立ち始めるかを実績ベースで予測することができる。
また、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513は、カゴ割当情報記憶部104と協働して入替情報を検知してもよい。例えば、図36に示すように、カゴ割当情報記憶部104に記憶されたカゴ割当情報が、4階で1人が降りることを示している場合において、カゴが4階に停車している間にカゴの重量計の計測値が、いったん3人分減った後に2人分増えたとする。このように、4階においてカゴに新たに乗車する乗客がいないにもかかわらず、カゴの重量計の計測値が増えた場合、カゴ内の乗客の入れ替わりが発生したと想定することができる。そこで、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513は、カゴ重量計の重さから算出されるカゴ内の重量を検知し、当該重量と、カゴ割当情報記憶部104に記憶されたカゴ割当情報とに基づいて入替情報を検知してもよい。
<乗客位置記憶部514>
乗客位置記憶部514は、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513で検知された入替情報の履歴を記憶する。本実施の形態5では、乗客位置記憶部514は、乗車人数、混雑度、及び、カゴ割当等をセットで記憶する。つまり、乗客位置記憶部514は、混雑度及び入替情報をセットで記憶する。この際、乗客位置記憶部514は、日時、カゴ番号、階などもセットで記憶してもよい。
<乗車位置取得部106>
乗車位置取得部106は、混雑度取得部105で求めた混雑度と、乗客位置記憶部514に記憶されているカゴ内及び乗り場乗客位置検知部513で検知された入替情報とに基づいて、入替情報が検知された時刻よりも将来の時刻の乗車位置を予測する。乗車位置取得部106で予測された乗車位置は、実施の形態1と同様にカゴ割当取得部107のカゴ割当に用いられる。
<効果>
以上のような本実施の形態5に係るエレベータ運行管理装置によれば、過去にカゴ内の乗客の入れ替わりが発生したか否かに関する入替情報と、そのときの混雑度とを紐付けて乗車位置を予測する。このため、カゴ割当取得部107によるカゴ割当て階数制約をより適切に計算することができ、乗降時のカゴ内の乗客の入れ替わりを適切に抑制することができる。また、乗客位置記憶部514に、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513で検知された入替情報の履歴が記憶されているため、乗車位置取得部106ではより精度よく乗客の乗車位置を予測すること可能である。例えば、乗客位置記憶部514の入替情報の履歴から、扉付近に乗車することが多い人、カゴの奥側の角に立つことが多い傾向のある人等を求めることが可能となる。
<実施の形態6>
図37は、本発明の実施の形態6に係るエレベータ運行管理装置の構成を示すブロック図である。以下、本実施の形態6で説明する構成要素のうち、実施の形態4及び5と同じまたは類似する構成要素については同じ参照符号を付し、異なる構成要素について主に説明する。
図37のエレベータ運行管理装置2は、実施の形態4で説明した図29の乗り場情報記憶部410、及び、乗り場位置取得部411と、実施の形態5で説明した図35のカゴ内及び乗り場乗客位置検知部513、及び、乗客位置記憶部514とを備える。
本実施の形態6に係る乗り場位置取得部411は、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513で検知され、乗客位置記憶部514に記憶されている入替情報も考慮して、乗り場における利用者の待機位置を予測する。つまり、乗り場位置取得部411は、乗り場情報記憶部410に記憶された乗り場情報と、混雑度取得部105で予測された混雑度と、カゴ割当情報記憶部104の過去のカゴ割当情報と、カゴ内及び乗り場乗客位置検知部513で検知された入替情報とに基づいて、入替情報が検知された時刻よりも将来の時刻の待機位置を予測する。なお、乗り場位置取得部411による待機位置の予測は、実施の形態5で説明した乗車位置取得部106による乗車位置の予測と同様である。乗り場位置取得部411で予測された待機位置は、実施の形態4と同様にカゴ割当取得部107のカゴ割当に用いられる。
<効果>
以上のような本実施の形態6に係るエレベータ運行管理装置によれば、過去にカゴ内の乗客の入れ替わりが発生したか否かに関する入替情報と、そのときの混雑度とを紐付けて待機位置を予測する。このため、待機位置をより適切に予測することができる。この結果、カゴ割当取得部107によるカゴ割当て階数制約をより適切に計算することができ、乗降時のカゴ内の乗客の入れ替わりを適切に抑制することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
本発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての態様において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、本発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
2 エレベータ運行管理装置、4,4a,4b,4c カゴ、101 登録受付部、102 通知部、103 レイアウト記憶部、104 カゴ割当情報記憶部、105 混雑度取得部、106 乗車位置取得部、107 カゴ割当取得部、208 カゴ内乗車位置通知部、309 変更部、410 乗り場情報記憶部、411 乗り場位置取得部、412 乗り場位置通知部、513 カゴ内及び乗り場乗客位置検知部。

Claims (14)

  1. エレベータのカゴの運行を管理するエレベータ運行管理装置であって、
    前記エレベータの利用者の乗車階及び行先階を前記カゴへの乗車前に受け付ける受付部と、
    前記受付部で受け付けた乗車階及び行先階に基づいて、前記利用者が前記カゴに乗車した場合の前記カゴ内の混雑度を求める混雑度取得部と、
    前記混雑度取得部で求めた混雑度に基づいて、前記利用者が前記カゴに乗車した場合の前記利用者の乗車位置を求める乗車位置取得部と、
    前記受付部で受け付けた乗車階及び行先階と、前記乗車位置取得部で求めた乗車位置とに基づいて、前記カゴに前記利用者を割り当てるカゴ割当を行うカゴ割当取得部と
    を備える、エレベータ運行管理装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記乗車位置取得部は、
    前記カゴに関するレイアウト情報と、前記混雑度取得部で求めた混雑度とに基づいて、前記利用者が前記カゴに乗車した場合の、予め定められた乗車の挙動に従った前記カゴ内の前記利用者の乗車位置を求める、エレベータ運行管理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記カゴ割当取得部は、
    前記乗車位置取得部で求めた乗車位置に基づいて、前記カゴに割り当て可能な利用者の行先階である割当行先階を制約し、前記受付部で受け付けた行先階と、制約された前記割当行先階とに基づいて、前記カゴ割当を行う、エレベータ運行管理装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記カゴ割当取得部のカゴ割当の結果を、過去のカゴ割当情報として記憶するカゴ割当情報記憶部をさらに備え、
    前記混雑度取得部は、
    前記受付部で受け付けた乗車階及び行先階と、前記過去のカゴ割当情報とに基づいて、前記混雑度を予測する、エレベータ運行管理装置。
  5. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記カゴ割当取得部のカゴ割当の結果を、過去のカゴ割当情報として記憶するカゴ割当情報記憶部をさらに備え、
    前記カゴ割当取得部は、
    前記受付部で受け付けた乗車階及び行先階と、前記乗車位置取得部で求めた乗車位置と、前記過去のカゴ割当情報とに基づいて、前記カゴ割当を行う、エレベータ運行管理装置。
  6. 請求項2に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記レイアウト情報を記憶するレイアウト記憶部をさらに備える、エレベータ運行管理装置。
  7. 請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記カゴ割当取得部のカゴ割当の結果を前記利用者に通知可能な第1通知部をさらに備える、エレベータ運行管理装置。
  8. 請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記乗車位置取得部で求めた乗車位置を前記利用者に通知可能な第2通知部をさらに備える、エレベータ運行管理装置。
  9. 請求項7に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記第1通知部で通知したカゴ割当の結果に対する変更を前記利用者の前記カゴへの乗車前に受け付ける変更部をさらに備え、
    前記カゴ割当取得部は、
    前記変更部で受け付けた変更に基づいて、前記第1通知部で通知したカゴ割当を変更する、エレベータ運行管理装置。
  10. 請求項4に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記カゴの乗り場に関する乗り場情報と、前記混雑度取得部で予測された混雑度と、前記過去のカゴ割当情報とに基づいて、予め定められた待機の挙動に従った前記乗り場における前記利用者の待機位置を求める乗り場位置取得部をさらに備え、
    前記カゴ割当取得部は、
    前記受付部で受け付けた乗車階及び行先階と、前記乗車位置取得部で求めた乗車位置と、前記乗り場位置取得部で求めた待機位置とに基づいて前記カゴ割当を行う、エレベータ運行管理装置。
  11. 請求項10に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記乗り場位置取得部で求めた待機位置を前記利用者に通知可能な第3通知部をさらに備える、エレベータ運行管理装置。
  12. 請求項10または請求項11に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記乗り場情報を記憶する乗り場情報記憶部をさらに備える、エレベータ運行管理装置。
  13. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記カゴ内の乗客の入れ替わりの有無に関する情報である入替情報を検知する検知部をさらに備え、
    前記乗車位置取得部は、
    前記混雑度取得部で求めた混雑度と、前記検知部で検知された入替情報とに基づいて、前記入替情報が検知された時刻よりも将来の時刻の前記乗車位置を予測する、エレベータ運行管理装置。
  14. 請求項10から請求項12のうちいずれか1項に記載のエレベータ運行管理装置であって、
    前記カゴ内の乗客の入れ替わりの有無に関する情報である入替情報を検知する検知部をさらに備え、
    前記乗り場位置取得部は、
    前記カゴの乗り場に関する乗り場情報と、前記混雑度取得部で予測された混雑度と、前記過去のカゴ割当情報と、前記検知部で検知された入替情報とに基づいて、前記入替情報が検知された時刻よりも将来の時刻の前記待機位置を予測する、エレベータ運行管理装置。
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