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JP7268715B1 - エレベータ群管理装置、エレベータ群管理装置の制御方法、端末装置および端末制御プログラム - Google Patents

エレベータ群管理装置、エレベータ群管理装置の制御方法、端末装置および端末制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】乗りかごの混雑状況に応じて、利用者の要求に応じた乗りかごの割り当てを行うエレベータ群管理装置を提供する。【解決手段】エレベータ群管理装置(10)は、乗車要求に基づき、割り当てるエレベータの乗りかごを選定するエレベータ群管理装置(10)であって、割当要求情報を取得する情報取得部(111)と、乗りかごの混雑レベルを取得する状況取得部(112)と、指定されている混雑レベル以下の乗りかごが存在しない場合に、指定されている属性が付与されている乗りかごを割り当てる一方、指定されている混雑レベル以下の乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを割り当てる割当部(113)と、割当結果情報を通知する通知部(114)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータ群管理装置、エレベータ群管理装置の制御方法、エレベータ群管理装置と通信を行う端末装置およびその端末制御プログラムに関する。
例えば特許文献1には、エレベータの運行を行う制御装置を有し、利用者がエレベータに乗込むまでに行先階登録を行うエレベータシステムが開示されている。このシステムにおいて、利用者は、情報端末装置で動作する、乗りかごの呼び登録を行うための「呼び登録アプリ」を用いる。この「呼び登録アプリ」によって、例えば混雑度や女性専用などの「重視する性能」が利用者によって指定され、指定された性能に応じた属性が付与されている乗りかごが割り当てられる。
特開2014-031263
利用者は、特定の属性が付与されている専用乗りかご(例えば、荷物専用、ロボット専用、女性/男性専用、および、VIP専用など)の割り当てを希望するか否かは、乗車希望時点で割り当てられる乗りかごの混雑度に応じて異なることが考えられる。例えば、専用乗りかごではないが混雑度が低い汎用乗りかごが存在する場合、該汎用乗りかごを利用した場合の目的階への到着時刻が、希望する属性の専用乗りかごを利用した場合の目的階への到着時刻よりも早い場合には、利用者は該汎用乗りかごの利用を希望することが考えられる。
本発明の一態様は、乗りかごの混雑状況に応じて、利用者の要求に応じた乗りかごの割り当てを行うエレベータ群管理装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るエレベータ群管理装置は、利用者からの乗車要求に基づき、該利用者に対して割り当てるエレベータの乗りかごを選定するエレベータ群管理装置であって、前記乗りかごの属性を指定する属性指定情報、および、混雑レベル設定情報を含む、前記利用者に対応する割当要求情報を取得する情報取得部と、複数の前記乗りかごのそれぞれの混雑レベルを取得する状況取得部と、前記割当要求情報による乗車予定時において、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在しない場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる一方、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを前記利用者に対して割り当てる割当処理を行う割当部と、前記割当部によって割り当てられた乗りかごを特定する割当結果情報を前記利用者に対して通知する通知部と、を備える。
前記の構成によれば、利用者は、設定した混雑レベル以下の乗りかごがある場合には、要求している属性が付与されている乗りかごではなく、他の属性が付与されている乗りかごを利用することが可能となる。よって、乗りかごの混雑状況に応じて、利用者の要求に応じた乗りかごの割り当てを行うことができる。また、特定の乗りかごの利用の集中を緩和することが可能となるので、エレベータ群の運行効率を向上させることができる。
本発明の他の態様に係るエレベータ群管理装置では、前記情報取得部は、割当要求情報に含まれる乗車階情報を取得し、前記割当部は、前記乗車階情報で示される乗車階で乗車可能な前記乗りかごに関して、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在しない場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる一方、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを前記利用者に対して割り当ててもよい。
前記の構成によれば、乗車階での混雑レベルによって乗りかごの選定が行われるので、乗車時点での混雑レベルに応じて、利用者の所望とする乗りかごの割り当てが実現できる。
本発明の他の態様に係るエレベータ群管理装置では、前記情報取得部は、割当要求情報に含まれる行先階情報を取得し、前記割当部は、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごを前記利用者に割り当てた場合、該乗りかごが前記乗車階から前記行先階情報で示される行先階に移動するまでの期間に、該乗りかごの混雑レベルが、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下となるように、該乗りかごへの前記利用者以外の利用者の割り当てを行ってもよい。
前記の構成によれば、混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の乗りかごを利用者に割り当てた場合に、行先階到着まで指定された混雑レベル以下となるように乗りかごの割り当てが行われることになる。よって、乗車時から行先階到着までの期間で、利用者の所望の混雑レベルを維持することができる。
本発明の他の態様に係るエレベータ群管理装置では、前記割当部は、割り当て予定の前記乗りかごへの前記利用者の予測乗車時刻、および、割り当て予定の前記乗りかごが前記利用者の行先階に到着する予測到着時刻の少なくともいずれか一方を算出し、前記通知部は、前記利用者に対して前記予測乗車時刻および前記予測到着時刻の少なくともいずれか一方に対応する予測情報を通知し、前記割当部は、前記予測情報を通知した前記利用者から割り当て承認情報を前記情報取得部を介して取得した場合に、前記乗りかごの割り当てを確定してもよい。
前記の構成によれば、利用者は予測情報を確認した上で乗りかごの割り当てを確定することができるので、待ち時間などに応じて、利用者は混雑レベルを設定することが可能となる。
本発明の他の態様に係るエレベータ群管理装置では、前記割当部は、予め設定された所定の時間帯において、前記割当処理を行ってもよい。
前記の構成によれば、例えば混雑が予想される時間帯において前記の割当処理を行うようにすることができる。ここで、混雑が予想されない他の時間帯では、どの乗りかごも混雑度が低いことが予想され、利用者が要求する属性が付与されている乗りかごを該利用者が利用するメリットが低いことが予想される。すなわち、混雑が予想されない他の時間帯では、利用者からの割り当て希望属性指定を考慮せずに乗りかごの割り当てを行うことにより、エレベータ群の運行効率を向上させることができる。
本発明の他の態様に係るエレベータ群管理装置では、前記割当部は、複数の前記乗りかごの乗車人数および待機人数の少なくともいずれか一方を含む利用者数、または、単位時間あたりの前記利用者数が所定人数を超えている場合に、前記割当処理を行ってもよい。
前記の構成によれば、実際に混雑している状況において前記の割当処理を行うようにすることができる。ここで、実際に混雑していない状況では、どの乗りかごも混雑度が低いことが予想され、利用者が要求する属性が付与されている乗りかごを該利用者が利用するメリットが低いことが予想される。すなわち、実際に混雑していない場合には、利用者からの割り当て希望属性指定を考慮せずに乗りかごの割り当てを行うことにより、エレベータ群の運行効率を向上させることができる。
本発明の他の態様に係るエレベータ群管理装置では、前記割当部は、複数の前記乗りかごの乗車人数および待機人数の少なくともいずれか一方を含む利用者数、または、単位時間あたりの前記利用者数が所定人数を超えている場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当ててもよい。
前記の構成によれば、実際に混雑している状況では、混雑レベル設定情報を考慮せずに、属性指定情報で指定されている属性が付与されている乗りかごが割り当てられる。
本発明の他の態様に係るエレベータ群管理装置では、前記情報取得部は、前記利用者が操作する端末装置から前記割当要求情報を取得し、前記通知部は、前記端末装置に対して前記割当結果情報を送信してもよい。
前記の構成によれば、利用者は、端末装置を利用して割当要求情報の送信、および、割当結果情報の確認を行うことができる。
本発明の他の態様に係るエレベータ群管理装置では、前記情報取得部は、前記利用者が所持する記録媒体に記録された前記割当要求情報を読み出す読取装置から該割当要求情報を取得してもよい。
前記の構成によれば、利用者は、予め記録媒体に割当要求情報を記録しておくことにより、該記録媒体を読取装置に読み取らせることによって、割当要求情報をエレベータ群管理装置に送信することができる。
本発明の他の態様に係るエレベータ群管理装置では、前記情報取得部は、前記利用者の個人認証を行う認証装置から該利用者を特定するID情報を受信し、該ID情報と対応づけられた前記割当要求情報を記録した記録部から該割当要求情報を取得してもよい。
前記の構成によれば、利用者は、予め記録部に割当要求情報を記録しておくことにより、個人認証を認証装置で行うことによって、割当要求情報をエレベータ群管理装置に認識させることができる。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るエレベータ群管理装置の制御方法は、利用者からの乗車要求に基づき、該利用者に対して割り当てるエレベータの乗りかごを選定するエレベータ群管理装置の制御方法であって、前記乗りかごの属性を指定する属性指定情報、および、混雑レベル設定情報を含む、前記利用者に対応する割当要求情報を取得する情報取得ステップと、複数の前記乗りかごのそれぞれの混雑レベルを取得する状況取得ステップと、前記割当要求情報による乗車予定時において、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在しない場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる一方、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを前記利用者に対して割り当てる割当処理を行う割当ステップと、前記割当ステップにおいて割り当てられた乗りかごを特定する割当結果情報を前記利用者に対して通知する通知ステップとを含む。
前記方法によれば、乗りかごの混雑状況に応じて、利用者の要求に応じた乗りかごの割り当てを行うことができる。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る端末装置は、前記エレベータ群管理装置と通信を行う端末装置であって、前記割当要求情報を前記エレベータ群管理装置に送信する送信制御部と、前記エレベータ群管理装置から受信した前記割当結果情報を表示する制御を行う表示制御部と、を備える。
前記構成によれば、利用者は、端末装置を利用して割当要求情報の入力、および、割当結果情報の確認を行うことができる。
本発明の各態様に係るエレベータ群管理装置および端末装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを前記エレベータ群管理装置および端末装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより前記エレベータ群管理装置および端末装置をコンピュータにて実現させるエレベータ群管理装置および端末装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明の一態様によれば、乗りかごの混雑状況に応じて、利用者の要求に応じた乗りかごの割り当てを行うエレベータ群管理装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係るエレベータ管理システムの機能ブロック図である。 前記エレベータ管理システムの一部の配置の一例を模式的に示す平面図である。 前記エレベータ管理システムの端末装置の操作画面の一例を示す図である。 前記エレベータ管理システムのエレベータ群管理装置の動作を示すフロー図である。 前記エレベータ管理システムの処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態2に係るエレベータ管理システムのエレベータ群管理装置の動作を示すフロー図である。 前記エレベータ管理システムの端末装置の操作画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態3に係るエレベータ管理システムの機能ブロック図である。
〔実施形態1〕
<エレベータ管理システムの概要>
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態1に係るエレベータ管理システム1の機能ブロック図である。エレベータ管理システム1は、エレベータ群50の利用者Uにエレベータ群50の乗りかごの割り当てを行うシステムである。図1に示すように、エレベータ管理システム1は、エレベータ群50と、エレベータ群管理装置10と、複数の端末装置30と、を備えている。
<エレベータ群>
エレベータ群50は、図1に示すように、エレベータ51A~51Cと、エレベータ制御装置52A~52Cと、を備えている。本実施形態では、エレベータ群50はエレベータが3台として説明するが、台数は前記に限らず適宜配置可能である。また、本実施形態では、エレベータ51A~51Cは、乗降可能な階が同じであるとして説明するが、前記に限らず、各々乗降可能な階が異なっていてもよい。図2は、エレベータ管理システム1の一部の配置の一例を模式的に示す平面図である。図2に示すように、エレベータ51A~51Cはそれぞれ乗りかごA~Cを有している。
エレベータ制御装置52A~52Cは、エレベータ51A~51Cのうち、対応するエレベータを制御する。以下、代表してエレベータ制御装置52Aについて説明するが、エレベータ制御装置52B・52Cも同様の構成を有する。エレベータ制御装置52Aは、制御部52A1を備えている。制御部52A1はエレベータ制御装置52Aの各部を統括的に制御する。制御部52A1の機能は、メモリ(図示無)に記憶されたプログラムを、CPU(Central Processing Unit)が実行することで実現されてよい。制御部52A1は、混雑レベル算出部522Aと、通信制御部523Aと、運行制御部524Aと、を備えている。
混雑レベル算出部522Aは、対応するエレベータ51Aの乗りかごAの混雑レベルを算出する。混雑レベルは、例えば、乗りかごの床面積に対する乗車者の占有面積率で算出される。具体的には、混雑レベル算出部522Aは、例えば、乗りかごA内に設けられるカメラによる撮像画像に基づいて混雑レベルを算出してもよいし、乗りかごが有する荷重センサーが示す値に基づいて乗りかごの乗車人数を予測することによって混雑レベルを算出してもよい。また、乗りかごの乗降口に設けられた光電センサーによって利用者の通過を検出し、乗りかごが有する荷重センサーの増減に基づいて利用者の通過が乗車か降車かを判定することにより、乗りかごの乗車人数を予測し、混雑レベルを算出してもよい。
なお、混雑レベルの算出はエレベータ群管理装置10が行うものであってもよい。その場合、混雑レベル算出部522Aは混雑レベルの算出に必要な情報をエレベータ群管理装置10に送信する。
通信制御部523Aは、エレベータ群管理装置10との通信を制御する。具体的には、通信制御部523Aは、対応するエレベータ51Aの混雑レベルを示す混雑レベル情報を、エレベータ群管理装置10の状況取得部112に送信する。また、通信制御部523Aは、エレベータ群管理装置10から送信される、割当制御情報を受信する。割当制御情報について、詳しくは後述する。運行制御部524Aは、割当制御情報において乗りかごAが利用者Uに割り当てられている場合、乗りかごAを利用者Uの乗車階から行先階まで運行させる。
<端末装置>
端末装置30は、エレベータ群管理装置10と通信を行い、利用者Uは、端末装置30により割当要求情報の送信、および、割当結果情報の確認を行う。端末装置30は、エレベータ群50を利用する利用者Uが所持する携帯端末装置であり、例えばスマートフォンなどの情報処理端末である。端末装置30とエレベータ群管理装置10との通信は、例えば携帯電話通信回線、無線LAN、およびBluetooth(登録商標)などによって行われる。図1に示すように、端末装置30は、端末装置制御部31と、タッチパネル32と、表示部33と、メモリ34と、を備えている。
端末装置制御部31は、端末装置30の各部を統括的に制御する。端末装置制御部31の機能は、メモリ34に記憶されたプログラムを、CPUが実行することで実現されてよい。端末装置制御部31の詳細については後述する。
タッチパネル32は、例えば、利用者Uの指によるタッチ操作およびスライド操作を検出する。タッチパネル32は、表示部33に重畳されている。タッチパネル32は、検出結果をタッチパネル制御部311に供給する。
表示部33は、各種情報を表示する。表示部33は、表示制御部313から指示された画像を表示する。メモリ34は、端末装置制御部31が実行する各種のプログラムおよびプログラムによって使用されるデータを格納する。
(端末装置制御部の構成)
端末装置制御部31は、タッチパネル制御部311と、送信制御部312と、表示制御部313と、通知取得部314と、を備えている。
タッチパネル制御部311は、タッチパネル32により入力された情報を受け付ける。タッチパネル制御部311は、例えば、タッチパネル32により入力された割当要求情報を受け付ける。ここで、割当要求情報とは、利用者Uが要求している乗りかごに対する条件を含む情報である。具体的には、割当要求情報は、乗車予定時情報、乗車階情報、行先階情報、混雑レベル設定情報および属性指定情報を含む。
乗車予定時情報は、利用者Uが乗りかごに乗車する予定の時間である乗車予定時の情報である。利用者Uが乗りかごに乗車する直前に割当要求を行うことが前提である場合には、乗車予定時は利用者Uが割当要求を行った時点としてもよい。また、利用者Uが乗車予定時間よりもだいぶ前に割当要求をする場合、所定の場所、例えば、図2に示す入口Eを通過すると予想される時間を乗車予定時としてもよい。乗車予定時は、利用者Uがタッチパネル32に直接入力してもよく、端末装置30の位置情報に基づき端末装置30またはエレベータ群管理装置10が算出するものであってもよい。
乗車階情報は、利用者Uが乗車する予定の階数の情報であり、行先階情報は、利用者Uが降車する予定の階数の情報である。利用者Uが乗車する予定の階数および利用者Uが降車する予定の階数を、利用者Uはタッチパネル32により入力する。
図3は、エレベータ管理システム1の端末装置30の操作画面の一例を示す図である。操作画面1001及び操作画面1002は割当要求情報を入力する操作画面であり、操作画面1003は割当結果情報を表示する操作画面である。図3の操作画面1001では、乗車階が「1」階と入力され、行先階が「4」階と入力されている。
属性指定情報は、利用者Uが要求している乗りかごの属性の情報である。利用者Uが要求している乗りかごの属性を、利用者Uはタッチパネル32により入力する。操作画面1002では、専用かご種類(乗りかごの属性)として「荷物専用」が入力されている。
混雑レベル設定情報は、利用者Uが要求している乗りかごの混雑レベルの情報である。利用者Uが要求している乗りかごの混雑レベルを、利用者Uはタッチパネル32により入力する。混雑レベルの入力は、図3の操作画面1002が示すように、混雑レベルを示すアイコンを選択するUI(ユーザインターフェース)により入力できるものであってもよく、メータを左右に動かすUIにより入力できるものであってもよい。操作画面1002では、混雑レベルが「20%」と入力されているので、操作画面1002を操作している利用者Uは、混雑レベルが20%以下となる乗りかごへの乗車を要求している。
送信制御部312は、利用者Uから受け付けた割当要求情報をエレベータ群管理装置10の情報取得部111に送信する。通知取得部314は、エレベータ群管理装置10の通知部114から送信される割当結果情報を取得し、表示制御部313に出力する。
表示制御部313は、表示部33の表示を制御する。表示制御部313は、例えば、図3の操作画面1001および操作画面1002に示すような、割当要求情報を入力する操作画面を表示部33に表示する。また、表示制御部313は、図3の操作画面1003が示すように、エレベータ群管理装置10から送信された割当結果情報を表示部33に表示する。これにより、利用者Uは、自身が所持する端末装置30により、割当要求情報を入力することができ、割当結果情報の確認を行うことができる。なお、表示制御部313は、割当結果情報として、割り当てられた乗りかごと共に、乗りかごが何により割り当てられたか(混雑レベルに基づき割り当てられたか、または、属性(専用かご)に基づき割り当てられたか)を表示してもよい。
なお、本実施形態では、利用者Uが所持するスマートフォンを端末装置30として記載しているが前記に限定されない。端末装置30は、例えば、エレベータホールやセキュリティゲート付近などの任意の場所に設置される共用の端末装置でもよい。
また、警備ロボットや掃除ロボットなどの自律移動ロボットがエレベータ群50を利用する場合、端末装置30の機能をロボットが有していてもよく、その場合、割当要求情報は予めロボットに設定されていてもよい。ロボットは、割当要求情報をエレベータ群管理装置10に送信し、エレベータ群管理装置10から送信された割当結果情報に基づき、割り当てられた乗りかごに乗車するようにプログラムされていてもよい。
<エレベータ群管理装置>
エレベータ群管理装置10は、利用者Uからの乗車要求に基づき、該利用者Uに対して割り当てるエレベータの乗りかごを選定する。エレベータ群管理装置10は、エレベータ群50および端末装置30と通信を行う。エレベータ群管理装置10は、管理装置制御部11と、メモリ12と、を備えている。
管理装置制御部11は、エレベータ群管理装置10の各部を統括的に制御する。管理装置制御部11の機能は、メモリ12に記憶されたプログラムを、CPUが実行することで実現されてよい。管理装置制御部11の詳細については後述する。メモリ12は、管理装置制御部11が実行する各種のプログラム、およびプログラムによって使用されるデータを格納する。
(管理装置制御部の構成)
管理装置制御部11は、属性付与部110と、情報取得部111と、状況取得部112と、割当部113と、通知部114と、を備えている。
属性付与部110は、エレベータ51A~51Cの乗りかごA~Cに属性を付与する。属性には、例えば、性別専用(男性専用、女性専用)、荷物専用、自律移動ロボット専用、VIP専用および移動式ベッド専用などがある。なお、属性は、状況によって変更できるようになっていてもよいし、予め設定された固定であってもよい。
情報取得部111は、乗りかごの属性を指定する属性指定情報、混雑レベル設定情報、乗車階情報、行先階情報を含む、利用者Uに対応する割当要求情報を送信制御部312から取得する。また、情報取得部111は、乗車予定時を送信制御部312から取得する。
状況取得部112は、複数の乗りかごA~Cのそれぞれの混雑レベルを、エレベータ制御装置52A~52Cの通信制御部523A~523Cから取得する。また、状況取得部112は、属性付与部110から各乗りかごの属性を取得する。
また、状況取得部112は、後述する割当処理により乗りかごA~Cにすでに割当られた利用者T(図示無)がいる場合、当該利用者Tを考慮してエレベータ群50から取得した混雑レベルを補正してもよい。これにより、乗車階から行先階までに乗車および降車する利用者Tを考慮した混雑レベルに基づき、利用者Uの要求に応じた乗りかごの割り当てを行うことができる。
(割当部)
割当部113は、以下の割当処理を行う。すなわち、割当部113は、割当要求情報による乗車予定時において、混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の乗りかごが存在しない場合に、属性指定情報で指定されている属性が付与されている乗りかごを利用者Uに対して割り当てる。一方、割当部113は、混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを利用者Uに対して割り当てる。
また、割当部113は、乗車階情報で示される乗車階で乗車可能な乗りかごに関して、混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の乗りかごが存在しない場合に、属性指定情報で指定されている属性が付与されている乗りかごを利用者Uに対して割り当てる。一方、割当部113は、乗車階情報で示される乗車階で乗車可能な乗りかごに関して、混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを利用者Uに対して割り当てる。
これにより、利用者Uは、設定した混雑レベル以下の乗りかごがある場合には、要求している属性が付与されている乗りかごではなく、他の属性が付与されている乗りかごを利用することが可能となる。よって、乗りかごの混雑状況に応じて、利用者Uの要求に応じた乗りかごの割り当てを行うことができる。また、特定の乗りかごの利用の集中を緩和することが可能となるので、エレベータ群の運行効率を向上させることができる。さらに、乗車階での混雑レベルによって乗りかごの選定が行われるので、乗車時点での混雑レベルに応じて、利用者Uの所望とする乗りかごの割り当てが実現できる。
割当部113が行う乗りかごの割り当てについて、利用者Uにより割当要求情報が図3の内容で入力された場合を説明する。前提として、乗りかごAに荷物専用の属性が付与され、乗りかごBに女性専用の属性が付与され、乗りかごCに男性専用の属性が付与されているものとする。
まず、割当部113は、利用者Uの乗車予定時の乗車階である1階において、指定された混雑レベル20%以下の乗りかごが存在するか否かを判定する。1階において、指定された混雑レベル20%以下の乗りかごが存在しない場合、割当部113は、属性指定情報で指定されている荷物専用の属性が付与されている乗りかごAを利用者Uに対して割り当てる(図3の操作画面1003)。また、割当部113は、1階において、指定された混雑レベル20%以下の乗りかごが存在する場合、その乗りかごを利用者Uに対して割り当てる。
具体的には、1階において、乗りかごAの混雑レベルが40%、乗りかごBの混雑レベルが50%、乗りかごCの混雑レベルが60%である場合、混雑レベル20%以下の乗りかごが存在しない。その場合、割当部113は、属性指定情報で指定されている荷物専用の属性が付与されている乗りかごAを利用者Uに対して割り当てる。
また、1階において、乗りかごAの混雑レベルが40%、乗りかごBの混雑レベルが50%、乗りかごCの混雑レベルが15%である場合、乗りかごCが指定された混雑レベル20%以下の乗りかごとして存在する。その場合、割当部113は、混雑レベルを優先し属性に関係なく乗りかごCを利用者Uに対して割り当てる。
なお、1階において、指定された混雑レベル20%以下の乗りかごが複数存在する場合、割当部113は、混雑レベルが一番低い乗りかごを優先的に利用者Uに対して割り当ててもよい。さらに、1階において、混雑レベル20%以下である複数の乗りかごに、属性指定情報で指定されている属性が付与された乗りかごが存在する場合は、当該乗りかごを優先的に利用者Uに割り当ててもよい。これにより、利用者Uは、自身の割当要求情報により即する乗りかごに乗車することができる。
また、割当部113は、混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の乗りかごを利用者Tに割り当てた場合、該乗りかごが乗車階から行先階情報で示される行先階に移動するまでの期間に、該乗りかごの混雑レベルが、利用者Tが要求した混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下となるように、該乗りかごへの利用者T以外の利用者Uの割り当てを行う。
具体的には、例えば、乗車予定時の乗車階において、乗りかごA~Cの混雑レベルがそれぞれ40%、50%、15%であり、これからエレベータ群50を利用する利用客Uの混雑レベル設定情報が20%である場合について説明する。乗りかごCの混雑レベルは利用客Uの混雑レベル設定情報以下であるが、乗りかごCにすでに乗車している利用者Tの混雑レベル設定情報が15%であって、利用者Tの混雑レベル設定情報に基づき乗りかごCが利用者Tに割り当てられている場合、割当部113は乗りかごCを利用者Uの乗車可能な乗りかごとは判断しない。割当部113は、利用者Uが要求した混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の乗車可能な乗りかごが存在しないとして、利用者Uの属性指定情報で指定されている属性が付与されている乗りかごAを利用者Uに割り当てる。なお、利用者Tの属性指定情報に基づき乗りかごCが利用者Tに割り当てられている場合は、利用者Tの要求した混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベルは考慮されずに、割り当てが行われる。
これにより、混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の乗りかごを利用者Tに割り当てた場合に、利用者Tの行先階到着まで当該乗りかごが利用者Tに指定された混雑レベル以下となるように乗りかごの割り当てが行われることになる。よって、乗車時から行先階到着までの期間で、利用者Tの所望の混雑レベルを維持することができる。
通知部114は、割当部113によって割り当てられた乗りかごを特定する割当結果情報を利用者Uに対して通知する。具体的には、通知部114は、割当結果情報を端末装置30の通知取得部314に送信する。また、通知部114は、割当結果情報と、当該利用者Uの乗車階情報および行先階情報と、を含む割当制御情報を、エレベータ制御装置52A~52Cに送信する。
<エレベータ群管理装置における処理の流れの一例>
図4は、エレベータ管理システム1のエレベータ群管理装置10の動作を示すフロー図である。図5は、エレベータ管理システム1の処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図4および図5に基づき、エレベータ群管理装置10における処理の流れの一例について説明する。
図4および図5に示すように、まず、端末装置30において、利用者Uが割当要求情報を入力する(図5のS101)。そして、当該割当要求情報が端末装置30からエレベータ群管理装置10に送信され、エレベータ群管理装置10の情報取得部111が、端末装置30で入力された割当要求情報を取得する(図4および図5のS11:情報取得ステップ)。
また、エレベータ群50において、各乗りかごの混雑レベルが算出される(図5のS201)。そして算出された混雑レベルの混雑レベル情報がエレベータ群管理装置10に送信され、エレベータ群管理装置10の状況取得部112が、該情報を取得する(図4および図5のS12:状況取得ステップ)。また、状況取得部112は属性付与部110から各乗りかごの属性を取得する。
その後、割当部113は割当処理を行う(図4のS13~図4のS15)。すなわち、エレベータ群管理装置10の割当部113は、利用者Uの乗車予定時の乗車階において、指定された混雑レベル以下の乗りかごが存在するか否かを判定する(図4のS13:割当ステップ)。利用者Uの乗車予定時の乗車階において、指定された混雑レベル以下の乗りかごが存在する場合(図4のS13においてYES)、割当部113は混雑レベル以下の乗りかごを利用者Uに割り当てる(図4のS14)。一方、利用者Uの乗車予定時の乗車階において、指定された混雑レベル以下の乗りかごが存在しない場合(図4のS13においてNO)、割当部113は、指定された属性の乗りかごを利用者Uに割り当てる(図4のS15:割当ステップ)。
その後、通知部114は、割当結果情報を端末装置30に送信し、利用者Uに対して割当結果情報を通知する(図4および図5のS16:通知ステップ)。また、通知部114は割当制御情報をエレベータ群50に送信する(図4および図5のS17)。
端末装置30は、割当結果情報を表示部33に表示する(図5のS102)。エレベータ群50は、割当制御情報に基づき、利用者Uに割り当てられた乗りかごを、利用者Uの乗車階から行先階まで運行させる(図5のS202)。
なお、割当部113は、予め設定された所定の時間帯において、割当処理を行ってもよい。これにより、例えば混雑が予想される時間帯において前記の割当処理を行うようにすることができる。ここで、混雑が予想されない他の時間帯では、どの乗りかごも混雑度が低いことが予想され、利用者Uが要求する属性が付与されている乗りかごを該利用者Uが利用するメリットが低いことが予想される。すなわち、混雑が予想されない他の時間帯では、利用者Uからの割り当て希望属性指定を考慮せずに乗りかごの割り当てを行うことにより、エレベータ群の運行効率を向上させることができる。
また、割当部113は、複数の乗りかごの乗車人数および待機人数の少なくともいずれか一方を含む利用者数、または、単位時間あたりの前記利用者数が所定人数を超えている場合に、割当処理を行ってもよい。これにより、実際に混雑している状況において前記の割当処理を行うようにすることができる。ここで、実際に混雑していない状況では、どの乗りかごも混雑度が低いことが予想され、利用者Uが要求する属性が付与されている乗りかごを該利用者Uが利用するメリットが低いことが予想される。すなわち、実際に混雑していない場合には、利用者Uからの割り当て希望属性指定を考慮せずに乗りかごの割り当てを行うことにより、エレベータ群の運行効率を向上させることができる。
さらに、割当部113は、複数の前記乗りかごの乗車人数および待機人数の少なくともいずれか一方を含む利用者数、または、単位時間あたりの前記利用者数が所定人数を超えている場合に、属性指定情報で指定されている属性が付与されている乗りかごを利用者Uに対して割り当ててもよい。これにより、実際に混雑している状況では、混雑レベル設定情報を考慮せずに、属性指定情報で指定されている属性が付与されている乗りかごが割り当てられる。
(変形例)
前記実施形態1では、各乗りかごには属性が予め設定されていたが、通常時は乗りかごに属性は付与されておらず、乗りかごの割り当てに応じて乗りかごに属性が適宜設定されてもよい。その場合、乗りかごの割り当てに応じて割当部113が乗りかごに属性を設定し、属性付与部110が該当する乗りかごに割当部113が設定した属性を付与する構成であってもよい。
割当部113は、例えば、乗りかごの割り当てに応じて「女性専用」の属性を乗りかごAに設定してもよく、乗りかごBに設定してもよい。乗りかごの属性は、乗りかごの属性に基づいて割り当てが行われた利用者Uが乗車した際に属性付与部110により付与され、利用者Uの乗車中は当該属性が維持される。当該属性が付与された乗りかごを要求した利用者が当該乗りかごから全員降車した場合、乗りかごの属性は割当部113により設定が取り消され、属性付与部110により属性が解除される。なお、乗りかごは、予め属性が設定されている乗りかごと、割り当てに応じて属性が設定される乗りかごとが混在していてもよい。
また、割当要求情報が利用者属性情報を含み、割当部113は利用者属性情報を考慮して乗りかごに属性を設定して、利用者に乗りかごの割り当てを行ってもよい。
利用者属性情報は、利用者の属性を示す情報である。利用者の属性は、例えば、性別(女性、男性等)、荷物、自律移動ロボット、VIPなどがある。利用者属性情報は、端末装置30により利用者Uが直接入力するものであってもよく、予め端末装置30等に登録されていてもよい。また、利用者属性情報は一人の利用者に対して1つ以上の属性が設定されていてもよい。例えば、利用者が荷物を持った男性である場合、利用者属性情報は「荷物」および「男性」として設定される。
割当部113は、例えば、「女性専用」の属性が設定された乗りかごに対しては、「女性」の利用者属性情報を含む割当要求情報に対してのみ当該乗りかごの割り当てを行う。また、割当部113は、例えば、「自律移動ロボット専用」の属性が設定された乗りかごに対しては、「自律移動ロボット」の利用者属性情報を含む割当要求情報に対してのみ当該乗りかごの割り当てを行う。
これにより、利用者Uは、設定した混雑レベル以下の乗りかごがある場合には、要求している属性が付与されている乗りかごだけでなく、他の乗りかごも利用することが可能となる。よって、乗りかごの混雑状況に応じて、利用者Uの要求に応じた乗りかごの割り当てを行うことができる。また、乗りかごに属性が付与されて専用乗りかごとして運行されることを抑制することができるので、利用者へ乗りかごを割り当てる際により多くの乗りかごの中から最適な乗りかごを割り当てることができるため、エレベータ群の運行効率を向上させることができる。
なお、各乗りかごには属性が予め設定されているものとして説明した前記実施形態1においても割当要求情報が利用者属性情報を含み、割当部113は利用者属性情報を考慮して、利用者に乗りかごの割り当てを行ってもよい。
(割り当て例1)
割当部113が行う乗りかごの割り当ての一例について以下に説明する。前提として、利用者Uの利用者属性情報が「荷物」および「男性」であり、乗りかごAに荷物専用の属性が付与され、乗りかごBに女性専用の属性が付与され、乗りかごCに男性専用の属性が付与されているものとする。また、割当要求情報は図3の内容で入力されたものとする。
まず、割当部113は、利用者Uの乗車予定時の乗車階である1階において、利用者Uが乗車可能な乗りかごの中で、指定された混雑レベル20%以下の乗りかごが存在するか否かを判定する。ここで、利用者Uが乗車可能な乗りかごとは、利用者属性情報の少なくとも一部と乗りかごの属性とが一致する乗りかご、または、属性が付与されていない乗りかごを示す。言い換えると、利用者属性情報と乗りかごの属性とが排他的な関係にない乗りかごを示す。乗りかごAの属性は荷物専用であり、乗りかごCの属性は「男性専用」であるので、乗りかごAおよび乗りかごCのそれぞれの属性と利用者Uの利用者属性情報の一部とが一致する。そのため、乗りかごAおよび乗りかごCは利用者Uが乗車可能な乗りかごとなる。それに対して、乗りかごBの属性は「女性専用」であり、乗りかごBの属性と利用者Uの利用者属性情報とは一致しないため、乗りかごBは利用者Uが乗車可能な乗りかごとはならない。
1階において、利用者Uが乗車可能な乗りかごの中で、指定された混雑レベル20%以下の乗りかごが存在しない場合、割当部113は、属性指定情報で指定されている荷物専用の属性が付与されている乗りかごAを利用者Uに対して割り当てる(図3の操作画面1003)。また、割当部113は、1階において、利用者Uが乗車可能な乗りかごの中で、指定された混雑レベル20%以下の乗りかごが存在する場合、その乗りかごを利用者Uに対して割り当てる。
具体的には、1階において、乗りかごAの混雑レベルが40%、乗りかごBの混雑レベルが10%、乗りかごCの混雑レベルが60%である場合、利用者Uが乗車可能な乗りかごの中で、混雑レベル20%以下の乗りかごが存在しない。乗りかごBの属性が「女性専用」であり、利用者属性情報が「男性」であるため、乗りかごBは利用者Uが乗車可能な乗りかごとはならないからである。その場合、割当部113は、利用者Uが乗車可能な乗りかごの中で、属性指定情報で指定されている荷物専用の属性が付与されている乗りかごAを利用者Uに対して割り当てる。
また、1階において、乗りかごAの混雑レベルが40%、乗りかごBの混雑レベルが10%、乗りかごCの混雑レベルが15%である場合、利用者Uが乗車可能な乗りかごの中で、乗りかごCが指定された混雑レベル20%以下の乗りかごとして存在する。その場合、割当部113は、利用者Uが乗車可能な乗りかごの中で、混雑レベルを優先し属性に関係なく乗りかごCを利用者Uに対して割り当てる。
(割り当て例2)
割当部113が行う乗りかごの割り当ての他の例について以下に説明する。前提として、利用者Uの利用者属性情報が「荷物」および「男性」であり、乗りかごAおよび乗りかごBに属性が付与されておらず、乗りかごCの属性は「VIP専用」であり、乗りかごAは、床面積が比較的大きいものとする。また、割当要求情報は図3の内容で入力されたものとする。
まず、割当部113は、利用者Uの乗車予定時の乗車階である1階において、利用者Uが乗車可能な乗りかごの中で、指定された混雑レベル20%以下の乗りかごが存在するか否かを判定する。ここで、乗りかごAおよび乗りかごBには属性が付与されていないので、乗りかごAおよび乗りかごBは利用者Uが乗車可能な乗りかごとなる。それに対して、乗りかごCの属性は「VIP専用」であり、乗りかごCの属性と利用者Uの利用者属性情報とは一致しないため、乗りかごCは利用者Uが乗車可能な乗りかごとはならない。
1階において、利用者Uが乗車可能な乗りかごの中で、指定された混雑レベル20%以下の乗りかごが存在せず、指定された属性の乗りかごが存在しない場合、割当部113は下記の処理を行う。すなわち、乗りかごに乗車している利用者の利用者属性情報、乗りかごの床面積、等の状況に応じて、利用者Uが乗車可能な乗りかごの中で属性が付与されていないいずれかの乗りかごに利用者Uが指定した属性を設定し、当該乗りかごを利用者Uに割り当てる。具体的には、割当部113は、例えば、床面積が比較的大きい乗りかごAを割当要求情報の属性指定情報である「荷物専用」に適する乗りかごであると判断し、乗りかごAに「荷物専用」の属性を設定する。
割当部113は、属性指定情報で指定されている荷物専用の属性を設定した乗りかごAを利用者Uに対して割り当てる(図3の操作画面1003)。また、割当部113は、1階において、利用者Uが乗車可能な乗りかごの中で、指定された混雑レベル20%以下の乗りかごが存在する場合、その乗りかごを利用者Uに対して割り当てる。割当部113は、乗りかごに属性を設定し属性指定情報で指定されている属性の乗りかごを利用者Uに割り当てた場合、該乗りかごが乗車階から行先階に移動するまでの期間に、該乗りかごの属性の設定を維持し、その後当該乗りかごの属性の設定を取り消す。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態2では、エレベータ群管理装置10aが予測待ち時間および到着までの予測時間の少なくとも一方を算出し、予測情報として利用者Uに通知することが実施形態1と異なり、その他の構成および手順は実施形態1と同様である。具体的には、図1に示すように、実施形態2に係るエレベータ管理システム1Aは、エレベータ群管理装置10に代えてエレベータ群管理装置10aを備えている。エレベータ群管理装置10aは、エレベータ群管理装置10と比較して、割当部113および通知部114に代えて割当部113aおよび通知部114aを備えている。
割当部113aは、割当部113の機能に加え、割り当て予定の乗りかごへの利用者Uの予測乗車時刻、および、割り当て予定の乗りかごが利用者Uの行先階に到着する予測到着時刻の少なくともいずれか一方を算出する。予測乗車時刻は、割り当て予定の乗りかごが、利用者Uの乗車階に到着する時刻である。また、予測到着時刻は、利用者Uが当該乗りかごに乗車階から乗車し、その後、行先階に到着した際の時刻である。割当部113aは、割り当て予定の乗りかごの現在位置および停止を予定している階に基づき、予測乗車時刻、および、予測到着時刻の少なくともいずれか一方を算出する。これにより、乗りかごがいずれかの階に停止する際の、減速、戸開閉、乗降車、加速にかかる追加時間も考慮して予測乗車時刻および予測到着時刻を算出することができるので、より正確な予測乗車時刻および予測到着時刻を算出することができる。
また、割当部113aは、乗車予定時から予測乗車時刻までの時間として、予測待ち時間を算出してもよい。さらに、乗車予定時から予測到着時刻までの時間として、到着までの予測時間を算出してもよい。
また、割当部113aは、予測情報を通知した利用者Uから割り当て承認情報を、情報取得部111を介して取得した場合に、乗りかごの割り当てを確定する。
通知部114aは、利用者Uに対して予測乗車時刻および予測到着時刻の少なくともいずれか一方に対応する予測情報を端末装置30に送信し、利用者Uに対して予測情報を通知する。なお、予測情報は、予測待ち時間および到着までの予測時間も含む。
<エレベータ群管理装置における処理の流れの一例>
図6は、実施形態2に係るエレベータ管理システム1Aのエレベータ群管理装置10aの動作を示すフロー図である。図7は、エレベータ管理システム1Aの端末装置30の操作画面の一例を示す図である。操作画面2001及び操作画面2002は割当要求情報を入力する操作画面であり、操作画面2003は割当結果情報を表示する操作画面である。図6および図7に基づき、エレベータ群管理装置10aにおける処理の流れの一例について説明する。
まず、利用者Uは実施形態1と同様に、割当要求情報として、所望する乗車階、行先階、混雑レベルおよび属性を端末装置30に入力する。図7の操作画面2001および操作画面2002では、乗車階が「1」、行先階が「4」、専用かご種類が「女性専用」および混雑レベルが「40%」として入力されている。そして、当該割当要求情報が端末装置30からエレベータ群管理装置10aに送信され、エレベータ群管理装置10aの情報取得部111が、端末装置30で入力された割当要求情報を取得する(図6のS21)。
また、エレベータ群50において、各乗りかごの混雑レベルが算出される。そして算出された混雑レベルの混雑レベル情報がエレベータ群管理装置10aに送信され、エレベータ群管理装置10aの状況取得部112が、該情報を取得する(図6のS22)。また、状況取得部112は属性付与部110から各乗りかごの属性を取得する。
その後、エレベータ群管理装置10aの割当部113aは、利用者Uの乗車予定時の乗車階において、指定された混雑レベル以下の乗りかごが存在するか否かを判定する(図6のS23)。利用者Uの乗車予定時の乗車階において、指定された混雑レベル以下の乗りかごが存在する場合(図6のS23においてYES)、割当部113aは混雑レベル以下の乗りかごを割り当て予定の乗りかごとして、利用者Uに仮に割り当てる(図6のS24)。一方、利用者Uの乗車予定時の乗車階において、指定された混雑レベル以下の乗りかごが存在しない場合(図6のS23においてNO)、割当部113aは、指定された属性の乗りかごを割り当て予定の乗りかごとして、利用者Uに仮に割り当てる(図6のS25)。
さらに、割当部113aは割り当て予定の乗りかごへの利用者Uの予測乗車時刻、および、割り当て予定の乗りかごが利用者Uの行先階に到着する予測到着時刻の少なくともいずれか一方を算出する(図6のS26)。そして、割当部113aにより算出された予測乗車時刻および予測到着時刻の少なくともいずれか一方に対応する予測情報を、通知部114aが端末装置30に送信し、利用者Uに対して予測情報を通知する(図6のS27)。端末装置30は、表示部33に通知部114aから通知された予測情報を表示する。図7の操作画面2002では、予測情報として、予測待ち時間が「1分30秒」として表示されている。
利用者Uは、端末装置30に表示された予測待ち時間を承認するか否かを決定する。利用者Uは予測待ち時間を承認する場合、図7の操作画面2002の「決定」をタッチし、承認情報を端末装置30からエレベータ群管理装置10aに送信する。
割当部113aは、情報取得部111を介して予測待ち時間を通知した利用者Uから割り当て承認情報を取得したか否かを判定する(図6のS28)。情報取得部111が割り当て承認情報を取得した場合(図6のS28でYES)、割当部113aは、仮に割り当てた割り当て予定の乗りかごの割り当てを確定する(図6のS30)。
その後、割り当てが確定した割当結果情報を通知部114aが端末装置30に送信し、利用者Uに対して割当結果情報を通知する(図6のS31)。端末装置30では、エレベータ群管理装置10aから受信した割当結果情報を表示部33に表示する。図7の操作画面2003では、混雑レベル設定情報に基づき乗りかごBが利用者Uに割り当てられている。
また、通知部114aは割当制御情報をエレベータ群50に送信し(図6のS32)、エレベータ群50は、割当制御情報に基づき、利用者Uに割り当てられた乗りかごを、利用者Uの乗車階から行先階まで運行させる。
また、利用者Uが予測待ち時間を承認せず、情報取得部111が割り当て承認情報を取得しなかった場合(図6のS28でNO)、利用者は、図7の操作画面2002において、所望の予測待ち時間となるように、専用かご種類または混雑レベルを変更する。情報取得部111を介して、割当部113aが変更された割当要求情報を取得すると(図6のS29)、エレベータ群管理装置10aはS22の処理に戻る。
これにより、利用者Uは予測情報を確認した上で乗りかごの割り当てを確定することができるので、待ち時間などに応じて、利用者Uは混雑レベルを設定することが可能となる。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図2および図8に基づいて以下に説明する。図8は、本発明の実施形態3に係るエレベータ管理システム1Bの機能ブロック図である。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
実施形態3では、エレベータ群管理装置10の情報取得部111は、利用者Uが所持するICカード70(記録媒体)に記録された割当要求情報を読み出すセキュリティゲート60(読取装置)から割当要求情報を取得する。実施形態3は、前記構成が実施形態1と異なり、その他の構成および手順は実施形態1と同様である。具体的には、実施形態3に係るエレベータ管理システム1Bは端末装置30に代えて、セキュリティゲート60と、ICカード70と、を備えている。
ICカード70は、利用者Uが個々に所持するカード型の記録媒体である。ICカード70には、当該ICカード70を所持する利用者Uの割当要求情報がメモリ71に記憶されている。
セキュリティゲート60は、通行を許可された利用者Uだけが通行できるような機能・構造を有するゲートである。図2および図8に示すように、セキュリティゲート60は、入退場すべく人が通過する進入または移動のための領域である通路600の両側に通路600の境となるゲート装置63が配設されている。ゲート装置63は、利用者Uの情報を読み取る読取部611と、通過を制止する扉部64と、通過する人が視認可能な位置に情報を表示する表示部62と、を備えている。なお、表示部62は、前記に限らず、例えば、エレベータホールやセキュリティゲート付近などの任意の場所に設置されていてもよい。
セキュリティゲート60は、ゲート制御部61を備えている。ゲート制御部61はセキュリティゲート60の各部を統括的に制御する。ゲート制御部61の機能は、メモリ(図示無)に記憶されたプログラムを、CPUが実行することで実現されてよい。ゲート制御部61は、読取部611と、送信制御部612と、表示制御部613と、通知取得部614と、を備えている。
セキュリティゲート60において、読取部611にICカード70が近接することで、ICカード70に記録された割当要求情報を読取部611が読み取る。送信制御部612は、読取部611が読み取った割当要求情報をエレベータ群管理装置10の情報取得部111に送信する。通知取得部614は、通知部114から利用者Uに対して通知された割当結果情報を取得する。表示制御部613は、通知取得部614が取得した割当結果情報を表示部62に表示する。
これにより、利用者Uは、予めICカード70に割当要求情報を記録しておくことにより、ICカード70をセキュリティゲート60に読み取らせることによって、割当要求情報をエレベータ群管理装置10に送信することができる。
なお、通知部114からの割当結果情報は、前記に限らず、例えば、割り当てが行われた割当要求情報に対応する利用者Uの端末装置により通知されるものであってもよい。具体的には、端末装置にダウンロードされたアプリにより割当結果情報が利用者Uに通知されてもよく、メールで端末装置に割当結果情報が利用者Uに通知されてもよい。これにより、利用者Uは自身が所持する端末装置で割当結果情報を確認することができる。
さらに、実施形態2と実施形態3とを組み合わせて実行する場合、表示部62にタッチパネルが重畳され、当該タッチパネルにより割当要求情報の変更および承認情報を入力できるものであってもよい。
また、セキュリティゲート60は、利用者Uの個人認証を行う認証装置であってもよい。その場合、セキュリティゲート60がICカードまたは生体認証から利用者Uを特定するID情報を読み取り、情報取得部111に送信する。情報取得部111は、セキュリティゲート60からID情報を受信し、該ID情報と対応づけられた割当要求情報を記録したメモリ12(記録部)から該割当要求情報を取得する。これにより、利用者Uは、予めメモリ12に割当要求情報を記録しておくことにより、個人認証を認証装置で行うことによって、割当要求情報をエレベータ群管理装置10に認識させることができる。
以上のような構成によれば、乗りかごの混雑状況に応じて、利用者の要求に応じた乗りかごの割り当てを行うエレベータ群管理装置を提供することができる。また、特定の乗りかごの利用の集中を緩和することが可能となるのでエレベータ群の運行効率を向上させることができる。さらに、エレベータ群の運行効率を向上させることで、エレベータ群の稼働について省エネルギー化を図ることができるため、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献できる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
エレベータ群管理装置10及び端末装置30(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、当該装置の各制御ブロック(特に管理装置制御部11、端末装置制御部31に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、前記装置は、前記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により前記プログラムを実行することにより、前記各実施形態で説明した各機能が実現される。
前記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、前記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、前記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して前記装置に供給されてもよい。
また、前記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、前記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより前記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
また、前記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは前記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバなど)で動作するものであってもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1、1A,1B エレベータ管理システム
10、10a エレベータ群管理装置
30 端末装置
31 端末装置制御部
32 タッチパネル
60 セキュリティゲート(読取装置、認証装置)
70 ICカード(記録媒体)
111 情報取得部
112 状況取得部
113、113a 割当部
114、114a 通知部
312 端末装置の送信制御部
313 端末装置の表示制御部
A、B、C 乗りかご

Claims (13)

  1. 利用者からの乗車要求に基づき、該利用者に対して割り当てるエレベータの乗りかごを選定するエレベータ群管理装置であって、
    前記乗りかごの専用かご種類を示す属性を指定する属性指定情報、混雑レベル設定情報、乗車階情報および行先階情報を含む、前記利用者に対応する割当要求情報を取得する情報取得部と、
    複数の前記乗りかごのそれぞれの混雑レベルを取得する状況取得部と、
    前記割当要求情報による乗車予定時において、前記乗車階情報で示される乗車階で乗車可能な前記乗りかごに関して、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在しない場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる一方、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを前記利用者に対して割り当てる割当処理を行う割当部と、
    前記割当部によって割り当てられた乗りかごを特定する割当結果情報を前記利用者に対して通知する通知部と、を備え、
    前記割当部は、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごを前記利用者に割り当てた場合、該乗りかごが前記乗車階から前記行先階情報で示される行先階に移動するまでの期間に、該乗りかごの混雑レベルが、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下となるように、該乗りかごへの前記利用者以外の利用者の割り当てを行う、エレベータ群管理装置。
  2. 利用者からの乗車要求に基づき、該利用者に対して割り当てるエレベータの乗りかごを選定するエレベータ群管理装置であって、
    前記乗りかごの専用かご種類を示す属性を指定する属性指定情報、混雑レベル設定情報、乗車階情報および利用者の属性を示す利用者属性情報を含む、前記利用者に対応する割当要求情報を取得する情報取得部と、
    複数の前記乗りかごのそれぞれの混雑レベルを取得する状況取得部と、
    前記割当要求情報による乗車予定時における、前記乗車階情報で示される乗車階において、前記乗りかごの属性と前記利用者の属性の少なくとも一部とが一致する、または、属性が付与されていない前記乗りかごにおいて、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在しない場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる一方、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを前記利用者に対して割り当てる割当処理を行う割当部と、
    前記割当部によって割り当てられた乗りかごを特定する割当結果情報を前記利用者に対して通知する通知部と、を備えるエレベータ群管理装置。
  3. 利用者からの乗車要求に基づき、該利用者に対して割り当てるエレベータの乗りかごを選定するエレベータ群管理装置であって、
    前記乗りかごの専用かご種類を示す属性を指定する属性指定情報、および、混雑レベル設定情報を含む、前記利用者に対応する割当要求情報を取得する情報取得部と、
    複数の前記乗りかごのそれぞれの混雑レベルを取得する状況取得部と、
    前記割当要求情報による乗車予定時において、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在しない場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる一方、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを前記利用者に対して割り当てる割当処理を行う割当部と、
    前記割当部によって割り当てられた乗りかごを特定する割当結果情報を前記利用者に対して通知する通知部と、を備え、
    前記割当部は、割り当て予定の前記乗りかごへの前記利用者の予測乗車時刻、および、割り当て予定の前記乗りかごが前記利用者の行先階に到着する予測到着時刻の少なくともいずれか一方を算出し、
    前記通知部は、前記利用者に対して前記予測乗車時刻および前記予測到着時刻の少なくともいずれか一方に対応する予測情報を通知し、
    前記割当部は、前記予測情報を通知した前記利用者から割り当て承認情報を前記情報取得部を介して取得した場合に、前記乗りかごの割り当てを確定する、エレベータ群管理装置。
  4. 利用者からの乗車要求に基づき、該利用者に対して割り当てるエレベータの乗りかごを選定するエレベータ群管理装置であって、
    前記乗りかごの専用かご種類を示す属性を指定する属性指定情報、および、混雑レベル設定情報を含む、前記利用者に対応する割当要求情報を取得する情報取得部と、
    複数の前記乗りかごのそれぞれの混雑レベルを取得する状況取得部と、
    前記割当要求情報による乗車予定時において、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在しない場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる一方、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを前記利用者に対して割り当てる割当処理を行う割当部と、
    前記割当部によって割り当てられた乗りかごを特定する割当結果情報を前記利用者に対して通知する通知部と、を備え、
    前記割当部は、複数の前記乗りかごの乗車人数および待機人数の少なくともいずれか一方を含む利用者数、または、単位時間あたりの前記利用者数が所定人数を超えている場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる、エレベータ群管理装置。
  5. 前記情報取得部は、前記利用者が操作する端末装置から前記割当要求情報を取得し、
    前記通知部は、前記端末装置に対して前記割当結果情報を送信する、請求項1~のいずれか一項に記載のエレベータ群管理装置。
  6. 前記情報取得部は、前記利用者が所持する記録媒体に記録された前記割当要求情報を読み出す読取装置から該割当要求情報を取得する、請求項1~のいずれか一項に記載のエレベータ群管理装置。
  7. 前記情報取得部は、前記利用者の個人認証を行う認証装置から該利用者を特定するID情報を受信し、該ID情報と対応づけられた前記割当要求情報を記録した記録部から該割当要求情報を取得する、請求項1~のいずれか一項に記載のエレベータ群管理装置。
  8. 利用者からの乗車要求に基づき、該利用者に対して割り当てるエレベータの乗りかごを選定するエレベータ群管理装置の制御方法であって、
    前記乗りかごの専用かご種類を示す属性を指定する属性指定情報、混雑レベル設定情報、乗車階情報および行先階情報を含む、前記利用者に対応する割当要求情報を取得する情報取得ステップと、
    複数の前記乗りかごのそれぞれの混雑レベルを取得する状況取得ステップと、
    前記割当要求情報による乗車予定時において、前記乗車階情報で示される乗車階で乗車可能な前記乗りかごに関して、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在しない場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる一方、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを前記利用者に対して割り当てる割当処理を行う割当ステップと、
    前記割当ステップにおいて割り当てられた乗りかごを特定する割当結果情報を前記利用者に対して通知する通知ステップとを含み、
    前記割当ステップは、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごを前記利用者に割り当てた場合、該乗りかごが前記乗車階から前記行先階情報で示される行先階に移動するまでの期間に、該乗りかごの混雑レベルが、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下となるように、該乗りかごへの前記利用者以外の利用者の割り当てを行う、
    エレベータ群管理装置の制御方法。
  9. 利用者からの乗車要求に基づき、該利用者に対して割り当てるエレベータの乗りかごを選定するエレベータ群管理装置の制御方法であって、
    前記乗りかごの専用かご種類を示す属性を指定する属性指定情報、混雑レベル設定情報、乗車階情報および利用者の属性を示す利用者属性情報を含む、前記利用者に対応する割当要求情報を取得する情報取得ステップと、
    複数の前記乗りかごのそれぞれの混雑レベルを取得する状況取得ステップと、
    前記割当要求情報による乗車予定時における、前記乗車階情報で示される乗車階において、前記乗りかごの属性と前記利用者の属性の少なくとも一部とが一致する、または、属性が付与されていない前記乗りかごにおいて、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在しない場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる一方、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを前記利用者に対して割り当てる割当処理を行う割当ステップと、
    前記割当ステップにおいて割り当てられた乗りかごを特定する割当結果情報を前記利用者に対して通知する通知ステップとを含むエレベータ群管理装置の制御方法。
  10. 利用者からの乗車要求に基づき、該利用者に対して割り当てるエレベータの乗りかごを選定するエレベータ群管理装置の制御方法であって、
    前記乗りかごの専用かご種類を示す属性を指定する属性指定情報、および、混雑レベル設定情報を含む、前記利用者に対応する割当要求情報を取得する情報取得ステップと、
    複数の前記乗りかごのそれぞれの混雑レベルを取得する状況取得ステップと、
    前記割当要求情報による乗車予定時において、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在しない場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる一方、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを前記利用者に対して割り当てる割当処理を行う割当ステップと、
    前記割当ステップにおいて割り当てられた乗りかごを特定する割当結果情報を前記利用者に対して通知する通知ステップとを含み、
    前記割当ステップは、割り当て予定の前記乗りかごへの前記利用者の予測乗車時刻、および、割り当て予定の前記乗りかごが前記利用者の行先階に到着する予測到着時刻の少なくともいずれか一方を算出し、
    前記通知ステップは、前記利用者に対して前記予測乗車時刻および前記予測到着時刻の少なくともいずれか一方に対応する予測情報を通知し、
    前記割当ステップは、前記予測情報を通知した前記利用者から割り当て承認情報を取得した場合に、前記乗りかごの割り当てを確定する、
    エレベータ群管理装置の制御方法。
  11. 利用者からの乗車要求に基づき、該利用者に対して割り当てるエレベータの乗りかごを選定するエレベータ群管理装置の制御方法であって、
    前記乗りかごの専用かご種類を示す属性を指定する属性指定情報、および、混雑レベル設定情報を含む、前記利用者に対応する割当要求情報を取得する情報取得ステップと、
    複数の前記乗りかごのそれぞれの混雑レベルを取得する状況取得ステップと、
    前記割当要求情報による乗車予定時において、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在しない場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる一方、前記混雑レベル設定情報で指定されている混雑レベル以下の前記乗りかごが存在する場合に、該乗りかごを前記利用者に対して割り当てる割当処理を行う割当ステップと、
    前記割当ステップにおいて割り当てられた乗りかごを特定する割当結果情報を前記利用者に対して通知する通知ステップとを含み、
    前記割当ステップは、複数の前記乗りかごの乗車人数および待機人数の少なくともいずれか一方を含む利用者数、または、単位時間あたりの前記利用者数が所定人数を超えている場合に、前記属性指定情報で指定されている属性が付与されている前記乗りかごを前記利用者に対して割り当てる、
    エレベータ群管理装置の制御方法。
  12. 請求項に記載のエレベータ群管理装置と通信を行う端末装置であって、
    前記割当要求情報を前記エレベータ群管理装置に送信する送信制御部と、
    前記エレベータ群管理装置から受信した前記割当結果情報を表示する制御を行う表示制御部と、を備える端末装置。
  13. 請求項12に記載の端末装置としてコンピュータを機能させるための端末制御プログラムであって、前記送信制御部および前記表示制御部としてコンピュータを機能させるための端末制御プログラム。
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