JPH10322183A - 出力回路 - Google Patents
出力回路Info
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- JPH10322183A JPH10322183A JP9141082A JP14108297A JPH10322183A JP H10322183 A JPH10322183 A JP H10322183A JP 9141082 A JP9141082 A JP 9141082A JP 14108297 A JP14108297 A JP 14108297A JP H10322183 A JPH10322183 A JP H10322183A
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Abstract
タが飽和状態にならず、且つ低レベル出力を低電圧化す
ることの可能な出力回路を提供する。 【解決手段】 ベースを入力端とし、エミッタを低電位
側電源線5に接続し、コレクタを定電流源IC2を介して
高電位側電源線3に接続したNPN型トランジスタQ5
と、エミッタを前記トランジスタQ5のコレクタに接続
し、コレクタを前記低電位側電源線5に接続し、ベース
を出力端子4に接続したPNP型トランジスタQ7と、
ベースを第1の抵抗R2を介して前記トランジスタQ5
のコレクタと前記トランジスタQ7のエミッタの接続点
に接続し、エミッタを前記低電位側電源線5に接続し、
コレクタを前記第2の抵抗R1を介して前記高電位側電
源線3に接続すると共に前記出力端子4に接続したNP
N型トランジスタQ6とで出力回路を構成する。
Description
用いた半導体集積回路からなる非飽和型の出力回路に関
する。
回路からなる非飽和型の出力回路としては、例えばコン
パレータ回路に用いたものとして、図5に示すような構
成のものが知られている(特開平5−315919号公
報参照)。図5において、101は差動増幅回路で、102
は出力回路であり、該差動増幅回路101 は、PNP型ト
ランジスタQ1のベースを非反転入力端子1とし、且つ
PNP型トランジスタQ2のベースを反転入力端子2と
し、これらのトランジスタQ1及びトランジスタQ2に
よる差動部と、NPN型トランジスタQ3及びNPN型
トランジスタQ4によるカレントミラーと、前記差動部
に電流を供給する定電流源IC1とで構成されている。ま
た、出力回路102 は、ベースを前記差動増幅回路101 の
出力を受ける入力端とし、エミッタを低電位側電源線5
に接続し、コレクタをダイオードD1のアノードに接続
したNPN型トランジスタQ5と、アノードを前記トラ
ンジスタQ5のコレクタに接続し、カソードを定電流源
IC2を介して高電位側電源線3に接続したダイオードD
1と、ベースを前記ダイオードD1のカソードに接続
し、コレクタを前記高電位側電源線3に接続し、エミッ
タを出力端子4に接続したNPN型トランジスタQ9
と、ベースを前記トランジスタQ5のコレクタとダイオ
ードD1のアノードとの接続点に接続し、エミッタを低
電位側電源線5に接続し、コレクタを出力抵抗R1を介
して高電位側電源線3に接続すると共に前記出力端子4
に接続したNPN型トランジスタQ6とで構成されてい
る。
回路における出力回路の動作態様について説明する。非
反転入力端子1の電位が反転入力端子2の電位より高く
なると、トランジスタQ2がオンし、トランジスタQ1
がオフする。そして、トランジスタQ5のベース電位が
上がり、このトランジスタQ5がオンする。これによ
り、トランジスタQ6,Q9は、それぞれのベース電位
が下がりオフする。その結果、出力抵抗R1には電流が
流れず、出力端子4の電位は高電位側電源線3の電位と
等しくなる。
端子2の電位より低くなると、トランジスタQ1がオン
し、トランジスタQ2がオフする。そして、トランジス
タQ5のベース電位が下がり、このトランジスタQ5が
オフする。これにより、トランジスタQ6,Q9は、そ
れぞれのベース電位が上がりオンする。この時、出力端
子4の電位VOUT は、トランジスタQ6のベース・エミ
ッタ間電圧をVBEQ6とし、ダイオードD1の順方向電圧
をVFD1 ,トランジスタQ9のベース・エミッタ間電圧
をVBEQ9,低電位側電源線5の電位をVEEとすると、次
式(1)で表される。 VOUT =VBEQ6+VFD1 −VBEQ9+VEE ・・・・・(1)
のダイオードを用いることにより、次式(2)が得られ
る。 VBEQ6=VFD1 =VBEQ9= 0.7V ・・・・・・・・(2) したがって、(1),(2)式より、次式(3)が成立
する。 VOUT =VBEQ6+VEE ・・・・・・・・・・・・(3) つまり、トランジスタQ6のコレクタの電位がベースの
電位とほぼ等しくなるので、トランジスタQ6は飽和し
ない。
来の非飽和型の出力回路においては、TTLの入力電圧
の規格(低レベル: 0.8V以下、高レベル: 2.0V以
上)に対応するための低レベル出力の低電圧化を行って
低レベル出力を発生する時に、出力トランジスタが飽和
状態となって、寄生トランジスタが動作し、半導体装置
における基板領域に寄生電流が流れてしまうことを防ぐ
という観点については、何も考慮がなされていない。特
に半導体集積回路を用いて構成した場合、出力トランジ
スタの飽和状態による寄生電流が、基板領域の電位を上
昇させ、ラッチアップ等の異常動作が発生する原因とな
る。例えば、低レベル出力時つまり非反転入力端子1の
電位が反転入力端子2の電位より低い場合に、出力端子
電位VOUT は、(3)式に示すとおりであり、トランジ
スタQ6のベース・エミッタ間電圧VBEQ6によって決ま
る。通常トランジスタQ6のベース・エミッタ間電圧V
BEQ6は、(2)式に示すとおりであるが、温度特性等を
考慮すると、一般に 0.9〜1.0 Vとなることがあり、こ
の場合、TTLの入力電圧の低レベルの規格を外れてし
まう。このため、TTLの低レベル電位を確保するに
は、低レベル出力を低電圧化する必要がある。
ので、TTLの入力電圧の規格に対応する低レベル出力
を発生する時に出力トランジスタが飽和状態にならず、
且つ低レベル出力を低電圧化できるようにした出力回路
を提供することを目的とする。
め、請求項1記載の発明は、ベースを入力端とし、エミ
ッタを第1の電源線に接続し、コレクタを定電流源を介
して第2の電源線に接続した第1のトランジスタと、エ
ミッタを前記第1のトランジスタのコレクタに接続し、
コレクタを前記第1の電源線に接続し、ベースを出力端
子に接続した第2のトランジスタと、ベースを第1の抵
抗を介して前記第1のトランジスタのコレクタと前記第
2のトランジスタのエミッタの接続点に接続し、エミッ
タを前記第1の電源線に接続し、コレクタを第2の抵抗
を介して前記第2の電源線に接続すると共に前記出力端
子に接続した第3のトランジスタとで出力回路を構成す
るものである。
第3のトランジスタ(出力トランジスタ)のベース電流
と第1の抵抗から、第3のトランジスタのコレクタ電位
(出力電位)をほぼ決めることができるので、第1の抵
抗の値を適切な値に設定することにより、低レベル出力
を低電圧化し、且つ出力トランジスタである第3のトラ
ンジスタの飽和を防止することができる。
端とし、エミッタを第1の電源線に接続し、コレクタを
定電流源を介して第2の電源線に接続した第1のトラン
ジスタと、カソードを前記第1のトランジスタのコレク
タと前記定電流源の接続点に接続し、アノードを第2の
トランジスタのエミッタに接続したダイオードと、エミ
ッタを前記ダイオードのアノードに接続し、ベースを出
力端子に接続し、コレクタを前記第1の電源線に接続し
た第2のトランジスタと、コレクタを前記第2の電源線
に接続し、ベースを前記第1のトランジスタのコレクタ
と前記定電流源の接続点に接続し、エミッタを直列に接
続した第1及び第2の抵抗からなる直列接続抵抗体の一
端に接続した第3のトランジスタと、ベースを前記直列
接続抵抗体の共通接続点に接続し、エミッタを前記第1
の電源線に接続し、コレクタを第3の抵抗を介して前記
第2の電源線に接続すると共に前記出力端子に接続した
第4のトランジスタとを有し、前記直列接続抵抗体の他
端を前記第1の電源線に接続して出力回路を構成するも
のである。
第4のトランジスタ(出力トランジスタ)のベース電流
及び第2の抵抗に流れる電流と第1の抵抗の値とから、
第4のトランジスタのコレクタ電位(出力電位)をほぼ
決めることができるので、第1の抵抗及び第2の抵抗を
適切な値に設定することにより、低レベル出力を低電圧
化し、且つ出力トランジスタである第4のトランジスタ
の飽和を防止することができ、また請求項1記載の発明
に係る出力回路より、高レベル出力時の消費電流を更に
低減することができる。
る。図1は、本発明に係る出力回路の第1の実施の形態
を用いたコンパレータ回路の構成を示す回路構成図で、
この実施の形態は、請求項1に係る発明に対応するもの
である。図1に示すコンパレータ回路は、差動増幅回路
11と出力回路12とから構成され、差動増幅回路11はPN
P型トランジスタQ1のベースを非反転入力端子1と
し、且つPNP型トランジスタQ2のベースを反転入力
端子2とする、2つのトランジスタQ1及びトランジス
タQ2による差動部と、NPN型トランジスタQ3及び
NPN型トランジスタQ4によるカレントミラーと、差
動部に電流を供給する定電流源IC1とで構成されてい
る。出力回路12は、ベースが差動増幅回路11の出力端に
接続され、エミッタが低電位側電源線5に接続され、コ
レクタが定電流源IC2を介して高電位側電源線3に接続
されたNPN型トランジスタQ5と、エミッタが前記ト
ランジスタQ5のコレクタに接続され、コレクタが前記
低電位側電源線5に接続され、ベースが出力端子4に接
続されたNPN型トランジスタQ7と、ベースが抵抗R
2を介して前記トランジスタQ5のコレクタと前記トラ
ンジスタQ7のエミッタの接続点に接続され、エミッタ
が前記低電位側電源線5に接続され、コレクタが抵抗R
1を介して前記高電位側電源線3に接続されると共に前
記出力端子4に接続されたNPN型トランジスタQ6と
で構成されている。
の実施の形態による出力回路を用いたコンパレータ回路
の動作について説明する。まず、非反転入力端子1の電
位が反転入力端子2の電位より高くなると、トランジス
タQ2がオンし、トランジスタQ1がオフする。そし
て、トランジスタQ5のベース電位が上がり、このトラ
ンジスタQ5がオンする。これにより、トランジスタQ
6は、ベース電位が下がりオフし、トランジスタQ7は
ベース電位よりエミッタ電位が下がりオフする。その結
果、出力抵抗R1には電流が流れず、出力端子4の電位
は高電位側電源線3の電位と等しくなる。
端子2の電位より低くなると、トランジスタQ1がオン
し、トランジスタQ2がオフする。そして、トランジス
タQ5のベース電位が下がり、このトランジスタQ5が
オフする。これにより、トランジスタQ6はベース電位
が上がりオンし、トランジスタQ7はベース電位よりエ
ミッタ電位が上がりオンする。この時、出力端子4の電
位VOUT は、トランジスタQ6のベース・エミッタ間電
圧をVBEQ6とし、トランジスタQ6のベース電流をI
BQ6 とし、トランジスタQ7のベース・エミッタ間電圧
をVBEQ7とし、抵抗R2の抵抗値をR2 とし、低電位側
電源線5の電位をVEEとすると、次式(4)で表され
る。 VOUT =VBEQ6+R2 ×IBQ6 −VBEQ7+VEE ・・・・・・・・(4) ここで、トランジスタQ6,Q7のベース・エミッタ間
電圧は、次式(5)に示すようにほぼ等しい。 VBEQ6≒VBEQ7 ・・・・・・・・・・(5)
流(トランジスタQ6のコレクタ電流)をIO とし、ト
ランジスタQ6の順方向電流利得をβQ6とすると、トラ
ンジスタQ6のベース電流IBQ6 は次式(6)で表され
る。 IBQ6 ≒IO /βQ6 ・・・・・・・・(6) したがって、(4),(5),(6)式より、次式
(7)が成立する。 VOUT ≒R2 ×IO /βQ6+VEE ・・・・・・・・・・・・・・(7) ここで、トランジスタQ6のコレクタ・エミッタ間電圧
をVCEQ6とすると、次式(8)で表される。 VCEQ6≒R2 ×IO /βQ6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・(8) つまり、トランジスタQ6のコレクタ・エミッタ間の電
圧が抵抗R2での降下電圧とほぼ等しくなるので、抵抗
R2を適切な値に設定することにより、トランジスタQ
6の飽和を防止することができる。例えば、コンパレー
タの出力電流IOを10mA,トランジスタQ6の順方向
電流利得βQ6を 100とすると、(8)式より VCEQ6≒R2 × 100μA となる。トランジスタQ6のコレクタ・エミッタ間電圧
VCEQ6を 0.5V程度にするには、抵抗R2の値R2 を以
下の値に設定すればよいことになる。 R2 ≒ 0.5/ 100μ=5kΩ
て説明する。上記の作用から明らかなように、非反転入
力端子1の電位が反転入力端子2の電位より高くなる時
より、非反転入力端子1の電位が反転入力端子2の電位
より低くなる時の方が定電流源IC2に必要な電流値が大
きくなる。よって、定電流源IC2の電流値IC2はトラン
ジスタQ7のエミッタ電流とトランジスタQ6のベース
電流IBQ6 の和電流で決まる。ここで、上記と同様コン
パレータの出力電流IO を10mA,トランジスタQ6の
順方向電流利得βQ6を 100とすると、定電流源IC2には
常時次式(9)に示す電流IC2を流しておくことが必要
となる。 IC2≒20μA+ 100μA= 120μA ・・・・・・・・・・・・・(9) ここで、トランジスタQ7のエミッタ電流は20μA程度
と考える。
は、抵抗R2の値を適切な値に設定することにより、低
レベル出力を低電圧化し、且つ出力トランジスタである
トランジスタQ6の飽和を防止することができる。
種の変形、変更が可能である。例えば図2に示すよう
に、図1に示した実施の形態におけるNPN型トランジ
スタをPNP型トランジスタに、PNP型トランジスタ
をNPN型トランジスタに換え、更に電源線3と5に対
して逆に接続して、本発明に係る出力回路を構成するこ
とができる。このように構成した出力回路においても、
図1に示した実施の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、図2において、図1に示した実施の形態の各構成
要素に対応する構成要素は、ダッシュを付した同一符号
で示している。
る。図3は第2の実施の形態に係る出力回路を用いたコ
ンパレータ回路の構成を示す回路構成図で、この実施の
形態は請求項2に係る発明に対応するものである。図3
に示すコンパレータ回路は、差動増幅回路21と出力回路
22とから構成され、差動増幅回路21の構成は、図1に示
した差動増幅回路11と同じであるので、その説明は省略
する。出力回路22は、ベースが差動増幅回路21の出力に
接続され、エミッタが低電位側電源線5に接続され、コ
レクタが定電流源IC2を介して高電位側電源線3に接続
されたNPN型トランジスタQ5と、カソードが前記ト
ランジスタQ5のコレクタと前記定電流源IC2の接続点
に接続され、アノードがPNP型トランジスタQ7のエ
ミッタに接続されたダイオードD1と、エミッタが前記
ダイオードD1のアノードに接続され、ベースが出力端
子4に接続され、コレクタが前記低電位側電源線5に接
続されたPNP型トランジスタQ7と、コレクタが前記
高電位側電源線3に接続され、ベースが前記トランジス
タQ5のコレクタと前記定電流源IC2の接続点に接続さ
れ、エミッタが抵抗R2,R3の直列接続抵抗体の一端
に接続されたNPN型トランジスタQ8と、ベースが前
記直列接続抵抗体の共通接続点に接続され、エミッタが
前記低電位側電源線5に接続され、コレクタが抵抗R1
を介して前記高電位側電源線3に接続されると共に前記
出力端子4に接続されたNPN型トランジスタQ6とで
構成され、前記直列接続抵抗体の他端は前記低電位側電
源線5に接続されている。
形態による出力回路を用いたコンパレータ回路の動作に
ついて説明する。まず、差動増幅回路21の非反転入力端
子1の電位が反転入力端子2の電位より高くなると、ト
ランジスタQ2がオンし、トランジスタQ1がオフす
る。そして、トランジスタQ5のベース電位が上がり、
このトランジスタQ5がオンする。これにより、トラン
ジスタQ7はベース電位よりエミッタ電位が下がりオフ
し、トランジスタQ8はベース電位が下がりオフし、ト
ランジスタQ6はベース電位が下がりオフする。その結
果、出力抵抗R1には電流が流れず、出力端子4の電位
は高電位側電源線3の電位と等しくなる。
端子2の電位より低くなると、トランジスタQ1がオン
し、トランジスタQ2がオフする。そして、トランジス
タQ5のベース電位が下がり、このトランジスタQ5が
オフする。これにより、トランジスタQ8はベース電位
が上がりオンし、トランジスタQ7はベース電位よりエ
ミッタ電位が上がりオンし、トランジスタQ6はベース
電位が上がりオンする。この時、出力端子4の電位V
OUT は、トランジスタQ6のベース・エミッタ間電圧を
VBEQ6とし、トランジスタQ6のベース電流をIBQ6 と
し、トランジスタQ7のベース・エミッタ間電圧をV
BEQ7とし、トランジスタQ8のベース・エミッタ間電圧
をVBEQ8とし、ダイオードD1の順方向電圧をVFD1 と
し、抵抗R2の抵抗値をR2 とし、抵抗R3の抵抗値を
R3 とし、低電位側電源線5の電位をVEEとすると、次
式(10)で表される。 VOUT =VBEQ6+R2 ×(IBQ6 +VBEQ6/R3 )+VBEQ8−VFD1 −VBEQ7 +VEE ・・・・・・・・・・(10) ここで、ダイオードD1にCBショート型ダイオードを
用いることにより、次式(11)が成立する。 VBEQ6≒VBEQ7≒VBEQ8≒VFD1 ・・・・・・・・・・・・・・(11) また、この時のコンパレータ回路の出力電流(トランジ
スタQ6のコレクタ電流)をIO とし、トランジスタQ
6の順方向電流利得をβQ6とすると、次式(12)が得ら
れる。 IBQ6 ≒IO /βQ6 ・・・・・・・・(12) したがって、上記(10),(11),(12)式より、次式
(13)が成立する。 VOUT ≒R2 ×(IO /βQ6+VBEQ6/R3 )+VEE ・・・・・(13)
ミッタ間電圧をVCEQ6とすると、次式(14)が得られ
る。 VCEQ6≒R2 ×(IO /βQ6+VBEQ6/R3 ) ・・・・・・・・(14) つまり、トランジスタQ6のコレクタ・エミッタ間の電
圧が抵抗R2での降下電圧とほぼ等しくなるので、抵抗
R2,R3を適切な値に設定することにより、トランジ
スタQ6の飽和を防止することができる。例えば、コン
パレータ回路の出力電流IO を10mA,トランジスタQ
6の順方向電流利得βQ6を 100とすると、前記(14)式
より VCEQ6≒R2 ×( 100μA+ 0.7/R3 ) となる。ここで抵抗R3の値R3 を20kΩとすると、ト
ランジスタQ6のコレクタ・エミッタ間電圧VCEQ6を
0.5V程度にするには、抵抗R2を以下の値R2 に設定
すればよいことになる。 R2 ≒ 0.5/( 100μ+35μ)≒ 3.7kΩ
て説明する。上記の作用から明らかなように、非反転入
力端子1の電位が反転入力端子2の電位より高くなる時
より、非反転入力端子1の電位が反転入力端子2の電位
より低くなる時の方が定電流源IC2に必要な電流値が大
きくなる。よって、定電流源IC2の電流値IC2はトラン
ジスタQ7のエミッタ電流(ダイオードD1のカソード
電流)とトランジスタQ8のベース電流IBQ8 の和電流
で決まる。ここで、上記と同様にコンパレータ回路の出
力電流IO を10mA,トランジスタQ6の順方向電流利
得βQ6を 100,トランジスタQ8の順方向電流利得βQ8
を 100,抵抗R3の値R3 を20kΩとすると、定電流源
IC2には常時次式(15)に示す電流IC2を流しておくこ
とが必要となる。 IC2≒20μA+ 135μA/ 100= 21.35μA ・・・・・・・・・(15) ここで、トランジスタQ7のエミッタ電流は20μA程度
と考える。
は、抵抗R2,R3の値を適切な値に設定することによ
り、低レベル出力を低電圧化し、且つ出力トランジスタ
であるトランジスタQ6の飽和を防止することができ、
更に第1の実施の形態に比べ、高レベル出力時の電源電
流を低減することができる。例えば、上記第1の実施の
形態での定電流源IC2に流れる電流値と第2の実施の形
態での定電流源IC2に流れる電流値の差(定電流源IC2
の差= 120μ− 21.35μ≒ 100μA)だけ低減すること
ができる。
種の変形、変更が可能である。例えば図4に示すよう
に、図3に示した実施の形態におけるNPN型トランジ
スタをPNP型トランジスタに、PNP型トランジスタ
をNPN型トランジスタに換え、更に電源線3と5に対
して逆に接続して、本発明に係る出力回路を構成するこ
とができる。このように構成した出力回路においても、
図3に示した実施の形態と同様な作用効果が得られる。
なお、図4において、図3に示した実施の形態の各構成
要素に対応する構成要素は、ダッシュを付した同一符号
で示している。
に、請求項1記載の発明によれば、出力トランジスタの
ベース電流と出力トランジスタのベースに接続した抵抗
の値により出力電位を決めることができ、前記抵抗の値
を適切な値に設定することにより、TTLの入力電圧の
規格に対応するための低レベル出力を低電圧化し、且つ
出力トランジスタの飽和を防止することが可能な出力回
路を実現することができる。また請求項2記載の発明に
よれば、出力トランジスタのベースに接続された2つの
直列接続の抵抗の値を適切な値に設定することにより、
低レベル出力を低電圧化し且つ出力トランジスタの飽和
を防止することができ、更に高レベル出力時の消費電流
を低減することの可能な出力回路を実現することができ
る。
いたコンパレータ回路を示す回路構成図である。
回路構成図である。
いたコンパレータ回路を示す回路構成図である。
回路構成図である。
タ回路の構成例を示す回路構成図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ベースを入力端とし、エミッタを第1の
電源線に接続し、コレクタを定電流源を介して第2の電
源線に接続した第1のトランジスタと、エミッタを前記
第1のトランジスタのコレクタに接続し、コレクタを前
記第1の電源線に接続し、ベースを出力端子に接続した
第2のトランジスタと、ベースを第1の抵抗を介して前
記第1のトランジスタのコレクタと前記第2のトランジ
スタのエミッタの接続点に接続し、エミッタを前記第1
の電源線に接続し、コレクタを第2の抵抗を介して前記
第2の電源線に接続すると共に前記出力端子に接続した
第3のトランジスタとを有する出力回路。 - 【請求項2】 ベースを入力端とし、エミッタを第1の
電源線に接続し、コレクタを定電流源を介して第2の電
源線に接続した第1のトランジスタと、カソードを前記
第1のトランジスタのコレクタと前記定電流源の接続点
に接続し、アノードを第2のトランジスタのエミッタに
接続したダイオードと、エミッタを前記ダイオードのア
ノードに接続し、ベースを出力端子に接続し、コレクタ
を前記第1の電源線に接続した第2のトランジスタと、
コレクタを前記第2の電源線に接続し、ベースを前記第
1のトランジスタのコレクタと前記定電流源の接続点に
接続し、エミッタを直列に接続した第1及び第2の抵抗
からなる直列接続抵抗体の一端に接続した第3のトラン
ジスタと、ベースを前記直列接続抵抗体の共通接続点に
接続し、エミッタを前記第1の電源線に接続し、コレク
タを第3の抵抗を介して前記第2の電源線に接続すると
共に前記出力端子に接続した第4のトランジスタとを有
し、前記直列接続抵抗体の他端を前記第1の電源線に接
続したことを特徴とする出力回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9141082A JPH10322183A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 出力回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9141082A JPH10322183A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 出力回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10322183A true JPH10322183A (ja) | 1998-12-04 |
Family
ID=15283799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9141082A Pending JPH10322183A (ja) | 1997-05-16 | 1997-05-16 | 出力回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10322183A (ja) |
-
1997
- 1997-05-16 JP JP9141082A patent/JPH10322183A/ja active Pending
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