JPH0786895A - 出力回路 - Google Patents
出力回路Info
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- JPH0786895A JPH0786895A JP5229912A JP22991293A JPH0786895A JP H0786895 A JPH0786895 A JP H0786895A JP 5229912 A JP5229912 A JP 5229912A JP 22991293 A JP22991293 A JP 22991293A JP H0786895 A JPH0786895 A JP H0786895A
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- current
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Abstract
(57)【要約】
【目的】カレントミラー回路内のトランジスタが飽和す
ると回路バランスがくずれる。これを検知し基準電流を
制限し出力トランジスタの飽和点を制御する。 【構成】出力トランジスタQ3 をバイアスするトランジ
スタQ2 と、このQ2 と同一特性でカレントミラー回路
を形成するためのトランジスタQ6 及び基準電流発生用
のトランジスタQ1 と、前記Q6 、Q1 におけるコレク
タ電流を制御するカレントミラー回路構成のトランジス
タQ11,Q9 ,Q8 と、Q6 のコレクタにベースを接続
してトランジスタQ2 の飽和に伴うQ6 のコレクタ電流
変化を検知するトランジスタQ7 と、このQ7 の出力に
より動作しトランジスタQ11,Q9,Q8 の共通ベース
を制御し、もってトランジスタQ1 のコレクタ電流を制
限するトランジスタQ10とから構成される。
ると回路バランスがくずれる。これを検知し基準電流を
制限し出力トランジスタの飽和点を制御する。 【構成】出力トランジスタQ3 をバイアスするトランジ
スタQ2 と、このQ2 と同一特性でカレントミラー回路
を形成するためのトランジスタQ6 及び基準電流発生用
のトランジスタQ1 と、前記Q6 、Q1 におけるコレク
タ電流を制御するカレントミラー回路構成のトランジス
タQ11,Q9 ,Q8 と、Q6 のコレクタにベースを接続
してトランジスタQ2 の飽和に伴うQ6 のコレクタ電流
変化を検知するトランジスタQ7 と、このQ7 の出力に
より動作しトランジスタQ11,Q9,Q8 の共通ベース
を制御し、もってトランジスタQ1 のコレクタ電流を制
限するトランジスタQ10とから構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は特に電力増幅器に用い
られ低電圧電源で高速スイッチングする出力回路に関す
る。
られ低電圧電源で高速スイッチングする出力回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の出力回路の構成を示す回路
図である。コンプリメンタリなプッシュプル出力段を構
成するNPNトランジスタQ3 、PNPトランジスタQ
4 の各エミッタは出力端子OUT に接続されている。トラ
ンジスタQ3 のベースにはドライブ用のPNPトランジ
スタQ2 のコレクタが接続されている。このトランジス
タQ2 のエミッタとトランジスタQ3 のコレクタは電源
電圧Vccに接続される。トランジスタQ2 のベースはP
NPトランジスタQ1 のベース及びコレクタと接続され
トランジスタQ1 のエミッタは電源電圧Vccに接続さ
れ、コレクタは定電流源Io を介して接地電圧GND に接
続される。これらトランジスタQ1 ,Q2 、定電流源I
o でカレントミラー回路が形成されている。
図である。コンプリメンタリなプッシュプル出力段を構
成するNPNトランジスタQ3 、PNPトランジスタQ
4 の各エミッタは出力端子OUT に接続されている。トラ
ンジスタQ3 のベースにはドライブ用のPNPトランジ
スタQ2 のコレクタが接続されている。このトランジス
タQ2 のエミッタとトランジスタQ3 のコレクタは電源
電圧Vccに接続される。トランジスタQ2 のベースはP
NPトランジスタQ1 のベース及びコレクタと接続され
トランジスタQ1 のエミッタは電源電圧Vccに接続さ
れ、コレクタは定電流源Io を介して接地電圧GND に接
続される。これらトランジスタQ1 ,Q2 、定電流源I
o でカレントミラー回路が形成されている。
【0003】また、トランジスタQ4 のベースにはドラ
イブ用のNPNトランジスタQ5 のコレクタが接続され
ている。このトランジスタQ5 のベースは入力端子INで
あり、エミッタはトランジスタQ4 のコレクタと共に接
地される。
イブ用のNPNトランジスタQ5 のコレクタが接続され
ている。このトランジスタQ5 のベースは入力端子INで
あり、エミッタはトランジスタQ4 のコレクタと共に接
地される。
【0004】トランジスタQ3 とQ4 のベース間はバイ
アス用ダイオードD1 ,D2 を介して接続されている。
これはトランジスタQ3 とQ4 間の動作の切り換えをス
ムーズにし、Q3 とQ4 をわずかな電流で同時オンさせ
るためである。
アス用ダイオードD1 ,D2 を介して接続されている。
これはトランジスタQ3 とQ4 間の動作の切り換えをス
ムーズにし、Q3 とQ4 をわずかな電流で同時オンさせ
るためである。
【0005】上記構成の回路のスイッチング動作につい
て説明する。Q5 がオフするとQ2の電流はすべてQ3
へ流れ込み、Q3 のエミッタすなわち出力端子OUT の電
位は正方向に上昇し、Q2 が飽和する電位で止まる。こ
の時の出力端子の電位Voutは、Q2 の飽和電位をVCEs
at(Q2) 、Q3 のベース,エミッタ間電圧をVBE(Q3)と
すると、 Vout =Vcc−VCEsat(Q2) −VBE(Q3) …(1) 次に、Q5 がオンし、Q2 のコレクタ電流を全部引き抜
き、Q4 のベース電流を引きQ4 をオンさせたとすると
Vout は、 Vout =VCEsat(Q5) +VBE(Q4) …(2) となる。このようにプッシュプル出力部は容量性負荷の
充放電に適し、MOSトランジスタのゲートドライブ等
に適している。
て説明する。Q5 がオフするとQ2の電流はすべてQ3
へ流れ込み、Q3 のエミッタすなわち出力端子OUT の電
位は正方向に上昇し、Q2 が飽和する電位で止まる。こ
の時の出力端子の電位Voutは、Q2 の飽和電位をVCEs
at(Q2) 、Q3 のベース,エミッタ間電圧をVBE(Q3)と
すると、 Vout =Vcc−VCEsat(Q2) −VBE(Q3) …(1) 次に、Q5 がオンし、Q2 のコレクタ電流を全部引き抜
き、Q4 のベース電流を引きQ4 をオンさせたとすると
Vout は、 Vout =VCEsat(Q5) +VBE(Q4) …(2) となる。このようにプッシュプル出力部は容量性負荷の
充放電に適し、MOSトランジスタのゲートドライブ等
に適している。
【0006】しかしながら、Q2 が飽和することによる
ストレージ時間によってQ3 のオンからQ4 のオンへの
切り換わりが遅れ、高速なスイッチングを妨げるという
問題がある。特に集積回路では通常PNPトランジスタ
をラテラル構造で作るため特にスイッチングが遅い。こ
れに対しQ5 では飽和に入るもののNPNトランジスタ
であることや、入力がやはりプッシュプル型で印加され
ることによりQ5 のスイッチングは速い。
ストレージ時間によってQ3 のオンからQ4 のオンへの
切り換わりが遅れ、高速なスイッチングを妨げるという
問題がある。特に集積回路では通常PNPトランジスタ
をラテラル構造で作るため特にスイッチングが遅い。こ
れに対しQ5 では飽和に入るもののNPNトランジスタ
であることや、入力がやはりプッシュプル型で印加され
ることによりQ5 のスイッチングは速い。
【0007】上記問題を改善する構成として図4のよう
な回路図がある。図3の構成に比べてダイオードD3 〜
D5 、Q6 が追加されている。すなわち、Q3 のベース
にダイオードD3 を介してPNPトランジスタQ6 のエ
ミッタが接続されている。Q6 のベースは定電流源に接
続され、コレクタは接地される。Q1 のコレクタとこの
Q6 のベースの接続点の間にはダイオードD4 ,D5 が
直列に接続されている。
な回路図がある。図3の構成に比べてダイオードD3 〜
D5 、Q6 が追加されている。すなわち、Q3 のベース
にダイオードD3 を介してPNPトランジスタQ6 のエ
ミッタが接続されている。Q6 のベースは定電流源に接
続され、コレクタは接地される。Q1 のコレクタとこの
Q6 のベースの接続点の間にはダイオードD4 ,D5 が
直列に接続されている。
【0008】上記回路動作を説明する。Q1 のベース,
エミッタ間電圧をVBE(Q1)、ダイオードD4 ,D5 の順
方向電圧をVD4,VD5とすれば、Q6 のベース電位VB
(Q6)は次式で表せる。 VB(Q6) =Vcc−VBE(Q1)−VD4−VD5 …(3) ここで、簡単のためVBE(Q1)=VD4=VD5=VBEとすれ
ば (3)式は次式となる。
エミッタ間電圧をVBE(Q1)、ダイオードD4 ,D5 の順
方向電圧をVD4,VD5とすれば、Q6 のベース電位VB
(Q6)は次式で表せる。 VB(Q6) =Vcc−VBE(Q1)−VD4−VD5 …(3) ここで、簡単のためVBE(Q1)=VD4=VD5=VBEとすれ
ば (3)式は次式となる。
【0009】VB(Q6) =Vcc−3VBE …(4) 一方、D3 のアノード側の電位、すなわちQ3 のベース
電位VB(Q3) は、 VB(Q3) =Vout +VBE(Q3)=Vout +VBE …(5) と表され、もし、 VBE(Q3)=VB(Q6) +VBE(Q6)+VD3=VB(Q6) +2VBE …(6) (ただし、VBE(Q6)=VD3=VBEとした)であれば、D
3 ,Q6 が導通し、Q2 のコレクタ電流すなわちQ3 の
ベース,ドライブ電流は接地電圧GND へと抜けてしま
い、ドライブが抑制される。上記(6) 式を(4) ,(5) 式
で表せば、 Vout +VBE=Vcc−3VBE+2VBE Vout =Vcc−2VBE …(7) の電圧でクランプがかかることがわかる。(7) 式を(5)
式に戻して考えると、 VB(Q3) =Vcc−2VBE+VBE=Vcc−VBE …(8) 上記(8) 式より、Q2 のコレクタ,エミッタ間電圧VCE
(Q2)が、 VCE(Q2)=Vcc−VB(Q3) =Vcc−Vcc+VBE=VBE …(9) となり、飽和していない。このため、高速なスイッチン
グが行える。しかし、この回路ではQ2 の特性に関係な
く、VCEはVBEでクランプされる。これは、利用できる
電源電圧に余裕があればかまわないが、比較的低電圧で
動作させる場合に問題がある。すなわち、低電源電圧で
はQ2 の飽和電圧を小さく抑えた素子とし、飽和するぎ
りぎりの電圧まで振幅させるように構成したいが、これ
が不可能となってしまう。
電位VB(Q3) は、 VB(Q3) =Vout +VBE(Q3)=Vout +VBE …(5) と表され、もし、 VBE(Q3)=VB(Q6) +VBE(Q6)+VD3=VB(Q6) +2VBE …(6) (ただし、VBE(Q6)=VD3=VBEとした)であれば、D
3 ,Q6 が導通し、Q2 のコレクタ電流すなわちQ3 の
ベース,ドライブ電流は接地電圧GND へと抜けてしま
い、ドライブが抑制される。上記(6) 式を(4) ,(5) 式
で表せば、 Vout +VBE=Vcc−3VBE+2VBE Vout =Vcc−2VBE …(7) の電圧でクランプがかかることがわかる。(7) 式を(5)
式に戻して考えると、 VB(Q3) =Vcc−2VBE+VBE=Vcc−VBE …(8) 上記(8) 式より、Q2 のコレクタ,エミッタ間電圧VCE
(Q2)が、 VCE(Q2)=Vcc−VB(Q3) =Vcc−Vcc+VBE=VBE …(9) となり、飽和していない。このため、高速なスイッチン
グが行える。しかし、この回路ではQ2 の特性に関係な
く、VCEはVBEでクランプされる。これは、利用できる
電源電圧に余裕があればかまわないが、比較的低電圧で
動作させる場合に問題がある。すなわち、低電源電圧で
はQ2 の飽和電圧を小さく抑えた素子とし、飽和するぎ
りぎりの電圧まで振幅させるように構成したいが、これ
が不可能となってしまう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来では
ドライブ用トランジスタの飽和防止のクランプ回路構成
が一定の電圧でしかクランプできないものであったとい
う欠点がある。この発明は上記のような事情を考慮して
なされたものであり、その目的は、素子の特性に応じた
コレクタ,エミッタ間電圧で飽和を防止し、高速スイッ
チング動作を達成する出力回路を提供することにある。
ドライブ用トランジスタの飽和防止のクランプ回路構成
が一定の電圧でしかクランプできないものであったとい
う欠点がある。この発明は上記のような事情を考慮して
なされたものであり、その目的は、素子の特性に応じた
コレクタ,エミッタ間電圧で飽和を防止し、高速スイッ
チング動作を達成する出力回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の出力回路は、
出力トランジスタをバイアスする第1のトランジスタ
と、この第1のトランジスタと同一特性でカレントミラ
ー回路を形成するための第2のトランジスタ及び基準電
流発生用の第3のトランジスタと、前記第2、第3のト
ランジスタにおける基準電流を制御する基準電流制御手
段と、前記第1のトランジスタの飽和に伴う前記第2の
トランジスタの電流の変化を検出する検出用トランジス
タと、この検出用トランジスタの出力により動作する前
記基準電流制御手段の電流制限用トランジスタとを具備
したことを特徴とする。
出力トランジスタをバイアスする第1のトランジスタ
と、この第1のトランジスタと同一特性でカレントミラ
ー回路を形成するための第2のトランジスタ及び基準電
流発生用の第3のトランジスタと、前記第2、第3のト
ランジスタにおける基準電流を制御する基準電流制御手
段と、前記第1のトランジスタの飽和に伴う前記第2の
トランジスタの電流の変化を検出する検出用トランジス
タと、この検出用トランジスタの出力により動作する前
記基準電流制御手段の電流制限用トランジスタとを具備
したことを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明では、第1、第2のトランジスタと二
つ以上の出力を持つカレントミラー回路においてそのど
れか一つの出力が飽和に入るとカレントミラーのバラン
スがくずれ、出力電流が減少することを利用している。
すなわち、第1のトランジスタが飽和に入ろうとすると
カレントミラー回路が成立させられなくなり第2のトラ
ンジスタの出力電流の減少によって検出用トランジスタ
が動作し、電流制限用トランジスタを機能させる。
つ以上の出力を持つカレントミラー回路においてそのど
れか一つの出力が飽和に入るとカレントミラーのバラン
スがくずれ、出力電流が減少することを利用している。
すなわち、第1のトランジスタが飽和に入ろうとすると
カレントミラー回路が成立させられなくなり第2のトラ
ンジスタの出力電流の減少によって検出用トランジスタ
が動作し、電流制限用トランジスタを機能させる。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の一実施例による出力回路の
構成を示す回路図である。コンプリメンタリなプッシュ
プル出力段を構成するNPNトランジスタQ3 、PNP
トランジスタQ4 のそれぞれのエミッタは出力端子OUT
に接続されている。トランジスタQ3 のベースにはドラ
イブ用のPNPトランジスタQ2 のコレクタが接続され
ている。このトランジスタQ2 のエミッタとトランジス
タQ3 のコレクタは電源電圧Vccに接続されている。ト
ランジスタQ2 のベースはPNPトランジスタQ6 のベ
ースとPNPトランジスタQ1 のベース及びコレクタと
接続されている。トランジスタQ1 ,Q6 のエミッタも
電源電圧Vccに接続され、これらトランジスタQ1 ,Q
6 ,Q2 はトランジスタQ1 を基準電流供給用トランジ
スタとするカレントミラー回路になっている。
構成を示す回路図である。コンプリメンタリなプッシュ
プル出力段を構成するNPNトランジスタQ3 、PNP
トランジスタQ4 のそれぞれのエミッタは出力端子OUT
に接続されている。トランジスタQ3 のベースにはドラ
イブ用のPNPトランジスタQ2 のコレクタが接続され
ている。このトランジスタQ2 のエミッタとトランジス
タQ3 のコレクタは電源電圧Vccに接続されている。ト
ランジスタQ2 のベースはPNPトランジスタQ6 のベ
ースとPNPトランジスタQ1 のベース及びコレクタと
接続されている。トランジスタQ1 ,Q6 のエミッタも
電源電圧Vccに接続され、これらトランジスタQ1 ,Q
6 ,Q2 はトランジスタQ1 を基準電流供給用トランジ
スタとするカレントミラー回路になっている。
【0014】上記トランジスタQ1 への基準電流を作る
構成は次のようになっている。電源電圧Vccから定電流
源Io を介してNPNトランジスタQ11がそのコレクタ
とベースを接続し、このトランジスタQ11のベースがN
PNトランジスタQ9 ,Q8の各ベースに接続されてい
る。トランジスタQ9 のコレクタはトランジスタQ1の
コレクタに接続され、トランジスタQ8 のコレクタはト
ランジスタQ6 のコレクタに接続されている。これらト
ランジスタQ11、Q9 ,Q8 のエミッタは接地電圧GND
に接続されており、Q11が基準電流を供給するカレント
ミラー回路構成である。
構成は次のようになっている。電源電圧Vccから定電流
源Io を介してNPNトランジスタQ11がそのコレクタ
とベースを接続し、このトランジスタQ11のベースがN
PNトランジスタQ9 ,Q8の各ベースに接続されてい
る。トランジスタQ9 のコレクタはトランジスタQ1の
コレクタに接続され、トランジスタQ8 のコレクタはト
ランジスタQ6 のコレクタに接続されている。これらト
ランジスタQ11、Q9 ,Q8 のエミッタは接地電圧GND
に接続されており、Q11が基準電流を供給するカレント
ミラー回路構成である。
【0015】さらに、トランジスタQ6 のコレクタには
PNPトランジスタQ7 のベースが接続されている。ト
ランジスタQ7 のエミッタは電源電圧Vccに接続され、
コレクタはNPNトランジスタQ10のベースに接続され
ると共に抵抗R1 を介して接地電圧GND に接続されてい
る。トランジスタQ10のコレクタはトランジスタQ11、
Q9 ,Q8 の共通ベースに接続され、エミッタは接地さ
れる。
PNPトランジスタQ7 のベースが接続されている。ト
ランジスタQ7 のエミッタは電源電圧Vccに接続され、
コレクタはNPNトランジスタQ10のベースに接続され
ると共に抵抗R1 を介して接地電圧GND に接続されてい
る。トランジスタQ10のコレクタはトランジスタQ11、
Q9 ,Q8 の共通ベースに接続され、エミッタは接地さ
れる。
【0016】また、上記トランジスタQ4 のベースには
ドライブ用のNPNトランジスタQ5 のコレクタが接続
されている。このトランジスタQ5 のベースは入力端子
INであり、エミッタはトランジスタQ4 のコレクタと共
に接地される。トランジスタQ3 とQ4 のベース間はバ
イアス用ダイオードD1 ,D2 を介して接続されてい
る。これはトランジスタQ3 とQ4 間の動作の切り換え
をスムーズにし、Q3 とQ4 をわずかな電流で同時オン
させるためである。
ドライブ用のNPNトランジスタQ5 のコレクタが接続
されている。このトランジスタQ5 のベースは入力端子
INであり、エミッタはトランジスタQ4 のコレクタと共
に接地される。トランジスタQ3 とQ4 のベース間はバ
イアス用ダイオードD1 ,D2 を介して接続されてい
る。これはトランジスタQ3 とQ4 間の動作の切り換え
をスムーズにし、Q3 とQ4 をわずかな電流で同時オン
させるためである。
【0017】上記実施例の回路動作について説明する。
いま、Q5 がオンしており、Q2 のコレクタ電流はQ5
がすべて引き抜いているとする。このとき、カレントミ
ラー回路内の各コレクタ電流は定電流源Io に等しい。
すなわち、次式となる。 Io =Ic(Q11)=Ic(Q9) =Ic(Q8) =Ic(Q1) =Ic(Q6) =Ic(Q2) …(10) これにより、Q7 のベース電流は流れずQ10はオフして
いる。
いま、Q5 がオンしており、Q2 のコレクタ電流はQ5
がすべて引き抜いているとする。このとき、カレントミ
ラー回路内の各コレクタ電流は定電流源Io に等しい。
すなわち、次式となる。 Io =Ic(Q11)=Ic(Q9) =Ic(Q8) =Ic(Q1) =Ic(Q6) =Ic(Q2) …(10) これにより、Q7 のベース電流は流れずQ10はオフして
いる。
【0018】次に、Q5 がオフしたとすると、Q2 のコ
レクタ電流はQ3 のベースに供給され、Q3 のベース電
位も上昇する。やがて、Q2 のVCE(コレクタ,エミッ
タ間電圧)が小さくなり、飽和領域へ入り始める。すな
わち、図2の一般的なトランジスタの静特性を参照する
とA点の付近である。
レクタ電流はQ3 のベースに供給され、Q3 のベース電
位も上昇する。やがて、Q2 のVCE(コレクタ,エミッ
タ間電圧)が小さくなり、飽和領域へ入り始める。すな
わち、図2の一般的なトランジスタの静特性を参照する
とA点の付近である。
【0019】Q2 が図5のA点付近の飽和領域へ入ると
コレクタ電流Ic は減少し、hfe(エミッタ電流増幅
率)が低下するので、Q1 ,Q6 ,Q2 のカレントミラ
ーのバランスがくずれる。
コレクタ電流Ic は減少し、hfe(エミッタ電流増幅
率)が低下するので、Q1 ,Q6 ,Q2 のカレントミラ
ーのバランスがくずれる。
【0020】これにより、Io ≠Ic(Q1) =Ic(Q6) と
なるが、Io =Ic(Q9) =Ic(Q8)は成立しているた
め、Ic(Q6) <Ic(Q8) となり、次式の状態が成り立
つ。 Ic(Q6) −Ic(Q8) =IB(Q7) …(11) (IB(Q7)
はQ7 のベース電流) これにより、検出用のトランジスタQ7 がオンし、よっ
て電流制限用のトランジスタQ10がオンするのでIc(Q1
1)をしぼることができる。
なるが、Io =Ic(Q9) =Ic(Q8)は成立しているた
め、Ic(Q6) <Ic(Q8) となり、次式の状態が成り立
つ。 Ic(Q6) −Ic(Q8) =IB(Q7) …(11) (IB(Q7)
はQ7 のベース電流) これにより、検出用のトランジスタQ7 がオンし、よっ
て電流制限用のトランジスタQ10がオンするのでIc(Q1
1)をしぼることができる。
【0021】従って、Ic(Q11)を制限することによりト
ランジスタQ9 ,Q8 のコレクタ電流も制御され、Q1
、Q6 ,Q2 の共通ベースの電流が減少しトランジス
タQ2は飽和直前でリミッタがかかるようになる。
ランジスタQ9 ,Q8 のコレクタ電流も制御され、Q1
、Q6 ,Q2 の共通ベースの電流が減少しトランジス
タQ2は飽和直前でリミッタがかかるようになる。
【0022】上記実施例回路によれば、Q2 の飽和電位
をVCEsat(Q2) 、Q3 のベース,エミッタ間電圧をVBE
として、出力電圧Vout は、 Vout =Vcc−VCEsat(Q2) −VBE …(12) まで、正方向に振幅でき、前記(7) 式のVout =Vcc−
2VBEに比べて、VBE−VCEsat(Q2) だけ電圧が有効利
用できる。よって低電源電圧動作に寄与する構成にな
る。
をVCEsat(Q2) 、Q3 のベース,エミッタ間電圧をVBE
として、出力電圧Vout は、 Vout =Vcc−VCEsat(Q2) −VBE …(12) まで、正方向に振幅でき、前記(7) 式のVout =Vcc−
2VBEに比べて、VBE−VCEsat(Q2) だけ電圧が有効利
用できる。よって低電源電圧動作に寄与する構成にな
る。
【0023】また、Q6 のコレクタ電流に対し、Q8 の
コレクタ電流を小さく設定しておけばより深く飽和した
点(例えば図2のB点)に設定可能である。これによ
り、出力の電圧振幅をスイッチングスピードの許すかぎ
り大きくとるということも可能となる。
コレクタ電流を小さく設定しておけばより深く飽和した
点(例えば図2のB点)に設定可能である。これによ
り、出力の電圧振幅をスイッチングスピードの許すかぎ
り大きくとるということも可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
飽和によりカレントミラーのバランスがくずれるのを検
知して基準電流を制御する構成により、素子の特性に応
じたコレクタ,エミッタ間電圧で飽和を防止することが
でき、高速スイッチング動作を達成する出力回路が提供
できる。
飽和によりカレントミラーのバランスがくずれるのを検
知して基準電流を制御する構成により、素子の特性に応
じたコレクタ,エミッタ間電圧で飽和を防止することが
でき、高速スイッチング動作を達成する出力回路が提供
できる。
【図1】この発明の一実施例による構成を示す回路図。
【図2】一般的なトランジスタの静特性を示す特性図。
【図3】従来の出力回路の構成を示す第1の回路図。
【図4】従来の出力回路の構成を示す第2の回路図。
Io …定電流源、R1 …抵抗、Q1 ,Q2 ,Q4 ,Q6
,Q7 …PNPトランジスタ、Q3 ,Q5 ,Q8 ,Q9
,Q10、Q11…NPNトランジスタ、D1 ,D2 …ダ
イオード。
,Q7 …PNPトランジスタ、Q3 ,Q5 ,Q8 ,Q9
,Q10、Q11…NPNトランジスタ、D1 ,D2 …ダ
イオード。
Claims (1)
- 【請求項1】 出力トランジスタをバイアスする第1の
トランジスタと、この第1のトランジスタと同一特性で
カレントミラー回路を形成するための第2のトランジス
タ及び基準電流発生用の第3のトランジスタと、前記第
2、第3のトランジスタにおける基準電流を制御する基
準電流制御手段と、前記第1のトランジスタの飽和に伴
う前記第2のトランジスタの電流の変化を検出する検出
用トランジスタと、この検出用トランジスタの出力によ
り動作する前記基準電流制御手段の電流制限用トランジ
スタとを具備したことを特徴とする出力回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5229912A JPH0786895A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 出力回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5229912A JPH0786895A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 出力回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0786895A true JPH0786895A (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=16899692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5229912A Pending JPH0786895A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | 出力回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0786895A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002141782A (ja) * | 2000-11-02 | 2002-05-17 | Denso Corp | 台形波出力回路 |
KR20160009986A (ko) * | 2014-07-17 | 2016-01-27 | 울산대학교 산학협력단 | 슈퍼 다이오드 구조를 이용한 전류 미러형 엘이디 구동장치 |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP5229912A patent/JPH0786895A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002141782A (ja) * | 2000-11-02 | 2002-05-17 | Denso Corp | 台形波出力回路 |
KR20160009986A (ko) * | 2014-07-17 | 2016-01-27 | 울산대학교 산학협력단 | 슈퍼 다이오드 구조를 이용한 전류 미러형 엘이디 구동장치 |
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