JPH1018877A - 自動変速機付エンジンの制御装置 - Google Patents
自動変速機付エンジンの制御装置Info
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- JPH1018877A JPH1018877A JP8170488A JP17048896A JPH1018877A JP H1018877 A JPH1018877 A JP H1018877A JP 8170488 A JP8170488 A JP 8170488A JP 17048896 A JP17048896 A JP 17048896A JP H1018877 A JPH1018877 A JP H1018877A
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- Japan
- Prior art keywords
- engine
- downshift
- torque
- shift
- shift shock
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】スロットルバルブが全閉状態でのダウンシフト
において、変速ショックを適切に緩和する。 【解決手段】アイドルスイッチのON時には(S1)、
減速燃料カットが行なわれる回転速度の保持を図る減速
用変速制御を実行する(S3)。一方、減速燃料カット
中(S4)にダウンシフトが行なわれるときには、補助
空気量を増大させた上で(S6,S8)燃料カットを中
断させる(S9)ことでトルクを強制的に増大させ、こ
れによって変速ショックを緩和する。ここで、前記減速
燃料カット中のダウンシフトが、運転者のシフト操作に
よるものである場合(マニュアルダウンシフト)には、
前記減速用変速制御によるダウンシフト時(オートダウ
ンシフト)よりも、補助空気量の増大量を小さくし(I
SCmn<ISCauto) 、運転者の減速意図に対応する適
当な減速感が得られるようにする。
において、変速ショックを適切に緩和する。 【解決手段】アイドルスイッチのON時には(S1)、
減速燃料カットが行なわれる回転速度の保持を図る減速
用変速制御を実行する(S3)。一方、減速燃料カット
中(S4)にダウンシフトが行なわれるときには、補助
空気量を増大させた上で(S6,S8)燃料カットを中
断させる(S9)ことでトルクを強制的に増大させ、こ
れによって変速ショックを緩和する。ここで、前記減速
燃料カット中のダウンシフトが、運転者のシフト操作に
よるものである場合(マニュアルダウンシフト)には、
前記減速用変速制御によるダウンシフト時(オートダウ
ンシフト)よりも、補助空気量の増大量を小さくし(I
SCmn<ISCauto) 、運転者の減速意図に対応する適
当な減速感が得られるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機付エンジ
ンの制御装置に関し、詳しくは、スロットルバルブが全
閉状態でのダウンシフト時に、エンジンのトルクを強制
的に増大させて変速ショックを緩和する技術に関する。
ンの制御装置に関し、詳しくは、スロットルバルブが全
閉状態でのダウンシフト時に、エンジンのトルクを強制
的に増大させて変速ショックを緩和する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジン回転速度が所定以上
である減速運転状態において、エンジンへの燃料供給を
停止する所謂減速燃料カットを行なう電子制御燃料噴射
装置が知られている。一方、前記減速燃料カットが行な
われるエンジンと連結される自動変速機において、減速
運転時に、前記減速燃料カットが行なわれるエンジン回
転速度を保持するように変速段を自動制御する機能(以
下、減速用変速制御という)を備えた変速制御装置が提
案されている(特開平4−203559号公報参照)。
である減速運転状態において、エンジンへの燃料供給を
停止する所謂減速燃料カットを行なう電子制御燃料噴射
装置が知られている。一方、前記減速燃料カットが行な
われるエンジンと連結される自動変速機において、減速
運転時に、前記減速燃料カットが行なわれるエンジン回
転速度を保持するように変速段を自動制御する機能(以
下、減速用変速制御という)を備えた変速制御装置が提
案されている(特開平4−203559号公報参照)。
【0003】また、特開平7−247874号公報に
は、燃料カット状態で、マニュアル操作(例えはSレン
ジ,Lレンジ等の低速段を選択する特性のレンジの選択
操作)によってエンジンブレーキが効く変速段へダウン
シフトが行なわれる時に、吸入空気量を増大させておい
て燃料カットを中断させることでエンジンのトルクを増
大させ、これによって、前記ダウンシフトに伴う変速シ
ョックを緩和する技術が開示されている。
は、燃料カット状態で、マニュアル操作(例えはSレン
ジ,Lレンジ等の低速段を選択する特性のレンジの選択
操作)によってエンジンブレーキが効く変速段へダウン
シフトが行なわれる時に、吸入空気量を増大させておい
て燃料カットを中断させることでエンジンのトルクを増
大させ、これによって、前記ダウンシフトに伴う変速シ
ョックを緩和する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記特開平
7−247874号公報に開示される制御は、運転者の
マニュアル操作に伴うダウンシフト時の変速ショックを
緩和するものであるが、前記特開平4−203559号
公報に開示される減速用変速制御を実行することによっ
ても、エンジンブレーキが効くダウンシフトが行なわれ
ることになる。
7−247874号公報に開示される制御は、運転者の
マニュアル操作に伴うダウンシフト時の変速ショックを
緩和するものであるが、前記特開平4−203559号
公報に開示される減速用変速制御を実行することによっ
ても、エンジンブレーキが効くダウンシフトが行なわれ
ることになる。
【0005】従って、前記減速用変速制御によってダウ
ンシフトが行なわれるとき(以下、オートダウンシフト
という)にも、前記マニュアルダウンシフト時と同様
に、トルクアップによって変速ショックを緩和させるこ
とが望まれる。しかしながら、マニュアルダウンシフト
時は、運転者の減速意図があるため、変速ショックを全
く無くしてしまうよりも、減速感が得られる程度の変速
ショックを残すことが望ましいが、オートダウンシフト
時は、運転者の操作とは無関係に変速が行なわれるか
ら、なるべく変速ショックが少ないことが望ましい。
ンシフトが行なわれるとき(以下、オートダウンシフト
という)にも、前記マニュアルダウンシフト時と同様
に、トルクアップによって変速ショックを緩和させるこ
とが望まれる。しかしながら、マニュアルダウンシフト
時は、運転者の減速意図があるため、変速ショックを全
く無くしてしまうよりも、減速感が得られる程度の変速
ショックを残すことが望ましいが、オートダウンシフト
時は、運転者の操作とは無関係に変速が行なわれるか
ら、なるべく変速ショックが少ないことが望ましい。
【0006】しかしながら、前記特開平7−24787
4号公報に開示される変速ショックの緩和制御を、前記
特開平4−203559号公報に開示される減速用変速
制御に適用するものとした場合には、マニュアルダウン
シフト時とオートダウンシフト時とを区別せず、同じト
ルクアップ量を与えることになってしまうから、マニュ
アルダウンシフト時の要求に見合ったトルクアップ量を
設定すると、オートダウンシフト時に変速ショックが大
き過ぎ、逆に、オートダウンシフト時の要求に見合った
トルクアップ量を設定すると、マニュアルダウンシフト
時に適当な減速感が得られなくなってしまうという問題
があった。
4号公報に開示される変速ショックの緩和制御を、前記
特開平4−203559号公報に開示される減速用変速
制御に適用するものとした場合には、マニュアルダウン
シフト時とオートダウンシフト時とを区別せず、同じト
ルクアップ量を与えることになってしまうから、マニュ
アルダウンシフト時の要求に見合ったトルクアップ量を
設定すると、オートダウンシフト時に変速ショックが大
き過ぎ、逆に、オートダウンシフト時の要求に見合った
トルクアップ量を設定すると、マニュアルダウンシフト
時に適当な減速感が得られなくなってしまうという問題
があった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、オートダウンシフト時の変速ショックを良好に緩
和しつつ、マニュアルダウンシフト時に適当な減速感を
与えることができるようにすることを目的とする。
あり、オートダウンシフト時の変速ショックを良好に緩
和しつつ、マニュアルダウンシフト時に適当な減速感を
与えることができるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため、請求項1記載
の発明では、スロットルバルブが全閉状態でのダウンシ
フト時に、エンジンのトルクを増大させて変速ショック
を緩和するよう構成された自動変速機付エンジンの制御
装置において、マニュアルシフト操作に応じたダウンシ
フト時と、予め設定されたシフトスケジュールに応じた
自動的なダウンシフト時とで、前記トルクの増大量を変
更する構成とした。
の発明では、スロットルバルブが全閉状態でのダウンシ
フト時に、エンジンのトルクを増大させて変速ショック
を緩和するよう構成された自動変速機付エンジンの制御
装置において、マニュアルシフト操作に応じたダウンシ
フト時と、予め設定されたシフトスケジュールに応じた
自動的なダウンシフト時とで、前記トルクの増大量を変
更する構成とした。
【0009】一方、請求項2記載の発明は、図1に示す
ように構成される。図1において、変速ショック緩和手
段は、スロットルバルブが全閉状態でのダウンシフト時
に、変速ショックを緩和すべくエンジンのトルクを強制
的に増大させる。マニュアルダウンシフト手段は、マニ
ュアルシフト操作に応じてダウンシフトを行なわせ、オ
ートダウンシフト手段は、予め設定されたシフトスケジ
ュールに応じて自動的なダウンシフトを行なわせる。
ように構成される。図1において、変速ショック緩和手
段は、スロットルバルブが全閉状態でのダウンシフト時
に、変速ショックを緩和すべくエンジンのトルクを強制
的に増大させる。マニュアルダウンシフト手段は、マニ
ュアルシフト操作に応じてダウンシフトを行なわせ、オ
ートダウンシフト手段は、予め設定されたシフトスケジ
ュールに応じて自動的なダウンシフトを行なわせる。
【0010】ここで、トルク増量変更手段は、前記マニ
ュアルダウンシフト手段によるダウンシフト時と、前記
オートダウンシフト手段によるダウンシフト時とで、前
記変速ショック緩和手段におけるトルクの増大量を変更
する。即ち、請求項1及び請求項2記載の発明では、マ
ニュアルシフト操作に応じたダウンシフト時(マニュア
ルダウンシフト時)と、予め設定されたシフトスケジュ
ールに応じた自動的なダウンシフト時(オートダウンシ
フト時)とでは、トルクの増大要求量、換言すれば、変
速ショックの要求が異なるので、同じスロットルバルブ
が全閉状態でのダウンシフト時であっても、マニュアル
ダウンシフト時とオートダウンシフト時とのいずれであ
るかによって、変速ショックを緩和するためのトルクア
ップ量として異なる量を与える構成とした。
ュアルダウンシフト手段によるダウンシフト時と、前記
オートダウンシフト手段によるダウンシフト時とで、前
記変速ショック緩和手段におけるトルクの増大量を変更
する。即ち、請求項1及び請求項2記載の発明では、マ
ニュアルシフト操作に応じたダウンシフト時(マニュア
ルダウンシフト時)と、予め設定されたシフトスケジュ
ールに応じた自動的なダウンシフト時(オートダウンシ
フト時)とでは、トルクの増大要求量、換言すれば、変
速ショックの要求が異なるので、同じスロットルバルブ
が全閉状態でのダウンシフト時であっても、マニュアル
ダウンシフト時とオートダウンシフト時とのいずれであ
るかによって、変速ショックを緩和するためのトルクア
ップ量として異なる量を与える構成とした。
【0011】請求項3記載の発明では、前記トルク増量
変更手段が、前記マニュアルダウンシフト手段によるダ
ウンシフト時よりも、前記オートダウンシフト手段によ
るダウンシフト時におけるトルクの増大量を大きくする
構成とした。マニュアルダウンシフト時は、運転者の減
速意図があるため、減速感が得られる程度の変速ショッ
クを発生させることが望ましいが、オートダウンシフト
時は、運転者の操作とは無関係に変速が行なわれるか
ら、なるべく変速ショックが少ないことが望ましい。そ
こで、マニュアルダウンシフト時におけるトルク増大量
を比較的小さくすることで、適当な減速感が得られるよ
うにする一方、オートダウンシフト時のトルク増大量を
比較的大きくして、変速ショックを確実に緩和できるよ
うにする。
変更手段が、前記マニュアルダウンシフト手段によるダ
ウンシフト時よりも、前記オートダウンシフト手段によ
るダウンシフト時におけるトルクの増大量を大きくする
構成とした。マニュアルダウンシフト時は、運転者の減
速意図があるため、減速感が得られる程度の変速ショッ
クを発生させることが望ましいが、オートダウンシフト
時は、運転者の操作とは無関係に変速が行なわれるか
ら、なるべく変速ショックが少ないことが望ましい。そ
こで、マニュアルダウンシフト時におけるトルク増大量
を比較的小さくすることで、適当な減速感が得られるよ
うにする一方、オートダウンシフト時のトルク増大量を
比較的大きくして、変速ショックを確実に緩和できるよ
うにする。
【0012】請求項4記載の発明では、前記変速ショッ
ク緩和手段が、エンジンの吸入空気量を強制的に増大さ
せることで、エンジンのトルクを強制的に増大させる構
成とした。即ち、スロットルバルブが全閉状態でのダウ
ンシフト時に、一時的に吸入空気量を増大させることで
トルクを増大させ、変速ショックを緩和する。
ク緩和手段が、エンジンの吸入空気量を強制的に増大さ
せることで、エンジンのトルクを強制的に増大させる構
成とした。即ち、スロットルバルブが全閉状態でのダウ
ンシフト時に、一時的に吸入空気量を増大させることで
トルクを増大させ、変速ショックを緩和する。
【0013】請求項5記載の発明では、前記変速ショッ
ク緩和手段が、電制スロットルバルブでエンジンに供給
される空気量を強制的に増大させることで、エンジンの
トルクを強制的に増大させる構成とした。スロットルバ
ルブを開閉駆動するアクチュエータを備え、スロットル
バルブの開度を電子制御する構成の電制スロットルバル
ブを備えるエンジンにおいては、前記電制スロットルバ
ルブの開度を強制的に増大させることで、吸入空気量を
増大させ、以て、変速ショックを緩和するためのトルク
アップを実現するものとした。
ク緩和手段が、電制スロットルバルブでエンジンに供給
される空気量を強制的に増大させることで、エンジンの
トルクを強制的に増大させる構成とした。スロットルバ
ルブを開閉駆動するアクチュエータを備え、スロットル
バルブの開度を電子制御する構成の電制スロットルバル
ブを備えるエンジンにおいては、前記電制スロットルバ
ルブの開度を強制的に増大させることで、吸入空気量を
増大させ、以て、変速ショックを緩和するためのトルク
アップを実現するものとした。
【0014】請求項6記載の発明では、前記変速ショッ
ク緩和手段が、スロットルバルブをバイパスしてエンジ
ンに供給される空気量を強制的に増大させることで、エ
ンジンのトルクを強制的に増大させる構成とした。スロ
ットルバルブをバイパスする補助空気通路を設け、該補
助空気通路に介装されたアイドル制御バルブの開度を制
御することで、アイドル運転時の吸入空気量を調整する
構成が一般的であるから、前記アイドル制御バルブの開
度を強制的に増大させることで、吸入空気量を増大さ
せ、以て、変速ショックを緩和するためのトルクアップ
を実現するものとした。
ク緩和手段が、スロットルバルブをバイパスしてエンジ
ンに供給される空気量を強制的に増大させることで、エ
ンジンのトルクを強制的に増大させる構成とした。スロ
ットルバルブをバイパスする補助空気通路を設け、該補
助空気通路に介装されたアイドル制御バルブの開度を制
御することで、アイドル運転時の吸入空気量を調整する
構成が一般的であるから、前記アイドル制御バルブの開
度を強制的に増大させることで、吸入空気量を増大さ
せ、以て、変速ショックを緩和するためのトルクアップ
を実現するものとした。
【0015】請求項7記載の発明では、所定のエンジン
回転速度以上の減速運転状態において燃料供給を停止す
る燃料供給停止手段を備え、前記オートダウンシフト手
段が、減速運転状態において、エンジン回転速度が前記
燃料供給が停止される所定のエンジン回転速度以上にな
るように予め設定されたダウンシフトスケジュールに従
って自動的なダウンシフトを行なわせる構成であり、前
記変速ショック緩和手段が、前記燃料供給停止手段によ
る燃料供給の停止を中断させてエンジントルクを増大さ
せる構成とした。
回転速度以上の減速運転状態において燃料供給を停止す
る燃料供給停止手段を備え、前記オートダウンシフト手
段が、減速運転状態において、エンジン回転速度が前記
燃料供給が停止される所定のエンジン回転速度以上にな
るように予め設定されたダウンシフトスケジュールに従
って自動的なダウンシフトを行なわせる構成であり、前
記変速ショック緩和手段が、前記燃料供給停止手段によ
る燃料供給の停止を中断させてエンジントルクを増大さ
せる構成とした。
【0016】減速運転時に燃料カットを行なう手段を備
える場合に、燃料カットが実行される回転速度を保持す
べくダウンシフトを行なわせることで、燃料カットが行
なわれる期間をなるべく長くして、燃費性能の向上を図
るが、かかる燃料カット中のダウンシフト時には、燃料
供給を一時的に再開させてトルクアップを図り、ダウン
シフトに伴う変速ショックを緩和する。ここで、前記燃
料カット期間を長くするためのオートダウンシフト時
と、燃料カット中のマニュアルシフト操作に応じたダウ
ンシフト時とにおいて、それぞれ燃料供給を一時的に再
開させて変速ショックの緩和を図るが、マニュアルダウ
ンシフト時のトルク増大量を相対的に小さくすること
で、適当な減速感が得られるようにする。
える場合に、燃料カットが実行される回転速度を保持す
べくダウンシフトを行なわせることで、燃料カットが行
なわれる期間をなるべく長くして、燃費性能の向上を図
るが、かかる燃料カット中のダウンシフト時には、燃料
供給を一時的に再開させてトルクアップを図り、ダウン
シフトに伴う変速ショックを緩和する。ここで、前記燃
料カット期間を長くするためのオートダウンシフト時
と、燃料カット中のマニュアルシフト操作に応じたダウ
ンシフト時とにおいて、それぞれ燃料供給を一時的に再
開させて変速ショックの緩和を図るが、マニュアルダウ
ンシフト時のトルク増大量を相対的に小さくすること
で、適当な減速感が得られるようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。実施形態のシステム構成を示す図2において、エ
ンジン1には、自動変速機2が連結される。前記自動変
速機2の各種変速要素への油圧をコントロールするソレ
ノイドバルブ2A〜2Eへは、コントロールユニット10
から制御信号が出力され、これにより、変速動作が制御
される。
する。実施形態のシステム構成を示す図2において、エ
ンジン1には、自動変速機2が連結される。前記自動変
速機2の各種変速要素への油圧をコントロールするソレ
ノイドバルブ2A〜2Eへは、コントロールユニット10
から制御信号が出力され、これにより、変速動作が制御
される。
【0018】一方、エンジン1の吸気通路11には、図示
しないアクセルペダルと連動して開閉するスロットルバ
ルブ12が介装されている。また、前記スロットルバルブ
12をバイパスして設けられた補助空気通路13には、該補
助空気通路13を介してエンジンに供給される補助空気量
を調整するアイドルスピードコントロールバルブ(以
下、ISCバルブという)14が介装されている。
しないアクセルペダルと連動して開閉するスロットルバ
ルブ12が介装されている。また、前記スロットルバルブ
12をバイパスして設けられた補助空気通路13には、該補
助空気通路13を介してエンジンに供給される補助空気量
を調整するアイドルスピードコントロールバルブ(以
下、ISCバルブという)14が介装されている。
【0019】一方、前記コントロールユニット10には、
各種センサからの検出信号が入力される。前記各種セン
サとしては、スロットルバルブ12の開度θを検出すると
共に、スロットルバルブ12の全閉位置でONとなるアイ
ドルスイッチ3Aを含むスロットルセンサ3と、エンジ
ン1の吸入空気流量Qを検出するエアフローメータ4が
設けられている。また、ディストリビュータ等にエンジ
ン回転速度Nを検出する回転センサ(クランク角セン
サ)5が設けられる。更に、車速VSPを検出する車速
センサ6、自動変速機2の変速段(ギヤ位置)を検出す
るギヤ位置センサ7が設けられる。この他、フットブレ
ーキ作動時にONとなるブレーキスイッチ8、運転者が
操作するA/Tセレクトレバーによる選択レンジを検出
するインヒビタースイッチ9が設けられる。
各種センサからの検出信号が入力される。前記各種セン
サとしては、スロットルバルブ12の開度θを検出すると
共に、スロットルバルブ12の全閉位置でONとなるアイ
ドルスイッチ3Aを含むスロットルセンサ3と、エンジ
ン1の吸入空気流量Qを検出するエアフローメータ4が
設けられている。また、ディストリビュータ等にエンジ
ン回転速度Nを検出する回転センサ(クランク角セン
サ)5が設けられる。更に、車速VSPを検出する車速
センサ6、自動変速機2の変速段(ギヤ位置)を検出す
るギヤ位置センサ7が設けられる。この他、フットブレ
ーキ作動時にONとなるブレーキスイッチ8、運転者が
操作するA/Tセレクトレバーによる選択レンジを検出
するインヒビタースイッチ9が設けられる。
【0020】前記A/Tセレクトレバーによって、例え
ばP,R,N,D,3,2,1の各レンジのうちのいず
れか1つを任意に選択できるようになっており、コント
ロールユニット10は前記A/Tセレクトレバーにより選
択されるレンジに応じて変速を制御する。ここで、例え
ばD→3,3→2のような操作が行なわれることによっ
てダウンシフト要求が発生する場合があり、かかるA/
Tセレクトレバー操作に応じたダウンシフトがマニュア
ルダウンシフト手段に相当する。
ばP,R,N,D,3,2,1の各レンジのうちのいず
れか1つを任意に選択できるようになっており、コント
ロールユニット10は前記A/Tセレクトレバーにより選
択されるレンジに応じて変速を制御する。ここで、例え
ばD→3,3→2のような操作が行なわれることによっ
てダウンシフト要求が発生する場合があり、かかるA/
Tセレクトレバー操作に応じたダウンシフトがマニュア
ルダウンシフト手段に相当する。
【0021】尚、マニュアルモードを備える自動変速機
の場合には、かかるマニュアルモードにおけるダウンシ
フト指示に応じてダウンシフトを行なう機能が、マニュ
アルダウンシフト手段に相当することになる。また、S
レンジやLレンジなどの低速段が選択される特性のレン
ジを備える場合には、通常走行レンジから前記Sレンジ
やLレンジへの選択操作によってダウンシフトを行なう
機能が、マニュアルダウンシフト手段に相当することに
なる。
の場合には、かかるマニュアルモードにおけるダウンシ
フト指示に応じてダウンシフトを行なう機能が、マニュ
アルダウンシフト手段に相当することになる。また、S
レンジやLレンジなどの低速段が選択される特性のレン
ジを備える場合には、通常走行レンジから前記Sレンジ
やLレンジへの選択操作によってダウンシフトを行なう
機能が、マニュアルダウンシフト手段に相当することに
なる。
【0022】コントロールユニット10は、前記吸入空気
流量Qやエンジン回転速度Nの検出結果に基づいてエン
ジン1への燃料供給量を制御する一方、スロットルバル
ブが全閉(アイドルスイッチ3AがON)でかつエンジ
ン回転速度N(rpm)が設定速度NC 以上である減速運転
状態において燃料供給を停止させ、設定回転速度NR以
下となると燃料供給を再開する所謂減速燃料カット制御
を行なう (この機能が燃料供給停止手段に相当する) 。
流量Qやエンジン回転速度Nの検出結果に基づいてエン
ジン1への燃料供給量を制御する一方、スロットルバル
ブが全閉(アイドルスイッチ3AがON)でかつエンジ
ン回転速度N(rpm)が設定速度NC 以上である減速運転
状態において燃料供給を停止させ、設定回転速度NR以
下となると燃料供給を再開する所謂減速燃料カット制御
を行なう (この機能が燃料供給停止手段に相当する) 。
【0023】また、コントロールユニット10は、通常は
車速VSPとスロットルバルブ開度θ(アクセル開度)
とに基づいて予め設定されたシフトスケジュールに従っ
て変速制御を行うが、減速運転時には、前記常用の変速
制御に代えて、前記減速燃料カット制御における設定回
転速度NC 以上にエンジン回転速度を保持して減速燃料
カットの実行を促進させるようなシフトスケジュールで
変速を制御する減速用変速制御を実行するようになって
いる(この機能がオートダウンシフト手段に相当す
る)。
車速VSPとスロットルバルブ開度θ(アクセル開度)
とに基づいて予め設定されたシフトスケジュールに従っ
て変速制御を行うが、減速運転時には、前記常用の変速
制御に代えて、前記減速燃料カット制御における設定回
転速度NC 以上にエンジン回転速度を保持して減速燃料
カットの実行を促進させるようなシフトスケジュールで
変速を制御する減速用変速制御を実行するようになって
いる(この機能がオートダウンシフト手段に相当す
る)。
【0024】一方、コントロールユニット10は、スロッ
トルバルブ12が全閉状態でのダウンシフト(エンジンブ
レーキが効く変速段への変速)時に、エンジンのトルク
を強制的に増大させて、変速ショックを緩和する変速シ
ョック緩和手段としての機能を備えており、かかる機能
を図3のフローチャートに従って説明する。図3のフロ
ーチャートにおいて、まず、ステップ1(図中ではS1
と記してある。以下同様)では、アイドルスイッチ3A
がONであるか否かを判別する。
トルバルブ12が全閉状態でのダウンシフト(エンジンブ
レーキが効く変速段への変速)時に、エンジンのトルク
を強制的に増大させて、変速ショックを緩和する変速シ
ョック緩和手段としての機能を備えており、かかる機能
を図3のフローチャートに従って説明する。図3のフロ
ーチャートにおいて、まず、ステップ1(図中ではS1
と記してある。以下同様)では、アイドルスイッチ3A
がONであるか否かを判別する。
【0025】アイドルスイッチ3AがONでなく、スロ
ットルバルブ12が開いている状態では、ステップ2へ進
み、例えばスロットルバルブ12の開度θと車速VSPと
に応じて予め設定されるシフトスケジュールに基づく常
用の変速制御を実行させる。一方、アイドルスイッチ3
AがON(スロットルバルブ12が全閉状態)である減速
運転時には、ステップ3へ進み、前記減速用変速制御を
実行する。前記減速用変速制御の内容の詳細は後述す
る。
ットルバルブ12が開いている状態では、ステップ2へ進
み、例えばスロットルバルブ12の開度θと車速VSPと
に応じて予め設定されるシフトスケジュールに基づく常
用の変速制御を実行させる。一方、アイドルスイッチ3
AがON(スロットルバルブ12が全閉状態)である減速
運転時には、ステップ3へ進み、前記減速用変速制御を
実行する。前記減速用変速制御の内容の詳細は後述す
る。
【0026】次のステップ4では、燃料カットが行なわ
れているか否かを判別し、燃料カット中であればステッ
プ5へ進む。ステップ5では、運転者のA/Tセレクト
レバー操作(例えばDレンジから3レンジへの切換え操
作)によってダウンシフト要求(エンジンブレーキが効
く変速段への変速要求)が発生したか否かを判別する。
以下、前記A/Tセレクトレバー操作に応じたダウンシ
フトをマニュアルダウンシフトという。
れているか否かを判別し、燃料カット中であればステッ
プ5へ進む。ステップ5では、運転者のA/Tセレクト
レバー操作(例えばDレンジから3レンジへの切換え操
作)によってダウンシフト要求(エンジンブレーキが効
く変速段への変速要求)が発生したか否かを判別する。
以下、前記A/Tセレクトレバー操作に応じたダウンシ
フトをマニュアルダウンシフトという。
【0027】マニュアルダウンシフト時であるときに
は、ステップ6へ進み、ISCバルブ14で調整される補
助空気量の目標値(ISC空気量)を、エンジン要求に
応じた基本値ISCbaseに対して、予めマニュアルダウ
ンシフト時用の値として設定された増加代ISCmnだけ
増大させ、エンジンの吸入空気量を前記増加代ISCmn
だけ強制的に増大させるようにする。
は、ステップ6へ進み、ISCバルブ14で調整される補
助空気量の目標値(ISC空気量)を、エンジン要求に
応じた基本値ISCbaseに対して、予めマニュアルダウ
ンシフト時用の値として設定された増加代ISCmnだけ
増大させ、エンジンの吸入空気量を前記増加代ISCmn
だけ強制的に増大させるようにする。
【0028】そして、ステップ9では、燃料カットを中
断させ、ステップ10でダウンシフトの終了が判別される
までの間、燃料供給を再開させた状態を保持させ、この
ときの空気量の増量を伴った燃焼によってエンジンのト
ルクを強制的に増大させて、マニュアルダウンシフトに
伴う変速ショックの発生を緩和する。ダウンシフトの終
了がステップ10で判別されると、ステップ11へ進んで、
通常の燃料カット状態に復帰させ、ステップ12では、補
助空気量の目標値を基本値ISCbaseに戻す。
断させ、ステップ10でダウンシフトの終了が判別される
までの間、燃料供給を再開させた状態を保持させ、この
ときの空気量の増量を伴った燃焼によってエンジンのト
ルクを強制的に増大させて、マニュアルダウンシフトに
伴う変速ショックの発生を緩和する。ダウンシフトの終
了がステップ10で判別されると、ステップ11へ進んで、
通常の燃料カット状態に復帰させ、ステップ12では、補
助空気量の目標値を基本値ISCbaseに戻す。
【0029】一方、ステップ5でマニュアルダウンシフ
ト時でないと判別されると、ステップ7へ進み、前記減
速用変速制御による自動的なダウンシフト時(以下、オ
ートダウンシフトという)であるか否かを判別する。ス
テップ7でオートダウンシフトでないと判別されたと
き、即ち、マニュアルダウンシフト時でなく、かつ、オ
ートダウンシフト時でもない場合には、変速ショックを
緩和するためのトルクアップ制御の必要がないので、そ
のまま本ルーチンを終了させる。
ト時でないと判別されると、ステップ7へ進み、前記減
速用変速制御による自動的なダウンシフト時(以下、オ
ートダウンシフトという)であるか否かを判別する。ス
テップ7でオートダウンシフトでないと判別されたと
き、即ち、マニュアルダウンシフト時でなく、かつ、オ
ートダウンシフト時でもない場合には、変速ショックを
緩和するためのトルクアップ制御の必要がないので、そ
のまま本ルーチンを終了させる。
【0030】一方、オートダウンシフト時であるときに
も、燃料カット回転を保持するための変速によってエン
ジンブレーキが効く変速が行なわれるので、かかるダウ
ンシフトに伴う変速ショックを緩和する必要がある。そ
こで、オートダウンシフト時であるときには、ステップ
8へ進み、ISCバルブ14で調整される補助空気量の目
標値(ISC空気量)を、エンジン要求に応じた基本値
ISCbaseに対して、予めオートダウンシフト時用の値
として設定された増加代ISCautoだけ増大させ、エン
ジンの吸入空気量を前記増加代ISCautoだけ強制的に
増大させるようにする。尚、ISCauto>ISCmnとな
るように設定され、オートダウンシフト時の方が、マニ
ュアルダウンシフト時よりも空気量をより大きく増大さ
せるようにしてあり、前記ステップ6,8の部分がトル
ク増量変更手段に相当する。
も、燃料カット回転を保持するための変速によってエン
ジンブレーキが効く変速が行なわれるので、かかるダウ
ンシフトに伴う変速ショックを緩和する必要がある。そ
こで、オートダウンシフト時であるときには、ステップ
8へ進み、ISCバルブ14で調整される補助空気量の目
標値(ISC空気量)を、エンジン要求に応じた基本値
ISCbaseに対して、予めオートダウンシフト時用の値
として設定された増加代ISCautoだけ増大させ、エン
ジンの吸入空気量を前記増加代ISCautoだけ強制的に
増大させるようにする。尚、ISCauto>ISCmnとな
るように設定され、オートダウンシフト時の方が、マニ
ュアルダウンシフト時よりも空気量をより大きく増大さ
せるようにしてあり、前記ステップ6,8の部分がトル
ク増量変更手段に相当する。
【0031】ステップ8で補助空気量の目標値を増大修
正すると、ステップ9へ進んで、燃料カットを中断させ
て、予め空気量を増大させた状態での燃焼の再開によっ
てエンジントルクを増大させ、ダウンシフトによる変速
ショックの緩和を図り、ダウンシフトの終了がステップ
10で判別されると、ステップ11へ進んで、燃料カット状
態に復帰させ、ステップ12では、補助空気量の目標値を
基本値ISCbaseに戻す。
正すると、ステップ9へ進んで、燃料カットを中断させ
て、予め空気量を増大させた状態での燃焼の再開によっ
てエンジントルクを増大させ、ダウンシフトによる変速
ショックの緩和を図り、ダウンシフトの終了がステップ
10で判別されると、ステップ11へ進んで、燃料カット状
態に復帰させ、ステップ12では、補助空気量の目標値を
基本値ISCbaseに戻す。
【0032】上記のように、スロットルバルブの全閉状
態での燃料カット中にダウンシフト(エンジンブレーキ
が効く変速段への変速)が行なわれる場合には、エンジ
ンの吸入空気量を補助空気量の強制的な増大補正によっ
て増大させた上で、燃料供給を一時的に再開させること
で、エンジンのトルクを増大させ、該トルクの増大によ
ってダウンシフトに伴う変速ショックを緩和させる。
態での燃料カット中にダウンシフト(エンジンブレーキ
が効く変速段への変速)が行なわれる場合には、エンジ
ンの吸入空気量を補助空気量の強制的な増大補正によっ
て増大させた上で、燃料供給を一時的に再開させること
で、エンジンのトルクを増大させ、該トルクの増大によ
ってダウンシフトに伴う変速ショックを緩和させる。
【0033】但し、補助空気量の増大量、即ち、エンジ
ントルクの増大量が、オートダウンシフト時の方が、マ
ニュアルダウンシフト時よりも大きくなるように設定さ
れており(ISCauto>ISCmn)、これにより、オー
トダウンシフト時には変速ショックを充分に緩和しつ
つ、マニュアルダウンシフト時には運転者のダウンシフ
ト操作(減速意図)に見合った適当な減速感を与えるこ
とができる。
ントルクの増大量が、オートダウンシフト時の方が、マ
ニュアルダウンシフト時よりも大きくなるように設定さ
れており(ISCauto>ISCmn)、これにより、オー
トダウンシフト時には変速ショックを充分に緩和しつ
つ、マニュアルダウンシフト時には運転者のダウンシフ
ト操作(減速意図)に見合った適当な減速感を与えるこ
とができる。
【0034】ところで、上記では、ISCバルブの開度
を強制的に増大させることで、エンジンを吸入空気量の
増大させ、以て、トルクの増大を図る構成としたが、ス
ロットルバルブを開閉駆動するアクチュエータを備え、
スロットルバルブの開度を電子制御する構成の電制スロ
ットルバルブを備えるエンジンにおいては、前記電制ス
ロットルバルブの目標開度を強制的に増大修正すること
で、空気量の増大、即ち、変速ショックを緩和するため
のトルク増大を図ることもでき、かかる構成の実施形態
を、図4のフローチャートに示してある。
を強制的に増大させることで、エンジンを吸入空気量の
増大させ、以て、トルクの増大を図る構成としたが、ス
ロットルバルブを開閉駆動するアクチュエータを備え、
スロットルバルブの開度を電子制御する構成の電制スロ
ットルバルブを備えるエンジンにおいては、前記電制ス
ロットルバルブの目標開度を強制的に増大修正すること
で、空気量の増大、即ち、変速ショックを緩和するため
のトルク増大を図ることもでき、かかる構成の実施形態
を、図4のフローチャートに示してある。
【0035】図4のフローチャートにおいて、ステップ
16,18,22以外の各ステップは、前記図3のフローチャ
ートと全く同様な処理を行なうものであり、また、ステ
ップ16,18,22は、前記図3のフローチャートのステッ
プ6,8,12の部分を、補助空気量の目標値から電制ス
ロットルバルブの目標開度TVOに変更した点のみが異
なる。
16,18,22以外の各ステップは、前記図3のフローチャ
ートと全く同様な処理を行なうものであり、また、ステ
ップ16,18,22は、前記図3のフローチャートのステッ
プ6,8,12の部分を、補助空気量の目標値から電制ス
ロットルバルブの目標開度TVOに変更した点のみが異
なる。
【0036】即ち、ステップ16では、電制スロットルバ
ルブの基本目標開度TVObaseを、予めマニュアルダウ
ンシフト時用の値として設定された増加代TVOmnだけ
増大させ、また、ステップ18では、前記基本目標開度T
VObaseを、予めオートダウンシフト時用の値として設
定された増加代TVOautoだけ増大させ、ステップ22で
は、目標開度を基本値TVObaseに戻す処理を実行す
る。
ルブの基本目標開度TVObaseを、予めマニュアルダウ
ンシフト時用の値として設定された増加代TVOmnだけ
増大させ、また、ステップ18では、前記基本目標開度T
VObaseを、予めオートダウンシフト時用の値として設
定された増加代TVOautoだけ増大させ、ステップ22で
は、目標開度を基本値TVObaseに戻す処理を実行す
る。
【0037】ここで、前記ステップ3(図4ではステッ
プ13)で行なわれる減速用変速制御を、図5のフローチ
ャートに従って説明する。まず、ステップ51では、現在
の運転状態からギア位置Gを4速に制御した場合のエン
ジン回転速度N4 を次式により演算する。但し、現状が
4速である場合はN4 =Nとセットすればよい (後述す
るステップ54, 57でも同様) 。
プ13)で行なわれる減速用変速制御を、図5のフローチ
ャートに従って説明する。まず、ステップ51では、現在
の運転状態からギア位置Gを4速に制御した場合のエン
ジン回転速度N4 を次式により演算する。但し、現状が
4速である場合はN4 =Nとセットすればよい (後述す
るステップ54, 57でも同様) 。
【0038】N4 =VSP・K1・I4 ・E 但し、K1は、車速VSP(km/h) を、変速機の出力軸
の回転速度(rpm) に変換するための定数、I4 は4速の
ギア比 (同様にI3 , I2 , I1 は夫々3速,2速, 1
速のギア比を示すものとする) 、Eはトルクコンバータ
の速度比 (一定と仮定する)である。
の回転速度(rpm) に変換するための定数、I4 は4速の
ギア比 (同様にI3 , I2 , I1 は夫々3速,2速, 1
速のギア比を示すものとする) 、Eはトルクコンバータ
の速度比 (一定と仮定する)である。
【0039】次いでステップ52へ進み、4速の予測エン
ジン回転速度N4 を、前記減速燃料カット制御における
設定回転速度NC と比較する。そして、N4 ≧NC であ
ると判定されたときには、ステップ53へ進んで減速用変
速制御を行う場合のギア位置Gを4速と決定し、IX =
I4 とセットする。一方、ステップ52でN4 <NC と判
定されたときにはステップ54へ進み、前記同様の演算式
(I4 をI3 に変更した式) により3速の予測エンジン
回転速度N 3 を演算した後ステップ55へ進んで、N3 を
NC と比較する。
ジン回転速度N4 を、前記減速燃料カット制御における
設定回転速度NC と比較する。そして、N4 ≧NC であ
ると判定されたときには、ステップ53へ進んで減速用変
速制御を行う場合のギア位置Gを4速と決定し、IX =
I4 とセットする。一方、ステップ52でN4 <NC と判
定されたときにはステップ54へ進み、前記同様の演算式
(I4 をI3 に変更した式) により3速の予測エンジン
回転速度N 3 を演算した後ステップ55へ進んで、N3 を
NC と比較する。
【0040】そして、N3 ≧NC であると判定されたと
きには、前記同様にしてステップ56へ進んで減速用変速
制御を行う場合のギア位置Gを3速と決定し、IX =I
3 とセットし、N3 <NC と判定されたときにはステッ
プ57へ進む。以下、ステップ57〜ステップ62で同様にし
て予測エンジン回転速度N2 ,N1を求めつつ減速燃料
カット制御の設定回転速度NC と比較し、N2 ≧NC ,
N1≧NC であると判定されたときにIX =I2 ,IX
=I1 とセットする。
きには、前記同様にしてステップ56へ進んで減速用変速
制御を行う場合のギア位置Gを3速と決定し、IX =I
3 とセットし、N3 <NC と判定されたときにはステッ
プ57へ進む。以下、ステップ57〜ステップ62で同様にし
て予測エンジン回転速度N2 ,N1を求めつつ減速燃料
カット制御の設定回転速度NC と比較し、N2 ≧NC ,
N1≧NC であると判定されたときにIX =I2 ,IX
=I1 とセットする。
【0041】尚、N1 <NC と判定されたときには、変
速制御によっては設定回転速度NC以上にすることが不
可能であるので、ギヤ位置を現状のままとして減速用変
速制御を終了させる。上記のように、高速側のギア位置
から順次変速時のエンジン回転速度を予測し、NC 以上
となるギヤ位置の中で最も高速側のギア位置を減速用変
速制御のギア位置として決定すると、ステップ63へ進
む。
速制御によっては設定回転速度NC以上にすることが不
可能であるので、ギヤ位置を現状のままとして減速用変
速制御を終了させる。上記のように、高速側のギア位置
から順次変速時のエンジン回転速度を予測し、NC 以上
となるギヤ位置の中で最も高速側のギア位置を減速用変
速制御のギア位置として決定すると、ステップ63へ進
む。
【0042】ステップ63では、決定されたギア位置へ変
速した場合の減速度を演算する。これは、変速後の車速
VSPX (VSPX =K2・IX ・NX :K2は定数)
を演算し、現在の車速VSPとの偏差ΔVSPとして求
める。ステップ64では、前記偏差ΔVSPを所定値と比
較し、所定値より大きいときには、当該変速を行うとエ
ンジンブレーキによる減速度が大きくなり過ぎると判断
し、該変速を中止して現状の変速段を維持させる。
速した場合の減速度を演算する。これは、変速後の車速
VSPX (VSPX =K2・IX ・NX :K2は定数)
を演算し、現在の車速VSPとの偏差ΔVSPとして求
める。ステップ64では、前記偏差ΔVSPを所定値と比
較し、所定値より大きいときには、当該変速を行うとエ
ンジンブレーキによる減速度が大きくなり過ぎると判断
し、該変速を中止して現状の変速段を維持させる。
【0043】一方、ステップ64で偏差ΔVSPが所定値
以下と判定されたときにはステップ65へ進んで、決定さ
れたギア位置IX に変速制御する。かかる減速用変速制
御により、減速運転時にエンジン回転速度Nが前記設定
回転速度NC 以上になるようなギヤ位置が選択されるか
ら、減速燃料カットが行なわれる機会を拡大させて、燃
費性能の向上等を図ることができる。
以下と判定されたときにはステップ65へ進んで、決定さ
れたギア位置IX に変速制御する。かかる減速用変速制
御により、減速運転時にエンジン回転速度Nが前記設定
回転速度NC 以上になるようなギヤ位置が選択されるか
ら、減速燃料カットが行なわれる機会を拡大させて、燃
費性能の向上等を図ることができる。
【0044】尚、上記の減速用変速制御では、エンジン
回転速度Nが燃料カットの開始条件である設定回転速度
NC 以上になるように制御するものとしたが、減速燃料
カットが開始されてからは、燃料供給を再開させる設定
回転速度NR 以上となるように変速段を選択する構成で
あっても良い。
回転速度Nが燃料カットの開始条件である設定回転速度
NC 以上になるように制御するものとしたが、減速燃料
カットが開始されてからは、燃料供給を再開させる設定
回転速度NR 以上となるように変速段を選択する構成で
あっても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び請求
項2記載の発明によると、スロットルバルブが全閉状態
でのダウンシフト時に、かかるダウンシフトがマニュア
ルシフト操作に応じたもの(マニュアルダウンシフト)
であるか、予め設定されたシフトスケジュールに応じた
自動的なもの(オートダウンシフト)であるかによっ
て、変速ショックを緩和するためのトルク増大量を異な
らせるので、異なるトルク増大量の要求にそれぞれ対応
して、変速ショック緩和制御を適切に実行させることが
できるという効果がある。
項2記載の発明によると、スロットルバルブが全閉状態
でのダウンシフト時に、かかるダウンシフトがマニュア
ルシフト操作に応じたもの(マニュアルダウンシフト)
であるか、予め設定されたシフトスケジュールに応じた
自動的なもの(オートダウンシフト)であるかによっ
て、変速ショックを緩和するためのトルク増大量を異な
らせるので、異なるトルク増大量の要求にそれぞれ対応
して、変速ショック緩和制御を適切に実行させることが
できるという効果がある。
【0046】請求項3記載の発明によると、オートダウ
ンシフト時には、充分に変速ショックを緩和させつつ、
マニュアルダウンシフト時には、運転者の減速意図に対
応して適当な減速感を与えることができるという効果が
ある。請求項4記載の発明によると、エンジンの吸入空
気量を強制的に増大させることで、エンジンのトルクア
ップを図り、ダウンシフトに伴う変速ショックを緩和で
きるという効果がある。
ンシフト時には、充分に変速ショックを緩和させつつ、
マニュアルダウンシフト時には、運転者の減速意図に対
応して適当な減速感を与えることができるという効果が
ある。請求項4記載の発明によると、エンジンの吸入空
気量を強制的に増大させることで、エンジンのトルクア
ップを図り、ダウンシフトに伴う変速ショックを緩和で
きるという効果がある。
【0047】請求項5記載の発明によると、電制スロッ
トルバルブを用いて、ダウンシフトに伴う変速ショック
を緩和するためのトルクアップを図れるという効果があ
る。請求項6記載の発明によると、アイドル時の空気量
を調整する機構を用いて、ダウンシフトに伴う変速ショ
ックを緩和するためのトルクアップを図れるという効果
がある。
トルバルブを用いて、ダウンシフトに伴う変速ショック
を緩和するためのトルクアップを図れるという効果があ
る。請求項6記載の発明によると、アイドル時の空気量
を調整する機構を用いて、ダウンシフトに伴う変速ショ
ックを緩和するためのトルクアップを図れるという効果
がある。
【0048】請求項7記載の発明によると、減速燃料カ
ットの促進を図りつつ、かかる燃料カット中のダウンシ
フト時の変速ショックを、適切に緩和できるという効果
がある。
ットの促進を図りつつ、かかる燃料カット中のダウンシ
フト時の変速ショックを、適切に緩和できるという効果
がある。
【図1】請求項2記載の発明の構成を示すブロック図。
【図2】実施の形態における自動変速機のシステム構成
図。
図。
【図3】ISCバルブによる変速ショック緩和制御の様
子を示すフローチャート。
子を示すフローチャート。
【図4】電制スロットルによる変速ショック緩和制御の
様子を示すフローチャート。
様子を示すフローチャート。
【図5】減速用変速制御の様子を示すフローチャート。
1 エンジン 2 自動変速機 3A アイドルスイッチ 3 スロットルセンサ 4 エアフローメータ 5 回転センサ 6 車速センサ 7 ギヤ位置センサ 9 インヒビタースイッチ 10 コントロールユニット 11 吸気通路 12 スロットルバルブ 13 補助空気通路 14 ISCバルブ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F16H 59/08 F16H 59/08
Claims (7)
- 【請求項1】スロットルバルブが全閉状態でのダウンシ
フト時に、エンジンのトルクを増大させて変速ショック
を緩和するよう構成された自動変速機付エンジンの制御
装置において、 マニュアルシフト操作に応じたダウンシフト時と、予め
設定されたシフトスケジュールに応じた自動的なダウン
シフト時とで、前記トルクの増大量を変更することを特
徴とする自動変速機付エンジンの制御装置。 - 【請求項2】スロットルバルブが全閉状態でのダウンシ
フト時に、変速ショックを緩和すべくエンジンのトルク
を強制的に増大させる変速ショック緩和手段と、 マニュアルシフト操作に応じてダウンシフトを行なわせ
るマニュアルダウンシフト手段と、 予め設定されたシフトスケジュールに応じて自動的なダ
ウンシフトを行なわせるオートダウンシフト手段と、 前記マニュアルダウンシフト手段によるダウンシフト時
と、前記オートダウンシフト手段によるダウンシフト時
とで、前記変速ショック緩和手段におけるトルクの増大
量を変更するトルク増量変更手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする自動変速機付エン
ジンの制御装置。 - 【請求項3】前記トルク増量変更手段が、前記マニュア
ルダウンシフト手段によるダウンシフト時よりも、前記
オートダウンシフト手段によるダウンシフト時における
トルクの増大量を大きくすることを特徴とする請求項2
記載の自動変速機付エンジンの制御装置。 - 【請求項4】前記変速ショック緩和手段が、エンジンの
吸入空気量を強制的に増大させることで、エンジンのト
ルクを強制的に増大させることを特徴とする請求項2又
は3に記載の自動変速機付エンジンの制御装置。 - 【請求項5】前記変速ショック緩和手段が、電制スロッ
トルバルブでエンジンに供給される空気量を強制的に増
大させることで、エンジンのトルクを強制的に増大させ
ることを特徴とする請求項4記載の自動変速機付エンジ
ンの制御装置。 - 【請求項6】前記変速ショック緩和手段が、スロットル
バルブをバイパスしてエンジンに供給される空気量を強
制的に増大させることで、エンジンのトルクを強制的に
増大させることを特徴とする請求項4記載の自動変速機
付エンジンの制御装置。 - 【請求項7】所定のエンジン回転速度以上の減速運転状
態において燃料供給を停止する燃料供給停止手段を備
え、 前記オートダウンシフト手段が、減速運転状態におい
て、エンジン回転速度が前記燃料供給が停止される所定
のエンジン回転速度以上になるように予め設定されたダ
ウンシフトスケジュールに従って自動的なダウンシフト
を行なわせる構成であり、 前記変速ショック緩和手段が、前記燃料供給停止手段に
よる燃料供給の停止を中断させてエンジントルクを増大
させることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに
記載の自動変速機付エンジンの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8170488A JPH1018877A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 自動変速機付エンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8170488A JPH1018877A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 自動変速機付エンジンの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1018877A true JPH1018877A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=15905895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8170488A Pending JPH1018877A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 自動変速機付エンジンの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1018877A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7393305B2 (en) | 2004-04-27 | 2008-07-01 | Denso Corporation | Controller for automatic transmission |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP8170488A patent/JPH1018877A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7393305B2 (en) | 2004-04-27 | 2008-07-01 | Denso Corporation | Controller for automatic transmission |
US7563196B2 (en) | 2004-04-27 | 2009-07-21 | Denso Corporation | Controller for automatic transmission |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040427 |