Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JPH09503034A - 紙の製造 - Google Patents

紙の製造

Info

Publication number
JPH09503034A
JPH09503034A JP8500530A JP50053096A JPH09503034A JP H09503034 A JPH09503034 A JP H09503034A JP 8500530 A JP8500530 A JP 8500530A JP 50053096 A JP50053096 A JP 50053096A JP H09503034 A JPH09503034 A JP H09503034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
stock
coagulant
added
concentrated stock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8500530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3696243B2 (ja
Inventor
カツツ,ポール・ケニス
Original Assignee
アライド・コロイズ・リミテツド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=10755980&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH09503034(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by アライド・コロイズ・リミテツド filed Critical アライド・コロイズ・リミテツド
Publication of JPH09503034A publication Critical patent/JPH09503034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3696243B2 publication Critical patent/JP3696243B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H23/00Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper
    • D21H23/76Processes or apparatus for adding material to the pulp or to the paper characterised by choice of auxiliary compounds which are added separately from at least one other compound, e.g. to improve the incorporation of the latter or to obtain an enhanced combined effect
    • D21H23/765Addition of all compounds to the pulp
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/20Macromolecular organic compounds
    • D21H17/33Synthetic macromolecular compounds
    • D21H17/34Synthetic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H17/41Synthetic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds containing ionic groups
    • D21H17/42Synthetic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds containing ionic groups anionic
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/20Macromolecular organic compounds
    • D21H17/33Synthetic macromolecular compounds
    • D21H17/34Synthetic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H17/41Synthetic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds containing ionic groups
    • D21H17/44Synthetic macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds containing ionic groups cationic
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/63Inorganic compounds
    • D21H17/67Water-insoluble compounds, e.g. fillers, pigments
    • D21H17/68Water-insoluble compounds, e.g. fillers, pigments siliceous, e.g. clays
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H21/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its function, form or properties; Paper-impregnating or coating material, characterised by its function, form or properties
    • D21H21/06Paper forming aids
    • D21H21/10Retention agents or drainage improvers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Paper (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 濃厚ストックセルロース懸濁液を形成し、比較的高分子量で比較的低カチオン電荷密度のポリマーを添加することにより濃厚ストックを凝集させ、凝集濃厚ストックを希釈して希薄ストックを形成した後、希薄ストックを水切りしてシートを形成することにより紙を製造する。通常は水切りの前に希薄ストックに凝固剤を加え、凝固剤の後にベントナイトなどのアニオンコロイド材料を加えることにより最良の結果が得られる。この方法は良好な保持と良好な地合いとを与え、濃厚ストックが汚染している場合にはピッチの問題を最小にするように操作することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 紙の製造 本発明は填料配合紙でも無填料紙でもよく、軽量でも重量でもよい紙の製造に 関する。紙は例えば板紙であり得る。 少なくとも1種の濃厚ストック成分セルロース懸濁液から濃厚ストックセルロ ース懸濁液を形成し、これを希釈して希薄ストックを形成し、希薄ストックをフ ァンポンプ及び/又は遠心スクリーンなどの種々の装置を通して水切りスクリー ンに移送し、希薄ストックをスクリーンで水切りしてシートを形成した後、乾燥 することにより紙を製造することは常套手段である。濃厚ストックは通常は数種 の異なるストック成分懸濁液をブレンドすることにより調製される。希薄ストッ クと得られる紙は無填料でもよいが、一般には填料が配合される。 種々のポリマー材料及び他の添加剤をプロセス中に配合することは常套手段で ある。例えばピッチ分散剤、ピッチ定着剤又は流動性助剤として種々記載されて いる濃厚ストックポリマー材料を加えることが知られている。「ピッチ」なる用 語は紙料繊維と共に天然に存在し得るか又は例えばポリマー結合剤を含有する故 紙を再生する結果として添加 され得る種々の粘着性材料を表す総称として使用する。 ピッチ分散剤はピッチを分散状態に保つ低分子量アニオン化合物であるが、排 出された白水を再循環させる傾向が高まっているため、白水中に許容できないほ ど多量のピッチが分散する可能性がある。そこで、ピッチ定着剤又は流動性助剤 を加えることがより一般的である。ピッチ定着剤の目的は、ピッチを非常に微細 な分散状態に維持しながら紙繊維に付着させて懸濁液中に蓄積しないようにする と共に、紙又は抄紙機に比較的大きい塊として望ましくない不均一な堆積が形成 されないようにすることである。ピッチの成分は一般にアニオン性であるとみな され、紙料繊維は一般にアニオン性であるので、常法ではできるだけ高いカチオ ン電荷を有するポリマー材料をピッチ定着剤として使用していた。 実際に、最大のカチオン電荷を有する適切なポリマー(例えばカチオンモノマ ーのホモポリマー)はいずれも通常は比較的低分子量を有しており、典型的には 固有粘度が2dl/g未満、多くの場合には1dl/g未満となるような分子量 を有する。従って、従来使用されているピッチ定着剤は低分子量で高カチオン電 荷のポリマーである。例 えばポリエチレンイミン及びポリDADMAC(ジアリルジメチルアンモニウム クロリドホモポリマー)が使用されている。これらの低分子量ポリマーは保存及 び使用し易い溶液として供給できるので、使用するのに好都合である。従って、 このようなポリマーを使用すると、高分子量凝集剤ポリマーを保持助剤として系 の後の工程で使用する場合に必要とされるような大型の溶解装置を備える必要が ない。 ピッチ定着を助長するために種々の他の材料を加えることも知られている。例 えばこの目的で濃厚ストックにベントナイトを加える場合がある。低分子量ポリ マーとベントナイトの併用は国際公開第93/13265号に記載されており、 特定分子量の低分子量ポリマーについてはヨーロッパ特許第586755号に記 載されている。 DADMACのカチオンポリマーを種々の位置で加えることによりピッチ定着 又は他の特性を改善するためのいくつかの提案が最近報告されている。このよう な開示のうちには、広範な分子量及びカチオン電荷密度を包含し、従って高分子 量ポリマーも含むようなポリマーを濃厚ストックに加えることを記載したものも ある。ところが実際には、ピッチ定着に関する開示に具体的に示されているのは 、例 えば3meq/gを上回る高い電荷密度と例えば4dl/g未満の固有粘度に相 当する低分子量とを有するポリマーの使用のみである。 関連文献の例としては、カナダ特許第2,102,742号並びに米国特許第 5,098,520号、5,185,062号、5,256,252号、5,2 66,164号及び5,292,404号が挙げられる。 高カチオン低分子量ポリマー材料は流動性助剤及びピッチ定着剤として機能し 得るが、一般にはピッチ又は流動性の問題が深刻な場合のみに使用するのが好適 である。これは、ポリマーのカチオン性は紙の白色度に悪影響を及ぼす恐れがあ ることと、使用する材料のコストが増加するためである。カチオンポリマーピッ チ定着剤の有意割合はピッチを紙繊維に固定するのに役立たず、紙繊維に吸着さ れてほとんど又は全く有用な効果を生じず、白色度の悪化を助長し得るという意 味で、このコストの一部は浪費されると本発明者らは確信する。 従って、より経済的で且つ白色度の悪化を減らしながらピッチ及び流動性の問 題を最小限にできることが望ましい。 製紙法によってはストックに無機カチオン凝固剤(ミョ ウバン)を加えるものもあるが、多くの方法はミョウバンの不在下で実施される 。ほとんどの製紙法ではプロセス中にポリマー保持助剤を含む保持系を加える。 ポリマー保持助剤はセルロース繊維を凝集させるものであり、最適保持性能を得 ようとするならば、凝集塊に加える剪断量を最小にすべきであると従来は考えら れていた。実際にポリマー保持助剤及び保持系の他の成分は通常は希薄ストック に添加され、湿潤シート中で微細繊維及び填料の保持を助長するのに役立つ。こ うしてスクリーンから排出されるセルロース材料と填料の量を減らすことができ る。旧来の保持方式は水切りスクリーンの直前の単一点で高分子量ポリマーを添 加していたが、種々の材料を種々の点で希薄ストックに加える種々の多重点保持 方式も知られている。 ヨーロッパ特許出願第235893号明細書において本発明者らは500,0 00を越える分子量(及び一般に4dl/gを越えるIV)の合成カチオンポリ マーを加えて懸濁液を凝集させ、凝集懸濁液を剪断にかけて凝集塊を微小凝集塊 に分解した後、ベントナイトを加える保持方式を記載している。その明細書には ポリマーを一般に希薄ストックに加えるか又はポリマーと共に希釈水を使用して 濃厚ス トックを希薄ストックにすることが記載されている。ストックは予め強化剤、多 くの場合にはカチオン澱粉を含有し得ることも記載されている。 ヨーロッパ特許第235893号明細書の方法はHydrocol法(Hyd rocolはAllied Colloids Limitedの商標である) として広く商業化されており、保持、ろ水度(drainage rate)、 乾燥度及び製品品質の非常に有益な組み合わせを与えると認められている。 本発明者らは高分子量ポリマーを加える前に低分子量カチオン性ポリマーを加 えること以外は同様の方法をヨーロッパ特許出願公開第335575号明細書に 記載している。同明細書には特にこの方法でピッチの問題を低減できると述べて いる。 低分子量ポリマーに続いて高分子量ポリマーを使用した後、アニオン性微粒状 (コロイド)材料を加えて剪断する他の方法も知られており、代表的な開示は米 国特許第5,126,014号に認められる。 製紙で使用される濃厚ストックは一般に数種のパルプから形成される。各パル プは一般にポリマー材料を含有しな い。他方、本発明者らは高分子量ポリマー水切り助剤を懸濁液に加え、水切りし てパルプを形成することによりパルプの水切れを改善する方法をヨーロッパ特許 出願公開第0335576号及び同第335575号明細書に記載している。し かしながら、このポリマー添加はこのようなパルプから形成される懸濁液の流動 性又は保持の問題の解決には全く役立たない。例えばパルプ中に形成された凝集 塊はパルプを濃厚ストックに再懸濁することにより分解され、パルプ中のポリマ ー凝集剤は大部分が繊維に吸着されたままなので、特に閉鎖ミルシステムでは再 生損紙又は他の化学添加剤に由来するピッチ及び粘着物質が再循環水中に蓄積す るため、流動性の問題を解決するには役立たない。 保持、ろ水度、乾燥度及び製品品質の最適な組み合わせを与えるように保持系 を選択することは常に困難であり、実際にはどの方法でもこれらの特性の各々の 相反する要件の折衷を選択することが必要である。例えばHydrocol法に より特性の良好なバランスを得るように材料及びプロセス条件を選択することが 一般に可能であるが、ミル及びストックによっては最適な保持、ろ水度及び乾燥 度を得ると良好な製品品質(「地合い」)を維持することがか なり困難になる場合がある。地合いはシートの内部の繊維の分布の指標である。 繊維が凝集塊又は凝集物として存在するならば、シートは(シート内の密度のば らつきにより)多孔度がかなり高くなり、地合いが不良であると言う。繊維がシ ートの内部に非常に均一に分布しているとき、シートは地合いが良好であると言 う。 他の製紙法で良好な地合いを得られるものもあるが、その代わり、保持、乾燥 度又はろ水度などの性能特性が劣る。 場合により脱インク後の再生紙の使用量はますます増加する傾向にあり、また 、ミルの水回路を閉鎖して白水をミルで長時間再循環させる傾向もあり、高含量 の電解質又は他の不純物が白水に蓄積し易いという結果として、特性の最適なバ ランスを達成してこれを維持するのはますます困難になっている。 Hydrocol法で容易に得られるよりも良好又は該方法で得られるとは別 の保持、水切れ、乾燥及び地合い特性の組み合わせを容易に実現する新規保持方 式を提供することが望ましく、特に同様の保持及び/又は水切れ及び/又は乾燥 特性を維持しながらより良好な地合いを容易に達成し得るこのような保持方式、 又は改善された保持及び/ 又は水切れ及び/又は乾燥特性を与えながら満足な地合いを維持し得るこのよう な保持方式を提供することが望ましい。 本発明の1態様によると、少なくとも2.5重量%の固形分を有する少なくと も1種の濃厚ストック成分セルロース懸濁液から少なくとも2.5重量%の固形 分を有する濃厚ストックセルロース懸濁液を形成する段階と、少なくとも4dl /gの固有粘度を有する第1の実質的に水溶性の合成ポリマー材料を濃厚ストッ ク又は少なくとも1種の濃厚ストック成分懸濁液に加えることにより濃厚ストッ クを凝集させる段階と、凝集濃厚ストックを希釈して2重量%以下の固形分を有 する希薄ストックを形成する段階と、無機凝固剤及び/又は3dl/g未満の固 有粘度を有する第2の水溶性ポリマー材料から選択される凝固剤を希薄ストック に加えることにより希薄ストックを凝固させる段階と、凝固した希薄ストックを スクリーンで水切りしてシートを形成する段階と、シートを乾燥する段階とを含 む方法により紙を製造する。 従って、本方法では濃厚ストックをまず最初に凝集させ、濃厚ストックを希薄 ストックまで希釈して希薄ストックを スクリーンに移送しながらこれらの凝集塊を不可避的に分解させ、この懸濁液を 水切り前に凝固させる。凝固させるという表記は、従来の高分子量ポリマー保持 助剤(例えば固有密度>4dl/g、一般に>8dl/g)を使用した場合に得 られるような大きい凝集塊ではなく、懸濁材料を比較的小さい稠密な凝集塊に凝 集させることを意味する。 単に無機凝固剤及び/又は低分子量ポリマー凝固剤を加えるだけで十分な凝固 が得られるが、一般には無機及び/又はポリマー凝固剤の添加後にアニオン性コ ロイド材料を希薄ストックに加えることにより、今日しばしば「過凝固」と呼称 されるような状態に到達することが望ましい。従って、本発明による好適方法は 無機凝固剤及び/又は低分子量水溶性ポリマー凝固剤を希薄ストックに加えた後 にアニオン性コロイド材料を加える段階を含む。 このような方法は良好な保持、水切れ及び乾燥特性と良好な地合いとを与える ように操作することができる。特に、本発明の方法は同等の保持及び/又は水切 れ及び/又は乾燥特性を維持しながらある種の公知保持方式で得られるよりも良 好な地合いに到達する機会を提供し、同等又はより良好な地合いを獲得しながら 改善された保持及び/又は水 切れ及び/又は乾燥特性に達することができる。更に、濃厚ストックが第1のポ リマーの不在下でピッチ付着又は流動性の問題を伴うとしても、本方法はこれら の問題を更に最小限にできるという利点がある。本発明の方法はシートの白色度 を過度に損なうという欠点なしにこの利点を達成できる。 満足又は良好な保持を維持しながら改善された地合いを提供することに加え、 本発明の方法にはピッチの問題を容易に低減できるという利点もある。即ち、高 分子量ポリマーを濃厚ストックに加えると、機械チェスト又は高分子量ポリマー を濃厚ストックに加える他の場所でピッチ定着剤として作用することにより一般 にピッチの問題を低減することができる。 ピッチの問題の低減を確認する方法としては、後述するように凝集濃厚ストッ クの濾液濁度を観察する方法があり、本発明の方法では一般に凝集濃厚ストック の濾液濁度が低下し、通常は有意に低下する。従って、高分子量ポリマー及び濃 厚ストック中のその使用量はこの効果を与えるように選択すると好適である。 本発明は更に、希薄ストックで特定の保持系を使用する る場合に該系に関係なくピッチの問題を低減する方法を包含する。 従って、本発明の第2の態様は、少なくとも2.5重量%の固形分を有する少 なくとも1種の濃厚ストック成分セルロース懸濁液から少なくとも2.5重量% の固形分を有する濃厚ストックセルロース懸濁液を形成する段階と、好ましくは 凝集濃厚ストックの濾液濁度を有意に低下させる量の3meq/g未満の理論カ チオン電荷密度と少なくとも4dl/gの固有粘度を有する第1の実質的に水溶 性の合成ポリマー材料を濃厚ストック又は少なくとも1種の濃厚ストック成分懸 濁液に加えることにより濃厚ストックを凝集させる段階と、凝集濃厚ストックを 希釈して2重量%以下の固形分を有する希薄ストックを形成する段階と、希薄ス トックをスクリーンで水切りしてシートを形成する段階と、シートを乾燥する段 階とを含む方法により紙を製造する方法を包含する。 本方法は一般に水切り前に希薄ストックに保持促進系を加える段階を含み、こ の促進系は通常は(a)4dl/gを上回る固有粘度を有する合成ポリマー及び カチオン澱粉から選択されるポリマー保持助剤を加えるか、(b)(通 常は水切りの直前に)アニオン性コロイド材料を加えるか、(c)4dl/gを 上回る固有粘度を有する合成ポリマー及びカチオン澱粉から選択されるポリマー 保持助剤を加えた後に(一般に水切りの直前に)アニオン性コロイド材料を加え るか、(d)無機凝固剤及び3dl/g未満のIVを有する水溶性ポリマー材料 から選択される凝固剤を加えるか、(e)無機凝固剤及び3dl/g未満のIV を有する水溶性ポリマー材料から選択される凝固剤を加えた後にアニオン性コロ イド材料を加えることから選択される。好適方法は良好な保持と良好な地合いと 最小限のピッチの問題との利益を組み合わせたものであることから(d)と(e )、特に(e)である。 本明細書では、固有粘度は懸垂液面形粘度計を使用してpH7に緩衝した1M 塩化ナトリウム中で25℃で測定する。 本明細書中で理論カチオン電荷密度とは、ポリマーを形成するために使用され るモノマー組成物から計算により得られる電荷密度である。 本明細書中で百分率として表すポリマー又は他の材料の用量は、処理する懸濁 液の乾燥重量に基づく百分率乾燥ポ リマーとして表し、従って0.01%の用量は懸濁液乾燥重量1t当たり乾燥ポ リマー100gを意味する。 本明細書中で濾液濁度とは凝集懸濁液を高速濾紙で濾過した後、拡散光二重ビ ーム原理(例えばLange博士の濁度計)に基づいて動作し且つ結果をNTU で表す濁度計に透明なキュベットを入れて濁度を光学的に測定することにより得 た濾液濁度である。 濾液濁度を有意に低下させる量の凝集剤を加えるという表記は、凝集剤を加え た懸濁液からの濾液の濁度が凝集剤を加えなかった同一懸濁液から得られる濾液 の濁度よりも有意に低いことをいう。例えば、凝集懸濁液の濾液濁度は一般に凝 集剤の添加前の懸濁液の濾液濁度の50%未満、好ましくは30%未満、最適に は20%未満である。 濾液濁度が有意に低下したことを示す別の方法は、最適(即ち最低)濾液濁度 を与えるために必要な凝集剤量の測定である。凝集剤ポリマーの量を増加させな がら濾液濁度を記録すると、濁度は最小値まで減少した後、ポリマーの量の増加 と共に増加することが認められよう。従って、任意の特定懸濁液中の最適(最小 )濁度を与える凝集剤ポリマーの量を容易に決定することができる。本発明では 凝集 剤ポリマーの添加量が最適値又はその付近にあるときに一般に最良の結果が得ら れる。しかしながら、必ずしもこのような量にする必要はない。即ち、本発明で は凝集剤ポリマーの量が最適量、即ち最適(最小)濾液濁度を与える量の少なく とも25%、好ましくは少なくとも50%、最適には少なくとも75%であると きに良好な結果が得られる。濁度の増加は不良性能及びポリマーの浪費を表す傾 向があるので、一般にはポリマーの量は最適値を過度に上回らないことが好まし い。他方、最適用量で得られる濁度が非常に低いため、ピッチの制御をさほど損 なわずに用量を有意に変えられる場合もあり、そのような場合には方法の後続保 持段階で過剰のポリマーを使用すると有用であり得る。従って、ポリマーの量は 通常は最適値の200%まで満足でき、多くの場合は最適濾液濁度の量の300 %まで、更には500%までの場合もある。 実際にはこの濃厚ストック段階で添加するポリマーの量は少なくとも0.00 5%、一般には少なくとも0.01%である。通常は0.03〜0.15又は0 .2%の範囲である。もっとも、これ以上の量、0.5%まで又は1%又はそれ 以上も使用し得る。 濾液濁度はピッチ付着の問題に関与しない成分にも起因し得るが、おおよその 基準として、濾液濁度が低いと通常はピッチ付着の問題の傾向も低いと考えられ る。従って、ピッチ付着を最小限にすることがポリマーを濃厚ストックに加える 主たる目的である場合には、通常は濾液濁度ができるだけ低くなるようにポリマ ー用量を選択する。 上述のように、従来技術はピッチ定着剤として使用するカチオンポリマーが高 カチオン電荷と低分子量を有するべきであると示しているのに対して、本発明で は高分子量低カチオンポリマーを使用して良好な結果が得られるので極めて意外 である。本発明は、このようなポリマーを使用する結果、旧来の高カチオン低分 子量ポリマーをこの目的に使用する場合に生じるよりもシートの白色度の悪化を 低減できるという特別の利点を有する。ポリマーが高分子量(IV>4dl/g )を有するのであれば、カチオン電荷が低くてもピッチ及び繊維に満足な定着( substantivity)が得られると思われる。カチオン電荷が低いので 、繊維シートの光学減損が少ない。分子量が高いので、繊維中への吸収によるポ リマーの浪費の危険も少ない。従って、本発明は従来の高カチオン性低分子量ポ リマーに 比較して、同等のポリマー用量で濾液濁度を低下させ、同等のポリマー用量で( 白色度の損失の低下と共に)最適濾液濁度を低下させ、最適濾液濁度で白色度の 損失を低下させる。 本発明の方法では凝集剤ポリマーを唯一のピッチ定着剤又は流動性助剤として 使用してもよいが、この目的のために意図的に配合する他の材料又は別の目的で 配合するがピッチ定着にも有益な効果をもつ他の材料と併用してもよい。例えば カチオン澱粉又は他の乾燥強度樹脂を添加し得る。ベントナイト又は他のアニオ ン性コロイド材料を凝集剤の前、同時又は後に加えてもよい。ベントナイト又は 他のアニオン性コロイド材料はポリマー凝集剤と相互作用して非常に大きい凝集 塊を形成する傾向があるので、このような凝集塊の形成を阻止するため又はこの ような凝集塊が形成される場合にはこれを分解するために十分な撹拌を濃厚スト ックに実施することが一般に望ましい。 濃厚ストック中で使用する凝集剤ポリマーは実質的に非イオン性又はアニオン 性(特に濃厚ストックの電解質含量が高いとき)でもよいが、一般にはカチオン 性である。理論カチオン電荷密度は約3meq/gを越えると比較的低 カチオン性のポリマーを使用する利点(カチオンモノマーのコスト及び白色度損 失の最小化)が減るので約3meq/g以下にすべきであり、一般には2meq /g未満である。通常は少なくとも0.1であり、より通常は少なくとも0.5 meq/gである。適切なポリマーについては追って「第1のポリマー」の説明 で詳述する。 濃厚ストックの凝集はピッチ定着に有益な上記効果を及ぼすのみならず、凝集 濃厚ストックがスクリーンに向かって移送される間に凝集塊が不可避的に分解し 、場合によっては繊維が再懸濁し、微小凝集塊と呼ばれる小さい凝集塊を形成す るとしても後続保持処理に有益であり得る。後続保持処理を実施しない場合には 、この分解により保持特性がかなり悪化する場合があるので、濃厚ストックの希 釈により形成される希薄ストックに保持系を加えることが好ましい。任意の慣用 保持系を使用することができる。 1方法では、方法の後期濃厚ストック段階、例えば水切りの直前、例えば最後 の高剪断点よりも後に単一成分ポリマー保持助剤を使用することにより改善され た保持が達せられる。例えばヘッドボックスの直前又はヘッドボックスでポリマ ー保持助剤を加えることができる。このポリマー 保持助剤は通常は、一般に少なくとも4dl/gのIVを有する合成ポリマーで ある。アニオン、非イオン又はカチオン性のいずれでもよい。どの型のポリマー で特定希薄ストックに最良の結果が得られるかは日常的実験により確定されよう 。例えば希薄ストックが比較的高いカチオン含量を有する場合には、非イオン又 はアニオンポリマー保持助剤を使用するのが適当であるが、そうでない場合には カチオン保持助剤が一般に好適である。高IV合成ポリマーが好適であるが、合 成ポリマーの一部又は全部の代わりにカチオン澱粉を使用してもよい。 ポリマーを単独で使用せずに他の材料と併用してもよい。例えば一般には凝集 後に希薄又は濃厚ストックにベントナイト又は他のアニオン性粒状材料を添加し た後に、ポリマー保持助剤を添加することができる。その場合も保持助剤はアニ オン、非イオン又はカチオン性のいずれでもよい。実質的に非イオン性の保持助 剤を使用するこのような方法はヨーロッパ特許出願公開第017353号に記載 されている。オーストラリア特許出願第AU63977/86号に記載されてい るようなこの方法の変法では、ベントナイトの添加後で最終ポリマー保持助剤の 添加前に一般に比較 的低分子量の高カチオン性高分子電解質を加える。 未公開ヨーロッパ特許出願第94300260.0号に記載されているような この方法の変法では、少なくとも1種の濃厚ストック成分は填料を含有し、填料 と繊維を含む懸濁液にカチオン凝固剤を添加後、ベントナイトなどのアニオン粒 状材料、次いでポリマー保持助剤を加えることにより、前記成分の懸濁液中で填 料を繊維と凝固させる。これらの全方法において最終保持助剤は一般に少なくと も6dl/gのIVを有しており、一般にアクリルアミド又は他の水溶性エチレ ン性不飽和モノマーを任意にエチレン性不飽和カチオンモノマー及び/又はアニ オンモノマーと共に重合させることにより形成される実質的に水溶性のポリマー である。 保持系としてポリマー保持助剤を添加する代わりに、例えば希薄ストックの最 後の高剪断点よりも後、典型的にはヘッドボックス又はその付近でアニオンコロ イド材料を加えるだけで良好な結果が得られる場合もある。これは特に、濃厚ス トックに加えたポリマーが十分過剰な量のカチオン性ポリマーであるため、水切 り段階に接近する懸濁粒子がアニオンコロイド材料と相互作用して凝集するに十 分なカ チオン電荷を有するような場合に良好な結果を生じ得る。適切なアニオンコロイ ド材料については追って詳述する。 本発明はピッチの問題を低減できるという利点があるが、本発明の好適態様は ピッチの問題に関係なく良好な地合いと保持を達成し、特に上記方法(d)又は 好ましくは(e)であると理解すべきである。即ちこのような方法では濃厚スト ックはこのピッチ定着剤添加を必要としない材料であり得る。例えばピッチを付 着する傾向の低い清浄なストック成分から濃厚ストックを調製しておいてもよい し、又はピッチ定着剤として機能する他の成分を濃厚ストックに配合してもよい 。例えばカチオン澱粉又は慣用低分子量高カチオンポリマーピッチ定着剤を汚染 濃厚ストック又は濃厚ストック成分に配合し、濃厚ストックが有意なピッチ付着 の問題を生じないようにすることができる。 ピッチの問題が濃厚ストックに加えるポリマーの量に影響しない場合には、凝 集濃厚ストックの濾液濁度よりも主に方法の後期段階の要件を考慮して量を選択 することができる。例えば濃厚ストックを過剰のカチオン高分子量ポリマー材料 で処理したときに、使用する保持系の最良性能が得られるならば、この材料の量 は最小濾液濁度に必要な量 を有意に上回り、凝集懸濁液の濾液濁度はポリマーの不在下の懸濁液の濾液濁度 とほぼ同等であり得る。しかしながら、一般にはポリマーの量は濾液濁度に関し て上述した範囲内にすべきである。 本発明の方法では、最終紙には填料が配合されていてもよいし、または無配合 でもよい。填料配合の場合には、填料の量はシートの固形分の例えば2〜60重 量%、多くの場合には10〜60重量%であり得る。慣用填料の任意のものを使 用することができる。再生紙を使用することにより填料の一部又は全部を導入し てもよい。填料の一部又は全部を濃厚ストックに配合してもよい。濃厚ストック の固形分は一般に7重量%以下、通常は2.5〜5重量%である。 懸濁液のセルロース成分源は再生紙又は任意の適当なパルプ、例えば機械的、 熱機械的又は化学パルプであり得る。パルプは比較的純粋なパルプでもよいし、 比較的粗製のパルプでもよい。乾燥させたパルプを再分散させることにより調製 しておいてもよいし、統合ミルでは前のパルプ化段階によりミルで調製しておい てもよい。パルプ又は乾燥パルプは脱水助剤を使用することにより調製しておい てもよ いが、通常は濃厚ストック成分又は濃厚ストックとして導入するときにはポリマ ー材料を含有しない。 濃厚ストックは単一成分懸濁液から供給してもよいが、通常は2種以上の濃厚 ストック成分懸濁液をブレンドすることにより調製される。 本発明では、濃厚ストックを実質的に完全に凝集させるために十分な第1のポ リマー材料の量を(上述通りに)例えば濾液濁度から判断して濃厚ストック又は 濃厚ストック成分の1種以上に加える。第1のポリマーを各濃厚ストック成分に 加えてもよいが、多くの場合には例えば濃厚ストック混合又は保持チェストで濃 厚ストック全体に第1のポリマーを加える。あるいはパルパーに加えてもよい。 懸濁液は(希薄ストックとして)水切りする前に不可避的に長時間混合及び剪 断を受けるので、濃厚ストック又は濃厚ストック成分に添加した直後にポリマー の完全且つ均一な分布に達することは不可欠ではない。従って、本発明では濃厚 ストックでポリマーの溶液を提供するように活性化される逆相エマルジョンとし てポリマーを加えることも許容し得るが、予め形成した溶液としてポリマーを濃 厚ストック又は濃厚ストック成分に加えるのが好ましい。この ような溶液は第1のポリマーの粉末又は逆相エマルジョン形態の溶解により慣用 方法で調製し得る。 第1のポリマーは少なくとも4dl/g、多くの場合には少なくとも6dl/ g、例えば6〜25dl/g以上、多くの場合には8〜15dl/gの固有粘度 (25℃で1N塩化ナトリウムで緩衝した懸垂液面形粘度計で測定)を有する。 本発明の有用な方法は第1のポリマーとして水溶性エチレン性不飽和モノマー 又はモノマーブレンドのコポリマーを使用する。モノマーは一般にアクリルモノ マーである。モノマーとしては、(上記に定義したような)理論電荷密度が約3 meq/g以下、多くの場合には約2meq/g以下となるような量のカチオン モノマーが挙げられる。一般には少なくとも約0.1、より通常は約0.5me q/gである。 適切なカチオン性モノマーは、一般には酸塩、好ましくは第4級アンモニウム 塩としてのジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート又はジアルキルアミ ノアルキル(メタ)アクリルアミドである。アルキル基は各々1〜4個の炭素原 子を含むことができ、アミノアルキル基は各々 1〜8個の炭素原子を含むことができる。ジアルキルアミノエチル(メタ)アク リレート、ジアルキルアミノメチル(メタ)アクリルアミド及びジアルキルアミ ノ−1,3−プロピル(メタ)アクリルアミドが特に好適である。 第1のポリマーは一般にカチオンモノマーと他のモノマーのコポリマーであり 、カチオンモノマーの量は通常は少なくとも2モル%、最も通常は少なくとも3 モル%である。カチオンモノマーの量は25モル%モノマーまでとし得る場合も あるが、一般には20モル%以下、多くの場合は10モル%以下である。最終ポ リマーが所望の高いIVと比較的低い電荷密度を有するような割合及び重合条件 であるならば、第4級化ジアリルジアルキルモノマー類、特にジアリルジメチル アンモニウムクロリド(DADMAC)を使用してもよい。 カチオンモノマーを水溶性エチレン性非イオン性不飽和モノマー、好ましくは アクリルアミドと共重合させる。一般にポリマーはカチオン又は非イオン性モノ マーのみからなるコポリマーであるが、所望により最終ポリマーが主にカチオン モノマーとして挙動し続けるならば少量のアニオンモノマーをコポリマーに加え てもよい。 場合により、濃厚ストックの特徴(特にその電解質含量)は(例えば非常に少 量のカチオンモノマーを含有し、又はより通常は非イオンモノマーと1〜3モル %のアクリル酸ナトリウムなどの不純物モノマーのみから構成される)実質的に 非イオン性のポリマー凝集剤又はアニオンポリマー凝集剤を使用して満足な凝集 が達せられるように選択される。適切なポリマー凝集剤はアクリルアミド又は1 0もしくは20モル%までのアニオンモノマー含量を有する他の水溶性非イオン モノマーのコポリマーである。 第1のポリマー中のアニオンモノマーは通常は(通常はアクリル酸ナトリウム としての)アクリル酸であるが、任意の適当なエチレン性不飽和カルボン酸又は スルホン酸モノマーでもよい。第1のポリマーの最適型の選択は、種々のイオン 含量を有する所定範囲のポリマー、例えば低アニオン、非イオン、低カチオン及 び中カチオンポリマーの凝集性能をモニターし、どの型のポリマーが濾液濁度又 は凝固剤及びアニオンコロイド材料の後続添加要件に関して濃厚ストックに最良 の凝集性能を与えるかを決定することにより実施し得る。ほとんどの濃厚ストッ クでは、第1のポリマーが低から中カチオンポリマーであるときに最良の結 果が得られる。 ポリマーは紙シートに欠陥を生じないように十分水溶性でなければならないが 、例えばヨーロッパ特許第202780号に記載されているように、10μm未 満の水膨潤性ポリマー粒子と水溶性ポリマーのブレンドとなるように低度に架橋 させてもよい。 抄網(machine wire)に至る慣用希釈段階及び他の処理段階で懸 濁液は必然的に乱流及び剪断を受け、この結果、不可避的に初期凝集塊が分解し 、場合によっては繊維の一部が再懸濁する。例えば抄網からの白水で希釈すると 、一般に0.3〜2%の固形分を有する低濃度ストックが得られる。 本発明の好適方法では、1種以上の凝固剤を添加することにより、得られた微 小凝集塊及び/又は再懸濁材料を処理し、後続の水切り段階、一般には過凝固と それに続くアニオンコロイド材料の添加と更にそれに続く水切りに用いる懸濁液 を調製する。 本明細書中で使用する「凝固剤」なる用語は、水切り又は過凝固前に希薄スト ック中で繊維及び(存在する場合には)填料粒子が凝集して小さい稠密な微小凝 集塊を形成す るか又は、場合によってはアニオンコロイド材料の添加前に可視的凝集が存在し ないとしても単に過凝固を受け易くするという効果を有する任意材料を意味する 。 添加する凝固剤は無機材料でもよいし及び/又は第2の有機ポリマー材料でも よい。ポリマー材料である場合には、第2の材料が高分子量ポリマーにより生じ る型の有意架橋凝集を生じるのは望ましくないので、低い固有粘度を有していな ければならない。この段階の架橋凝集は最終シートの地合い特性を損ねる恐れが ある。第2のポリマーを加えると、多少凝集が生じると思われるが、低分子量で あるため、この凝集は所望の地合い特性を損ねない。固有粘度は3dl/g以下 、一般には2dl/g未満、更には1dl/g未満である。ゲル透過クロマトグ ラフィーにより測定した分子量として表した場合、第2のポリマーの分子量は通 常は500,000未満、好ましくは400,000未満である。最適には30 0,000未満である。一般には50,000を上回る。 第1のポリマーの添加の結果として形成される凝集塊は第1のポリマーに起因 する過剰の表面カチオン電荷を有し得る。これらの凝集塊が希釈中及びスクリー ンへの希薄ス トックの移送中に分解する結果、微小凝集塊又は再懸濁固体上のアニオン又は非 イオン部位が露出する。本発明の多くの方法では、第2のポリマーはアニオンコ ロイド材料の添加前に微小凝集塊及び懸濁固体上のカチオン電荷を増加するよう にカチオン性であることが望ましい。従って、多くの方法では第2のポリマー材 料はカチオン性であることが望ましく、特に第2のポリマー上のカチオン電荷は 一般に高いことが好ましい。即ち、第2のポリマーは一般に>4meq/g、多 くの場合には>5meq/gの理論カチオン電荷を有する。 第2のポリマーがカチオン性である場合には、少なくとも70%、一般には少 なくとも90%がカチオン性である繰り返し単位から形成されることが好ましい 。好適ポリマーはジアリルジメチルアンモニウムクロリドのホモポリマー、ジア リルジメチルアンモニウムクロリドと副次量(通常は30%未満、好ましくは1 0%未満)のアクリルアミドのコポリマー、ジアルキルアミノアルキル(メタ) アクリルアミド又はジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート第4級塩又 は酸付加塩のホモポリマー、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド 又はジアルキルア ミノアルキル(メタ)アクリレート第4級塩又は酸付加塩と副次量(一般に30 %未満、好ましくは10%未満)のアクリルアミドのコポリマー、ポリエチレン イミン、ポリアミン、エピクロロヒドリンジアミン縮合産物、ジシアンジアミド ポリマー及び他の慣用低分子量カチオン凝固剤ポリマーである。 懸濁液中の粒子上のカチオン電荷を増加するためにカチオン凝固剤ポリマーを 単独で使用する代わりに、無機凝固剤を加えることも可能であり、場合によって は無機凝固剤を単独で使用してもよい。適切なカチオン無機凝固剤としてはミョ ウバン、塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、硫酸第2鉄及び塩化第2鉄 などの多価金属化合物を挙げることができる。 例えば過剰量のカチオン澱粉又は過剰量の第1のカチオンポリマーを使用した ために希薄ストックが過度に高いカチオン電荷を有する場合には、アニオン材料 を加えてカチオン電荷の一部を中和することにより凝固を実施し得る。適切なア ニオン凝固剤として無機アニオン凝固剤(例えばポリリン酸塩、ポリホスホン酸 塩及びポリスルホン酸塩)、及び有機凝固剤(例えばアニオンモノマーを含むエ チレン 性不飽和モノマー又はモノマーブレンドの低分子量水溶性ポリマー)を挙げるこ とができる。例えば適切なポリマーは、ホモポリマーとして又は例えば0〜50 モル%のアクリルアミドもしくは無水マレイン酸とのコポリマーとしてのアクリ ル酸ナトリウム(又は他の水溶性アニオンモノマー)のポリマーである。ポリマ ーアニオン凝固剤の分子量は典型的には、固有粘度が3dl/g未満、一般に2 dl/g未満、最も通常は1dl/g未満となるように選択される。ゲル透過ク ロマトグラフィーにより測定した分子量として表した場合、分子量は通常は10 0,000未満、一般に50,000未満、多くの場合は15,000未満であ る。多くの場合には2〜10,000の範囲である。本発明でアニオン凝固剤と しての使用を提案する材料の多くは他の環境では通常はアニオン分散剤とみなさ れる材料であることに留意すべきである。 希薄ストックがほぼ中性電荷の場合、特に希薄ストックが高導電率を有するよ うな高い電解質含量を有する場合には、水素結合により凝固をもたらす実質的に 非イオン性のポリマーである凝固剤を使用して最良の結果が達せられる。適切な ポリマーはポリエチレンオキシド及びポリアクリル アミドである。分子量は、凝集体が妥当に小さくなるように選択しなければなら ず、従って、この場合もGPCにより測定した分子量は好ましくは106未満又 は500,000未満、固有粘度により測定するならば好ましくは3dl/g未 満である。 第2のポリマーの代わりに無機凝固剤を使用する場合には、凝固剤の量は日常 的実験により選択され、一般に0.01〜1%である。第2のポリマーを使用す る場合には、第2のポリマーの量は通常は懸濁液の乾燥重量を基にした乾燥重量 で少なくとも0.01%、一般には少なくとも0.03%である。0.2%まで 又はそれ以上、例えば0.5%まででもよいが、一般には0.1%未満である。 好ましくは第2のポリマーの量は肉眼で見える繊維の凝集を生じるに十分な量で ある。 第2のポリマーの添加後に微小凝集塊を付加的撹拌及び剪断にかけることも許 容し得るが、一般には望ましくないので、一般に第2のポリマーは水切りよりも 前、又はより通常はアニオンコロイド材料の添加よりも前の適当な後期段階で添 加する。 第2のポリマーは低分子量なので、迅速に溶解するビー ズ又は他のポリマー粒子の形態で配合することも可能であるが、予め形成した溶 液として第2のポリマーを添加するのが一般には好ましい。 アニオンコロイド材料は、非常に高いアニオン表面積を与え且つ最終紙の性能 を許容不能に悪化させないものであればどのようなアニオン材料でもよい。好ま しくは2μm未満、好ましくは1μm未満、最適には0.1μm未満の平均粒径 を有するアニオン有機ポリマーエマルジョンであり得る。乳化粒子は例えば水溶 性アニオンポリマーと1種以上の不溶性モノマー(例えばエチルアクリレート) のコポリマーから形成する結果として不溶性の場合もある。しかしながら、好ま しくは有機ポリマーエマルジョンは水溶性モノマー材料の架橋マイクロエマルジ ョンである。 他方、好ましくはアニオンコロイド材料は無機材料であり、例えばコロイドシ リカ、ポリケイ酸塩ミクロゲル、ポリケイ酸ミクロゲル、そのアルミニウム変性 物、又は好ましくはアニオン膨潤クレーである。ベントナイト、ヘクトライト又 はスメクタイトと一般に呼称される材料、あるいはゼオライトなどの他のアニオ ン無機材料のいずれかでもよい。好適材料は一般に工業界でベントナイトと呼称 され る材料である。ベントナイト又は他の材料の添加量は典型的には0.03〜2% であり、好ましくは少なくとも0.1%且つ好ましくは1%未満である。 本明細書ではアニオンコロイド材料が過凝固を生じると述べているが、この凝 集構造は微小凝集塊及び再懸濁繊維が良好な保持及び脱水特徴とこれに付随する 最終シートの良好な地合いとを提供する形態に凝集するのであれば、任意の凝集 を包含する。 ベントナイト又は他のコロイド材料は一般に最後の高剪断点よりも後、例えば ヘッドボックスで添加され、懸濁液はその後慣用方法で水切りされる。 以下、実施例により説明する。実施例1 高カチオン低分子量ポリマーの代わりに低カチオン高分子量ポリマーを濃厚ス トックに配合することにより達せられる白色度の改善を立証するために、以下の 実験室試験を実施した。 TMPパルプから形成されるストック250ccを種々の量の試験ポリマー溶 液で処理し、用量(乾燥ストックを基にした乾燥ポリマー百分率)を記録する。 ストックを3 0秒間1000rpmで撹拌し、Whatman541濾紙で減圧濾過し、濾液 を集めた。 パッドをCouchロールで平坦にし、濾紙を取り除いた後、2時間110℃ で乾燥する。次に値が低いほど白色度が低いという尺度で白色度の結果を決定す る。値が低いほど結果は改善される(濁度が低い)という尺度で濾液濁度を記録 する。 この試験においてポリマーAはIV 0.4dl/gのポリDADMACであ る。 ポリマーBはIV 2.0dl/gのポリDADMACである。 ポリマーCはIV 8dl/gの90モル%アクリルアミドとジメチルアミノ エチルアクリレート第4級化MeClのコポリマーである。 ポリマーDはIV 7dl/gの65モル%アクリルアミドとジメチルアミノ エチルアクリレート第4級化MeClのコポリマーである。 結果を下記表1に示す。 これらの結果から明らかなように、凝集剤C及びDは本試験で凝固剤よりも低 い濁度を与えることができ、どの特定用量でも低い濁度を与えることができる。 約0.025〜1.6%の用量で凝集剤を使用すると有用な結果が得られるが、 実際には約0.1〜0.9%の用量のときに本発明の方法は最良に実施され、こ れらの凝集剤が約0.2〜0.5%のときに最良の結果が得られることが確認さ れよう。凝集剤C及びDは一般に同一用量の凝固剤A及びBよりも白色度の損失 が少なく、特に最適に近い濾液濁度を与える凝集剤用量での白色度損失を、凝固 剤A及びBを使用して最適(通常は低い)濾液濁度を与える白色度損失よりも低 減できることも確認されよう。実施例2 本実施例では、23%填料を含有する上質紙、印刷用紙及び筆記品質紙の製造 用の実際のミルストックを凝固剤A(上記参照)、凝集剤(90モル%アクリル アミドと塩化メチルで第4級化した10モル%ジメチルアミノエチルアクリレー トとのコポリマー、固有粘度7dl/g)及びベントナイトの種々の組み合わせ で処理した後に種々の実験室保持、水切り、乾燥及び地合い試験を実施した。 ポリマーを濃厚ストックに添加した場合には、各場合とも添加後に直径6cm 、剪断速度2,000rpmの広角ブレード撹拌機を使用して剪断した。ポリマ ーを希薄ストックに添加した場合には、添加後に直径5cm、剪断速度1500 rpmのプロペラ撹拌機を使用して剪断した。ベントナイトを希薄ストックに添 加した場合には、添加後に希薄ストックを同一プロペラ撹拌機で800rpmで 撹拌した。 全混合、剪断及び保持試験は250μm抄網を備えるバッフル板付きBrit t Dynamic Drainage Jarで実施した。 保持は慣用方法で百分率として測定した。懸濁液を減圧下に水切りして(時間 が長いほど水切れ速度は遅いという尺度で)水切れ時間(秒)、(固形分が高い ほど水切り後の脱水は良好であり、従って潜在的に乾燥が迅速になるという尺度 で)パッド固形分(%)、及びΔPを測定した。ΔPはシート内の地合い即ち凝 集度の指標であり、値が低いほど地合いは良好である。 下記表中、ポリマー用量及びベントナイト用量はg/tで表し、パッド固形分 及び保持率は百分率で表し、減圧下 の水切れは秒で表す。ポリマーAとベントナイトは常に希薄ストックに加える。 ポリマーEは濃厚ストック又は希薄ストックに加える。 ポリマーEを希薄ストックに加えた後にベントナイトを希薄ストックに加える 方法はヨーロッパ特許出願公開第235893号に記載されている方法と同様で ある。 便宜のために保持値も他の特性と同一表に示したが、これは別の実験で測定し た。 表2は高分子量ポリマーを(ヨーロッパ特許出願公開第235893号に記載 されているように)希薄ストックに加えた場合の結果を示し、表3はポリマーを 濃厚ストックに加えた後に凝固剤及び/又は凝集剤を希薄ストックに加える本発 明の方法を示す。表4は凝集剤ポリマーを希薄ストックに加えた後に凝固剤ポリ マーを加えるヨーロッパ特許出願公開第235893号の方法の変法を示し、表 5は凝集剤ポリマーの前に凝固剤ポリマーを希薄ストックに加えるヨーロッパ特 許第335575号による方法を示す。 各表からの比較試験を表6に示し、各方法を比較する。 このデータ、特に表6から明らかなようにこれらの試験で本発明の方法(凝集 剤ポリマーを濃厚ストックに添加) は他の方法のどれよりも良好な地合い(低いΔP)を与え、改善された地合いと 共に許容可能な保持、パッド固形分及び水切れ値を示す。特に、濃厚ストックで 凝集剤を使用し、希薄ストックで凝固剤ポリマーに次いでベントナイトを使用し た好適方法では、結果は改善された地合いと改善された保持と改善されたパッド 固形分を示す。水切れ性能の僅かな低下は商業的に許容可能である。実際に、最 新の高速、高剪断抄紙機ではそのほうが望ましい場合もある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TT, UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも2.5重量%の固形分を有する少なくとも1種の濃厚ストック成 分セルロース懸濁液から少なくとも2.5重量%の固形分を有する濃厚ストック セルロース懸濁液を形成する段階と、3meq/g未満の理論カチオン電荷密度 と少なくとも4dl/gの固有粘度を有する第1の実質的に水溶性の合成ポリマ ー材料を濃厚ストック又は少なくとも1種の濃厚ストック成分懸濁液に加えるこ とにより濃厚ストックを凝集させる段階と、凝集濃厚ストックを希釈して2重量 %以下の固形分を有する希薄ストックを形成する段階と、希薄ストックをスクリ ーンで水切りしてシートを形成する段階と、シートを乾燥する段階とを含む製紙 方法。 2.水切り前に希薄ストックに凝固剤を加え、凝固剤が無機凝固剤及び/又は3 dl/g未満の固有粘度を有する第2の水溶性ポリマー材料から選択される請求 項1に記載の方法。 3.凝固剤がカチオン性無機凝固剤及び/又は3dl/g未満の固有粘度と4m eq/gを上回る理論カチオン電荷 密度を有する第2のポリマーから選択される請求項2に記載の方法。 4.凝固剤がジアリルジメチルアンモニウムクロリドのポリマーである請求項3 に記載の方法。 5.凝固剤よりも後でかつ水切りの前にアニオンコロイド材料を希薄ストックに 添加する請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。 6.水切りの前にアニオンコロイド材料を希薄ストックに添加する請求項1に記 載の方法。 7.アニオンコロイド材料が無機膨潤クレーである請求項5又は6に記載の方法 。 8.水切りの前にポリマー保持助剤を希薄ストックに添加する請求項1に記載の 方法。 9.第1のポリマーの添加量が濃厚ストックの濾液濁度をポリマーの不在下の濁 度の50%未満まで低下させるに十分な量である請求項1から8のいずれか一項 に記載の方法。 10.第1のポリマーの量が濃厚ストックの最適濾液濁度を与える量の少なくと も25%である請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。 11.パルパー、濃厚ストック混合チェスト及び濃厚ストッ ク保持チェストの1種以上を使用する装置で実施され、パルパー、保持チェスト 及び混合チェストの1種以上に第1のポリマーを加える請求項1から10のいず れか一項に記載の方法。
JP50053096A 1994-06-01 1995-06-01 紙の製造 Expired - Lifetime JP3696243B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9410920A GB9410920D0 (en) 1994-06-01 1994-06-01 Manufacture of paper
GB9410920.4 1994-06-01
PCT/GB1995/001260 WO1995033097A1 (en) 1994-06-01 1995-06-01 Manufacture of paper

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09503034A true JPH09503034A (ja) 1997-03-25
JP3696243B2 JP3696243B2 (ja) 2005-09-14

Family

ID=10755980

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50053096A Expired - Lifetime JP3696243B2 (ja) 1994-06-01 1995-06-01 紙の製造

Country Status (22)

Country Link
US (1) US5676796A (ja)
EP (2) EP0711371B2 (ja)
JP (1) JP3696243B2 (ja)
KR (1) KR100386407B1 (ja)
AT (2) ATE230456T1 (ja)
AU (1) AU704904B2 (ja)
BR (1) BR9506247A (ja)
CA (1) CA2168092C (ja)
DE (2) DE69529306T2 (ja)
DK (2) DK1039026T3 (ja)
ES (2) ES2161893T5 (ja)
FI (1) FI121314B (ja)
GB (1) GB9410920D0 (ja)
IL (1) IL113972A (ja)
IN (1) IN190290B (ja)
MX (1) MX9600431A (ja)
NO (1) NO323485B1 (ja)
NZ (1) NZ287497A (ja)
PT (1) PT711371E (ja)
TW (1) TW275655B (ja)
WO (1) WO1995033097A1 (ja)
ZA (1) ZA954454B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004300635A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Somar Corp 紙の製造方法
JP2009522456A (ja) * 2005-12-30 2009-06-11 アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ 紙の製造方法

Families Citing this family (57)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5827398A (en) * 1996-02-13 1998-10-27 Allied Colloids Limited Production of filled paper
US6113741A (en) * 1996-12-06 2000-09-05 Eka Chemicals Ab Process for the production of paper
US5900116A (en) 1997-05-19 1999-05-04 Sortwell & Co. Method of making paper
WO1998052877A1 (en) 1997-05-19 1998-11-26 Sortwell & Co. Method of water treatment using zeolite crystalloid coagulants
ID23976A (id) * 1997-06-09 2000-06-14 Akzo Nobel Nv Mikrogel-mikrogel polisilikat dan bahan-bahan berdasar silika
US5989392A (en) * 1997-09-10 1999-11-23 Nalco Chemical Company Method of using polyammonium quaternary for controlling anionic trash and pitch deposition in pulp containing broke
US6474354B2 (en) 1997-09-18 2002-11-05 Alberta Research Council Inc. On-line sensor for colloidal substances
US5942087A (en) * 1998-02-17 1999-08-24 Nalco Chemical Company Starch retention in paper and board production
FR2779452B1 (fr) 1998-06-04 2000-08-11 Snf Sa Procede de fabrication de papier et carton et nouveaux agents de retention et d'egouttage correspondants, et papiers et cartons ainsi obtenus
WO1999064673A1 (en) * 1998-06-12 1999-12-16 Fort James Corporation Method of making a paper web having a high internal void volume of secondary fibers and a product made by the process
FR2779752B1 (fr) * 1998-06-12 2000-08-11 Snf Sa Procede de fabrication de papier et carton et nouveaux agents de retention correspondants, et papiers et cartons ainsi obtenus
US6719881B1 (en) * 1998-09-22 2004-04-13 Charles R. Hunter Acid colloid in a microparticle system used in papermaking
KR20010075219A (ko) * 1998-09-22 2001-08-09 추후보정 제지 공정에 사용되는 미립자 시스템 중의 산성 콜로이드
EP1047834B1 (en) * 1998-09-22 2006-05-17 Calgon Corporation Silica-acid colloid blend in a microparticle system used in papermaking
WO2000034581A1 (en) * 1998-12-10 2000-06-15 CALGON CORPORATION a corporation of the State of Delaware Polyampholyte coagulant in the papermaking process
US6103065A (en) * 1999-03-30 2000-08-15 Basf Corporation Method for reducing the polymer and bentonite requirement in papermaking
TW483970B (en) 1999-11-08 2002-04-21 Ciba Spec Chem Water Treat Ltd A process for making paper and paperboard
MY140287A (en) * 2000-10-16 2009-12-31 Ciba Spec Chem Water Treat Ltd Manufacture of paper and paperboard
GB0115411D0 (en) * 2001-06-25 2001-08-15 Ciba Spec Chem Water Treat Ltd Manufacture of paper and paper board
KR100449000B1 (ko) * 2001-12-31 2004-09-16 한국조폐공사 습강지의 제조방법
DE10236252B4 (de) * 2002-08-07 2005-06-30 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Papier, Pappe und Karton
DE20220979U1 (de) * 2002-08-07 2004-10-14 Basf Ag Papierprodukt
DE10346750A1 (de) * 2003-10-06 2005-04-21 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Papier, Pappe und Karton
DE102004013007A1 (de) * 2004-03-16 2005-10-06 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Papier, Pappe und Karton
FR2869625B1 (fr) * 2004-04-29 2007-09-21 Snf Sas Soc Par Actions Simpli Procede de fabrication de papier et carton, nouveaux agents de retention et d'egouttage correspondants, et papiers et cartons ainsi obtenus
FR2869626A3 (fr) * 2004-04-29 2005-11-04 Snf Sas Soc Par Actions Simpli Procede de fabrication de papier et carton, nouveaux agents de retention et d'egouttage correspondants, et papiers et cartons ainsi obtenus
DE102004044379B4 (de) 2004-09-10 2008-01-10 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Papier, Pappe und Karton und Verwendung einer Retentionsmittelkombination
BRPI0515831B1 (pt) * 2004-12-22 2017-03-28 Akzo Nobel Nv processo para produção de papel
US7955473B2 (en) 2004-12-22 2011-06-07 Akzo Nobel N.V. Process for the production of paper
DE102004063005A1 (de) * 2004-12-22 2006-07-13 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Papier, Pappe und Karton
US20060142429A1 (en) * 2004-12-29 2006-06-29 Gelman Robert A Retention and drainage in the manufacture of paper
US20060142432A1 (en) * 2004-12-29 2006-06-29 Harrington John C Retention and drainage in the manufacture of paper
US20060142431A1 (en) * 2004-12-29 2006-06-29 Sutman Frank J Retention and drainage in the manufacture of paper
US8308902B2 (en) 2004-12-29 2012-11-13 Hercules Incorporated Retention and drainage in the manufacture of paper
US20060142430A1 (en) * 2004-12-29 2006-06-29 Harrington John C Retention and drainage in the manufacture of paper
US20060137843A1 (en) * 2004-12-29 2006-06-29 Sutman Frank J Retention and drainage in the manufacture of paper
US20060254464A1 (en) 2005-05-16 2006-11-16 Akzo Nobel N.V. Process for the production of paper
US20060289139A1 (en) * 2005-06-24 2006-12-28 Fushan Zhang Retention and drainage in the manufacture of paper
US20070131372A1 (en) * 2005-12-09 2007-06-14 Plouff Michael T Phyllosilicate Slurry For Papermaking
US8273216B2 (en) 2005-12-30 2012-09-25 Akzo Nobel N.V. Process for the production of paper
CN101443363B (zh) * 2006-04-24 2012-04-18 西巴控股有限公司 阳离子多糖及其制备和应用
FI119481B (fi) * 2006-09-05 2008-11-28 M Real Oyj Kationisilla polyelektrolyyteillä modifioidut selluloosahiukkaset, menetelmä niiden valmistamiseksi sekä käyttö paperin ja kartongin valmistuksessa
WO2008031728A1 (en) * 2006-09-15 2008-03-20 Ciba Holding Inc. Process of manufacturing paper
DE102008000811A1 (de) 2007-03-29 2008-10-09 Basf Se Verfahren zur Herstellung von Papier
FI122734B (fi) * 2007-05-21 2012-06-15 Kemira Oyj Prosessikemikaali käytettäväksi paperin tai kartongin valmistuksessa
CN102171179B (zh) * 2008-10-06 2014-04-30 联合碳化化学品及塑料技术公司 亲核化合物的烷氧基转移
GB0821527D0 (en) * 2008-11-26 2008-12-31 Ciba Holding Inc Aqueous polysilicate composition, its preparation and its use in papermaking
PL2580390T3 (pl) * 2010-06-11 2020-01-31 Imerys Talc America, Inc. Sposób usuwania zanieczyszczeń w wytwarzaniu papieru
WO2012018514A2 (en) 2010-07-26 2012-02-09 Sortwell & Co. Method for dispersing and aggregating components of mineral slurries and high-molecular weight multivalent polymers for clay aggregation
WO2012025228A1 (en) 2010-08-25 2012-03-01 Ashland Licensing And Intellectual Property Llc. Method for increasing the advantages of starch in pulped cellulosic material in the production of paper and paperboard
US8721896B2 (en) 2012-01-25 2014-05-13 Sortwell & Co. Method for dispersing and aggregating components of mineral slurries and low molecular weight multivalent polymers for mineral aggregation
CN104093902B (zh) * 2012-02-01 2017-09-08 巴斯夫欧洲公司 纸和纸板的制造方法
FI124202B (en) * 2012-02-22 2014-04-30 Kemira Oyj A method for improving the process of making paper or paperboard using recycled fibrous material
EP2943615B1 (en) * 2013-01-11 2021-03-10 Solenis Technologies Cayman, L.P. Process for the manufacture of paper and paperboard
US8858759B1 (en) * 2013-07-10 2014-10-14 Ecolab Usa Inc. Enhancement of sheet dewatering using soy flour or soy protein
US10000393B2 (en) 2015-01-14 2018-06-19 Ecolab Usa Inc. Enhancement of dewatering using soy flour or soy protein
JP6257700B2 (ja) * 2016-05-30 2018-01-10 ハリマ化成株式会社 ピッチコントロール剤およびピッチコントロール方法

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8602121D0 (en) * 1986-01-29 1986-03-05 Allied Colloids Ltd Paper & paper board
DE68905208T3 (de) * 1988-03-28 2001-02-15 Allied Colloids Ltd., Bradford Herstellung von Papier und Pappe.
US5292404A (en) * 1989-02-18 1994-03-08 Chemische Fabrik Stockhausen Gmbh Process for trash removal or pitch-like resin control in the paper manufacture
CA2020207C (en) * 1990-06-29 1996-06-25 Jack A. Rattee Bonded paper pigments
US5098520A (en) * 1991-01-25 1992-03-24 Nalco Chemcial Company Papermaking process with improved retention and drainage
US5185062A (en) * 1991-01-25 1993-02-09 Nalco Chemical Company Papermaking process with improved retention and drainage
US5126014A (en) * 1991-07-16 1992-06-30 Nalco Chemical Company Retention and drainage aid for alkaline fine papermaking process
JPH0657685A (ja) * 1991-08-28 1994-03-01 Arakawa Chem Ind Co Ltd 紙の抄造法
GB9127173D0 (en) * 1991-12-21 1992-02-19 Vinings Ind Inc Method for controlling pitch
US5368692A (en) * 1992-01-22 1994-11-29 Vinings Industries Inc. Method for controlling pitch
US5240561A (en) * 1992-02-10 1993-08-31 Industrial Progress, Inc. Acid-to-alkaline papermaking process
FR2692292B1 (fr) * 1992-06-11 1994-12-02 Snf Sa Procédé de fabrication d'un papier ou d'un carton à rétention améliorée.
ES2101035T3 (es) * 1992-07-02 1997-07-01 Ecc Int Ltd Procedimiento para el control de depositos resinosos en la fabricacion de papel.
US5256252A (en) * 1992-07-15 1993-10-26 Nalco Chemical Company Method for controlling pitch deposits using lipase and cationic polymer
CA2102742A1 (en) * 1992-11-10 1994-05-11 Kevin S. Dell Use of dadmac/acrylamide copolymer on newsprint machines
US5266164A (en) * 1992-11-13 1993-11-30 Nalco Chemical Company Papermaking process with improved drainage and retention
GB9301451D0 (en) * 1993-01-26 1993-03-17 Allied Colloids Ltd Production of filled paper

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004300635A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Somar Corp 紙の製造方法
JP2009522456A (ja) * 2005-12-30 2009-06-11 アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ 紙の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
FI121314B (fi) 2010-09-30
TW275655B (ja) 1996-05-11
IL113972A (en) 1999-10-28
PT711371E (pt) 2002-01-30
US5676796A (en) 1997-10-14
DK1039026T3 (da) 2003-04-22
DE69522410T8 (de) 2008-06-26
BR9506247A (pt) 1996-04-23
CA2168092C (en) 2007-10-02
DE69522410D1 (de) 2001-10-04
DE69529306T2 (de) 2003-10-16
NO960415D0 (no) 1996-01-31
ES2161893T3 (es) 2001-12-16
ZA954454B (en) 1996-05-31
DE69522410T3 (de) 2008-03-06
EP0711371B1 (en) 2001-08-29
DE69529306D1 (de) 2003-02-06
AU2622895A (en) 1995-12-21
GB9410920D0 (en) 1994-07-20
EP1039026A1 (en) 2000-09-27
JP3696243B2 (ja) 2005-09-14
ES2161893T5 (es) 2008-03-01
FI960397A (fi) 1996-03-25
KR100386407B1 (ko) 2004-08-16
EP1039026B1 (en) 2003-01-02
EP0711371B2 (en) 2007-08-22
DE69522410T2 (de) 2002-05-29
NO323485B1 (no) 2007-05-21
MX9600431A (es) 1998-11-30
ATE204937T1 (de) 2001-09-15
NO960415L (no) 1996-03-25
CA2168092A1 (en) 1995-12-07
AU704904B2 (en) 1999-05-06
IL113972A0 (en) 1995-10-31
IN190290B (ja) 2003-07-12
DK0711371T3 (da) 2001-12-10
EP0711371A1 (en) 1996-05-15
FI960397A0 (fi) 1996-01-29
ES2188463T3 (es) 2003-07-01
NZ287497A (en) 1998-05-27
WO1995033097A1 (en) 1995-12-07
ATE230456T1 (de) 2003-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3696243B2 (ja) 紙の製造
JP4408959B2 (ja) 充填紙及びこれに使用するための組成物の製造
JP3593138B2 (ja) 填料含有紙の製造方法
DE69711697T2 (de) Verfahren zur papierherstellung und materialen
JP3675817B2 (ja) 製紙
RU2247183C2 (ru) Способ изготовления бумаги и картона
JP2010503777A (ja) 紙加工のための組成物および方法
JP2002518609A (ja) 紙及びボール紙の製造方法及び対応する新規な保持剤、及びこれによって得られる紙及びボール紙
JP2002517626A (ja) 紙及びボール紙の製造方法及び対応する新規な保持及び排水補助剤、及びこれによって得られる紙及びボール紙
AU761303B2 (en) An acid colloid in a microparticle system used in papermaking
US6719881B1 (en) Acid colloid in a microparticle system used in papermaking
JP2003533612A (ja) 製紙工程
WO2023062277A1 (en) Method for reducing starch content of an aqueous phase removed from fibre stock preparation
JPH11302994A (ja) 製紙方法
WO1997030219A1 (en) Production of filled paper and compositions for use in this

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

Year of fee payment: 5