JPH07202522A - 電子部品の実装構造 - Google Patents
電子部品の実装構造Info
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- JPH07202522A JPH07202522A JP33640493A JP33640493A JPH07202522A JP H07202522 A JPH07202522 A JP H07202522A JP 33640493 A JP33640493 A JP 33640493A JP 33640493 A JP33640493 A JP 33640493A JP H07202522 A JPH07202522 A JP H07202522A
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- electronic component
- circuit board
- ground electrode
- electrode
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】接続部材のインダクタンス成分を除去した電子
部品の実装構造を提供する。 【構成】絶縁基板11の表面に、伝送線路12,13及
び第一の接地電極14を形成するとともに、絶縁基板1
1の裏面に、第二の接地電極15を形成して回路基板1
6を構成し、回路基板16の表面に、裏面に入出力電極
2,3及びグランド電極4を形成した電子部品1を搭載
し、回路基板16の伝送線路12,13及び接地電極1
4と、電子部品1の入出力電極2,3及びグランド電極
4との間に微小な隙間18を形成し、隙間18を介し
て、回路基板16の伝送線路12,13と電子部品1の
入出力電極2,3、及び、回路基板16の接地電極14
と、電子部品1のグランド電極4とが電磁結合したもの
である。
部品の実装構造を提供する。 【構成】絶縁基板11の表面に、伝送線路12,13及
び第一の接地電極14を形成するとともに、絶縁基板1
1の裏面に、第二の接地電極15を形成して回路基板1
6を構成し、回路基板16の表面に、裏面に入出力電極
2,3及びグランド電極4を形成した電子部品1を搭載
し、回路基板16の伝送線路12,13及び接地電極1
4と、電子部品1の入出力電極2,3及びグランド電極
4との間に微小な隙間18を形成し、隙間18を介し
て、回路基板16の伝送線路12,13と電子部品1の
入出力電極2,3、及び、回路基板16の接地電極14
と、電子部品1のグランド電極4とが電磁結合したもの
である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波帯で使用さ
れるチップ型の電子部品の実装構造に関するものであ
る。
れるチップ型の電子部品の実装構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の電子部品の実装構造は、図8に示
すように、側面に外部電極51を形成したチップ型の電
子部品52を、絶縁基板53上に電極パターンによる伝
送線路54を形成した回路基板55に載置し、電子部品
52の外部電極51と伝送線路54とをはんだ56で接
合して、回路基板55に表面実装していた。この場合、
はんだ56は、電子部品52と回路基板55の機械的接
合、及び、電子部品52の外部電極51と回路基板55
の伝送線路54の電気的接続を行うものである。
すように、側面に外部電極51を形成したチップ型の電
子部品52を、絶縁基板53上に電極パターンによる伝
送線路54を形成した回路基板55に載置し、電子部品
52の外部電極51と伝送線路54とをはんだ56で接
合して、回路基板55に表面実装していた。この場合、
はんだ56は、電子部品52と回路基板55の機械的接
合、及び、電子部品52の外部電極51と回路基板55
の伝送線路54の電気的接続を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
の電子部品の実装構造においては、電子部品52の外部
電極51と回路基板55の伝送線路54をはんだ56で
接続しているため、高周波数帯では、伝送ラインにはん
だ56のインダクタンス成分が発生し、電子部品52の
電気的特性が変化して、本来の性能が発揮できなかっ
た。特に、5GHz以上のマイクロ波帯では、電子部品
52の電気的特性の変化が顕著であった。
の電子部品の実装構造においては、電子部品52の外部
電極51と回路基板55の伝送線路54をはんだ56で
接続しているため、高周波数帯では、伝送ラインにはん
だ56のインダクタンス成分が発生し、電子部品52の
電気的特性が変化して、本来の性能が発揮できなかっ
た。特に、5GHz以上のマイクロ波帯では、電子部品
52の電気的特性の変化が顕著であった。
【0004】本発明は、このような問題を解消するため
になされたものであり、電子部品の外部電極と回路基板
の伝送線路とを電磁結合し、接続部材のインダクタンス
成分を除去した電子部品の実装構造を提供することを目
的とするものである。
になされたものであり、電子部品の外部電極と回路基板
の伝送線路とを電磁結合し、接続部材のインダクタンス
成分を除去した電子部品の実装構造を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、絶縁基板の表面に伝送線路及
び接地電極を形成して回路基板を構成し、該回路基板の
表面に、裏面に外部電極を形成した電子部品を搭載し、
前記回路基板の伝送線路及び接地電極と、前記電子部品
の外部電極との間に微小な隙間を形成し、該隙間を介し
て、前記回路基板の伝送線路及び接地電極と、前記電子
部品の外部電極とが電磁結合したことを特徴とするもの
である。
めに、本発明においては、絶縁基板の表面に伝送線路及
び接地電極を形成して回路基板を構成し、該回路基板の
表面に、裏面に外部電極を形成した電子部品を搭載し、
前記回路基板の伝送線路及び接地電極と、前記電子部品
の外部電極との間に微小な隙間を形成し、該隙間を介し
て、前記回路基板の伝送線路及び接地電極と、前記電子
部品の外部電極とが電磁結合したことを特徴とするもの
である。
【0006】また、絶縁基板の表面に伝送線路及び接地
電極を形成して回路基板を構成し、該回路基板の表面
に、接着性を有する樹脂により、裏面に外部電極を形成
した電子部品を固着し、前記樹脂を介して、前記回路基
板の伝送線路及び接地電極と、前記電子部品の外部電極
とが電磁結合したことを特徴とするものである。
電極を形成して回路基板を構成し、該回路基板の表面
に、接着性を有する樹脂により、裏面に外部電極を形成
した電子部品を固着し、前記樹脂を介して、前記回路基
板の伝送線路及び接地電極と、前記電子部品の外部電極
とが電磁結合したことを特徴とするものである。
【0007】また、絶縁基板の外部に伝送線路を形成
し、前記絶縁基板の表面に、前記伝送線路と対向する位
置に結合窓を有する接地電極を形成して回路基板を構成
し、該回路基板の表面に、裏面に外部電極となる入出力
電極及びグランド電極を形成した電子部品を搭載し、前
記回路基板の接地電極と電子部品のグランド電極との間
に微小な隙間を形成し、該隙間を介して、前記回路基板
の接地電極と電子部品のグランド電極とが電磁結合する
とともに、前記結合窓を介して、前記回路基板の伝送線
路と電子部品の入出力電極とが電磁結合したことを特徴
とするものである。
し、前記絶縁基板の表面に、前記伝送線路と対向する位
置に結合窓を有する接地電極を形成して回路基板を構成
し、該回路基板の表面に、裏面に外部電極となる入出力
電極及びグランド電極を形成した電子部品を搭載し、前
記回路基板の接地電極と電子部品のグランド電極との間
に微小な隙間を形成し、該隙間を介して、前記回路基板
の接地電極と電子部品のグランド電極とが電磁結合する
とともに、前記結合窓を介して、前記回路基板の伝送線
路と電子部品の入出力電極とが電磁結合したことを特徴
とするものである。
【0008】また、電子部品の入出力電極をスロットラ
イン形に形成するとともに、回路基板の伝送線路をライ
ン形に形成したことを特徴とするものである。
イン形に形成するとともに、回路基板の伝送線路をライ
ン形に形成したことを特徴とするものである。
【0009】また、電子部品の入出力電極をライン形に
形成するとともに、回路基板の伝送線路をスロットライ
ン形に形成したことを特徴とするものである。
形成するとともに、回路基板の伝送線路をスロットライ
ン形に形成したことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、回路基板の伝送線路及び
接地電極と、電子部品の外部電極との間に、微小な隙間
又は樹脂層又は絶縁基板層が介在し、伝送線路と電子部
品間にLCによるハイパスフィルタが構成される。そし
て、Cを介して回路基板の伝送線路と電子部品の入出力
電極とが電磁結合し、カットオフ周波数以上で信号を伝
送する。
接地電極と、電子部品の外部電極との間に、微小な隙間
又は樹脂層又は絶縁基板層が介在し、伝送線路と電子部
品間にLCによるハイパスフィルタが構成される。そし
て、Cを介して回路基板の伝送線路と電子部品の入出力
電極とが電磁結合し、カットオフ周波数以上で信号を伝
送する。
【0011】
【実施例】以下、本発明による電子部品の実装構造の実
施例を図1乃至図7を用いて説明する。図1において、
1は裏面に外部電極を形成した矩形のチップ型の電子部
品であり、外部電極として、電子部品1の裏面の両端部
に、パッチ状又はライン状(図示せず)の入力電極2及
び出力電極3を対向して形成し、入力電極2と出力電極
3の間に、グランド電極4及び複数の保持電極5を形成
している。
施例を図1乃至図7を用いて説明する。図1において、
1は裏面に外部電極を形成した矩形のチップ型の電子部
品であり、外部電極として、電子部品1の裏面の両端部
に、パッチ状又はライン状(図示せず)の入力電極2及
び出力電極3を対向して形成し、入力電極2と出力電極
3の間に、グランド電極4及び複数の保持電極5を形成
している。
【0012】また、図2において、11はセラミックや
樹脂からなる絶縁基板であり、絶縁基板11の表面に、
2つのライン状の伝送線路12,13を一直線上に対向
して形成するとともに、伝送線路12,13と一定距離
を設けて絶縁した第一の接地電極14を形成している。
一方、絶縁基板11の裏面には、ほぼ全面に第二の接地
電極15を形成して、回路基板16を構成している。
樹脂からなる絶縁基板であり、絶縁基板11の表面に、
2つのライン状の伝送線路12,13を一直線上に対向
して形成するとともに、伝送線路12,13と一定距離
を設けて絶縁した第一の接地電極14を形成している。
一方、絶縁基板11の裏面には、ほぼ全面に第二の接地
電極15を形成して、回路基板16を構成している。
【0013】そして、電子部品1の保持電極5と伝送線
路12,13間の接地電極14をはんだ17で接続し、
電子部品1を回路基板16に実装している。かかる構成
によれば、電子部品1の入出力電極2,3と回路基板1
6の伝送線路12,13との間、及び、電子部品1のグ
ランド電極4と回路基板16の接地電極14との間に、
微小な隙間18が生じる。
路12,13間の接地電極14をはんだ17で接続し、
電子部品1を回路基板16に実装している。かかる構成
によれば、電子部品1の入出力電極2,3と回路基板1
6の伝送線路12,13との間、及び、電子部品1のグ
ランド電極4と回路基板16の接地電極14との間に、
微小な隙間18が生じる。
【0014】また、図3に示すように、回路基板16の
表面に、接着性を有する樹脂19を塗布し、電子部品1
を、伝送線路12,13間に跨がせて樹脂19を介して
固着し、回路基板16に実装している。かかる構成によ
れば、電子部品1の入出力電極2,3と回路基板16の
伝送線路12,13の間、及び、電子部品1のグランド
電極4と回路基板16の接地電極14の間に、樹脂19
が介在する。
表面に、接着性を有する樹脂19を塗布し、電子部品1
を、伝送線路12,13間に跨がせて樹脂19を介して
固着し、回路基板16に実装している。かかる構成によ
れば、電子部品1の入出力電極2,3と回路基板16の
伝送線路12,13の間、及び、電子部品1のグランド
電極4と回路基板16の接地電極14の間に、樹脂19
が介在する。
【0015】また、図4において、21はセラミックや
樹脂からなる多層の絶縁基板であり、絶縁基板21の内
部に、2つのライン状の伝送線路22,23を一直線上
に対向して形成し、絶縁基板21の表面に、第一の接地
電極24を形成している。なお、接地電極24には、伝
送線路22,23の端部と対向する位置に、電極の存在
しない結合窓24a,24aを設けている。一方、絶縁
基板21の裏面には、ほぼ全面に第二の接地電極25を
形成して、回路基板26を構成している。
樹脂からなる多層の絶縁基板であり、絶縁基板21の内
部に、2つのライン状の伝送線路22,23を一直線上
に対向して形成し、絶縁基板21の表面に、第一の接地
電極24を形成している。なお、接地電極24には、伝
送線路22,23の端部と対向する位置に、電極の存在
しない結合窓24a,24aを設けている。一方、絶縁
基板21の裏面には、ほぼ全面に第二の接地電極25を
形成して、回路基板26を構成している。
【0016】そして、電子部品1の入出力電極2,3
が、結合窓24a,24aの上部に位置するように、電
子部品1を回路基板26上に載置し、電子部品1の保持
電極5と結合窓24a,24a間の接地電極24をはん
だ27で接続し、電子部品1を回路基板26に実装して
いる。かかる構成によれば、電子部品1の入出力電極
2,3と回路基板26の伝送線路22,23との間に、
絶縁基板21の一部が介在するとともに、電子部品1の
グランド電極4と回路基板26の接地電極24との間
に、はんだ27による微小な隙間28が生じる。
が、結合窓24a,24aの上部に位置するように、電
子部品1を回路基板26上に載置し、電子部品1の保持
電極5と結合窓24a,24a間の接地電極24をはん
だ27で接続し、電子部品1を回路基板26に実装して
いる。かかる構成によれば、電子部品1の入出力電極
2,3と回路基板26の伝送線路22,23との間に、
絶縁基板21の一部が介在するとともに、電子部品1の
グランド電極4と回路基板26の接地電極24との間
に、はんだ27による微小な隙間28が生じる。
【0017】また、図5に示すように、電子部品35と
して、裏面の両端部に、中央に導体部が存在しないスロ
ット31a,32aを有するスロットライン形の入力電
極31及び出力電極32を平行して形成し、入力電極3
1と出力電極32の間に、グランド電極33及び複数の
保持電極34を形成して構成することもできる。
して、裏面の両端部に、中央に導体部が存在しないスロ
ット31a,32aを有するスロットライン形の入力電
極31及び出力電極32を平行して形成し、入力電極3
1と出力電極32の間に、グランド電極33及び複数の
保持電極34を形成して構成することもできる。
【0018】また、ライン形の入力電極2a及び出力電
極3aを有する電子部品1aの実装構造を図6に示す。
図6において、41はセラミックや樹脂からなる絶縁基
板であり、絶縁基板41の表面に、中央に導体部が存在
しないスロット42a,43aを有するスロットライン
形の伝送線路42,43を一直線上に対向して形成する
とともに、伝送線路42,43と一定距離を設けて絶縁
した第一の接地電極44を形成している。一方、絶縁基
板41の裏面には、ほぼ全面に第二の接地電極45を形
成して、回路基板6を構成している。かかる構成によれ
ば、電子部品1aの入出力電極2a,3aと回路基板4
6の伝送線路42,43との間、及び、、電子部品1a
のグランド電極4と回路基板46の接地電極44との間
に、はんだ47による微小な隙間48が生じる。
極3aを有する電子部品1aの実装構造を図6に示す。
図6において、41はセラミックや樹脂からなる絶縁基
板であり、絶縁基板41の表面に、中央に導体部が存在
しないスロット42a,43aを有するスロットライン
形の伝送線路42,43を一直線上に対向して形成する
とともに、伝送線路42,43と一定距離を設けて絶縁
した第一の接地電極44を形成している。一方、絶縁基
板41の裏面には、ほぼ全面に第二の接地電極45を形
成して、回路基板6を構成している。かかる構成によれ
ば、電子部品1aの入出力電極2a,3aと回路基板4
6の伝送線路42,43との間、及び、、電子部品1a
のグランド電極4と回路基板46の接地電極44との間
に、はんだ47による微小な隙間48が生じる。
【0019】ここで、電子部品1aを回路基板46に実
装する場合において、図6に示した実装構造以外に、図
3及び図4に示した実装構造と同様に、電子部品1aを
接着性を有する樹脂を介して、回路基板46に固着する
実装構造や、伝送線路42,43を絶縁基板41の内部
に形成して回路基板を構成し、この回路基板の表面に電
子部品1aを搭載する実装構造を用いることができる。
装する場合において、図6に示した実装構造以外に、図
3及び図4に示した実装構造と同様に、電子部品1aを
接着性を有する樹脂を介して、回路基板46に固着する
実装構造や、伝送線路42,43を絶縁基板41の内部
に形成して回路基板を構成し、この回路基板の表面に電
子部品1aを搭載する実装構造を用いることができる。
【0020】なお、電子部品1a,35に実装構造は、
入力電極2a,31及び出力電極3a,32と、回路基
板16,26,46の伝送線路12,13,22,2
3,42,43とを、直交するように実装することが好
ましい。また、図2,図4,図6に示した電子部品の実
装構造において、電子部品1,1a,35と回路基板1
6,26,46との接合は、はんだ17,27,47以
外に接着剤を用いることができる。さらに、回路基板1
6,26,46は、裏面に接地電極15,25,45を
有しないものでも使用することができる。
入力電極2a,31及び出力電極3a,32と、回路基
板16,26,46の伝送線路12,13,22,2
3,42,43とを、直交するように実装することが好
ましい。また、図2,図4,図6に示した電子部品の実
装構造において、電子部品1,1a,35と回路基板1
6,26,46との接合は、はんだ17,27,47以
外に接着剤を用いることができる。さらに、回路基板1
6,26,46は、裏面に接地電極15,25,45を
有しないものでも使用することができる。
【0021】ここで、電子部品の入出力電極及びグラン
ド電極、並びに、回路基板の伝送線路及び接地電極の形
状は、図1乃至図6に示したものに限定するものではな
く、要は電子部品の入出力電極と回路基板の伝送線路と
の間、及び、電子部品のグランド電極と回路基板の第一
の接地電極との間に、微小な隙間又は樹脂又は絶縁基板
が介在するような形状や構造であればよい。
ド電極、並びに、回路基板の伝送線路及び接地電極の形
状は、図1乃至図6に示したものに限定するものではな
く、要は電子部品の入出力電極と回路基板の伝送線路と
の間、及び、電子部品のグランド電極と回路基板の第一
の接地電極との間に、微小な隙間又は樹脂又は絶縁基板
が介在するような形状や構造であればよい。
【0022】このように構成した電子部品の実装構造に
よれば、電子部品の入出力電極と回路基板の伝送線路と
の間、及び、電子部品のグランド電極と回路基板の第一
の接地電極との間に、微小な隙間又は樹脂又は絶縁基板
等の微小な隙間が介在するため、その等価回路は、図7
に示すように、L1,L2,L3,L4,L5及びC
1,C2,C3を有するものとなる。
よれば、電子部品の入出力電極と回路基板の伝送線路と
の間、及び、電子部品のグランド電極と回路基板の第一
の接地電極との間に、微小な隙間又は樹脂又は絶縁基板
等の微小な隙間が介在するため、その等価回路は、図7
に示すように、L1,L2,L3,L4,L5及びC
1,C2,C3を有するものとなる。
【0023】このうち、L1,L2,L3,L4,L5
は、回路基板のグランド側の寄生インダクタンス成分で
あり、C1,C2,C3は、電子部品の入出力電極及び
グランド電極と回路基板の伝送線路及び第一の接地電極
との間のキャパシタンス成分である。そして、C1,C
2,C3により、電子部品の入出力電極及びグランド電
極と回路基板の伝送線路及び第一の接地電極とが電磁結
合するとともに、L1,L2,C1及びL3,L4,C
2は、ハイパスフィルタを構成しているため、そのカッ
トオフ周波数以上で信号を伝送する。
は、回路基板のグランド側の寄生インダクタンス成分で
あり、C1,C2,C3は、電子部品の入出力電極及び
グランド電極と回路基板の伝送線路及び第一の接地電極
との間のキャパシタンス成分である。そして、C1,C
2,C3により、電子部品の入出力電極及びグランド電
極と回路基板の伝送線路及び第一の接地電極とが電磁結
合するとともに、L1,L2,C1及びL3,L4,C
2は、ハイパスフィルタを構成しているため、そのカッ
トオフ周波数以上で信号を伝送する。
【0024】なお、L5は電子部品のグランド電極と、
回路基板の接地電極間に形成されるが、そのインダクタ
ンス値は非常に小さいため、信号に影響を与えることが
ない。したがって、伝送ラインに信号に対して影響を持
つインダクタンス成分が発生しないため、電子部品の特
性が変化しない。
回路基板の接地電極間に形成されるが、そのインダクタ
ンス値は非常に小さいため、信号に影響を与えることが
ない。したがって、伝送ラインに信号に対して影響を持
つインダクタンス成分が発生しないため、電子部品の特
性が変化しない。
【0025】また、図3,図4に示した電子部品の実装
構造は、電子部品の入出力電極と回路基板の伝送線路と
の間、及び、電子部品のグランド電極と回路基板の第一
の接地電極との間に、樹脂や絶縁基板等の誘電体が介在
する。そのため、樹脂や絶縁基板の誘電率により、図1
2に示した等価回路のC1,C2,C3が増加しカット
オフ周波数が低下するため、より低周波数より電磁結合
させることができる。
構造は、電子部品の入出力電極と回路基板の伝送線路と
の間、及び、電子部品のグランド電極と回路基板の第一
の接地電極との間に、樹脂や絶縁基板等の誘電体が介在
する。そのため、樹脂や絶縁基板の誘電率により、図1
2に示した等価回路のC1,C2,C3が増加しカット
オフ周波数が低下するため、より低周波数より電磁結合
させることができる。
【0026】さらに、樹脂及び絶縁基板の誘電率及び厚
みを変更することにより、カットオフ周波数を可変し、
伝送周波数の下限値を調整することが可能になるととも
に、入力インピーダンスを調整して、回路側とのインピ
ーダンス整合を図ることができる。
みを変更することにより、カットオフ周波数を可変し、
伝送周波数の下限値を調整することが可能になるととも
に、入力インピーダンスを調整して、回路側とのインピ
ーダンス整合を図ることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる電
子部品の実装構造によれば、電子部品の外部電極と、回
路基板の伝送線路及び第一の接地電極との間に、微小な
隙間又は樹脂又は絶縁基板が介在し、そのキャパシタン
ス成分で電磁結合するため、電極接続のための接続部材
が不要になる。その結果、伝送ラインにインダクタンス
成分が発生しないため、電子部品の電気的特性が変化せ
ず、本来の性能を発揮することができる。また、電子部
品の外部電極と、回路基板の伝送線路及び第一の接地電
極との間に介在する樹脂又は絶縁基板の誘電率及び厚み
を変更することにより、伝送周波数の下限値を調整する
ことができるとともに、回路側とのインピーダンス整合
を図ることができる。
子部品の実装構造によれば、電子部品の外部電極と、回
路基板の伝送線路及び第一の接地電極との間に、微小な
隙間又は樹脂又は絶縁基板が介在し、そのキャパシタン
ス成分で電磁結合するため、電極接続のための接続部材
が不要になる。その結果、伝送ラインにインダクタンス
成分が発生しないため、電子部品の電気的特性が変化せ
ず、本来の性能を発揮することができる。また、電子部
品の外部電極と、回路基板の伝送線路及び第一の接地電
極との間に介在する樹脂又は絶縁基板の誘電率及び厚み
を変更することにより、伝送周波数の下限値を調整する
ことができるとともに、回路側とのインピーダンス整合
を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例における電子部品の、(a)
は斜視図であり、(b)は底面図である。
は斜視図であり、(b)は底面図である。
【図2】本発明の実施例による電子部品の実装構造を示
す、(a)は一部断面斜視図であり、(b)は断面図で
ある。
す、(a)は一部断面斜視図であり、(b)は断面図で
ある。
【図3】本発明の第二の実施例による電子部品の実装構
造を示す、(a)は一部断面斜視図であり、(b)は断
面図である。
造を示す、(a)は一部断面斜視図であり、(b)は断
面図である。
【図4】本発明の第三の実施例による電子部品の実装構
造を示す、(a)は一部断面斜視図であり、(b)は断
面図である。
造を示す、(a)は一部断面斜視図であり、(b)は断
面図である。
【図5】本発明の実施例における電子部品の第二の実施
例の底面図である。
例の底面図である。
【図6】本発明の第四の実施例による電子部品の実装構
造を示す、(a)は一部断面斜視図であり、(b)は断
面図である。
造を示す、(a)は一部断面斜視図であり、(b)は断
面図である。
【図7】本発明の第一乃至第四の実施例による、電子部
品の実装構造の等価回路である。
品の実装構造の等価回路である。
【図8】従来の電子部品の実装構造を示す断面図であ
る。
る。
1,1a,35 電子部品 2,2a,31 入力電極 3,3a,32 出力電極 4,33 グランド電極 11,21,41 絶縁基板 12,13,22,23 伝送線路 42,43 伝送線路 14,15,24,25 接地電極 44,45 接地電極 16,26,46 回路基板 18,28,48 隙間 19 樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 充英 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 降谷 孝治 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内
Claims (5)
- 【請求項1】絶縁基板の表面に伝送線路及び接地電極を
形成して回路基板を構成し、該回路基板の表面に、裏面
に外部電極を形成した電子部品を搭載し、前記回路基板
の伝送線路及び接地電極と、前記電子部品の外部電極と
の間に微小な隙間を形成し、該隙間を介して、前記回路
基板の伝送線路及び接地電極と、前記電子部品の外部電
極とが電磁結合したことを特徴とする電子部品の実装構
造。 - 【請求項2】絶縁基板の表面に伝送線路及び接地電極を
形成して回路基板を構成し、該回路基板の表面に、接着
性を有する樹脂により、裏面に外部電極を形成した電子
部品を固着し、前記樹脂を介して、前記回路基板の伝送
線路及び接地電極と、前記電子部品の外部電極とが電磁
結合したことを特徴とする電子部品の実装構造。 - 【請求項3】絶縁基板の外部に伝送線路を形成し、前記
絶縁基板の表面に、前記伝送線路と対向する位置に結合
窓を有する接地電極を形成して回路基板を構成し、該回
路基板の表面に、裏面に外部電極となる入出力電極及び
グランド電極を形成した電子部品を搭載し、前記回路基
板の接地電極と電子部品のグランド電極との間に微小な
隙間を形成し、該隙間を介して、前記回路基板の接地電
極と電子部品のグランド電極とが電磁結合するととも
に、前記結合窓を介して、前記回路基板の伝送線路と電
子部品の入出力電極とが電磁結合したことを特徴とする
電子部品の実装構造。 - 【請求項4】電子部品の入出力電極をスロットライン形
に形成するとともに、回路基板の伝送線路をライン形に
形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載
の電子部品の実装構造。 - 【請求項5】電子部品の入出力電極をライン形に形成す
るとともに、回路基板の伝送線路をスロットライン形に
形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載
の電子部品の実装構造。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33640493A JP3161196B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 電子部品の実装構造 |
DE69422968T DE69422968T2 (de) | 1993-12-22 | 1994-12-21 | Montageanordnung für elektronisches Bauteil |
EP94120343A EP0660649B1 (en) | 1993-12-22 | 1994-12-21 | Mounting structure for electronic component |
US08/362,805 US5532658A (en) | 1993-12-22 | 1994-12-22 | Mounting structure for electronic component |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33640493A JP3161196B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 電子部品の実装構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07202522A true JPH07202522A (ja) | 1995-08-04 |
JP3161196B2 JP3161196B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=18298792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33640493A Expired - Fee Related JP3161196B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-28 | 電子部品の実装構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3161196B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09260182A (ja) * | 1996-03-19 | 1997-10-03 | Murata Mfg Co Ltd | チップ電子部品およびその実装方法 |
JPH11195732A (ja) * | 1998-01-06 | 1999-07-21 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置 |
JP2018049930A (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
KR20180125068A (ko) * | 2017-05-11 | 2018-11-22 | (주)파트론 | 유전체 도파관 필터 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33640493A patent/JP3161196B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09260182A (ja) * | 1996-03-19 | 1997-10-03 | Murata Mfg Co Ltd | チップ電子部品およびその実装方法 |
JPH11195732A (ja) * | 1998-01-06 | 1999-07-21 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体装置 |
JP2018049930A (ja) * | 2016-09-21 | 2018-03-29 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
KR20180125068A (ko) * | 2017-05-11 | 2018-11-22 | (주)파트론 | 유전체 도파관 필터 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3161196B2 (ja) | 2001-04-25 |
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