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JPH07208461A - ステアリングコラム用軸受装置 - Google Patents

ステアリングコラム用軸受装置

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Publication number
JPH07208461A
JPH07208461A JP2377094A JP2377094A JPH07208461A JP H07208461 A JPH07208461 A JP H07208461A JP 2377094 A JP2377094 A JP 2377094A JP 2377094 A JP2377094 A JP 2377094A JP H07208461 A JPH07208461 A JP H07208461A
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JP
Japan
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bush
inner ring
ring
bearing device
extending
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JP2377094A
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Atsushi Ueno
篤志 上野
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Oiles Industry Co Ltd
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Oiles Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自動調心機能を備えかつインナーブッシュと
コラムシャフトとの間に片当たり等の不具合を生じない
ステアリングコラム用軸受装置を提供する。 【構成】 外周面に凸条部201を備えた外輪203と
内輪204の一方の端部内側に延設された環状リップ部
205と該リップ部から軸方向に所定間隔へだてた内面
に突設された係止突条部206と該リップ部と内輪内面
と係止突条部とで画定される円筒凹面部207を備えた
内輪208と該外輪の内面と内輪の外面とを一体的に連
結する支持脚209とから成るアウターブッシュ200
と該アウターブッシュ凹面部207に保持されたインナ
ーブッシュ300とで構成される。該軸受はアウターブ
ッシュ外周面の凸条部においてハウジング500内に圧
入され、コラムシャフト400はアウターブッシュの環
状リップ部に締代をもって摺接し、インナーブッシュの
内周面と所定の軸受隙間を保持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のステアリングコ
ラムシャフトを支承するステアリングコラム用軸受装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動車のステアリングコラムシ
ャフトを支承するステアリングコラム用軸受としては、
ボールベアリングあるいは合成樹脂からなるすべり軸受
が使用されている。一般に、自動車のステアリングコラ
ムシャフトを支承する軸受は荷重や速度などの回転条件
は差ほど厳しくないが、アイドリング時等にコラムシャ
フトに作用する振動を吸収する振動吸収性や摩擦トルク
の安定性が要求される。ボールベアリングは摩擦トルク
は安定しているものの振動吸収性に劣り、またボールベ
アリングが固定されるハウジングおよび該ベアリングに
支承されるコラムシャフトの寸法精度を高精度に仕上げ
る必要があるため、ベアリング自体の高価な点に加えて
加工コストも高くなるという問題がある。また、合成樹
脂からなるすべり軸受は上記ボールベアリングに比べ価
格が安価で、振動吸収性に優れるという利点を有するも
のの、すべり軸受とコラムシャフトとの間に適度なクリ
アランス(摺動隙間)を必要とするため、コラムシャフ
トに生じる振動により該シャフトと軸受との間に衝突音
を発生し、自動車を運転する者に不快音として伝達され
るという問題がある。この衝突音の発生を抑制するべく
クリアランスを小さくするとスティックスリップ現象を
生じ、摩擦トルクの安定性を阻害するという問題が生じ
る。
【0003】上記実情に鑑み本出願人は、先に実願平4
−54411号(以下「先行技術」という)において、
ステアリング操作時(ハンドル回転時)にはコラムシャ
フトに作用する負荷を軸受により円滑に支承し、アイド
リング時等コラムシャフトに負荷が加わらない状態にお
いては該シャフトに作用する振動を吸収することができ
るステアリングコラム用軸受装置を提案した。この先行
技術から成るステアリングコラム用軸受装置を図7およ
び図7のハ−ハ線断面図である図8によって説明する
と、ゴム弾性体あるいは弾性を有する合成樹脂から成る
アウターブッシュ2と該アウターブッシュ2の内面に挿
入されるインナーブッシュ3とから構成された軸受1と
該軸受1を圧入固定するハウジング5と該軸受1に支承
されるコラムシャフト4とから成り、該アウターブッシ
ュ2はその外周面に該ブッシュの軸線方向にかつ円周方
向全周にわたって形成された複数個の凸条部21を備え
た外輪23と該外輪23の内面において該外輪23と軸
方向に延設された複数個の支持脚24によって一体的に
連結され、内面に該内面の一方の端部に径方向内側に該
インナーブッシュ3の内径より僅かに小さい直径をもっ
て突出する円周方向にわたって形成された環状リップ部
26と該リップ部と連続する拡径円筒部27と該リップ
部26と軸線方向に所定間隔へだてた該拡径円筒部27
の円周方向の一部もしくは全周にインナーブッシュ3の
内径より大きく外径より小さい直径の係止突条部28を
備えた内輪29とから形成されており、該インナーブッ
シュ3は該アウターブッシュ内輪内面の環状リップ部2
6と係止突条部28との間の拡径円筒部27に挿入保持
されており、該インナーブッシュ3を保持したアウター
ブッシュ2はその外輪外周面の凸条部においてハウジン
グ5内に圧入固定され、コラムシャフト4はアウターブ
ッシュ内輪内面の環状リップ部26に締代をもって摺接
し、インナーブッシュ3内周面とは所定の軸受隙間を保
持して支承されてなる、ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した先行技術から
なるステアリングコラム用軸受装置は前記従来技術の問
題点を解決し、ステアリング操作時(ハンドル回転時)
にはコラムシャフトに作用する負荷を軸受により円滑に
支承し、アイドリング時等コラムシャフトに負荷が加わ
らない状態においては該シャフトに作用する振動を吸収
することができるものであった。しかしながら、当該軸
受装置をハウジングの両端にそれぞれ固定し、該装置に
シャフトを挿入するにあたり、両軸受装置の製作交差等
に起因する軸心のずれ、所謂ミスアライメントを生じた
場合には、何れか一方の軸受装置に過大な負荷が作用す
るという問題が新たに生じた。また、軸受装置をハウジ
ングに対し軸方向の抜け止めおよび円周方向の回り止め
を目的として強固に圧入する場合、該軸受はその外輪の
外周面において圧入されることになるが、外輪と内輪と
はその軸方向に延設された支持脚によって連結されてい
るので、圧入力が該支持脚部分の外周面と支持脚間の外
周面とでは異なり、コラムシャフトを支承する内輪の拡
径円筒部に保持されたインナーブッシュに当該圧入力が
均等に作用しない場合があり、インナーブッシュとコラ
ムシャフトとの間に片当たり等の不具合を生ずるという
問題も生じた。本発明者らは先行技術からなる軸受装置
に自動調心機能を付加することにより、また内、外輪を
連結する支持脚を変更することにより上記問題を解決す
ることができることを見出し、本発明をなすに至った。
本発明は先行技術の改良に係り、自動調心機能を備えか
つ圧入力に起因するインナーブッシュとコラムシャフト
との間に片当たり等の不具合を生ずることのない構成を
備えたステアリングコラム用軸受装置を得ることを目的
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、外周面に軸方向に沿って延びる複数個の凸条部を
備えた外輪と内面の一方の端部に径方向内側に延設され
た環状リップ部と該環状リップ部から軸方向に所定間隔
へだてた内面に突設された係止突条部と該環状リップ部
と内面と係止突条部とで画定される円筒凹面部を備えた
内輪と該外輪の内面と内輪の外面とをその円周方向にお
いて一体的に連結する支持脚とから成り、ゴム弾性体あ
るいは弾性を有する合成樹脂で形成されたアウターブッ
シュと該アウターブッシュ内輪の円筒凹面部に保持され
たインナーブッシュとで軸受が構成されており、該軸受
は外輪外周面の凸条部においてハウジング内に圧入固定
され、コラムシャフトはアウターブッシュ内輪の環状リ
ップ部に締代をもって摺接していると共にインナーブッ
シュの内周面と所定の軸受隙間を保持して支承されてな
るステアリングコラム用軸受装置によって達成される。
【0006】上述した構成からなるステアリングコラム
用軸受装置において、外輪と内輪とをその円周方向にお
いて一体的に連結する支持脚は、一方の端部が内輪の円
筒凹面部に対応しかつ該円筒凹面部の軸方向長さの中央
部を含む内輪の外面に延設され、他方の端部が該内輪外
面に対応する外輪の内面に延設された一つの支持脚ある
いは複数個の支持脚から成る。また、他の態様におい
て、外輪と内輪とをその円周方向において一体的に連結
する支持脚は、一方の端部が内輪の円筒凹面部に対応し
かつ該円筒凹面部の軸方向長さの中央部を含む内輪の外
面に延設され、他方の端部が外輪の一方の端部内面に延
設された一つの傾斜支持脚あるいは複数個の傾斜支持脚
から成る。
【0007】上述した構成において、アウターブッシュ
を形成するゴム弾性体としては天然ゴムあるいは合成ゴ
ムが使用され、また弾性を有する合成樹脂とは柔軟であ
ってかつ強靱であり、概ねショア硬さ(D型)40〜60、
反発弾性値(JIS−K6301)が50〜80を有してい
てゴム状の弾性挙動を残存しているもので、例えばポリ
エステル・エーテル共重合体あるいはポリウレタンなど
が使用される。インナーブッシュは薄鋼板と該鋼板の表
面に一体に接合された焼結金属合金層と該合金層に含浸
被覆された合成樹脂層の三層構造からなり、該合成樹脂
層を内側にして円筒状に捲回した所謂巻きブッシュが使
用される。また、アウターブッシュ内輪の環状リップ部
の内径寸法あるいは内輪の環状リップ部の内径面にその
円周方向に形成された複数個の突起部で形成される直径
寸法はインナーブッシュの内径寸法よりも該インナーブ
ッシュとコラムシャフトとの間のクリアランスに相当す
る量、具体的には0.02〜0.20mmだけ小さく形成されてい
る。
【0008】
【作用】コラムシャフトが支承されるアウターブッシュ
の内輪と外輪とは、一方の端部が内輪の円筒凹面部に対
応しかつ該円筒凹面部の軸方向長さの中央部を含む内輪
の外面に延設され、他方の端部が該内輪外面に対応する
外輪の内面に延設された円周方向の一つの支持脚あるい
は複数個の支持脚、または一方の端部が内輪の円筒凹面
部に対応しかつ該円筒凹面部の軸方向長さの中央部を含
む内輪の外面に延設され、他方の端部が外輪の一方の端
部内面に延設された円周方向の一つの傾斜支持脚あるい
は複数個の傾斜支持脚によって一体的に連結されている
ので、該内輪には自動調心機能が与えられる。また、軸
受をハウジング内に軸方向の抜け止めおよび円周方向の
回り止めを目的として強固に圧入する場合、該軸受はそ
の外輪の外周面において圧入されることになるが、外輪
と内輪とはその円周方向において支持脚によって一体的
に連結されているので、圧入力は内輪の円筒凹面部に保
持されたインナーブッシュに均等に作用し、インナーブ
ッシュとコラムシャフトとの間に片当たり等の不具合を
生ずることはない。
【0009】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す添付図面に
より詳細に説明する。図1乃至図3は本発明のステアリ
ングコラム用軸受装置を示すものである。図において、
100は軸受であり、該軸受100はゴム弾性体あるい
は弾性を有する合成樹脂からなるアウターブッシュ20
0と該アウターブッシュ200内に挿入固定されるイン
ナーブッシュ300とから構成されている。該アウター
ブッシュ200はその外周面に該ブッシュの軸方向に沿
って延びる複数個の凸条部201と一方の端部に径方向
外方に延設された環状鍔部202を備えた外輪203
と、内面204の一方の端部に径方向内側に延設された
環状リップ部205と該環状リップ部205から軸方向
に所定間隔へだてた内面204に突設された環状の係止
突条部206と該環状リップ部205と内面204と係
止突条部206とで画定される円筒凹面部207とを備
えた内輪208と、該外輪203の内面と内輪208の
外面とをその円周方向において一体的に連結する支持脚
209とから成る。
【0010】該外輪203と内輪208とをその円周方
向において一体的に連結する支持脚209は、一方の端
部が内輪208の円筒凹面部207に対応しかつ該円筒
凹面部207の軸方向長さの中央部を含む内輪208の
外面に延設され、他方の端部が該内輪208の外面に対
応する外輪203の内面に延設された一つの支持脚から
なる。上記アウターブッシュ200の構成において、外
輪203の一方の端部に一体に形成された環状鍔部20
2は軸受100を後述するハウジングへの圧入固定の
際、ハウジングの端部に固定する場合において必要とさ
れるもので、軸受100をハウジング内の任意の位置に
圧入固定する場合には必要としない。
【0011】該インナーブッシュ300は薄鋼板と該薄
鋼板の表面に一体に接合された焼結金属合金層と該合金
層に含浸被覆された合成樹脂層の三層構造からなり、該
合成樹脂層を内側にして円筒状に捲回した、所謂巻きブ
ッシュからなる。図1中、符号301は該巻きブッシュ
の突き合わせ部である。
【0012】該インナーブッシュ300は前記アウター
ブッシュ200の内輪内面204の円筒凹面部207に
保持され、軸受100が構成される。この構成におい
て、内輪208の環状リップ部205の内径寸法Dはイ
ンナーブッシュ300の内径寸法dよりも該インナーブ
ッシュ300と該ブッシュ300に支承されるコラムシ
ャフト400との間のクリアランス(摺動隙間)に相当
する量、具体的には0.02〜0.20mmだけ小さく形成されて
いる。また、環状の係止突条部206の直径はインナー
ブッシュ300の内径より大きく外径より小さく形成さ
れている。そして、インナーブッシュ300はアウター
ブッシュ200の内輪208の円筒凹面部207に保持
されることにより、該インナーブッシュ300のアウタ
ーブッシュ内輪208からの抜け出しは防止される。
【0013】このように構成された軸受100はパイプ
状のハウジング500内に圧入固定される。この実施例
では、軸受100をハウジング500の端部に圧入固定
する態様を示しており、該軸受100のアウターブッシ
ュ外輪203の環状鍔部202の内面は該ハウジング5
00の端面に当接して固定されている。該軸受100の
インナーブッシュ300内周面にコラムシャフト400
が挿入され、軸受装置が構成される。該軸受100をハ
ウジング500内に軸方向の抜け止めおよび円周方向の
回り止めを目的として強固に圧入する場合、該軸受10
0はその外輪203の外周面において圧入されることに
なるが、外輪203と内輪208とはその円周方向にお
いて一つの支持脚209によって連結されているので、
圧入力は内輪208の円筒凹面部207に保持されたイ
ンナーブッシュ300に均等に作用することになり、イ
ンナーブッシュ300とコラムシャフト400との間に
片当たり等の不具合を生ずることはない。
【0014】図4及び図5は、前記図1乃至図3に示す
構成からなる軸受装置において、アウターブッシュ20
0の外輪203と内輪208とを一体的に連結する支持
脚209の他の態様および内輪208の環状リップ部2
05の他の態様を示すもので、その他の構成は前記図1
乃至図3に示す構成と同様である。すなわち、図4及び
図5において、アウターブッシュ200の外輪203と
内輪208とをその円周方向において一体的に連結する
支持脚は、一方の端部が内輪208の円筒凹面部207
に対応しかつ該円筒凹面部207の軸方向長さの中央部
を含む内輪208の外面に延設され、他方の端部が該内
輪208の外面に対応する外輪203の内面に延設され
た複数個の支持脚2091からなっている。また、内輪
208の環状リップ部205の内径面にはその円周方向
に複数個の突起部2051が形成されており、該突起部
2051で形成される内径寸法はインナーブッシュ30
0の内径寸法より該インナーブッシュ300と該ブッシ
ュ300に支承されるコラムシャフト400との間のク
リアランス(摺動隙間)に相当する量、具体的には0.02
〜0.20mmだけ小さく形成されている。このように複数個
の突起部2051によりコラムシャフト400を支持す
ることにより、該コラムシャフト400に該突起部20
51の締代による摩擦トルクの影響を軽減させることが
できる。
【0015】図6は、前記図1乃至図3に示す構成から
なる軸受装置において、アウターブッシュ200の外輪
203と内輪208とを一体的に連結する支持脚209
のさらに他の態様を示すもので、その他の構成は前記図
1乃至図3に示す構成と同様である。すなわち、図6に
おいて、アウターブッシュ200の外輪203と内輪2
08とをその円周方向において一体的に連結する支持脚
は、一方の端部が内輪208の円筒凹面部207に対応
しかつ該円筒凹面部207の軸方向長さの中央部を含む
内輪208の外面に延設され、他方の端部が外輪203
の一方の端部内面に延設された一つの傾斜支持脚209
2からなっている。この図6に示す構成においても、前
記図4乃至図5に示すようにアウターブッシュ200の
外輪203と内輪208とをその円周方向において複数
個の傾斜支持脚で連結する態様、また内輪208の環状
リップ部205の内径面にその円周方向に複数個の突起
部2051を形成し、突起部2051によりコラムシャ
フト400を支持する態様を採ることができる。
【0016】上述した図1乃至図2、図4乃至図5およ
び図6に示す構成において、アウターブッシュ200の
外輪203の外周面に形成された複数個の凸条部201
はその形状が横断面三角形状を呈するものとして例示し
たが、この凸状部201の形状はその他横断面方形状、
半円形状などとすることもできる。また、アウターブッ
シュ内輪208の内面204にインナーブッシュ300
の内径より大きく外径より小さい直径の環状の係止突条
部206を形成した態様について例示したが、該係止突
条部206を内輪内面204にその円周方向に複数個分
割した態様としても同様の作用をなすものである。
【0017】
【発明の効果】上述したステアリングコラム用軸受装置
において、コラムシャフトが支承されるアウターブッシ
ュの内輪と外輪とは、一方の端部が内輪の円筒凹面部に
対応しかつ該円筒凹面部の軸方向長さの中央部を含む内
輪の外面に延設され、他方の端部が該内輪外面に対応す
る外輪の内面に延設された円周方向の一つの支持脚ある
いは複数個の支持脚、または一方の端部が内輪の円筒凹
面部に対応しかつ該円筒凹面部の軸方向長さの中央部を
含む内輪の外面に延設され、他方の端部が外輪の一方の
端部内面に延設された円周方向の一つの傾斜支持脚ある
いは複数個の傾斜支持脚によって一体的に連結されてい
るので、該内輪には自動調心機能が与えられ、ミスアラ
イメントに起因する何れか一方の軸受装置に過大な負荷
が作用するということはない。また、軸受をハウジング
内に軸方向の抜け止めおよび円周方向の回り止めを目的
として強固に圧入する場合、該軸受はその外輪の外周面
において圧入されることになるが、外輪と内輪とはその
円周方向において支持脚によって一体的に連結されてい
るので、圧入力は内輪の拡径円筒部に保持されたインナ
ーブッシュに均等に作用し、インナーブッシュとコラム
シャフトとの間に片当たり等の不具合を生ずることはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステアリングコラム用軸受装置を示す
断面図である。
【図2】図1のイ−イ線断面図である。
【図3】図1のA部拡大断面図である。
【図4】本発明のステアリングコラム用軸受装置の他の
実施例を示す断面図である。
【図5】図4のロ−ロ線断面図である。
【図6】本発明のステアリングコラム用軸受装置のさら
に他の実施例を示す断面図である。
【図7】先行技術の軸受装置を示す断面図である。
【図8】図7のハ−ハ線断面図である。
【符号の説明】
100 軸受 200 アウターブッシュ 201 凸条部 203 外輪 204 内輪内面 205 環状リップ部 206 係止突条部 207 円筒凹面部 208 内輪 209 支持脚 300 インナーブッシュ 400 コラムシャフト 500 ハウジング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に軸方向に沿って延びる複数個の
    凸条部を備えた外輪と内面の一方の端部に径方向内側に
    延設された環状リップ部と該環状リップ部から軸方向に
    所定間隔へだてた内面に突設された係止突条部と該環状
    リップ部と内面と係止突条部とで画定される円筒凹面部
    を備えた内輪と該外輪の内面と内輪の外面とをその円周
    方向において一体的に連結する支持脚とから成り、ゴム
    弾性体あるいは弾性を有する合成樹脂で形成されたアウ
    ターブッシュと該アウターブッシュ内輪の円筒凹面部に
    保持されたインナーブッシュとで軸受が構成されてお
    り、該軸受は外輪外周面の凸条部においてハウジング内
    に圧入固定され、コラムシャフトはアウターブッシュ内
    輪の環状リップ部に締代をもって摺接していると共にイ
    ンナーブッシュの内周面と所定の軸受隙間を保持して支
    承されていることを特徴とするステアリングコラム用軸
    受装置。
  2. 【請求項2】 外輪と内輪とをその円周方向において一
    体的に連結する支持脚は、一方の端部が内輪の円筒凹面
    部に対応しかつ該円筒凹面部の軸方向長さの中央部を含
    む内輪の外面に延設され、他方の端部が該内輪外面に対
    応する外輪の内面に延設された一つの支持脚から成る請
    求項1に記載のステアリングコラム用軸受装置。
  3. 【請求項3】 外輪と内輪とをその円周方向において一
    体的に連結する支持脚は、一方の端部が内輪の円筒凹面
    部に対応しかつ該円筒凹面部の軸方向長さの中央部を含
    む内輪外面に延設され、他方の端部が該内輪外面に対応
    する外輪の内面に延設された複数個の支持脚から成る請
    求項1に記載のステアリングコラム用軸受装置。
  4. 【請求項4】 外輪と内輪とをその円周方向において一
    体的に連結する支持脚は、一方の端部が内輪の円筒凹面
    部に対応しかつ該円筒凹面部の軸方向長さの中央部を含
    む内輪の外面に延設され、他方の端部が外輪の一方の端
    部内面に延設された一つの傾斜支持脚から成る請求項1
    に記載のステアリングコラム用軸受装置。
  5. 【請求項5】 外輪と内輪とをその円周方向において一
    体的に連結する支持脚は、一方の端部が内輪の円筒凹面
    部に対応しかつ該円筒凹面部の軸方向長さの中央部を含
    む内輪の外面に延設され、他方の端部が外輪の一方の端
    部内面に延設された複数個の傾斜支持脚から成る請求項
    1に記載のステアリングコラム用軸受装置。
  6. 【請求項6】 アウターブッシュ内輪の環状リップ部の
    内径は、インナーブッシュの内径より僅かに小さく形成
    されている請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載
    のステアリングコラム用軸受装置。
  7. 【請求項7】 アウターブッシュ内輪の環状リップ部の
    内径面には、その円周方向に複数個の突起部が形成され
    ており、該突起部の端面によって形成される直径はイン
    ナーブッシュの内径より僅かに小さく形成されている請
    求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のステアリン
    グコラム用軸受装置。
  8. 【請求項8】 インナーブッシュは、鋼薄板と該薄板の
    表面に一体に接合された焼結合金層と該合金層に含浸被
    覆された合成樹脂層との三層構造から成り、該合成樹脂
    層を内側にして円筒状に捲回した巻きブッシュから成る
    請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のステアリ
    ングコラム用軸受装置。
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