JPH11141546A - ステアリングコラム用軸受及びこの軸受を用いた軸受装置 - Google Patents
ステアリングコラム用軸受及びこの軸受を用いた軸受装置Info
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- JPH11141546A JPH11141546A JP32537997A JP32537997A JPH11141546A JP H11141546 A JPH11141546 A JP H11141546A JP 32537997 A JP32537997 A JP 32537997A JP 32537997 A JP32537997 A JP 32537997A JP H11141546 A JPH11141546 A JP H11141546A
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Abstract
法精度の影響を受けることなく、インナーブッシュの内
径寸法精度(真円度)を保つことができるステアリング
コラム用軸受及びこれを用いた軸受装置を提供するこ
と。 【解決手段】 ステアリングコラム用軸受23は、アウ
ターブッシュ21及びアウターブッシュ21内に保持さ
れるインナーブッシュ22からなり、アウターブッシュ
21は、リップ部32及びリップ部32と軸方向に所定
間隔へだてて円周方向に沿って突設された係止突条部3
4を具備した内輪35と、凸条部36を具備した外輪3
8と、内輪35の円筒凹部33に対応しない外周面と該
外周面に対応する外輪38の内周面とをその円周方向に
おいて一体的に連結する支持脚39と、内輪35のリッ
プ部32側の外周面と支持脚39と該リップ部32側の
外周面に対応する外輪38の内周面とで形成される環状
凹部40に嵌合挿入された金属製の円筒体41とからな
っている。
Description
グコラムシャフトを支承するステアリングコラム用軸受
及びこの軸受を用いた軸受装置に関する。
ャフトを支承するステアリングコラム用軸受としては、
ボールベアリング又は合成樹脂からなるすべり軸受が使
用されている。一般に、自動車のステアリングコラムシ
ャフトを支承する軸受に対しては、荷重や速度などの回
転条件は差ほど厳しくないが、アイドリング時等にコラ
ムシャフトに作用する振動を吸収する振動吸収性や摩擦
トルクの安定性が要求される。ボールベアリングは、そ
の摩擦トルクは安定しているものの振動吸収性に劣り、
またボールベアリングが固定されるハウジング及び該ボ
ールベアリングに支承されるコラムシャフトの寸法精度
を高精度に仕上げる必要があるため、ベアリング自体の
高価な点に加えて加工コストも高くなるという問題があ
る。
ルベアリングに比べ、価格が安く、振動吸収性に優れる
という利点を有するものの、すべり軸受とコラムシャフ
トとの間に適度のクリアランス(軸受隙間)を必要とす
るため、コラムシャフトに生じる振動により該シャフト
と軸受との間に衝突音を発生し、自動車を運転する者に
不快音として伝達されるという問題がある。この衝突音
の発生を抑制するべくクリアランスを小さくするとステ
ィックスリップ現象を生じ、摩擦トルクの安定性を阻害
するという問題が生じる。
40611号(特開平8−184315号:以下「先行
技術」という)において、ステアリング操作時(ハンド
ル回転時)にはコラムシャフトに作用する負荷を軸受に
より円滑に支承し、アイドリング時等コラムシャフトに
負荷が加わらない状態においては、該シャフトに作用す
る振動を吸収することができるステアリングコラム用軸
受装置を提案した。
する。ステアリングコラム用軸受装置1は、弾性を有す
るアウターブッシュ2と及びアウターブッシュ2の内面
に挿入されるインナーブッシュ3から構成された軸受4
と、軸受4を圧入固定するハウジング5と、軸受4に支
承されるコラムシャフト6とからなっている。アウター
ブッシュ2は、円筒内周面7の一方の端部近傍に円周方
向に沿い、かつ径方向に突設されたリップ部8及び該リ
ップ部8と軸方向に所定間隔へだてて円周方向に沿って
突設され、該リップ部8と円周内周面7と協同して円筒
凹部9を画定する係止突条部10を具備した内輪11
と、外周面に軸方向に沿いかつ円周方向にわたって形成
された複数個の凸条部12及び一方の端部に径方向外方
に延設された環状鍔部13を具備した外輪14と、該内
輪11の円筒凹部9に対応しない外周面と該外周面に対
応する外輪14の内周面とをその円周方向において一体
的に連結する支持脚15と、該内輪11のリップ部8に
対応する外周面から軸方向に沿って支持脚15まで延
び、内輪11の外周面と外輪14の内周面と支持脚15
とを一体的に連結する少なくとも3本の補強リブ16と
を具備している。インナーブッシュ2は内輪11の円筒
凹部9に挿入保持されており、インナーブッシュ3を保
持したアウターブッシュ2は、その外輪14の外周面の
凸条部12においてハウジング5内に圧入固定され、コ
ラムシャフト6はアウターブッシュ2の内輪11の内面
のリップ部8に締代をもって摺接し、インナーブッシュ
3の内周面とは所定の軸受隙間を保持して支承されてい
る。
なるステアリングコラム用軸受装置1においては、内輪
11の円筒凹部9に対応しない外周面と該外周面に対応
する外輪14の内周面とがその円周方向において支持脚
15によって一体的に連結されているため、内輪11の
円筒凹部9には軸受4をハウジング5に圧入固定するさ
いの圧入力が直接作用しないので、該円筒凹部9に保持
されるインナーブッシュ3の内径寸法精度(真円度)に
影響が及ぼされない、という効果を奏するものであっ
た。
11のリップ部8に対応する外周面から軸方向に沿って
支持脚15まで延び、内輪11の外周面と外輪14の内
周面と支持脚15とを一体的に連結する少なくとも3本
の補強リブ16が内輪11の円筒凹部9に保持されたイ
ンナーブッシュ3に軸受4をハウジング5に圧入固定す
るさいの圧入力が直接作用し、該インナーブッシュ3の
内径寸法精度(真円度)に影響を及ぼす虞があることを
新たに見出した。すなわち、該軸受4が圧入固定される
ハウジング5はその内周面の寸法精度が精度良く形成さ
れ難く、比較的大きな寸法公差をとることが余儀なくさ
れていること、溶接加工による溶接ひずみの影響がハウ
ジング内周面の寸法精度(真円度)に影響をもたらすこ
と、またアウターブッシュ2の外輪14の外周面とハウ
ジング5の内周面との寸法公差が複合されることによ
り、補強リブ16が内輪11の円筒凹部9に保持された
インナーブッシュ3に軸受4をハウジング5に圧入固定
するさいの圧入力が直接作用し、該圧入力が該インナー
ブッシュ3の内径寸法精度(真円度)に影響を及ぼす虞
があるということである。また、ハウジング5内に軸受
4を圧入したのち、該軸受4をハウジング5内にカシメ
等により固定するさい、圧入力に加えてこのカシメ力が
作用する場合には、インナーブッシュ3の内径寸法精度
(真円度)に影響を及ぼす虞がある。軸受4のインナー
ブッシュ3の内径寸法精度(真円度)の良否は、インナ
ーブッシュ3とインナーブッシュ3に支承されるコラム
シャフト6との間の円滑な摺動に影響を与え、これらの
悪化は当該円滑な摺動を妨げる結果となり、極力避けな
ければならない問題である。
生かすとともに上記問題点を解決するべくなされたもの
であり、その目的とするところは、ハウジングの内径寸
法精度及び外輪外周面の外径寸法精度の影響を受けるこ
となく、インナーブッシュの内径寸法精度(真円度)を
保つことのできるステアリングコラム用軸受及びこれを
用いた軸受装置を提供することにある。
的は、弾性を有するアウターブッシュとインナーブッシ
ュとからなり、アウターブッシュは、円筒内周面の一方
の端部近傍に円周方向に沿い、かつ径方向に突設された
リップ部と該リップ部と軸方向に所定間隔へだてて円周
方向に沿って突設され、該リップ部と円筒内周面と協同
して円筒凹部を画定する係止突条部を具備した内輪と、
外周面に軸方向に沿う凸条部を円周方向に複数個具備し
た外輪と、該内輪の円筒凹部に対応しない外周面と該外
周面に対応する外輪内周面とをその円周方向において一
体的に連結する支持脚と、該内輪の係止突条部側外周面
と支持脚と該係止突条部側外周面に対応する外輪内周面
とで形成される一方の端部に開口する環状凹部を具備
し、該環状凹部には金属製円筒体が嵌合挿入されてお
り、該インナーブッシュは該内輪の円筒凹部に保持され
ているステアリングコラム用軸受によって達成される。
受が外輪外周面の凸条部においてハウジング内に圧入さ
れ、コラムシャフトは、アウターブッシュの内輪のリッ
プ部に締代をもって摺接しているとともにインナーブッ
シュの内周面と所定の軸受隙間を保持して支承されてい
るステアリングコラム用軸受装置によっても達成され
る。
の内輪のリップ部及び係止突条部はそれぞれ、内輪の内
周方向に沿って連続的に延設された環状のリップ部及び
係止突条部であってもよく、あるいは内輪の内周面に円
周方向に沿って延び、とびとびに配された複数個のもの
からなるものであってもよい。一つの好ましい例では、
リップ部は、当該リップ部の先端で形成される仮想円の
直径(本発明でいうリップ部の内径)がインナーブッシ
ュの内径より0.02〜0.20mm程度小さく形成さ
れている。
ては、ゴム弾性体、弾性を有する合成樹脂を例示するこ
とができるが、弾性を有する合成樹脂としては、柔軟で
あってかつ強靱であり、概ねショア硬度(D型)40〜
60、反発弾性値(JIS−K6301)が50〜80
を有していてゴム状の弾性挙動を残存しているもので、
例えばポリエステル・エーテル共重合体あるいはポリウ
レタン等を好ましい例として挙げることができる。
の薄鋼板の表面に一体に接合された焼結金属層と、この
焼結金属層に含浸被覆された合成樹脂との三層構造から
なる条片を、合成樹脂層を内側にして円筒状に捲回した
巻きブッシュからなるもの、あるいは上記三層構造の条
片に絞り加工を施し、薄鋼板と該薄鋼板の内周面に一体
に形成された焼結金属層と該焼結金属層に含浸被覆され
た合成樹脂層とからなる継目なしの円筒ブッシュを例示
することができる。
外周面と支持脚と該リップ部側外周面に対応する外輪の
内周面とで形成され、一方の端部側に開口する環状凹部
に嵌合挿入される金属製の円筒体は、軸受をハウジング
内に圧入固定するさい、該軸受のアウターブッシュは該
ハウジングと該円筒体とで挟持され、圧入力を当該部で
吸収するので、該内輪の円筒凹部に挿入保持されたイン
ナーブッシュに圧入力の影響を及ぼすことがない。
示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。な
お、本発明はこれら実施例に何等限定されないものであ
る。
コラム用軸受装置は20は、ゴム弾性体あるいは弾性を
有する合成樹脂で形成されたアウターブッシュ21及び
アウターブッシュ21内に挿入保持されるインナーブッ
シュ22からなる軸受23と、軸受23が圧入固定され
るパイプ状のハウジング24と、インナーブッシュ22
に支承されるコラムシャフト25とから構成されてい
る。
は、円筒内周面31の一方の端部近傍に円周方向に沿い
かつ径方向に突設された複数個(本例では6個)のリッ
プ部32及び該リップ部32と軸方向に所定間隔へだて
て円周方向に沿って突設され、リップ部32と円筒内周
面31と協同して円筒凹部33を画定する複数個(本例
では6個)の係止突条部34を具備した内輪35と、外
周面に軸方向に沿いかつ円周方向にわたって形成された
複数個の凸条部36及び一方の端部に径方向外方に延設
された環状鍔部37を具備した外輪38と、該内輪35
の円筒凹部33に対応しない外周面と該外周面に対応す
る外輪38の内周面とをその円周方向において一体的に
連結する支持脚39とからなり、該内輪35のリップ部
32側の外周面と支持脚39と該リップ部32側の外周
面に対応する外輪38の内周面とで一方の端部側に開口
する環状凹部40が形成されている。
38の一方の端部に一体に形成された環状鍔部37は、
軸受23を後述するハウジング24へ圧入固定するさ
い、ハウジング24の端部に固定する場合において必要
とされるもので、軸受23をハウジング24内の任意の
位置に圧入固定する場合には必要としない。
ップ部32側の外周面と支持脚39と該リップ部32側
の外周面に対応する外輪38内周面とで形成され、一方
の端部側に開口する環状凹部40には、金属製の円筒体
41が嵌合挿入される。
薄鋼板の表面に一体に接合された焼結金属層と、この焼
結金属層に含浸被覆された合成樹脂層との三層構造から
なる条片を、合成樹脂層を内側にして円筒状に捲回して
形成される、所謂巻きブッシュからなる。図1中、符号
42は当該巻きブッシュに突き合わせ部である。インナ
ーブッシュ22としては、上記巻きブッシュに代えて、
上記三層構造からなる条片に絞り加工を施し、薄鋼板と
該薄鋼板の内周面に一体に形成された焼結金属層と該焼
結金属層に含浸被覆された合成樹脂層とからなる継目な
しの円筒ブッシュを使用することもできる。
21の内輪35の円筒凹部33に挿入保持されて、軸受
23が構成される。この構成において、内輪35の円筒
内周面31に形成された複数個のリップ部32は、イン
ナーブッシュ22の内径dより僅かに小さい内径D(当
該リップ部32の先端で形成される仮想円の直径をい
う)をもって径方向内側に突出して形成されているが、
具体的には当該リップ部32の内径がインナーブッシュ
22の内径より、当該インナーブッシュ22とインナー
ブッシュ22に支承されるコラムシャフトとの間のクリ
アランス(軸受隙間)に相当する量、例えば、0.02
mm〜0.20mmだけ小さくなるように形成されてい
る。また、係止突条部34の内径はインナーブッシュ2
2の内径より大きく外径より小さく形成されている。し
たがって、インナーブッシュ22は、内輪35からの軸
方向への抜け出しは防止される。
とも2個の舌片部43が形成されている。該舌片部43
は該ハウジング24内に圧入された軸受23の外輪38
の凸条部36側に折曲され、その端部が該凸条部36に
食い込むことにより、該軸受23のハウジング24内で
の廻り止め及び抜け止めの役割を果たすとともに該軸受
23のハウジング24内への圧入による固定に加えて該
ハウジング24内への固定を確実なものとする。
ム用軸受装置20では、アウターブッシュ21の内輪3
5のリップ部32側の外周面と支持脚39と該リップ部
32側の外周面に対応する外輪38の内周面とで形成さ
れ、一方の端部側に開口する環状凹部40に金属製の円
筒体41が嵌合挿入されているため、軸受23をハウジ
ング24内に圧入固定するさい、該軸受23のアウター
ブッシュ21は該ハウジング24と該円筒体41とで挟
持され、圧入力を当該部分で吸収するので、該内輪35
の円筒凹部33に挿入保持されたインナーブッシュ22
に圧入力の影響が及ぼされない。したがって、インナー
ブッシュ22とインナーブッシュ22に支承されるコラ
ムシャフトとの間には適切なクリアランス(軸受隙間)
が維持され、片当たり等の不具合を生じることなく円滑
な摺動が行われる。
2の内径寸法精度ばかりでなく、内輪35のリップ部3
2にも及ばず、而してリップ部32のコラムシャフト2
5に対する締代もまた、当該圧入力によって影響されな
いので、コラムシャフト25はリップ部32に所定の締
代をもって摺動自在にかつ弾性的に支承される。したが
って、アイドリング時等のコラムシャフト25に負荷が
作用しない状態では、コラムシャフト25はリップ部3
2に弾性支持されるので、コラムシャフト25に作用す
る振動は吸収され、コラムシャフト25とインナーブッ
シュ22との間の衝突音の発生は防止され、また、ステ
アリング操作時にコラムシャフト25に作用する負荷は
インナーブッシュ22に上述した適切なクリアランスを
もって円滑に支承される。
ブッシュの内輪のリップ部側の外周面と支持脚と該リッ
プ部側の外周面に対応する外輪の内周面とで形成され、
一方の端部側に開口する環状凹部に金属製の円筒体が嵌
合挿入されているため、軸受をハウジング内に圧入固定
するさい、該軸受のアウターブッシュは該ハウジングと
該円筒体とで挟持され、圧入力を当該部分で吸収するの
で、該内輪の円筒凹部に挿入保持されたインナーブッシ
ュに圧入力の影響が及ぼされず、インナーブッシュとイ
ンナーブッシュに支承されるコラムシャフトとの間には
適切なクリアランス(軸受隙間)が維持され、円滑な摺
動が行われるステアリングコラム用軸受装置を提供する
ことができる。
示す断面図である。
例を示す断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 弾性を有するアウターブッシュとインナ
ーブッシュとからなり、アウターブッシュは、円筒内周
面の一方の端部近傍に円周方向に沿い、かつ径方向に突
設されたリップ部と該リップ部と軸方向に所定間隔へだ
てて円周方向に沿って突設され、該リップ部と円筒内周
面と協同して円筒凹部を画定する係止突条部を具備した
内輪と、外周面に軸方向に沿う凸条部を円周方向に複数
個具備した外輪と、該内輪の円筒凹部に対応しない外周
面と該外周面に対応する外輪内周面とをその円周方向に
おいて一体的に連結する支持脚と、該内輪の係止突条部
側外周面と支持脚と該係止突条部側外周面に対応する外
輪内周面とで形成される一方の端部に開口する環状凹部
を具備し、該環状凹部には金属製の円筒体が嵌合挿入さ
れており、該インナーブッシュは該内輪の円筒凹部に保
持されていることを特徴とするステアリングコラム用軸
受。 - 【請求項2】 アウターブッシュの内輪のリップ部の内
径は、インナーブッシュの内径より僅かに小さく形成さ
れている請求項1に記載のステアリングコラム用軸受。 - 【請求項3】 インナーブッシュは、薄鋼板と該薄鋼板
の表面に一体に形成された多孔質金属焼結層と該金属焼
結層に含浸被覆された合成樹脂層との三層構造からな
り、該合成樹脂層を内側にして円筒状に捲回して形成さ
れる巻きブッシュからなる請求項1又は2に記載のステ
アリングコラム用軸受。 - 【請求項4】 インナーブッシュは、薄鋼板と該薄鋼板
の内周面に一体に形成された多孔質金属焼結層と該金属
焼結層に含浸被覆された合成樹脂層との三層構造からな
る継目なしの円筒ブッシュからなる請求項1又は2に記
載のステアリングコラム用軸受。 - 【請求項5】 弾性を有するアウターブッシュとインナ
ーブッシュとからなる軸受を具備しており、アウターブ
ッシュは、円筒内周面の一方の端部近傍に円周方向に沿
い、かつ径方向に突設されたリップ部及び該リップ部と
軸方向に所定間隔へだてて円周方向に沿って突設され、
該リップ部と円筒内周面と協同して円筒凹部を画定する
係止突条部を具備した内輪と、外周面に軸方向に複数個
の凸条部を円周方向にわたって具備した外輪と、該内輪
の円筒凹部に対応しない外周面と該外周面に対応する外
輪内周面とをその円周方向において一体的に連結する支
持脚と該内輪の係止突条部側外周面と支持脚と該係止突
条部側外周面に対応する外輪内周面とで形成される一方
の端部に開口する環状凹部を具備し、該環状凹部には金
属製の円筒体が嵌合挿入されており、該インナーブッシ
ュは該内輪の円筒凹部に保持されており、該軸受は、外
輪外周面の凸条部においてハウジング内に圧入され、コ
ラムシャフトは、アウターブッシュの内輪のリップ部に
締代をもって摺接しているとともにインナーブッシュの
内周面と所定の軸受隙間を保持して支承されているステ
アリングコラム用軸受装置。 - 【請求項6】 ハウジングには、少なくとも2個の舌片
部が形成されており、該舌片部は該ハウジング内に圧入
された軸受の外輪外周面に噛みつき該軸受をハウジング
内に固定している請求項5に記載のステアリングコラム
用軸受装置。 - 【請求項7】 アウターブッシュの内輪のリップ部の内
径は、インナーブッシュの内径より僅かに小さく形成さ
れている請求項5又は6に記載のステアリングコラム用
軸受装置。 - 【請求項8】 インナーブッシュは、薄鋼板と該薄鋼板
の表面に一体に形成された多孔質金属焼結層と該金属焼
結層に含浸被覆された合成樹脂層との三層構造からな
り、該合成樹脂層を内側にして円筒状に捲回して形成さ
れる巻きブッシュからなる請求項5から7のいずれか一
項に記載のステアリングコラム用軸受。 - 【請求項9】 インナーブッシュは、薄鋼板と該薄鋼板
の内周面に一体に形成された多孔質金属焼結層と該金属
焼結層に含浸被覆された合成樹脂層との三層構造からな
る継目なしの円筒ブッシュからなる請求項5から7のい
ずれか一項に記載のステアリングコラム用軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32537997A JPH11141546A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | ステアリングコラム用軸受及びこの軸受を用いた軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32537997A JPH11141546A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | ステアリングコラム用軸受及びこの軸受を用いた軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11141546A true JPH11141546A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18176183
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32537997A Pending JPH11141546A (ja) | 1997-11-11 | 1997-11-11 | ステアリングコラム用軸受及びこの軸受を用いた軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11141546A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013060092A (ja) * | 2011-09-13 | 2013-04-04 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
-
1997
- 1997-11-11 JP JP32537997A patent/JPH11141546A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013060092A (ja) * | 2011-09-13 | 2013-04-04 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
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