JPH06126537A - ワイヤ搬送装置 - Google Patents
ワイヤ搬送装置Info
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- JPH06126537A JPH06126537A JP30152892A JP30152892A JPH06126537A JP H06126537 A JPH06126537 A JP H06126537A JP 30152892 A JP30152892 A JP 30152892A JP 30152892 A JP30152892 A JP 30152892A JP H06126537 A JPH06126537 A JP H06126537A
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- roller
- belt
- feed roller
- turning roller
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワイヤカット放電加工機のワイヤ自動結線時
等に、ワイヤがスムーズに案内され、損耗が少なく、か
つ、構成が簡素なワイヤ搬送装置を提供する。 【構成】 ワイヤカット放電加工機のワイヤ経路10に
おいて、下ガイド12の下方に配置した転回ローラー8
によってワイヤ2がフィードローラー9方向に屈曲され
る個所に、転回ローラー8のワイヤ到着側に前記ワイヤ
2の必要屈曲範囲にわたって接離するワイヤ送り込みベ
ルト15を配置し、該ベルトの接離と駆動を制御する手
段を設ける。
等に、ワイヤがスムーズに案内され、損耗が少なく、か
つ、構成が簡素なワイヤ搬送装置を提供する。 【構成】 ワイヤカット放電加工機のワイヤ経路10に
おいて、下ガイド12の下方に配置した転回ローラー8
によってワイヤ2がフィードローラー9方向に屈曲され
る個所に、転回ローラー8のワイヤ到着側に前記ワイヤ
2の必要屈曲範囲にわたって接離するワイヤ送り込みベ
ルト15を配置し、該ベルトの接離と駆動を制御する手
段を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイヤカット放電加
工装置において、自動ワイヤ結線時に稼働されるワイヤ
搬送装置に関する。
工装置において、自動ワイヤ結線時に稼働されるワイヤ
搬送装置に関する。
【0002】
【従来技術】ワイヤカット放電加工装置では、図6のよ
うにワイヤ供給リール1から引き出されたワイヤ2が張
力付与ローラー3、上転回ローラー4、上ノズルガイド
5、ワーク6、下ノズルガイド7、下転回ローラー8を
介してフィードローラー9に至るワイヤ経路10を構成
する。下ノズルガイド7は下アーム11の先端部に装着
され、下転回ローラー8は下アーム先端の内部で、下ガ
イド12の下部に位置している(図1)。下ガイド12
は下ノズルガイド7を構成する部材の一つである。下転
回ローラー8の回転面はフィードローラー9の回転面と
同じ平面にある。
うにワイヤ供給リール1から引き出されたワイヤ2が張
力付与ローラー3、上転回ローラー4、上ノズルガイド
5、ワーク6、下ノズルガイド7、下転回ローラー8を
介してフィードローラー9に至るワイヤ経路10を構成
する。下ノズルガイド7は下アーム11の先端部に装着
され、下転回ローラー8は下アーム先端の内部で、下ガ
イド12の下部に位置している(図1)。下ガイド12
は下ノズルガイド7を構成する部材の一つである。下転
回ローラー8の回転面はフィードローラー9の回転面と
同じ平面にある。
【0003】フィードローラー9は下アーム11の基部
側で放電加工装置のコラム13に軸支されており駆動さ
れる。したがって、ワイヤ2はフィードローラー9に引
かれて走行し、下ノズルガイド7からフィードローラ9
の間では下アーム11の内部を通過する。
側で放電加工装置のコラム13に軸支されており駆動さ
れる。したがって、ワイヤ2はフィードローラー9に引
かれて走行し、下ノズルガイド7からフィードローラ9
の間では下アーム11の内部を通過する。
【0004】符号14は制御装置で通常、数値制御装置
(NC装置)であり、格納されたシステムプログラム、
入力された加工プログラム、入力データやパラメータお
よびデータ検出システムやフィードバックシステム等に
より稼働される。制御装置14は各部の駆動装置と共に
駆動制御手段を構成する。例えば、張力付与ローラー3
には電磁ブレーキが付設されているが、制御装置14に
よりその制動力が制御される。すなわち、制御装置14
と電磁ブレーキにより張力制御手段が構成される。
(NC装置)であり、格納されたシステムプログラム、
入力された加工プログラム、入力データやパラメータお
よびデータ検出システムやフィードバックシステム等に
より稼働される。制御装置14は各部の駆動装置と共に
駆動制御手段を構成する。例えば、張力付与ローラー3
には電磁ブレーキが付設されているが、制御装置14に
よりその制動力が制御される。すなわち、制御装置14
と電磁ブレーキにより張力制御手段が構成される。
【0005】このようなワイヤカット放電加工装置にお
いて、一つの加工が終了しワイヤ2をワーク6における
他の加工開始孔に変更する場合や加工中にワイヤ6が切
断された時等には、ワイヤ供給リール1側のワイヤ2を
下ガイド12、下転回ローラー8を介してフィードロー
ラー9まで到達させる必要がある。
いて、一つの加工が終了しワイヤ2をワーク6における
他の加工開始孔に変更する場合や加工中にワイヤ6が切
断された時等には、ワイヤ供給リール1側のワイヤ2を
下ガイド12、下転回ローラー8を介してフィードロー
ラー9まで到達させる必要がある。
【0006】ワイヤ自動結線装置は、加工プラグラムに
組まれた指令、あるいは手動入力装置から入力された指
令に基づいて自動結線を開始するが、その概略は、上ノ
ズルガイド5からその内部のワイヤ送りローラーによっ
て繰り出されるワイヤ2を細く勢力の強いジェット水流
によってワーク6の加工開始孔および下ガイド12に導
いてこれらを通過させ、下転回ローラー8の下方に近接
して配置された搬送ベルトの始端に到達させ、さらに、
向かい合って回動する搬送ベルトによって挟持されたワ
イヤ2がフィードローラー9に到達する構造となってい
る。
組まれた指令、あるいは手動入力装置から入力された指
令に基づいて自動結線を開始するが、その概略は、上ノ
ズルガイド5からその内部のワイヤ送りローラーによっ
て繰り出されるワイヤ2を細く勢力の強いジェット水流
によってワーク6の加工開始孔および下ガイド12に導
いてこれらを通過させ、下転回ローラー8の下方に近接
して配置された搬送ベルトの始端に到達させ、さらに、
向かい合って回動する搬送ベルトによって挟持されたワ
イヤ2がフィードローラー9に到達する構造となってい
る。
【0007】この場合に、搬送ベルトは断面積の小さな
下アーム11のほぼ全長にわたって細長く、しかも、全
長にわたってワイヤ2が挟持されているように構成する
必要があるので、構造が複雑で調整に時間を要する面が
ある。また、この搬送ベルトはワイヤ自動結線の時だけ
ではなく、通常のワイヤ走行時も稼働されている必要が
あり、ベルトが早期に磨耗しやすい問題点があった。
下アーム11のほぼ全長にわたって細長く、しかも、全
長にわたってワイヤ2が挟持されているように構成する
必要があるので、構造が複雑で調整に時間を要する面が
ある。また、この搬送ベルトはワイヤ自動結線の時だけ
ではなく、通常のワイヤ走行時も稼働されている必要が
あり、ベルトが早期に磨耗しやすい問題点があった。
【0008】他方、下転回ローラー8の下方周面に複数
の屈曲ガイドローラーを接触させて配置し、これらを駆
動してワイヤ2を転回させ、かつ、下アーム11内に貫
通させてフィードローラー9に到達させる手段も研究さ
れているが、下アーム2内の通過が困難であったり、ワ
イヤ2の先端がフィードローラー9にうまく捕捉されな
かったりする難点がある。
の屈曲ガイドローラーを接触させて配置し、これらを駆
動してワイヤ2を転回させ、かつ、下アーム11内に貫
通させてフィードローラー9に到達させる手段も研究さ
れているが、下アーム2内の通過が困難であったり、ワ
イヤ2の先端がフィードローラー9にうまく捕捉されな
かったりする難点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、ワイヤカ
ット放電加工機のワイヤ自動結線時等に、ワイヤがスム
ーズに案内され、磨耗等の損耗が少なく、かつ、構成が
簡素なワイヤ搬送装置の提供を課題とする。
ット放電加工機のワイヤ自動結線時等に、ワイヤがスム
ーズに案内され、磨耗等の損耗が少なく、かつ、構成が
簡素なワイヤ搬送装置の提供を課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】ワイヤカット放電加工装
置に関する。ワイヤ経路において、下ガイドの下方に配
置した転回ローラーによってワイヤがフィードローラー
方向に屈曲される個所に、ワイヤ送り込みベルトを配置
する。ワイヤ送り込みベルトは、転回ローラーのワイヤ
到着側に前記ワイヤの必要屈曲範囲にわたって接離する
構成とされる。ワイヤ送り込みベルトの接離と駆動を制
御する手段を備える。
置に関する。ワイヤ経路において、下ガイドの下方に配
置した転回ローラーによってワイヤがフィードローラー
方向に屈曲される個所に、ワイヤ送り込みベルトを配置
する。ワイヤ送り込みベルトは、転回ローラーのワイヤ
到着側に前記ワイヤの必要屈曲範囲にわたって接離する
構成とされる。ワイヤ送り込みベルトの接離と駆動を制
御する手段を備える。
【0011】転回ローラーとフィードローラー間にワイ
ヤ通路用としての搬送パイプが配置され、搬送パイプの
転回ローラー側口に流体ノズルが吐出方向を転回ローラ
ー側からフィードローラー側に向けて設けられることが
ある。この場合、ワイヤ送り込みベルトが転回ローラー
に接触している間、流体ノズルに流体を高圧で供給する
手段を備える。ワイヤ送り込みベルトが、動力伝達手段
を介してフィードローラーの駆動軸により駆動されるこ
とがある。
ヤ通路用としての搬送パイプが配置され、搬送パイプの
転回ローラー側口に流体ノズルが吐出方向を転回ローラ
ー側からフィードローラー側に向けて設けられることが
ある。この場合、ワイヤ送り込みベルトが転回ローラー
に接触している間、流体ノズルに流体を高圧で供給する
手段を備える。ワイヤ送り込みベルトが、動力伝達手段
を介してフィードローラーの駆動軸により駆動されるこ
とがある。
【0012】
【作用】ワイヤ送りベルトは、下ガイドを通過したワイ
ヤをフィードローラー方向に屈曲すると共に送り出す。
搬送パイプと高圧流体はワイヤの先端部をフィードロー
ラーまで確実に案内する。
ヤをフィードローラー方向に屈曲すると共に送り出す。
搬送パイプと高圧流体はワイヤの先端部をフィードロー
ラーまで確実に案内する。
【0013】
【実施例】図1〜図5は、ワイヤカット放電加工機にお
ける下ノズルガイド7、下アーム11部分を示し、この
部分はワイヤ経路10において、下ガイド12の下方に
配置した転回ローラー8によってワイヤ2がフィードロ
ーラー9方向に屈曲される個所に相当する。
ける下ノズルガイド7、下アーム11部分を示し、この
部分はワイヤ経路10において、下ガイド12の下方に
配置した転回ローラー8によってワイヤ2がフィードロ
ーラー9方向に屈曲される個所に相当する。
【0014】なお、ワイヤカット放電加工機としての全
体的な構成は、ワイヤ搬送装置に関する点を除いて従来
例と格別に異ならないので、本発明による実施例の説明
においても従来例と同じ符号を用い、また、説明は前記
の個所を中心にする。このワイヤカット放電加工機は制
御装置14を備える。
体的な構成は、ワイヤ搬送装置に関する点を除いて従来
例と格別に異ならないので、本発明による実施例の説明
においても従来例と同じ符号を用い、また、説明は前記
の個所を中心にする。このワイヤカット放電加工機は制
御装置14を備える。
【0015】図1において、下ノズルガイド7は下アー
ム11の先端部に構成され、内部に下ガイド12、下転
回ローラー8、ワイヤ送り込みベルト15および流体ノ
ズル16を有する。また、その他に加工液ノズル17、
電極ピン18、冷却水とエアジェット供給装置19およ
びワイヤガイド20を備える。下アーム11の内部には
透明なアクリルの搬送パイプ21が下アーム11の長手
方向に配置され、先端が流体ノズル16の吐出口22に
臨むと共に基端はフィードローラー9の直前に臨んでい
る(図2)。符号23は、ウォータージェット吸い込み
口である。なお、フィードローラー9にはピンチローラ
24が接触して回動するように配置され、ここまで到達
したワイヤ2はフイードローラー9とピンチローラー2
4に挟まれて引き出される。
ム11の先端部に構成され、内部に下ガイド12、下転
回ローラー8、ワイヤ送り込みベルト15および流体ノ
ズル16を有する。また、その他に加工液ノズル17、
電極ピン18、冷却水とエアジェット供給装置19およ
びワイヤガイド20を備える。下アーム11の内部には
透明なアクリルの搬送パイプ21が下アーム11の長手
方向に配置され、先端が流体ノズル16の吐出口22に
臨むと共に基端はフィードローラー9の直前に臨んでい
る(図2)。符号23は、ウォータージェット吸い込み
口である。なお、フィードローラー9にはピンチローラ
24が接触して回動するように配置され、ここまで到達
したワイヤ2はフイードローラー9とピンチローラー2
4に挟まれて引き出される。
【0016】通常の放電加工時におけるワイヤ2は、上
方から下ノズルガイド7に入り、加工液ノズル17、下
ガイド12、電極ピン18、冷却水とエアジェット供給
装置19、ワイヤガイド20を経て下転回ローラ8で経
路を横方向に転換され、流体ノズル16を経て搬送パイ
プ21に入り、これを貫通してフィードローラ9に至る
経路で走行している。この間、ワイヤ2は電極ピン18
に接触して加工用パルス電力の供給を受ける。冷却水と
エアジェット供給装置19は冷却水のみを供給し、流体
ノズル16は作動していない。
方から下ノズルガイド7に入り、加工液ノズル17、下
ガイド12、電極ピン18、冷却水とエアジェット供給
装置19、ワイヤガイド20を経て下転回ローラ8で経
路を横方向に転換され、流体ノズル16を経て搬送パイ
プ21に入り、これを貫通してフィードローラ9に至る
経路で走行している。この間、ワイヤ2は電極ピン18
に接触して加工用パルス電力の供給を受ける。冷却水と
エアジェット供給装置19は冷却水のみを供給し、流体
ノズル16は作動していない。
【0017】ワイヤ送り込みベルト15は、基枠25の
両端にプーリー26(a,b)がプーリー軸27(a,
b)で回動可能に軸支され、両プーリー26(a,b)
間にベルト28が掛けられ、一方のローラー軸27bで
下アーム11の壁に取り付けられている。プーリー軸2
7bは下転回ローラ8の軸29の直下に配置されてい
る。また、基枠25には長孔30が形成されており、こ
れにロータリーシリンダ31の駆動軸32に一端を固定
した回動アーム33の他端が係合されている。ロータリ
ーシリンダ31は下アーム11の壁に固定され、その駆
動は制御装置14の制御下にある。符号34はアイドル
ローラである。
両端にプーリー26(a,b)がプーリー軸27(a,
b)で回動可能に軸支され、両プーリー26(a,b)
間にベルト28が掛けられ、一方のローラー軸27bで
下アーム11の壁に取り付けられている。プーリー軸2
7bは下転回ローラ8の軸29の直下に配置されてい
る。また、基枠25には長孔30が形成されており、こ
れにロータリーシリンダ31の駆動軸32に一端を固定
した回動アーム33の他端が係合されている。ロータリ
ーシリンダ31は下アーム11の壁に固定され、その駆
動は制御装置14の制御下にある。符号34はアイドル
ローラである。
【0018】したがって、ワイヤ送り込みベルト15
は、ロータリーシリンダー31が駆動されると回動アー
ム33によって一方のプーリー軸27bを中心に上下に
揺動される。そして、上方に移動された時、ベルト28
が下方転回ローラー8のワイヤ到着側にワイヤ2の必要
屈曲範囲(実施例において約80°)にわたって接し、
下方に移動された時、ベルト28は下方転回ローラー8
の周面から離れる。アイドルローラー34はベルト28
が下方転回ローラー8の周面に接するときの凹曲による
増分をベルト28が下転回ローラー8の周面から離れた
時に弛みになるのを吸収するためである。
は、ロータリーシリンダー31が駆動されると回動アー
ム33によって一方のプーリー軸27bを中心に上下に
揺動される。そして、上方に移動された時、ベルト28
が下方転回ローラー8のワイヤ到着側にワイヤ2の必要
屈曲範囲(実施例において約80°)にわたって接し、
下方に移動された時、ベルト28は下方転回ローラー8
の周面から離れる。アイドルローラー34はベルト28
が下方転回ローラー8の周面に接するときの凹曲による
増分をベルト28が下転回ローラー8の周面から離れた
時に弛みになるのを吸収するためである。
【0019】ワイヤ送り込みベルト15は、また、一方
のプーリー軸27bに固定した従動ギア35とフィード
ローラー9の駆動軸36に固定した駆動ギア37間に掛
け渡した駆動ベルト38によって構成される動力伝達手
段により、ベルト28が駆動される。駆動ギア37は駆
動軸36にワンウェイベアリングを介して取り付けら
れ、フィードローラー9の駆動は制御装置14の制御下
にある。
のプーリー軸27bに固定した従動ギア35とフィード
ローラー9の駆動軸36に固定した駆動ギア37間に掛
け渡した駆動ベルト38によって構成される動力伝達手
段により、ベルト28が駆動される。駆動ギア37は駆
動軸36にワンウェイベアリングを介して取り付けら
れ、フィードローラー9の駆動は制御装置14の制御下
にある。
【0020】流体ノズル16は、ワイヤ経路10に沿っ
た貫通孔を有し、その一方は拡大された開口39となっ
ている。そして、拡大された開口39を下方転回ローラ
ー8とワイヤ送り込みベルト15の接触部側に向け、ノ
ズル40を搬送パイプ21に臨ませて配置されている。
流体ノズル16にはノズル40に通じるポート41が設
けられ、このポート41には高圧エアが接続される。高
圧エアの供給、遮断も制御装置14の制御下にある。
た貫通孔を有し、その一方は拡大された開口39となっ
ている。そして、拡大された開口39を下方転回ローラ
ー8とワイヤ送り込みベルト15の接触部側に向け、ノ
ズル40を搬送パイプ21に臨ませて配置されている。
流体ノズル16にはノズル40に通じるポート41が設
けられ、このポート41には高圧エアが接続される。高
圧エアの供給、遮断も制御装置14の制御下にある。
【0021】ワイヤカット放電加工機がワイヤ自動結線
モードになると、制御装置14はシステムプログラムに
従い種々の準備を指令した後、ジェット水流の案内によ
ってワイヤ供給リール1側のワイヤ2を上ノズルガイド
5からワーク6の加工開始孔に通し、かつ、下ガイド1
2、下転回ローラー8のベルト28とワイヤ送り込みベ
ルト15との接触位置に送りこむ。
モードになると、制御装置14はシステムプログラムに
従い種々の準備を指令した後、ジェット水流の案内によ
ってワイヤ供給リール1側のワイヤ2を上ノズルガイド
5からワーク6の加工開始孔に通し、かつ、下ガイド1
2、下転回ローラー8のベルト28とワイヤ送り込みベ
ルト15との接触位置に送りこむ。
【0022】一方、ロータリーシリンダー31が駆動さ
れてワイヤ送り込みベルト15が上方へ回動され、その
ベルト28が下転回ローラー8のワイヤ到着側周面に接
触し、また、流体ノズル16に高圧エアが供給されると
共にフィードローラー9が駆動されてその駆動軸36、
駆動ギア37、従動ギア35およびプーリー26(a,
b)を介してベルト28が図において右方向に駆動され
る。ベルト28は駆動ギア37のワンウェイベアリング
によって逆方向に回動されることはない。ウォータージ
エット吸い込み口は23は下ノズルガイド7内にあっ
て、加工液ノズル17に降りかかる前記のジェット水流
をノズル口から吸い込むことにより、水が跳ね返ること
で加工液ノズル17に近付いたワイヤ先端部の経路が乱
れることを防止する。
れてワイヤ送り込みベルト15が上方へ回動され、その
ベルト28が下転回ローラー8のワイヤ到着側周面に接
触し、また、流体ノズル16に高圧エアが供給されると
共にフィードローラー9が駆動されてその駆動軸36、
駆動ギア37、従動ギア35およびプーリー26(a,
b)を介してベルト28が図において右方向に駆動され
る。ベルト28は駆動ギア37のワンウェイベアリング
によって逆方向に回動されることはない。ウォータージ
エット吸い込み口は23は下ノズルガイド7内にあっ
て、加工液ノズル17に降りかかる前記のジェット水流
をノズル口から吸い込むことにより、水が跳ね返ること
で加工液ノズル17に近付いたワイヤ先端部の経路が乱
れることを防止する。
【0023】したがって、送りこまれたワイヤ2は下転
回ローラー8とベルト28に挟まれて必要屈曲範囲を移
動し、その経路がフィードローラ9側に向けられる。こ
のときのワイヤ2の送り込みは、ワイヤ送り込みベルト
15が必要屈曲範囲に配置されていることから、屈曲に
よってワイヤに対する圧接が強くワイヤが確実に送られ
るのと、ベルトが短いことから、高速で行える特徴があ
る。ワイヤ送り込みベルト15は、ワイヤ2の送り込み
とワイヤ2の経路を変更する二つの機能を有している。
回ローラー8とベルト28に挟まれて必要屈曲範囲を移
動し、その経路がフィードローラ9側に向けられる。こ
のときのワイヤ2の送り込みは、ワイヤ送り込みベルト
15が必要屈曲範囲に配置されていることから、屈曲に
よってワイヤに対する圧接が強くワイヤが確実に送られ
るのと、ベルトが短いことから、高速で行える特徴があ
る。ワイヤ送り込みベルト15は、ワイヤ2の送り込み
とワイヤ2の経路を変更する二つの機能を有している。
【0024】ついで、ワイヤ2は流体ノズル16の貫通
孔から搬送パイプ21に送り込まれ、ノズル40からの
エアジェットによって曲り癖を直線状に矯正されながら
搬送パイプ21内をフィードローラー9に向けて移動す
る。そして、フィードローラー9とピンチローラ24間
に噛み込まれたところでワイヤ自動結線は終了する。以
後、ワイヤ経路10に沿って通常のワイヤ走行が行われ
る。
孔から搬送パイプ21に送り込まれ、ノズル40からの
エアジェットによって曲り癖を直線状に矯正されながら
搬送パイプ21内をフィードローラー9に向けて移動す
る。そして、フィードローラー9とピンチローラ24間
に噛み込まれたところでワイヤ自動結線は終了する。以
後、ワイヤ経路10に沿って通常のワイヤ走行が行われ
る。
【0025】制御装置14は、ワイヤ2の先端がフィー
ドローラー9を通過した位置でワイヤ2が持つ電位を検
出し、ワイヤ自動結線の完了を判断する。そして、前記
の準備を解除すると共に、ジェット水流を停止し、ロー
タリーシリンダー31を逆方向に駆動することによりワ
イヤ送りベルト15を下方へ回動してそのベルト28を
下転回ローラー8の周面から引き離し、かつ、流体ノズ
ル16に対する高圧エアの供給を停止し、ワイヤ自動結
線モードを解除する。
ドローラー9を通過した位置でワイヤ2が持つ電位を検
出し、ワイヤ自動結線の完了を判断する。そして、前記
の準備を解除すると共に、ジェット水流を停止し、ロー
タリーシリンダー31を逆方向に駆動することによりワ
イヤ送りベルト15を下方へ回動してそのベルト28を
下転回ローラー8の周面から引き離し、かつ、流体ノズ
ル16に対する高圧エアの供給を停止し、ワイヤ自動結
線モードを解除する。
【0026】制御装置14によって制御されるロータリ
ーシリンダー31、フィードローラー9の駆動機構は、
これらでワイヤ送りベルト15の接離と駆動を制御する
手段を構成している。また、高圧エアの供給機構と制御
装置14は、流体ノズル16に流体を高圧で供給する手
段を構成している。
ーシリンダー31、フィードローラー9の駆動機構は、
これらでワイヤ送りベルト15の接離と駆動を制御する
手段を構成している。また、高圧エアの供給機構と制御
装置14は、流体ノズル16に流体を高圧で供給する手
段を構成している。
【0027】以上の構成、作動であって、ワイヤ送り込
みベルト15はワイヤの自動結線時以外は転回ローラー
8から引き離され、流体ノズル16に対する高圧エアの
供給も停止される。また、ワイヤ送り込みベルト15の
ベルト28はフィードローラー駆動機構を利用して駆動
されている。
みベルト15はワイヤの自動結線時以外は転回ローラー
8から引き離され、流体ノズル16に対する高圧エアの
供給も停止される。また、ワイヤ送り込みベルト15の
ベルト28はフィードローラー駆動機構を利用して駆動
されている。
【0028】図5は、ワイヤ送り込みベルト15を揺動
させるための構造に関する他の実施例であり、ロータリ
ーシリンダー31に換えて、リニアシリンダー42が利
用されている。リニアシリンダー42はワイヤカット放
電加工機のコラム13等、加工中において加工液が降り
掛かる恐れのない個所に固定されており、レバー43で
ワイヤ送り込みベルト15の基枠25と結合されてい
る。構造が簡単であると共に、水濡れのない個所に駆動
源をおいてワイヤ送り込みベルト15を揺動させること
ができる。
させるための構造に関する他の実施例であり、ロータリ
ーシリンダー31に換えて、リニアシリンダー42が利
用されている。リニアシリンダー42はワイヤカット放
電加工機のコラム13等、加工中において加工液が降り
掛かる恐れのない個所に固定されており、レバー43で
ワイヤ送り込みベルト15の基枠25と結合されてい
る。構造が簡単であると共に、水濡れのない個所に駆動
源をおいてワイヤ送り込みベルト15を揺動させること
ができる。
【0029】以上は実施例であって、本発明は図示した
具体的な構成に限定されない。例えば、ワイヤ送り込み
ベルト15の下転回ローラー8に対する接離を実施例の
ように1軸を中心とした揺動によるのではなく、ソレノ
イドを利用したアクチュエータによってワイヤ送り込み
ベルト15の全体を下転回ローラ8に対し平行移動させ
る構成とすることもできる。
具体的な構成に限定されない。例えば、ワイヤ送り込み
ベルト15の下転回ローラー8に対する接離を実施例の
ように1軸を中心とした揺動によるのではなく、ソレノ
イドを利用したアクチュエータによってワイヤ送り込み
ベルト15の全体を下転回ローラ8に対し平行移動させ
る構成とすることもできる。
【0030】また、ワイヤ送り込みベルト15における
ベルト28の駆動機構はプーリー軸27(a,b)のい
ずれかに防水を施したモーターを直結しても良い。流体
ノズル16は必須の構成要素ではなく、さらに、流体は
加工液等の液体であっても良い。しかし、ノズル40か
らのジェットを利用するとワイヤ2の送りがよりスムー
ズになる。
ベルト28の駆動機構はプーリー軸27(a,b)のい
ずれかに防水を施したモーターを直結しても良い。流体
ノズル16は必須の構成要素ではなく、さらに、流体は
加工液等の液体であっても良い。しかし、ノズル40か
らのジェットを利用するとワイヤ2の送りがよりスムー
ズになる。
【0031】
【発明の効果】ワイヤ送り込みベルトは、ワイヤの経路
が変化する必要屈曲部分にのみ設けるので、短く、構成
が簡単であり、かつ、高速で確実なワイヤ送りこみを実
現できる。ワイヤ送り込みベルトは、必要な時のみ転回
ローラーに接するのでベルトの損耗が少ない。
が変化する必要屈曲部分にのみ設けるので、短く、構成
が簡単であり、かつ、高速で確実なワイヤ送りこみを実
現できる。ワイヤ送り込みベルトは、必要な時のみ転回
ローラーに接するのでベルトの損耗が少ない。
【0032】転回ローラーとフィードローラー間に搬送
パイプとこのパイプにエアジェットを吹き込む流体ノズ
ルを用いてこの間のワイヤの送り込み移動がよりスムー
ズになる。ワイヤ送り込みベルトとフィードローラーの
駆動機構を動力伝達手段で結合してワイヤ送り込みベル
トの駆動機構が簡素になり、また、駆動源の水濡れによ
る事故を防止できる。その結果、ワイヤ搬送装置に故障
が発生する恐れが少ない。
パイプとこのパイプにエアジェットを吹き込む流体ノズ
ルを用いてこの間のワイヤの送り込み移動がよりスムー
ズになる。ワイヤ送り込みベルトとフィードローラーの
駆動機構を動力伝達手段で結合してワイヤ送り込みベル
トの駆動機構が簡素になり、また、駆動源の水濡れによ
る事故を防止できる。その結果、ワイヤ搬送装置に故障
が発生する恐れが少ない。
【図1】断面で示す要部の正面図。
【図2】概略で示す正面図。
【図3】機構的に示す正面図。
【図4】機構的に示す平面図。
【図5】概略で示す要部の正面図(他の実施例)。
【図6】概略で示す正面図。
2 ワイヤ 8 下転回ロ
ーラー 9 フィードローラー 10 ワイヤ経
路 11 下アーム 12 下ガイ
ド 14 制御装置 15 ワイヤ
送り込みベルト 16 流体ノズル 21 搬送パ
イプ 31 ロータリーシリンダー 33 回動ア
ーム 38 駆動ベルト
ーラー 9 フィードローラー 10 ワイヤ経
路 11 下アーム 12 下ガイ
ド 14 制御装置 15 ワイヤ
送り込みベルト 16 流体ノズル 21 搬送パ
イプ 31 ロータリーシリンダー 33 回動ア
ーム 38 駆動ベルト
Claims (3)
- 【請求項1】 ワイヤカット放電加工装置のワイヤ経路
において、下ガイドの下方に配置した転回ローラーによ
ってワイヤがフィードローラー方向に屈曲される個所
に、転回ローラーのワイヤ到着側に前記ワイヤの必要屈
曲範囲にわたって接離するワイヤ送り込みベルトを配置
し、該ベルトの接離と駆動を制御する手段を備えたこと
を特徴とするワイヤ搬送装置。 - 【請求項2】 転回ローラーとフィードローラー間にワ
イヤ通路用としての搬送パイプが配置され、搬送パイプ
の転回ローラー側口に流体ノズルが吐出方向を転回ロー
ラー側からフィードローラー側に向けて設けられ、ワイ
ヤ送り込みベルトが転回ローラーに接触している間、流
体ノズルに流体を高圧で供給する手段を設けたことを特
徴とする請求項1に記載のワイヤ搬送装置。 - 【請求項3】 ワイヤ送り込みベルトが、動力伝達手段
を介してフィードローラーの駆動軸により駆動されるこ
とを特徴とした請求項1または請求項2に記載のワイヤ
搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30152892A JPH06126537A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | ワイヤ搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30152892A JPH06126537A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | ワイヤ搬送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06126537A true JPH06126537A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17898021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30152892A Pending JPH06126537A (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | ワイヤ搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06126537A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5866865A (en) * | 1996-11-12 | 1999-02-02 | Agie Sa. | Wire direction changer assembly for a wire electrode spark erosion machine |
KR20130086788A (ko) * | 2012-01-26 | 2013-08-05 | 두산인프라코어 주식회사 | 이중 노즐 방식의 하부 가이드 어셈블리 |
-
1992
- 1992-10-15 JP JP30152892A patent/JPH06126537A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5866865A (en) * | 1996-11-12 | 1999-02-02 | Agie Sa. | Wire direction changer assembly for a wire electrode spark erosion machine |
KR20130086788A (ko) * | 2012-01-26 | 2013-08-05 | 두산인프라코어 주식회사 | 이중 노즐 방식의 하부 가이드 어셈블리 |
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