JP7036246B1 - エレベーターの制御装置および移動体の管理装置 - Google Patents

Abstract

【課題】移動体がエレベーターを利用する際に移動体の移動効率が低下することを抑制できるエレベーターの制御装置と移動体の管理装置とを提供する。【解決手段】エレベーターの制御装置は、自律して移動する移動体がエレベーターの複数のかごにおいて同乗することが許可されていない他の物体を示す移動体属性情報を移動体から取得する移動体属性取得部と、移動体から呼び登録があった場合に、移動体属性取得部が取得した移動体属性情報に基づいて複数のかごのうち他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごを移動体からの呼び登録に割り当てる割当部と、を備えた。また、移動体の管理装置は、複数のかごのうち他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごを移動体が乗車する割当かごに決定する決定部と、決定部が決定した割当かごを移動体が存在する乗場に配車する呼び登録を制御装置に送信する呼び登録部と、を備えた。【選択図】図６

Description

本開示は、エレベーターの制御装置および移動体の管理装置に関する。

特許文献１は、エレベーターの制御装置を開示する。エレベーターのかごにおいて、移動体が利用者と同乗できない条件を満たした場合、当該制御装置は、移動体に対して当該かごに乗車しないようにさせる情報を送信する。このため、利用者の安全に配慮しつつエレベーターを運行し得る。

特開２０２０－１０９０３９号公報

しかしながら、特許文献１に記載のエレベーターの制御装置において、移動体に固有の条件に関わらず、移動体が利用者と同乗できる条件は予め設定される。このため、移動体がエレベーターを利用する際に移動体の移動効率が低下する。

本開示は、上述の課題を解決するためになされた。本開示の目的は、移動体がエレベーターを利用する際に移動体の移動効率が低下することを抑制することができるエレベーターの制御装置および移動体の管理装置を提供することである。

本開示に係るエレベーターの制御装置は、自律して移動する移動体がエレベーターの複数のかごにおいて同乗することが許可されていない他の物体を示す移動体属性情報を前記移動体から取得する移動体属性取得部と、前記エレベーターの利用者が前記複数のかごにおいて前記移動体と同乗することができるか否かを示す利用者属性情報を取得する利用者属性取得部と、前記移動体から呼び登録があった場合に、前記移動体属性取得部が取得した前記移動体属性情報に基づいて前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごを前記移動体からの呼び登録に割り当てる割当部と、を備え、前記割当部は、前記利用者属性取得部が取得した前記利用者属性情報に基づいて前記移動体と同乗することができない利用者からの呼び登録に割り当てられているかごを前記移動体からの呼び登録に割り当てないようにする。
また、本開示に係るエレベーターの制御装置は、自律して移動する移動体がエレベーターの複数のかごにおいて同乗することが許可されていない他の物体を示す移動体属性情報を前記移動体から取得する移動体属性取得部と、前記移動体から呼び登録があった場合に、前記移動体属性取得部が取得した前記移動体属性情報に基づいて前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごを前記移動体からの呼び登録に割り当てる割当部と、前記エレベーターの乗場において前記複数のかごの水平方向の配置を示すかご情報を記憶するかご情報記憶部と、を備え、前記割当部は、前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごとして複数の割当候補のかごが存在する場合に、前記かご情報記憶部が記憶する前記かご情報に基づいて、前記複数の割当候補のかごのうち前記乗場の入り口から水平方向で最も遠い位置に存在する割当候補のかごを前記移動体からの呼び登録に割り当てる。

本開示に係る移動体の管理装置は、自律して移動する移動体がエレベーターの複数のかごにおいて同乗することが許可されていない他の物体を示す移動体属性情報を前記移動体から取得する移動体属性取得部と、前記エレベーターの利用者が前記複数のかごにおいて前記移動体と同乗することができない旨の利用者属性情報を取得する利用者属性取得部と、前記複数のかごの制御情報を前記エレベーターの制御装置から取得する制御情報取得部と、前記移動体属性取得部が取得した前記移動体属性情報と前記制御情報取得部が取得した前記制御情報とに基づいて前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごを前記移動体が乗車する割当かごに決定する決定部と、前記決定部が決定した前記割当かごを前記移動体が存在する乗場に配車する呼び登録を前記制御装置に送信する呼び登録部と、を備え、前記決定部は、前記利用者属性取得部が取得した前記利用者属性情報に基づいて前記移動体と同乗することができない利用者からの呼び登録に割り当てられているかごを前記割当かごとして決定しないようにする。
また、本開示に係る移動体の管理装置は、自律して移動する移動体がエレベーターの複数のかごにおいて同乗することが許可されていない他の物体を示す移動体属性情報を前記移動体から取得する移動体属性取得部と、前記複数のかごの制御情報を前記エレベーターの制御装置から取得する制御情報取得部と、前記移動体属性取得部が取得した前記移動体属性情報と前記制御情報取得部が取得した前記制御情報とに基づいて前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごを前記移動体が乗車する割当かごに決定する決定部と、前記決定部が決定した前記割当かごを前記移動体が存在する乗場に配車する呼び登録を前記制御装置に送信する呼び登録部と、前記エレベーターの乗場において前記複数のかごの水平方向の配置を示すかご情報を記憶するかご情報記憶部と、を備え、前記決定部は、前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごとして複数の割当候補のかごが存在する場合に、前記かご情報記憶部が記憶する前記かご情報に基づいて、前記複数の割当候補のかごのうち前記乗場の入り口から水平方向で最も遠い位置に存在する割当候補のかごを前記割当かごに決定する。

本開示によれば、制御装置は移動体が乗車するかごを移動体属性情報に応じて割り当てる。このため、移動体がエレベーターを利用する際に移動体の移動効率が低下することを抑制することができる。

実施の形態１におけるエレベーターの制御装置が適用されるエレベーターの乗場の上面図である。 実施の形態１におけるエレベーターの制御装置のブロック図である。 実施の形態１におけるエレベーターの制御装置が記憶する移動体属性情報を表す図である。 実施の形態１におけるエレベーターの制御装置が記憶する利用者属性情報を表す図である。 実施の形態１におけるエレベーターの制御装置が行う移動体からの呼び登録に対応する動作を説明するフローチャートである。 実施の形態１におけるエレベーターの制御装置が行う移動体からの呼び登録にかごを割り当てる動作を説明するフローチャートである。 実施の形態１におけるエレベーターの制御装置のハードウェア構成図である。 実施の形態２における移動体の管理装置のブロック図である。 実施の形態２における移動体の管理装置が適用されるエレベーターの乗場の上面図である。 実施の形態２における移動体の管理装置が行う動作を説明するフローチャートである。

本開示を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。

実施の形態１．
図１は実施の形態１におけるエレベーターの制御装置が適用されるエレベーターの乗場の上面図である。

図１のエレベーターにおいて、昇降路１は、図示されない建築物の各階を貫く。機械室２は、昇降路１の上部に設けられる。複数の乗場３の各々は、建築物の各階に設けられる。複数の乗場３の各々は、昇降路１に対向する。図１には、複数の乗場３のうちの１つが示される。

複数のかご４は、昇降路１の内部に設けられる。複数のかご４の各々は、乗場３に隣接する。例えば、複数のかご４は、乗場３の入り口から奥へ向かって並ぶように配置される。

複数の登録装置５は、複数の乗場３にそれぞれ設けられる。図１には、複数の登録装置５のうちの１つが示される。

制御装置６は、機械室に設けられる。制御装置６は、複数の登録装置５の各々と接続される。制御装置６は、エレベーターを全体的に制御し得るように設けられる。

複数の移動体７は、建築物の内部に配置される。複数の移動体７の各々は、建築物の各階において床面を自律して移動し得るよう設けられる。複数の移動体７の各々は、制御装置６と任意のタイミングで通信し得るよう設けられる。

管理装置８は、機械室に設けられる。管理装置８は、複数の移動体７の各々と任意のタイミングで通信し得るよう設けられる。管理装置８は、複数の移動体７の各々を制御し得るよう設けられる。

例えば、乗場３において、エレベーターの利用者は、ＩＤカードを登録装置５にかざすことでかご４の呼び登録を行う。この際、登録装置５は、ＩＤカードから当該利用者の属性を示す利用者属性情報と当該利用者の行先階の情報とを取得する。登録装置５は、行先階の情報を含む呼び登録の情報と当該呼び登録の情報に対応付けられた利用者属性情報とを制御装置６に送信する。制御装置６は、複数のかご４のうちいずれかのかご４を当該利用者からの呼び登録に割り当てる。制御装置６は、当該かご４を当該乗場３に配車する。その後、当該利用者が行先階に到着した場合、制御装置６は、当該かご４が当該利用者からの呼び登録に割り当てられている状態を解除する。

管理装置８は、移動体７に対して現在いる階とは別の行先階へ移動する指令を送信する。この場合、移動体７は、乗場３へ移動する。移動体７は、乗場３に到着した場合、制御装置６に対してかご４の呼び登録を行う。この際、制御装置６は、移動体７から移動体属性情報を取得する。制御装置６は、移動体属性情報を用いて複数のかご４のうちいずれかのかご４を当該移動体からの呼び登録に割り当てる。具体的には、利用者および他の移動体７と同乗することが許可されていない移動体属性を当該移動体７が持つ場合、制御装置６は、利用者および他の移動体７からの呼び登録に割り当てられていないかご４を当該移動体７からの呼び登録に割り当てる。制御装置６は、当該かご４を当該乗場３に配車する。当該移動体７が行先階に到着した場合、制御装置６は、当該かご４が当該移動体７からの呼び登録に割り当てられている状態を解除する。

次に、図２を用いて、制御装置６を説明する。
図２は実施の形態１におけるエレベーターの制御装置のブロック図である。

図２に示されるように、制御装置６は、第１移動体属性記憶部９と第１移動体属性取得部１０と第１利用者属性記憶部１１と第１利用者属性取得部１２と第１かご情報記憶部１３と制御情報記憶部１４と割当部１５と第１モード設定部１６と制御部１７と到着検知部１８とを備える。

第１移動体属性記憶部９は、かご４の内部において移動体７が他の物体である利用者または他の移動体７と同乗することが許可されているか否かを示す移動体属性情報を記憶する。第１移動体属性記憶部９は、複数の移動体７にそれぞれ対応する複数の移動体属性情報を記憶する。

第１移動体属性取得部１０は、複数の移動体７のうちいずれかの移動体７から呼び登録があった場合、当該移動体７から移動体属性情報を取得する。第１移動体属性取得部１０は、移動体属性情報を取得した場合、第１移動体属性記憶部９に記憶された当該移動体７に対応する移動体属性情報を最新の移動体属性情報に更新する。

第１利用者属性記憶部１１は、かご４の内部において利用者が移動体７と同乗することができるか否かを示す利用者属性情報を記憶する。

第１利用者属性取得部１２は、登録装置５から利用者の呼び登録の情報に対応する利用者属性情報を取得する。第１利用者属性取得部１２は、利用者属性情報を取得した場合、利用者属性情報を第１利用者属性記憶部１１に記憶させる。

第１かご情報記憶部１３は、複数の乗場３の各々における複数のかご４の水平方向の配置の情報と複数のかご４が移動体７を乗車可能な設定であるか否かとを示す情報とが対応付けられたかご情報を記憶する。

制御情報記憶部１４は、複数のかご４の各々について、当該かご４が割り当てられた呼び登録の情報と当該かご４が現在存在する階の情報とが対応付けられた制御情報を記憶する。各々の呼び登録の情報には、当該呼び登録を行った利用者または移動体７の識別情報と、当該呼び登録の出発階および行先階の情報とが含まれる。行先階が不明の場合、例えば、制御装置６は、当該呼び登録の方向の終端階を行先階とする。

割当部１５は、登録装置５から行先階の情報を含む利用者からの呼び登録の情報を受信する。割当部１５は、複数のかご４のうちいずれかのかご４を利用者からの呼び登録に割り当てる。割当部１５は、制御情報記憶部１４が記憶する制御情報を、当該かご４が当該利用者からの呼び登録に割り当てられた制御情報に更新する。

割当部１５は、移動体７からの呼び登録の情報を受信した場合、当該移動体７の移動体属性情報を第１移動体属性記憶部９から取得する。

割当部１５は、第１かご情報記憶部１３が記憶するかご情報を用いて複数のかご４のうち呼び登録を送信した移動体７を乗車可能な設定である１以上のかご４を割当候補に設定する。

割当部１５は、移動体属性情報を用いて、呼び登録を送信した移動体７が利用者と同乗することが許可されているか否かを判定する。

割当部１５は、移動体７が利用者と同乗することが許可されていると判定した場合、制御情報記憶部１４が記憶する制御情報と第１利用者属性記憶部１１が記憶する利用者属性情報とを用いて、移動体７と同乗することができない利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。割当部１５は、移動体７が利用者と同乗することが許可されていないと判定した場合、制御情報を用いていずれかの利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。

割当部１５は、移動体属性情報を用いて、呼び登録を送信した移動体７が他の移動体７と同乗することが許可されているか否かを判定する。

割当部１５は、移動体７が他の移動体７と同乗することが許可されていないと判定した場合、制御情報に基づいて他の移動体７からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。この際、割当部１５は、制御情報に基づいて呼び登録を送信した移動体７の存在する階で当該他の移動体７が降車するまたは呼び登録を送信した移動体７が存在する階に到着するまでに当該他の移動体７が降車するか否かを判定する。割当部１５は、当該他の移動体７が降車すると判定した場合、当該他の移動体７からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外しない。

割当部１５は、移動体７が他の移動体７と同乗することが許可されていると判定した場合、制御情報と第１移動体属性記憶部９が記憶する複数の移動体属性情報とを用いて、移動体７と同乗することが許可されていない他の移動体７からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。この際、割当部１５は、制御情報に基づいて呼び登録を送信した移動体７の存在する階で当該他の移動体７が降車するまたは呼び登録を送信した移動体７が存在する階に到着するまでに当該他の移動体７が降車するか否かを判定する。割当部１５は、当該他の移動体７が降車すると判定した場合、当該他の移動体７からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外しない。

割当部１５は、割当候補のかご４の数が２以上である場合、第１かご情報記憶部１３が記憶するかご情報に基づいて２以上の割当候補のかご４のうち最も配置の優先順位が高いかご４を判定する。具体的には、例えば、割当部１５は、かご情報に基づいて２以上の割当候補のかご４のうち乗場３の入り口から最も遠いかご４を最も配置の優先順位が高いかご４であると判定する。割当部１５は、最も配置の優先順位が高いと判定したかご４を移動体７からの呼び登録に割り当てる。

割当部１５は、割当候補のかご４の数が１である場合、当該割当候補のかご４を移動体７からの呼び登録に割り当てる。

割当部１５は、割当候補のかご４の数が０である場合、規定の時間が経過した後に、再び割当候補のかご４を設定する動作を行う。

第１モード設定部１６は、割当部１５が移動体７からの呼び登録にかご４を割り当てた場合、当該かご４の運転モードを設定する。具体的には、例えば、利用者と同乗することが許可されていない移動体７からの呼び登録にかご４が割り当てられた場合、第１モード設定部１６は、当該かご４の運転モードを移動体７だけが乗車できる移動体専用運転モードに設定する。例えば、利用者と同乗することが許可された移動体７からの呼び登録にかご４が割り当てられた場合、第１モード設定部１６は、当該かご４の運転モードを移動体７と利用者とが乗車できる移動体同乗運転モードに設定する。

制御部１７は、制御情報記憶部１４に記憶された制御情報と第１モード設定部１６が決定した運転モードに基づいて、かご４の運行を制御する。具体的には、制御部１７は、複数のかご４の各々を対応する呼び登録を行った利用者または移動体７が存在する乗場３に配車する。この際、制御部１７は、当該かご４を第１モード設定部１６が設定した運転モードで制御する。制御部１７は、かご４の運行の制御に基づいて制御情報記憶部１４に記憶された複数のかご４の各々が現在存在する階の情報を更新する。

到着検知部１８は、制御情報記憶部１４が記憶する制御情報を用いて、かご４に乗車する利用者または移動体７が行先階に到着したことを検知する。到着検知部１８は、利用者または移動体７が行先階に到着したことを検知した場合、当該かご４が当該利用者または移動体７からの呼び登録に割り当てられている状態を解除する。具体的には、到着検知部１８は、制御情報記憶部１４が記憶する制御情報において当該かご４が割り当てられた呼び登録の情報から当該利用者または移動体７からの呼び登録の情報を削除する。この際、到着検知部１８は、当該かご４の運転モードを当該かご４に割り当てられた残りの呼び登録の情報に基づいて設定する。具体的には、例えば、残りの呼び登録に、利用者と同乗することが許可されていない移動体７からの呼び登録が含まれる場合、到着検知部１８は、当該かご４の運転モードを移動体７だけが乗車できる移動体専用運転モードに設定する。例えば、残りの呼び登録に、利用者と同乗することが許可された移動体７からの呼び登録が含まれる場合、到着検知部１８は、当該かご４の運転モードを移動体同乗運転モードに設定する。例えば、残りの呼び登録に、いずれの移動体７からの呼び登録も含まれない場合、到着検知部１８は、当該かご４の運転モードを移動体７が乗車していない通常運転モードに設定する。

次に、図３を用いて、第１移動体属性記憶部９が記憶する移動体属性情報を説明する。
図３は実施の形態１におけるエレベーターの制御装置が記憶する移動体属性情報を表す図である。

図３は、複数の移動体属性情報を示す。移動体属性情報は、移動体７ごとに記憶される。移動体属性情報は、「移動体識別子」の情報と「利用者との同乗可否」の情報と「他の移動体との同乗可否」の情報とを対応付けた情報である。

「移動体識別子」の情報は、複数の移動体７の各々に固有の識別情報である。「利用者との同乗可否」の情報は、移動体７が利用者とかご４に同乗することが許可されているか否かを示す情報である。「他の移動体との同乗可否」の情報は、移動体７が他の移動体７とかご４に同乗することが許可されているか否かを示す情報である。

「利用者との同乗可否」の情報において、「可」の表示は、移動体７が利用者とかご４に同乗することが許可されていることを示す。「利用者との同乗可否」の情報において、「不可」の表示は、移動体７が利用者とかご４に同乗することが許可されていないことを示す。

「他の移動体との同乗可否」の情報において、「可」の表示は、移動体７が他の移動体７とかご４に同乗することが許可されていることを示す。「他の移動体との同乗可否」の情報において、「不可」の表示は、移動体７が他の移動体７とかご４に同乗することが許可されていないことを示す。

次に、図４を用いて、第１利用者属性記憶部１１が記憶する利用者属性情報を説明する。
図４は実施の形態１におけるエレベーターの制御装置が記憶する利用者属性情報を表す図である。

図４は、複数の利用者属性情報を示す。利用者属性情報は、「利用者識別子」の情報と「移動体との同乗可否」の情報とを対応付けた情報である。

「利用者識別子」の情報は、利用者を識別する情報である。「移動体との同乗可否」の情報は、当該利用者が移動体７とかご４に同乗することができるか否かを示す情報である。

「移動体との同乗可否」の情報において、「可」の表示は、当該利用者が移動体７とかご４に同乗することができることを示す。「移動体との同乗可否」の情報において、「不可」の表示は、当該利用者が移動体７とかご４に同乗することができないことを示す。例えば、利用者が車いすを使用している場合、当該利用者は、移動体７とかご４に同乗することができない。

次に、図５を用いて、制御装置６が行う移動体７からの呼び登録に対応する動作を説明する。
図５は実施の形態１におけるエレベーターの制御装置が行う移動体からの呼び登録に対応する動作を説明するフローチャートである。

制御装置６は、移動体７から呼び登録の情報を受信した場合、ステップＳ１０１の動作を行う。

図５に示されるように、ステップＳ１０１において、制御装置６は、当該呼び登録を送信した移動体７から移動体属性情報を取得する。

その後、制御装置６は、ステップＳ１０２の動作を行う。ステップＳ１０２において、制御装置６は、当該移動体７からの呼び登録にかご４を割り当てる動作を行う。

その後、制御装置６は、ステップＳ１０３の動作を行う。ステップＳ１０３において、制御装置６は、割り当てたかご４を当該移動体７が存在する乗場３に配車する。

その後、制御装置６は、移動体７からの呼び登録に対応する動作を終了する。

次に、図６を用いて、制御装置６が移動体７からの呼び登録にかご４を割り当てる動作を説明する。
図６は実施の形態１におけるエレベーターの制御装置が行う移動体からの呼び登録にかごを割り当てる動作を説明するフローチャートである。

図６に示されるように、ステップＳ２０１において、制御装置６は、かご情報を用いて複数のかご４のうち呼び登録を送信した移動体７を乗車可能な設定である１以上のかご４を割当候補に設定する。

その後、制御装置６は、ステップＳ２０２の動作を行う。ステップＳ２０２において、制御装置６は、当該移動体７が利用者と同乗することが許可されているか否かを判定する。

ステップＳ２０２で、当該移動体７が利用者と同乗することが許可されていると判定した場合、制御装置６は、ステップＳ２０３の動作を行う。ステップＳ２０３において、制御装置６は、移動体７と同乗することができない利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。

ステップＳ２０２で、当該移動体７が利用者と同乗することが許可されていないと判定した場合、制御装置６は、ステップＳ２０４の動作を行う。ステップＳ２０４において、制御装置６は、いずれかの利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。

ステップＳ２０３またはステップＳ２０４の動作を行った後、制御装置６は、ステップＳ２０５の動作を行う。ステップＳ２０５において、制御装置６は、当該移動体７が他の移動体７と同乗することが許可されているか否かを判定する。

ステップＳ２０５で、当該移動体７が他の移動体７と同乗することが許可されていると判定した場合、制御装置６は、ステップＳ２０６の動作を行う。ステップＳ２０６において、制御装置６は、移動体７と同乗することが許可されていない他の移動体７からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。

ステップＳ２０５で、当該移動体７が他の移動体７と同乗することが許可されていないと判定した場合、制御装置６は、ステップＳ２０７の動作を行う。ステップＳ２０７において、制御装置６は、当該移動体７とは異なる他の移動体７からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。

ステップＳ２０６またはステップＳ２０７の動作を行った後、制御装置６は、ステップＳ２０８の動作を行う。ステップＳ２０８において、制御装置６は、割当候補のかご４の数が２以上であるか否かを判定する。

ステップＳ２０８で、割当候補のかご４の数が２以上であると判定した場合、制御装置６は、ステップＳ２０９の動作を行う。ステップＳ２０９において、制御装置６は、かご情報に基づいて２以上の割当候補のかご４のうち最も配置の優先順位が高いかご４を当該移動体７からの呼び登録に割り当てる。制御装置６は、制御情報を更新する。その後、制御装置６は、かご４を割り当てる動作を終了する。

ステップＳ２０８で、割当候補のかご４の数が２未満であると判定した場合、制御装置６は、ステップＳ２１０の動作を行う。ステップＳ２１０において、制御装置６は、割当候補のかご４の数が１であるか否かを判定する。

ステップＳ２１０で、割当候補のかご４の数が１であると判定した場合、制御装置６は、ステップＳ２１１の動作を行う。ステップＳ２１１において、制御装置６は、当該割当候補のかご４を当該移動体７からの呼び登録に割り当てる。制御装置６は、制御情報を更新する。その後、制御装置６は、かご４を割り当てる動作を終了する。

ステップＳ２１０で、割当候補のかご４が１でないと判定した場合、すなわち割当候補のかご４の数が０であると判定した場合、制御装置６は、ステップＳ２１２の動作を行う。ステップＳ２１２において、制御装置６は、規定の時間が経過するのを待つ。その後、制御装置６は、ステップＳ２０１以降の動作を行う。

以上で説明した実施の形態１によれば、制御装置６は、移動体属性情報に基づいて移動体７と同乗することが許可されていない他の物体である利用者または他の移動体７からの呼び登録に割り当てられていないかご４を移動体７からの呼び登録に割り当てる。このため、移動体７が行った呼び登録に対して当該移動体７に固有の条件に対応するかご４を割り当てることができる。その結果、移動体がエレベーターを利用する際に移動体の移動効率が低下することを抑制することができる。また、種類の異なる複数の移動体からの呼び登録の各々に、各移動体に固有の条件に応じて複数のかご４のうちいずれかのかご４を割当てることができる。このため、種類の異なる移動体が安全かつ効率的にエレベーターを利用することができる。

また、制御装置６は、移動体属性情報に基づいて運転モードを設定する。このため、利用者との同乗が許可されていない移動体７がかご４に乗車している際に、当該かご４が利用者の呼び登録に割り当てられることを抑制できる。その結果、かご４の利用効率を向上することができる。

また、制御装置６は、移動体７から呼び登録があった場合に当該移動体７から移動体属性情報を取得する。このため、例えば、移動体７が荷物を運搬するために人との乗車が許可された状態から許可されない状態に変化した場合に、移動体７が利用者とかご４に同乗することを抑制することができる。その結果、移動体７の状態に応じて移動体７の呼び登録にかご４を割り当てることができる。

また、制御装置６は、利用者属性に基づいて移動体７と同乗することができない利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を移動体７からの呼び登録に割り当てないようにする。このため、例えば、車いすの利用者が乗車中または乗車予定であるかご４が移動体７からの呼び登録に割り当てられることを抑制することができる。その結果、利用者の安全性を向上することができる。

また、制御装置６は、かご情報に基づいて移動体７からの呼び登録にかごを割り当てる。このため、制御装置６は、移動体７からの呼び登録に対して利用者にとって利便性の低い位置に存在するかご４を割り当てることができる。その結果、利用者の利便性を向上することができる。また、乗場３が混雑することを抑制することができる。

なお、複数の登録装置５の各々は、移動体７と同乗できることを示す呼び登録ボタンと移動体７と同乗できないことを示す呼び登録ボタンとを備えてもよい。第１利用者属性取得部１２は、呼び登録の際に押された呼び登録ボタンに応じて対応する利用者属性情報を取得してもよい。具体的には、複数の登録装置５の各々は、移動体７と同乗できないことを示す呼び登録ボタンとして車いすマークが付された呼び登録ボタンを備えてもよい。車いすマークが付された呼び登録ボタンが押された場合、第１利用者属性取得部１２は、移動体７と同乗できないことを示す利用者属性情報を取得してもよい。

なお、移動体７は、管理装置８を介して制御装置６に呼び登録の情報を送信してもよい。

なお、管理装置８が移動体７に対して現在いる階とは別の行先階へ移動する指令を送信するタイミングは、管理装置８が起点となって移動する指令を生成する場合、移動体７からの移動の要求を受けたことに応じるために管理装置８が移動する指令を生成する場合、のいずれでもよい。

なお、第１移動体属性取得部１０は、移動体７がエレベーターを初めて利用する時にのみ当該移動体７の移動体属性情報を取得してもよい。また、第１移動体属性取得部１０は、移動体７がエレベーターを利用する前に予め当該移動体７の移動体属性情報を取得してもよい。また、第１移動体属性記憶部９は、移動体属性情報を予め記憶していてもよい。この場合、制御装置６は、当該呼び登録を送信した移動体７から移動体属性の情報を取得する動作を行わなくてもよい。

なお、第１利用者属性記憶部１１は、利用者属性情報を予め記憶していてもよい。また、第１利用者属性記憶部１１に記憶された利用者属性情報において、「利用者識別子」の情報は、利用者固有の識別情報の代わりに、利用者の一時的な識別情報であってもよい。具体的には、「利用者識別子」の情報は、「かご４に乗車中の利用者」、「１階でかご４に乗車する予定の利用者」、等を示す情報でもよい。

なお、第１利用者属性取得部１２は、利用者属性情報を取得する際に、利用者が所持する携帯端末から利用者情報を取得してもよい。

なお、第１利用者属性取得部１２は、利用者がエレベーターを初めて利用する時にのみ当該利用者の利用者属性情報を取得してもよい。また、第１利用者属性取得部１２は、利用者がエレベーターを利用する前に予め当該利用者の利用者属性情報を取得してもよい。

なお、第１かご情報記憶部１３は、複数のかご４の配置を示すかご情報として複数のかご４の各々における中心位置の座標、複数のかご４の各々におけるかごドアの中心位置の座標、等を示すかご情報を記憶してもよい。また、第１かご情報記憶部１３は、かご情報として複数のかご４の各々に関する配置の優先順位を直接的に示すかご情報を記憶してもよい。この場合、割当部１５は、当該配置の優先順位に基づいて２以上の割当候補のかご４のうち最も優先順位が高いかご４を判定する。

なお、割当部１５は、移動体属性情報を用いて呼び登録を送信した移動体７が利用者と同乗することが許可されているか否かを判定する際に、当該利用者に関する利用者属性情報が第１利用者属性記憶部１１に記憶されていない場合、当該利用者の利用者属性情報を任意に設定してもよい。具体的には、割当部１５は、利用者属性情報が第１利用者属性記憶部１１に記憶されていない利用者を移動体７と同乗することができない利用者であると設定してもよい。

なお、割当部１５は、移動体７と同乗することができない利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する動作を行う際に、制御情報に基づいて呼び登録を送信した移動体７の存在する階で当該利用者が降車するまたは呼び登録を送信した移動体７が存在する階に到着するまでに当該利用者が降車するか否かを判定してもよい。割当部１５は、当該利用者が降車すると判定した場合、当該利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外しなくてもよい。同様に、割当部１５は、利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する動作を行う際に、呼び登録を送信した移動体７の存在する階で当該利用者が降車するまたは呼び登録を送信した移動体７が存在する階に到着するまでに当該利用者が降車すると判定した場合、当該利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外しなくてもよい。

なお、割当部１５は、割当候補のかご４の数が２以上である場合に制御情報に基づいてかご４に乗車中または乗車する予定の利用者および移動体７の数、重量、専有面積の合計値、等を考慮して最も優先順位が高いかご４を判定してもよい。

なお、第１モード設定部１６は、移動体７からの呼び登録に割り当てられているかご４の運転モードを他の移動体７からの呼び登録に割り当てられないようにする運転モードに設定してもよい。

なお、第１モード設定部１６は、到着検知部１８が運転モードを設定する機能と同様の機能を備えてもよい。

次に、図７を用いて、制御装置６を構成するハードウェアの例を説明する。
図７は実施の形態１におけるエレベーターの制御装置のハードウェア構成図である。

制御装置６の各機能は、処理回路により実現し得る。例えば、処理回路は、少なくとも１つのプロセッサ１００ａと少なくとも１つのメモリ１００ｂとを備える。例えば、処理回路は、少なくとも１つの専用のハードウェア２００を備える。

処理回路が少なくとも１つのプロセッサ１００ａと少なくとも１つのメモリ１００ｂとを備える場合、制御装置６の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、少なくとも１つのメモリ１００ｂに格納される。少なくとも１つのプロセッサ１００ａは、少なくとも１つのメモリ１００ｂに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御装置６の各機能を実現する。少なくとも１つのプロセッサ１００ａは、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、ＤＳＰともいう。例えば、少なくとも１つのメモリ１００ｂは、ＲＡＭ、ＲＯＭ、フラッシュメモリ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、ＤＶＤ等である。

処理回路が少なくとも１つの専用のハードウェア２００を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ＡＳＩＣ、ＦＰＧＡ、またはこれらの組み合わせで実現される。例えば、制御装置６の各機能は、それぞれ処理回路で実現される。例えば、制御装置６の各機能は、まとめて処理回路で実現される。

制御装置６の各機能について、一部を専用のハードウェア２００で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。例えば、移動体７を乗車させるかご４を割り当てる機能については専用のハードウェア２００としての処理回路で実現し、移動体７を乗車させるかご４を割り当てる機能以外の機能については少なくとも１つのプロセッサ１００ａが少なくとも１つのメモリ１００ｂに格納されたプログラムを読み出して実行することにより実現してもよい。

このように、処理回路は、ハードウェア２００、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御装置６の各機能を実現する。

図示されないが、管理装置８の各機能も、制御装置６の各機能を実現する処理回路と同等の処理回路で実現される。

実施の形態２．
図８は実施の形態２における移動体の管理装置のブロック図である。なお、実施の形態１の部分と同一又は相当部分には同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。

実施の形態２において、管理装置８は、移動体７に移動する指令を送信した場合、エレベーターの制御情報に基づいて当該移動体７を乗車させるかご４を決定する。管理装置８は、移動体７を乗車させるかご４を当該移動体７の存在する乗場３へ配車させる呼び登録の情報を制御装置６に送信する。制御装置６は、管理装置８から受信した呼び登録の情報に基づいてかご４を配車する。

図８に示されるように、管理装置８は、複数の登録装置５の各々と通信し得るよう設けられる。管理装置８は、制御装置６と任意のタイミングで通信し得るよう設けられる。管理装置８は、制御情報取得部１９と位置取得部２０と第２移動体属性記憶部２１と第２移動体属性取得部２２と第２利用者属性記憶部２３と第２利用者属性取得部２４と第２かご情報記憶部２５と決定部２６と第２モード設定部２７と呼び登録部２８と乗車待機指令部２９とを備える。

制御情報取得部１９は、制御装置６からエレベーターの制御情報を取得する。

位置取得部２０は、移動体７から当該移動体７の位置の情報を取得する。

第２移動体属性記憶部２１は、複数の移動体属性情報を記憶する。

第２移動体属性取得部２２は、移動体７から移動体属性情報を取得する。第２移動体属性取得部２２は、移動体７から移動体属性情報を取得した場合、第２移動体属性記憶部２１に記憶された当該移動体７に対応する移動体属性情報を最新の移動体属性情報に更新する。

第２利用者属性記憶部２３は、利用者属性情報を記憶する。

第２利用者属性取得部２４は、登録装置５から利用者の呼び登録の情報に対応する利用者属性情報を取得する。第２利用者属性取得部２４は、当該利用者属性情報を第２利用者属性記憶部２３に記憶させる。

第２かご情報記憶部２５は、かご情報を記憶する。

決定部２６は、移動する指令を送信した移動体７に対応する移動体属性情報を第２移動体属性記憶部２１から取得する。

決定部２６は、第２かご情報記憶部２５が記憶するかご情報を用いて、複数のかご４のうち移動する指令を送信した移動体７を乗車可能な設定である１以上のかご４を割当候補に設定する。

決定部２６は、移動体属性情報を用いて、移動する指令を送信した移動体７が利用者と同乗することが許可されているか否かを判定する。

決定部２６は、移動体７が利用者と同乗することが許可されていると判定した場合、制御情報と第２利用者属性記憶部２３が記憶する利用者属性とを用いて、移動体７と同乗することができない利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。決定部２６は、移動体７が利用者と同乗することが許可されていないと判定した場合、制御情報を用いていずれかの利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。

決定部２６は、移動体属性情報を用いて、移動する指令を送信した移動体７が他の移動体７と同乗することが許可されているか否かを判定する。

決定部２６は、移動体７が他の移動体７と同乗することが許可されていないと判定した場合、制御情報を用いて、既に他の移動体７からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。この際、決定部２６は、実施の形態１の割当部１５と同様に、制御情報を用いて当該他の移動体７が降車すると判定した場合、当該他の移動体７からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外しない。

決定部２６は、移動体７が他の移動体７と同乗することが許可されていると判定した場合、制御情報と第２移動体属性記憶部２１が記憶する複数の移動体属性情報とを用いて、移動体７と同乗することが許可されていない他の移動体７からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外する。この際、決定部２６は、実施の形態１の割当部１５と同様に、制御情報を用いて当該他の移動体７が降車すると判定した場合、当該他の移動体７からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当候補から除外しない。

決定部２６は、割当候補のかご４の数が２以上である場合、移動する指令を送信した移動体７を乗車させる割当かご４として当該２以上の割当候補のかご４のうち最も配置の優先順位が高いかご４を決定する。

決定部２６は、割当候補のかご４の数が１である場合、移動する指令を送信した移動体７を乗車させる割当かご４として当該割当候補のかご４を決定する。

決定部２６は、割当候補のかご４の数が０である場合、規定の時間が経過した後に、再び割当候補のかご４を設定する動作を行う。

第２モード設定部２７は、決定部２６がかご４を決定した場合、実施の形態１の第１モード設定部１６と同様に、当該かご４の運転モードを設定する指令を作成する。

呼び登録部２８は、決定部２６が決定したかご４を当該移動体７が存在する階の乗場３に配車させる呼び登録の情報を作成する。呼び登録部２８は、作成した呼び登録の情報に当該移動体７の行先階の情報と第２モード設定部２７が作成した運転モードを変更する指令とを付加する。呼び登録部２８は、呼び登録の情報を制御装置６に送信する。

乗車待機指令部２９は、決定部２６がかご４を決定した場合、当該移動体７に対して待機位置へ移動する指令を送信する。

次に、図９を用いて、移動体７の待機位置を説明する。
図９は実施の形態２における移動体の管理装置が適用されるエレベーターの乗場の上面図である。

図９に示されるように、複数の待機位置３０は、複数のかご４にそれぞれ対応する。複数の待機位置３０の各々は、当該待機位置３０に存在する移動体７が対応するかご４に速やかに乗車し得る程度に当該かご４に近い位置、かつ、いずれかのかご４に乗車するまたはいずれかのかご４から降車する利用者の移動を妨げない位置に設定される。

次に、図１０を用いて、管理装置８が行う動作を説明する。
図１０は実施の形態２における移動体の管理装置が行う動作を説明するフローチャートである。

管理装置８は、移動体７に対して現在いる階とは別の行先階へ移動する指令を送信する場合、ステップＳ３０１の動作を行う。

図１０に示されるように、ステップＳ３０１において、管理装置８は、当該移動体７から移動体属性情報を取得する。

その後、管理装置８は、ステップＳ３０２の動作を行う。ステップＳ３０２において、管理装置８は、当該移動体７を乗車させる割当かご４を決定する動作を行う。この際、管理装置８は、実施の形態１において制御装置６が行う移動体７からの呼び登録にかご４を割り当てる動作と同様の動作で当該移動体７を乗車させる割当かご４を決定する動作を行う。

その後、管理装置８は、ステップＳ３０３の動作を行う。ステップＳ３０３において、管理装置８は、決定した割当かご４を当該移動体７が存在する乗場３に配車する旨の呼び登録の情報を作成する。管理装置８は、制御装置６に呼び登録の情報を送信する。

その後、管理装置８は、ステップＳ３０４の動作を行う。ステップＳ３０４において、管理装置８は、当該移動体７に対して乗車待機指令を送信する。

その後、管理装置８は、動作を終了する。

以上で説明した実施の形態２によれば、管理装置８は、移動する指令を送信した移動体７の移動体属性情報に基づいて当該移動体７を乗車させる割当かご４を決定する。管理装置８は、制御装置６に対して当該割当かご４を当該移動体７が存在する階に配車させる呼び登録の情報を送信する。このため、移動体７に固有の条件に基づいて当該移動体７の呼び登録に対応するかご４を割り当てることができる。その結果、移動体がエレベーターを利用する際に移動体の移動効率が低下することを抑制することができる。また、種類の異なる移動体が安全かつ効率的にエレベーターを利用することができる。

また、管理装置８は、移動体属性情報に基づいて運転モードを設定する。このため、利用者との同乗が許可されていない移動体７がかご４に乗車している際に、当該かご４が利用者の呼び登録に割り当てられることを抑制できる。

また、管理装置８は、移動体７へ移動する指令を送信した場合に当該移動体７から移動体属性情報を取得する。このため、移動体７の状態に応じて移動体７の呼び登録にかご４を割り当てることができる。

また、管理装置８は、利用者属性に基づいて移動体７と同乗することができない利用者からの呼び登録に割り当てられているかご４を割当かご４に決定しないようにする。このため、利用者の安全性を向上することができる。

また、管理装置８は、かご情報に基づいて割当かご４を決定する。このため、利用者の利便性を向上することができる。また、乗場３が混雑することを抑制することができる。

また、管理装置８は、移動体７に対して割当かご４に対応する待機位置へ移動する指令を送信する。このため、当該移動体７が乗場３において利用者の邪魔となることを抑制することができる。また、割当かご４が当該乗場３に到着した時に、当該移動体７が割当かご４に乗車する時間を短縮することができる。

なお、第２移動体属性取得部２２は、移動体７がエレベーターを初めて利用する時にのみ当該移動体７の移動体属性情報を取得してもよい。また、第２移動体属性取得部２２は、移動体７がエレベーターを利用する前に予め当該移動体７の移動体属性情報を取得してもよい。また、第２移動体属性記憶部２１は、移動体属性情報を予め記憶していてもよい。この場合、管理装置８は、移動体７から移動体属性の情報を取得する動作を行わなくてもよい。

なお、第２利用者属性記憶部２３は、利用者属性情報を予め記憶していてもよい。また、第２利用者属性記憶部２３に記憶された利用者属性情報において、「利用者識別子」の情報は、利用者固有の識別情報の代わりに、利用者の一時的な識別情報であってもよい。

なお、第２利用者属性取得部２４は、利用者属性情報を取得する際に、利用者が所持する携帯端末から利用者情報を取得してもよい。

なお、第２利用者属性取得部２４は、利用者がエレベーターを初めて利用する時にのみ当該利用者の利用者属性情報を取得してもよい。また、第２利用者属性取得部２４は、利用者がエレベーターを利用する前に予め当該利用者の利用者属性情報を取得してもよい。

なお、決定部２６は、割当かご４を決定する動作を行う際に、実施の形態１において割当部１５が呼び登録にかご４を割り当てる動作と同様の動作を行ってもよい。

１ 昇降路、 ２ 機械室、 ３ 乗場、 ４ かご、 ５ 登録装置、 ６ 制御装置、 ７ 移動体、 ８ 管理装置、 ９ 第１移動体属性記憶部、 １０ 第１移動体属性取得部、 １１ 第１利用者属性記憶部、 １２ 第１利用者属性取得部、 １３ 第１かご情報記憶部、 １４ 制御情報記憶部、 １５ 割当部、 １６ 第１モード設定部、 １７ 制御部、 １８ 到着検知部、 １９ 制御情報取得部、 ２０ 位置取得部、 ２１ 第２移動体属性記憶部、 ２２ 第２移動体属性取得部、 ２３ 第２利用者属性記憶部、 ２４ 第２利用者属性取得部、 ２５ 第２かご情報記憶部、 ２６ 決定部、 ２７ 第２モード設定部、 ２８ 呼び登録部、 ２９ 乗車待機指令部、 ３０ 待機位置、 １００ａ プロセッサ、 １００ｂ メモリ、 ２００ ハードウェア

Claims (11)

1. 自律して移動する移動体がエレベーターの複数のかごにおいて同乗することが許可されていない他の物体を示す移動体属性情報を前記移動体から取得する移動体属性取得部と、
   前記エレベーターの利用者が前記複数のかごにおいて前記移動体と同乗することができるか否かを示す利用者属性情報を取得する利用者属性取得部と、
   前記移動体から呼び登録があった場合に、前記移動体属性取得部が取得した前記移動体属性情報に基づいて前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごを前記移動体からの呼び登録に割り当てる割当部と、
   を備え、
   前記割当部は、前記利用者属性取得部が取得した前記利用者属性情報に基づいて前記移動体と同乗することができない利用者からの呼び登録に割り当てられているかごを前記移動体からの呼び登録に割り当てないようにするエレベーターの制御装置。
2. 前記移動体属性取得部が取得した前記移動体属性情報に基づいて、前記割当部が前記移動体からの呼び登録に割り当てたかごの運転モードを前記移動体と同乗することが許可されていない前記他の物体からの呼び登録に割り当てられないようにする運転モードに設定するモード設定部、
   を備えた請求項１に記載のエレベーターの制御装置。
3. 前記移動体属性取得部は、前記移動体から呼び登録があった場合に前記移動体から前記移動体属性情報を取得する請求項１または請求項２に記載のエレベーターの制御装置。
4. 前記エレベーターの乗場において前記複数のかごの水平方向の配置を示すかご情報を記憶するかご情報記憶部、
   を備え、
   前記割当部は、前記かご情報記憶部が記憶する前記かご情報に基づいて前記移動体からの呼び登録にかごを割り当てる請求項１から請求項３のいずれか一項に記載のエレベーターの制御装置。
5. 自律して移動する移動体がエレベーターの複数のかごにおいて同乗することが許可されていない他の物体を示す移動体属性情報を前記移動体から取得する移動体属性取得部と、
   前記移動体から呼び登録があった場合に、前記移動体属性取得部が取得した前記移動体属性情報に基づいて前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごを前記移動体からの呼び登録に割り当てる割当部と、
   前記エレベーターの乗場において前記複数のかごの水平方向の配置を示すかご情報を記憶するかご情報記憶部と、
   を備え、
   前記割当部は、前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごとして複数の割当候補のかごが存在する場合に、前記かご情報記憶部が記憶する前記かご情報に基づいて、前記複数の割当候補のかごのうち前記乗場の入り口から水平方向で最も遠い位置に存在する割当候補のかごを前記移動体からの呼び登録に割り当てるエレベーターの制御装置。
6. 自律して移動する移動体がエレベーターの複数のかごにおいて同乗することが許可されていない他の物体を示す移動体属性情報を前記移動体から取得する移動体属性取得部と、
   前記エレベーターの利用者が前記複数のかごにおいて前記移動体と同乗することができない旨の利用者属性情報を取得する利用者属性取得部と、
   前記複数のかごの制御情報を前記エレベーターの制御装置から取得する制御情報取得部と、
   前記移動体属性取得部が取得した前記移動体属性情報と前記制御情報取得部が取得した前記制御情報とに基づいて前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごを前記移動体が乗車する割当かごに決定する決定部と、
   前記決定部が決定した前記割当かごを前記移動体が存在する乗場に配車する呼び登録を前記制御装置に送信する呼び登録部と、
   を備え、
   前記決定部は、前記利用者属性取得部が取得した前記利用者属性情報に基づいて前記移動体と同乗することができない利用者からの呼び登録に割り当てられているかごを前記割当かごとして決定しないようにする移動体の管理装置。
7. 前記移動体属性取得部が取得した前記移動体属性情報に基づいて、前記決定部が決定した前記割当かごの運転モードを前記移動体と同乗することが許可されていない前記他の物体からの呼び登録に割り当てられないようにする運転モードに設定するモード設定部、
   を備えた請求項６に記載の移動体の管理装置。
8. 前記移動体属性取得部は、前記移動体へ移動する指令を送信する場合に前記移動体から前記移動体属性情報を取得する請求項６または請求項７に記載の移動体の管理装置。
9. 前記エレベーターの乗場において前記複数のかごの水平方向の配置を示すかご情報を記憶するかご情報記憶部、
   を備え、
   前記決定部は、前記かご情報記憶部が記憶する前記かご情報に基づいて前記割当かごを決定する請求項６から請求項８のいずれか一項に記載の移動体の管理装置。
10. 前記決定部が前記割当かごを決定した場合、前記移動体に対して前記割当かごに対応する待機位置へ移動する乗車待機指令を送信する乗車待機指令部、
    を備えた請求項６から請求項９のいずれか一項に記載の移動体の管理装置。
11. 自律して移動する移動体がエレベーターの複数のかごにおいて同乗することが許可されていない他の物体を示す移動体属性情報を前記移動体から取得する移動体属性取得部と、
    前記複数のかごの制御情報を前記エレベーターの制御装置から取得する制御情報取得部と、
    前記移動体属性取得部が取得した前記移動体属性情報と前記制御情報取得部が取得した前記制御情報とに基づいて前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごを前記移動体が乗車する割当かごに決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記割当かごを前記移動体が存在する乗場に配車する呼び登録を前記制御装置に送信する呼び登録部と、
    前記エレベーターの乗場において前記複数のかごの水平方向の配置を示すかご情報を記憶するかご情報記憶部と、
    を備え、
    前記決定部は、前記複数のかごのうち前記他の物体からの呼び登録に割り当てられていないかごとして複数の割当候補のかごが存在する場合に、前記かご情報記憶部が記憶する前記かご情報に基づいて、前記複数の割当候補のかごのうち前記乗場の入り口から水平方向で最も遠い位置に存在する割当候補のかごを前記割当かごに決定する移動体の管理装置。

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