JP6610086B2 - 積層セラミック電子部品 - Google Patents
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Description
また、この発明にかかる積層セラミック電子部品は、内部電極が埋設され、第1の主面と、第1の主面に相対する第2の主面と、第1の主面および第2の主面に接続する第1の側面と、第1の側面に相対する第2の側面と、第1の主面、第2の主面、第1の側面および第2の側面に接続する第1の端面と、第1の端面に相対する第2の端面とを有するセラミック素体と、内部電極に電気的に接続されるセラミック素体の第1の端面と第2の端面および、第1の主面、第2の主面、第1の側面および第2の側面に形成された外部電極と、を備えた積層セラミック電子部品であって、外部電極は、セラミック素体側から順に、焼結金属層、導電性樹脂層およびめっき層を備え、セラミック素体の第1の主面および第2の主面と導電性樹脂層との間にTOF−SIMS分析により検出されるフッ素が存在することを特徴とする、積層セラミック電子部品である。
このような積層セラミック電子部品において、セラミック素体の第1の主面、第2の主面、第1の側面および第2の側面に形成された外部電極の先端部分にフッ素が存在することが好ましい。
ここで、フッ素は、焼結金属層と導電性樹脂層との間にも存在することができる。
また、フッ素は、素体と焼結金属層との間にも存在することができる。
この発明にかかる積層セラミック電子部品の製造方法は、第1の主面と、第1の主面に相対する第2の主面と、第1の主面および第2の主面に接続する第1の側面と、第1の側面に相対する第2の側面と、第1の主面、第2の主面、第1の側面および第2の側面に接続する第1の端面と、第1の端面に相対する第2の端面とを有するセラミック素体を準備する工程と、セラミック素体をフッ素溶液に浸漬してセラミック素体に付着したフッ素溶液を乾燥させることによりフッ素層を形成する工程と、積層体の両端部においてフッ素層上に導電性ペーストを塗布して焼き付けることにより焼結金属層を形成する工程と、焼結金属層上に導電性樹脂を付与して硬化させることにより導電性樹脂層を形成する工程と、導電性樹脂層上にめっき層を形成する工程とを含む、積層セラミック電子部品の製造方法である。
さらに、この発明にかかる積層セラミック電子部品の製造方法は、第1の主面と、第1の主面に相対する第2の主面と、第1の主面および第2の主面に接続する第1の側面と、第1の側面に相対する第2の側面と、第1の主面、第2の主面、第1の側面および第2の側面に接続する第1の端面と、第1の端面に相対する第2の端面とを有するセラミック素体を準備する工程と、積層体の両端部に導電性ペーストを塗布して焼き付けることにより焼結金属層を形成する工程と、焼結金属層が形成されたセラミック素体をフッ素溶液に浸漬してセラミック素体および焼結金属層に付着したフッ素溶液を乾燥させることによりフッ素層を形成する工程と、焼結金属層上に形成されたフッ素層上に導電性樹脂を付与して硬化させることにより導電性樹脂層を形成する工程と、導電性樹脂層上にめっき層を形成する工程とを含む、積層セラミック電子部品の製造方法である。
第1の内部電極16aおよび第2の内部電極16bの一端部には、セラミック素体12の第1の端面12eおよび第2の端面12fに露出した露出部18aおよび18bを有する。具体的には、第1の内部電極16aの一端部の露出部18aは、セラミック素体12の第1の端面12eに露出している。また、第2の内部電極16bの一端部の露出部18bは、セラミック素体12の第2の端面12fに露出している。
さらに、第1の内部電極16aおよび第2の内部電極16bのそれぞれは、セラミック素体12の第1の主面12aおよび第2の主面12bと平行である。また、第1の内部電極16aおよび第2の内部電極16bは、セラミック素体12の厚み方向において、セラミック層14を介して、互いに対向している。
第1の内部電極16aおよび第2の内部電極16bのそれぞれの厚さは、たとえば、0.2μm〜2μmとすることができる。しかしながら、第1の内部電極16aおよび第2の内部電極16bのそれぞれの厚さも、特に限定されない。
第1の内部電極16aおよび第2の内部電極16bは、たとえば卑金属であるNiを導電性材料として含んでいる。なお、第1の内部電極16aおよび第2の内部電極16bは、たとえば、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属や、これらの金属の1種を含むたとえばAg−Pd合金などの合金により構成することができる。
第1の外部電極20aは、セラミック素体12の第1の端面12eから第1の主面12aおよび第2の主面12bと第1の側面12cおよび第2の側面12dとにわたって形成されている。この場合、第1の外部電極20aは、第1の内部電極16aの露出部18aと電気的に接続される。
また、第2の外部電極20bは、セラミック素体12の第2の端面12fから第1の主面12aおよび第2の主面12bと第1の側面12cおよび第2の側面12dとにわたって形成されている。この場合、第2の外部電極20bは、第2の内部電極16bの露出部18bと電気的に接続される。
1次イオン:Bi3 ++ (1次イオンエネルギー:25kV)
2次イン極性:Positive ion
測定エリア:300μm×300μm
スキャン数:16回
ピクセル数:128 pixcel
このような積層セラミック電子部品において、フッ素が焼結金属層と導電性樹脂層との間に存在すれば、導電性樹脂層と外界との遮断をより強固なものとすることができ、導電性樹脂層への水分の浸入を防止することができる。
さらに、フッ素がセラミック素体と焼結金属層との間に形成されていても、導電性樹脂層と外界との遮断を強固なものとすることができ、導電性樹脂層への水分の浸入を防止することができる。
まず、実施例として、セラミック素体と焼結金属層との間にフッ素層を形成した積層セラミックコンデンサを20個と、焼結金属層と導電性樹脂層との間にフッ素層を形成した積層セラミックコンデンサを20個作製した。
また、比較例として、フッ素層を設けていない積層セラミックコンデンサを20個作製した。
これらの積層セラミックコンデンサについて、リフローにより基板に実装したところ、比較例では、導電性樹脂層への水分の浸入がみられ、20個中15個ではんだ爆ぜが見られたが、実施例でははんだ爆ぜは発生しなかった。
積層セラミック電子部品は、セラミック素体として、磁性体セラミックを用いた場合は積層セラミックインダクタとして機能し、半導体セラミックを用いた場合は積層セラミックサーミスタとして機能し、圧電体セラミックを用いた場合は積層セラミック圧電部品として機能する。ただし、積層セラミック電子部品を積層セラミックインダクタとして機能させる場合には、内部電極はコイル状の導体となる。
12 セラミック素体
12a 第1の主面
12b 第2の主面
12c 第1の側面
12d 第2の側面
12e 第1の端面
12f 第2の端面
14 セラミック層
16a 第1の内部電極
16b 第2の内部電極
18a 露出部
18b 露出部
20a 第1の外部電極
20b 第2の外部電極
22a 焼結金属層
22b 焼結金属層
23 フッ素層
24a 導電性樹脂層
24b 導電性樹脂層
26a めっき層
26b めっき層
28a Niめっき層
28b Niめっき層
30a Snめっき層
30b Snめっき層
Claims (5)
- 内部電極が埋設され、第1の主面と、前記第1の主面に相対する第2の主面と、前記第1の主面および前記第2の主面に接続する第1の側面と、前記第1の側面に相対する第2の側面と、前記第1の主面、前記第2の主面、前記第1の側面および前記第2の側面に接続する第1の端面と、前記第1の端面に相対する第2の端面とを有するセラミック素体と、
前記内部電極に電気的に接続される前記セラミック素体の前記第1の端面と前記第2の端面および、前記第1の主面、前記第2の主面、前記第1の側面および前記第2の側面に形成された外部電極と、を備えた積層セラミック電子部品であって、
前記外部電極は、前記セラミック素体側から順に、焼結金属層、導電性樹脂層およびめっき層を備え、
前記セラミック素体の第1の主面、第2の主面、第1の側面、第2の側面、第1の端面、第2の端面の各面上にフッ素層が存在することを特徴とする、積層セラミック電子部品。 - 内部電極が埋設され、第1の主面と、前記第1の主面に相対する第2の主面と、前記第1の主面および前記第2の主面に接続する第1の側面と、前記第1の側面に相対する第2の側面と、前記第1の主面、前記第2の主面、前記第1の側面および前記第2の側面に接続する第1の端面と、前記第1の端面に相対する第2の端面とを有するセラミック素体と、
前記内部電極に電気的に接続される前記セラミック素体の前記第1の端面と前記第2の端面および、前記第1の主面、前記第2の主面、前記第1の側面および前記第2の側面に形成された外部電極と、を備えた積層セラミック電子部品であって、
前記外部電極は、前記セラミック素体側から順に、焼結金属層、導電性樹脂層およびめっき層を備え、
前記セラミック素体の第1の主面、第2の主面、第1の側面、第2の側面、第1の端面、第2の端面の各面上にTOF−SIMS分析により検出されるフッ素層が存在することを特徴とする、積層セラミック電子部品。 - 前記フッ素層は、フッ素が存在しない部分において電気的な導通が確保される、請求項1または2に記載の積層セラミック電子部品。
- 第1の主面と、前記第1の主面に相対する第2の主面と、前記第1の主面および前記第2の主面に接続する第1の側面と、前記第1の側面に相対する第2の側面と、前記第1の主面、前記第2の主面、前記第1の側面および前記第2の側面に接続する第1の端面と、
前記第1の端面に相対する第2の端面とを有するセラミック素体を準備する工程、
前記セラミック素体をフッ素溶液に浸漬して前記セラミック素体に付着したフッ素溶液を乾燥させることによりフッ素層を形成する工程、
前記積層体の両端部において前記フッ素層上に導電性ペーストを塗布して焼き付けることにより焼結金属層を形成する工程、
前記焼結金属層上に導電性樹脂を付与して硬化させることにより導電性樹脂層を形成する工程、および
前記導電性樹脂層上にめっき層を形成する工程を含む、積層セラミック電子部品の製造方法。 - 前記フッ素層は、フッ素が存在しない部分において電気的な導通が確保される、請求項4に記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
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