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JP2015053528A - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

積層セラミック電子部品 Download PDF

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JP2015053528A JP2014251309A JP2014251309A JP2015053528A JP 2015053528 A JP2015053528 A JP 2015053528A JP 2014251309 A JP2014251309 A JP 2014251309A JP 2014251309 A JP2014251309 A JP 2014251309A JP 2015053528 A JP2015053528 A JP 2015053528A
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真史 大谷
Masashi Otani
真史 大谷
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Abstract

【課題】セラミック素体の主面における外部電極の端部から外部電極内に水分が浸入することを防止することができる積層セラミック電子部品を提供する。【解決手段】積層セラミック電子部品としての積層セラミックコンデンサ10は、セラミック素体12を含む。積層セラミックコンデンサ10は、セラミック素体12と焼結金属層22a、22bとの間、または焼結性金属層22a、22bと導電性樹脂層24a、24bとの間にフッ素が存在するように形成される。【選択図】図3

Description

この発明は、積層セラミック電子部品に関し、特に、内部電極が埋設されたセラミック素体と内部電極に電気的に接続されるようにセラミック素体の端面に形成された外部電極とを有する、たとえば、積層セラミックコンデンサ、積層セラミックインダクタ、積層セラミックサーミスタ、積層セラミック圧電部品などの積層セラミック電子部品に関する。
従来の積層セラミック電子部品として、たとえば特許文献1に開示されているように、内部電極が埋設されたセラミック素体の表面において内部電極が露出したセラミック素体の両端面に、金属を主成分として含有する焼結型電極層と焼結型電極層の表面に形成された金属粒子を含有する導電性樹脂電極層と導電性樹脂電極層の表面に形成されためっき層とを有する外部電極を備えたものが知られている。この積層セラミック電子部品では、焼結型電極層およびめっき層間に導電性樹脂電極層が形成されているので、使用時の温度サイクルでセラミック素体にクラックが発生したり、基板に実装されている場合に基板のたわみに対して強度的に弱かったりするという欠点が、ある程度解消される。
特開平10−284343号公報
上述のような積層セラミック電子部品では、セラミック素体の両端面に外部電極が形成されるが、基板への積層セラミック電子部品の実装性を考慮して、セラミック素体の端面からそれに隣接する主面に回り込むように外部電極が形成されている。ところが、セラミック素体の主面において、セラミック素体と外部電極の端部との間から水分が入り込みやすく、入り込んだ水分は導電性樹脂層に含まれる。
このような積層セラミック電子部品は、リフローにより基板に実装される。このようなリフローによる実装時に、導電性樹脂層に含まれる水分が蒸発し、実装に用いられるはんだを飛び散らせる「はんだ爆ぜ」という問題が生じる。
それゆえに、この発明の主たる目的は、セラミック素体の主面における外部電極の端部から外部電極の内側に水分が浸入することを防止することができる積層セラミック電子部品を提供することである。
この発明にかかる積層セラミック電子部品は、内部電極が埋設され、第1の主面と、第1の主面に対向する第2の主面と、第1の主面および第2の主面に接続する第1の側面と、第1の側面に対向する第2の側面と、第1の主面、第2の主面、第1の側面および第2の側面に接続する第1の端面と、第1の端面に対向する第2の端面とを有するセラミック素体と、内部電極に電気的に接続されるように、セラミック素体の端面および少なくとも第1の主面または第2の主面に形成された外部電極と、を備えた積層セラミック電子部品であって、外部電極は、セラミック素体側から順に、焼結金属層、導電性樹脂層およびめっき層を備え、セラミック素体の第1の主面および第2の主面と導電性樹脂層との間にフッ素が存在することを特徴とする、積層セラミック電子部品である。
このような積層セラミック電子部品において、フッ素は、焼結金属層と導電性樹脂層との間にも存在することが好ましい。
また、フッ素は、セラミック素体と焼結金属層との間にも存在することが好ましい。
この発明にかかる積層セラミック電子部品では、セラミック素体の主面と導電性樹脂層との間に疎水性を有するフッ素が存在することにより、外部電極の端部からの水分の浸入を防止することができる。それにより、導電性樹脂層に水分が含まれることが防止され、積層セラミック電子部品をリフローにより基板上に実装する際におけるはんだ爆ぜを防止することができる。
このような積層セラミック電子部品において、フッ素が焼結金属層と導電性樹脂層との間に存在すれば、導電性樹脂層と外界との遮断をより強固なものとすることができ、導電性樹脂層への水分の浸入を防止することができる。
さらに、フッ素がセラミック素体と焼結金属層との間に形成されていても、導電性樹脂層と外界との遮断を強固なものとすることができ、導電性樹脂層への水分の浸入を防止することができる。
この発明によれば、外部電極の端部からの水分の浸入を抑制し、リフローによる積層セラミック電子部品の基板上への実装の際のはんだ爆ぜを防止することができる積層セラミック電子部品を得ることができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明にかかる積層セラミックコンデンサの一例を示す斜視図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサの図1の線II−IIにおける断面図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサのセラミック素体と外部電極との間の構成を示す図解図である。 図1に示す積層セラミックコンデンサのセラミック素体と外部電極との間の構成の他の例を示す図解図である。
図1に示す積層セラミックコンデンサ10は、たとえば、長さ1mm、幅0.5mm、厚さ0.15mmの略直方体状のセラミック素体12を含む。セラミック素体12は、複数の積層されたセラミック層14を含み、互いに対向する第1の主面12aおよび第2の主面12bと、互いに対向する第1の側面12cおよび第2の側面12dと、互いに対向する第1の端面12eおよび第2の端面12fとを有する。第1の側面12cおよび第2の側面12dは、それぞれ、第1の主面12aおよび第2の主面12bに接続する。第1の端面12eおよび第2の端面12fは、それぞれ、第1の主面12a、第2の主面12b、第1の側面12cおよび第2の側面12dに接続する。このセラミック素体12には、コーナー部および稜部に丸みがつけられている。なお、セラミック素体12は、他の大きさや形状に形成されてもよい。
セラミック素体12のセラミック層14のセラミック材料としては、たとえば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、CaZrO3などの主成分からなる誘電体セラミックを用いることができる。また、これらの主成分にMn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの副成分を添加したものを用いてもよい。また、セラミック素体12のセラミック層14の厚みは、たとえば、0.5μm〜10μmとすることができる。
セラミック素体12の内部には、図2に示すように、たとえば略矩形状の複数の第1および第2の内部電極16a、16bが、セラミック素体12の厚み方向に沿って等間隔に交互に配置されるように埋設されている。
第1および第2の内部電極16a、16bの一端部には、セラミック素体12の第1および第2の端面12e、12fに露出した露出部18a、18bを有する。具体的には、第1の内部電極16aの一端部の露出部18aは、セラミック素体12の第1の端面12eに露出している。また、第2の内部電極16bの一端部の露出部18bは、セラミック素体12の第2の端面12fに露出している。
さらに、第1および第2の内部電極16a、16bのそれぞれは、セラミック素体12の第1および第2の主面12a、12bと平行である。また、第1および第2の内部電極16a、16bは、セラミック素体12の厚み方向において、セラミック層14を介して、互いに対向している。
第1および第2の内部電極16a、16bのそれぞれの厚さは、たとえば、0.2μm〜2μmとすることができる。しかしながら、第1および第2の内部電極16a、16bのそれぞれの厚さも、特に限定されない。
第1および第2の内部電極16a、16bは、たとえば卑金属であるNiを導電性材料として含んでいる。なお、第1および第2の内部電極16a、16bは、たとえば、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属や、これらの金属の1種を含むたとえばAg−Pd合金などの合金により構成することができる。
セラミック素体12の第1および第2の端面12e、12f側には、第1および第2の外部電極20a、20bがそれぞれ形成されている。
第1の外部電極20aは、セラミック素体12の第1の端面12eから第1および第2の主面12a、12bと第1および第2の側面12c、12dとにわたって形成されている。この場合、第1の外部電極20aは、第1の内部電極16aの露出部18aと電気的に接続される。
また、第2の外部電極20bは、セラミック素体12の第2の端面12fから第1および第2の主面12a、12bと第1および第2の側面12c、12dとにわたって形成されている。この場合、第2の外部電極20bは、第2の内部電極16bの露出部18bと電気的に接続される。
外部電極20aは、図3に示すように、セラミック素体12側から順に、焼結金属層22a、フッ素層23、導電性樹脂層24aおよびめっき層26aを備える。同様に、外部電極20は、セラミック素体12側から順に、焼結金属層22b、フッ素層23b、導電性樹脂層24bおよびめっき層26bを備える。
焼結金属層22a、22bは、それぞれ、卑金属であるCuを主成分として含有しており、セラミック素体12の外表面に、すなわち第1および第2の端面12e、12fなどの上に形成され、第1および第2の内部電極16a、16bと物理的かつ電気的に接続される。焼結金属層22a、22bは、それぞれ、Cu粉末およびガラス粉末を含有する導電性ペーストをセラミック素体12の外表面に塗布して焼き付けることによって形成されている。焼結金属層22a、22bの厚みは、それぞれ、たとえば、10μm〜30μmである。
フッ素層23は、焼結金属層22a、22b上に形成されるが、このとき、焼結金属層22a、22bが形成されたセラミック素体12を覆うようにして、フッ素層23が形成される。フッ素層23は、焼結金属22a、22bが形成されたセラミック素体12をフッ素溶液に浸漬することによって塗布され、この塗布されたフッ素溶液が乾燥させられて、フッ素層23が形成される。ここで用いられるフッ素溶液としては、例えば、フルオロ共重合体を含むフッ素溶液などが使用可能である。
フッ素層23上に形成される導電性樹脂層24a、24bは、それぞれ、金属粉末を導電性材料として含む。導電性樹脂層24a、24bは、それぞれ、フッ素層23a上において、焼結金属層22a、22bを覆うように形成されており、金属粉末と熱硬化性樹脂との混合物を加熱して硬化した層である。
導電性樹脂層24a、24bに含まれる熱硬化性樹脂としては特に制限されないが、たとえば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などを用いることができる。
めっき層26aは、Niめっき層28aおよびSnめっき層30aを含む。同様に、めっき層26bは、Niめっき層28bおよびSnめっき層30bを含む。
Niめっき層28a、28bは、導電性樹脂層24a、24bなどの表面をNiでめっき処理することによって形成されており、それぞれの厚みは、たとえば、1μm〜5μmである。Niめっき層28a、28bは、バリア層として機能する。
Snめっき層30a、30bは、Niめっき層28a、28bの表面をSnでめっき処理することによって形成されており、それぞれの厚みは、たとえば、1μm〜5μmである。Snめっき層30a、30bは、はんだ付け性を向上させるように機能する。
また、この積層セラミックコンデンサ10では、導電性樹脂層24a、24bが金属粒子(金属粉)を含むので、導電性樹脂層24a、24bにおいて良好な導電性が確保される。
さらに、この積層セラミックコンデンサ10では、焼結金属層22a、22bがCuを含むので、焼結金属層22a、22bにおいて良好な導電性が確保される。
なお、焼結金属層22a、22bと導電性樹脂層24a、24bとの間にフッ素層23が存在するが、焼結性金属層22a、22b上にフッ素溶液を付与し、フッ素溶液を乾燥させることによって、フッ素が存在する部分とフッ素が存在しない部分が生じる。したがって、フッ素が存在する部分において、フッ素の疎水性により外部からの水分の浸入が防止され、フッ素が存在しない部分において、焼結金属層22a、22bと導電性樹脂層24a、24bとの導通が確保される。なお、フッ素はプラズマ重合によるコーティングにより付与してもよい。
また、この積層コンデンサ10では、めっき層26a、26bがNiめっき層28a、28bを含むので、Niめっき層28a、28bによってめっき層26a、26bよりも内側の水分などを閉じ込めることができ、たとえばリフローによる実装時に、めっき層26a、26bよりも内側の水分などがはんだとともに外部に爆ぜるはんだ爆ぜが防止される。
さらに、この積層セラミックコンデンサ10は、外部電極20a、20bがセラミック素体12の第1の主面12aおよび第2の主面12bに形成されているので、第1の主面12aおよび第2の主面12bのどちらの主面を実装面としても実装しやすい。
また、この積層セラミックコンデンサ10では、外部電極20a、20bの端部において、セラミック素体12と焼結金属層22a、22bおよび導電性樹脂層24a、24bの間にフッ素層23とが形成されている。フッ素層23は疎水性を有するため、セラミック素体12と外部電極20a,20bの端部との間から水分が入り込むことが防止される。そのため、導電性樹脂層24a、24bに外部から水分が浸入することが防止される。それにより、リフローによって積層セラミック電子部品10を基板に実装する際に、導電性樹脂層24a、24bに含まれる水分の蒸発によるはんだ爆ぜを防止することができる。なお、フッ素層23が存在するかどうかについては、セラミック素体12の主面側に形成された外部電極20a、20bを主面方向に向かって研磨し、アルゴンエッチングによって外部電極を除去し、表面をTOF−SIMS分析により、ピーク値を観察することでフッ素の存在を確認することができる。
なお、焼結金属層22a、22bを形成する前に、セラミック素体12の表面にフッ素層23が形成されてもよい。この場合、図4に示すように、セラミック素体12の端部において、セラミック素体12と焼結金属層22a、22bとの間にフッ素層23が形成され、導電性樹脂層24a、24bの端部がフッ素層23で覆われる。また、導電性樹脂層24a、24bの両面は、焼結金属層22a、22bとめっき層26a、26bとで覆われているため、導電性樹脂層24a、24bに水分が浸入することが防止される。
なお、フッ素層23は、セラミック素体12の端面全体や焼結金属層22a、22b全体を覆うように形成されている必要はなく、外部電極20a、20bの端部において、セラミック素体12と導電性樹脂層24a、24bとの間に形成されていれば、導電性樹脂24a、24bへの水分の浸入を防止することができる。
次に、上述の積層セラミックコンデンサ10を製造する方法の一例について説明する。
まず、セラミック素体12(セラミック層14)を構成するためのセラミック材料を含むセラミックグリーンシートを用意する。
次に、そのセラミックグリーンシートの上に、導電性ペーストを塗布することによって、導電パターンを形成する。なお、導電性ペーストの塗布は、たとえば、スクリーン印刷法などの各種印刷法によって行うことができる。導電性ペーストは、導電性微粒子の他に、公知のパインダーや溶剤を含んでいてもよい。
そして、導電パターンが形成されていない複数枚のセラミックグリーンシートと、第1または第2の内部電極に対応した形状の導電パターンが形成されているセラミックグリーンシートと、導電パターンが形成されていない複数枚のセラミックグリーンシートとをこの順番で積層し、積層方向にプレスすることによって、マザー積層体を作製する。
それから、マザー積層体の上の仮想のカットラインに沿ってマザー積層体をカッティングすることによって、マザー積層体から複数の生のセラミック積層体を作製する。なお、マザー積層体のカッティングは、ダイシングや押切によって行うことができる。生のセラミック積層体に対しては、バレル研磨などを施し、稜線部や角部を丸めてもよい。
そして、生のセラミック積層体の焼成を行う。この焼成工程において、第1および第2の内部電極が焼成される。焼成温度は、使用するセラミック材料や導電性ペーストの種類により適宜設定することができる。焼成温度は、たとえば、900℃〜1300℃とすることができる。
このようにして得られたセラミック積層体(セラミック素体)と焼結金属層との間にフッ素層を形成するために、セラミック素体がフッ素溶液に浸漬されて乾燥させられる。
それから、ディッピングなどの方法によって、焼成後のセラミック積層体(セラミック素体)の両端部に導電性ペーストを塗布する。
次に、セラミック積層体に塗布した導電性ペーストをたとえば60℃〜180℃の中で10分間熱風乾燥する。
その後、乾燥した導電性ペーストを焼き付けて焼結金属層を形成する。
なお、焼結金属層と導電性樹脂層との間にフッ素層を形成する場合には、セラミック素体のみをフッ素溶液に浸漬するのではなく、焼結金属層を形成したセラミック素体がフッ素溶液に浸漬される。
それから、導電性樹脂層上にめっき層(Niめっき層およびSnめっき層)を施すことによって、積層セラミックコンデンサ10を製造することができる。
(実験例)
まず、実施例として、セラミック素体と焼結金属層との間にフッ素層を形成した積層セラミックコンデンサを20個と、焼結金属層と導電性樹脂層との間にフッ素層を形成した積層セラミックコンデンサを20個作製した。
また、比較例として、フッ素層を設けていない積層セラミックコンデンサを20個作製した。
これらの積層セラミックコンデンサについて、リフローにより基板に実装したところ、比較例では、導電性樹脂層への水分の浸入がみられ、20個中15個ではんだ爆ぜが見られたが、実施例でははんだ爆ぜは発生しなかった。
上述の実施の形態および実施例では、外部電極がセラミック素体の側面にも形成されているが、外部電極は、セラミック素体の側面には形成されなくてもよい。外部電極は、セラミック素体の端面および少なくとも第1の主面または第2の主面に形成されていればよい。このように積層セラミック電子部品の外部電極を形成すれば、外部電極を形成した第1の主面または第2の主面を実装面として積層セラミック電子部品を実装しやすい。
また、上述の実施の形態および実施例では、めっき層がNiめっき層およびSnめっき層で構成されているが、めっき層は、1層のめっき層または3層以上のめっき層で構成されてもよい。
上述の実施の形態および実施例では、セラミック素体の材料として誘電体セラミックを用いたが、この発明では、積層セラミック電子部品の種類によっては、セラミック素体の材料として、フェライトなどの磁性体セラミック、スピネル系セラミックなどの半導体セラミック、PZT系セラミックなどの圧電体セラミックを用いることもできる。
積層セラミック電子部品は、セラミック素体として、磁性体セラミックを用いた場合は積層セラミックインダクタとして機能し、半導体セラミックを用いた場合は積層セラミックサーミスタとして機能し、圧電体セラミックを用いた場合は積層セラミック圧電部品として機能する。ただし、積層セラミック電子部品を積層セラミックインダクタとして機能させる場合には、内部電極はコイル状の導体となる。
この発明にかかるセラミック電子部品は、特にたとえば、積層セラミックコンデンサ、積層セラミックインダクタ、積層セラミックサーミスタ、積層セラミック圧電部品などとして好適に用いられる。
10 積層セラミックコンデンサ
12 セラミック素体
12a、12b 主面
12c、12d 側面
12e、12f 端面
14 セラミック層
16a、16b 内部電極
18a、18b 露出部
20a、20b 外部電極
22a、22b 焼結金属層
23 フッ素層
24a、24b 導電性樹脂層
26a、26b めっき層
28a、28b Niめっき層
30a、30b Snめっき層

Claims (3)

  1. 内部電極が埋設され、第1の主面と、前記第1の主面に対向する第2の主面と、前記第1の主面および前記第2の主面に接続する第1の側面と、前記第1の側面に対向する第2の側面と、前記第1の主面、前記第2の主面、前記第1の側面および前記第2の側面に接続する第1の端面と、前記第1の端面に対向する第2の端面とを有するセラミック素体と、
    前記内部電極に電気的に接続されるように、前記セラミック素体の端面および少なくとも前記第1の主面または前記第2の主面に形成された外部電極と、を備えた積層セラミック電子部品であって、
    前記外部電極は、前記セラミック素体側から順に、焼結金属層、導電性樹脂層およびめっき層を備え、
    前記セラミック素体の第1の主面および第2の主面と前記導電性樹脂層との間にフッ素が存在することを特徴とする、積層セラミック電子部品。
  2. 前記フッ素は、前記焼結金属層と前記導電性樹脂層との間にも存在することを特徴とする、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記フッ素は、前記素体と前記焼結金属層との間にも存在することを特徴とする、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。y
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