JP6520087B2 - 包装袋 - Google Patents
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Description
液体内容物を収容する包装袋であって、少なくとも最内層にシーラント層を有する積層フィルムからなり、サイドシール部の上方端部に注出部を有する包装袋において、
積層フィルムの外面に、注出部根元を折り返して注出部先端を収納する収納部が設けられており、
この収納部が、包装袋の外面に固定されたラベルで形成されており、
このラベルが四角形の一角を曲線にした形状を有しており、
この曲線とされた角部(開放角部)が前記注出部を向くように配置されており、かつ、開放角部の曲線と接しない下側1辺と縦の辺、及び開放角部の曲線に接する縦の辺の一部を融着、あるいは粘着で前記積層フィルムに固定されていることを特徴とする包装袋である。
また、腰が出易く、注出口を押させる力が高くなり、容易に収納部から外れにくくなると共に、注出部先端に付着した内容物の染み込みを目立たなくして防止する。
この為、包装袋を構成する積層フィルムの外層が、融着しにくい2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムや、2軸延伸ポリプロピレンフィルムなどを使用できる。その為、腰の強い外層を持ち、折り曲げに対し耐性が出せるので、収納部を開き易くする。また、表裏2枚の積層フィルムの間に底用フィルムを融着し、スタンディングパウチを生産し易い構成で製造可能である。
さらに、収納部を設けるのが容易で、生産性が高くなる。
また、小ロット向けの生産ラインを組むことができると共に、収率を向上させることが可能である。
かつ、その曲線の無い下辺と縦の辺を、表フィルム、又は裏フィルムと融着、あるいは粘着されている。収納部に挿入された注出部先端は、収納部に挟み込まれて収納でき、抜け難く、かつ、収納部の下辺が傾斜していれば、注出部先端に付着した内容物が垂れて来ても、漏れ出すことを、防止できる。
かつ、その曲線の無い下辺と縦の辺、及び、曲線と接する辺の一部を、表フィルム、又は裏フィルムと融着、あるいは粘着されているので、収納部に挿入された注出部先端は、確実に収納部に挟み込まれて収納でき、抜け難く、かつ、注出部先端に付着した内容物が垂れて来ても、漏れ出すことを、より防止できる。
その為、罫線があると、収納部先端が開いているので、注出部先端を収納し易く、手も汚れないメリットが発生する。
図1−1は、本発明の包装袋で、収納部が曲線の無い下辺と縦の辺、及び、曲線と接する辺の一部を固定した一例で、その平面図である。
この為、閉鎖部30が切り取られると、注出部3の上側は折り返し部60になっており、フィルムの腰によって、閉鎖し難くなり、表裏のフィルムが確実に離れて広がるので、内容物の注出がスムーズにできるようになっている。
底側シール80は、表フィルム12と中間フィルム8、裏フィルム13と中間フィルム8がそれぞれ融着し、内容物を充填すると、折り曲げられていた中間フィルムが開いて、底部を形成し、立体的に立つことが出来る。
このようにして包装袋100を立てると、注出部3が上側になり、注出後、注出部3近傍の内容物は容器内部の下側に移動させることができる。
この為、折り返す為の折り返し線部分は、2つの凹部のある部分で結ばれる位置にあるようになり、折り返す力が少なくてすむようになっている。
より折り返し易くする為に、折り返し線部分にレーザー光線を使用してハーフカット線を加工しても良い。外形を抜き刃で切断する時に、一段低い刃でハーフカットを入れてもかまわないが、レーザーを使用すれば、良品の収率が向上するなどのメリットがある。
さらに、折り返し線には、ハーフカット加工を施し、注出部3の根元を、より折り返し易くしている。
収納部7を粘着している表フィルム12は、濡れ指数が40×10−3N/cm以上の表面性を確保している。これは、粘着剤で確実に固定できるようにする為である。
注出部3に向かった角に曲線側が来るようにし、その曲線側に開口するように、粘着部71が設けられている。
全体が丸いものなどでは、円周の下側半分近くを粘着固定すると良い。
この為、収納部7はポケット状に内部に凹部を形成して、折り曲げた注出部3先端を確実に収納し、かつ、注出部3先端に付着した内容物が、垂れても、収納部3内部に溜めて、周囲を汚さないようにすることが出来る。
なお、粘着ではなく、融着で固定しても良い。この場合、ラベル状のフィルムは片面にシーラント層を使用し、熱融着することになる。もちろん、融着の場合には、包装袋100を構成する積層フィルムの外層も、融着可能な素材を使用し、全体を袋状に加工する前に予め融着することになる。
ポリエチレンテレフタレートフィルムは2軸延伸され、かつ、50ミクロンメーター以上の厚みがあり、腰が強い。その為、注出部3を差し込む時に、表フィルム12が凹んでも収納部7のポリエチレンテレフタレートフィルム層を有するフィルムは追随しないので、ぽっかり、収納部3が口を開き、挿入しやすくなっている。
ポリエチレンテレフタレートの代わりに、腰が出る紙を基材にしてもかまわない。
さらに、開放部中央を通る対角線上に罫線72を設けている。罫線72は、収納部のフィルムを更に腰を出すと共に、開放部側に隙間を作るので、より、注出部3を挿入し易くしている。
図3−1は、折り返し線5で折り返し、注出部3先端を収納部7内部に挿入している平面図で、図3−2が図3−1のZ−Z部分で切断した収納部7と収納部に挿入された注出部3の断面図である。
もちろん、長方形で、全体を傾けた形状であってもかまわないし、収納部7形状は、扇状であっても良い。
その為、チャックやスパウトなどと比べ、簡素な部材で構成されているので、包装体を製造する樹脂量を削減し、環境負荷を抑制できるメリットがある。
また、袋を再封する時に、注出部先端に付いた内容物の液滴が垂れることが無くなる。
さらに、袋を開こうとする力や、折り込む位置がずれようとする力を係合する力に使用しているので、折り込みの係合が外れにくい。
その上、スタンディングパウチに使用しているので、もし、注出口先端の収納部への係合が外れたとしても、即座に内容物が漏れる事が無い。
さらに、レーザーでハーフカットを入れると、折り込みが容易になり、注出口先端の収納部への係合が外れにくくなる。
また、このような大変便利な機能をスタンディングパウチに使用可能とする本発明は、従来の生産ラインに取り込むことは容易であり、低価格で機能を付与できるなど、大きなメリットがある。
1・・・・・・左サイドシール部
11・・・・・サイドシール部窪み部
12・・・・・表フィルム
13・・・・・裏フィルム
2・・・・・・右サイドシール部
3・・・・・・注出部
30・・・・・閉鎖部
31・・・・・切り欠き
4・・・・・・注出路
5・・・・・・折り返し線
6・・・・・・天シール部
60・・・・・折り部(天側)
61・・・・・天シール窪み部
7・・・・・・収納部
71・・・・・粘着部
72・・・・・罫線
8・・・・・・中間フィルム
81・・・・・底シール部
Claims (11)
- 液体内容物を収容する包装袋であって、少なくとも最内層にシーラント層を有する積層フィルムからなり、サイドシール部の上方端部に注出部を有する包装袋において、
積層フィルムの外面に、注出部根元を折り返して注出部先端を収納する収納部が設けられており、
この収納部が、包装袋の外面に固定されたラベルで形成されており、
このラベルが四角形の一角を曲線にした形状を有しており、
この曲線とされた角部(開放角部)が前記注出部を向くように配置されており、かつ、開放角部の曲線と接しない下側1辺と縦の辺、及び開放角部の曲線に接する縦の辺の一部を融着、あるいは粘着で前記積層フィルムに固定されていることを特徴とする包装袋。 - 注出部を収納する収納部が、厚さ50ミクロンメーター以上のフィルムで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
- 注出部を収納する収納部が、厚さ50ミクロンメーター以上のポリエチレンテレフタレートフィルム層を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の包装袋。
- 注出部を収納する収納部を形成するフィルムが、外層、又は中間層として、紙層を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装袋。
- 注出部を収納する収納部は粘着剤塗工部を有し、包装袋外面に部分的に粘着固定したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装袋。
- 包装袋を構成する積層フィルム外面の濡れ指数が、40×10−3N/cm以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の包装袋。
- 注出部と収納部との間の形状を凹部のある形状にして、注出部を折り返して収納部に収納可能にしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の包装袋。
- 注出部を収納部に挿入する時に折り返す折り返し予定位置に、ハーフカット線を加工したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の包装袋。
- 包装袋を形成する表裏2枚の積層フィルムの間に底用フィルムを融着し、スタンディン
グパウチとしたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の包装袋。 - 包装袋を形成する表裏の積層フィルムを、一枚の積層フィルムを折り返して表裏フィルムとしたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の包装袋。
- 注出部を収納する収納部が、開放部中央を通る対角線上に罫線を設けたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の包装袋。
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